JPH11265211A - 搬送システム - Google Patents

搬送システム

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JPH11265211A
JPH11265211A JP10068080A JP6808098A JPH11265211A JP H11265211 A JPH11265211 A JP H11265211A JP 10068080 A JP10068080 A JP 10068080A JP 6808098 A JP6808098 A JP 6808098A JP H11265211 A JPH11265211 A JP H11265211A
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JP
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traveling
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traveling vehicle
gantry
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JP10068080A
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English (en)
Inventor
Takamasa Yamauchi
崇賢 山内
Takeo Omichi
武生 大道
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複雑な運行管理システムを必要とせず、精度の
高い走行制御が可能で、信頼性を向上すると共に、手押
しによる架台移動を可能とする。 【解決手段】走行情報を記憶してなる走行タグ401タ
グ及び走行用マーカ460を走行路に沿って離散配置
し、走行車が前記走行タグ401上を走行する際に該走
行タグ401の記憶情報を読み取ると共に前記マーカ4
60を検出し、上記走行タグ401から読み取った走行
情報及びマーカ460による位置情報に従って走行状態
を制御する。上記走行車は、キャスタ輪302を有する
架台30と、この架台30に結合器を介して結合する動
力付走行台車40からなり、且つ外部に対する情報伝達
用通信手段を備えている。また、上記走行台車40は、
全方向駆動が可能なステアリング機構500を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産ライン等にお
ける組立部品の自動搬送や、物流センタの仕分場の搬送
(カゴ車の自動搬送)等に用いられる搬送システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、生産ライン等における組立部品の
自動搬送や、物流センタの仕分場の搬送(カゴ車の自動
搬送)等に用いられる搬送システムは、図19に示す簡
易AGV方式、あるいは図20に示すAGV方式が用い
られている。
【0003】図19に示す簡易AGV方式による走行車
10は、基台100の底部の両側中央に1対の動輪(駆
動用車輪)101a、101bが設けられると共に、底
部四隅に4個のキャスタ輪102が設けられる。上記1
対の動輪101a、101bは、それぞれモータ103
a、103bによって駆動される。また、上記基台10
0には、前端の下方に白線等のライン104を検出する
ラインセンサ105が設けられると共に、底部後方に停
止マーカを検出するマークセンサ106が設けられる。
上記基台100の上部には、部品108等を載せるパレ
ット107が設けられる。このパレット107上には、
更に制御部(図示せず)を始動させるための手動のスイ
ッチ109が設けられている。上記制御部は、上記ライ
ンセンサ105の検出信号によりモータ103a、10
3bを駆動し、動輪101a、101bを回転させて走
行車10をライン104に沿って走行させ、マークセン
サ106が停止マーカを検出するとモータ103a、1
03bの駆動を停止し、走行車10を停止させる。
【0004】また、図20に示すAGV方式による走行
車11は、基台100の底部四隅に4個の動輪101
a、101b、…を設けたもので、前記簡易AGV方式
におけるキャスタ輪102は備えていない。この走行車
11に搭載されている制御部は、監視センタ(図示せ
ず)に設けられているコンピュータと無線あるいは赤外
線を用いて交信し、コンピュータからの指令に従って動
作するように構成されている。その他、簡易AGV方式
における走行車10と同様のセンサシステムを備えてい
る。
【0005】次に、上記図19に示した簡易AGV方式
による運用システム例について図21により説明する。
部品倉庫111から取り出した部品を走行車10aに載
せ、スイッチ108を押す。この走行車10aは、スイ
ッチ108が押されるとラインセンサ105によりライ
ン104aとのずれ量を検知し、動輪101a、101
bの回転数を変化させながら、すなわち、左方向にずれ
た場合は右側車輪(動輪)の速度を上げ、右方向にずれ
た場合は左側車輪の速度を上げ、ライン104a上に沿
って走行する。上記走行車10aは、最初の組立位置に
設けられた停止マーカ112aを検出すると停止する。
このとき、停止マーカとしては磁石、マークセンサとし
ては磁気センサが一般に用いられる。
【0006】そして、必要な部品が組立対象110aに
おいて組み立てられると、組立者はスイッチ108を再
び押す。このスイッチ操作によって走行車10aは次の
組立位置を示す停止マーカ112bまでライン104a
上を走行する。このとき、組立対象110a、…と走行
車10a、…は、必要なタイミングで運行されるように
なっている。このことによって、組立者は必要な時に必
要な部品が配送されるため、効率的な組立が可能とな
る。
【0007】ここで、動輪101a、101bを停止さ
せると、走行車10a、…は単なるカゴ車としてキャス
タ輪102を活用した手押し走行が可能である。このシ
ステムの特長は手動操作の容易性にあり、ライン間移動
(10f←→10g)やラインのないところの移動が簡
単なことにある。即ち、大掛かりな運行管理システムを
要しないため、極めて柔軟性に富むものである。
【0008】一方、図20に示したAGV方式は、ライ
ン104のならい走行、停止等の運用は図19に示した
簡易AGV方式と同じである。しかし、一般にAGV方
式では、キャスタ輪を備えていないので、手押し走行が
困難であり、運行管理を行なうような大規模なシステム
で活用されることが多い。
【0009】図22は、上記AGV方式を発展させた高
性能AGV方式によるラインレス走行の概念を示したも
のである。この高性能AGV方式による走行車12は、
図20に示したAGV方式の場合と同様に4つの動輪1
01a、101bとモータ103a、103bを備える
と共に、動輪101a、101bの回転量を検出するエ
ンコーダ(E)121及びジャイロ等の慣性センサ
(J)122を備え、マーク120の位置を検出して走
行する。
【0010】上記高性能AGV方式による走行車12
は、マーク120の位置で位置の高精度検出を行い、マ
ークとマークの間は慣性センサ122やエンコーダ12
1を組合せて走行を制御するもので、デッドレコニング
によるマーク間走行を行なっている。上記走行車12
は、直線走行の場合、
【0011】
【数1】 でAGVの位置を求めることができる。 上記高性能AGV方式は、連続したラインを必要としな
いため、ルートの変更や敷設の手間・コストを大幅に削
減できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記簡易AGV方式に
よる搬送システムは運用の簡便性から大変有用な方式で
あるが、簡易方式であるため次のような欠点を有する。 (1)ライン走行であるため、組立ルートの変更等毎に
ラインを剥がして再度敷設する必要がある。また、一般
に光学方式(白線と光センサ式)は汚れ等による外乱に
弱く、磁気方式(磁粉線と磁気センサ式)は敷設コスト
が高いこと、また、変更は必ずしも容易でない。
【0013】(2)簡易AGV方式は停止、走行、停止
等の簡単な運行しかできない。 (3)架台と車輪が一体のため、単なるカゴ車に比べれ
ばコスト高となる。また、動輪101a、101bによ
る2輪走行のため安定性が悪く、高速走行には問題があ
る。
【0014】(4)また、AGV方式もライン走行上の
問題は上記簡易AGV方式と同じである。AGV方式の
場合、走行安定性は良くなるが、手動搬送が困難であ
り、大規模な運行管理システムを必要とする。
【0015】(5)更に、高性能AGV方式によるライ
ンレス走行は、上記簡易AGV方式による(1)の問題
を解決するが、マーク間走行の信頼性確保が課題である
こと、また、慣性センサ等の機器を搭載するため、AG
Vコストが上昇するという問題がある。また、高性能A
GV方式においても、上記(4)の問題は、依然として
大きな解決すべき課題である。
【0016】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、複雑な運行管理システムを必要とせず、精
度の高い走行制御が可能で、信頼性を向上し得ると共
に、手押しによる架台移動が可能な搬送システムを提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る搬送シ
ステムは、走行情報を記憶してなるIDタグ及び走行用
マーカを走行路に沿って離散配置し、走行車が前記ID
タグ上を走行する際に該IDタグの記憶情報を読み取る
と共に前記走行用マーカを検出し、前記IDタグから読
み取った走行情報及び走行用マーカによる位置情報に従
って走行状態を制御することを特徴とする。
【0018】第2の発明は、前記走行車が、自在走行輪
を有する架台と、この架台に結合器を介して結合する動
力付走行台車からなり、且つ外部に対する情報伝達用通
信手段を備えたことを特徴とする。
【0019】第3の発明は、前記動力付走行台車に全方
向駆動が可能なオムニ駆動方式によるステアリング機構
を備えたことを特徴とする。第4の発明は、架台内にI
Dタグを設置し、このIDタグを媒体として走行台車と
の情報交換を行なうことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は、本発明に係る搬送システ
ムの構成を示す斜視図である。図2は、図1における架
台と走行台車との結合状態を示したもので、同図(a)
側面図、同図(b)は正面図である。
【0021】本発明に係る搬送システムでは、走行車2
0は、架台30及び走行台車40からなり、架台30と
走行台車40を分離できるように構成されている。上記
架台30は、フレーム300、パレット301で構造体
を成し、脚部には4個のキャスタ輪302(302a〜
302d)があり、手動で容易に移動操作できるように
なっている。上記架台30の内部には無線式タグ303
が設けられ、架台タグ用アンテナ(コイル)304と対
向している。ここで、タグ303は高周波信号で駆動さ
れるICを内蔵するデバイスで、アンテナ側から発信さ
れる情報(数字コードが一般的)を記録できる機能があ
る(リード・ライト型)。なお、タグ303はリードオ
ンリ型(タグのコードのみを読み取り、予め決められた
ルールに基づいて制御を行なう)とすることも可能であ
る。また、タグ303は通信用の電波をエネルギ源とし
て活用することが可能であり、このために配線や電源を
要せず、メンテナンス等を容易にすることも可能であ
る。
【0022】また、上記架台30上の見易い位置には、
表示器310と操作器311を設け (a) 走行台車40に記録された作業指示の表示 (b) 作業完了や次位置への移動コマンドの入力 (c) ジョイスティック312等の操作による走行台
車40の操作 ができるようになっている。上記ジョイスティック31
2による操作は、ジョイスティック312を倒した方向
に走行車20が移動し、また、その倒し角度によって走
行速度が決定される。
【0023】更に、架台30には、走行台車40と結合
するための結合板320が走行台車40の高さに対応さ
せて設けられている。この結合板320には、走行台車
40に設けられている結合シリンダ510が挿入される
結合孔515が設けられる。
【0024】一方、走行台車40は、ステアリング機構
500と4個の車輪501を備えている。上記ステアリ
ング機構500は、図3及び図4に示すように全車輪5
01に対して設けられており、全方向移動軸様式を採用
している。また、ステアリング機構500は、それぞれ
車輪501を駆動する車輪モータ502及びステアリン
グモータ503を備えると共に、各車輪モータ502及
びステアリングモータ503の回転量を検出するエンコ
ーダ504を備えている。上記のように走行台車40
は、全車輪501にステアリング機能及び駆動機能を持
たせ、4WS/4WD構造としている。
【0025】上記全方向駆動方式としてオムニ駆動方式
があり、図5にその一例を示す。このオムニ駆動方式
は、動輪520とアイドル輪521が組み合わされてお
り、対向する2輪をペアとした駆動様式で全方向駆動・
方向転換が可能となっている。このオムニ駆動方式の動
作は、次式で表される。
【0026】
【数2】
【0027】なお、上式において、V1 〜V4 は動輪5
20の速度、LW は対向する動輪520間の距離を示し
ている。また、走行台車40には、上面部に複数個例え
ば3個の結合シリンダ510が設けられる。この結合シ
リンダ510は、図3に示すようにピストン511及び
このピストン511を駆動するソレノイド512からな
っている。走行台車40を架台30に結合させる場合に
は、ピストン511をシリンダ内に納めた状態(ピスト
ン511b)で走行台車40を架台30の底部へ潜り込
ませ、その後、ピストン511を伸ばし、結合板320
に設けられている結合孔515に挿入して(ピストン5
11a)機械的に結合する。このとき、結合は走行に必
要な力の確保のみとし、架台30の重力は架台30のキ
ャスタ輪302で支えるようにすることで、結合シリン
ダ510の構造を小型化できる。
【0028】また、図1に示すように走行台車40に
は、前端及び後端の底部に走行用マーカ460(460
a、460b)を検知するマークセンサ461a、46
1b、側部にPHSアンテナ600、後部にナビゲーシ
ョンセンサ700が設けられる。上記マーカ460は、
マークセンサ461a、461bの間隔に合わせてL0
の間隔で走行路上に設けられる。
【0029】更に図1及び図2に示すように走行台車4
0の上面部には、走行車アンテナ451が設けられ、走
行台車40内に設置された走行車処理回路450に接続
される。この走行台車40の機器は、架台30側の機器
と組み合わされて次のような機能を有する。
【0030】即ち、架台30からの情報(架台処理回路
306)→←架台タグアンテナ304→←タグ303→
←走行車タグアンテナ451→←走行車情報(走行車処
理回路450)の結合があり、架台30と走行台車40
は情報的・制御的に一体化される。
【0031】図6は、タグ303の作用原理を示したも
のである。例えば架台処理回路306からスタート信号
(Ss)を出力すると、このスタート信号は架台タグア
ンテナ304よりタグ303へ送られ、タグ303内の
情報処理用IC回路315に書き込まれる。このタグ3
03に書き込まれたスタート信号は、該タグ303内の
アンテナ316より走行台車40へ発信される。このタ
グ303から発信されたスタート信号は、走行車タグア
ンテナ451により読み込まれ、走行車処理回路450
に入力される。走行車処理回路450は、上記スタート
信号により走行制御動作を開始し、車輪モータ502を
駆動して走行台車40を走行させる。
【0032】また、上記架台30と走行台車40との間
の情報交換は、図7に示すように架台処理回路306と
走行車処理回路450との間をカプラ335及び通信線
336、337により機械的に結合することによっても
実施することができる。
【0033】上記走行台車40の下面には、更に走行タ
グアンテナ402が設けられ、上記走行車処理回路45
0に接続される。走行タグアンテナ402は、床上に設
置された走行タグ(埋込み方式も可)401から走行信
号を得る。この走行タグ401は、電子式記憶媒体(I
Dタグ)により構成したもので、図8に示すように上記
走行タグアンテナ402と結合するコイル410と情報
を記憶する情報処理用IC回路411からなっている。
上記走行タグアンテナ402は、走行タグ401のコイ
ル410との通信によって、情報処理用IC回路411
に記憶されたデータを読み取って走行車処理回路450
に入力する。上記情報処理用IC回路411に記憶する
データとしては、例えば (a)走行路情報 :左折路、十字路等 (b)走行制御信号:直進、左折、右折、横行、停止、
減速 等が用いられる。
【0034】上記のようにして走行台車40の走行車処
理回路450は、次の走行タグ401までの走行様式を
知ることができ、それに基づいて走行車20の走行制御
を行なう。なお、上記タグ情報は、読み取り専用(リー
ドオンリタグ)でも実現できる。
【0035】更に、走行タグ401には、通過走行車2
0の情報として (a)タグ通過情報 :通過時刻、通過速度 (b)タグ通過後走行情報:右折、停止位置時刻等 を書き込むことも可能である。この機能は走行タグ40
1にリード・ライト型を用いることで実現できる。
【0036】上記のように走行タグ401を用いると走
行台車40の粗い位置(通信可能範囲で推定)を知るこ
とが可能であるが、更にマーカ460(460a、46
0b、…)とマークセンサ461a、461bを用いる
ことにより走行台車40の位置と姿勢を求めることがで
きる。
【0037】ここで、マークセンサ461a、461b
として2次元センサを用いると走行・横行の位置を同時
に求めることができる。2次元センサの渦電流方式につ
いては、本出願人が先に出願した特願平08−2579
54号に詳細に示されている。この発明は、渦電流セン
サをクレーンの台車に複数個設けて、地上に敷設されて
いるマーク(導電体)を検出し、その検出信号を演算処
理して2次元のずれを検出し、そのずれを修正するよう
にクレーンを制御して該クレーンが所定通りに運行でき
るようにしたものである。
【0038】また、最も簡単な方法としては、光学マー
ク、例えばペンキ等とCCDカメラの組合せにより実現
することができる。更に、過電流コイルの特性を磁石と
磁気センサの関係に置き換えれば、同様な原理で2次元
センサを作ることができる。例えば、図9及び次式によ
り2次元センサとして機能させることができる。
【0039】
【数3】
【0040】上記走行台車40は、衝突防止や、より滑
らかな駆動のためにナビゲーションセンサ700を備え
ている。このナビゲーションセンサ700としては、C
CDカメラ等が用いられ、特徴物例えばマークや既設の
人用のライン等を検出することによって、衝突防止等の
制御動作を行なっている。また、上記ナビゲーションセ
ンサ700を他の方式と組み合せることで、更に信頼性
を高くできる。
【0041】更に、走行台車40は、必要な時に情報を
入手できるシステムとして例えばPHS等の電話型通信
装置を備えている。この電話型通信装置は、以下に示す
特徴を有する。
【0042】(1)高速通信を必要としない。 (2)通信途絶に対応できる。基本的にリアルタイム通
信でなく、時間間隔に制限されない。必要であれば、停
止して通信復活まで待てば良い。
【0043】(3)市販の低コスト通信方式(PHS
等)を容易に導入できる。 上記の特徴を可能とするのは、通信情報が簡素で少ない
ことの実現(上記タグの応用)が重要である。
【0044】上記通信の具体的な情報として (1) 走行車→監視装置:走行車の現状走行情報(位
置・姿勢・速度等)。 (2) 監視装置→走行車:近接する他走行車の走行情
報(位置・姿勢・速度とその時刻等)。 があり、監視装置は他走行車から送られてくる最新の情
報を走行車の要求によって送信する。
【0045】上記の通信により、接触の危険性のある他
走行車の情報を得ることができるため、走行車の距離セ
ンサ等のナビゲーションセンサとの併用によって、以下
に示すように走行信頼性を大幅に高めることができる。
【0046】(1)タグ情報によって、次のタグまでの
走行(通常、数m〜10mで長距離でない)が確実に指
示できる。 (2)粗精度の情報指示用タグと行動を変更するマーカ
(高精度)の役割を分担することによって、木目細かい
高精度走行が可能となる。
【0047】(3)既走行車の情報の活用によって、他
走行車の位置を粗く予測することができるため、物体の
検出センサとの併用によって衝突防止等、走行の安全性
が高くなる。
【0048】(4)各走行車がタグを通過したときの時
間、方向、速度を監視センタに送信しておけば、全ての
走行車の位置が計算できる。これを走行車が定期的に監
視センタに問い合わせることによって、衝突の予測を行
なうことができる。
【0049】例えば、十字路における左右からの進入走
行車の有無、優先付(例えば左優先、優先車が許容され
る距離より接近した場合は停止して通過待ち)によって
自律的運行管理が可能となる。
【0050】次に上記実施形態の全体の動作を説明す
る。 [部品ソーティングと走行台車・架台の結合分離]図1
0、図11を用いて説明する。図10は走行システムを
説明するための図、図11は部品のソーティングを説明
するための図である。
【0051】図11に示す部品庫610においては、部
品棚から必要な部品を取り出して架台30aに載せ、そ
の行先と到着時間を操作器311で入力する。この情報
はタグ303に記録される。
【0052】次に走行台車40aを架台30aに側方か
ら進入させ、結合シリンダ510を上昇させ、架台30
aの結合孔515に挿入する。走行台車40aが始動す
ると、結合シリンダ510は結合孔515の側部で連結
されて一体駆動される。ここで、架台30aの車輪はキ
ャスタ輪302のため、走行台車40の走行方向に自在
に追従することができる。
【0053】部品搬送の終了した架台30は、次の部品
をソーティングするまで仮保管される。走行台車40b
は保管位置で架台30bと分離し、側方または先行(後
方)から次の架台30へ走行する。走行台車40と分離
された架台30は手押しで自由に移動できるため、フレ
キシブルな操作が可能である。
【0054】[走行路の走行] (1) 基本走行 図10において、部品庫610を出た走行車20(架台
30及び走行台車40)は、往路専用上の3差路を示す
タグA1を走行タグアンテナ402で読み取る。走行台
車40には目的地(ここではE2とする)までの走行路
算出プログラムが実装される。ここでは(3差路)→
(1つ目のマーク)→右折→速度VA1で直進→B1の読
み取り→速度VB1→C1の読み取り(4つ角の認識)→
(2つ目のマーク)→左折(速度VC1で直進)→D1
(速度VD1で直進)→D2(目標点進入路到達)→減速
→(最初のマーク)→右折(速度VD2:微速で進入)→
E2(停止)→走行台車分離→走行路へ復帰→(2つ目
のマーク)→左折(速度VE2で直進)→B4(速度VB4
で直進)→C4(4つ角の認識)→(1つ目のマーク)
→右折(速度VC4で直進)→B5(速度VB5で直進)→
A2(3差路の認識)→(1つ目のマーク左折)→速度
A2で直進→部品庫610への順で架台30を目的地E
2まで運ぶことができる。ここで、 (a)A1地点で監視装置602と通信し、走行ルート
上の他走行車の位置がA1の3差路に近づいていないこ
とを確認する。
【0055】(b)A1地点で自らの方向(右折)、速
度(VA2)をタグA1に書き込む。 (c)次のマーカでの通過時刻、方向、速度を監視装置
602へ送信する。 (d)B1地点で自らの方向(直進)、速度(VB1)を
タグB1に書き込む。
【0056】(e)マーカ通過には、時刻、方向、速度
を監視装置602へ送信する。 (f)C1地点で監視装置602と通信し、走行ルート
上の他走行車の位置が4つ角に近づいていないことを確
認する。
【0057】(g)左方C4方向からの進入車がある場
合は一旦停止して進行走行車の通過を待つ。左方C2方
向からは同じ論理に従って、進入車が停止するため通常
の速度で進行する。
【0058】(h)各マーカ通過時の時刻、方向、速度
を監視装置へ送信する。 (i)D2地点で監視装置602と通信し、E2の進入
可否(他架台の専有の有無と位置)を確認する。
【0059】(j)OKの場合は所定の場所へ進入す
る。NOのときは、デッドレコニング機能を用いてE2
対応のマーカの近くで架台30を切り離す。ここで、一
般には作業者がマーカ上から架台30を動かしておくと
問題が複雑にならない。
【0060】(k)帰路も同様な方向で走行できる。 ここで、走行車20の平均速度Vmeanは、 Vmean=Lgoal/(Tgoal−Tstart ) 但し、Lgoal :部品倉庫スタート点と目的地E2まで
の距離 Tgoal :目的地E2に到達すべき時刻 Tstart :走行車のスタート時刻 で計算できる。目的地E2点の架台30は組立ラインの
組立物50の到着に合せて到着し、組立後撤去されるこ
とが理想であるが、 (a)時間誤差の余裕度を作る。
【0061】(b)走行台車の数を減ずる(走行台車の
使い回しによる数の減少を図る。組立中、走行台車40
を架台30に置いたままでは架台数と走行台車は同じ数
となる)。 ことを考えて、2〜3台程度活用することも良い方法で
ある。但し、組立時間が搬送時間に対して良い場合は考
慮する必要はない。
【0062】(2) 架台回収 部品供給の逆手順で可能である。 (3) 方向の変更 走行車20(走行台車40)の方向の変更は、 (i )方位の変更(目的の方向へ並進する) (ii)姿勢の変更(目的の方向へ回転する) (iii )曲線の走行(曲率Rに沿って移動する) の3つがある。
【0063】以下、走行車20の方向の変更制御につい
て図12、図13、図14及び図16を参照して説明す
る。図12は姿勢変更方法を説明するための図、図13
(a)は直交変換の場合の説明図、図13(b)は曲進
変換の場合の説明図、図14は姿勢の検出と仮想センサ
の関係を示す図、図16は走行台車40が3差路及び4
つ角を走行する場合のタグ情報と走行車データファイル
との関係を示したものである。
【0064】(a)3差路の移動 (i )姿勢の変更 上記図10のA1で3差路の認識を行なった後、適切な
速度(VA1)に変更し、マーカ460上で停止する。こ
こでステアリング機構500を動かして、図12に示す
ようにハの形状の車輪形状を作る。その後、車輪501
を等速で同方向に回転させる。この量が90°になるよ
うに、車輪501を回転させると方向を90°変更させ
ることができる。この場合の回転角度θD 及び回転量
(距離)SD は、次式で示される。
【0065】
【数4】
【0066】この後、ステアリング機構500を元の位
置に復帰させて、直進(前進)方向に走行させる。この
場合、マーカ460は1個で説明したが、図2で示した
ように2個のマーカ460a、460bを用いることに
より、姿勢を正確に校正することができる。
【0067】(ii)姿勢のマーカによる検出(図9、図
14) これまでの説明は走行用マーカを点で説明してきたが、
以下の方法によって、マーカにより走行台車40の姿勢
を検出できる。
【0068】走行台車40には2つのマークセンサ46
1a、461bが距離L0 の間隔で設けられているの
で、対応するようにマーカ460a、460b、…を配
置する。ここで、走行タグアンテナ(走行用センサ)4
02の位置は、L0 /2であり、姿勢角θは、前記
(4)式で示したように θ=tan -1(Δy1 +Δy2 )/L の式により校正することができる。
【0069】図14では、マーカ460a、460bの
中間点を仮想マーカ460Aとして走行台車40の姿勢
を検出している。 (b) 4つ角の走行(図12、図16) 4つ角では (i )4つ角の認識(例えばC1) (ii)方向の決定(直進、右折、左折のいづれか) ここで、どれを選ぶかは走行台車40に実装される演算
装置、もしくは記憶装置による。
【0070】直進の場合:そのままの速度で 左・右折の場合:減速(速度VC11 ) (C1のアドレスに対応する4つ角内速度は走行車処理
回路450に記憶する) (iii )左・右折の場合は、2つ目のマーカ(仮想マー
カ)上で停止 (iv)3差路と同じ手順で90°左(右)回転する (v )速度VC12 (C1のアドレスに対応する前進速度は走行車処理回路
450に記憶する) (c)組立ゾーンの進入(図13) (i )進入 ・タグD2を認識すると減速(VD21 )し、タグ上で停
止する。
【0071】・ステアリング機構500を90°回転す
る。 ・横行方向に車輪501を回転させ、そのままの姿勢で
進入する。速度VD22で走行する。
【0072】・タグE2を検知後、速度をVE21 に下
げ、タグ上で停止する。 ・ここで、必要であればマーカを密に配置し、マーカに
沿って走行する。どのルートを選ぶかはタグE2に書か
れた前走行車の書き込み信号による。
【0073】(ii)復帰 ・起動信号の入力(作業者)によって、速度VE22 で横
行する。 ・タグE2を検出する。速度VE22 で横行、および、タ
グE2に走行車20の状態を書き込む。
【0074】・1つ目のマーカを横行で通過する。 ・2つ目のマーカで90°姿勢を回転する。 ・速度VE23 で直進する。
【0075】(d) ローカルルート(図13) 幹線ルートは直進を基本とする2車線走行を基本とした
説明を行なうが、必要な場合はローカルルートを作り、
細かい走行を可能とする。
【0076】(i )進入 ・タグFを認識する。 ・最初のマーカ上でローカルルートの方位まで回転する
(ここでは90°)。
【0077】・速度VF で直進する。 (ii)曲線走行 ・タグGを認識する。
【0078】・走行速度、曲率を設定する(タグGに対
応して走行車処理回路450に記憶する)。 ・曲率を満足するように、内外車輪の回転数を変えて走
行する。
【0079】[タグ信号の読み取り]走行タグ401
は、図8に示したようにアンテナ用コイル410と情報
処理用IC回路411で構成されている。
【0080】走行台車40内の走行車処理回路450か
ら発する情報は、走行タグアンテナ402からの高周波
(電波と称する)に乗せられる。この信号はコイル41
0でキャッチされ、情報処理用IC回路411で処理さ
れる。ここで必要情報は記憶され、既記憶の情報処理用
IC回路411の情報をコイル410から電波にして発
信する。この信号は走行タグアンテナ402にキャッチ
され、タグ情報が読み出される。
【0081】[架台情報の走行台車への伝達]架台30
の情報は基本的にはタグ303に記憶される。 (1) 操作器311からの入力(図1、図2、図6) 部品ソーティング後、操作器311(例えばテンキー)
から例えば行先、組立対象等の情報を入力する。この情
報は架台処理回路306で処理され、架台アンテナ30
4からの電波でタグ303へ書き込まれる。また、スタ
ート信号も操作器311(スイッチとして利用)により
架台処理回路306から架台タグアンテナ304を介し
てタグ303へ書き込まれる。
【0082】(2) 部品タグとの併用 搬送部品の搬送ミスを少なくするためには、ソーティン
グ部品に対応したタグ(部品タグ330)を用いる。こ
の部品タグ330は、部品を架台30のパレット301
上に載せるときにパレット301上の端部に装着する。
【0083】なお、上記専用の部品タグ330を用いる
代わりに、この部品タグ330の機能をタグ303に持
たせるようにしても良い。この部品タグ330の機能を
持たせたタグ、すなわち部品情報を記憶させたタグ(リ
ード・ライト型)303は、架台30の所定位置にその
都度装着する。その後、スタート信号等を操作器311
→架台処理回路306→架台タグアンテナ304→タグ
303で書き込む。
【0084】(3) 部品タグの情報移設(図1、図
2、図15) 上記専用の部品タグ330を設けた場合のデータ処理
は、例えば図15に示すようにして行なわれる。
【0085】図15(a)は、部品タグ330の記憶デ
ータをハンディな読み取り器340で読み取り(読み取
りモード)、読み取り終了後、書き込みモードに変更し
て、部品タグ330の読み取り内容をタグ303に書き
込むようにしたものである。
【0086】図15(b)は、部品タグ330に対して
専用の部品タグアンテナ350を設け、この部品タグア
ンテナ350で読み取ったタグ情報を架台処理回路30
6に入力するようにしたものである。
【0087】図15(a)に示す方式は、図15(b)
に示した専用の部品タグアンテナ350を設ける方式よ
りも架台30の回路を簡易化でき、また、読み取り器3
40の数は架台30の数よりも少なくて済むため、シス
テムコストを押さえることができる。
【0088】反面、架台30に部品をソーティングし、
起動させる毎に書き込み作業を要するため、コスト的に
制限の少ないシステムでは専用の部品タグアンテナ35
0を用いる方式を活用すると良い。その後のタグ303
の活用方法は、他の方法と同じである。
【0089】[通信]通信は非同期双方向方式を考える
(もちろん同期式でも可能であるが、通信途絶等の問題
がある)。ここでは、一例としてPHS活用の例で説明
する。
【0090】(1) 走行車 走行台車40に設けられている通信用PHSアンテナ6
00を活用する。また、走行路の適切な位置にPHS基
地局601を設ける。この基地局601は電波の遮蔽物
がなければ100m程度といわれ、密に配置する必要は
ない。逆に、遮蔽物の多いところでは密に配置する。
【0091】従って、走行車20からの情報はPHSア
ンテナ600とPHS基地局601の間で交換できる。
基地局601は電話回線を介して監視装置602に接続
されるため、走行車20は必要なときに必要な情報を交
換できる。
【0092】(2) 制御情報 (a) タグ情報と走行車信号 基本的にはタグ情報は番地信号であり、制御信号は走行
車20のデータとリンクする。例えば、タグA1は走行
車データの#A1 とリンクされており、A1認識後必要
な行動が書き込まれている。この手順に従って、走行車
20の制御を行なうと良い。
【0093】(3) 監視装置情報の活用 監視装置602では以下のことを実行する。 (a)走行車20からの情報の保管と更新 (i )走行車20の時刻Tn位置(マーの通過時刻):
(tnn、Pnn) (ii)走行車20の速度:Vnn (iii )走行車20の現在時刻t位置 Ptn=Pnn+Vnn・(t−tnn) (b) 走行車からの要求情報の送信 (i )走行車20n からの要求信号受付と走行車20n
の位置・速度の受信 (ii)走行車20n の直近走行車20n+1 の算出 (iii )衝突可能性の計算 tAVD =f(20n 、20n+1 、Vnn、Vn+1 ,n+1
・・) (iv)衝突情報の走行車20への送信(衝突の有無、近
接走行車20n+1 の位置) 上記の監視処理により、タグ認識後の行動や安全走行性
が向上する。
【0094】(4) タグによる他走行車の状況 タグには、直近の通過走行車のタグ通過後のタグデータ
が書き込まれる。タグには、例えば、 (a) 番地信号ゾーン(書き換え無) (b) 通過走行車情報(更新) があり、通過走行車情報は時間の新しい順に書き込む。
【0095】図17は、タグ情報格納例を示したもので
ある。TAG・No.ゾーンは番地信号であり、TAG
特有の情報として活用する。通過走行車情報は新しい走
行車が通過するたびに更新(左送り)される。図17の
例では、3台の走行車の情報が記録できる。
【0096】TAG情報として読み取られた情報から、
既通過の走行車の有無が予測できる。この予測情報と前
方距離センサの情報の併用によって、センサ誤動作等に
よる衝突等を高い信頼度で防止できる。
【0097】[走行補助] (1) 走行センサ 走行センサとして画像処理装置等を用いて、マーカ46
0間の走行の補完を行なう。
【0098】各マーカ460間は、車輪501のエンコ
ーダ504を用いて走行するデッドレコニング走行方式
を行なうが、車輪501の摩耗やスリップ、床面の傾き
等によって進行方向からずれることがある。
【0099】(a)マーカ間隔を小さくすることでこれ
を防ぐことができる。 (b)走行路上の白線(通路の識別用)や走行マーカを
認知することも走行安全性を高めることができる。
【0100】即ち、デッドレコニングによる大きなずれ
を画像センサ等を用いて修正することで、次のマーカま
で確実に走行することができる。図18は、その一例を
示し、実際の走行路上の白線720が画像721上で白
線720Aとして表示されている状態を示したものであ
る。この画像721を用いて走行車20のずれを修正す
ることができる。なお、画像処理そのものの方式は多く
の実例があるためここでは省略する。
【0101】[応用例]本発明の具体的な応用例として
は、組立生産ラインへの部品の供給、分解工場への活用
等がある。
【0102】(1)組立生産ラインへの部品の供給 組立物として考えられる代表的なものが、図10に示し
た組立生産ラインへの適用である。
【0103】組立物として (a) エンジン (b) 車 等のライン生産を考えると,所定のエンジンや車が組立
場所にソーティングされた部品をジャストタイムで配送
することができる。
【0104】(2)分解工場への活用 図10に示した組立物が家電製品の分解(リサイクル工
場)用製品と考えると、 (a) 組立ゾーン→分解ゾーン (b) 部品庫610→分解部品保管庫 に置き換えると組立と全く逆の発想で実現できる。特に
リサイクル等では(a) より多様な製品が予想される
ため、(b) 人の器用性が要求され,かつ(c) 様
々な部品の整理と管理が必要なため,本手法の運用が有
効である。
【0105】本発明は、上記実施形態で示したように走
行情報を記憶してなる走行タグ401タグ及び走行用マ
ーカ460を走行路に沿って離散配置し、走行車が前記
走行タグ401上を走行する際に該走行タグ401の記
憶情報を読み取ると共に前記マーカ460を検出し、走
行タグ401から読み取った走行情報及びマーカ460
による位置情報に従って走行状態を制御するようにして
いるので、走行用のラインをなくしてもマーク間の正確
な走行が可能となる。
【0106】また、走行ルートの変更は、走行タグ40
1の記憶情報の変更、もしくは、タグIDナンバに割り
付けられたデータの変更によって容易に変更することが
できる。即ち、走行台車40の走行シーケンスタグ情報
に従った走行のデータを変更するのみで走行できる。
【0107】更に、走行タグ401の記憶情報から前方
走行車の概要位置を知ることが可能なため、衝突防止
(予測的データと前方センサの値の重複チェック等)等
の安全性を高めることが可能となる。
【0108】また、架台30と走行台車40とを分離可
能に構成しているが、架台30と走行台車40とを結合
した状態では、走行台車40の機能を架台30側から全
て活用することができ、簡易AGVシステムの特長点、
すなわち (1)簡易操作(次位置への移動指示) (2)手動操作(架台30の操作器311による) の機能を完全に残すことができと共に、作業指示等の新
しい機能を付加することができる。
【0109】また、走行台車40に全方向駆動が可能な
オムニ駆動方式によるステアリング機構500を設け、
この走行台車40にキャスタ輪302を備えた架台30
を連結して走行駆動するようにしているので、低コスト
の架台30を多数設置(組立、部品積載時は動かす必要
がない)でき、また、走行台車40は必要最少限の台を
設置すればよく、システムを安価に構成することができ
る。また、架台30から走行台車40を分離することに
より、架台30は手動手押し操作することが可能とな
る。一方、走行台車40は、架台30の荷重を支える必
要がないため小型化が可能である。
【0110】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。 (1)走行情報として離散的に配置されたタグを走行車
が読み取る方式とすることで、複雑な運行管理システム
を必要としない。また、行動の信号をマーカから得るこ
とによって、精度の高い走行制御が可能となる。
【0111】(a)走行情報として走行路情報、走行車
制御信号を用いることによって他走行車との位置関係を
知り、走行安全性が向上する。 (b)走行車情況を必要なタイミングで監視装置へ送る
こと、また、必要位置で他走行車の位置等の情報を受信
することによって、信頼性の高い走行(4つ角での衝突
等の防止等)が可能となる。
【0112】(c)走行制御として簡単な交通ルールを
活用し、一方向通行(往路、復路の分離)を採用するこ
とによって制御則を簡素化できる。 (2)架台と走行台車を結合分離・自在にするシステム
で、架台の情報と走行台車の情報結合をタグを用いるこ
とによって、簡単な構造の搬送車システムの構築が可能
である。
【0113】(a)架台の始動信号を架台上から行なう
ことで、従来の管理手法がそのまま活用できる。 (b)走行台車とキャスタ付架台の組立で、手押しによ
る架台移動ができる。
【0114】(c)走行台車に全方向性をもたせること
で方向の変更が容易になり、方向制御を容易化できる。 (d)架台と走行台車の結合が架台重力を考えることな
く行えることで、走行台車の小型化が図れる。 (3)走行台車に距離センサを設け、タグ、監視装置の
情報の併用によって、衝突防止の信頼度をあげることが
できる。 (4)架台上の部品タグ情報を架台タグへ転送すること
で、走行情報の入力を簡素化することができる。 (5)ナビゲーションセンサを併設することで、マーカ
間走行の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る搬送システムの全体
構成を示す斜視図。
【図2】(a)は同実施形態における架台と走行台車の
結合状態を示す側面図、(b)は同正面図。
【図3】同実施形態における架台と走行台車の結合様式
を示す図。
【図4】同実施形態における走行台車の全方向移動軸様
式を示す図。
【図5】同実施形態における全方向駆動方式としてのオ
ムニ駆動方式を示す図。
【図6】同実施形態におけるタグの作用原理を説明する
ための図。
【図7】同実施形態における通信線の機械結合例を示す
図。
【図8】同実施形態における走行タグの読み取り動作を
説明するための図。
【図9】同実施形態における走行台車の位置制御動作を
説明するための図。
【図10】同実施形態における走行システムを示す図。
【図11】同実施形態の部品庫における部品のソーティ
ングを示す図。
【図12】同実施形態における姿勢変更方法を示す図。
【図13】(a)は同実施形態における直交変換による
姿勢変更動作を示す図、(b)は曲進変換による姿勢変
更動作を示す図。
【図14】同実施形態における走行台車の姿勢検出動作
を説明するための図。
【図15】(a)及び(b)は同実施形態における部品
タグ情報の入力例を示す図。
【図16】同実施形態におけるタグ情報と走行車データ
ファイルとの関係を示す図。
【図17】同実施形態におけるタグ情報格納例を示す
図。
【図18】同実施形態における画像の走行情報への活用
例を示す図。
【図19】従来の搬送システムに用いられる簡易AGV
方式を示す構成図。
【図20】従来の搬送システムに用いられるAGV方式
を示す構成図。
【図21】従来の搬送システムにおける走行車の運用例
を示す図。
【図22】従来の搬送システムにおけるデッドレコニン
グによるマーク間走行動作を説明するための図。
【符号の説明】
20 走行車 30 架台 40 走行台車 50 組立物 300 フレーム 301 パレット 302 キャスタ輪 303 タグ 304 架台タグアンテナ 306 架台処理回路 310 表示器 311 操作器 312 ジョイスティック 320 結合板 330 部品タグ 340 読み取り器 350 部品タグアンテナ 401 走行タグ 402 走行タグアンテナ 410 コイル 411 情報処理用IC回路 450 走行車処理回路 451 走行車タグアンテナ 460 マーカ 461 マークセンサ 500 ステアリング機構 501 車輪 502 車輪モータ 503 ステアリングモータ 504 エンコーダ 510 結合シリンダ 511 ピストン 515 結合孔 520 動輪 600 PHSアンテナ 601 基地局 602 監視装置 610 部品庫 700 ナビゲーションセンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行情報を記憶してなるIDタグ及び走
    行用マーカを走行路に沿って離散配置し、走行車が前記
    IDタグ上を走行する際に該IDタグの記憶情報を読み
    取ると共に前記走行用マーカを検出し、前記IDタグか
    ら読み取った走行情報及び走行用マーカによる位置情報
    に従って走行状態を制御することを特徴とする搬送シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記走行車は、自在走行輪を有する架台
    と、この架台に結合器を介して結合する動力付走行台車
    からなり、且つ外部に対する情報伝達用通信手段を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の搬送システム。
  3. 【請求項3】 前記動力付走行台車は、全方向駆動が可
    能なオムニ駆動方式によるステアリング機構を備えたこ
    とを特徴とする請求項2記載の搬送システム。
  4. 【請求項4】 前記架台内にIDタグを設置し、前記走
    行台車にはIDタグ用読み取り器を搭載することを特徴
    とする請求項2記載の搬送システム。
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