JPH11265177A - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JPH11265177A
JPH11265177A JP10082422A JP8242298A JPH11265177A JP H11265177 A JPH11265177 A JP H11265177A JP 10082422 A JP10082422 A JP 10082422A JP 8242298 A JP8242298 A JP 8242298A JP H11265177 A JPH11265177 A JP H11265177A
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JP
Japan
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weight
hammer arm
key
center
hammer
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Application number
JP10082422A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Taniguchi
弘和 谷口
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 錘の重量を変えても、ほぼ一定の連打特性が
得られるようにする。 【解決手段】 鍵盤シャーシ1上に上下方向に回動可能
に設けられた複数の鍵2に対応して、それぞれ押鍵動作
に伴って回動変位するハンマーアーム5を設け、各ハン
マーアーム5に取り付けられる重量調節錘8を、ハンマ
ーアーム5の回動中心から一定の距離に位置する錘取付
部9の所定位置にねじ孔を設け、このねじ孔に錘部材1
7の重心を対応させて取り付けた。従って、鍵タッチ感
を変更するために重量調節錘8の重量を変えても、各ハ
ンマーアーム5の回動中心から重量調節錘8の重心まで
の距離がハンマーアーム5ごとに変化せずに一定とな
り、このため各ハンマーアーム5の回動周期および各鍵
2の戻り時間をほぼ一定にすることができ、これにより
ほぼ一定の連打特性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子ピアノなど
の鍵盤楽器における鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ピアノなどの鍵盤楽器では、アコー
スティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を
得るために、鍵の下方に錘を有するハンマーアームを上
下方向に回動可能に設け、鍵の押鍵操作に伴ってハンマ
ーアームがその錘の重量に抗して回動することにより、
鍵に所定のアクション荷重を付与するようにしたものが
ある。この鍵盤楽器では、鍵タッチ感を変更する場合、
ハンマーアームに取り付けられる錘の重量を変えてい
る。すなわち、所望の重量を有する大きさの錘と交換す
ることにより、錘の重量を変更している。例えば、低音
側の鍵では、重い鍵タッチ感を得るために、重量の重い
形状の大きな錘がハンマーアームに取り付けられてお
り、また高音側の鍵では、軽い鍵タッチ感を得るため
に、重量の軽い形状の小さな錘がハンマーアームに取り
付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな鍵盤装置では、錘の重量が重くなると、錘の形状が
大きくなるため、ハンマーアームの回動支点から錘の重
心までの距離が各鍵によって異なってしまう。例えば、
低音側の鍵では、重い鍵タッチ感を得るために重量の重
い錘を用いると、錘の形状が大きくなるため、ハンマー
アームの回動支点から錘の重心までの距離が長くなり、
また高音側の鍵では、軽い鍵タッチ感を得るために重量
の軽い錘を用いると、錘の形状が小さくなるため、ハン
マーアームの回動支点から錘の重心までの距離が短くな
る。このため、各鍵に対応するハンマーアームの回動周
期が各鍵ごとにそれぞれ異なり、各鍵ごとに戻り時間が
異なってしまう。例えば、回動支点から錘の重心までの
距離が長い低音側の鍵では、戻りが遅く、逆に回動支点
から錘の重心までの距離が短い高音側の鍵では戻りが早
い。このため、同じ鍵を連続して押鍵する際の連打特性
が各鍵ごとに異なってしまい、演奏性が悪くなるという
問題がある。
【0004】この発明の課題は、錘の重量を変えても、
ほぼ一定の連打特性が得られるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、鍵盤シャー
シと、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回動可能に設け
られた複数の鍵と、これら複数の鍵それぞれに対応して
設けられ、前記鍵の押鍵動作に伴って回動変位して前記
鍵にアクション荷重を付与するハンマーアームと、前記
ハンマーアームに取り付けられ、前記鍵に付与されるア
クション荷重を変位させる重量調節錘とを備え、前記重
量調節錘は、前記ハンマーアームの回動中心から一定距
離の所定位置に前記重量調節錘の重心を対応させた状態
で、前記ハンマーアームに取り付けられていることを特
徴とする。この発明によれば、重量調節錘の重心をハン
マーアームの回動中心から一定距離の所定位置に対応さ
せた状態で、重量調節錘がハンマーアームに取り付けら
れるので、鍵タッチ感を変更するために重量調節錘の重
量を変えても、ハンマーアームの回動中心から重量調節
錘の重心までの距離がハンマーアームごとに変化せずに
一定となり、このため各ハンマーアームの回動周期およ
び各鍵の戻り時間をほぼ一定にすることができ、これに
よりほぼ一定の連打特性を得ることができる。
【0006】この場合、請求項2に記載のごとく、重量
調節錘は、重量の異なる複数の錘部材のうちから所望重
量の錘部材が、その重心を前記ハンマーアームの所定位
置に対応させた状態で、選択的に前記ハンマーアームに
取り付けられていることが望ましく、また請求項3に記
載のごとく、重量調節錘は、重量の異なる複数の錘部材
からなり、これら複数の錘部材を適宜組み合わせて重量
を調節した状態で、その各重心をハンマーアームの所定
位置に対応させてハンマーアームに取り付けられている
ことが望ましく、さらに請求項4に記載のごとく、重量
調節錘は、帯状の錘部材をほぼ渦巻状に巻き、その錘部
材の長さを変えて重量を調節した状態で、そのほぼ中心
に位置する重心をハンマーアームの所定位置に対応させ
てハンマーアームに取り付けられていることが望まし
い。
【0007】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図1〜図
5を参照して、この発明の鍵盤装置の第1実施形態につ
いて説明する。この鍵盤装置は、図1に示すように、楽
器ケース内に組み込まれる鍵盤シャーシ1を備えてい
る。この鍵盤シャーシ1は、前端部(同図では左端部)
1aが凹部状に折り曲げられた上、その前端上部が更に
L字状に折り曲げられ、かつ後端部(同図では右端部)
1bがコ字状に折り曲げられ、前端部1aの凹部状の部
分の底部と後端部1bのコ字状の部分の底部とがほぼ同
じ高さに形成されている。この鍵盤シャーシ1上には、
合成樹脂製の複数の鍵(白鍵と黒鍵、ただしここでは黒
鍵について説明する。)2が並列に配置されている。こ
の場合、各鍵2は、その後端部(同図では右端部)の下
部が鍵盤シャーシ1の後端部1b上に設けられた鍵支持
部3の軸4に回動自在に取り付けられ、この軸4を中心
に上下方向に回動するように構成されている。
【0008】また、鍵2の中間部に対応する鍵盤シャー
シ1上には、ハンマーアーム5を上下方向に回動自在に
支持するハンマー支持軸6が設けられている。ハンマー
アーム5は、合成樹脂製のアーム本体7と、このアーム
本体7の下端部に取り付けられた重量調節錘8とを備
え、アーム本体7のほぼ中間部がハンマー支持軸6に回
動自在に支持され、アーム本体7の下端部が鍵盤シャー
シ1の開口部1cを通して鍵盤シャーシ1の後端部1b
内に配置され、この下端部に設けられた重量調節錘8の
重量によって図1において時計方向に付勢され、これに
よりアーム本体7の上端部が鍵2の下面に当接し、鍵2
を上方に付勢している。
【0009】このハンマーアーム5は、図1に示すよう
に、通常は重量調節錘8の重量によって下方に付勢さ
れ、アーム本体7の下端部の先端7aが鍵盤シャーシ1
の後端部1bの底部上に設けられたフェルトなどの下限
ストッパ10に当接し、これにより所定の下限位置に位
置規制されており、また重量調節錘8の重量に抗して鍵
2が押鍵された際には、ハンマーアーム5の下端部の先
端7aが鍵盤シャーシ1の後端部1bの上部内面に設け
られたフェルトなどの上限ストッパ11に当接し、これ
により所定の上限位置に位置規制されている。
【0010】また、各鍵2は、ハンマーアーム5によっ
て上方に付勢されているが、通常は各鍵2の前端部に垂
設されたL字状のストッパ片12が鍵盤シャーシ1の前
端部1aにおける凹部状の部分の両側下面にそれぞれ設
けられたフェルトなどの上限ストッパ13に当接するこ
とにより、所定の初期位置(上限位置)に位置規制され
ている。また、各鍵2には、押鍵時にゴムスイッチ14
を押圧するためのスイッチ押圧部15が設けられてい
る。ゴムスイッチ14は、膨出ゴムの内部に固定接点と
可動接点が2組設けられ、鍵盤シャーシ1の中間部の下
面に設けられた回路基板16上に配設され、膨出ゴムが
鍵盤シャーシ1の開口部1dを通して上方に突出し、こ
れにより鍵2のスイッチ押圧部15が押圧可能に離間対
向するように構成されている。
【0011】ところで、ハンマーアーム5の下端部に取
り付けられた重量調節錘8は、図3に示すように、重量
の異なる複数の錘部材17のうちから、そのいずれか1
つの錘部材17が選択的にハンマーアーム5に取り付け
られた構成になっている。すなわち、複数の錘部材17
は、それぞれ直径が異なる同じ厚さの円板状に形成さ
れ、その各中心に位置する重心部分にそれぞれビス18
が挿入する取付孔17aが設けられ、このビス18によ
って複数の錘部材17のうちのいずれか1つがアーム本
体7の下端部に設けられた錘取付部9に取り付けられ
る。この場合、錘取付部9は、図2に示すように、アー
ム本体7の下端部にほぼ円形状に形成され、その中心部
にビス18が螺着するねじ孔9aが設けられている。こ
のねじ孔9aは、各鍵2に対応する全てのハンマーアー
ム5において、ハンマーアーム5の回動中心であるハン
マー支持部6からの距離Lが一定の位置に設けられてい
る。
【0012】このような鍵盤装置では、ハンマーアーム
5の重量調節錘8の重量に抗して鍵2が押鍵されると、
鍵2がその後端部の軸4を中心に下方に回動し、これに
伴ってハンマーアーム5の上端部が押し下げられ、これ
によりハンマーアーム5がその中間部のハンマー支持軸
6を中心に図1において反時計方向に回動して、鍵2に
ハンマーアーム5の重量調節錘8の重量に応じたアクシ
ョン荷重を付与する。この後、鍵2のスイッチ押圧部1
5がゴムスイッチ14を押圧して、ゴムスイッチ14を
オンさせた後、ハンマーアーム5のアーム本体7の下端
部の先端7aが上限ストッパ11に当接することによ
り、ハンマーアーム5および鍵2の回動が停止する。な
お、この後は、ハンマーアーム5が重量調節錘8の重量
により図1において時計方向に回動し、上記と逆の動作
を行って、ハンマーアーム5および鍵2が図1に示す初
期位置に戻る。
【0013】このように、この鍵盤装置では、鍵2が押
鍵されて下方に回動する際に、ハンマーアーム5の重量
調節錘8の重量に応じたアクション荷重が鍵2に付与さ
れるので、複数の錘部材17のうちから所望重量の錘部
材17を選択して取り付けることにより、重量調節錘8
の重量を調節し、鍵2に付与されるアクション荷重を変
位させることができ、これにより所望の鍵タッチ感を得
ることができる。例えば、低音側の鍵2に対応するハン
マーアーム5の錘取付部9に直径の大きい錘部材17を
取り付けると、重量調節錘8の重量が重くなり、これに
より重い鍵タッチ感が得られ、また高音側の鍵2に対応
するハンマーアーム5の錘取付部9に直径の小さい錘部
材17を取り付けると、重量調節錘8の重量が軽くな
り、これにより軽い鍵タッチ感が得られる。
【0014】このように、各鍵2に対応するハンマーア
ーム5の錘取付部9にそれぞれ直径の異なる錘部材17
を取り付けて、各鍵2に対応する重量調節錘8の重量を
低音側と高音側とで異なるように調節しても、ハンマー
アーム5の錘取付部9に設けられたねじ孔9aが、各鍵
2に対応する全てのハンマーアーム5において、その回
動中心であるハンマー支持軸6から一定の距離Lに設け
られ、かつこのねじ孔9aに錘部材17の重心を対応さ
せて、錘部材17がビス18によって取り付けられてい
るので、ハンマーアーム5の回動中心から重量調節錘8
の重心までの距離Lがハンマーアーム5ごとに変化せず
に一定となり、このため各ハンマーアーム5の回動周期
および各鍵2の戻り時間をほぼ一定にすることができ、
これによりほぼ一定の連打特性を得ることができる。
【0015】なお、上記第1実施形態では、複数の錘部
材17がそれぞれ直径の異なる同じ厚さの円板状に形成
されているが、これに限らず、例えば図6に示す第1変
形例のように、アーム本体7の錘取付部9を四角形状に
形成するとともに、各錘部材20を大きさの異なる同じ
厚さの四角形の平板状に形成しても良く、また図7
(a)および(b)に示す第2変形例のように、各錘部
材21をそれぞれ直径が同じで厚さtが異なる円板状に
形成しても良い。
【0016】[第2実施形態]次に、図8および図9を
参照して、この発明の鍵盤装置の第2実施形態について
説明する。なお、図1〜図5に示された第1実施形態と
同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。こ
の鍵盤装置は、ハンマーアーム5の錘取付部9に取り付
けられる重量調節錘25が第1実施形態と異なり、これ
以外は第1実施形態と同じ構成になっている。この重量
調節錘25は、図9に示すように、重量の異なる複数の
錘部材26からなり、これら複数の錘部材26を適宜組
み合わせ、この組み合わされた錘部材26がねじ部材2
7によってハンマーアーム5の錘取付部9に取り付けら
れた構成になっている。
【0017】すなわち、各錘部材26は、それぞれ直径
が異なる同じ厚さの円板状に形成され、その各中心に位
置する重心部分にそれぞれ取付孔26aが設けられてい
る。そして、各錘部材26は、直径の大きいものから順
にハンマーアーム5の錘取付部9に階段状に配置され、
各重心部分の取付孔26aを錘取付部9の中心部に設け
られたねじ孔9aに対応させ、この状態でねじ部材27
によってハンマーアーム5に取り付けられている。この
場合にも、錘取付部9のねじ孔9aは、各鍵2に対応す
る全てのハンマーアーム5において、ハンマーアーム5
の回動中心であるハンマー支持軸6からの距離Lが一定
の位置に設けられている。また、ねじ部材27は、頭部
27aとねじ部27bとからなり、頭部27aが錘部材
26の最小径よりも小さく形成され、その重心部分にね
じ部27bが設けられ、このねじ部27bが各錘部材2
6の取付孔26aを通して錘取付部9のねじ孔9aに螺
着する構成になっている。
【0018】このような鍵盤装置では、第1実施形態と
同様、鍵2が押鍵されて下方に回動する際に、ハンマー
アーム5の重量調節錘25の重量に応じたアクション荷
重が鍵2に付与されるので、重量調節錘25の重量を調
節することにより、鍵2に付与されるアクション荷重を
変位させることができ、これにより所望の鍵タッチ感を
得ることができる。例えば、低音側の鍵2に対応するハ
ンマーアーム5の錘取付部9に複数個の錘部材26、例
えば図9に示すように3個の錘部材26を組み合わせて
ねじ部材27で取り付けて、重量調節錘25の重量を重
くすると、重い鍵タッチ感が得られ、また高音側の鍵2
に対応するハンマーアーム5の錘取付部9に低音側より
も少ない数の錘部材26を組み合わせてねじ部材27で
取り付けると、重量調節錘25の重量が軽くなり、これ
により軽い鍵タッチ感が得られる。
【0019】このように、各鍵2に対応するハンマーア
ーム5の錘取付部9にそれぞれ直径の異なる複数個の錘
部材26を組み合わせてねじ部材27で取り付けること
により、各鍵2に対応する重量調節錘25の重量を低音
側と高音側とで異なるように調節しても、各錘部材26
の重心がハンマーアーム5の錘取付部9のねじ孔9aに
対応した状態で、各錘部材26がねじ部材27によって
取り付けられているので、第1実施形態と同様、ハンマ
ーアーム5の回動中心から重量調節錘25の重心までの
距離Lがハンマーアーム5ごとに変化せずに一定とな
り、このため各ハンマーアーム5の回動周期および各鍵
2の戻り時間をほぼ一定にすることができ、これにより
ほぼ一定の連打特性を得ることができる。この場合、重
量調節錘25は、複数個の錘部材26を組み合わせるこ
とにより、重量を調節しているので、第1実施形態の場
合よりも、重量を細かく調節することができ、これによ
りハンマーアーム5が鍵2に付与するアクション荷重を
微妙に調節することができる。
【0020】なお、上記第2実施形態では、各錘部材2
6がそれぞれ直径の異なる同じ厚さの円板状に形成さ
れ、その各重心部分に設けられた取付孔26aにねじ部
材27のねじ部27bを挿入して錘取付部9のねじ孔9
aに螺着することにより、複数個の錘部材26をハンマ
ーアーム5に取り付けているが、これに限らず、例えば
図10に示すように、各錘部材28を、それぞれ直径が
異なる同じ厚さの円板部28aと、その円板部28aの
重心部分に形成された径の異なる筒部28bとで構成
し、各錘部材28の筒部28bの外面と内面とにそれぞ
れねじ部を形成し、円板部28aの直径が最も大きい錘
部材28の筒部28aをハンマーアーム5の錘取付部9
に設けられた大径のねじ孔9aに螺着し、これよりも小
さい錘部材28の筒部28aを大きい錘部材28の筒部
28bに螺入して取り付けることにより、大きい錘部材
28から順にハンマーアーム5に取り付け、所望の重量
になったときに錘部材28の追加を止めるように構成し
ても良い。
【0021】[第3実施形態、]次に、図11〜図13
を参照して、この発明の鍵盤装置の第3実施形態につい
て説明する。この場合にも、図1〜図5に示された第1
実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。この鍵盤装置は、ハンマーアーム5の錘取付部
9に取り付けられる重量調節錘30が第1実施形態と異
なり、これ以外は第1実施形態と同じ構成になってい
る。この重量調節錘30は、図11に示すように、帯状
の錘部材31をほぼ渦巻状に巻き、そのほぼ中心に位置
する重心部分をハンマーアーム5の錘取付部9に設けら
れたねじ孔9aに対応させた状態で、ビス18によりハ
ンマーアーム5の錘取付部9に取り付けた構成になって
いる。この場合、錘部材31は、渦巻状の中心からの長
さに応じた重さを表す重量目盛31aが図13に示すよ
うに設けられ、この重量目盛31aに応じて切断される
ことにより、その長さに応じて重量が調節されるように
構成されている。
【0022】このような鍵盤装置では、第1実施形態と
同様、鍵2が押鍵されて下方に回動する際に、ハンマー
アーム5の重量調節錘30の重量に応じたアクション荷
重が鍵2に付与されるので、重量調節錘30の重量を調
節することにより、鍵2に付与されるアクション荷重を
変位させることができ、これにより所望の鍵タッチ感を
得ることができる。例えば、低音側の鍵2に対応するハ
ンマーアーム5の錘取付部9に、長さの長い錘部材31
を渦巻状に巻いてビス18により取り付けると、重量調
節錘30の重量が重くなり、これにより重い鍵タッチ感
が得られ、また高音側の鍵2に対応するハンマーアーム
5の錘取付部9に、低音側よりも長さの短い錘部材31
を渦巻状に巻いてビス18により取り付けると、重量調
節錘25の重量が軽くなり、これにより軽い鍵タッチ感
が得られる。
【0023】このように、各鍵2に対応するハンマーア
ーム5の錘取付部9にそれぞれ長さの異なる錘部材31
を渦巻状に巻いてビス18で取り付けることにより、各
鍵2に対応する重量調節錘30の重量を低音側と高音側
とで異なるように調節しても、各錘部材31のほぼ中心
部に位置する重心部分がハンマーアーム5の錘取付部9
のねじ孔9aに対応した状態で、各錘部材31がビス1
8によって取り付けられているので、第1実施形態と同
様、ハンマーアーム5の回動中心から重量調節錘30の
重心までの距離Lがハンマーアーム5ごとに変化せずに
一定となり、このため各ハンマーアーム5の回動周期お
よび各鍵2の戻り時間をほぼ一定にすることができ、こ
れによりほぼ一定の連打特性を得ることができる。この
場合、重量調節錘30は、錘部材31に渦巻状の中心部
からの長さに応じた重量目盛31aが設けられているの
で、この重量目盛31aに応じて錘部材31を切断する
ことにより、重量を細かく調節することができ、これに
より第1実施形態の場合よりも、ハンマーアーム5が鍵
2に付与するアクション荷重を微妙に調節することがで
きる。
【0024】なお、上記第3実施形態では、錘部材31
を円形状の渦巻状に巻いたが、これに限らず、矩形状の
渦巻状に巻いても良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、各鍵に対応するハンマーアームの回動中心から一定
距離の所定位置に重量調節錘の重心を対応させた状態
で、重量調節錘をハンマーアームに取り付けたので、鍵
タッチ感を変更するために重量調節錘の重量を変えて
も、ハンマーアームの回動中心から重量調節錘の重心ま
での距離がハンマーアームごとに変化せずに一定となり
このため各ハンマーアームの回動周期および各鍵の戻り
時間をほぼ一定にすることができ、これによりほぼ一定
の連打特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の鍵盤装置の第1実施形態を示した断
面図。
【図2】図1のハンマーアームのアーム本体を示した正
面図。
【図3】図1の重量調節錘の各錘部材を示した斜視図。
【図4】低音側の鍵に対応するハンマーアームを示し、
(a)はその錘取付部に重量の重い錘部材が取り付けら
れた状態を示した図、(b)はそのA−A拡大断面図。
【図5】高音側の鍵に対応するハンマーアームを示し、
(a)はその錘取付部に重量の軽い錘部材が取り付けら
れた状態を示した図、(b)はそのB−B拡大断面図。
【図6】第1実施形態の第1変形例を示したハンマーア
ームの正面図。
【図7】第1実施形態の第2変形例を示し、(a)は厚
さが厚く重量の重い錘部材を錘取付部に取り付けた状態
を示した拡大断面図、(b)は厚さが薄く重量の軽い錘
部材を錘取付部に取り付けた状態を示した拡大断面図。
【図8】この発明の鍵盤装置の第2実施形態におけるハ
ンマーアームおよびその重量調節錘を示した正面図。
【図9】図8のC−C拡大断面図。
【図10】第2実施形態の変形例の重量調節錘を錘取付
部に取り付けた状態を示した拡大断面図。
【図11】この発明の鍵盤装置の第3実施形態における
ハンマーアームおよびその重量調節錘を示した正面図。
【図12】図11の拡大した右側面図。
【図13】図11の錘部材の要部を拡大した図。
【符号の説明】
1 鍵盤シャーシ 2 鍵 5 ハンマーアーム 6 ハンマー支持部 8、25、30 重量調節錘 9 錘取付部 9a ねじ孔 17、20、21、26、31 錘部材 18 ビス 27 ねじ部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に上
    下方向に回動可能に設けられた複数の鍵と、これら複数
    の鍵それぞれに対応して設けられ、前記鍵の押鍵動作に
    伴って回動変位して前記鍵にアクション荷重を付与する
    ハンマーアームと、このハンマーアームに取り付けら
    れ、前記鍵に付与されるアクション荷重を変位させる重
    量調節錘とを備え、 前記重量調節錘は、前記ハンマーアームの回動中心から
    一定距離の所定位置に前記重量調節錘の重心を対応させ
    た状態で、前記ハンマーアームに取り付けられているこ
    とを特徴とする鍵盤装置。
  2. 【請求項2】前記重量調節錘は、重量の異なる複数の錘
    部材のうちから所望重量の錘部材が、その重心を前記ハ
    ンマーアームの所定位置に対応させた状態で、選択的に
    前記ハンマーアームに取り付けられていることを特徴と
    する請求項1記載の鍵盤装置。
  3. 【請求項3】前記重量調節錘は、重量の異なる複数の錘
    部材からなり、これら複数の錘部材を適宜組み合わせて
    重量を調節した状態で、その各重心を前記ハンマーアー
    ムの所定位置に対応させて前記ハンマーアームに取り付
    けられていることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装
    置。
  4. 【請求項4】前記重量調節錘は、帯状の錘部材をほぼ渦
    巻状に巻き、その錘部材の長さを変えて重量を調節した
    状態で、そのほぼ中心に位置する重心を前記ハンマーア
    ームの所定位置に対応させて前記ハンマーアームに取り
    付けられていることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装
    置。
JP10082422A 1998-03-16 1998-03-16 鍵盤装置 Pending JPH11265177A (ja)

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