JPH11264663A - エチレン生成の制御をする生籾の乾燥方法 - Google Patents

エチレン生成の制御をする生籾の乾燥方法

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JPH11264663A
JPH11264663A JP6651098A JP6651098A JPH11264663A JP H11264663 A JPH11264663 A JP H11264663A JP 6651098 A JP6651098 A JP 6651098A JP 6651098 A JP6651098 A JP 6651098A JP H11264663 A JPH11264663 A JP H11264663A
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JP
Japan
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drying
refrigerator
ethylene
paddy
temperature
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Withdrawn
Application number
JP6651098A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Ota
保夫 太田
Yukinobu Ikemoto
幸信 池本
Tadashi Sakakibara
正 榊原
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RYOUNETSU KOGYO KK
Original Assignee
RYOUNETSU KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入荷した籾を冷却除湿乾燥によりエチレンの
発生を抑制し、更に発生したエチレンを除去し食味の維
持を課題とする。 【解決手段】 除湿機、差圧ファン及び冷凍機の各容量
を適切に選定し、これらを連続運転して生籾が収納され
ている乾燥庫の庫内温度を20℃程度まで降下させるプ
ルダウン運転と、冷凍機のみ停止させ庫内温度を35℃
程度まで上昇させ、再び冷凍機を運転して庫内温度を2
5℃程度まで降下させるサイクリック運転を必要な回数
繰り返すことにより、籾の水分を発生し易くし、籾の水
分を24%程度から所定の水分まで乾燥させるもので、
上記全操作中は籾から発生するエチレンを除去するため
にエチレンカット器を運転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンバイン等で収穫
した籾を食味を落とさないように所定の状態に乾燥させ
て貯蔵及び出庫を行う乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバイン等で収穫した籾を乾燥する方
法として、従来は次の何れかの方法が採られていた。そ
の1は、火力により加熱された空気で乾燥する方法。そ
の2は、ヒートポンプにより加温する装置で加熱された
空気で乾燥する方法。その3は、冷却された空気を冷媒
再熱して冷却除湿された空気で乾燥する方法。
【0003】しかし、上述のその1の方法は空気温度が
高くなり易く、穀温も高くなり、食味が低下すると共
に、火災の危険もある。その2の方法は穀温を低く保て
るが、籾の水分量が24%程度の場合には、まだ空気の
温度が高く食味が低下する。その3の方法は籾の水分量
が24%程度の時はよいが、籾の水分量が20%程度に
なると乾燥速度が低下する。等の欠陥が認められる。
【0004】そこで本出願人は特願平8−236412
号で「籾の乾燥方法及び乾燥装置」を出願し、収穫後の
生籾を乾燥装置を使用して乾燥させる方法として、籾の
水分が20%程度になるまでは運転モードを冷却除湿モ
ードにし、36℃,相対湿度28%程度の乾燥空気を籾
に送風し、続いて籾の水分が20〜15%の間はヒート
ポンプで加熱した41℃,相対湿度25%程度の乾燥空
気を送風して乾燥させ、更に乾燥後低温貯蔵の必要があ
る場合には冷却モードで15℃,相対湿度75%程度の
冷却空気を送風するものを提案した。
【0005】しかし、上述の改良された方法は従来の問
題点は解決されるが、コンバイン等で収穫された生籾は
打撲による損傷を受けている。このため、乾燥過程で生
籾から生成されるエチレンにより41℃まで加熱すると
食味の維持に問題が残り、更に低温貯蔵を必要とする場
合には、籾の温度を41℃まで上げた後に15℃まで下
げる等の熱効率の悪い乾燥工程が必要になり、コストア
ップも伴う結果となっていた。
【0006】このため、本出願人は特願平9−5048
8号でエチレン生成の制御をする生籾の乾燥方法を出願
した。この方法は、収穫後の生籾をライスセンターに入
荷し乾燥装置を使用して乾燥させる方法として、生籾か
らのエチレン生成を抑え、更に雰囲気中のエチレンを除
去することにより、米質の劣化を防止しながら乾燥する
方法において、籾の水分比が16%程度になるまでは冷
凍機,除湿機及び差圧ファンの連続運転による急速冷却
除湿運転を行って籾温度を14℃程度まで下げ、その後
に冷凍機の運転を停止して除湿機及び差圧ファンによる
除湿運転で籾の温度を20℃程度まで昇温させると共に
水分比を15%程度まで下げ、この状態で保管するもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、籾の水分比を16%程度までは下げられても、15
%から更に14%まで低下させることは容易ではなく、
極めて効率の悪い乾燥方法となってしまう。本発明は上
述の課題を解決するためになされたもので、サイクリッ
ク運転により籾から効率良く水分を発生させ、それを効
率良く冷却除湿することにより、食味の維持と無駄なコ
ストアップの防止とを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するためになされたもので、収穫後の生籾をライス
センターに入荷し乾燥装置を使用して乾燥させる方法と
して、生籾からのエチレン生成を抑え、更に雰囲気中の
エチレンを除去することにより、米質の劣化を防止する
と共に乾燥する方法において、除湿機、差圧ファン及び
冷凍機の各容量を適切に選定し、これらを連続運転して
生籾が収納されている乾燥庫の庫内温度を20℃程度ま
で降下させるプルダウン運転と、冷凍機のみ停止させ庫
内温度を35℃程度まで上昇させ再び冷凍機を運転して
庫内温度を25℃程度まで降下させるサイクリック運転
を必要な回数繰り返すことにより、籾の水分を発生し易
くし、籾の水分を24%程度から所定の水分まで乾燥さ
せることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の乾燥方法は冷凍機と除湿
機及び差圧通風の組み合わせによる乾燥である。すなわ
ち、除湿機、差圧ファン及び冷凍機の各容量を適切に選
定し、これらを連続運転して生籾が収納されている乾燥
庫の庫内温度を20℃程度まで降下させるプルダウン運
転と、冷凍機のみ停止させ庫内温度を35℃程度まで上
昇させ再び冷凍機を運転して庫内温度を25℃程度まで
降下させるサイクリック運転を必要な回数繰り返すこと
により、籾の水分を発生し易くし、籾の水分を24%程
度から所定の水分まで乾燥させるものである。
【0010】以下、例として、実験設備でのデータを記
載する。この場合の入荷時の籾の水分比は22.3%で
ある。プルダウン運転(運転時間2時間で22.3%→
17.5%)では、冷凍機,冷媒再熱式除湿機,差圧フ
ァンを連続運転して籾温度は入荷時の温度から15℃程
度まで急速に冷却し、水分含有量を17.5%まで落と
す。
【0011】サイクリック運転(運転時間7時間)で
は、冷凍機は断続運転し、冷媒再熱式除湿機及び差圧フ
ァンは連続運転して庫内温度を25℃から35℃の間で
複数回上下させながら籾の水分比を17.5%から14
%まで低下させる。
【0012】この状態、即ち籾温度が25℃程度,水分
含有量が14%で貯蔵及び出荷を行うことにより、籾を
出荷する場合に発生する出荷直後の籾の結露による水分
の上昇とカビの発生等を防止するものである。
【0013】図1は差圧式冷却除湿乾燥実験庫内の籾の
温度及び湿度の関係図、図2は籾の流れ過程図、図3は
本発明の籾の乾燥方法を実施する差圧式冷却除湿乾燥庫
5の内部構成図である。
【0014】図2において、コンバイン等で収穫した籾
は先ずホッパー11に投入して粗選機12でゴミを取
り、計量器13で籾の重量を計測して自主検査器14で
籾の水分を計測する。この計測後に籾を差圧ケージ4に
一定量投入する。本実施形態の装置では、一例として1
日の処理量が約9トンであり、これを差圧式冷却除湿度
乾燥庫5に設置した6個の差圧ケージ4に収納する。
【0015】差圧ケージ4に収容した当初の籾は一般的
には30℃で24%程度の水分を含有している。この状
態でプルダウン運転を開始する。この場合、冷凍機2,
冷媒再熱式除湿機1及び差圧ファン3は連続運転状態で
動作することにより、約2時間で通風によって籾の温度
は15℃程度、含有水分は17.5%まで低下する。こ
のプルダウン運転中に籾から発生するエチレンを除去す
るためにエチレンカット器6を装備し運転する。
【0016】次に、サイクリック運転する。即ち、冷媒
再熱式除湿機1及び差圧ファン3は連続運転状態で、冷
凍機2は運転及び停止を複数回繰り返し、庫内温度を2
5℃から35℃の間で変動するようにして籾の温度を変
動させ、この結果籾の含有水分比を14%まで低下させ
る。このサイクリック運転中もエチレンカット器6を運
転し、発生するエチレンを除去する。
【0017】この後、籾は25℃、14%の状態で保管
する。なお、出荷する時は25℃,14%で保管されて
いる籾を取り出し、籾摺機15,米選機16,袋詰機1
7を経て袋詰玄米として、又はフレコンに入れて出荷す
る。
【0018】
【発明の効果】上述のように、収穫後の生籾はコンバイ
ンによる脱穀の際、籾は打撲による損傷を受ける。その
ため、加温すると籾のエチレンを増大せしめ、籾の呼吸
が異常昂進し、呼吸熱によって穀温が上昇する。このた
め食味が低下するが、上述の方法では籾を冷却するから
エチレンの発生が抑制され、更に発生したエチレンはエ
チレンカット器6で除去されるので、呼吸熱が抑えられ
るために食味低下が起こらない。
【0019】出荷時点での籾の温度は25℃であるの
で、外気に曝しても結露することがなく、結露による籾
の水分の上昇やカビの発生が防止出来る。
【0020】更に、上述のサイクリック運転では、籾の
温度を25℃〜35℃の間で上下させることにより、籾
の水分を発生し易くし容易に水分比を14%まで乾燥さ
せることが可能で、効率の良い低温除湿乾燥が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】差圧式冷却除湿乾燥実験庫内の籾の温度及び湿
度の関係図である。
【図2】籾の流れ過程図である。
【図3】本発明の籾の乾燥方法を実施する差圧式冷却除
湿乾燥庫の内部構成図である。
【符号の説明】
1 冷媒再熱式除湿機 2 冷凍機 3 差圧ファン 4 差圧ケージ 5 差圧式冷却除湿乾燥庫 6 エチレンカット器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A23B 9/00 A23B 9/00 (72)発明者 榊原 正 東京都大田区南馬込2丁目29番17号 菱熱 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収穫後の生籾をライスセンターに入荷し
    乾燥装置を使用して乾燥させる方法として、生籾からの
    エチレン生成を抑え、更に雰囲気中のエチレンを除去す
    ることにより、米質の劣化を防止すると共に乾燥する方
    法において、除湿機、差圧ファン及び冷凍機の各容量を
    適切に選定し、これらを連続運転して生籾が収納されて
    いる乾燥庫の庫内温度を20℃程度まで降下させるプル
    ダウン運転と、冷凍機のみ停止させ庫内温度を35℃程
    度まで上昇させ再び冷凍機を運転して庫内温度を25℃
    程度まで降下させるサイクリック運転を必要な回数繰り
    返すことにより、籾の水分を発生し易くし、籾の水分を
    24%程度から所定の水分まで乾燥させることを特徴と
    するエチレン生成の制御をする生籾の乾燥方法。
JP6651098A 1998-03-17 1998-03-17 エチレン生成の制御をする生籾の乾燥方法 Withdrawn JPH11264663A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021185984A1 (en) * 2020-03-20 2021-09-23 Samster Ab Method and system for supplying drying air

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021185984A1 (en) * 2020-03-20 2021-09-23 Samster Ab Method and system for supplying drying air
CN115298500A (zh) * 2020-03-20 2022-11-04 萨姆斯特公司 用于供应干燥空气的方法和系统

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