JPH05328839A - 低温貯蔵穀物の排出処理装置 - Google Patents

低温貯蔵穀物の排出処理装置

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JPH05328839A
JPH05328839A JP13823392A JP13823392A JPH05328839A JP H05328839 A JPH05328839 A JP H05328839A JP 13823392 A JP13823392 A JP 13823392A JP 13823392 A JP13823392 A JP 13823392A JP H05328839 A JPH05328839 A JP H05328839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
grain
stored
low
cereals
Prior art date
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Pending
Application number
JP13823392A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisaku Fukunaga
大三公 福永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
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Publication of JPH05328839A publication Critical patent/JPH05328839A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温貯蔵穀物を必要量繰り出す際に発生する
結露を防止しようとする。 【構成】 低温貯蔵タンク1内に低温状態で貯蔵される
穀物を第1コンベア4へ向けて排出すると、中継タンク
5に受けられ、ここでは穀物温度が上昇すべく構成され
ており、所定温度に上昇された穀物は第2コンベア13
を経て籾摺選別装置6に供給されるもので、外気に曝さ
れても結露しない状態を得ることができるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低温貯蔵穀物の排出
処理装置に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来、籾
等は常温貯蔵すると劣化が進行し易く、これを防止する
ため低温状態で貯蔵する構成が普及しつつある。ところ
が、上記従来技術では穀物を例えば低温貯蔵タンクから
必要量に取り出して調製処理を行おうとする際、穀温が
低下しているため、常温雰囲気中に曝すとその表面が結
露し、そのまま籾摺作業に供すると品質劣化、作業能率
の低下を引き起こす。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は上記に欠点を
解消しようとし、次の技術的手段を講じた。すなわち、
低温貯蔵タンク1内に低温状態で貯蔵される穀物を所定
量排出しながら後行程の調製装置6に供給するものであ
って、この貯蔵タンク1から調製装置6への移送経路の
間に、穀物温度を高めるべく所定の温度・湿度条件に設
定した導入空気を上記所定量排出の穀物に作用させる中
継タンク5を設けてなる低温貯蔵穀物の排出処理装置の
構成とする。
【0004】
【発明の作用及び効果】低温貯蔵される穀物を必要量排
出するについて、調製装置6に至るまでの間に所定温度
・湿度条件に設定された導入空気で加温され、穀物温度
を高められるから、結露の発生を防止でき、冒頭に記載
した欠点を解消できるものである。
【0005】
【実施例】この発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。1は低温貯蔵タンクで、その下方側には冷却風を供
給すべき冷却装置2を接続し、内部に張り込まれた穀物
(図例では籾)には、当該冷却装置2を通過する外気を
所定温度(例えば摂氏15度以下)に保持すべく下方側
から上方に抜けるように冷却風に変更させて作用せしめ
長期間にわたって良品質を維持しつつ保存できる構成と
している。
【0006】上記タンク1の下側に設ける排出シャッタ
3の下方に、正逆転可能な第1コンベア4を配設し、該
第1コンベア4の一側端側方には中継タンク5を、又他
側端下方には調製装置としての籾摺選別装置6のホッパ
7をのぞませる。中継タンク5は、蒸発器8,凝縮器9
等を備える通常の冷凍サイクル10及び送風ファン11
等にて構成される送風温度・湿度制御システムを接続し
ている。
【0007】中継タンク5の排出シャッタ12下方には
第2のコンベア13をのぞませ、その終端側は前記ホッ
パ7にのぞませる。前記籾摺選別装置6は、ホッパ7下
方の脱ぷロール14,14による脱ぷ作用、選別部15
における選別作用等を受けて籾を玄米に仕上げる構成で
ある。中継タンク5の上記制御装置16は、設定入力さ
れた情報に基づいて、上記排出シャッタ3,12のO
N,OFF制御、コンベア4,13の駆動並びに正逆転
駆動制御、あるいは冷却装置10の冷媒流量制御等によ
って送風空気の温度・湿度制御、等を行う。この制御装
置16への入力情報としては、低温貯蔵タンク1内の穀
物温度Tgセンサ17,穀物水分検出センサ18,外気
温度検出センサ19,外気湿度検出センサ20情報、冷
却装置10による送風の温度検出センサ21,湿度検出
センサ22情報、希望排出量及び希望水分値設定手段2
3,24による情報等がある。
【0008】一方出力信号としては、冷却装置2の運転
停止信号、排出シャッタ3や12の開閉信号、コンベア
4の正逆転信号、コンベア4,13の運転停止信号、冷
却装置10の運転停止信号及び、これの能力、例えば送
風ファン11回転数変更手段あるいは冷媒流量変更手段
の制御信号、等がある。尚、上記制御装置16には予め
湿り空気線図データ、及び籾の平衡水分曲線データが入
力されて上記種々のセンサからの情報との組合せによっ
て、冷媒流量変更手段を制御する構成としている。
【0009】上例の作用についてフローチャートに基づ
き説明する。制御装置16に所定量穀物の排出指令信号
が入力されると、排出シャッタ3を所定時間ONして内
部の低温貯蔵籾が繰り出される。このとき、希望排出量
設定手段23と共に希望水分値設定手段24によって籾
摺選別における希望水分値Mを入力しておく(ステップ
10)。次いで穀物温度Tg、外気温度Ta・湿度Ha
を読み取る(ステップ20)。
【0010】ここで、籾の平衡水分曲線(図5)に基づ
き外気温度Taについて平衡水分を算出しておく(ステ
ップ30)。次いで外気温度Taと穀物温度Tgとを比
較する(ステップ40)。外気温度Taが穀物温度Tg
より高いときは結露する可能性があり、更に結露限界湿
度H 1が100%に近い状態(実施例では90%に設定
している)であると結露すると判断される(ステップ5
0)。
【0011】結露する旨の判断がなされると、第1コン
ベア4に正転指令信号が出力される(ステップ60)。
このように結露の可能性判断によって「結露可能性有
り」と判断されると、排出シャッタ3を開き正転駆動す
る第1コンベア4に供給落下させ、中継タンク5に送っ
て穀物温度の上昇をはかるものである。つまり、湿り空
気線図(図4)から上記結露限界湿度H1を考慮して、
どこまで温度を低下可能か演算し、これを結露限界温度
1とする(ステップ70)この結露限界温度T1の下で
籾の平衡水分を算出し(ステップ80)、冷却装置10
にて生じさせる送風の設定温度T0、及び設定湿度H0
決められる(ステップ90)。
【0012】こうした条件設定の後、冷却運転が開始さ
れ、かつ送風ファン11の運転も行われる。当初は設定
温度T0基準に冷媒等の制御を行い、必要に応じて導入
外気の取り入れ量を制御しながら、実際の送風温度Tn
や送風湿度Hnを測定してTn=T0かつHn=H0であ
るか否かを確認する(ステップ100,110)。最終
的に実際送風温度Tn、湿度Hnが設定値に達し、所定
時間の調質時間をおいて穀物温度・湿度が安定した頃に
排出シャッタ12に開指令信号が出力され(ステップ1
20)、後続の籾摺調製装置6に送られる。
【0013】尚、ステップ40,50で結露発生が無い
旨判定されると第1コンベア4には逆転指令信号が出力
され(ステップ130)、直接籾摺選別装置6に供給さ
れるものである。具体例をもって説明すると、外気温度
Ta25度、湿度70%、の雰囲気中に穀物温度10度
の籾を曝すと、25度>10度であり、結露可能性有り
と判断される。結露限界温度は21度となり、平衡水分
値15%を維持するには湿度が79%以下である必要が
ある。
【0014】すなわち、送風温度T0を21度,湿度H0
を79%となるよう冷却装置を運転制御するものであ
る。この場合、温度と共に絶対湿度を下げる減湿冷却が
行われる。従って、10度の穀物は調質タンク5内でそ
の温度が21度まで上昇がはかられるもので、そののち
25度の外気に曝されても結露現象を生じない。尚、本
実施例ではT0、H0を穀物の平衡水分値によって設定す
る形態としたから、過度に穀温上昇させて劣化させるよ
うなこともない点で有利であるが、安定に時間を要する
場合には中継タンク投入初期は冷却温度をやや落して設
定し穀温の上昇を促進しつつ、後段に至ってそれを補正
するように配慮するもよい。
【0015】以上のように、穀物温度が低い故に外気温
度との接触によってその表面に結露が発生しようとする
ものを、中継タンク5を追加することにより、穀物温度
自体の上昇によって結露発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】概略説明図である。
【図2】制御ブロック図である。
【図3】フロー図である。
【図4】湿り空気線図である。
【図5】籾の平衡水分曲線である。
【符号の説明】
1 低温貯蔵タンク 2 冷却装置 3 排出シャッタ 4 第1コンベア 5 中継タンク 6 籾摺調製装置 8 蒸発器 9 凝縮器 10 冷却装置 11 送風ファン 13 第2コンベア 12 排出シャッタ 16 制御装置 17 穀物温度センサ 18 穀物水分検出センサ 19 外気温度検出セ
ンサ 20 外気湿度検出センサ 21 送風の温度検出
センサ 22 湿度検出センサ 23 希望排出量設定
手段 24 希望水分値設定手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温貯蔵タンク1内に低温状態で貯蔵さ
    れる穀物を所定量排出しながら後行程の調製装置6に供
    給するものであって、この貯蔵タンク1から調製装置6
    への移送経路の間に、穀物温度を高めるべく所定の温度
    ・湿度条件に設定した導入空気を上記所定量排出の穀物
    に作用させる中継タンク5を設けてなる低温貯蔵穀物の
    排出処理装置。
JP13823392A 1992-05-29 1992-05-29 低温貯蔵穀物の排出処理装置 Pending JPH05328839A (ja)

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JP13823392A JPH05328839A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 低温貯蔵穀物の排出処理装置

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JPH05328839A true JPH05328839A (ja) 1993-12-14

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009089632A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Sanei:Kk 穀物の昇温方法
JP2019115306A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 サントリーホールディングス株式会社 穀類の貯蔵装置、穀類の払出の制御方法、穀類原料単位の特性値の調整方法、および、食品または酒類の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009089632A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Sanei:Kk 穀物の昇温方法
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