JPH11264423A - シンクロナイザリングおよび樹脂片取付用突条の加工方法 - Google Patents

シンクロナイザリングおよび樹脂片取付用突条の加工方法

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JPH11264423A
JPH11264423A JP8812898A JP8812898A JPH11264423A JP H11264423 A JPH11264423 A JP H11264423A JP 8812898 A JP8812898 A JP 8812898A JP 8812898 A JP8812898 A JP 8812898A JP H11264423 A JPH11264423 A JP H11264423A
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resin piece
ridge
synchronizer ring
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dovetail
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Isao Osako
勇夫 大迫
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/025Synchro rings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂片自体の接着力に加えて母材と樹脂片を
機械的にも結合することにより、熱負荷等による樹脂片
の変形あるいは脱落を回避する。 【解決手段】 すり合わせ面を樹脂片3で構成したシン
クロナイザリング1において、円周方向に沿う複数の凹
溝4をシンクロナイザリング1の母材2における樹脂片
の取付面に設ける。凹溝4の少なくとも一方の側壁5に
アンダカット部を設けて断面鳩尾状の突条6を構成す
る。突条6を樹脂片3の背部に埋め込んで樹脂片3を取
付面に保持させたことにより、樹脂片自体の接着力に加
えて断面鳩尾状の突条を介して樹脂片を母材に堅固に固
定し、熱負荷による樹脂片の変形あるいは脱落を回避す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シンクロナイザリ
ングの母材に取り付けた樹脂片の変形あるいは脱落を確
実に防止することができるシンクロナイザリングおよび
樹脂片取付用突条の加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】すり合わせ面を樹脂片で構成した従来の
シンクロナイザリングにおいては、例えば図6に示した
ようにシンクロナイザリングaの母材bの両側縁に設け
た凹溝cに樹脂片dの突条eを嵌合させることにより、
この樹脂片dを母材bに保持させて両者を接着固定し、
あるいは、実開昭57−194934号公報などに見ら
れるように、母材における樹脂片の取付面の中央部に設
けた凹溝と樹脂片に設けた突条を嵌合させたものがあ
る。
【0003】しかしながら、このような従来例による場
合は樹脂片自体による接着力あるいは別途用いた接着剤
による接着力で母材に樹脂片を固定するようにしたもの
であるために、熱負荷などによる影響で樹脂片が変形
し、あるいは、母材から樹脂片が脱落して所期のすり合
わせ機能が低下してしまう可能性があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであって、樹脂片自体の接着力に加え
て母材と樹脂片を機械的にも結合することにより、熱負
荷等による樹脂片の変形あるいは脱落を回避することを
課題としている。また本発明は、上記の如き樹脂片を固
定するに好適な突条を効率よく形成することができる加
工方法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、すり合わせ面を樹脂片で構成したシンクロ
ナイザリングにおいて、円周方向に沿う複数の凹溝をシ
ンクロナイザリングの母材における樹脂片の取付面に設
け、該凹溝の少なくとも一方の側壁にアンダカット部を
設けて断面鳩尾状の突条を構成する。そして、前記突条
を樹脂片の背部に埋め込んで樹脂片を取付面に保持させ
たことを特徴としている。
【0006】また本発明は、矩形断面の凹溝を母材にお
ける樹脂片の取付面に隣接形成して両凹溝の間に突条を
残留形成する一方、前記凹溝に沿うスリワリを突条に設
ける切削工程と、前記スリワリを拡開変形させることに
より、突条の先端幅を拡大させて凹溝の開口幅を減少さ
せる成形工程を備え、隣接する凹溝の間に断面鳩尾状の
突条を形成することを特徴としている。なお、突条に設
けるスリワリを開口端に至るにつれて拡開するテーパ状
のスリワリで構成し、突条のスリワリを転造ローラの押
し当てにより拡開させることが望まれる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図1〜
図5に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るシ
ンクロナイザリングの一実施形態を示す断面図であり、
シンクロナイザリング1の母材2における樹脂片3の取
付面に円周方向に沿う複数の凹溝4を設けている。
【0008】また、凹溝4の側壁5をそれぞれ開口端に
至るにつれて中央側に偏位させたアンダカットとするこ
とにより、各凹溝4を断面鳩尾状に形成し、もって、隣
接する凹溝4の間に断面鳩尾状の突条6を残留形成して
いる。そして、母材2における取付面を型の一部として
利用して樹脂片3を成形することにより、突条6を樹脂
片2の背部に埋め込んで樹脂片を母材2の取付面に保持
させている。
【0009】従って、母材2と樹脂片3は樹脂片3自体
の接着力に加えて断面鳩尾状の突条4を介して機械的に
固定されている。このために、樹脂片3が母材2に堅固
に固定されることになり、樹脂片3を円周方向に分割し
て成形時における割れを回避するようにした場合におい
ても、熱負荷による樹脂片3の変形あるいは脱落が回避
される。
【0010】ところで、上記のような断面鳩尾状の凹溝
4は旋削などで形成することができるが、以下のような
工程を経ることによって容易に構成することができる。
【0011】すなわち、図2に示したように母材2にお
ける樹脂片3の取付面に矩形断面の凹溝4を隣接形成し
て両凹溝4の間に突条6を残留形成するとともに、凹溝
4に沿うスリワリ7を突条の中央に沿って形成する。な
お、このような凹溝4およびスリワリ7の形成は従来公
知の切削工程で容易に得られる。
【0012】次に、図3に示したように、スリワリ7の
開口端に転造ローラ8を押し当てつつこの転造ローラ8
とスリワリ7を該スリワリ7の長さ方向に沿って相対運
動させる。すると、転造ローラ8の押し当てによってス
リワリ7が図4に示したように次第に拡開変形して突条
6を両側の凹溝4の中央側に偏位させるために、突条6
の先端幅が拡大して凹溝4の開口幅が減少する。
【0013】換言すれば、この成形工程においては、隣
接する凹溝4の間に残留形成された突条6を転造ローラ
8の押し当てによって塑性変形させることにより、図5
に示したように凹溝4の側壁5を開口端に至るにつれて
中央側に偏位させて隣接する凹溝4の間に断面鳩尾状の
突条6を形成するのである。
【0014】従って、このような加工方法を採用するこ
とにより、旋削のみによる場合あるいは鋳造による場合
に対比して容易に凹溝4の側壁5にアンダカットを与え
て断面鳩尾状の突条6を形成することができるために、
樹脂片3を取り付けるための突条6の製造コストを低減
することができる。
【0015】なお、実施形態においては開口端に至るに
つれて拡開するテーパ状のスリワリ7を突条6に形成し
て突条6の塑性変形を容易化するようにしているが、等
幅のスリワリ7を設けてこのスリワリ7を拡開させ、あ
るいは、スリワリ7を省略して突条6の押し潰しで該突
条6の先端幅を拡大させて凹溝4の側壁にアンダカット
を与えるようにすることもできる。
【0016】また、実施形態では転造ローラ8をスリワ
リ7に押し当てて突条6の先端幅を拡開させることによ
り、突条6の変形を容易化しつつ製造コストを低減する
ようにしているが、必ずしも転造ローラ8を用いる必要
性はなく、従来公知のいかなる拡開手法を採用してもよ
い。
【0017】さらに、実施形態においては母材2の内周
面に樹脂片3を取り付ける場合について説明している
が、樹脂片3の取付面は必ずしも母材2の内周面である
必要性はなく、母材2の外周面あるいは端面にも同様の
手法で樹脂片3を容易かつ確実に取り付けることができ
る。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように請求項1
の発明は、円周方向に沿う複数の凹溝をシンクロナイザ
リングの母材における樹脂片の取付面に設け、該凹溝の
少なくとも一方の側壁にアンダカット部を設けて断面鳩
尾状の突条を構成し、前記突条を樹脂片の背部に埋め込
んで樹脂片を取付面に保持させたものであるから、母材
と樹脂3は樹脂片自体の接着力に加えて断面鳩尾状の突
条を介して機械的に固定される。従って、樹脂片が母材
に堅固に固定されることになり、樹脂片を円周方向に分
割して成形時における割れを回避するようにした場合に
おいても、熱負荷による樹脂片の変形あるいは脱落が回
避される。
【0019】また請求項2の発明は、矩形断面の凹溝を
母材における樹脂片の取付面に隣接形成して両凹溝の間
に突条を残留形成する一方、前記凹溝に沿うスリワリを
突条に設ける切削工程と、前記スリワリを拡開変形させ
ることにより、突条の先端幅を拡大させて凹溝の開口幅
を減少させる成形工程を備え、隣接する凹溝の間に断面
鳩尾状の突条を形成するようにしたものであるから、旋
削のみによる場合あるいは鋳造による場合に対比して凹
溝の側壁に容易にアンダカットを与えて断面鳩尾状の突
条を形成することができるために、樹脂片を取り付ける
ための突条の製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシンクロナイザリングの一実施形
態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る樹脂片取付用突条の加工方法の切
削工程後の状態を示す母材の断面図である。
【図3】本発明に係る樹脂片取付用突条の加工方法の成
形工程初期の状態を示す母材の断面図である。
【図4】本発明に係る樹脂片取付用突条の加工方法の成
形工程中期の状態を示す母材の断面図である。
【図5】本発明に係る樹脂片取付用突条の加工方法の成
形工程後の状態を示す母材の断面図である。
【図6】シンクロナイザリングの従来例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 シンクロナイザリング 2 母材 3 樹脂片 4 凹溝 5 側壁 6 突条 7 スリワリ 8 転造ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すり合わせ面を樹脂片で構成したシンク
    ロナイザリングにおいて、円周方向に沿う複数の凹溝を
    シンクロナイザリングの母材における樹脂片の取付面に
    設け、該凹溝の少なくとも一方の側壁にアンダカット部
    を設けて断面鳩尾状の突条を構成するとともに、該突条
    を樹脂片の背部に埋め込んで樹脂片を取付面に保持させ
    たことを特徴とするシンクロナイザリング。
  2. 【請求項2】 矩形断面の凹溝を母材における樹脂片の
    取付面に隣接形成して両凹溝の間に突条を残留形成する
    一方、前記凹溝に沿うスリワリを突条に設ける切削工程
    と、前記スリワリを拡開変形させることにより、突条の
    先端幅を拡大させて凹溝の開口幅を減少させる成形工程
    を備え、隣接する凹溝の間に断面鳩尾状の突条を形成す
    ることを特徴とする樹脂片取付用突条の加工方法。
  3. 【請求項3】 開口端に至るにつれて拡開するテーパ状
    のスリワリを突条に形成することを特徴とする請求項2
    に記載の樹脂片取付用突条の加工方法。
  4. 【請求項4】 突条のスリワリを転造ローラの押し当て
    により拡開させることを特徴とする請求項2または請求
    項3のいずれか1項に記載の樹脂片取付用突条の加工方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107091282A (zh) * 2017-06-15 2017-08-25 浙江万里扬股份有限公司 活块式同步环以及同步器

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