JPH11264036A - Au一Al合金及びその製造方法並びにそれを用いた装飾品又 は装身具 - Google Patents

Au一Al合金及びその製造方法並びにそれを用いた装飾品又 は装身具

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JPH11264036A
JPH11264036A JP8507698A JP8507698A JPH11264036A JP H11264036 A JPH11264036 A JP H11264036A JP 8507698 A JP8507698 A JP 8507698A JP 8507698 A JP8507698 A JP 8507698A JP H11264036 A JPH11264036 A JP H11264036A
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alloy
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gold
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Takeji Hanazawa
花沢武治
Kuniyasu Honda
本多邦泰
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Abstract

(57)【要約】 【課題】今までに現わすことができなかった色を呈する
ことができるAu一Al合金及ぴその製造方法、並ぴに
優れた外観を示す貴金属装飾品を提供する。 【解決手段】5〜50μmの粒径を有するAu粉末及び
5〜50μmの粒径を有するA1粉末をAl18〜63
重量%となるように混合し、混合された粉末に790℃
〜900℃で30秒〜20分間の焼結処理を施すことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、Au一Al合金及
びその製造方法並びにそれを用いた装飾品又は装身具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、Au、Ag、Pt等の貴金属
や、その合金を用いて置物などの装飾品又は指輪やペン
ダントなどの装身具が製造されていることは知られてい
る。そして、それらの貴金属の合金は、そもそも素材自
身の色が装飾的効果を有するものだから、通常Auなら
ば黄金色、AgやPtならば銀白色というように、貴金
属自身の色を示すものが多い。一方、貴全属の特性を生
かしつつ、貴金属自身の色とは異なる色を呈する種々の
合金も、近年では開発されている。例えば、その代表的
なものとしてピンクゴールドがあるが、現在販売されて
いるピンクゴールドは、有彩色であるピンク色を呈する
が、その基本となる色はあくまでもAuとしての黄金色
であるため、完全に有彩色を呈しているとは言えない。
【0003】ところで、最近の消費者の趣向は多様化
し、例えば衣服の流行の主体が普段着であるジーンズに
移行しつつあるように、装飾品や装身具においても、こ
のような衣服等と似合うような新規な色を呈する製品の
開発が望まれている。しかしながら、金と何か別の金属
を均一に混合することは、双方の比重が異なるため容易
でない。したがって、例えば、含有された非金属の酸化
によって、製品表面にのみ青色を呈するといったような
金合金が開発されていたのみであった(特公平5−45
9公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に鑑
みてなされたものであり、今までに現わすことができな
かったパープル色を呈することができる金合金及びその
製造方法、並びに新規な外観を示すことができる装飾品
又は装身具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された本発明は、Al18〜63重
量%及び不可避的不純物を含有し、残部はAuであり、
Au粉末及びAl粉末を用いた粉未治金により得られる
Au一Al合金であることを特徴とするものである。こ
れにより、比重の異なるAuとAlを混合することがで
き、今までに現わすことができなかったパープル色を金
合金に呈することができる。
【0006】また、請求項2に記載された本発明は、前
記Au粉末は5〜50μmの粒径を有し、また前記Al
粉末が5〜50μmの粒径を有するものであることを特
徴とするものである。これにより、AuとAlの混合を
より均一にすることが可能になる。
【0007】さらに、請求項3に記載された本発明は、
5〜50μmの粒径を有するAu粉末及び5〜50μm
の粒径を有するA1粉末をAl18〜63重量%となる
ように混合し、混合された粉末に790℃〜900℃で
30秒〜20分間の焼結処理を施すことを特徴とするも
のである。これにより、今までに現わすことができなか
ったパープル色を呈するAu−Al合金を効率良く得る
ことができる。
【0008】くわえて、請求項4に記載された本発明
は、前記請求項3に記載されたAu−Al合金の製造方
法において混合された粉末に再粉末工程を施すことを特
徴とするものである。これにより、粉末化の際の粉塵爆
発の可能性を回避しつつ、微粒子の合金を得ることがで
きる。
【0009】一方、請求項5に記載された本発明は、請
求項1又は請求項2に記載したAu一Al合金を溶解
し、溶解したAu−Al合金を所望形状のキャビテイを
有する型材に注入して凝固させることにより得られる装
飾品又は装身具であることを特徴とするものである。こ
れにより、新規な外観を示す装飾品又は装身具を実現す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。本発明のAu−Al合金は、Al18〜
63重量%及び不可避的不純物を含有し、残部Auであ
る。
【0011】合金中のAl含有量は、18〜63重量%
であるように設定する。これは、Au−Al合金が貴金
属として使用できる範囲、すなわち9金〜20金となる
範囲である。合金中のAlの含有量としては、Al含有
量としては、25重量%程度であることが最も好まし
い。かかる場合に得られるパープル色の範疇について
は、例えばインクの色(大日本インキ化学カラーガイド
15版)により識別すると、ピンク系パープルでは45
番〜47番、105番〜107番、266番のいずれか
であり、シルバー系パープルでは599番、パープルで
は227番〜228番、451番〜453番、483
番、500番のいずれかに該当することになる。
【0012】また、本発明のAu一Al合金において
は、製品化の際の加工性を考慮すると、Al粉末が1
0、15μmの粒径を有することが好ましい。Au粉末
のμm粒径の範囲としては、特に5〜50μmが好まし
く、Au粉末の粒径としては、約10μm以下程度であ
ることが最も好ましい。
【0013】なお、Au粉末とAl粉末の粒径は、粉末
冶金の際の焼結効率を考慮するとほぼ同程度であること
が望ましい。また、Al粉末の形状は真球性が高いこと
が望ましい。かかる場合は、粉末の表面積が小さくな
り、粒子同士の密着性が向上する。したがって、酸化が
より防止され、酸化熱による粉塵爆発の可能性を回避す
ることができる。
【0014】これらのAu粉末及ぴA1粉末は、金属自
体を機械的に粉砕して粉末化する方法や、空気、水蒸
気、不活性ガス等の高圧ガスのジェットを用いて溶融状
態の金属を粉化するガスアトマイズ法等により得ること
ができるが、前記粉末の形状に真球性が望まれることを
考慮するとガスアトマイズ法がより適切である。粒径の
制御は、ガスアトマイズ法の条件の調整により行うこと
ができ、また粒径をより最小化するためには、再粉末の
工程を経ることも可能である。例えば、粉塵爆発の可能
性がない最小の大きさと考えられる30μmの粉末より
成形されたAu一Al合金インゴットは、ダイキャスト
法等により製品化する段階で再粉末の工程を経ることが
できる。かかる場合は、15μm程度の微粒子のAu一
Al合金を得ることができ、各粒子に含有されるAlの
量を少なくすることができるので、粉末工程における酸
化がさらに防止される。したがって、Au粉末とAl粉
末が凝集した状態に比べて,粉塵爆発を回避しつつ緻密
な製品を作ることができる。その結果、装飾品や装身具
にとって最も重要である変色防止も促進される。
【0015】本発明のAu−A1合金は、粉末冶金法に
より得ることができる。具体的には、まず、Au粉末と
Al粉末とをAl18〜63重量%となるように混合す
るが、かかる場合のバインダーは特に必要ない。混合法
としては、乾式法であっても湿式法でも良い。また、混
合する際に使用する混合機についても特に制限はない。
【0016】ここで、混合された粉末を所望形状に成形
しても良い。この場合には、例えば、混合された粉末を
加圧成形法により成形する。なお、成形する際に使用す
る成形機については特に制限はない。
【0017】次いで、得られた成形体に焼結処理を施
す。焼結条件としては、真空雰囲気あるいは低圧雰囲気
において、790℃〜900℃で30秒〜20分程度行
うことが好ましい。また、適宜予備焼結処理を追加して
も良い。このようにして得られたAu−Al合金は、完
全に溶解、融合したものではなく、AuとAlの粉末が
互いにくっついた状態で、軽石のような多孔質を形成す
る。
【0018】このようにして得られるAu−Al合金を
溶解し、溶解したAu−Al合金を所望形状のキャビテ
イを有する型材に注入して凝固させる。型材としては、
金型や石膏型等を用いることができる。なお、貴金属装
飾品や装身具の製作に使用される一般的型材としては、
石膏型が代表的であるが、金型を使用して、いわゆるダ
イキャスト法により装飾品又は装身具を得ることが好ま
しい。より真空性が高いダイキャスト法によるほうが、
制作時の製品酸化を防止できるからである。
【0019】また、本発明に係るAl−Au合金は粉末
冶金により得られるものであり、単に金属同士を溶解し
て得られた金合金よりも、靱性、圧延性、切削性の全て
において加工性が優れている。なお、貴金属を使用した
装飾品又は装身具の最終仕上げに必要な研磨において
は、Au−Al合金は通常の18金合金等と全く同様に
行なうことができる。
【0020】以下、本発明の効果を明確にするために行
った実施例について説明する。まず、ガスアトマイズ法
により得られた粒径30μmのAu粉未375gと、ガ
スアトマイズ法により得られた粒径30μmのA1粉未
125gとを混合した。
【0021】次いで、混合されたAu一Al混合粉未に
を約890℃で一分間の焼結処理を施した。これによ
り、本発明にかかるAu一Al合金を得た。
【0022】得られたAu−Al合金について、呈する
色を調べたところ外観としてパープル色(大日本インキ
化学カラーガイド15版46番)が確認された。
【0023】その後、このようにして得られたAu一A
l合金を約800℃で溶解し、溶解したAu一Al合金
を指輪形状のキヤピティーを有する金型に注入して凝固
させたところ、上記パープル色を呈する指輪を得ること
ができた。
【0024】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々変更して実施することが可能である。例えば、
本発明に係る装飾品又は装身具の製作については、前記
のダイキャスト法等によることは必ずしも必要なく、従
来から貴金属装飾品又は装身具に使用されている種々の
方法、例えば合金インゴットからのプレス成形や手作り
加工によることも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明のAu−A1
合金及びその製造方法は、今までに現わすことができな
かった新規な色を呈すものであり、このAu−Al合金
を用いた貴金属装飾品又は装身具は優れた外観を示し、
多様化する消費者の趣向に応ずることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22C 21/00 C22C 21/00 N

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Al18〜63重量%及び不可避的不純物
    を含有し、残部はAuであり、Au粉末及びAl粉末を
    用いた粉未治金により得られることを特徴とするAu−
    Al合金。
  2. 【請求項2】前記Au粉末は5〜50μmの粒径を有
    し、また前記Al粉末が5〜50μmの粒径を有するも
    のであることを特徴とする請求項1に記載のAu一A1
    合金。
  3. 【請求項3】5〜50μmの粒径を有するAu粉末及び
    5〜50μmの粒径を有するAl粉末をAl18〜63
    重量%となるように混合し、混合された粉末を790℃
    〜900℃で30秒〜20分の焼結処理を施すことを特
    徴とするAu−Al合金の製造方法。
  4. 【請求項4】混合された粉末に再粉末工程を施すことを
    特徴とする請求項3に記載されたAu−Al合金の製造
    方法。
  5. 【請求項5】請求項1又は請求項2に記載したAu一A
    l合金を溶解し、溶解したAu−Al合金を所望形状の
    キャビテイを有する型材に注入して凝固させることによ
    り得られることを特徴とする装飾品又は装身具。
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