JPH11263423A - 直進搬送機構 - Google Patents

直進搬送機構

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JPH11263423A
JPH11263423A JP10685598A JP10685598A JPH11263423A JP H11263423 A JPH11263423 A JP H11263423A JP 10685598 A JP10685598 A JP 10685598A JP 10685598 A JP10685598 A JP 10685598A JP H11263423 A JPH11263423 A JP H11263423A
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JP
Japan
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carrier
support member
conveying
transport
base
Prior art date
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Pending
Application number
JP10685598A
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English (en)
Inventor
Kenji Koyama
健次 小山
Kiyoshi Tomioka
清 富岡
Hidena Okahara
秀銘 岡原
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SERATEC KK
Original Assignee
SERATEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送速度を一段と上昇させ,もって搬送能力を
増強せしめた直進搬送機構を提供すること。 【解決手段】基台上に搬送支持部材を傾斜立設させ且つ
部品の直進搬送方向の前方と後方に離間して配設する構
成でなる直進搬送機構において前記前方に配設される搬
送体支持部材の傾斜立設角度を前記後方に配設される搬
送体支持部材のそれより大ならしめてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電駆動により電子
部品等の各種部品を一方向にのみ直進搬送させる直進搬
送機構に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の直進搬送機構の一として図3に示
す構成のもの,即ち基台7上に離間させ傾斜立設して配
設される搬送体支持部材5を搬送体6下面に接合してな
るものがある。ここで搬送体支持部材5は加振体1の一
端に連結部材4の一端を接合した接合体で成る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年,微小部品を多用
する移動体通信機器等の組立てにおいては電子部品の搬
送能力として3000個/分以上の搬送能力が求められ
るようになり,これを受け電子部品の搬送速度において
も従前に比し一段のレベルアップが求められるところと
なった。しかるに従来の圧電駆動に係る直進搬送機構の
部品搬送能力は大きさ1mm以下の部品の場合2000
個/分が限度であり,これでは到底前記要求に応えるこ
とはできない。本発明は従来の直進搬送機構に比し物品
の搬送速度を一段と上昇させ,もって前記要求を満たし
た搬送能力を具有する直進搬送機構を提供することを解
決課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以下図1,図2及び図4
を用いてその手段等に付き説明する。本発明に係る直進
搬送装置は基台7上に搬送体支持部材5を傾斜立設させ
且つ部品の直進搬送方向の前方と後方に離間して配設す
る構成でなる直進搬送機構において前記前方に配設され
る搬送体支持部材5の傾斜立設角度を前記後方に配設さ
れる搬送体支持部材51のそれより大ならしめてなるも
のである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において搬送体支持部材
5,51は図1及び図2に示すように矢印で表示する部
品の直進搬送方向の前方と後方に離間して基台7上に配
設される。また搬送体支持部材5,51の別の配設形態
として基台7に開孔を設け(図示せず),当該開孔内に
少なくとも搬送体支持部材5,51の一部を挿通させて
搬送体支持部材5,51の下端を基台7下面に接合して
なる配設形態は搬送体6の低背化を図る上で有益であ
る。しかして前記搬送体支持部材5,51は加振体1と
連結部材4の二の構成要素でなり,搬送体6を支持する
と共に搬送体6に付与する振動エネルギーの発生源及び
振動振幅の調整部材としての機能を有するものである。
【0006】前記したように前方と後方に配設される搬
送体支持部材5,51は表1に示す8組のうちのいずれ
か一を取り入れて配設される。ここで表1に掲げる搬送
体支持部材5,51の構成要素の組合わせには前方に配
設される搬送体支持部材5と後方に配設される搬送体支
持部材51のいずれかには少なくとも振動発生源となる
加振体1又は加振体1と連結部材4との接合体が取り入
れられていることである。いずれの組合わせにおいても
部品8の搬送上,振動発生源は必要不可欠であるからで
ある。
【表1】 従来の搬送体支持部材5は前方,後方の双方とも加振体
1と連結部材4との接合体でなるものであったが本発明
では当該組合わせに限るものではない。即ち部品8の形
状,大きさ及び重量,求められる搬送速度等の搬送条件
はその都度異なり,それぞれに適合した搬送条件とする
には前記従来採られていた一組の組合わせのみでは到底
対応できないからである。ここでそれぞれに適合した搬
送条件とするためには表1に示す組合わせの中から最適
なる組合わせを選定し,前方に配設される搬送体支持部
材5の曲げ剛性を後方に配設される搬送体支持部材51
のそれより大ならしめると共に曲げ剛性の比を適宜に調
整することで具現化させるのである。
【0007】前記搬送体支持部材5,51の構成要素の
一をなす加振体1は外部からの給電を受けることにより
振動を惹起する振動源としての機能を有するものであ
り,その構成は弾性板3の両面に圧電素子2を貼着した
いわゆるバイモルフ構造体で成る。ここで前記圧電素子
2にはチタン酸ジルコン酸鉛等の複合ペロブスカイト酸
化物Pb(Zr,Ti)O或いはニオブ酸リチウム
(LiNbO)又はタンタル酸リチウム(LiTaO
)の単結晶等の板状に形成したものが用いられる。し
かして当該圧電素子2は不銹鋼,ばね鋼,工具鋼等でな
る弾性板3の両面にエポキシ樹脂等の接着剤,接着性を
具有する高分子フィルムを用いて貼着される。ここで前
記構成でなる加振体1は加振体単体を搬送体6と基台7
との間に配設する場合と加振体1と連結部材4との接合
体を配設する場合とでは搬送体6と基台7とを横方向に
平行に配設させる必要上,必然的にその大きさ(特に長
さ)は異なるものとしなければならないことは言うまで
もない。
【0008】次にもう一つの搬送体支持部材5,51の
構成要素である連結部材4は不銹鋼,ばね鋼,工具鋼等
の弾性を具有する板状物で成り,当該連結部材4につい
ても加振体1と同様,搬送体6と基台7との間に連結部
材単体を配設する場合と加振体1と連結部材4との接合
体を配設する場合とでは少なくともその長さを異なるも
のとしなければならないことは言うまでもない。
【0009】前記連結部材4は加振体1と連結部材4と
が接合されている場合にあっては加振体1から受けた振
動振幅を増大させて搬送体に伝達する機能を有するもの
である。これに対し搬送体6と基台7との間に連結部材
単体が配設される場合にあってはかかる機能はなく単な
る搬送体支持体としての機能しか有しない。
【0010】次に本発明の核心をなす搬送体支持部材
5,51の基台7からの傾斜立設角度について説明す
る。従来の直進搬送装置における搬送体支持部材5の基
台7からの傾斜立設角度は図3に示すように部品8の直
進搬送方向の前方と後方に配設される搬送体支持部材の
別を問わず等角度に設定されている。これに対し本発明
では部品の直進搬送方向の前方に配設される搬送体支持
部材5の基台7からの傾斜立設角度を後方に配設される
搬送体支持部材51のそれより大ならしめていることで
ある。
【0011】次に本発明において搬送体支持部材5,5
1の基台7からの傾斜立設角度を前方と後方において異
ならしめる具体的態様に付き説明する。前記したように
本発明の加振体1はその下端を基台7に,その上端を連
結部材4又は搬送体6に固定されている。しかるに加振
体1の一端の固定対象である連結部材4又は搬送体6の
重量に比し加振体1の他端の固定対象である基台7の重
量は少なくとも数倍は大ならしめているため前記加振体
の固定は加振体の一端を固定し他端に荷重を付加した場
合に相当するいわゆる片持ち構造と捉えることができ
る。ところでかかる場合,加振体1(加振体1を連結部
材4に接合する場合にあっては加振体1と連結部材4と
の接合体,以下同じ)の長さをlとし加振体の他端に荷
重Fを付加したときの加振体のたわみ量hはlの三乗に
比例する。本発明はこの点に着目し,静止状態下で基台
7上に配設される搬送体6と基台7とを平行ならしめて
配設する場合,基台7上の部品直進搬送方向の前方に配
設される搬送体支持部材5の傾斜立設角度に比し後方に
配設される搬送体支持部材51のそれを小ならしめるよ
うにすれば必然的に前方に配設される搬送体支持部材5
の長さに比し後方に配設される搬送体支持部材51の長
さは長くせざるを得ないことになる。かかる傾斜立設角
度を異にする搬送体支持部材5,51に外部から給電し
搬送体支持部材5をたわませた場合,搬送体支持部材の
長さが長い後方に配設される搬送体支持部材51のたわ
み量が大となるため前方・後方双方の搬送体支持部材
5,51が同時にたわんだときの各搬送体支持部材5,
51の上端位置は異なるところとなる。即ち前方の搬送
体支持部材5に比し後方の搬送体支持部材51の上端の
上方への持ち上がり度合いが大となりこれを受けて搬送
体6は当初の静止状態下での平行状態から前方が沈下し
後方が持ち上がる傾斜状態となる。図4に搬送体支持部
材5,51と搬送体6のこの経時的傾斜状態の変化を示
す。図4において実線は静止状態下,点線は搬送体支持
部材5,51が上方に向かってたわみ,搬送体6の部品
載置面が最大に持ち上がった状態下,一点鎖線は搬送体
支持部材5,51が下方に向かってたわみ,搬送体6の
部品載置面が最大に沈下した状態下での搬送体6の部品
載置面及び搬送体上に載置されている部品8の位置変化
を示す。ところで搬送体6のかかる傾斜状態の変化が部
品8搬送に与える影響及び効果については以下の作用の
欄で説明する。
【0012】
【作用】加振体1を構成する圧電素子2に交番電圧が印
加されると一方の圧電素子2は伸長,他方の圧電素子2
は収縮して伸縮運動を惹起,当該伸縮運動を受けて加振
体1からはたわみ振動が惹起される。しかして前記たわ
み振動は連結部材4を介して又は介せずの場合には直接
に,搬送体6に伝達され,次いで搬送体6上に載置され
ている部品8に伝達される。これを受け前記部品8は搬
送方向斜め前方への押圧力を受けて瞬間的に空中に浮
上,その瞬間内に前方に微小変位した搬送体6は当初の
位置への復帰によって搬送体6の変位分に比例して搬送
されるのである。
【0013】ところで本発明における直進搬送機構では
搬送体6からの押圧力を受け部品8が空中に浮上してい
るいわゆる滞空時間は搬送体6の搬送方向の前方が沈下
しない場合に比し沈下させた場合の方が長くなり,つれ
て部品8の飛距離が伸長することになる。ここで搬送速
度は1振動周波数当たりの飛距離と振動周波数との積で
あるとすれば1振動周波数当たりの飛距離が伸長すれば
必然的に搬送速度も上昇することになる。一般に搬送速
度は単位時間当たりの部品8の移送距離であるから搬送
速度が上昇すれば必然的に単位時間当たりの部品搬送数
量も増大し搬送能力の増強に結び付くのである。
【0014】前記空中に浮上し滞空している部品8は搬
送体6の搬送方向の前方が沈下状態にある最終局面で搬
送体6に着地し,その後搬送体6の傾斜方向は反転する
も搬送体上に載置されている部品8は搬送体6との間の
滑り摩擦によって後退することはない。この間の現象を
図4を用いて詳説すると次のようである。即ちA,B
及びCは当初の静止状態下での搬送体6の部品載置
面及び搬送体6上に載置されている部品8の位置であ
る。次に搬送体支持部材5,51が左方にたわみ始める
と搬送体6の部品載置面はA→A,B→Bへと
上方に持ち上げられるが前方の搬送体支持部材5(左方
の搬送体支持部材)より後方の搬送体支持部材51(右
方の搬送体支持部材)のたわみ量が大であるためA
りBの方が上方への持ち上がり度合いは大である。こ
れを受け搬送体6は前方が沈下した傾斜状態を呈する。
一方,搬送体6の部品載置面の位置変化A→A及び
→Bの過程の中で部品は浮上してC→C→C
へと移動し,搬送体6の部品載置面がA及びB
至った時にCに着地しC間の移動距離が1振動
周波数当たりの移送距離となる。次いで搬送体支持部材
5,51が右方にたわみ始めると搬送体6の部品載置面
の移動方向は反転しA→A→A,B→B→B
へと位置変化することによって搬送体6の後方が沈下
する状態となるが搬送体6上に載置されている部品8は
後退することはない。滑り摩擦が作用しているからであ
る。搬送体6の部品載置面がA及びBに至った時点
で搬送体支持部材5,51が左方にたわみ始めると搬送
体6の移動方向はA→A→A,B→B→B
へと反転し,これに伴って部品8も着地点から再度浮上
し移動するのである。
【0015】
【実施例】次に本発明に係る直進搬送機構の実施例とし
て基台7上面に対し部品8の直進搬送方向の前方に配設
される搬送体支持部材5の傾斜立設角度を70゜以上8
5゜以下,部品の直進搬送方向の後方に配設される搬送
体支持部材51の傾斜立設角度を60゜以上75゜以下
とする構成は好適なるものの一である。
【0016】
【発明の効果】本発明の第一の効果は同一部品との対比
で従来の搬送速度45mm/secに対し70mm/s
ecにまで上昇させることが可能となったため単位時間
当たりの部品の搬送能力も1.5倍以上の3000個/
分を超えるレベルまで増強させ得たことである。本発明
の第二の効果は搬送機構を大型化することなく前記第一
の効果を発現させ得たことから従来設置されている搬送
機構との置換も容易なことである。この点は搬送機構の
小型軽量化の要請にも応えるものである。第三の効果は
搬送能力の増強を受けて搬送せんとする部品の形状,重
量等に対する選択性が緩和されたことである。即ち搬送
体を交換することで比較的多種多様なる部品を搬送させ
得ることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明に係る直進搬送機構の正面図である。
【図2】は本発明に係る別の構成になる直進搬送機構の
正面図である。
【図3】は従来の直進搬送機構の正面図である。
【図4】は搬送体の部品載置面及び搬送体上に載置され
ている部品の位置変化を示す図である。
【符号の説明】
1.加振体 2.圧電素子 3.弾性板 4.連結部材 5.搬送体支持部材 6.搬送体 7.基台 8.部品 51.搬送体支持部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台上に搬送体支持部材を傾斜立設させ且
    つ部品の直進搬送方向の前方と後方に離間して配設する
    構成でなる直進搬送機構において前記前方に配設される
    搬送体支持部材の傾斜立設角度を前記後方に配設される
    搬送体支持部材のそれより大ならしめてなる直進搬送装
    置。
  2. 【請求項2】搬送体支持部材を加振体,連結部材,加振
    体と連合部材との接合体のいずれかの構成要素でならし
    め且つ前記前方に配設される搬送体支持部材と前記後方
    に配設される搬送体支持部材のいずれかに少なくとも加
    振体又は加振体と連合部材との接合体を取り入れた請求
    項1の直進搬送機構。
  3. 【請求項3】基台上面に対し部品の直進搬送方向の前方
    に配設される搬送体支持部材の傾斜立設角度を70゜以
    上85゜以下,部品の直進搬送方向の後方に配設される
    搬送体支持部材の傾斜立設角度を60゜以上75゜以下
    とする請求項1の直進搬送機構。
  4. 【請求項4】少なくとも搬送体支持部材の一部を基台の
    開孔内を挿通させて搬送体支持部材の下端を基台下面に
    接合してなる請求項1の直進搬送機構。
JP10685598A 1998-03-16 1998-03-16 直進搬送機構 Pending JPH11263423A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10015706A1 (de) * 2000-03-29 2001-10-04 Asba Automation Ag Arbon Linear-Schwingförderer
CN102491061A (zh) * 2011-12-01 2012-06-13 大连交通大学 侧向斜拉压电振动给料器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10015706A1 (de) * 2000-03-29 2001-10-04 Asba Automation Ag Arbon Linear-Schwingförderer
DE10015706B4 (de) * 2000-03-29 2005-06-16 Asba Automation Ag Linear-Schwingförderer
CN102491061A (zh) * 2011-12-01 2012-06-13 大连交通大学 侧向斜拉压电振动给料器

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