JP2903079B2 - 圧電駆動型搬送装置 - Google Patents

圧電駆動型搬送装置

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JP2903079B2
JP2903079B2 JP8519094A JP8519094A JP2903079B2 JP 2903079 B2 JP2903079 B2 JP 2903079B2 JP 8519094 A JP8519094 A JP 8519094A JP 8519094 A JP8519094 A JP 8519094A JP 2903079 B2 JP2903079 B2 JP 2903079B2
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秀銘 岡原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気部品或いは機械部
品などの各種部品を振動により搬送させる圧電駆動型搬
送装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】圧電素子を駆動源とする従来の圧電駆動
型搬送装置は実開昭52−61087号,実開昭57−
46517号,特開昭62−4118号,特開昭62−
4119号などによって既に公知化されており、その構
成および搬送原理を図2を用いて説明すると以下のよう
である。
【0003】即ち圧電素子21を弾性板22の両面に貼
着したいわゆるバイモルフでなる加振体20を二以上用
いる構成と当該加振体20の一端を基台23に傾斜立設
させて固定する構成と前記加振体20の他端を連結部材
24を介して搬送体25に固定する構成からなるもので
ある。しかるにかかる構成でなる圧電駆動型搬送装置の
各圧電素子21に交流電圧を印加する。
【0004】前記交流電圧の印加によって圧電素子21
は正に半サイクルで伸長し、負の半サイクルで収縮する
繰り返し運動を行うことから、圧電素子21を貼着した
バイモルフでなる加振体20において、それぞれの圧電
素子21に印加する電圧を半サイクルずつずらせば、そ
の片持ち型バイモルフ構造によって前記伸縮運動は撓み
運動に変換され、弾性板22の下端と基台23との連結
部を支点とする矢印方向の振動となって搬送体25を振
動させ、その結果、搬送体上に載置される部品26に一
方向の駆動力を付与するのである。
【0005】
【従来技術の問題点】連結部材24には以下の条件の具
備が求められる。即ち搬送体25に載置又は投入される
搬送部品26は多種多様に亘るものであり、従ってその
重量も大きく変動する。かかる点を考慮して前記連結部
材24の曲げ剛性は、少なくとも搬送体25に載置又は
投入される搬送部品26の最大荷重を支えるに足る大き
さであると同時に当該搬送部品26に搬送駆動力を付加
するに足る大きさであることが要求される。
【0006】ところで前記搬送部品26の最大荷重を支
えるに足るものとするには、連結部材24の曲げ剛性は
ある大きさ以上でなければならない。でなければ連結部
材24は搬送部品26を含む搬送体25からの荷重に耐
えかねて搬送体25と共に下方に沈下し、搬送部品26
の搬送速度を著しく低下させるからである。
【0007】一方連結部材24の曲げ剛性を連結部材2
4の全面に亘って、前記搬送部品26の最大荷重を支え
るに足る大きさとすれば、加振体20の励振によって生
じる振動エネルギーの多くは連結部材24に吸収され、
その結果、搬送部品26を高速搬送させるに足る大きさ
の振動エネルギーは搬送体25に伝達されない。このこ
とから搬送部品26を高速搬送させるには、加振体20
の励振によって生じた振動エネルギーを損失少なくして
搬送体25に伝達させることが必要であり、この必要性
は連部材24の曲げ剛性を前記最大荷重を支えるに足る
曲げ剛性以下とすことによって達成される。
【0008】連結部材24の曲げ剛性について前記条件
及び必要性を満たすには一の連結部材24において曲げ
剛性の高い部所と低い部所を設けること、即ち曲げ剛性
の比に差異を設けることが求められる。従来、この二律
背反的な条件及び必要性を満たさせるため、連結部材の
一部に切欠き、スリットを設ける等の手段を採つてき
た。しかし、かかる手段では一の連結部材24におい
て、曲げ剛性の高い部材と低い部所を設けることは可能
であってもこの両者の曲げ剛性の比を大きくするには限
界があり、従って搬送部品の高速搬送化には限界がある
という問題点があた。
【0009】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の
圧電駆動型搬送装置が有していた問題点を解決した新規
な圧電駆動型搬送措置を提供せんとするものである。即
ち具体的には圧電駆動型搬送装置の構成部品である連結
部材に、曲げ剛性の高い部所と低い部材を設けることは
もとより、この両部所の曲げ剛性の比を従来より大幅に
拡大させて搬送部品の高速搬送化を可能ならしめる圧電
駆動型搬送装置を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下、図1を用いて課題
解決のための手段を説明する。本発明は前記課題解決の
ため弾性板22の片面又は両面に圧電素子21を貼着し
た、いわゆるユニモルフ又はバイモルフでなる加振体2
0を用いた圧電駆動型搬送装置において、前記加振体2
0の一端を基台23に固定する構成と前記加振体20の
他端を長さの異なる二以上の連結部材24を積層させた
積層連結部材27の一端に固定する構成と、前記積層連
結部材27のうち、最長の連結部材24の他端を搬送部
品26を載置する搬送体25に固定する構成からなるも
のである。
【0011】本発明に用いられる弾性板22は高弾性及
び導電性を具有するSUS304等のステンレス鋼,ば
ね鋼等の中から適宜のものが選定される。ここで前記弾
性板22に導電性の具有を不可欠の条件としたのは、弾
性板22に貼着される圧電素子21への交流電圧の印加
を可能ならしめるためである。
【0012】弾性板22に貼着される圧電素子21は高
い圧電性を具有するチタン酸ジルコン酸鉛等の適宜の圧
電素子21の中から選定される。しかして前記圧電素子
21にはその両面に銀焼付け、真空蒸着等の適宜の手段
により電極が形成され、前記電極に直流電圧を印加して
分極処理を施したものが用いられる。
【0013】弾性板22への圧電素子21の貼着は、弾
性板22の片面のみに圧電素子21を貼着するユニモル
フ又は両面に圧電素子21を貼着するバイモルフのいず
れでもよい。そのいずれであっても圧電素子21に交流
電圧を印加することによって加振体20から励振が生じ
るからである。
【0014】前記構成でなる加振体20の一端は基台2
3にねじ止め、スポット溶接等の適宜の手段によって固
定される。しかしてその固定部所は搬送体25上に搬送
部品26を載置したとき、搬送部品26が一方向のみに
搬送する部所である。他端は端面を揃えた積層連結部材
27の一端にねじ止め、スポット溶接等の適宜の手段に
よって固定される。
【0015】連結部材は前記したように搬送部品26を
含む搬送体25からの荷重を支えるに足る曲げ剛性(以
下、前者の曲げ剛性という)と加振体20から生じる励
振を撓み運動に変換し、搬送体25に振動振幅を生じさ
せるに十分な曲げ剛性(以下、後者の曲げ剛性という)
を具有することが求められる。しかして前記両曲げ剛性
は大きく異なる。即ち前者の曲げ剛性は少なくとも搬送
部品26を含む搬送体25からの最大荷重を支えるに足
る大きさ以上の曲げ剛性でなければならない。これに対
し後者の曲げ剛性は、前者の曲げ剛性と同程度であって
は搬送部品26を高速搬送させ得ないことから、前者の
曲げ剛性より相当程度小さくしなければならない。即ち
前者の曲げ剛性と同程度の曲げ剛性であっては加振体の
励振による振動エネルギーはその殆どを連結部材に吸収
され、搬送部品26を高速搬送させるに十分な振動振幅
を搬送体25に付与し得ないからである。
【0016】本発明では連結部材に求められる前者の曲
げ剛性と後者の曲げ剛性を一の連結部材において、具有
させるべく長さの異なる連結部材24を二以上積層して
構成するものである。連結部材をかかる構成とすること
によって積層された部所の連結部材で前者の曲げ剛性を
確保し、積層されない部所の連結部材で後者の曲げ剛性
を確保するものである。連結部材をかかる構成とするこ
と、即ち積層連結部材27とすることによって一の積層
連結部材27において曲げ剛性の高い部所と低い部所を
設けることが可能となり、これを受けて前者の曲げ剛性
と後者の曲げ剛性の比を求められる曲げ剛性の比とする
ことができる。
【0017】積層連結部材27が前記求められる曲げ剛
性の比を具有し、かつ搬送部品26を一方向のみに搬送
させ得るものである限り、積層連結部材27を構成する
それぞれの連結部材24の材質,幅及び厚さは必ずしも
同一とする必要はない。
【0018】積層連結部材27を構成するそれぞれの連
結部材24の他端のうち、最長の連結部材の他端は搬送
体に固定される。
【0019】
【作用】固体変位材料の一つである圧電素子21に外部
から交流電圧を印加すると印加電圧の正の半サイクルで
伸長し、負の半サイクルで収縮する伸縮運動を惹起し、
加振体20の励振をもたらす。ここで加振体20,積層
連結部材27及び搬送体25を含めた全体の固有振動周
波数と同一の周波数でなる交流電圧を印加すれば、いわ
ゆる共振現象により加振体20からもたらされる変位は
きわめて大きいものとなる。
【0020】本発明に係る圧電駆動型搬送装置における
加振体20は、その一端を基台23に固定しているた
め、いわゆる片持ち構造である。しかるにかかる加振体
20の片持ち構造によって前記加振体20の励振は撓み
運動に変換され、積層連結部材27を介して搬送体25
に斜め上下方向の振動振幅を発生させる。この振動振幅
は搬送体25上に載置される搬送部品26の搬送を可能
ならしめる駆動力となるものであり、搬送部品26の搬
送速度は前記振動振幅に比例する。
【0021】次に本発明の具体的実施例を示す。弾性板
22として長さ1に対し幅0.2〜0.5,厚さ0.0
4〜0.08の比でなるものを、構成し圧電素子21と
して長さ1に対し幅0.3〜0.7,厚さ0.015〜
0.06の比でなるチタン酸ジルコン酸鉛、で構成し積
層連結部材27として二層の連結部材でなり、長さは最
長の連結部材24の長さ1に対し最長でない連結部材2
4の長さは0.5〜0.85の比にし,幅は最長の連結
部材の長さ1に対し最長でない連結部材24の幅を0.
3〜0.6の比にし、厚さは積層するそれぞれの連結部
材24とも最長の連結部材24の長さ1に対し0.01
〜0.04の比でなるものを用いた場合、搬送開始最低
電圧は40V,駆動電圧100V(周波数125HZ)
の下での高速搬送可能な搬送部品26の最大重量は15
Kg、最大搬送速度は50mm/secであった。
【0022】
【本発明の効果】本発明の第一の効果は連結部材24の
材質,厚さ及び積層数を適宜に選定し得ることから一の
積層連結部材27において曲げ剛性の高い部所と低い部
所を設けることができ、しかも当該曲げ剛性の比を従来
の連結部材のそれよりも格段に大きくすることができ
る。この効果を受けて搬送物品26の高速搬送が可能に
なった。この効果は裏返せば加振体20から生じる振動
エネルギーの利用効率を一段と高めたことに他ならな
い。
【0023】本発明の第二の効果は、搬送体25に載置
又は投入される搬送部品26の重量変化によっても搬送
部品26の搬送速度の変動はきわめて小さいことであ
る。その対比として従来の圧電駆動型搬送装置における
搬送部品26の重量変化に伴なう搬送部品26の搬送速
度の変動1に対し、本発明に係る圧電駆動型搬送装置に
おける同一条件下での搬送部品26の搬送速度の変動は
0.3〜0.4と大きく減少しており、加えて高速搬送
を可能ならしめる搬送体25に載置又は投入し得る搬送
部品26の重量が従来の圧電駆動型搬送装置のそれに比
し35%程度大きくし得たことである。即ちこの効果は
重量物の高速搬送を可能ならしめる範囲の拡大に他なら
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明に係る圧電駆動型搬送装置の側面図で
ある。
【図2】は従来の圧電駆動型搬送装置の側面図である。
【符号の説明】
20.加振体 21.圧電素子 22.弾性板 23.基台 24.連結部材 25.搬送体 26.搬送部品 27.積層連結部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性板の片面または両面に圧電素子を貼着
    したユニモルフ又はバイモルフでなる加振体を用いた圧
    電駆動型搬送装置において、前記加振体の一端を基台に
    固定する構成と前記加振体の他端を長さの異なる二以上
    の連結部材を積層させた積層連結部材の一端に固定する
    構成と前記積層連結部材のうち、最長の連結部材の他端
    を搬送体に固定する構成からなる圧電駆動型搬送装置。
  2. 【請求項2】弾性板の片面または両面に圧電素子を貼着
    したユニモルフ又はバイモルフでなる加振体を用いた圧
    電駆動型搬送装置において、弾性板22として長さ1に
    対して幅0.2〜0.5,厚さ0.04〜0.08の比
    でなるものを構成し、圧電素子21として長さ1に対し
    幅0.3〜0.7,厚さ0.015〜0.06の比でな
    るチタン酸ジルコン酸鉛で構成し、積層連結部材27と
    して二層の連結部材24でなり、長さは最長の連結部材
    24の長さ1に対し最長でない連結部材24の長さを
    0.5〜0.85の比にし、幅は最長の連結部材の長さ
    1に対し最長でない連結部材24の幅を0.3〜0.6
    の比にし、厚さは積層するそれぞれの連結部材24とも
    最長の連結部材24の長さ1に対し0.01〜0.04
    の比で構成されてなる請求項1記載の圧電駆動型搬送装
    置。
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