JPH11263319A - 包装テープ貼着ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、箱体の封緘にあたりＩ字貼り封緘
又はＬ字貼り封緘のいずれにも対応可能な包装テープ貼
着ユニットを提供する。 【解決手段】 本発明の包装テープ貼着ユニットは、貼
着ユニット本体に、包装テープ繰り出し機構３と誘導板
41を備えた包装テープ誘導機構４と包装テープＡを緊張
させるテンション機構５と包装テープ押圧機構６と包装
テープＡを切断するための包装テープ切断機構７とを配
設してなり、上記誘導板41を箱体Ｂの搬送方向に回動さ
せて上記貼着ユニット本体の摺接面22よりも上方に没入
させ、上記包装テープＡを上記貼着ユニット本体２内に
おいて上記包装テープ切断機構７によって切断すること
を特徴とするので、上記箱体を確実に封緘することがで
きるとともに、上記した如く、Ｌ字貼り封緘又はＩ字貼
り封緘の何れにも対応することができ、特にＬ字貼り封
緘の場合にあっても上記箱体の上面に傷を付けることは
ない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ダンボールケース
等の箱体の包装テープ貼着装置に取付けられて用いら
れ、Ｉ字貼り封緘又はＬ字貼り封緘のいずれにも対応可
能な包装テープ貼着ユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、組み立てられたダンボールケ
ース等の箱体に製品を箱詰めした後、ダンボールケース
の一対の前後内側フラップを内側方に折り畳んだ上で、
更に上記内側に折り畳んだ前後内側フラップ上に左右外
側フラップをその対向縁を突き合わせた状態で内側方に
折り畳み、しかる後、上記内外フラップを内側に折り畳
んだ箱体を包装テープ貼着装置に供給し、上記左右外側
フラップの対向突き合わせ部分に包装テープを貼着する
ことによって箱体を封緘していた。

【０００３】一方、上記箱体の封緘形式としてＩ字貼り
封緘とＬ字貼り封緘の二種類があり、Ｉ字貼り封緘は上
記突き合わせ状態に折り畳まれた外側フラップの突き合
わせ部を介して上記前後外側面の上端部間に亘って包装
テープを貼着して完全に箱体を封緘する貼り方をいい、
Ｌ字貼り封緘とは、上記前側外側面の上端部から上記外
側フラップの突き合わせ部における前端部に亘って包装
テープを貼着して上記外側フラップを仮止めする貼り方
をいい、電気機器の包装において、後から箱体内に使用
マニュアル等を入れる必要がある場合に用いられる。

【０００４】上記包装テープ貼着装置として、例えば、
特開平８−１９８２１３号公報にその一例が開示されて
いるが、上記包装テープ貼着装置では、Ｌ字貼り封緘に
用いると包装テープの切断用カッターが箱体を傷付ける
ことから、Ｉ字貼り封緘にしか対応することができず、
箱体をＬ字貼り封緘にしたい時には、上記包装テープ貼
着装置の包装テープ貼着ユニットを包装テープ貼着装置
から取り外した上で、別のＬ字貼り封緘に対応した包装
テープ貼着ユニットに取り替える必要があり、包装テー
プ貼着ユニットは比較的重量が重いことから作業者の負
担も大きく、又、その作業性にも劣るものであった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、包装テープ
貼着装置に取り付けて用いられ、箱体の封緘にあたりＩ
字貼り封緘又はＬ字貼り封緘のいずれにも対応可能な包
装テープ貼着ユニットを提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の包装テ
ープ貼着ユニットは、下面を封緘すべき箱体のフラップ
上に摺接させるための摺接面に形成してなる貼着ユニッ
ト本体に、包装テープを繰り出す包装テープ繰り出し機
構と、上記包装テープ繰り出し機構から繰り出された包
装テープを上記箱体の封緘すべき部分に誘導し且つ封緘
すべき箱体の搬送方向に回動自在な誘導板を備えた包装
テープ誘導機構と、このテープ誘導機構の誘導板に向か
って繰り出される包装テープを緊張させるテンション機
構と、上記包装テープ誘導機構によって上記箱体の封緘
すべきフラップ上に誘導された包装テープを該フラップ
上間に押圧する包装テープ押圧機構と、上記包装テープ
誘導機構の誘導板によって誘導された包装テープを切断
するための包装テープ切断機構とを配設してなる包装テ
ープ貼着ユニットにおいて、上記包装テープ誘導機構の
誘導板は、その下端部を上記ユニット本体の摺接面から
垂下させて、搬送されてくる箱体の前面上端部に包装テ
ープを押圧、貼着させるテープ始端押圧部に形成してお
り、上記搬送されてくる箱体の前面上端部による押圧に
よって、該誘導板を箱体の搬送方向に回動させて上記貼
着ユニット本体の摺接面よりも上方に没入させ、上記誘
導板に誘導された包装テープを上記貼着ユニット本体内
において上記包装テープ切断機構によって切断すること
を特徴とする。

【０００７】又、請求項２に記載の包装テープ貼着ユニ
ットは、請求項１に記載の包装テープ貼着ユニットにお
いて、上記包装テープ誘導機構の誘導板の下端縁には、
フラップ当接片が下方に向かって突設されており、この
フラップ当接片を上記箱体の上面に摺接させることによ
り、上記誘導板を貼着ユニットの摺接面よりも上方に没
入させるように構成していることを特徴とする。

【０００８】最後に、請求項３に記載の包装テープ貼着
ユニットは、請求項１又は請求項２に記載の包装テープ
貼着ユニットにおいて、上記包装テープ誘導機構の誘導
板から繰り出された包装テープを上記誘導板の下端縁直
前において上記包装テープ切断機構によって切断するこ
とを特徴とする。

【０００９】

【作用】本発明の包装テープ貼着ユニットは、前後方向
に延設され且つ上記箱体を所定速度で搬送するコンベア
を備えた包装テープ貼着装置の上方部に取付けた上で使
用される。

【００１０】先ず、上記包装テープ貼着装置に取付けた
包装テープ貼着ユニットの貼着ユニット本体における摺
接面が後方から上記コンベアによって搬送されてくる箱
体のフラップ上面に当接するように、上記包装テープ貼
着ユニットの高さを予め調節しておくとともに、上記包
装テープ貼着ユニットのテープ繰り出し機構から包装テ
ープを繰り出して、その繰り出した包装テープの先端部
を包装テープ誘導機構の誘導板のテープ始端押圧部に誘
導しておく。

【００１１】しかる後、上記包装テープ貼着装置のコン
ベア上に封緘すべき箱体を載置し、上記包装テープ貼着
ユニットの後方側から該包装テープ貼着ユニットに向か
って上記箱体を搬送する。

【００１２】そして、上記後方から搬送された箱体の前
面上端部によって、包装テープ貼着ユニットの包装テー
プ誘導機構の誘導板における始端押圧部を押圧し、箱体
の前面上端部に包装テープの先端部を貼着させる。更
に、箱体を前方に向かって搬送して、箱体の前面上端部
によって上記誘導板の始端押圧部を押圧して、上記誘導
板を上記箱体の搬送方向に回動させて上記貼着ユニット
本体の摺接面よりも上方に没入させるとともに、上記誘
導板によって上記箱体のフラップ上間に包装テープを誘
導した上で上記包装テープ押圧機構によって上記包装テ
ープを箱体のフラップ上に押圧、貼着する。

【００１３】このように包装テープを箱体のフラップ上
間に貼着した上で又は貼着と同時に上記包装テープ切断
機構によって包装テープを貼着ユニット本体内において
切断し、該切断された包装テープの後端部を上記包装テ
ープ押圧機構によって押圧し、箱体の封緘を完了する。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明の包装テープ貼着ユニット
の一例を図面を参照しながら説明する。本発明の包装テ
ープ貼着ユニット１は、図１及び図２に示すように、貼
着ユニット本体２に、包装テープＡを繰り出す包装テー
プ繰り出し機構３と上記包装テープを誘導する包装テー
プ誘導機構４と上記包装テープを緊張させるテンション
機構５と上記包装テープをフラップ上間に押圧する包装
テープ押圧機構６と上記包装テープを切断する包装テー
プ切断機構７とを配設してなる。

【００１５】上記貼着ユニット本体２は、所定間隔を存
した並設状態の一対の横長長方形状の枠体21、21をその
前後上下隅部において一定長さを有する連結杆21a 、21
a ・・・によって連結して形成され、その上下部は全面
的に開口しているとともに、上記枠体21、21内面間には
上記包装テープ誘導機構４と上記包装テープ押圧機構５
とを配設するための配設空間2aを有しており、更に、上
記枠体21、21の下面は同一平面上に位置する水平な平坦
面とされており、該枠体21、21の下面によって後述する
箱体Ｂの外側フラップB2上面に摺接する摺接面22が形成
されている。

【００１６】上記包装テープを繰り出す包装テープ繰り
出し機構３は、上記他側枠体21の中央上端部内面にその
下端部を固定され且つ起立してなる細長板状の包装テー
プ支持部材31と該包装テープ支持部材31の上端部におけ
る一側面に回動自在に一体に設けられてなる太軸状の包
装テープ支持部31a とからなり、上記太軸状の包装テー
プ支持部31a に包装テープＡを支持させて、包装テープ
Ａを回動させながら包装テープＡを繰り出すように構成
されている。

【００１７】更に、上記包装テープ支持部材31の下端一
側面における上記枠体21の上方部には上記包装テープ支
持部31a から繰り出された包装テープＡを緊張させるた
めのテンション機構５を備えてなる。即ち、上記テンシ
ョン機構５は、上記包装テープ支持部材31の下端他側面
に水平方向に突設した軸芯51に、一定長さを有し且つ表
面に滑り止め凹凸部52a を形成してなるテンションロー
ル52が回動自在に被嵌されてなる。上記テンションロー
ル52は上記包装テープＡの繰り出し方向に対しては上記
軸芯51の表面とその内周面との回動摩擦によって回動し
にくくなっており、後述する箱体のフラップの突き合わ
せ部分に貼着された包装テープの終端部と上記テンショ
ンロール52との間の包装テープＡは緊張状態とされてい
る。

【００１８】上記貼着ユニット本体２に配設される上記
包装テープ誘導機構４は、上記貼着ユニット本体２の配
設空間2aの幅よりも小幅の正面縦長長方形状の一定厚み
を有する誘導板41からなり、該誘導板41は常態において
その下半部を上記貼着ユニット本体２の摺接面22よりも
下方に突出させた垂下状態に且つその上端部において上
記枠体21、21の内面における後端上部に回動自在に軸支
41a 、41a されており、上記貼着ユニット本体２の摺接
面22よりも下方に突出させた下半部の後面下端部を、包
装テープの始端を押圧し箱体の前面上端部に包装テープ
の上記始端を押圧、貼着させるためのテープ始端押圧部
41c に形成している。

【００１９】そして、上記誘導板41は、後述する包装テ
ープ押圧機構５及び該包装テープ押圧機構５と上記誘導
板41とを連結する連結杆８を通じてバネ９によって後方
側に弾発的に付勢されている一方、該誘導板41はその後
面をその後方における上記枠体21の内面に一体に設けら
れた受止片41b によって受止されており、常態では垂下
状態を保持しているとともに、該垂下状態から後方側へ
の回動を規制されている。

【００２０】又、上記誘導板41の下端縁一側部には細幅
の縦長長方形状のフラップ当接片41d が下方に向かって
突設されており、上記誘導板41を搬送されてくる箱体に
よって前方に押圧することにより上記軸着部41a 、41a
を中心として前側に回動させて、このフラップ当接片41
d を箱体の上面に摺接させることにより、上記誘導板41
を上記貼着ユニット本体２の摺接面22よりも上方に没入
させるように構成している。

【００２１】更に、上記誘導板41の上端縁の両側部には
上方に向かって軸着片が突設され、該軸着片間にはその
間隔に略合致した長さを有するガイドロール41e が配設
されており、該ガイドロール41e の両端を上記軸着片の
中央部に回動自在に軸支させている。

【００２２】上記包装テープ押圧機構６は、上記貼着ユ
ニット本体２の配設空間2aの幅よりも小幅の縦長長方形
状の押圧基板61とその下端部に配設された押圧ロール62
とからなる。即ち、上記押圧基板61はその下半部を上記
貼着ユニット本体２の摺接面22から常態において下方に
垂下させているとともに、その中央部において上記枠体
21、21の内面における前端下部に回動自在に軸支61a 、
61a されている。更に、上記押圧基板61の下端縁両側部
には軸着片62a 、62a を前方に向かって突設させてお
り、該軸着片62a 、62a 間にはその間隔に略合致した長
さを有する押圧ロール62が配設され、該押圧ロール62の
両端を上記軸着片62a 、62a 中央部に回動自在に軸支す
ることによって、上記押圧基板61の前面後端部に押圧ロ
ール62を配設している。

【００２３】そして、上記押圧基板61の上端両側部に
は、係止軸片61b 、61b が左右方向に水平に突設されて
いる。上記一側係止軸片61b と上記一側枠体21の内面に
おける後部上端部に内側に向かって突設した係止突部23
との間にはバネ９が伸長状態で介装されており、上記押
圧基板61はその上端部を後方に向かって常時付勢された
状態とされており、従って、該押圧基板61はその下端部
側においては常時前側に弾発付勢されている。

【００２４】一方、上記他側係止軸片61b と上記誘導板
41の他側縁中央部との間には一定長さを有する連結杆８
が配設され、上記誘導板41と上記押圧基板61とは上記連
結杆８によって連結されており、上記誘導板41と上記押
圧基板61とは常に連動して回動変位する。従って、搬送
されてくる箱体が上記誘導板41のテープ始端押圧部41c
を上記バネ９に抗して押圧し、上記誘導板41を前方に向
かって回動させると、上記誘導板41の他側縁中央部にそ
の一端を連結された連結杆８が前方に押し出され、該前
方に押し出された連結杆８はその他端に連結されている
上記押圧基板61の上端部を上記バネ９に抗して前方に向
かって押圧し、該押圧力によって上記押圧基板61はその
下端部が後方側に向かって回動する。この際、上記誘導
板41のフラップ当接片41d が箱体のフラップの上面に当
接し、上記誘導板41が上記貼着ユニット本体２内に没入
した状態となった場合に、上記押圧基板61の上記押圧ロ
ール62の下端部が上記貼着ユニット本体２の摺接面22か
ら下方に突出し、上記箱体のフラップ上に誘導された包
装テープＡを押圧可能となるように調節されている。
又、上記誘導板41と上記押圧基板61とが接する方向に回
動変位して両者が貼着ユニット本体２内に没入した際に
上記押圧基板61と上記誘導板41のフラップ当接片41d と
が衝突しないように、上記押圧基板61の一側軸着片61a
の外側面と上記貼着ユニット本体２の一側枠体21内面と
の間には間隙が設けられており、上記誘導板41が貼着ユ
ニット本体２内に没入した際には上記フラップ当接片41
d は上記間隙に収納され、上記押圧基板61と上記誘導板
41のフラップ当接片41d とは貼着ユニット本体２内にお
いて衝突しないように構成されている。

【００２５】又、上記貼着ユニット本体２内へ没入した
上記誘導板41への押圧力を解除すると、上記とは逆に、
上記誘導板41は上記バネ９による弾発付勢によって後方
側に回動し、その後端面が上記受止片41b に当接受止さ
れて元の垂下状態に復帰するとともに、上記押圧基板61
は上記誘導板41に連動してその下端部を前方に向かって
回動させて元の垂下状態に復帰する。

【００２６】上記包装テープ切断機構７は、下向きく字
状のカッター支持部材71と該カッター支持部材71を上下
方向に回動させるシリンダ72とからなる。上記カッター
支持部材71は、その基端部を上記貼着ユニット本体２の
一側枠体21の内面における後側中央部に回動自在に軸支
させてなるとともに、その先端部には上記包装テープＡ
の切断用カッター71a がその波形切断面を下方に向けた
状態で一体に設けられている。上記カッター支持部材71
の屈曲部の上面には上方に向かって連結用突片71b が突
設され、該連結用突片71b には、上記シリンダ72のロッ
ド72a の先端部が回動自在に連結されており、上記シリ
ンダ72のロッド72a が伸長して後方に向かって押し出さ
れると上記カッター支持部材71はその基端部を中心とし
て図２において反時計回り方向に回動しその先端部に一
体に設けられた切断用カッター71a を上方に変位させ
る。逆に、上記シリンダ72のロッド72a が縮み前方に向
かって引き戻されると上記カッター支持部材71はその基
端部を中心として図２において時計回り方向に回動しそ
の先端部に一体に設けられた切断用カッター71a を下方
に変位させる。この際、上記カッター支持部材71が図２
において時計回り方向に回動して切断用カッター71a が
下方に変位した場合にあっても、該切断用カッター71a
の下端波形切断面は上記貼着ユニット本体２の摺接面22
よりも上方に位置するように上記シリンダ72のロッド72
a の出没度合は調節されている。

【００２７】なお、シリンダ72はそのシリンダ筒72ｂの
基端部を上記貼着ユニット本体２の枠体21の内面におけ
る前端上部に回動自在に軸着させており、上記カッター
支持部材71の上下方向の変位に対応して上下方向に回動
変位可能に構成されている。

【００２８】次に、上記包装テープ貼着ユニット１の使
用要領について説明する。先ず、図３に示したように、
上記包装テープ貼着ユニット１を後述する包装テープ貼
着装置10のユニット支持部11に装着する。なお、上記包
装テープ貼着装置10は、封緘する箱体を後方から前方に
向かって搬送するコンベア12と該コンベア12の上方に配
設され且つ該コンベア12基枠12a の両側部中央部にその
下端部を固定してなる正面門型状のユニット支持部11と
からなる。なお、上記コンベア12上には搬送されてくる
箱体の搬送途上における左右方向の妄動を防止するべく
左右方向に所定間隔を存して一対の規制部材12b 、12b
が前後方向に向かって並設されている。

【００２９】次に、箱体ＢをＩ字貼り封緘によって封緘
する場合の使用要領を説明する。先ず、図４に示したよ
うに、上記包装テープ貼着装置のコンベア12の後端部に
封緘すべき箱体Ｂを載置する。この際、上記箱体Ｂの前
後内側フラップB1、B1を内側に折り畳み、上記折り畳ん
だ前後内側フラップB1、B1上に左右外側フラップB2、B2
を折り畳み、該外側フラップB2、B2を突き合わせ状態に
しておく。

【００３０】一方、上記包装テープ貼着ユニット１の包
装テープ支持部材31の包装テープ支持部31a に包装テー
プＡを装着し、該包装テープ支持部31a から包装テープ
Ａを繰り出し、上記包装テープ支持部材31の下端部に配
設されたテンションロール52の滑り止め凹凸部52a 上に
上記繰り出された包装テープＡの糊面を貼着させた状態
で掛け渡した後、更に、上記誘導板41の上方部に配設さ
れたガイドロール41eを介して、上記包装テープＡをそ
の先端縁が上記誘導板41のテープ始端押圧部41c の後面
の下端縁に合致し且つその糊面が後方側に露出した状態
で配設しておく。

【００３１】又、上記ユニット支持部11に装着した包装
テープ貼着ユニット１の貼着ユニット本体２の摺接面22
が上記コンベア12上に載置した箱体Ｂの外側フラップB
2、B2上面に当接するように、上記包装テープ貼着ユニ
ット１の高さを調節する。

【００３２】しかる後、上記コンベア12を作動させて上
記箱体Ｂを前方に搬送させる。すると、上記箱体Ｂはそ
の外側フラップB2、B2の上面を上記貼着ユニット本体２
の摺接面22に摺接させながら前方に搬送される。そし
て、上記箱体Ｂの前面上端中央部が上記包装テープ貼着
ユニット１の誘導板41のテープ始端押圧部41c に達す
る。

【００３３】この状態から更に箱体Ｂを前方に搬送させ
ると、上記箱体Ｂの前面上端中央部に上記誘導板41のテ
ープ始端押圧部41c が押圧される。この時、テープ始端
押圧部41e の後面には包装テープがその糊面を後方側に
露出させた状態で配設されているので、上記包装テープ
Ａの始端部が上記箱体Ｂの前面上端中央部に押圧、貼着
される（図２参照）。

【００３４】上記箱体Ｂを更に前方に搬送すると、上記
箱体Ｂの前面上端中央部は上記誘導板41を上記バネ９の
弾発力に抗して更に押圧し、上記誘導板41は前方に向か
って回動し始める。

【００３５】そして、上記箱体Ｂが前方に搬送されるに
従って、上記誘導板41は更に図２における反時計回り方
向に回動し、そのフラップ当接片41d の先端縁が上記箱
体の外側フラップB2、B2上面に当接した状態となるまで
回動し、上記誘導板41は上記貼着ユニット本体２内に没
入する。上記包装テープＡは、その始端を上記箱体Ｂの
前面上端中央部に貼着固定されていることから、上記箱
体Ｂの前方への搬送に従い、上記誘導板41によって上記
箱体の外側フラップB2、B2上間に確実に繰り出され誘導
されている。

【００３６】一方、上記誘導板41の前方への回動に伴っ
て、上記押圧基板61も連動して両者が互いに接する方
向、即ち、上記押圧基板61は後方側に回動し、その押圧
ロール62の下端部を若干上記貼着ユニット本体２の摺動
面22よりも下方に突出させた状態で貼着ユニット本体２
内に収納された状態となっている。

【００３７】更に、上記箱体２を前方に搬送すると、上
記包装テープＡは上記包装テープ繰り出し機構３から更
に繰り出され、包装テープＡは上記誘導板41によって上
記箱体Ｂの外側フラップB2、B2上間に確実に配設されて
いくとともに、この配設された包装テープＡは上記押圧
ロール62によって上記箱体Ｂの外側フラップB2、B2に対
して押圧されて、上記箱体Ｂの外側フラップB2、B2の突
き合わせ部分に包装テープＡが確実に貼着される。

【００３８】このように箱体Ｂを前方に搬送することに
よって、箱体Ｂの外側フラップB2、B2の突き合わせ部分
に包装テープＡを貼着していく。そして、上記誘導板41
のフラップ当接片41d の先端縁が上記箱体Ｂの搬送によ
り上記箱体Ｂの上面後端部に達した時に、上記切断用カ
ッター71a によって上記包装テープＡを切断する（図５
参照）。

【００３９】ここで、上記包装テープＡは、上記テンシ
ョンロール52によってその繰り出しに負荷が加えられて
いることから、繰り出された包装テープＡのうちの上記
外側フラップB2、B2の突き合わせ部分に貼着された貼着
終端よりも後方部分は緊張しており、上記誘導板41の後
面に沿った状態、即ち、上記貼着ユニット本体２の摺接
面22よりも上方側に位置した状態となっている。

【００４０】そして、上記シリンダ72のロッド72a を収
縮させて、その先端部に連結されたカッター支持部材71
をその基端部を中心として下方に回動させてその先端部
に固定した上記切断用カッター71a を上記誘導板41の下
端縁直前に下動変位させる。すると、上記の如く包装テ
ープＡにはテンションが掛けられていることから、包装
テープＡは上記切断用カッター71a によって容易にしか
も確実に切断される。

【００４１】上記の如く、上記切断用カッター71a によ
って包装テープＡを切断した後、逆に上記シリンダ72の
ロッド72a を伸長させて後方に押し出すことにって、上
記カッター支持部材71をその基端を中心として上方に回
動変位させることによって、上記カッター支持部材71の
先端の切断用カッター71a を上方に変位させて元の位置
に復帰させる。

【００４２】この状態から上記箱体Ｂを前方に搬送する
と、上記誘導板41のフラップ当接片41d の上記箱体Ｂ上
面に対する当接が解除され、更に、上記箱体Ｂを前方に
搬送するに従って、上記押圧基板61は上記バネ９による
弾発力によって図５における反時計回り方向に回動し、
その押圧ロール62を上記箱体Ｂの後面における上端中央
部に押圧させて、包装テープＡの切断端部を上記箱体の
後面における上端中央部に確実に貼着させるとともに、
上記誘導板41と上記押圧基板61とを元の垂下状態に復帰
させる（図６参照）。

【００４３】又、上記の如く、包装用テープＡは上記切
断用カッター71a によって上記誘導板41の下端縁直前で
切断されているので、上記包装テープＡは、その先端縁
を上記誘導板41のテープ始端押圧部41c 下端縁に略合致
させ且つその糊面を後方に露出させた状態で誘導板41の
後面に配設されており、次に搬送されてくる箱体Ｂを上
記箱体Ｂと同様に封緘することができる。

【００４４】なお、上記切断用カッター71a による包装
テープＡの切断のタイミングは包装テープ貼着装置10に
別途配設されたセンサーによって制御され、上記包装テ
ープ貼着ユニット１に上記箱体Ｂが搬送された時点を上
記センサーによって感知し、この感知から所定時間経過
後に上記切断用カッター71a を下動させるように制御し
ている。

【００４５】次に、上記包装テープ貼着装置を用いて箱
体ＢをＬ字貼り封緘によって封緘する場合の使用要領を
説明する。上記箱体ＢをＩ字貼り封緘に封緘する場合と
Ｌ字貼りに封緘する場合とでは、包装テープＡの切断用
カッター71a による切断のタイミングが異なるだけであ
るので、その切断のタイミングに関する部分についての
み説明し、その他の同様の使用要領についてはその説明
を省略する。

【００４６】即ち、図７に示したように、上記誘導板41
のフラップ当接片41d が上記搬送されてくる箱体Ｂの上
面における前端中央部に当接し、上記誘導板41が上記貼
着ユニット本体２の摺接面22の上方に没入してから直ち
に上記シリンダ72のロッド72a を収縮させて上記切断用
カッター71a を下動変位させて、上記箱体Ｂの外側フラ
ップB2、B2上間に誘導、配設された包装テープＡを上記
切断用カッター71a によって上記誘導板41のテープ始端
押圧部41c 直前において切断する。しかる後、上記切断
された包装テープＡを上記押圧ロール62によって上記箱
体Ｂの外側フラップB2、B2の突き合わせ部分に押圧、貼
着させて、上記箱体ＡをＬ字貼り封緘する（図８参
照）。

【００４７】上記包装テープＡの切断に際し、上記した
如く、上記包装テープＡは、上記テンションロール52に
よってその繰り出しに負荷が加えられていることから、
繰り出された包装テープＡのうちの上記外側フラップB
2、B2の突き合わせ部分に貼着された貼着終端よりも後
方部分は緊張しており、上記誘導板41の後面に沿った状
態、即ち、上記貼着ユニット本体２の摺接面22よりも上
方側に位置した状態となっている。

【００４８】この状態で、上記シリンダ72のロッド72a
を収縮させて、その先端部に連結させたカッター支持部
材71をその基端部を中心として下方に回動させてその先
端部に固定した上記切断用カッター71a を上記誘導板41
の下端縁直前に下動変位させて、上記緊張させた包装テ
ープＡを上記貼着ユニット本体２内において切断してお
り、しかも、上記切断用カッター71a は下動するも上記
貼着ユニット本体２の摺接面22よりも下方に突出しない
ように構成されているので、上記貼着ユニット本体２の
摺接面22に上記箱体Ｂが摺接させた状態にあるにもかか
わらず、上記切断用カッター71a によって上記箱体Ｂの
外側フラップB2、B2の上面が傷つくことはない（図８参
照）。

【００４９】

【発明の効果】本発明の包装テープ貼着ユニットは、下
面を封緘すべき箱体のフラップ上に摺接させるための摺
接面に形成してなる貼着ユニット本体に、包装テープを
繰り出す包装テープ繰り出し機構と、上記包装テープ繰
り出し機構から繰り出された包装テープを上記箱体の封
緘すべき部分に誘導し且つ封緘すべき箱体の搬送方向に
回動自在な誘導板を備えた包装テープ誘導機構と、この
テープ誘導機構の誘導板に向かって繰り出される包装テ
ープを緊張させるテンション機構と、上記包装テープ誘
導機構によって上記箱体の封緘すべきフラップ上に誘導
された包装テープを該フラップ上間に押圧する包装テー
プ押圧機構と、上記包装テープ誘導機構の誘導板によっ
て誘導された包装テープを切断するための包装テープ切
断機構とを配設してなる包装テープ貼着ユニットにおい
て、上記包装テープ誘導機構の誘導板は、その下端部を
上記ユニット本体の摺接面から垂下させて、搬送されて
くる箱体の前面上端部に包装テープを押圧、貼着させる
テープ始端押圧部に形成しており、上記搬送されてくる
箱体の前面上端部による押圧によって、該誘導板を箱体
の搬送方向に回動させて上記貼着ユニットの摺接面より
も上方に没入させ、上記誘導板に誘導された包装テープ
を上記貼着ユニット本体内において上記包装テープ切断
機構によって切断することを特徴とするので、上記箱体
を確実に封緘することができるとともに、上記した如
く、Ｌ字貼り封緘又はＩ字貼り封緘の何れにも対応する
ことができ、特にＬ字貼り封緘の場合にあっても上記箱
体の上面に傷を付けることはない。

【００５０】又、上記包装テープ誘導機構の誘導板から
繰り出された包装テープを上記誘導板の下端縁直前にお
いて上記包装テープ切断機構によって切断するように構
成している場合には、包装テープの始端縁が上記誘導板
のテープ始端押圧部の下端縁に略合致した状態で常に配
設されることから、次に搬送されてくる箱体の前面上端
中央部に上記包装テープの始端部を上記誘導板のテープ
始端押圧部によって確実に押圧、貼着することができ、
上記箱体の封緘を確実なものとすることができる。

【００５１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の包装テープ貼着ユニットを示した斜視
図である。

【図２】本発明の包装テープ貼着ユニットを用いた箱体
の封緘要領を示した側面図である。

【図３】本発明の包装テープ貼着ユニットを包装テープ
貼着装置に装着した状態を示した斜視図である。

【図４】本発明の包装テープ貼着ユニットを包装テープ
貼着装置に装着し、箱体の外側フラップ上に包装テープ
貼着ユニットの摺接面を当接させた状態を示した斜視図
である。

【図５】本発明の包装テープ貼着ユニットを用いた箱体
の封緘要領を示した側面図である。

【図６】本発明の包装テープ貼着ユニットを用いた箱体
の封緘要領を示した側面図である。

【図７】本発明の包装テープ貼着ユニットを用いた箱体
の封緘要領を示した側面図である。

【図８】本発明の包装テープ貼着ユニットを用いた箱体
の封緘要領を示した側面図である。

【符号の説明】

１ 包装テープ貼着ユニット ２ 包装テープ貼着ユニット本体 21 枠体 22 摺接面 2a 配設空間 ３ 包装テープ繰り出し機構 31 包装テープ支持部材 31a 包装テープ支持部 ４ 包装テープ誘導機構 41 誘導板 41b 受止片 41c テープ始端押圧部 41d フラップ当接片 41e ガイドロール ５ テンション機構 51 軸芯 52 テンションロール 52a 滑り止め凹凸部 ６ 包装テープ押圧機構 61 押圧基板 62 押圧ロール ７ 包装テープ切断機構 71 カッター支持部材 71a 切断用カッター 72 シリンダ 72a ロッド 72b シリンダ筒 ８ 連結杆 ９ バネ 10 包装テープ貼着装置 12 コンベア Ａ 包装テープ Ｂ 箱体 B2 外側フラップ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下面を封緘すべき箱体のフラップ上に摺
   接させるための摺接面に形成してなる貼着ユニット本体
   に、包装テープを繰り出す包装テープ繰り出し機構と、
   上記包装テープ繰り出し機構から繰り出された包装テー
   プを上記箱体の封緘すべき部分に誘導し且つ封緘すべき
   箱体の搬送方向に回動自在な誘導板を備えた包装テープ
   誘導機構と、このテープ誘導機構の誘導板に向かって繰
   り出される包装テープを緊張させるテンション機構と、
   上記包装テープ誘導機構によって上記箱体の封緘すべき
   フラップ上に誘導された包装テープを該フラップ上間に
   押圧する包装テープ押圧機構と、上記包装テープ誘導機
   構の誘導板によって誘導された包装テープを切断するた
   めの包装テープ切断機構とを配設してなる包装テープ貼
   着ユニットにおいて、上記包装テープ誘導機構の誘導板
   は、その下端部を上記ユニット本体の摺接面から垂下さ
   せて、搬送されてくる箱体の前面上端部に包装テープを
   押圧、貼着させるテープ始端押圧部に形成しており、上
   記搬送されてくる箱体の前面上端部による押圧によっ
   て、該誘導板を箱体の搬送方向に回動させて上記貼着ユ
   ニット本体の摺接面よりも上方に没入させ、上記誘導板
   に誘導された包装テープを上記貼着ユニット本体内にお
   いて上記包装テープ切断機構によって切断することを特
   徴とする包装テープ貼着ユニット。
2. 【請求項２】 上記包装テープ誘導機構の誘導板の下端
   縁には、フラップ当接片が下方に向かって突設されてお
   り、このフラップ当接片を上記箱体の上面に摺接させる
   ことにより、上記誘導板を貼着ユニットの摺接面よりも
   上方に没入させるように構成していることを特徴とする
   請求項１に記載の包装テープ貼着ユニット。
3. 【請求項３】 上記包装テープ誘導機構の誘導板から繰
   り出された包装テープを上記誘導板の下端縁直前におい
   て上記包装テープ切断機構によって切断することを特徴
   とする請求項１又は請求項２に記載の包装テープ貼着ユ
   ニット。