JPH11263219A - 高速用鉄道車両 - Google Patents

高速用鉄道車両

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JPH11263219A
JPH11263219A JP10069019A JP6901998A JPH11263219A JP H11263219 A JPH11263219 A JP H11263219A JP 10069019 A JP10069019 A JP 10069019A JP 6901998 A JP6901998 A JP 6901998A JP H11263219 A JPH11263219 A JP H11263219A
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Takashi Kuriyama
敬 栗山
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誠 古川
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転台およびそれに関連する構成要素の組付
けが容易である鉄道車両を提供すること。 【解決手段】 台枠を備えた車両本体6と、台枠に取付
けられた運転台14と、運転室12の上方を覆うように
車両本体6に装着される先頭部構体とを具備する鉄道車
両。運転台14は制御機器を収納するコンソール22を
備え、先頭部構体にはカバープレート50が設けられて
いる。運転台14は、先頭部構体を外した状態にて上方
から前記台枠4の所定部位に取付けられ、先頭部構体は
運転台14を覆うように車両本体6に取付られ、先頭部
構体を車両本体6に取付けると、カバープレート50は
先頭部構体とコンソール22との間隙を覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新幹線などの鉄道
車両、特に先頭部(または最後部)に連結される鉄道車
両に関する。
【0002】
【従来の技術】新幹線車両などの高速用鉄道車両の先頭
部(または最後部)は、台枠を備えた車両本体を具備
し、この台枠には車輪および駆動装置などが装備されて
いる。車両本体には先頭部構体が取付けられ、車両本体
および先頭部構体は所定空間の運転室を規定する。この
運転室には車両を運転制御するための運転台(コンソー
ルおよびこのコンソールに収納された各種制御機器を含
む)が設置される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような鉄道車両
は、従来、車両本体に先頭部構体を取付け、その後運転
室に運転台を設置していた。車両本体に先頭部構体を取
付けると、運転室への搬入経路は、構体中のドア(出入
口)、運転室の窓などしか確保できず、これらはいずれ
も比較的小さい開口である。それ故に、運転台を運転室
に搬入するためには、この運転台をある程度小さいユニ
ットに分割して搬入する必要があり、そのため運転台の
設計が制限されるとともに、運転室での組付けが煩雑で
あるなどの問題があった。
【0004】また、運転室に運転台を設置すると、運転
台のコンソールと先頭部構体との間に間隙が生じ、従
来、このような間隙をカバープレートによって覆ってい
た。しかし、運転台を設置した後は、運転台と先頭部構
体との間には作業者が出入りするに充分な空間が存在せ
す、カバープレートの取付作業が容易でないという問題
があった。
【0005】一方、鉄道車両として従来から種々の構造
のものが提案されている。たとえば、特公昭52−34
284号公報には、運転室部本体と客室側本体とを別個
のユニットとして組立て、組立てた運転室部本体および
客室側本体を車両本体の台枠に組付けるようにした鉄道
車両が開示されている。また、実開昭51−15130
8号公報には、客車本体をその長手方向に分割した複数
のユニットから構成し、これら複数のユニットを締付ケ
ーブルによって締付連結した鉄道車両が開示されてい
る。さらに、実開昭63−141070号公報には、車
両本体の台枠に運転室を組付け、その後機械室柱構を組
付けた機械室側板を台枠に取付け、運転室の外板と機械
室側板とを側柱に重合わせるようにした鉄道車両が開示
されている。
【0006】しかしながら、これら公知の鉄道車両は、
いずれも、通常の箱形形状のものであり、このような形
態の車両構造を、新幹線車両などの高速用鉄道車両に適
用することは困難である。
【0007】本発明の目的は、運転台およびそれに関連
する構成要素の組付けが容易である鉄道車両を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両本体と、
前記車両本体に取付けられた運転台と、前記運転台の上
方を覆うように前記車両本体に装着される先頭部構体と
を具備し、前記運転台は制御機器を収納するコンソール
を備え、前記先頭部構体にはカバープレートが設けられ
ており、前記運転台は、前記先頭部構体を外した状態に
て上方から前記車両本体の所定部位に取付けられ、前記
先頭部構体は、前記車両本体上の前記運転台を覆うよう
に前記車両本体に取付られ、前記先頭部構体を前記車両
本体に取付けると、前記カバープレートは前記先頭部構
体と前記コンソールとの間隙を覆うことを特徴とする鉄
道車両である。
【0009】本発明に従えば、先頭部構体を取外した状
態にて運転台が車両本体に取付けられる。先頭部構体を
外した状態では、車両本体の上方に大きな開口が存在
し、この開口を通して運転台を容易に設置することがで
きる。そして、このように運転台を取付けた後、先頭部
構体が運転台の上方を覆うように車両本体に取付けられ
る。先頭部構体には予めカバープレートが取付けられて
おり、この先頭部構体を車両本体に取付けると、このカ
バー体が先頭部構体とコンソールとの間隙を覆い、これ
によって煩雑なカバープレートの取付作業を省略するこ
とができる。
【0010】また本発明は、前記車両本体には乗務員室
背面仕切壁が設けられ、前記乗務員室背面仕切壁または
先頭部構体の所定部位にはシール部材が装着されてお
り、前記先頭部構体を前記車両本体に取付けると、前記
先頭部構体と前記乗務員室背面仕切壁との間隙が前記シ
ール部材を介して塞がれることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、車両本体に設けられた乗
務員室背面仕切壁または先頭部構体の所定部位にはシー
ル部材が設けられているので、先頭部構体を車両本体に
取付けると、先頭部本体と乗務員室背面仕切壁との間に
このシール部材が介在され、したがって先頭部構体とこ
の仕切壁との間隙をシール部材によって塞ぐことができ
る。
【0012】さらに本発明は、前記カバープレートの先
端部には、前記コンソールの上面に作用する弾性緩衝部
材が設けられていることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、カバープレートの先端部
に弾性緩衝部材が設けられているので、先頭部構体を車
両本体に取付けると、この弾性緩衝部材が運転台のコン
ソール上面に作用し、かくしてカバープレートとコンソ
ールとの間隙を確実に塞ぐことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う鉄道車両の一実施形態について説明する。図1
は、本発明に従う鉄道車両の一実施形態における車両本
体の一部を簡略的に示す斜視図であり、図2は、図1の
車両本体の一部を上方から見た平面図であり、図3は、
先頭部構体を簡略的に示す斜視図であり、図4は、図3
の先頭部構体の一部を切欠いて示す斜視図である。
【0015】図1および図2を参照して、新幹線などの
高速用鉄道車両の先頭部(または最後部)となる図示の
鉄道車両2は、台枠4を備えた車体本体6を具備してい
る。台枠4の下部には、図示してないが、車輪および駆
動装置などが取付けられる。この車両本体6の前部には
両側面から上方に開放された略矩形状の開口8が形成さ
れており、かかる開口8に、図3に示す先頭部構体10
が取付けられる。また、車両本体6の前端部には連結器
(図示せず)が設けられ、かかる連結器が連結器カバー
11によって覆われている。
【0016】図2および図6をも参照して、車両本体6
の台枠4および先頭部構体10は運転室12を規定し、
この運転室12に運転台14が取付けられる。車両本体
6はその両側部に設けられた一対のサイドフレーム1
5,16を備え、これらサイドフレーム15,16間に
台枠4が取付けられている。台枠4の上側に床材18が
張付けられ、この床材18の上面に高床フレーム20が
所要の通りに組付けられ、運転台14はかかる高床フレ
ーム20の上面に所要のとおりに設置される。
【0017】運転台10は、種々の車両制御機器類、た
とえば電気機器、流体圧機器などが収納されたコンソー
ル22を備え、このコンソール22は、計器パネル2
4、運転テーブル26、下部ブロック28およびフレー
ム30などを含んでいる。コンソール22の先端部31
(図1において右上側端部、図2において左側端部)は
前方に向けて実質上水平に延び、その先端は円弧状に形
成されている。計器パネル24には、運転状態を表示す
る表示装置、運転操作スイッチ、レバーなどが配置され
ている。また、下部ブロック28には上記電気機器、流
体圧機器などが収納される。この下部ブロック28には
開閉カバー32が設けられ、開閉カバー32を開放する
ことによって、その内部に収納された電気機器、流体圧
機器などを保守、点検、修理を行うことができる。ま
た、コンソール22のフレーム30は、ボルトなどによ
って台枠4に取付けられる。運転台14の運転テーブル
26に対向して運転席34,36(図1において省略し
ている)が配設され、運転席34,36は高床フレーム
20に取付けられる。
【0018】この実施形態では、運転室12に配設され
た運転席34,36の後方に、運転室12と客室に通じ
る通路38とを仕切る乗務員室背面仕切壁40が設けら
れている。この仕切壁40の下部は、台枠4に固定され
ている。
【0019】図1、図3および図6を参照して、車両本
体6の開口8に取付けられる先頭部構体10は、車両の
外壁を構成する構体本体42を備え、この構体本体42
の一部に、運転席34,36に対応して細長い開口が複
数形成され、これら開口に窓ガラス46が装着されてい
る。このような構体本体42は、複合材から形成するこ
とができる。この複合材として、図5に示すように、た
とえばFRP(繊維強化プラスチック)から形成された
内層および外層スキン41,43(厚さ数mm程度)の
間に、プラスチック発泡材からなるコア45(厚さ数十
mm程度)を積層したサンドイッチ構造の板状複合材
(厚さ約50mm程度)を用いることができる。このよ
うな複合材は、内層・外層スキン41,43が面内の引
張り曲げ・せん断などに対する強度を有し、またこれら
が相当厚みのコア45と相俟って面外の曲げなどに対す
る剛性を有し、それ故に、補強フレームなどを用いなく
ても充分な強度を有する。なお、内層・外層スキン4
1,43は高弾性カーボン繊維強化プラスチック(CF
RP)から形成し、コア45は耐熱構造用のポリメタク
リルイミド発泡材から形成することができる。
【0020】この先頭部構体42は、車両本体6に取付
けた状態では、運転室12の上方を覆うとともに乗務員
室背面仕切壁40の上方を覆うように構成されている。
そして、このことに関連して、この先頭部構体10の構
体本体42には、カバーパネル50および天井構造体5
2が装着されている。これらカバーパネル50および天
井構造体52は、車両本体6に組付ける前に取付けら
れ、予め組付けられた状態にて車両本体6に取付けられ
る。カバーパネル50は略円弧状に形成され、その基部
が構体本体42に取付けられる。この実施形態では、構
体本体42の内層スキン41の所定部位に間隔を置いて
複数個(図5において1個示す)の取付ブラケット54
が取付ねじ56によって取付けられている。カバープレ
ート50の基部には、上記取付ブラケット54に対応し
て取付片58(図5において1個示す)が溶接の如き手
段によって固定され、取付片58を通して取付ねじ60
を取付ブラケット54に螺着することによって、カバー
プレート50が構体本体42に取付けられている。カバ
ープレート50の先端部は構体本体42から実質上水平
方向に運転台14に向けて延び、その先端縁は運転台1
4側に拡がる略台形状にカットされている。このカバー
プレート50の先端はコンソール22の先端部31と重
なるように構成されている。
【0021】この実施形態では、カバープレート50の
先端部に、この先端部の実質上全長に渡って弾性緩衝部
材62が設けられている。この弾性緩衝部材62は、ス
ポンジなどの比較的柔らかい弾性を有する材料から形成
することができる。このように弾性緩衝部材62を設け
ることによって、後述する如くして先端部構体10を車
両本体6に取付ける際にカバープレート50がコンソー
ル22の先端部31に直接当接することが防止され、ま
た、取付けた状態にてコンソール22の先端部31とカ
バープレート50との間隙をこの弾性緩衝部材62によ
って確実に塞ぐことができる。
【0022】次に、主として図7を参照して天井構造体
52について説明すると、図示の天井構造体52は、た
とえばプラスチックから形成される第1および第2上プ
レート64,66を有している。第1上プレート64は
取付ねじ68によって構体本体42の内層スキン41に
取付けらている。また、上記取付ねじ68によって支持
ブラケット70が構体本体42に取付けられ、さらに取
付ねじ72によって支持ブラケット74が構体本体42
の内層スキン41に取付けられ、これら支持ブラケット
70,72に取付ねじ76を介して第2上プレート66
が取付けられている。なお、第2上プレート66と支持
ブラケット70,74との間にはゴムなどから形成され
る緩衝部材78が介在される。このように取付けられる
第1および第2上プレート64,66は、運転室12の
天井を構成する。
【0023】この実施形態では、第2上プレート66の
一端部が車両本体6の乗務員室背面仕切壁40(図1も
参照)の上側に位置するように構成されている。そし
て、このことに関連して、この仕切壁40の一側部から
上端部に渡ってシール部材80が装着されている。この
形態では、仕切壁40の他側部には機器ケース81が配
置されるように構成され、したがってこの他側部にはシ
ール部材80は装着されていない(図1参照)。図7と
ともに図9を参照して、図示のシール部材80は下方に
延びる第1および第2取付部82,84を有し、第1取
付部82が第2取付部84よりも幾分下方に大きく延び
ており、これら第1および第2取付部82,84の間に
取付凹部86が形成され、仕切壁40の上端部はかかる
取付凹部86に挿入される(図8参照)。シール部材8
0は、また、図9において左上方に延びる第1作用部8
8と、図9において右上方に延びる第2作用部90とを
有している。第1作用部88は比較的肉厚が薄く、それ
自体弾性変形するように構成されている。また、第2作
用部90は肉厚が厚く、その内部に空気が密封された中
空部92を有し、これら中空部92を含めた第2作用部
90自体が弾性変形するように構成されている。このよ
うなシール部材80は、たとえば合成ゴムなどから形成
され、第1および第2取付部82,84自体の弾性でも
って仕切壁40に取付けるようにしてもよく、あるいは
第1および第2取付部82,84を接着剤によって仕切
壁40に固定するようにすることもできる。なお、第2
作用部90を、第1作用部88と同様に、中空部92を
有しない肉厚の薄いものから構成してもよく、また第1
作用部88を、第2作用部90と同様に、中空部92を
有する肉厚の厚いものから構成することもできる。
【0024】このようにシール部材80を設けた場合、
後述するとおりに車両本体6に先頭部構体10を装着す
ると、仕切壁40の上端部の最上部において、図7およ
び図8に示すように、第2上プレート66の一端部がシ
ール部材80の第1および第2作用部88,90に作用
してこれらを下方に向けて弾性変形し、これによって第
1および第2作用部88,90が第2上プレート66に
圧接し、かくして仕切壁40と第2上プレート66との
間隙がこのシール部材80によって実質上密封される。
なお、仕切壁40の一側部および上記最上部を除く上部
においては、容易に理解されるとおり、先頭部構体10
の構体本体42の後側端部がシール部材80の第1およ
び第2作用部88,90に作用し、これによって構体本
体42と仕切壁40との間隙がシール部材80によって
実質上密封される。
【0025】上述した鉄道車両は、たとえば、次のとお
りにして組立てられる。まず、車両本体6を所要のとお
りに組立てる。すなわち、台枠4に車輪、駆動装置(図
示せず)などを取付けるとともに、この台枠4にサイド
フレーム15,16および仕切壁40を溶接などの手段
によって固定し、このようにして車両本体6を組立て
る。このように組立てた状態では、図1および図2に示
すとおり、車両本体6の前部における側部から上方が略
矩形状に開放される。
【0026】この車両本体6の組付けと別個に、前頭部
構体10の構体本体42を形成する。構体本体42は全
体を一体的に形成することもできるが、大きい場合、左
右に2つに分割された別個の左構体および右構体を形成
し、これら左構体および右構体を結合して構体本体を形
成することもできる。そして、この構体本体42を車両
本体6の開口8に仮組付けし、構体本体42を車両本体
6に所要のとおりに組付けることができるか否かの確認
を行う。このような構体本体42の仮組付けは、構体本
体42をクレーン(図示せず)で吊って上方から下方に
降ろしながら容易に行うことができる。
【0027】次に、仮組付けした構体本体42を車両本
体6から取外し、車両本体6の側部から上方を開放す
る。そして、このように開放した状態にて、台枠4の上
側に床材18を張付けるとともに、床材18の上面に高
床フレーム20を所要のとおりに組付ける。また、仕切
壁40にシール部材80を図1に示すとおりに装着す
る。その後、運転台14および運転席34,36を高床
フレーム20に設置する。運転台14の組立は、車両本
体6および構体本体42の組立とは別個に行われ、所要
のとおりに組立られた運転台14が運転室12に設置さ
れる。床材18、高床フレーム20の組付けならびに運
転台14および運転席34,36の設置の際には、運転
室12の上方が大きく開放されているので、クレーン
(図示せず)などを用いることによって、これらを開放
された開口8を通して容易に運転室12に搬入すること
ができ、これによって後の組付作業が簡単となり、運転
台14の設置などを容易に行うことができる。なお、運
転台14は、搬入が容易でかつ後の組立が容易なように
適当な数のユニットに分割し、運転室12に搬入した後
組付けるようにすることもできる。
【0028】この運転台14の設置と平行して、構体本
体42に窓ガラス46(図3)、カバープレート50
(図5)および天井構造体52(図7)を所要のとおり
に組付ける。この実施形態では、運転席の日除け構造体
96も先頭部構体10に取付けられるように構成されて
おり、この日除け構造体96もこのとき組付けられ、こ
のように組付けることによって先頭部構体10が形成さ
れる。
【0029】しかる後、先頭部構体10を車両本体6の
開口8に装着し、この先頭部構体10をサイドフレーム
15,16、連結器カバー11および車両外装プレート
(図示せず)に連結する。サイドフレーム15,16に
は間隔を置いて複数の取付ブラケット98が設けられ、
先頭部構体10には取付ブラケット98に対応して継手
手段100が設けられ(図6参照)、継手手段100が
取付ブラケット98に連結される。先頭部構体10の一
端部においては、先頭部構体10の一部が連結器カバー
11に重合され、これら重合部が複数のブラインドボル
トによって連結される。また、先頭部構体10の他端部
においては、先頭部構体10の一部が車両外装プレート
(図示せず)に重合され、これら重合部が複数のブライ
ンドボルトによって連結される。かくして、先頭部構体
10が車両本体6に確実に取付けられ、このようして鉄
道車両が組立てられる。
【0030】車両本体6に先頭部構体10を取付ける
と、図2および図5に示すとおり、カバープレート50
の先端部が、運転室12に設置されたコンソール22の
先端部31の一部を覆い、先頭部構体10とコンソール
22との間隙が塞がれる。してがって、先頭部構体10
を単に車両本体6に装着するのみでコンソール22との
間隙を塞ぐことができ、上記間隙を塞ぐための作業を実
質上省略することができる。また、カバープレート50
の先端部に緩衝弾性部材62が装着されているので、カ
バープレート50とコンソール22との間隙も確実に塞
ぐことができる。
【0031】また、車両本体6に先頭部構体10を取付
けると、図7および図8に示すとおり、天井構造体52
の第2上プレート66(または構体本体42)が仕切壁
40に装着されたシール部材80の第1および第2作用
部88,90に作用し、第2上プレート66(または構
体本体42)と仕切壁40との間隙が実質上密封され
る。したがって、先頭部構体10を単に車両本体6に装
着するのみで仕切壁40との間隙を密封することがで
き、上記間隙を密封するための作業も実質上省略するこ
とができる。
【0032】以上、本発明に従う鉄道車両の一実施形態
について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲を逸脱すつことなく種
々の修正、変更が可能である。
【0033】たとえば、上述した実施形態では、シール
部材80を仕切壁40に設けているが、これとは反対
に、このシール部材80を先頭部構体10に設けること
もできる。
【0034】
【発明の効果】本発明の請求項1の鉄道車両によれば、
先頭部構体を取外した状態にて運転台が車両本体に取付
けられる。先頭部構体を外した状態では、車両本体の上
方に大きな開口が存在し、この開口を通して運転台を容
易に設置することができる。そして、このように運転台
を取付けた後、先頭部構体が運転台の上方を覆うように
車両本体に取付けられる。先頭部構体には予めカバープ
レートが取付けられており、この先頭部構体を台車本体
に取付けると、このカバー体が先頭部構体とコンソール
との間隙を覆い、これによって煩雑なカバープレートの
取付作業を省略することができる。
【0035】また本発明の請求項2の鉄道車両によれ
ば、車両本体に設けられた乗務員室背面仕切壁または先
頭部構体の所定部位にはシール部材が設けられているの
で、先頭部構体を車両本体に取付けると、先頭部本体と
乗務員室背面仕切壁との間にこのシール部材が介在さ
れ、したがって先頭部構体と仕切壁との間隙をシール部
材によって塞ぐことができる。
【0036】さらに本発明の請求項3の鉄道車両によれ
ば、カバープレートの先端部に弾性緩衝部材が設けられ
ているので、先頭部構体を車両本体に取付けると、この
弾性緩衝部材が運転台のコンソール上面に作用し、かく
してカバープレートとコンソールとの間隙を確実に塞ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う鉄道車両の一実施形態における車
両本体の一部を簡略的に示す斜視図である。
【図2】図1の車両本体の一部を上方から見た平面図で
ある。
【図3】先頭部構体を簡略的に示す斜視図である。
【図4】図3の先頭部構体の一部を切欠いて示す斜視図
である。
【図5】図3の先頭部構体におけるカバープレートの取
付部位を拡大して示す断面図である。
【図6】図1の車両本体に図3の先頭部構体を組付ける
状態を示す図である。
【図7】図1の車両本体の仕切壁と図3の先頭部構体の
天井構造体との接続部を拡大して示す断面図である。
【図8】仕切壁と天井構造体の第2上プレートとの接続
部をさらに拡大して示す断面図である。
【図9】シール部材を拡大して示す拡大断面図である。
【符号の説明】
2 鉄道車両 4 台枠 6 車両本体 10 先頭部構体 14 運転台 22 コンソール 34,36 運転席 40 乗務員室背面仕切壁 42 構体本体 50 カバープレート 62 弾性緩衝部材 80 シール部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 高速用鉄道車両
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新幹線などの鉄道
車両、特に先頭部(または最後部)に連結される高速用
鉄道車両に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明の目的は、運転台およびそれに関連
する構成要素の組付けが容易である高速用鉄道車両を提
供することである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両本体6
と、車両本体6上に取付けられた運転台14と、運転台
14の上方を覆うように車両本体6に装着される先頭部
構体10とを具備し、車両本体6と先頭部構体10と
は、運転台14を収納する運転室12を規定し、運転台
14は、制御機器を収納するコンソール22を備え、コ
ンソール22の先端部31は、前方に向けて実質上水平
に延び、車両本体6上には、運転室12と客室に通じる
通路38とを仕切る背面仕切壁40が固定され、先頭部
構体10の内面41に、カバープレート50の基部が固
定され、カバープレート50は、前記基部から実質上水
平に運転台14に向けて延び、カバープレート50の先
端部は、コンソール22の先端部31の上方に重なり、
先頭部構体10の内面にはまた、運転室12の上方を覆
って運転室12の天井を構成する天井構造体52が設け
られ、天井構造体52は、上プレート66を有し、この
上プレート66は、先頭部構体10の内面に固定され、
背面仕切壁40の上端部を覆い、カバープレート50の
先端部には、コンソール22の先端部31の上面に当接
して、カバープレート50の先端部とコンソール22の
先端部31との間の間隙を塞ぐ弾性緩衝部材62が設け
られ、背面仕切壁40の側部から上端部にわたって、シ
ール部材80が装着され、このシール部材80は、上プ
レート66に当接するとともに、先頭部構体10の側部
内面に当接して、先頭部構体10と背面仕切壁40との
間隙を密封することを特徴とする高速用鉄道車両であ
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明に従えば、先頭部構体を取外した状
態にて運転台が車両本体に取付けられる。先頭部構体を
外した状態では、車両本体の上方に大きな開口が存在
し、この開口を通して運転台を容易に設置することがで
きる。そして、このように運転台を取付けた後、先頭部
構体が運転台の上方を覆うように車両本体に取付けられ
る。先頭部構体にはカバープレートが予め取付けられて
おり、この先頭部構体を車両本体に取付けると、このカ
バープレートが先頭部構体とコンソールとの間隙を覆
い、これによって煩雑なカバープレートの取付作業を省
略することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また本発明は、シール部材80は、弾性変
形する材料から成り、背面仕切壁40の上端部が挿入さ
れる取付凹部86を形成する第1および第2取付部8
2,84と、第1および第2取付部82,84の上部に
連なり、背面仕切壁40の一側方上方に延び、上プレー
ト66に当接する第1作用部88と、第1および第2取
付部82,84の上部に連なり、背面仕切壁40の他側
方上方に延び、上プレート66に当接し、内部に空気が
密封された中空部92を有する第2作用部90とを有す
ることを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】本発明に従えば、車両本体に設けられた背
面仕切壁にはシール部材が設けられているので、先頭部
構体を車両本体に取付けると、先頭部本体と背面仕切壁
との間にこのシール部材が介在され、したがって先頭部
構体とこの仕切壁との間隙をシール部材によって塞ぐこ
とができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う高速用鉄道車両の一実施形態について説明す
る。図1は、本発明に従う鉄道車両の一実施形態におけ
る車両本体の一部を簡略的に示す斜視図であり、図2
は、図1の車両本体の一部を上方から見た平面図であ
り、図3は、先頭部構体を簡略的に示す斜視図であり、
図4は、図3の先頭部構体の一部を切欠いて示す斜視図
である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】この実施形態では、運転室12に配設され
た運転席34,36の後方に、運転室12と客室に通じ
る通路38とを仕切る乗務員室背面仕切壁(仕切壁また
は背面仕切壁と言うことがある)40が設けられてい
る。この仕切壁40の下部は、台枠4に固定されてい
る。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】この先頭部構体42は、車両本体6に取付
けた状態では、運転室12の上方を覆うとともに乗務員
室背面仕切壁40の上方を覆うように構成されている。
そして、このことに関連して、この先頭部構体10の構
体本体42には、カバープレート50および天井構造体
52が装着されている。これらカバープレート50およ
び天井構造体52は、車両本体6に組付ける前に取付け
られ、予め組付けられた状態にて車両本体6に取付けら
れる。カバープレート50は略円弧状に形成され、その
基部が構体本体42に取付けられる。この実施形態で
は、構体本体42の内層スキン41の所定部位に間隔を
置いて複数個(図5において1個示す)の取付ブラケッ
ト54が取付ねじ56によって取付けられている。カバ
ープレート50の基部には、上記取付ブラケット54に
対応して取付片58(図5において1個示す)が溶接の
如き手段によって固定され、取付片58を通して取付ね
じ60を取付ブラケット54に螺着することによって、
カバープレート50が構体本体42に取付けられてい
る。カバープレート50の先端部は構体本体42から実
質上水平方向に運転台14に向けて延び、その先端縁は
運転台14側に拡がる略台形状にカットされている。こ
のカバープレート50の先端はコンソール22の先端部
31と重なるように構成されている。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】この実施形態では、カバープレート50の
先端部に、この先端部の実質上全長にわたって弾性緩衝
部材62が設けられている。この弾性緩衝部材62は、
スポンジなどの比較的柔らかい弾性を有する材料から形
成することができる。このように弾性緩衝部材62を設
けることによって、後述するとおりに先頭部構体10を
車両本体6に取付ける際にカバープレート50がコンソ
ール22の先端部31に直接当接することが防止され、
また、取付けた状態にてコンソール22の先端部31と
カバープレート50との間隙をこの弾性緩衝部材62に
よって確実に塞ぐことができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】次に、主として図7を参照して天井構造体
52について説明すると、図示の天井構造体52は、た
とえばプラスチックから形成される第1および第2上プ
レート64,66を有している。第1上プレート64は
取付ねじ68によって構体本体42の内層スキン41に
取付けらている。また、上記取付ねじ68によって支持
ブラケット70が構体本体42に取付けられ、さらに取
付ねじ72によって支持ブラケット74が構体本体42
の内層スキン41に取付けられ、これら支持ブラケット
70,72に取付ねじ76を介して第2上プレート66
が取付けられている。なお、第2上プレート66と支持
ブラケット70,74との間にはゴムなどから形成され
る緩衝部材78が介在される。このように取付けられる
第1および第2上プレート64,66は、運転室12の
上方を覆って運転室12の天井を構成する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】この実施形態では、第2上プレート66の
一端部が車両本体6の乗務員室背面仕切壁40(図1も
参照)の上側に位置するように構成されている。そし
て、このことに関連して、この仕切壁40の一側部から
上端部にわたってシール部材80が装着されている。こ
の形態では、仕切壁40の他側部には機器ケース81が
配置されるように構成され、したがってこの他側部には
シール部材80は装着されていない(図1参照)。図7
とともに図9を参照して、図示のシール部材80は下方
に延びる第1および第2取付部82,84を有し、第1
取付部82が第2取付部84よりも幾分下方に大きく延
びており、これら第1および第2取付部82,84の間
に取付凹部86が形成され、仕切壁40の上端部はかか
る取付凹部86に挿入される(図8参照)。シール部材
80は、また、図9において左上方に延びる第1作用部
88と、図9において右上方に延びる第2作用部90と
を有している。第1作用部88は比較的肉厚が薄く、そ
れ自体弾性変形するように構成されている。また、第2
作用部90は肉厚が厚く、その内部に空気が密封された
中空部92を有し、これら中空部92を含めた第2作用
部90自体が弾性変形するように構成されている。この
ようなシール部材80は、たとえば合成ゴムなどから形
成され、第1および第2取付部82,84自体の弾性で
もって仕切壁40に取付けるようにしてもよく、あるい
は第1および第2取付部82,84を接着剤によって仕
切壁40に固定するようにすることもできる。なお、第
2作用部90を、第1作用部88と同様に、中空部92
を有しない肉厚の薄いものから構成してもよく、また第
1作用部88を、第2作用部90と同様に、中空部92
を有する肉厚の厚いものから構成することもできる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】このようにシール部材80を設けた場合、
後述するとおりに車両本体6に先頭部構体10を装着す
ると、仕切壁40の上端部の最上部において、図7およ
び図8に示すように、第2上プレート66の一端部がシ
ール部材80の第1および第2作用部88,90に作用
してこれらを下方に向けて弾性変形し、これによって第
1および第2作用部88,90が第2上プレート66に
圧接し、このようにして仕切壁40と第2上プレート6
6との間隙がこのシール部材80によって実質上密封さ
れる。なお、仕切壁40の一側部および上記最上部を除
く上部においては、先頭部構体10の構体本体42の後
側端部がシール部材80の第1および第2作用部88,
90に作用し、これによって構体本体42と仕切壁40
との間隙がシール部材80によって実質上密封される。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】次に、仮組付けした構体本体42を車両本
体6から取外し、車両本体6の側部から上方を開放す
る。そして、このように開放した状態にて、台枠4の上
側に床材18を張付けるとともに、床材18の上面に高
床フレーム20を所要のとおりに組付ける。また、仕切
壁40にシール部材80を図1に示すとおりに装着す
る。その後、運転台14および運転席34,36を高床
フレーム20に設置する。運転台14の組立は、車両本
体6および構体本体42の組立とは別個に行われ、所要
のとおりに組立られた運転台14が運転室12に設置さ
れる。こうして運転室12内に運転台14が収納される
ことになる。床材18、高床フレーム20の組付けなら
びに運転台14および運転席34,36の設置の際に
は、運転室12の上方が大きく開放されているので、ク
レーン(図示せず)などを用いることによって、これら
を開放された開口8を通して容易に運転室12に搬入す
ることができ、これによって後の組付作業が簡単とな
り、運転台14の設置などを容易に行うことができる。
なお、運転台14は、搬入が容易でかつ後の組立が容易
なように適当な数のユニットに分割し、運転室12に搬
入した後組付けるようにすることもできる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】車両本体6に先頭部構体10を取付ける
と、図2および図5に示すとおり、カバープレート50
の先端部が、運転室12に設置されたコンソール22の
先端部31の一部を覆い、先頭部構体10とコンソール
22との間隙が塞がれる。したがって、先頭部構体10
を単に車両本体6に装着するのみでコンソール22との
間隙を塞ぐことができ、上記間隙を塞ぐための作業を実
質上省略することができる。また、カバープレート50
の先端部に緩衝弾性部材62が装着されているので、カ
バープレート50とコンソール22との間隙も確実に塞
ぐことができる。シール部材80の第1および第2作用
部88,90は、第1および第2取付部82,84の上
部に連なる。第1作用部88は、仕切壁40の一側方
(図8の右方)上方に延びる。第2作用部90は、仕切
壁40の他側方(図8の右方)上方に延びる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】削除
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【発明の効果】本発明の請求項1の高速用鉄道車両によ
れば、先頭部構体を取外した状態にて運転台が車両本体
に取付けられる。先頭部構体を外した状態では、車両本
体の上方に大きな開口が存在し、この開口を通して運転
台を容易に設置することができる。そして、このように
運転台を取付けた後、先頭部構体が運転台の上方を覆う
ように車両本体に取付けられる。先頭部構体にはカバー
プレートが予め取付けられており、この先頭部構体を台
車本体に取付けると、このカバー体が先頭部構体とコン
ソールとの間隙を覆い、これによって煩雑なカバープレ
ートの取付作業を省略することができる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】また本発明によれば、車両本体に設けられ
た背面仕切壁にはシール部材が設けられているので、先
頭部構体を車両本体に取付けると、先頭部本体と乗務員
室背面仕切壁との間にこのシール部材が介在され、した
がって先頭部構体と仕切壁との間隙をシール部材によっ
て塞ぐことができる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】さらに本発明によれば、カバープレートの
先端部に弾性緩衝部材が設けられているので、先頭部構
体を車両本体に取付けると、この弾性緩衝部材が運転台
のコンソール上面に作用し、カバープレートとコンソー
ルとの間隙を確実に塞ぐことができる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】本発明に従う高速用鉄道車両の一実施形態にお
ける車両本体の一部を簡略的に示す斜視図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両本体と、前記車両本体に取付けられ
    た運転台と、前記運転台の上方を覆うように前記車両本
    体に装着される先頭部構体とを具備し、 前記運転台は制御機器を収納するコンソールを備え、前
    記先頭部構体にはカバープレートが設けられており、 前記運転台は、前記先頭部構体を外した状態にて上方か
    ら前記車両本体の所定部位に取付けられ、前記先頭部構
    体は、前記車両本体上の前記運転台を覆うように前記車
    両本体に取付られ、 前記先頭部構体を前記車両本体に取付けると、前記カバ
    ープレートは前記先頭部構体と前記コンソールとの間隙
    を覆うことを特徴とする鉄道車両。
  2. 【請求項2】 前記車両本体には乗務員室背面仕切壁が
    設けられ、前記乗務員室背面仕切壁または先頭部構体の
    所定部位にはシール部材が装着されており、前記先頭部
    構体を前記車両本体に取付けると、前記先頭部構体と前
    記乗務員室背面仕切壁との間隙が前記シール部材を介し
    て塞がれることを特徴とする請求項1記載の鉄道車両。
  3. 【請求項3】 前記カバープレートの先端部には、前記
    コンソールの上面に作用する弾性緩衝部材が設けられて
    いることを特徴とする請求項1または2記載の鉄道車
    両。
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