JP4071269B1 - 鉄道車両用の天井ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、先付け方式であるか後付け方式であるかを問わず、側天井と骨部との固定部を、客室側から見ても美観を損なわないように被覆することができ、取付けが容易な鉄道車両用の天井ユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、屋根構体の天井面に沿う上板と、この上板と連結され、側天井の骨部への固定部を覆う耳部を備える本体と、を有する鉄道車両用の天井ユニットにおいて、前記耳部が、前記固定部を覆う被覆部と、前記本体に着脱可能に接合する取付け部とを有し、前記本体が、この取付け部を接合する受け部を有し、この受け部は、客室側に屈曲する屈曲部を境界として、車体幅方向において、それよりも前記本体の端部側の部分であり、前記取付け部が、前記屈曲部の内角側から前記受け部に重ねられ、前記取付け部の先端が、前記屈曲部の内角側に当接する位置となる状態で前記受け部に接合された鉄道車両用の天井ユニットである。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両用の天井ユニットに関する。
鉄道車両の車体の屋根構体20には、天井ユニット1が取付けられる。この天井ユニットは、図6に示すように、車体の屋根構体20の客室側である天井面7に沿う上板8と、この上板8と合体することにより、空調からの冷暖気を通す風道を構成する本体6とを有するものが知られている。この本体6は、車体の幅方向の両端に近い位置に、客室側に屈曲した屈曲部12を有し、さらにその先に耳部5を有している。本体6が耳部5の手前で客室側に屈曲することで、屋根構体20に設けられた骨部3と側天井2との固定部4との干渉を避けている。また、この固定部4の下側を覆うように耳部5が設けられることで、固定部4が客室側に露出しないようにして、見た目の美しさを確保している。
車体の側構体(図示しない。。)には、側天井2が取付けられる。この側天井2は、図6に示すように、車体の幅方向の両端に、側構体(図示しない。。)を覆うように設けられる。側天井2の車体中央側の端部は、骨部3にボルト等(図示しない。。)で固定され、この固定部4を耳部5で覆うように、天井ユニット1が屋根構体20の骨部3に固定される。
このような天井ユニットや側天井としては、車体構体や側構体に取付け易くするため、上板と本体とを分離して別々に屋根構体に取付けるようにしたもの(特許文献1)、灯具とダクトを本体に一体化して取り付けるようにしたもの(特許文献2)、側天井に本体を嵌め込みによって取付けるようにしたもの(特許文献3)がある。
実開平6−60571号公報 特開2005−329865号公報 特開2002−037061号公報
しかしながら、天井ユニットと側天井の取付け方法としては、天井ユニットの方を先に屋根構体に固定した後に、側天井を側構体に固定する、いわゆる先付け方式と、側天井を側構体に固定した後に、天井ユニットを屋根構体に固定する、いわゆる後付け方式があるが、特許文献1から3は、何れも、これらの両者の取付け方式への対応を考慮したものではなかった。
つまり、特許文献1は、本体の耳部が側天井の固定部を客室側から覆っているため、先付け方式の場合、側天井の固定部が本体の耳部に干渉し、側天井を側構体に取付けることができない。特許文献2は、灯具とダクトを本体に一体化したものであり、先付け方式や後付け方式の場合に対応するための、本体と側天井との取付け方法については、触れられていない。特許文献3は、後付け方式の場合にのみ適用できるものであり、先付け方式には対応できない。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、先付け方式であるか後付け方式であるかを問わず、側天井と骨部との固定部を、本体に設けた耳部によって、客室側から見ても美観を損なわないように被覆することができ、先付け方式と後付け方式の何れによっても取付けが容易な鉄道車両用の天井ユニットを提供することを目的とする。
本発明は、以下に関するものである。
(1) 屋根構体の客室側である天井面に沿う上板と、この上板と連結され、側天井の骨部への固定部を覆う耳部を備える本体と、を有する鉄道車両用の天井ユニットにおいて、前記耳部が、前記固定部を覆う被覆部と、前記本体に着脱可能に接合する取付け部とを有し、前記本体が、この取付け部を接合する受け部を有し、この受け部は、客室側に屈曲する屈曲部を境界として、車体幅方向において、それよりも前記本体の端部側の部分であり、前記取付け部が、前記屈曲部の内角側から前記受け部に重ねられ、前記取付け部の先端が、前記屈曲部の内角側に当接する位置となる状態で前記受け部に接合された鉄道車両用の天井ユニット。
(2) (1)において、取付け部と受け部との接合が、この取付け部と受け部に下穴を設け、これらの下穴に客室側からネジを挿入して貫通させ、この貫通したネジをネジ座のネジ穴に螺合することによって行われ、前記取付け部の下穴が、取付け部の客室側表面に向って穴径が拡大した皿穴となっており、ネジ座がネジ穴に対応する位置に前記下穴に挿入するバーリングを有する鉄道車両用の天井ユニット。
(3) (1)、又は、(2)において、取付け部の先端のうち、受け部に面する側の角が、屈曲部の内角側と同じRを有し、受け部に面しない側の角が、0.3から2.0のRを有する鉄道車両用の天井ユニット。
本発明によれば、先付け方式であるか後付け方式であるかを問わず、側天井と骨部との固定部を、本体に設けた耳部によって、客室側から見ても美観を損なわないように被覆することができ、先付け方式と後付け方式の何れによっても取付けが容易な鉄道車両用の天井ユニットを提供することができる。
本発明の鉄道車両用の天井ユニットの実施形態の一例を図1から図5に示す。本発明は、一般的な鉄道車両用の天井ユニット1であって、空調(図示しない。)からの冷暖気を通す通路となる風道21や灯具(図示しない。)等の設置スペースを構成するとともに、客室側から見た目の美しさを提供するものに適用される。
図1に示すように、本発明の天井ユニット1は、車体の屋根構体20の天井面7に面する上板8と、この上板8と一体化され、車体の側構体(図示しない。)を覆う側天井2の骨部3への固定部4を覆う耳部5を備える本体6とを有する。これらの上板8及び耳部5を備える本体6は、何れもガラス繊維強化プラスチック(以下、「FRP」と言う。)のSMC(Sheet Molding Compoundの略である。)成形等で成形される。そして、複数の天井ユニット1を鉄道車両の車体の長さ方向につなげて、屋根構体20の全体に取付けることにより、鉄道車両の車体の天井が形成される。
上板8と本体6を連結することによる天井ユニット1の組立は、以下の2つの方法を採ることが可能である。第一の方法は、まず上板8を屋根構体20に取付けた後、次にこの上板8に本体6を取付けて、上板8と本体6とを連結することにより天井ユニット1を組み立てる方法である。第二の方法は、予め、上板8と本体6とを連結して天井ユニットを組み立てた後、屋根構体20に取付ける方法である。第一の方法は、上板8と本体6とを別々に取付けるので、取付ける部材を軽量化でき、作業性がよい利点がある。第二の方法は、予め、上板8と本体6とが一体化しているため、屋根構体20への取付けが一回で済み、作業工数が低減できる利点がある。これらの何れの方法を採るかは、状況に応じて選択可能であるが、本発明のように、上板8及び本体6の何れもFRPのSMC成形品の場合には、比較的軽量であるため、第二の方法をとることが、作業工数低減の点から望ましい。
車体の屋根構体20は、鉄道車両の屋根を構成するものであり、側構体(図示しない。)や床構体(図示しない。)等とともに、鉄道車両の車体の外形を構成する。天井面7は、この屋根構体20の内側、即ち客室側に向いた面である。
上板8は、本体6と一体化されることにより、天井ユニット1を構成するものである。上板8は、天井面7に沿う部分と、仕切り壁部23とを有し、骨部3に固定される。
仕切り壁部23は、その先端が本体6と接合され、本体6及び仕切り板22とともに、空調(図示しない。)からの冷暖気を通す通路となる風道21を構成する。
仕切り板22は、図1に示すように、下端が本体6に取付けられており、上端は上板8に当接するように設けられる。上端には、弾性材料を用いたパッキンが設けられる。これにより、上板8に本体6を連結すると同時に、仕切り板22の上端を上板8に密着させることができる。なお、この仕切り板22の上端に取付けるパッキンとしては、弾性体と金属の複合部材を使用するのが望ましい。これにより、長期間の使用やメンテナンス時の着脱による弾性材料の変形を抑制することが可能となり、仕切り板22の上端と上板8との密着性を確保できる。
仕切り板22には、冷暖気が通過できるように、例えば小孔(図示しない。)が設けられる。この小孔を通り抜けた冷暖気は、吹出し用開口25を通り、客室側に吹出しされて客室内の空調がなされる。
側天井2は、屋根構体20の車体幅方向の両端付近から側構体(図示しない。)にかけての部分を覆う部材であり、上板8や本体6と同様に、FRPのSMC成形等で成形される。
骨部3は、屋根構体20の天井面7の車体幅方向の両端付近に、車体の長さ方向に伸びるように設けられる。骨部3は屋根構体20に溶接等によって取付けられている。この骨部3には、天井ユニット1の上板8と本体6、及び、側天井2が、ボルト等(図示しない。)によって取付けられる。
固定部4は、側天井2が骨部3にボルト等(図示しない。)で取付けられた箇所であり、後述する天井ユニット1の本体6の耳部5によって、客室側からは見えないように覆われる。
本体6は、天井ユニット1の一部で、上板8と仕切り板22とともに風道21を構成する部材であるとともに、上板8や上述した固定部4が客室側から見えないように覆う部材でもあり、客室側から見た見た目の美しさを提供する。
この本体6は、車体の幅方向の両端に近い位置に、客室側に屈曲した屈曲部12を有し、この屈曲部12を境界として、その先に後述する耳部5の取付け部10を接合する受け部11を有する。つまり、この受け部11は、客室側に屈曲する屈曲部12を境界として、車体幅方向において、それよりも本体6の端部側の部分である。本体6は、さらに、この受け部11に着脱可能に接合した耳部5を有している。客室側に屈曲した屈曲部13が、本体6の耳部5の手前に設けられることで、屋根構体20に設けられた骨部3と側天井2との固定部4との干渉を避けている。受け部11が、屈曲部13の先に設けられることで、固定部4との干渉を避けた状態で耳部5が着脱可能に接合される。また、耳部5が、この固定部4の下側を覆うように設けられることで、固定部4が客室側に露出しないようにして、見た目の美しさを確保している。
耳部5は、後述する天井ユニット1の本体6の一部であり、車体幅方向の両端に位置し、上述した固定部4を覆うように設けられる。耳部5は、固定部4を覆い略水平な被覆部9と、本体6の受け部11に着脱可能に接合する取付け部10とを有する。
上述したように、天井ユニット1と側天井2の取付け方式としては、天井ユニット1を先に取付ける先付け方式、及び、先に側天井2を取付けてから天井ユニット1を取付ける後付け方式があるが、本発明によれば、この何れの方式にも対応可能であり、しかも美観を損なうことがない。
先付け方式の場合は、図2に示すように、車体の屋根構体20に天井ユニット1を取付ける前に、予め、本体6の耳部5を取り外しておく。この耳部5を取り外した状態で、屋根構体20に天井ユニット1を取付ける。もちろん、本体6に耳部5を取付けたままの状態で天井ユニット1を屋根構体20に取付けてから、耳部5を取り外してもよい。このとき、本体6の耳部5がないため、側天井2の固定部4は、天井ユニット1に干渉しないので、先付け方式の場合でも、側天井2を側構体(図示しない。。)に取付けることができる。そして、このように側天井2を取付けた後で、本体6に耳部5を取付けることにより、固定部4が客室側に露出することがなく、美観を確保できる。
後付け方式の場合は、側天井2の固定部4と天井ユニット1の本体6の耳部5が干渉しないので、側構体(図示しない。。)に側天井2が取付けられた後に、予め、本体6に耳部5を取付けたままの状態で天井ユニット1を屋根構体20に取付けることができる。
耳部5の取付け部10を、本体6の受け部11に接合する際の位置合わせは、以下のように行なう。まず、取付け部10が、屈曲部12の内角側13から受け部11に重ねられる。つまり、屈曲部12の内角側13は、客室側を向いているため、耳部5の取付け部10が、受け部11を客室側から覆うように重ねられる。次に、この取付け部10と受け部11との重ね合わせ位置は、耳部5の取付け部先端14が、屈曲部12の内角側13に当接する位置となるようにする。つまり、取付け部先端14が、屈曲部12に、ぴったり合うようにする。そして、この状態で、取付け部10は、受け部11に接合される。
これにより、客室側から見た場合、もともと屈曲部12には折り目が見えるが、この折り目と耳部5の取付け部先端14とが、ぴったりと合っているため、接合した継ぎ目であることがわかり難く、車体の天井の美観を損ねることがない。また、取付け部先端14が屈曲部12の内角側13に当接する位置で接合するため、取付け部10と受け部10との接合位置の合わせが容易であり、作業性が向上する。
取付け部10と受け部11との接合は、図3に示すように、客室側から、耳部5の取付け部10、本体6の受け部11、ネジ座17の順に重ねた後、ネジ16を用いて行う。詳細には、取付け部10と受け部11に下穴15を設け、これらの下穴15に客室側からネジ16を挿入して貫通させ、この貫通したネジ16をネジ座17のネジ穴18に螺合することによって行われる。ネジ16とネジ座17は金属製であるため、しっかりとした接合が可能となる。
図3に示すように、取付け部10に設けられた下穴15は、客室側に穴径が拡大した皿穴となっている。これにより、皿ネジと組み合わせることにより、耳部5の取付け部10の客室側の表面と面一とすることができ、ネジによって接合したことが目立たず、美観を損なわずに済む。
図5に示すように、ネジ座17にはネジ穴18に対応する位置に下穴15に挿入するバーリング19が設けられる。バーリング19は、本体6の受け部11と重ねる面の側に突出するように設けられる。本体6の受け部11に設けられた下穴15の内径は、このバーリング19の外径よりも大きく設定される。これにより、ネジ座17のバーリング19が受け部11の下穴15に入って位置決めされるため、ネジ座17と受け部11の位置合せが容易となり、作業性が改善される。
図4に示すように、取付け部先端14のうち、受け部11に面する側の角には、屈曲部12の内角側13と同様のRを設ける。これにより、取付け部10と受け部11を重ね、取付け部先端14を屈曲部12の内角側13に当接させて位置合せする際に、取付け部先端14のうち、受け部11に面する側の角が、屈曲部12の内角側13にぴったりと突き当てられ位置決めされるため、位置合せが容易となる。
図4に示すように、取付け部先端14のうち、受け部11に面しない側の角は、0.3から2.0のRが設けられる。FRPのSMC成形による天井ユニット1の場合、取付け部先端14が当接する屈曲部12の内角側13の面精度を、ミリオーダー未満とすることは困難である。このため、取付け部先端14が屈曲部12の内角側13にぴったりと当接する部分と、すき間を有する部分が生じる場合があり、目地が一定にならないため、見た目がよくない場合がある。そこで、取付け部先端14のうち、受け部11に面しない側の角は、0.3から2.0のRを設けることで、受け部11に面しない側の角の部分に、このRの分のすき間24が設けられ、全体が少なくともすき間24を有するようにするのが望ましい。これにより、目地のばらつきを目立たなくすることができ、美観が改善される。また、客室側から見たときの取付け部先端14の境界が滑らかになるため、目地のばらつきを目立たなくすることができ、美観が改善される。
本発明に係る鉄道車両用の天井ユニットの実施例を、図1から図5に示す。まず、図1に示すように、本実施例の天井ユニット1は、車体の屋根構体20の客室側である天井面7に面する上板8と、この上板8と一体化され、車体の側構体(図示しない。)を覆う側天井2の骨部3への固定部4を覆う耳部5を備える本体6とを有する。これらの上板8及び耳部5を備える本体6は、何れもFRPのSMC成形で成形した。そして、複数の天井ユニット1を鉄道車両の車体の長さ方向につなげて、屋根構体20の全体に取付けることにより、鉄道車両の車体の天井を形成した。
上板8と本体6とを連結することによる天井ユニット1の組立は、予め上板8と本体6とを連結して天井ユニット1を組み立てた後、屋根構体20に取付ける方法を採った。本実施例の天井ユニット1は、上板8及び本体6の何れもFRPのSMC成形品であるため、比較的軽量であり、人手で持ち上げて、屋根構体20に取付け作業を行なうのに支障はなかった。このように、天井ユニット1を組み立てて、上板8と本体6とを一体化した状態で、屋根構体20に取付けることで、上板8と本体6を個々に取付ける組立方法に比べて、作業工数が大幅に低減した。
天井ユニット1の内部の仕切り板22は、図1に示すように、下端を本体6にネジで固定し、上端が上板8に当接するように設けた。上端には、弾性材料を用いたパッキンを設けた。この仕切り板22の上端に取付けるパッキンとしては、弾性体と金属の複合部材であるタキゲン製造株式会社製FC−779−2−3を使用した。
仕切り板22には、冷暖気が通過できるように、小孔(図示しない。)を設けた。この小孔を通り抜けた冷暖気は、吹出し用開口25を通り、客室側に吹出しされて客室内の空調がなされた。
側天井2は、屋根構体20の車体幅方向の両端付近から側構体(図示しない。)にかけての部分を覆う部材であり、上板8や本体6と同様に、ガラス繊維強化プラスチックのSMC成形品である。
骨部3は、屋根構体20の天井面7の車体幅方向の両端付近に、車体の長さ方向に伸びるように設けられる。骨部3は屋根構体20に溶接等によって取付けられている。側天井2は、骨部2の固定部4にボルト(図示しない
。)で固定した。
この本体6には、車体の幅方向の両端に近い位置に、客室側に屈曲した屈曲部12を設け、この屈曲部12を境界として、その先に後述する耳部5の取付け部10を接合する受け部11を設けた。つまり、この受け部11は、客室側に屈曲する屈曲部12を境界として、車体の幅方向において、それよりも本体6の端部側の部分とした。本体6には、さらに、この受け部11に着脱可能に接合した耳部5を設けた。
耳部5は、後述する天井ユニット1の本体6の一部であり、車体幅方向の両端に位置し、上述した固定部4を覆うように設けた。耳部5には、固定部4を覆い略水平な被覆部9と、本体6の受け部11に着脱可能に接合する取付け部10とを設けた。
本実施例では、先付け方式を採用した。つまり、図2に示すように、車体の屋根構体20に天井ユニット1を取付ける前に、予め、本体6の耳部5を取り外しておいた。そして、この耳部5を取り外した状態で、屋根構体20に天井ユニット1を取付けた。このとき、本体6の耳部5がないため、側天井2の固定部4は、天井ユニット1に干渉しないので、先付け方式の場合でも、側天井2を側構体(図示しない。)に取付けることができた。その後、本体6に耳部5を取付けることにより、固定部4が客室側に露出することがなく、美観を確保できた。
本体6への耳部5の接合のための位置合わせは、以下のように行なった。まず、耳部5の取付け部10を、屈曲部12の内角側13から受け部11に重ねた。つまり、屈曲部12の内角側13は、客室側を向いているため、耳部5の取付け部10を、受け部11が客室側から覆われるように重ねた。次に、この取付け部10と受け部11との重ね合わせ位置を、耳部5の取付け部先端14が、屈曲部12の内角側13に当接する位置となるようにした。つまり、取付け部先端14が、屈曲部12に、ぴったり合うようにした。そして、この状態で、取付け部10を、受け部11にネジで接合した。
取付け部10と受け部11との接合は、図3に示すように、客室側から、耳部5の取付け部10、本体6の受け部11、ネジ座17の順に重ねた後、ネジ16を用いて行った。詳細には、取付け部10と受け部11に下穴15を設け、これらの下穴15に客室側からネジ16を挿入して貫通させ、この貫通したネジ16をネジ座17のネジ穴18に螺合することによって行った。ネジ16とネジ座17は金属製であるため、しっかりとした接合が可能であった。
図3に示すように、取付け部10に設けられた下穴15は、取付け部10の客室側の表面に向って穴径が拡大した皿穴とした。これにより、皿ネジと組み合わせることにより、耳部5の取付け部10の客室側の表面と面一とすることができ、ネジによって接合したことが目立たず、美観を確保することができた。
図5に示すように、ネジ座17にはネジ穴18に対応する位置に下穴15に挿入するバーリング19を設けた。バーリング19は、本体6の受け部11と重ねる面の側に突出するように設けた。本体6の受け部11に設けられた下穴15の内径は、このバーリング19の外径よりも大きく設定した。これにより、ネジ座17のバーリング19が受け部11の下穴15に入って位置決めされるため、ネジ座17と受け部11の位置合せが容易となり、作業性が改善した。
図4に示すように、取付け部先端14のうち、受け部11に面する側の角には、屈曲部12の内角側13と同様に4.0のRを設けた。これにより、取付け部10と受け部11を重ね、取付け部先端14を屈曲部12の内角側13に当接させて位置合せする際に、取付け部先端14のうち、受け部11に面する側の角が、屈曲部12の内角側13にぴったりと突き当てられ位置決めされるため、位置合せが容易となった。
図4、図5に示すように、取付け部先端14のうち、受け部11に面しない側の角は、1.0のRを設けた。これにより、受け部11に面しない側の角の部分に、このRの分のすき間24が設けられ、全体がすき間を有するようになり、また、取付け部先端14の角が取れることで、目地のばらつきを目立たなくすることができ、美観が改善された。
本発明の実施例である天井ユニットの屋根構体への取付け状態を表わす車体幅方向の断面図の左側半分である(耳部を接合した状態)。 本発明の実施例である天井ユニットの屋根構体への取付け状態を表わす車体幅方向の断面図の左側半分である(耳部を取外した状態)。 本発明の実施例である天井ユニットの耳部近傍の断面図である。 本発明の実施例である天井ユニットの耳部近傍の拡大断面図である。 本発明の実施例である天井ユニットの受け部とネジ座の拡大断面図である。 従来例である天井ユニットの屋根構体への取付け状態を表わす車体幅方向の断面図の左側半分である。
符号の説明
1…天井ユニット、2…側天井、3…骨部、4…固定部、5…耳部、6…本体、7…天井面、8…上板、9…被覆部、10…取付け部、11…受け部、12…屈曲部、13…内角側、14…取付け部先端、15…下穴、16…ネジ、17…ネジ座、18…ネジ穴、19…バーリング、20…屋根構体、21…風道、22…仕切り板、23…仕切り壁部、24…すき間、25…吹出し用開口

Claims (2)

  1. 屋根構体の客室側である天井面に沿う上板と、この上板と連結され、側天井の骨部への固定部を覆う耳部を備える本体と、を有する鉄道車両用の天井ユニットにおいて、
    前記耳部が、前記固定部を覆う被覆部と、前記本体に着脱可能に接合する取付け部とを有し、
    前記本体が、この取付け部を接合する受け部を有し、
    この受け部は、客室側に屈曲する屈曲部を境界として、車体幅方向において、それよりも前記本体の端部側の部分であり、
    前記取付け部が、前記屈曲部の内角側から前記受け部に重ねられ、
    前記取付け部の先端が、前記屈曲部の内角側に当接する位置となる状態で前記受け部に接合された鉄道車両用の天井ユニット。
  2. 請求項1において、
    取付け部と受け部との接合が、この取付け部と受け部に下穴を設け、これらの下穴に客室側からネジを挿入して貫通させ、この貫通したネジをネジ座のネジ穴に螺合することによって行われ、
    前記取付け部の下穴が、取付け部の客室側表面に向って穴径が拡大した皿穴となっており、
    ネジ座がネジ穴に対応する位置に前記受け部に設けられた下穴に挿入するバーリングを有する鉄道車両用の天井ユニット。
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