JPH11262920A - 発泡樹脂成型品の再生処理装置 - Google Patents

発泡樹脂成型品の再生処理装置

Info

Publication number
JPH11262920A
JPH11262920A JP8818398A JP8818398A JPH11262920A JP H11262920 A JPH11262920 A JP H11262920A JP 8818398 A JP8818398 A JP 8818398A JP 8818398 A JP8818398 A JP 8818398A JP H11262920 A JPH11262920 A JP H11262920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
foamed resin
section
screw
resin molded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8818398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3288630B2 (ja
Inventor
Norifumi Iseya
憲文 伊勢谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UNIVERSAL KIKAKU KK
Asahi Giken Kogyo KK
Original Assignee
UNIVERSAL KIKAKU KK
Asahi Giken Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UNIVERSAL KIKAKU KK, Asahi Giken Kogyo KK filed Critical UNIVERSAL KIKAKU KK
Priority to JP8818398A priority Critical patent/JP3288630B2/ja
Publication of JPH11262920A publication Critical patent/JPH11262920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3288630B2 publication Critical patent/JP3288630B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/82Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】減容工程において発泡樹脂中の空気を多く取り
除くことができ、高品質な再生処理品を得ること。 【解決手段】細片化された発泡樹脂を取込んで減容処理
する減容手段を有する発泡樹脂成型品の再生処理装置に
おいて、上記減容手段1は、発泡樹脂W2が取り込まれ
る取込み口101と減容処理された樹脂を排出するノズ
ル部102とを有するシリンダー100にスクリュー1
50を回転可能に内挿してなり、該シリンダー内面とス
クリューの回転軸151との間には、該シリンダーの軸
方向に沿って、上記取込み口と連通すると共にシリンダ
ー内面とスクリューの回転軸との間の間隙が大きい取込
み部103と、該取込み部の二次側に設けられて上記間
隙が取込み部よりも小さい加圧部104と、上記取込み
部と加圧部とを連絡して上記間隙が漸次小さくなる圧縮
部105と、上記加圧部の二次側に連接されて上記間隙
を該加圧部よりも大きくした減圧部106とを少なくと
も形成し、且つ該減圧部に内部の空気をシリンダー外部
に排出するベント口111を開設した再生処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発泡樹脂成型品の再
生処理装置に関し、詳しくは、発泡樹脂を取込んで減容
処理する減容手段を有してなる発泡樹脂成型品の再生処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発泡スチロール等の発泡樹脂は、耐衝撃
性、断熱性に富み、しかも軽量で加工が容易であり、安
価であること等の理由から、各種形状に成型され、食品
トレー、魚箱、野菜運送用箱、家電等の梱包用資材、断
熱材等の建築用資材等として様々な分野において幅広く
多用されている。しかし、その一方で、使用済みの発泡
樹脂成型品は、廃材として工場や店舗、家庭等において
大量に排出されている現状にある。
【0003】近年、廃材の再資源化が大きくクローズア
ップされるようになり、このように大量に排出されてい
る使用済みの発泡樹脂成型品をリサイクルにより再資源
化するための技術が従来から種々提案されている。
【0004】ところで、一般に発泡樹脂成型品は、発泡
体であるがゆえに軽量であるものの嵩張るという問題が
あり、発泡樹脂成型品をリサイクルに供するためには、
その体積を減容する手段が採られている。
【0005】従来、かかる手段を採用したものとして、
実開平6−45713号公報に記載された発泡樹脂成型
品の再生処理装置が知られている。このものは、発泡樹
脂成型品を裁断して破砕する破砕手段の下方に、破砕手
段により破砕された発泡樹脂を加熱溶融して減容処理す
るための減容手段を設けたものであり、この減容手段
は、発泡樹脂を取込む送り筒と、該送り筒よりもやや小
径な減容筒とを連接してシリンダーを構成し、該シリン
ダー内に、軸方向に同一ピッチのスクリュー刃を設けた
スクリューを回転自在に内挿して形成されている。この
減容手段に投入された発泡樹脂は、回転するスクリュー
により押出されつつシリンダー外周に設けた加熱ヒータ
によって加熱溶融されてその体積が減容され、一端に形
成されたノズル口から減容処理された再生処理品が排出
されるようになっている。
【0006】このような減容手段による減容処理におい
ては、発泡樹脂中に含まれる空気を可及的に多く取り除
いて減容することにより如何に品質の良好な再生処理品
を得るかが重要である。すなわち、十分な減容がなされ
ずに発泡樹脂中に多量に空気が残留していると、真比重
の軽い再生処理品となってしまう問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
事情に鑑みなされたもので、減容工程において発泡樹脂
中の空気を多く取り除くことができ、高品質な再生処理
品を得ることができる発泡樹脂成型品の再生処理装置を
提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る発泡樹脂成型品の再生処理装置は、発
泡樹脂成型品を細片化する破砕手段と、該細片化された
発泡樹脂を取込んで減容処理する減容手段とを有する発
泡樹脂成型品の再生処理装置において、上記減容手段
は、発泡樹脂が取り込まれる開口と減容された樹脂を排
出するノズル部とを有するシリンダーにスクリューを回
転可能に内挿してなり、該シリンダー内面とスクリュー
の回転軸との間には、該シリンダーの軸方向に沿って、
上記開口と連通すると共にシリンダー内面とスクリュー
の回転軸との間の間隙が大きい取込み部と、該取込み部
の二次側に設けられて上記間隙が取込み部よりも小さい
加圧部と、上記取込み部と加圧部とを連絡して上記間隙
が漸次小さくなる圧縮部と、上記加圧部の二次側に連接
されて上記間隙を該加圧部よりも大きくした減圧部とを
少なくとも形成し、且つ該減圧部に内部の空気をシリン
ダー外部に排出するベント口を開設したことを特徴とす
る。
【0009】シリンダーの開口から取込み部に取込まれ
た発泡樹脂は、スクリューの回転に伴って該シリンダー
内面とスクリューの回転軸との間をノズル部に向かって
押出し搬送される。このシリンダー内面とスクリューの
回転軸との間の間隙は、圧縮部において漸次小さくな
り、発泡樹脂は圧縮されて容積が絞られつつ加圧部に導
入される。この圧縮過程において発泡樹脂は摩擦による
熱を発生し、加圧部に導入されて更に加圧及び加熱され
ことにより溶融され脱気される。
【0010】また、加圧部において溶融された溶融樹脂
は、該加圧部の二次側に連接された減圧部において、シ
リンダー内面とスクリューの回転軸との間の間隙が大き
くなることによって、それまでの加圧状態から一挙に減
圧される。この時、溶融樹脂中に残留する空気が負圧に
より更に除去され、ベント口から装置外部へ排出される
ため、発泡樹脂を単に加熱溶融させて押出すようにした
従来の再生処理装置に比べ、溶融樹脂中の空気を多く取
り除くことができ、比重の重い高品質の再生処理品を得
ることができる。
【0011】本発明において、上記加圧部の間隙を小さ
く形成するための態様としては、上記シリンダーの内径
を小さく形成してシリンダー内面とスクリューの回転軸
との間の間隙を小さくすること、或いは、上記スクリュ
ーの回転軸の外径を大きく形成してシリンダー内面とス
クリューの回転軸との間の間隙を小さくすることがあ
る。
【0012】また、本発明において、上記減圧部の間隙
を大きく形成するための態様としては、上記シリンダー
の内径を大きく形成して該シリンダー内面とスクリュー
の回転軸との間の間隙を大きくすること、或いは、上記
スクリューの回転軸の外径を小さく形成してシリンダー
内面とスクリューの回転軸との間の間隙を大きくするこ
とがある。
【0013】更に、上記圧縮部におけるシリンダー内面
に、該シリンダーの軸方向に沿う複数のリブを突設する
ことが好ましい。スクリューの回転により押出し搬送さ
れる発泡樹脂は、この圧縮部においてリブに案内されて
スクリューの回転に伴って一緒に回転することが阻止さ
れる。よって、圧縮部において発泡樹脂を効果的に圧縮
して摩擦熱を効率良く発生させることができる。
【0014】また、上記圧縮部におけるシリンダー軸方
向の距離Lと、上記取込み部におけるシリンダーの内径
Rとは、L≧Rの関係にあることが好ましい。この圧縮
部におけるシリンダー軸方向の距離Lが取込み部におけ
るシリンダーの内径Rよりも小さいと、該取込み部と加
圧部とを連絡する圧縮部は急激にそのシリンダー内面と
スクリューの回転軸との間の間隙を減少させることにな
るため、スクリューを回転させる駆動源に負荷がかかり
好ましくない。圧縮部におけるシリンダー軸方向の距離
Lと取込み部におけるシリンダーの内径Rとが、L≧R
の関係を満たすように形成されるようにすれば、圧縮部
におけるシリンダー内面とスクリューの回転軸との間の
間隙の減少率が緩やかになり、スクリューを回転させる
モータに負荷をかけることなく発泡樹脂の圧縮が可能と
なる。
【0015】更に、上記スクリューは、上記減圧部に対
応するスクリュー刃のピッチを部分的に大きく形成して
なることも好ましい。減圧部において、シリンダー内面
とスクリューの回転軸との間の間隙が大きくなるのに合
わせて、スクリュー刃の間隔も部分的に大きくなること
によって、該減圧部に押出し搬送されてきた溶融樹脂が
減圧部に開口するベント口に負圧により吸い込まれるこ
とを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明において発泡樹脂成型品と
は、食品トレー、魚箱、野菜運送用箱、家電等の梱包用
資材、断熱材等の建築用資材等、発泡樹脂により成型さ
れた成型品をいい、特にここでは使用済みとなった発泡
樹脂成型品の廃材をいう。
【0017】また、本発明において発泡樹脂とは、破砕
手段から排出された後であって、減容手段に投入されて
減容処理される前の段階のものをいう。
【0018】なお、一般に発泡樹脂としては、例えば発
泡スチロール、発泡ポリエチレン等があり、本発明に係
る発泡樹脂成型品の再生処理装置は、特に発泡スチロー
ルの再生処理に用いて好適である。
【0019】本発明に係る発泡樹脂成型品の再生処理装
置は、発泡樹脂成型品を細片化する破砕手段と、細片化
された発泡樹脂を取込んで減容処理する減容手段を有し
て構成される。
【0020】本発明において発泡樹脂成型品を細片化す
る破砕手段は、発泡樹脂成型品を細かくし得るものであ
ればその構造は特に問わず任意の破砕手段が適用でき
る。
【0021】また、上記破砕手段と上記減容手段とは、
破砕手段を減容手段の上部に連設することによって、該
破砕手段によって細片化されて排出された発泡樹脂がそ
のまま減容手段に投入されるようにする態様の他、破砕
手段の下部に該破砕手段によって細片化されて排出され
た発泡樹脂が収容されるホッパ等の収容部を設け、この
収容部内の発泡樹脂を減容手段に搬送若しくは移送する
ことによって投入されるようにする態様等があり、本発
明においてはいずれも任意に適用できる。
【0022】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。
【0023】図1は本発明に係る発泡樹脂成型品の再生
処理装置における減容手段を備えた減容装置の概略構成
を示している。図中、Aは細片化された発泡樹脂を加熱
溶融すると共に脱気することによって体積を減容する減
容装置であり、この実施の形態に示す態様では、減容装
置Aは、細片化された発泡樹脂を取込んで減容処理する
減容手段1と、該減容手段1の上部に連設され、減容手
段1へ投入するための細片化された発泡樹脂W1を収容
するホッパ2とを有して構成されており、これら減容手
段1及びホッパ2は脚フレーム3上に載置されている。
【0024】上記減容手段1は、細片化された発泡樹脂
を取込んで加熱溶融させると共に脱気することによって
体積を減容させるためのものであり、基端側の側壁上部
に前記ホッパ2から発泡樹脂が投入される取込み口101
が開設され、且つ先端部に減容された樹脂を排出するノ
ズル部102 を有する円筒状のシリンダー100 スクリュー
150 を回転可能に内挿して構成されており、上記ノズル
部102 を外部に臨ませて箱体内に収納されている。
【0025】上記取込み口101 とホッパ2の下部とは、
該ホッパ2内の発泡樹脂が該取込み口101 に速やかに投
入されるように互いに連通している。
【0026】上記シリンダー100 は、図2に示すよう
に、その内部が異径状に形成されており、該シリンダー
100 内部には、その軸方向に沿って、上記取込み口101
と連通している取込み部103 と、該取込み部103 の二次
側(図示右側)に設けられて上記取込み部103 よりも内
径が小さい加圧部104 と、上記取込み部103 と加圧部10
4 とを連絡して上記取込み部103 から加圧部104 へ行く
に従って内径が漸次小さくなる圧縮部105 と、上記加圧
部104 の二次側に連接されて内径を該加圧部104りも大
きくした減圧部106 と、該減圧部106 と上記ノズル部10
2 との間に減圧部106 よりも内径を小さくした押出し部
107 とをそれぞれ形成している。
【0027】上記スクリュー150 は、その回転軸151 の
先端がシリンダー100 の先端壁に軸受108 を介して回転
可能に支持されると共に、その後端はシリンダー100 の
後端壁を貫通して軸受109 を介して回転可能に支持され
ている。また、その軸後端にはスプロケット(図示せ
ず)が固着され、後述するモータ4の駆動軸に固着され
たスプロケット(図示せず)との間にチェーン(図示せ
ず)を張架して駆動力が伝達され、所定の回転数で回転
駆動するようになっている。
【0028】なお、前記ノズル部102 には、このスクリ
ュー150 の回転軸151 の先端を軸支している軸受108 の
周囲に樹脂が排出される開口102aが形成されている。
【0029】スクリュー150 の回転軸151 外周には、上
記異径状のシリンダー100 の内径に略対応するような径
でスクリュー刃152 が形成されており、回転軸151 の回
転駆動によって取込み部103 に取込まれた発泡樹脂をノ
ズル部102 へ向けて押出し搬送するようになっている。
このスクリュー刃152 は、少なくとも取込み部103 、加
圧部104 および押出し部107 に相当する部位において
は、シリンダー100 の内面に摺接するように形成され
る。
【0030】このスクリュー刃152 のピッチは、取込み
部103 から加圧部104 に相当する部位までと押出し部10
7 に相当する部位においては同一ピッチに形成される
が、減圧部106 に相当する部位おいてはピッチを他より
も大きく形成し、スクリュー刃152 において挟まれる空
間がこの減圧部106 に相当する部位のみ大きくなるよう
に形成されている。
【0031】スクリュー150 の回転軸151 は、取込み部
103 に相当する部位から押出し部107 に亘って同一径に
形成されており、従って、図示するように、前記シリン
ダー100 内面とこのスクリュー150 の回転軸151 との間
の間隙は、取込み部103 おいて最も大きく、続く圧縮部
205 から加圧部104 にかけて漸次小さくなっている。そ
して、加圧部104 において最も小さくなり、この加圧部
104 に続く減圧部106においてやや大きくなって、再び
押出し部107 において小さくなるように構成されてい
る。
【0032】これにより、シリンダー100 の取込み部10
3 から取込まれた発泡樹脂は、スクリュー150 の回転に
よって順次押出し搬送され、圧縮部105 においてシリン
ダー100 の内面と回転軸151 との間の間隙が漸次小さく
なるに従って圧縮され、その圧縮による摩擦により発熱
して加熱される。
【0033】この圧縮部105 におけるシリンダー100 の
内面には、該シリンダー100 の軸方向に沿って複数のリ
ブ110 が突設されており、圧縮部105 における発泡樹脂
の圧縮時に、発泡樹脂がこのリブ110 に案内されて加圧
部104 に押出し搬送されるようにして、スクリュー150
の回転に伴って発泡樹脂が一緒に回転してしまうことが
ないようにしている。これによって、圧縮部105 におい
て発泡樹脂を効果的に圧縮させて、圧縮による摩擦熱を
効率良く発生させるようにしている。
【0034】また、この圧縮部105 におけるシリンダー
100 の軸方向の距離Lは、取込み部103におけるシリン
ダー100 の内径RとL≧Rの関係となるように形成され
る。この圧縮部105 では、取込み部103 に取込まれた発
泡樹脂に摩擦熱を発生させ且つ樹脂中の空気を脱気させ
るために、該発泡樹脂を1/3〜1/5程度に絞り込む
必要があるが、シリンダー100 の軸方向の距離Lが取込
み部103 におけるシリンダー100 の内径Rよりも小さい
と、該取込み部103 と加圧部104 とを連絡する圧縮部10
5 は、急激にそのシリンダー100 の内面とスクリュー15
0 の回転軸151との間の間隙を減少させることになるた
め、スクリュー150 を回転させるモータ4に負荷がかか
り好ましくない。この圧縮部105 におけるシリンダー10
0 の軸方向の距離Lと取込み部103 におけるシリンダー
100 の内径Rとが、L≧Rの関係となるように形成され
るようにすれば、シリンダー100 の内面とスクリュー15
0の回転軸151 の間の間隙の減少率が緩やかになり、ス
クリュー150 を回転させるモータ4に負荷をかけること
なく発泡樹脂を圧縮して摩擦熱を発生させ且つ脱気させ
つつ加圧部104 へ押出し搬送することが可能となる。
【0035】圧縮された発泡樹脂は、圧縮部105 に続く
加圧部104 において加圧されながらスクリュー150 の回
転に伴って押出し搬送され、加圧による摩擦によって更
に溶融され脱気されながら減圧部106 に送られる。
【0036】減圧部106 において、シリンダー100 の内
面とスクリュー150 の回転軸151 との間の間隙が大きく
なり、圧縮部105 及び加圧部104 を経て加圧状態にあっ
た溶融された発泡樹脂が減圧される。この時、溶融され
た発泡樹脂に減圧による負圧が作用し、該樹脂中に残留
している空気が効果的に除去される。
【0037】シリンダー100 におけるこの減圧部106 に
相当する壁面には、減圧部106 内の空気を外部に排出す
るためのベント口111 が設けられており、減圧部106 に
おいて溶融樹脂中から脱気された空気を該ベント口111
から装置外部へ排出するようになっている。
【0038】従って、圧縮部105 及び加圧部104 を経て
圧縮及び加熱溶融された発泡樹脂は、減圧部106 におい
て減圧されることにより該部において効果的に脱気がな
され、単に加熱溶融して押出しただけのものに比較して
樹脂中の空気の残留量を低減させ、真比重の重い高品質
な再生処理品を得ることができる。
【0039】なお、このベント口111 から排出された空
気は、図1に示すように、ホッパ2の後部側から該ホッ
パ2内部と連絡して、脱気した空気がホッパ2内部に送
り込まれるようにしている。また、別途構成した脱臭装
置等に連絡したり、本装置をトラック等の荷台に載置し
て移動可能とした場合には、このベント口111 をエンジ
ンの吸気口に連絡するようにして、脱気した空気をエン
ジン内で燃焼させ、装置外部に臭気が放散されないよう
にしてもよい。
【0040】また、この減圧部106 に相当するスクリュ
ー150 のスクリュー刃152 のピッチが他の部位よりも大
きく形成されて、スクリュー刃152 において挟まれる空
間がこの減圧部106 に相当する部位のみ大きくなるよう
に構成されていることにより、減圧部106 に押出し搬送
されてきた溶融された発泡樹脂が負圧によりベント口11
1 に吸い込まれることを阻止するようにしている。
【0041】減圧部106 において樹脂中に残留する空気
が脱気された溶融された発泡樹脂は、押出し部107 にお
いてシリンダー100 の内面とスクリュー150 の回転軸15
1 との間の間隙が再び小さくなることによって加圧され
る。ここで減圧部106 から押出し部107 に押出し搬送さ
れてきた溶融された発泡樹脂は、加圧されることにより
更なる脱気が行われる。ここで脱気された空気は後方へ
押しやられ、減圧部106 においてベント口111 から装置
外部へ排出されるようになっている。
【0042】なお、112 ,113 は加圧部104 及び押出し
部107 に相当するシリンダー100 の外周にそれぞれ設け
られた余熱用ヒーターである。
【0043】本発明においては、シリンダー100 の取込
み口101 から取込まれた発泡樹脂W1は、スクリュー15
0 の回転に伴って圧縮部105 において圧縮されて摩擦熱
により加熱され、更に加圧部104 において加圧されるこ
とにより溶融されるため、外部から発泡樹脂を溶融する
ために積極的に加熱する必要はほとんどない。このた
め、上記余熱用ヒーター112 ,113 はシリンダー100 内
部を一定の温度に保つようにする程度の発熱量があれば
足り、その加熱温度は、シリンダー100 内の溶融された
樹脂の温度が約180℃を越えることのない程度に低く
抑えられている。よって、樹脂表面に焦げを発生させた
り、樹脂の劣化を招くことなく減容処理することができ
る。
【0044】なお、スクリュー150 を回転させるための
モータ4は、減容装置1の下方において前記脚フレーム
3によって囲まれる空間を利用して配置されている。ま
た、同じく減容装置1の下方には、制御基盤5等を配置
するようにしている。
【0045】図4は、減容手段の別の態様を示してい
る。図2と同一構成は同一符号を付している。
【0046】この減容手段1’では、シリンダー100 ’
の取込み部103 からノズル部102 に至るまで内径を同一
径に形成し、該シリンダー100 ’に内挿されるスクリュ
ー150 ’の回転軸151 ’の外径を異径状に形成してい
る。すなわち、圧縮部105 に相当する部位においては、
回転軸151 ’の外径が加圧部104 に向けて漸次大きくな
るようにして、該シリンダー100 ’の内面と回転軸151
’との間の間隙が、取込み部103 から加圧部104 に行
くに従って漸次小さくなるようにし、加圧部104 に相当
する部位においては、回転軸151 ’の外径を維持し、続
く減圧部106 に相当する部位においては、回転軸151 ’
の外径を小さくして、シリンダー100 ’の内面と回転軸
151 ’との間の間隙が大きくなるようにし、更に、押出
し部107 に相当する部位においては、前記加圧部104 と
同様に回転軸151 ’の外径を大きくして、シリンダー10
0 ’の内面と回転軸151 ’との間の間隙が再び小さくな
るように形成されている。このように構成することによ
っても、図2に示す減容手段1と同様の機能を果たすこ
とができる。
【0047】なお、本発明において、上記圧縮部105 に
おけるシリンダー100 ,100 ’の内面とスクリュー150
,150 ’の回転軸151 ,151 ’との間の間隙が漸次小
さくなるというのは、取込み部103 に取込まれた発泡樹
脂が、押出し搬送されて加圧部104 に導入されるまでに
圧縮されて絞られることを意味し、該シリンダー100 ,
100 ’の内面若しくは回転軸151 ,151 ’の外面が、取
込み部103 から加圧部104 に向けて必ずしも直線的に変
化していなくてもよい。
【0048】また、本発明における減容手段1、1’の
ノズル部102 に、排出された樹脂を所定形状に成型する
ための成型手段等を付加することは任意である。
【0049】上記ホッパ2は、細片化された発泡樹脂を
収容するための箱型に形成され、その下部は減容手段1
の取込み口101 と連通して、内部に収容されている発泡
樹脂を該取込み口101 へ投入し得るようになっている。
【0050】以上の実施の形態では、減容手段1の上部
にホッパ2を連設して、このホッパ2内に細片化された
発泡樹脂を収容するようにしているが、減容手段1の上
部に発泡樹脂成型品を破砕して細片化するための破砕手
段を連設して、該破砕手段により細片化された発泡樹脂
を直接減容手段1の取込み口101 に投入されるようにし
てもよい。本実施の形態では、かかる減容装置Aとは別
体に構成された破砕装置に備えた破砕手段によって細片
化された発泡樹脂を上記ホッパ2内にダクトを用いて搬
送するようにした態様について以下に説明する。
【0051】図5は、前記減容手段1に細片化された発
泡樹脂を供給するための破砕手段を備えた発泡樹脂成型
品の再生処理装置の好ましい態様の概略構成を示してい
る。
【0052】図中、Bは破砕装置であり、この破砕装置
Bは、矩形状のフレーム枠(図示せず)に側板を張設す
ることにより箱型に形成され、その本体内部の上部に設
けられた発泡樹脂成型品W1が投入される投入部6と、
該投入部6の下方に配設された発泡樹脂成型品W1の破
砕手段7と、最下部に該破砕手段7の下方に設けられた
収容部8とを有して、前記減容装置Aとは別体の装置と
して構成されており、この破砕装置Bによって細片化さ
れた発泡樹脂W2を前記減容装置Aのホッパ2へ搬送す
ることにより供給するようにしている。
【0053】投入部6は、上部又は側部に使用済みの発
泡樹脂成型品W1を投入する投入口(図示せず)を有
し、後述する破砕手段7によって順次破砕され細片化さ
れる使用済みの発泡樹脂成型品W1を収容するホッパ構
造を呈している。前記投入口には、図示しないが、装置
稼働中の異物の混入及び臭気の放散を防止し、また安全
性を図る理由から蓋体を設け、使用済みの発泡樹脂成型
品W1の投入後に投入口を蓋体によって被蓋するように
することが好ましい。
【0054】破砕手段7は、上記投入部6の下方に配設
されて該投入部6内に投入された発泡樹脂成型品W1を
その下位側から順次破砕して細片化するものであり、発
泡樹脂成型品W1を破砕して細片化し得る構造のもので
あれば任意に適用できるが、本実施の形態においては、
発泡樹脂成型品W1を単なる破砕によって細片化するよ
りも更に微細粒化し得る構造のものを示している。
【0055】破砕手段7は、上記投入部6の下方におい
て両端が回転可能に軸支されることにより回転自在に横
架された回転軸71に複数枚の板部材72の一端側を固着し
てなる回転板70と、該回転板70の下方に前記板部材72の
先端との間に所定間隙を介して張設された多孔板73と、
前記回転板70を回転駆動する駆動源であるモータ74とを
有して構成されている。
【0056】この破砕手段7は、従来のように回転刃の
刃部と固定刃との摺接によって発泡樹脂成型品を裁断し
て破砕するものとは異なり、固定刃を有しておらず、単
なる破砕とは異なって発泡樹脂成型品W1を回転板70と
多孔板73との間で圧潰及び摺擦することによって、破砕
による細片化よりも更に細かな粒子状に微細粒化する擦
粒装置である。
【0057】このように発泡樹脂成型品W1を破砕によ
る細片化よりも更に細かな粒子状に微細粒化するように
すると、前記減容手段1において取込まれる発泡樹脂W
2の充填密度を高めることができ、それだけ減容処理量
を増加させることができる効果がある。
【0058】上記回転軸71の一方の軸端には、スプロケ
ット71a が固着され、モータ74の駆動軸に固着されたス
プロケット74a との間にチェーン74b を張架してモータ
74の駆動力が伝達されるようにし、所定の回転数で回転
駆動されるようになっている。
【0059】上記板部材72は、平板によって略矩形状に
形成され、回転軸71の軸方向に所定間隔をおいて複数枚
が並置されると共に、互いに回転軸71に対する取付け角
度を回転軸71の径方向に所定角度異ならせてその一端側
が固着され、その他端側(回転軸71と反対の先端側)は
多孔板73の表面に達する程度の長さを有している。
【0060】上記各板部材72には、その先端側に、発泡
樹脂成型品W1を上記多孔板73の表面に押付けるための
押付け板72a が設けられており、この押付け板72a によ
って、投入部6に投入された発泡樹脂成型品W1を上記
多孔板73の表面に押付け、その押付けられた発泡樹脂成
型品W1を回転板70の回転に伴って多孔板73の表面に摺
擦するようになっている。
【0061】上記押付け板72a は、平板によって略矩形
状に形成された小片からなり、各板部材72の先端側にお
いて、その両側面からそれぞれ側方に向けて突出状に設
けられている。また、この押付け板72a は、一方の面72
b を多孔板73側に対面させ且つ該面72b を板部材72の回
転方向に向けて所定角度傾斜させて設けられている。こ
のように形成すると、押付け板72a は発泡樹脂成型品W
1をその多孔板73に面する側72b で回転板70の回転方向
に案内すると同時に多孔板73の表面に向けて自然に案内
することができ、発泡樹脂成型品W1を多孔板73の表面
に押付けて圧潰及び摺擦する効果が高くなる。
【0062】なお、この押付け板72a は、各板部材72の
先端側の両側面から突設する図示する例に限られず、各
板部材72の先端側の一方の側面のみに突設するようにし
てもよく、また、両側面に突設する板部材72と一方の側
面のみに突設する板部材72とが回転板70に混在していて
もよい。
【0063】また、上記板部材72は、図7に示すよう
に、その回転方向側に発泡樹脂成型品W2を突き刺して
砕く鋸刃部72c を有している。これにより発泡樹脂成型
品W1は、この板部材72の鋸刃部72c に突き刺され、板
部材72の回転によって小塊状に砕かれ、該板部材72の押
付け板72a によって多孔板73の表面に確実に押付けて圧
潰及び摺擦することができる。
【0064】上記多孔板73は、前記板部材72の先端との
間に所定間隔を介して張設され、回転板70の回転に伴っ
て表面に押付けられつつ摺擦される発泡樹脂成型品W1
を、該多孔板73に形成された貫通孔73a の孔縁部73b に
よって研削することにより微細粒化するための部材であ
り、回転板70の下方側を包囲するように張設されてい
る。
【0065】この多孔板73は、金属材により、口径が30
〜100mm 程度の多数の貫通孔73a を開口した板状若しく
網状に形成され、具体的には金属板に多数の貫通孔を開
穿したパンチングメタルや、多数の切れ目を設けた金属
材を引き伸ばして網目状に形成することにより貫通孔が
形成されるようにしたエキスパンドメタル等が使用でき
る。特に、エキスパンドメタルは、その貫通孔の孔縁部
が表面側に鋭角状に突出する部分を有しており、この鋭
角状の突出部分が、回転する板部材72の押付け板72a に
よって表面に押付けられた発泡樹脂成型品W1を効果的
に研削し微細粒化することができる利点があり、しか
も、エキスパンドメタルは市販のものを利用することが
できるので、製造コストも安価で済む利点もあって好ま
しい。
【0066】収容部8は、上記破砕手段7における多孔
板73の下方に設けられ、該破砕手段7によって微細粒化
され、多孔板73の貫通孔73a から排出される発泡樹脂W
2を収容するためのホッパ構造を呈している。該収容部
8の側面には二つの開口81,82が形成されており、一方
の開口81は、送風手段9を介して減容装置Aのホッパ2
と搬送用ダクト10で連絡され、他方の開口82は、減容
装置Aのホッパ2と循環用ダクト11で連絡されてい
る。従って、減容装置Aのホッパ2には上記搬送用ダク
ト10及び循環用ダクト11にそれぞれ連結する開口21
及び22が形成されている。
【0067】なお、本実施の形態においては、上記減容
装置Aのホッパ2は上方及び側方が閉塞された箱体に形
成され、搬送用ダクト10及び循環用ダクト11と連絡
している以外、外界と隔絶されている。これにより減容
手段1において発泡樹脂W2が加熱溶融された際に発生
した悪臭を含むガスが、このホッパ2から外部に放散さ
れないようにしている。
【0068】上記送風手段9は、前記収容部8の側方と
破砕装置B本体内部との間に形成される空間83に収納さ
れ、該収容部8の内部に収容されている微細粒化された
発泡樹脂W2を吸引して上記搬送用ダクト10によって
減容装置Aのホッパ2に搬送するためのものであり、ブ
ロアーモータ等により構成される。微細粒化された発泡
樹脂W2は比重が小さく極めて軽いため、この送風手段
9の吸引力は微細粒化された発泡樹脂W2を吸引してホ
ッパ2へ搬送し得る程度の吸引力があればよい。
【0069】なお、この空間83内には、前記回転板70を
回転駆動するモータ75も収納配置している。また、送風
手段9は、この空間83内に収納されるものに限られず、
破砕装置B本体の外部に設置してもよいが、この空間83
に収納するようにすれば、送風手段9が発生する騒音の
防止及び省スペース化を図ることができて好ましい。ま
た、84は収容部8の底部に設けた磁石であり、このよう
に収容部8の底部に磁石を設けるようにすると、前記破
砕手段7によって微細粒化された発泡樹脂W2中に混在
する比較的軽い金属片等の金属製異物を収容部8の底部
に吸着保持しておくことができる。これによって上記送
風手段9による風力によって減容装置Aのホッパ2へ比
較的軽い金属片等の金属製異物が誤って搬送される事態
を防止することができ、減容手段1への金属製異物混入
防止の確実化を図ることができる。
【0070】上記搬送用ダクト10は、収容部8内の発
泡樹脂W2を減容装置Aのホッパ2へ送風手段9によっ
て搬送するためのものであり、一方、循環用ダクト11
は、この発泡樹脂W2の搬送に利用した風力を利用して
減容装置Aのホッパ2内の空気を収容部8へ還流させる
ためのものである。これらはいずれも微細粒化された発
泡樹脂W2又は空気が流通可能なダクト構造を有するも
のであれば、その材質、形状等は任意であるが、本実施
の形態に示すように減容装置Aと破砕装置Bとを別体に
構成したものにあっては、特に屈曲自在なフレキ管によ
り構成することが好ましい。
【0071】また、少なくとも搬送用ダクト10は、収
容部8から搬送される発泡樹脂W2の搬送状態を目視に
より確認することができるように、透明又は半透明な材
質により形成して内部を直接視認可能にすることが好ま
しい。この場合、搬送用ダクト10の全体を透明又は半
透明な材質により形成してもよいし、搬送用ダクト10
に部分的に視認用の小窓を形成し、該小窓のみ透明又は
半透明な材質で形成するようにしてもよい。
【0072】このように減容装置Aのホッパ2と前記収
容部8とが、それぞれ上記搬送用ダクト10及び循環用
ダクト11により互いに連絡されていることにより、収
容部8から搬送用ダクト10を通ってホッパ2へ至る経
路と、該ホッパ2から循環用ダクト11を通って収容部
8に戻る経路とからなる循環経路が構成され、またホッ
パ2は側方及び上方が閉塞されて外界と隔絶されている
ことにより、前記減容手段1において発泡樹脂W2を加
熱溶融された際に発生した悪臭を含むガスを装置外部に
放散することなく、ホッパ2と収容部8との間で循環回
流させ、悪臭の放散による作業環境の著しい悪化を防止
するようにしている。
【0073】しかも、前記破砕手段7により微細粒状に
形成されて収容部8内に収容されたた発泡樹脂W2は、
帯電性を有し、しかもその表面積が増大しているため、
この収容部8内に還流されたホッパ2内の空気中の臭い
の分子を吸着する作用を示し、より一層悪臭を低減させ
ることができる。
【0074】なお、本実施の形態では、それぞれ別体に
形成した減容装置Aと破砕装置Bとを搬送用ダクト10
及び循環用ダクト11で連絡するように構成している
が、減容装置Aのホッパ2が外界と隔絶され、上記の通
りホッパ2と破砕装置Bの収容部8との間で搬送用ダク
ト10及び循環用ダクト11によって循環経路が形成さ
れるように構成してありさえすれば、両者を組付けて一
体の装置としてもよい。
【0075】なお、図5において、23は循環用ダクト1
1が連結される開口22の前面側を塞ぐメッシュフィルタ
であり、ホッパ2内の空気が循環用ダクト11を通って
収容部8へ戻る際に、該ホッパ2内の発泡樹脂W2が一
緒に還流しないようにしている。このメッシュフィルタ
23の開口は、微細粒化された発泡樹脂W2が通過しない
ように1〜3mm程度とすることが好ましい。
【0076】24はホッパ2の側面に設けられた光電セン
サ等からなるレベルセンサであり、ホッパ2の側面内面
にレベルセンサ24の投光部(図示せず)が臨んでおり、
同じく側面内面に対向状に臨んでいるレベルセンサ24の
受光部(図示せず)との間で、前記収容部8から搬送用
ダクト10を通って搬送されてきた発泡樹脂W2のホッ
パ2内の収容量のレベルを検知するようになっている。
ホッパ2内の収容量が一定量を越えると、このレベルセ
ンサ24に検知され、図示しない報知手段により作業者に
報知すると同時にホッパ2への発泡樹脂W2の搬送を停
止するようになっている。
【0077】なお、微細粒化された発泡樹脂W2は帯電
しているため、ホッパ2内面に臨む上記レベルセンサ24
の検知部表面に付着し易く、これによりレベルセンサ24
が誤作動を起こす虞れがある。このため、前記搬送用ダ
クト10と連絡する開口21を上記レベルセンサ24の検知
部表面に向け、該搬送用ダクト10から搬送されてきた
発泡樹脂W2と共に送風を、ホッパ2の開口21から上記
レベルセンサ24の各検知部に当てるようにすることによ
り、レベルセンサ24の検知部に付着した発泡樹脂W2を
吹き飛ばして除去するようにすることが好ましい。
【0078】然して、かかる発泡樹脂成型品の再生処理
装置は、投入部6内の発泡樹脂成型品W1は、破砕手段
7の回転板70に設けられた各板部材72及び押付け板72a
によって多孔板73の表面に押付けられ、回転板70の回転
に伴って圧潰されると共に摺擦され、多孔板73の貫通孔
73a の孔縁部73b によって微細粒状に削られる。
【0079】微細粒化された発泡樹脂W2は多孔板73の
貫通孔73a から下方に落下し、収容部8に収容される。
この段階で発泡樹脂成型品W1に混在している紐等の比
較的大きな異物は多孔板73によって分離される。また、
微細粒化された発泡樹脂W2中に金属片等の金属製異物
がある場合、収容部8の底部に設けられた磁石84に吸着
保持されて発泡樹脂W2と分離される。
【0080】収容部8に収容された発泡樹脂W2は比重
が小さく、しかも微細粒化されて極めて軽量であるた
め、送風手段9の吸引力によって容易に吸引され、搬送
用ダクト10を通って減容装置Aのホッパ2へ搬送され
る。この送風手段9の吸引力は、比重の小さい微細粒化
された発泡樹脂W2を吸引し得る程度の吸引力であるた
め、収容部8内に小石や金属片等の比較的比重の大きい
異物があっても吸引されず、この比重差を利用して発泡
樹脂W2と異物とが完全に分離され、比較的比重の大き
い小石や金属片等の異物がホッパ2へ搬送されることが
防止される。
【0081】ホッパ2に搬送された発泡樹脂W2は、該
ホッパ2の下方に連設された減容手段1に取込まれ、該
減容手段1において加熱溶融されて減容処理される。こ
の減容工程において発泡樹脂W2から悪臭を含むガスが
発生し、ホッパ2内に流出するが、ホッパ2は側方及び
上方が閉塞されており、しかも収容部8内の発泡樹脂W
2が送風手段9の送風によって搬送用ダクト10を通っ
てホッパ2内に搬送されるのと同時に、ホッパ2内の空
気は、メッシュフィルタ23を経て開口22から循環用ダク
ト11を通って収容部8に還流され、更に収容部8とホ
ッパ2との間を循環回流するため、装置外部への悪臭の
放散が防止される。
【0082】また、収容部8に還流された空気は、収容
部8内において破砕手段7により新たに微細粒化された
発泡樹脂W2と混合される。この微細粒化された発泡樹
脂W2は、帯電性を有し、また、微細粒化されることに
より表面積が増大しており、空気中の臭いの分子を吸着
する作用を示す。また、この収容部8において臭いの分
子が吸着された発泡樹脂W2は、送風手段9によってホ
ッパ2へ搬送される。従って、ホッパ2から還流された
空気中に含有される悪臭が発泡樹脂W2によって吸着さ
れることにより低減され、装置外部への悪臭の放散をよ
り一層防止することができる。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、減容工程において発泡
樹脂中の空気を多く取り除くことができて、高品質な再
生処理品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (イ)は本発明に係る発泡樹脂成型品の再生
処理装置における減容手段を備えた減容装置の概略構成
を示す側面断面図、(ロ)はその正面図
【図2】 減容手段を示す一部切欠する側面断面図
【図3】 図2のIII−III線に沿う縦断面図
【図4】 減容手段の他の例を示す一部切欠する側面断
面図
【図5】 本発明に係る発泡樹脂成型品の再生処理装置
の好ましい態様の概略構成を示す説明図
【図6】 破砕装置の概略構成を示す断面正面図
【図7】 破砕手段の要部を示す一部切欠する斜視図
【図8】 破砕手段における回転板の動作状態を示す説
明図
【符号の説明】
A 減容装置 B 破砕装置 W1 発泡樹脂 W2 発泡樹脂成型品 1、1’ 減容手段 100 、100 ’シリンダー 101 取込み口 102 ノズル部 102a 開口 103 取込み部 104 加圧部 105 圧縮部 106 減圧部 107 押出し部 108 、109 軸受 110 リブ 111 ベント口 112 、113 余熱用ヒータ 150 、150 ’ スクリュー 151 、151 ’ 回転軸 152 スクリュー刃 2 ホッパ 21、22 開口 23 メッシュフィルタ 24 レベルセンサ 3 脚フレーム 4 モータ 5 制御基盤 6 投入部 7 破砕手段 70 回転板 71 回転軸 71a スプロケット 72 板部材 72a 押付け板 72b 一方の面 72c 鋸刃部 73 多孔板 73a 貫通孔 73b 孔縁部 74 モータ 74a スプロケット 74b チェーン 8 収容部 81、82 開口 83 空間 84 磁石 9 送風手段 10 搬送用ダクト 11 循環用ダクト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細片化された発泡樹脂を取込んで減容処理
    する減容手段を有する発泡樹脂成型品の再生処理装置に
    おいて、上記減容手段は、発泡樹脂が取り込まれる取込
    み口と減容処理された樹脂を排出するノズル部とを有す
    るシリンダーにスクリューを回転可能に内挿してなり、
    該シリンダー内面とスクリューの回転軸との間には、該
    シリンダーの軸方向に沿って、上記取込み口と連通する
    と共にシリンダー内面とスクリューの回転軸との間の間
    隙が大きい取込み部と、該取込み部の二次側に設けられ
    て上記間隙が取込み部よりも小さい加圧部と、上記取込
    み部と加圧部とを連絡して上記間隙が漸次小さくなる圧
    縮部と、上記加圧部の二次側に連接されて上記間隙を該
    加圧部よりも大きくした減圧部とを少なくとも形成し、
    且つ該減圧部に内部の空気をシリンダー外部に排出する
    ベント口を開設したことを特徴とする発泡樹脂成型品の
    再生処理装置。
  2. 【請求項2】上記加圧部は、上記シリンダーの内径を小
    さく形成してシリンダー内面とスクリューの回転軸との
    間の間隙を小さくすることにより形成されることを特徴
    とする請求項1記載の発泡樹脂成型品の再生処理装置。
  3. 【請求項3】上記加圧部は、上記スクリューの回転軸の
    外径を大きく形成してシリンダー内面とスクリューの回
    転軸との間の間隙を小さくすることにより形成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の発泡樹脂成型品の再生処
    理装置。
  4. 【請求項4】上記減圧部は、上記シリンダーの内径を大
    きく形成して該シリンダー内面とスクリューの回転軸と
    の間の間隙を大きくすることにより形成されることを特
    徴とする請求項1,2又は3記載の発泡樹脂成型品の再
    生処理装置。
  5. 【請求項5】上記減圧部は、上記スクリューの回転軸の
    外径を小さく形成してシリンダー内面とスクリューの回
    転軸との間の間隙を大きくすることにより形成されるこ
    とを特徴とする請求項1,2又は3記載の発泡樹脂成型
    品の再生処理装置。
  6. 【請求項6】上記圧縮部におけるシリンダー内面に、該
    シリンダーの軸方向に沿う複数のリブを突設したことを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の発泡樹脂成
    型品の再生処理装置。
  7. 【請求項7】上記圧縮部におけるシリンダー軸方向の距
    離Lと、上記取込み部におけるシリンダーの内径Rと
    は、L≧Rの関係にあることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載の発泡樹脂成型品の再生処理装置。
  8. 【請求項8】上記スクリューは、上記減圧部に対応する
    スクリュー刃のピッチを部分的に大きく形成してなるこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の発泡樹
    脂成型品の再生処理装置。
JP8818398A 1998-03-17 1998-03-17 発泡樹脂成型品の再生処理装置 Expired - Fee Related JP3288630B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8818398A JP3288630B2 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 発泡樹脂成型品の再生処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8818398A JP3288630B2 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 発泡樹脂成型品の再生処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11262920A true JPH11262920A (ja) 1999-09-28
JP3288630B2 JP3288630B2 (ja) 2002-06-04

Family

ID=13935800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8818398A Expired - Fee Related JP3288630B2 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 発泡樹脂成型品の再生処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3288630B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100750348B1 (ko) 2006-06-13 2007-08-17 황현진 압축수단에 다수개의 공기배출공을 가지는 발포플라스틱의압축식 감용기
KR100788737B1 (ko) 2006-06-13 2007-12-26 주식회사신화기공 공기유통수단을 가진 발포플라스틱의 압축식 감용기
CN101797571A (zh) * 2010-02-03 2010-08-11 邱民强 一种废快餐饭盒压块箱
KR100988036B1 (ko) 2010-02-04 2010-10-18 박안수 폐스티로폼의 체적감소 처리장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100750348B1 (ko) 2006-06-13 2007-08-17 황현진 압축수단에 다수개의 공기배출공을 가지는 발포플라스틱의압축식 감용기
KR100788737B1 (ko) 2006-06-13 2007-12-26 주식회사신화기공 공기유통수단을 가진 발포플라스틱의 압축식 감용기
CN101797571A (zh) * 2010-02-03 2010-08-11 邱民强 一种废快餐饭盒压块箱
KR100988036B1 (ko) 2010-02-04 2010-10-18 박안수 폐스티로폼의 체적감소 처리장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3288630B2 (ja) 2002-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0628244Y2 (ja) 発泡プラスチックの減容機
JP5463411B2 (ja) プラスチック材料のリサイクル方法
US5074477A (en) Method of disposing of cooling units
HUT76072A (en) Method of treating solid waste and device for extrusion for mixed waste
KR102048699B1 (ko) 폐플라스틱 재활용 장치
TW425408B (en) Method for re-using expanded stytrene and apparatus for processing expanded styrene
JP3288630B2 (ja) 発泡樹脂成型品の再生処理装置
JP5048638B2 (ja) 圧縮押出成形装置
JP2007290200A (ja) 廃棄発泡スチロールのペレット化装置
JP2000218622A (ja) 発泡樹脂成型品の再生処理装置
JP3270004B2 (ja) 発泡樹脂成型品の再生処理装置
JPH11226955A (ja) 使用済み発泡ポリスチレンの処理方法及び装置
KR101019216B1 (ko) 이동식 발포폴리스티렌 제품 재생장치
KR20190008704A (ko) 폐스티로폼 감용장치
JP3701812B2 (ja) 生ごみリサイクル車
JP3153200B2 (ja) クラッシング方法及びクラッシング装置並びにクラッシングシステム
JPH065853Y2 (ja) 発泡プラスチックの減容機
JP3288629B2 (ja) 発泡樹脂成型品の擦粒装置
JP2824022B2 (ja) 型成形用樹脂再生材の製造装置
JP2510796B2 (ja) 熱可塑性樹脂発泡体の再生処理装置用粉砕手段
WO2010086664A2 (en) Recycling
JP2502423B2 (ja) 発泡プラスチックの減容機
JP2004255778A (ja) 廃プラスチックの処理装置および処理方法
JPH06293025A (ja) 発泡熱可塑性樹脂成形体の粉砕物の処理方法及び装置
JPH0753375B2 (ja) 発泡スチロールの再生処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees