JPH11262378A - オリーブ葉を主原料とする液状の茶の製造方法 - Google Patents
オリーブ葉を主原料とする液状の茶の製造方法Info
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- JPH11262378A JPH11262378A JP10085131A JP8513198A JPH11262378A JP H11262378 A JPH11262378 A JP H11262378A JP 10085131 A JP10085131 A JP 10085131A JP 8513198 A JP8513198 A JP 8513198A JP H11262378 A JPH11262378 A JP H11262378A
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Abstract
を製造する。 【解決手段】 オリーブ葉を風通しのよい場所で天日に
晒し、ポリフェノール酸化酵素によりオリーブ葉中のポ
リフェノール類を酸化醗酵させ、これを風通しのよい場
所で天日により乾燥させ、これを微細に切断、焙煎さ
せ、これを袋詰めして熟成させ、陽イオン、陰イオン交
換樹脂で処理した湯に重曹を溶かし、この中に熟成した
オリーブ葉を入れ、オリーブエキスを抽出させ、抽出液
を冷却させ、この抽出液に処理水を加え可溶性固形分を
0.5〜1.0に調整する。
Description
原料とする茶、特に液状の茶を製造することができるオ
リーブ葉を主原料とした液状の茶の製造方法に関するも
のである。
から種々存在するが、これらはすべて粉末状(葉)で販
売されており、液状のものは存在しなかった。
らの販売に際しては、例えば缶詰又は瓶詰の状態で行わ
れることが一般的であると予想されるところ、これらの
販売形態によれば、適度な日数、その品質に変化を与え
ることは好ましくなく、その点の技術が解決されていな
いためであった。
リーブ葉を主原料とする液体の茶の製造方法(請求項 1)は前記の課題を解決するために、 1,オリーブ樹木から葉付きの枝を切り取り、この枝か
ら採取したオリーブ葉を風通しのよい場所で天日に晒
し、ポリフェノール酸化酵素によりオリーブ葉中のポリ
フェノール類を酸化醗酵させる工程 2,醗酵後のオリーブ葉を風通しのよい場所で天日によ
り乾燥させる工程 3,乾燥したオリーブ葉を微細に切断、焙煎する工程 4,焙煎したオリーブ葉を袋詰めして熟成させる工程 5,陽イオン、陰イオン交換樹脂で処理した湯に重曹を
溶かし、この中に熟成したオリーブ葉を入れ、オリーブ
エキスを抽出する工程 6,抽出液を冷却する工程 7,抽出液に処理水を加え可溶性固形分を0.5〜1.
0に調整する工程を経るようにしたのである。
する液体の茶の製造方法(請求項2)前記の課題を解決
するために、前記オリーブ葉を切断、焙煎する工程とオ
リーブ葉を熟成する工程の間で、はと麦、玄米、緑茶、
大麦、どくだみ、はぶ茶、大豆、ウーロン茶、くこ、く
まざさ、柿の葉、あまちゃずる、カワラケツメイ、紅
茶、麦芽、ほうじ茶、杜仲、よもぎ、カモミール及びハ
ーブ等の他原料の1又は2以上の材料を混入する工程を
有するものである。
とする液体の茶の製造方法(請求項3)は前記の課題を
解決するために、前記オリーブ葉の醗酵は、温度25〜
30℃の環境下で、含水率が60〜80%になるまで、
約1時間ごとに攪拌し、3〜5時間かけて行うようにし
たものである。
る液状の茶の製造方法(請求項4)は前記の課題を解決
するために、前記オリーブ葉の焙煎は、130〜160
℃で20〜40分かけて行うようにしたものである。
とする液状の茶の製造方法(請求項5)は前記の課題を
解決するために、前記オリーブ葉及び/又は他原料の熟
成は、袋詰めにして25〜30℃の室内で3〜10日か
けて行うようにしたものである。
する液状の茶の製造方法(請求項6)は前記の課題を解
決するために、オリーブ葉及び/又は他原料エキスの抽
出は、85〜95度の湯により3〜10分間、断続的に
攪拌させつつ行うとともに、添加する重曹は湯1リット
ル当たり0.1〜0.5gとするものでのある。
主原料とする液状の茶の製造方法の実施の形態を述べ
る。
し、伐採後の枝からオリーブ葉を摘み取る。この葉の摘
み取りは、伐採当日行うことが好ましい。
フェノール酸化酵素で、前記葉の中に含まれているポリ
フェノール類の一部を酸化醗酵させる。この場合、温度
25〜35℃の環境下で、含水率が60〜80%になる
まで、3〜5時間行う。この際、約1時間ごとに軽く掻
き混ぜる。これにより新しい香りと味の成分が生じ、色
も変わる。
所に薄く広げ、水分が5〜10%になるまで乾燥せしめ
る。
0分間焙煎し、新しい香味成分を生成せしめる。本発明
者の実験によると150℃で30分焙煎すると、8%の
水分となり、最も好ましいことが判明した。
切断する。尚、この第五工程と第四工程を逆にしてもよ
い。
内において3〜10日保管する。するとこの間に前記オ
リーブ葉は熟成することになるが、本発明者の実験によ
ると、30℃で5日間室内で放置すると、熟成の度合い
が好ましいことが判明した。
煎工程(又は切断工程)の後にはと麦、玄米、緑茶、大
麦、どくだみ、はぶ茶、大豆、ウーロン茶、くこ、くま
ざさ、柿の葉、あまちゃずる、カワラケツメイ、紅茶、
麦芽、ほうじ茶、杜仲、よもぎ、カモミール及びハーブ
等の他原料の1種類又は2種類以上の材料を混合し、こ
れらを合わせて熟成せしめると、オリーブ葉以外の香味
をもたせることになり、嗜好性を高めることができ、健
康促進にも寄与することになる。ただしこれらを別途熟
成させて、すでに熟成したオリーブ葉と混合してもよ
い。尚、この場合、オリーブ葉を51〜80%、他を4
9〜20%の割合で混合するなど、オリーブ葉の香味が
全体的にあまり希釈しない程度で混合することが好まし
いが、前記の割合(数値)に限定するものではない。
料(液体ではない。)として多く市販されているため
に、前記工程中に添加するに好ましい形態で入手するこ
とができる。しかし一例としてカワラケツメイの処理に
ついて述べると、次のとおりである。すなわち、カワラ
ケツメイの茎、葉、豆果を全草刈り取り、これらを天日
に晒し、水分が5〜10%、好ましくは少なくとも8%
になるまで乾燥せしめ、乾燥したカワラケツメイを13
0〜150℃で10〜30分間焙煎させることにより、
新しい香味成分を生成せしめる。すると水分が3〜5%
になり、焙煎したカワラケツメイをオリーブ葉と同サイ
ズ、すなわち3〜8mm、好ましくは5mm程度に切断
する。
これにカワラケツメイ等の混合物(以下、これらを原料
茶葉と称することもある。)を水又は湯によって抽出す
る工程である。
陰イオン交換樹脂で交換処理した後、これを85〜95
℃、好ましくは90℃に加熱して湯とし、この湯1リッ
トルに対し重曹0.1〜0.5g溶かし、Ph6.8〜
7.5とする。
茶葉を5〜15g入れ、3〜10分間、1回30〜60
秒の攪拌を、前記時間中、最初、中間、最後等に分けて
3回行う。これによって前記原料茶葉から成分を抽出す
ることができる。
レス金網で濾過し、濾過後の液を可及的速やかに25〜
35℃に冷却させる。このことによって過度な酸化と香
りの変化を防止することができる。
て2,000〜3,000rpmで処理すると、前記液
中に混入している不溶性の固形分(沈殿物等)を除去す
ることができる。
水を加え、前記不溶性固形分を0.5〜1.0%に調整
するとともに、この段階で抽出液1リットル当たりビタ
ミンCを0.1〜0.5g加えると、単にビタミンCの
補給のみならず、Ph.調整を行うことができるのであ
る。事実、本発明者の実験によると、調整液のPh.は
5.5〜6.5となった。
スチール又はアルミニウム製の缶に収納して販売される
ことが多いので、缶詰処理について述べると、以下の通
りである。
に、85℃以上の温度の湯で洗浄した前記缶に所定量注
入する。
に、液体窒素又は窒素ガスあるいは蒸気と窒素ガスの混
合体を封入する。これにより前記空隙部分の空気(酸
素)が置換され酸化を防止でき、品質の劣化を防止する
ことができる。
全に殺菌する。この場合120〜130℃、好ましくは
125℃で15〜30分、好ましくは20分間殺菌処理
をする。殺菌後は25〜35℃に冷却するが、これによ
って製品の長期保存が可能になるのみならず、前記加熱
により再度新しい香味成分を生成することができる。
を主原料とした液体の茶の製造方法(請求項1、3乃至
6)によれば、オリーブの葉を主原料とする液状の茶を
製造することができるのみならず、これによって得られ
た液状の茶を、常温(20〜25℃)の環境下で約1年
間保存して品質検査を行ったところ、異常をまったく確
認することができず、十分、通常の販売(例えば、自動
販売機等)に供し得ることができるという効果を有する
のである。
とする液状の茶の製造方法(請求項2乃至6)によれ
ば、前記の効果に加え、はと麦等、オリーブ以外の混合
物の存在により、香味に変化を与えることができ、した
がって嗜好性を高めることができるという効果も有する
のである。
Claims (6)
- 【請求項1】 以下の工程を経ることを特徴とするオリ
ーブ葉を主原料とする液状の茶の製造方法。 1,オリーブ樹木から葉付きの枝を切り取り、この枝か
ら採取したオリーブ葉を風通しのよい場所で天日に晒
し、ポリフェノール酸化酵素によりオリーブ葉中のポリ
フェノール類を酸化醗酵させる工程 2,醗酵後のオリーブ葉を風通しのよい場所で天日によ
り乾燥させる工程 3,乾燥したオリーブ葉を微細に切断、焙煎する工程 4,焙煎したオリーブ葉を袋詰めして熟成させる工程 5,陽イオン、陰イオン交換樹脂で処理した湯に重曹を
溶かし、この中に熟成したオリーブ葉を入れ、オリーブ
エキスを抽出する工程 6,抽出液を冷却する工程 7,抽出液に処理水を加え可溶性固形分を0.5〜1.
0に調整する工程 - 【請求項2】 オリーブ葉を切断、焙煎する工程とオリ
ーブ葉を熟成する工程の間で、はと麦、玄米、緑茶、大
麦、どくだみ、はぶ茶、大豆、ウーロン茶、くこ、くま
ざさ、柿の葉、あまちゃずる、カワラケツメイ、紅茶、
麦芽、ほうじ茶、杜仲、よもぎ、カモミール及びハーブ
等の他原料の1又は2以上の材料を混入する工程を有す
る請求項1記載のオリーブ葉を主原料とする液状の茶の
製造方法。 - 【請求項3】 オリーブ葉の醗酵は、温度25〜30℃
の環境下で、含水率が60〜80%になるまで、約1時
間ごとに攪拌し、3〜5時間かけて行う請求項1又は請
求項2記載のオリーブを主原料とする液状の茶の製造方
法。 - 【請求項4】 オリーブ葉の焙煎は、130〜160℃
で20〜40分かけて行う請求項1、請求項2又は請求
項3記載のオリーブ葉を主原料とする液状の茶の製造方
法。 - 【請求項5】 オリーブ葉及び/又は他原料の熟成は、
袋詰めにして25〜30℃の室内で3〜10日かけて行
う請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載のオ
リーブ葉を主原料とする液状の茶の製造方法。 - 【請求項6】 オリーブ葉及び/又は他原料エキスの抽
出は、85〜95度の湯により3〜10分間、断続的に
攪拌させつつ行うとともに、添加する重曹は湯1リット
ル当たり0.1〜0.5gとする請求項1、請求項2、
請求項3、請求項4又は請求項5記載のオリーブ葉を主
原料とする液状の茶の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10085131A JPH11262378A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | オリーブ葉を主原料とする液状の茶の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10085131A JPH11262378A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | オリーブ葉を主原料とする液状の茶の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11262378A true JPH11262378A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13850107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10085131A Pending JPH11262378A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | オリーブ葉を主原料とする液状の茶の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11262378A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002010753A (ja) * | 2000-04-24 | 2002-01-15 | Marukin Chuyu Co Ltd | オリーブ葉またはその抽出成分を含有するアミラーゼ阻害剤および高血糖者用食品 |
WO2007042742A1 (en) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Albert Zumbe | Cured olive powder |
JP2009165410A (ja) * | 2008-01-16 | 2009-07-30 | Yoshihide Hamano | 葡萄葉茶及びその製造方法 |
JP2013255434A (ja) * | 2012-06-11 | 2013-12-26 | Sunstar Inc | 飲料組成物 |
CN114468095A (zh) * | 2022-02-23 | 2022-05-13 | 兰州海关技术中心 | 一种植物活性茶及其制备方法 |
-
1998
- 1998-03-17 JP JP10085131A patent/JPH11262378A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002010753A (ja) * | 2000-04-24 | 2002-01-15 | Marukin Chuyu Co Ltd | オリーブ葉またはその抽出成分を含有するアミラーゼ阻害剤および高血糖者用食品 |
WO2007042742A1 (en) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Albert Zumbe | Cured olive powder |
JP2009165410A (ja) * | 2008-01-16 | 2009-07-30 | Yoshihide Hamano | 葡萄葉茶及びその製造方法 |
JP2013255434A (ja) * | 2012-06-11 | 2013-12-26 | Sunstar Inc | 飲料組成物 |
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