JPH11261830A - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置

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JPH11261830A
JPH11261830A JP10057588A JP5758898A JPH11261830A JP H11261830 A JPH11261830 A JP H11261830A JP 10057588 A JP10057588 A JP 10057588A JP 5758898 A JP5758898 A JP 5758898A JP H11261830 A JPH11261830 A JP H11261830A
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Japan
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pixel
data
image data
image processing
pattern
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JP10057588A
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Hisashi Sousa
久 宗佐
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色調を損なわずに、輪郭を滑らかに接続して
スムージングを行うことが可能な画像処理方法および画
像処理装置を実現する。 【解決手段】 多値のカラー画像データを記憶する記憶
手段109と、記憶された多値のカラー画像データにつ
いて、画素値が零の領域と、それ以外の領域とに区別し
て分類データを生成する区別手段104と、この区別手
段により生成された分類データの画素パターンを、予め
定めておいた比較用画素パターンと一致するか否かにつ
いて比較し、一致していると判別した場合に一致した画
素パターン内の特定画素の画素形状データを変更する変
更手段106と、を具備し、前記変更手段が画素形状デ
ータを変更する場合、変更する画素およびその近傍画素
の画素値を参照して画素値を決定することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法およ
び画像処理装置に関し、特に、多値のカラー画像データ
をスムージングする画像処理方法および画像処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年の印刷装置にあっては、その出力さ
れる画像の形状を識別し、出力画像を形成する最小単位
であるドットをさらに細分化して画像補正を行うとい
う、いわゆるスムージング技術と呼ばれる画像向上法を
取り入れたものが増えてきた。これらの技術は2値画像
データに対して有用な手段として採用されていたが、多
値画像データに対しても採用されてきた。
【0003】多値のカラー画像の出力向上手法として、
特開平9−130628号公報に記載された技術があ
る。この手法では、多値のカラー画像を多値スムージン
グするのに、カラー画像の色ごと(たとえば、Y,M,
C,Kの各色ごと)に個別に多値スムージングを行って
いる。
【0004】
【解決しようとする課題】カラーの多値画像データは、
一般に、R,G,B各8ビットで各色256階調で表現
されており、印刷に具する場合は減法原色のY,M,C
またはY,M,C,Kの各8ビットで表される。
【0005】上述した特開平9−130628号公報に
記載された多値カラー画像の出力向上法では、カラー画
像を多値スムージングするのにカラー画像の色ごとに多
値スムージングするので、Y,M,C,Kの相関が取れ
ないという不具合が発生する。
【0006】よって、スムージングによって各画素の
Y,M,C,Kの各値が独立して変化し、この結果、原
画像の色相や彩度等が保たれず、出力する画像の色調が
損なわれる恐れがある。
【0007】また、背景が存在している場合、スムージ
ングする画素と背景の画素との両方の濃度を平均した画
素を置いているので、輪郭がぼやけた画像になるという
問題もある。したがって、本来は輪郭を滑らかに接続す
るというスムージングの意味をなさない状態になる。
【0008】従って、本発明の目的は、色調を損なわず
に、輪郭を滑らかに接続してスムージングを行うことが
可能な画像処理方法および画像処理装置を実現すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明は以下に説明するようなものである。 (1)請求項1記載の発明は、多値のカラー画像データ
をスムージングする画像処理方法であって、多値のカラ
ー画像データについて、画素値が零の領域と、それ以外
の領域とに区別し、前記区別された画像データが所定の
パターンと一致するかを判別し、一致していると判別さ
れた場合、一致した画素パターン内の特定画素の画素形
状データを変更すると共に、前記特定画素およびその近
傍画素の画素値を参照して特定画素の画素値を決定して
変更する、ことを特徴とする画像処理方法である。
【0010】また、請求項7記載の発明は、多値のカラ
ー画像データをスムージングする画像処理装置であっ
て、多値のカラー画像データを記憶する記憶手段と、記
憶された多値のカラー画像データについて、画素値が零
の領域と、それ以外の領域とに区別する区別手段と、こ
の区別手段により区別された画像の画素パターンを、予
め定めておいた比較用画素パターンと一致するか否かに
ついて比較する比較手段と、この比較手段が一致してい
ると判別した場合、一致した画素パターン内の特定画素
の画素形状データを変更する変更手段と、を具備し、前
記変更手段が画素形状データを変更する場合、変更する
画素および近傍画素の画素値を参照して画素値を決定す
ることを特徴とする画像処理装置である。
【0011】この発明では、多値のカラー画像データに
ついて、画素値が零の領域と、それ以外の領域とに区別
し、この区別に基づいて画素形状データを変更するよう
にしてスムージングの処理を行うため、色ごとにスムー
ジングする場合と比べて、各色の相関がとれない不具合
を解消できる。
【0012】また、区別された領域の画像の画素パター
ンを、予め定めておいた比較用画素パターンと一致する
か比較し、一致した画素パターン内の特定画素の画素形
状データを変更する場合、変更する画素および近傍画素
の画素値を参照して画素値を決定しているので、色調の
崩れないスムージングを行える。
【0013】この結果、色調を損なわずに、輪郭を滑ら
かに接続してスムージングを行うことが可能になる。 (2)請求項2記載の発明は、多値のカラー画像データ
をスムージングする画像処理方法であって、多値のカラ
ー画像データについて、色空間を2分する所定の画素値
f(L1)により分断される2空間のどちらに属するかを区
別し、前記区別された画像データが、予め定めておいた
比較用画素パターンと一致するかを判別し、一致してい
ると判別された場合、一致した画素パターン内の特定画
素の画素形状データを変更すると共に、前記特定画素お
よびその近傍画素の画素値を参照して特定画素の画素値
を決定して変更する、することを特徴とする画像処理方
法である。
【0014】また、請求項8記載の発明は、多値のカラ
ー画像データをスムージングする画像処理装置であっ
て、多値のカラー画像データを記憶する記憶手段と、多
値のカラー画像データについて、色空間を2分する所定
の画素値f(L1)により分断される2空間のどちらに属す
るかを区別する区別手段と、この区別手段で区別された
画像データが、予め定めておいた比較用画素パターンと
一致するか否かについて比較する比較手段と、この比較
手段により一致していることが判別した場合、一致した
画素パターン内の特定画素の画素形状データを変更する
変更手段と、を具備し、前記変更手段が画素形状データ
を変更する場合、変更する画素および近傍画素の画素値
を参照して画素値を決定することを特徴とする画像処理
装置である。
【0015】この発明では、多値のカラー画像データに
ついて、所定の画素値f(L1)に基づいて領域を区別し、
区別された領域に基づいて画素形状データを変更するよ
うにしてスムージングの処理を行うため、色ごとにスム
ージングする場合と比べて、各色の相関がとれない不具
合を解消できる。
【0016】なお、画素値f(L1)は、所定の明るさの値
L1により規定されるR値,G値,B値であって、このと
き規定されるR値,G値,B値の組の集合は図20のよ
うに色空間を2分する境界面で表される。
【0017】また、区別された領域の画素パターンを、
予め定めておいた比較用画素パターンと一致するか比較
し、一致した画素パターン内の特定画素の画素形状デー
タを変更する場合、変更する画素および近傍画素の画素
値を参照して画素値を決定しているので、色調の崩れな
いスムージングを行える。
【0018】この結果、色調を損なわずに、輪郭を滑ら
かに接続してスムージングを行うことが可能になる。 (3)請求項3記載の発明は、(1)または(2)の画
像処理方法において、画素形状データの変更により新た
なドットが発生する画素において、元の画素値と所定の
画素値f(L2)とを比較し、前記比較結果に応じて新たな
ドットの発生の許可/不許可を決定する、ことを特徴と
する。
【0019】また、請求項9記載の発明は、(1)また
は(2)の画像処理装置において、前記変更手段は、画
素形状データの変更により新たなドットが発生する画素
において、元の画素値と所定の画素値f(L2)とを比較
し、前記比較結果に応じて新たなドットの発生の許可/
不許可を決定する、ことを特徴とする。
【0020】なお、画素値f(L2)は、所定の明るさの値
L2により規定されるR値,G値,B値であって、このと
き規定されるR値,G値,B値の組の集合は上記f(L1)
と同様に図20のように色空間を2分する境界面で表さ
れる。
【0021】これにより、多値濃度境界のスムージング
が行える。 (4)請求項4記載の発明は、(2)または(3)の画
像処理方法において、前記画素値f(L1)は設定により変
更可能であることを特徴とする。
【0022】また、請求項10記載の発明は、(2)ま
たは(3)の画像処理装置において、前記画素値f(L1)
は設定により変更可能であることを特徴とする。これに
より、所望の画素値f(L1)を基準とした領域についてス
ムージングを行えるようになる。
【0023】(5)請求項5記載の発明は、(3)の画
像処理方法において、前記画素値f(L1)及び画素値f(L
2)は設定により変更可能であることを特徴とする。ま
た、請求項11記載の発明は、(3)の画像処理装置に
おいて、前記画素値f(L1)及び画素値f(L2)は設定によ
り変更可能であることを特徴とする。
【0024】これにより、所望の画素値f(L1)と画素値
f(L2)とを基準にした領域で、多値濃度境界のスムージ
ングが行える。 (6)請求項6記載の発明は、(1)乃至(5)の画像
処理方法において、画素形状データを変更する場合、1
画素を複数の小画素に分割して行うことを特徴とする。
【0025】また、請求項12記載の発明は、(1)乃
至(5)の画像処理装置において、前記変更手段が画素
形状データを変更する場合、1画素を複数の小画素に分
割して行うことを特徴とする。
【0026】この場合、1画素を2以上の画素に分割し
て小画素を発生させ、これら小画素内でそれぞれパルス
変調させる。したがって、1画素を複数画素に分割する
ことで、以上の各効果に加え、さらにスムージングの効
果は高まる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例の画像処理
方法を実行するための装置としての画像処理装置につい
て、カラー画像出力装置の図面を参照して説明する。こ
こでは、このカラー画像出力装置の一例を、電子写真方
式のカラー印刷装置に適用した場合について図面を参照
しながら説明する。
【0028】図1は本実施の形態例のカラー印刷装置1
01における画像処理回路の一例を示すブロック図であ
る。また、図2はカラー印刷装置101のCPUが実行
する画像データの演算処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。以下、図2のフローチャートの処理手順に
したがって説明をおこなう。
【0029】外部のホストコンピュータ100等から、
入力I/Fであるデータ入力部102を通じて送られて
きたR,G,B各8ビットで構成されるカラー画像デー
タは、画像メモリ109内の入力バッファエリアに一時
保存される(図2S1)。
【0030】次に該画像データは、プログラムROM1
03に記憶されている制御プログラムに従って動作する
CPU108によって、色再現に関するカラーマッチン
グ処理が行われる(図2S2)。
【0031】CPU108はカラー印刷装置としての各
種プログラムを実行しているが、ここでは図2のフロー
チャートに示すプログラムを主に実行し、画像データの
演算処理等を行っている。
【0032】このカラーマッチング処理は機器間の色再
現性を近づけるための画像データ処理であり、 R=fR(R,G,B), G=fG(R,G,B), B=fB(R,G,B), により画像データの変換が行われる。
【0033】ここで、fR(R,G,B)、fG(R,
G,B)、fB(R,G,B)は、それぞれR,G,B
各色のカラーマッチング変換関数であり、画像処理機器
の色再現範囲等によって関数の内容が変わる。
【0034】次に、カラーマッチング処理されたR,
G,B各8ビット画像データは、RGB−YMC変換処
理(図2S3)により、Y,M,C各8ビット画像デー
タに変換され、画像メモリ109に保存される。
【0035】ここで、R,G,BとY,M,Cとは原色
とその補色の関係にあるので、R,G,B各8ビット画
像データは、以下の変換式によりY,M,Cに各8ビッ
トに変換される。
【0036】Y=255−B M=255−G C=255−R そして、Y,M,C各8ビット画像データは、階調変換
処理(図2S4)により、階調数の軽減が行われ、Y,
M,C各3ビット画像データに変換される。このように
階調数の軽減を図ることによって、データ数が削減さ
れ、比較的少ないメモリ容量で装置を構成でき、また、
処理すべきデータ量が少なくなるので高速な処理を行え
る装置を実現できる利点がある。なお、この階調数の軽
減は、良く知られた画像処理の一種であるため、詳細説
明は省略する。
【0037】変換されたY,M,C各3ビット画像デー
タは、カラー印刷装置の出力可能な画像データである
が、本実施の形態例においてはさらに次のようなデータ
処理を行う。
【0038】変換されたY,M,C各3ビット画像デー
タを各画素ごとに数値を判定する。ここで、Y,M,C
各3ビット画像データの画素値(Y,M,C)が (Y,M,C)=(0,0,0) であれば「0」、それ以外は「1」とした分類データ
を、パターン作成部104が作成し(図2S5,S6,
S7)、パターンメモリ105へ保存する(図2S
8)。
【0039】つまり、分類データはY,M,C各3ビッ
トの多値データを画素データあり(濃度あり)の部分
と、画素データ無し(濃度なし=白色)の部分とに区別
して、分類したものである。したがって、この分類デー
タを作成するパターン作成部104が、区別手段を構成
している。
【0040】なお、この分類データは、スムージングを
行うために画像データから輪郭を抽出するための過渡的
な一時データであって、必ず生成しなくてはならない性
質のデータではない。分類データと同様のアルゴリズム
を用いて画像データから直接輪郭を抽出してスムージン
グを行ってもよい。
【0041】たとえば、図3(a)の中間調の入ったグ
ラデーション円からは図3(b)のような分類データが
作成される。この図3(a)では、白色を白抜きで示
し、純色を黒ベタの塗り潰しで示し、中間色をドットの
塗り潰しで示している。
【0042】また、図3(b)では、分類データ=1の
部分を黒で示し、分類データ=0の部分を白で示してい
る。この図3(b)に示したパターンメモリ内の分類デ
ータは、ライン単位でスムージング処理部106へ送ら
れる。なお、図3(a)の領域A,領域B,領域C,領
域Dについては、別途詳細に説明する。
【0043】このライン単位の分類データを処理するス
ムージング処理部106は、図4に示すウィンドウ作成
部106aと、図5に示すパターン比較部106bとか
ら構成されている。
【0044】ワード単位のパラレルデータで入力された
分類データはPSレジスタ(パラレル−シリアル・レジ
スタ)1061でシリアルデータとしての2値パターン
データに変換され、DFF(データフリップフロップ)
群1063に送られると共に、ラインメモリ1062に
画素単位で保存され、これを1ライン分続ける。
【0045】次に、次ラインの分類データがPSレジス
タ1061を通じて前ラインと同じようにDFF群10
63に送られるのに同期して、ラインメモリ1062に
保存された前ラインの2値パターンデータは、ラインメ
モリ1062から読み出されDFF群1063に送られ
る。
【0046】このようなライン単位の分類データの流れ
により、DFF群1063には分類データの中から3×
3画素を切り出したようなウィンドウ領域が形成され
る。ウィンドウ領域へはPSレジスタ1061とライン
メモリ1062から横方向に連続する分類データを供給
してあり、ウィンドウ領域内の分類データはDFF群1
063のシフト動作に合わせて横方向へ移動する。
【0047】分類データの横方向端点まで移動を終了す
ると、PSレジスタ1061へ供給していた分類データ
をその上に連続して位置する次ラインの分類データに切
り換えるので、ウィンドウ領域は1画素だけ上にずれて
分類データをシフトする。このようなウィンドウ領域の
分類データの横へのシフトと縦方向へのデータ切り換え
により、分類データの全てが時系列でウィンドウ領域を
移動する。
【0048】この結果、ウィンドウ作成部106aから
は3×3分類データが生成され、パターン比較部106
bに供給される。このようにして、分類データの全画素
に対して生成した3×3分類データを、パターン比較部
106b内の比較用画素配列ライブラリ1066に予め
登録しておいた比較用画素パターンとパターン配列の比
較を行う。
【0049】この比較用画素配列ライブラリ1066に
登録してある比較用画素パターンの例を図6に示す。図
6において、(Ra)〜(Rp)の16種類の比較用画
素パターンについて示しており、「●」印はビット有
り、図中「○」印はビット無し、空白部分はビットの有
無に関係ない画素である。なお、この比較用画素パター
ンの下段に、比較用画素パターンに関連付けられている
画素形状と画素形状データとを示している。
【0050】ウィンドウ領域内の各画素の分類データが
「1」であれば「●」、「0」であれば「○」とみな
し、これら図6に示した(Ra)〜(Rp)の16種類
の比較用画素パターンとのパターン配列を比較する。
【0051】すなわち、ウィンドウ領域に相当する3×
3分類データを受けた分類データ受信部1064は、ウ
ィンドウ領域に相当するデータをパターン比較器106
5に供給する。また、比較用画素配列ライブラリ106
6からの比較用画素パターンのデータをパターン比較器
1065に供給する。そして、パターン比較器1065
において、ウィンドウ領域と比較用画素パターンとのパ
ターン配列が一致するか否かについて比較する。
【0052】パターン配列が一致すれば、一致した比較
用画素パターンに関連付けておいた画素形状データが、
比較用画素配列ライブラリ1066より出力され、画素
形状変更部1068において、3×3ウィンドウ領域の
中心に位置する画素の画素形状データとして決定され、
外部に出力される。なお、画素形状変更部1068が本
発明の変更手段を構成している。
【0053】なお、図6に示した比較用画素パターン
(Ra)〜(Rp)と一致が得られなければ、(Rq)
または(Rr)のどちらかの画素形状データが比較用画
素配列ライブラリより出力される。ここで、(Rq)は
ウィンドウ領域内の中心画素の分類データが「0」、
(Rr)はウィンドウ領域内の中心画素の分類データが
「1」である比較用画素パターンであり、少なくともど
ちらかでは一致が得られる。この場合も、一致した比較
用画素パターンに関連付けておいた画素形状データが、
比較用画素配列ライブラリ1066より出力され、画素
形状変更部1068において、3×3ウィンドウ領域の
中心に位置する画素の画素形状データとして決定され、
外部に出力される。
【0054】また比較用画素パターン(Ra)〜(R
r)の全ての比較用画素パターンには、画素値を参照さ
せる位置データがリンクしてある。この位置データは3
×3ウィンドウの中心を基準位置とし、CENTER、
UPPER、UNDER、RIGHT、LEFTの位置
データがあり、それぞれ基準位置、基準位置の上、基準
位置の下、基準位置の右、基準位置の左を指し示してい
る。
【0055】比較用画素パターンのうち比較用画素パタ
ーン(Ra)〜(Rh),(Rq),(Rr)がCEN
TER、(Rj),(Rk)がUPPER、(Rn),
(Ro)がUNDER、(Ri),(Rm)がRIGH
T、(Rl),(Rp)がLEFT、の位置データをリ
ンクしてあり、この位置データが画素パターンデータ部
1067から出力される。そして、この位置データが指
す画素のY,M,C各3ビット画像データを、3×3ウ
ィンドウの中心に位置する画素の画像データとして用い
て、画素形状変更部1068から画素形状データとして
出力する。
【0056】DMA回路110は、スムージング処理部
106で生成された位置データの指す画素のY,M,C
各3ビット画像データを画像メモリ109内から選択し
てPWM回路111へ転送する。
【0057】一方、スムージング処理部106から出力
される画素の形状を示す画素形状データは、DMA回路
110によりPWM回路111へ送られる画像メモリ1
09内のY,M,C各3ビット画像データと同期して、
PWM回路111へ送られる。
【0058】この画素形状データとY,M,C各3ビッ
ト画像データは、図7に示すPWM回路111内のLU
T(ルックアップテーブル)111aへ、露光色を示す
露光プレーン信号と共に入力され、露光に最適なパルス
データに変換され、パルス発生部111cに入力され
る。ここで、露光プレーン信号はプリント・エンジンが
Y,M,C,Kのどの基本色の露光および現像によるト
ナー像形成を行うかを示す信号であり、CPU108か
ら与えられる。
【0059】また、基本タイミング発生部111bは、
露光パルス発生に必要なドットクロックを画像同期クロ
ックから発生している。たとえば、基本タイミング発生
部111bでは、図8のように画像同期クロックCKの
信号をディレイさせて、n個のタイミング信号(ディレ
イクロックCK1〜CKn)を生成し、パルス発生部1
11cに入力している。
【0060】パルス発生部111cは、LUT111a
から入力されたパルスデータの値をもとにして、n個の
タイミング信号と画像同期クロック自身の計n+1個の
信号から2つを選択して論理をとり、露光パルスを発生
し印刷機構部170へ送る。図8下部にその例を示す。
【0061】この露光パルスを三角波から生成する方法
もあるが、三角波の波形は画像同期クロックとの位相差
が固定されているので、露光パルスの中心タイミングを
任意の場所にずらすことは出来ない。そこで、本実施の
形態例では、図8のように画像同期クロックの信号をデ
ィレイさせた各種タイミング信号(ディレイドクロック
CK1〜CKn)を組み合わせることにより、任意のパ
ルス長かつ任意のパルスタイミングの露光パルスを発生
させることができる(図8(o),(p),(q))。
【0062】図9は印刷機構部170の概略構成を示す
構成図である。この図9において1701は記録媒体で
ある記録紙、1702は記録紙を保持する記録紙カセッ
トである。1703は給紙ローラであり、記録紙カセッ
ト1702上に保持された記録紙1701の最上位の記
録紙1枚のみを給紙ローラ1704まで送る。
【0063】給紙ローラ1704は送られてきた記録紙
1701を次の搬送ローラ1705まで送り、搬送ロー
ラ1705は記録紙1701を感光ドラム1706に給
送する。
【0064】一方、パルス発生回路から出力された露光
パルスは、図示しないレーザドライバへ入力され、半導
体レーザ1707を駆動し、レーザビーム1708が発
せられる。
【0065】レーザビーム1708はモータ1709に
よって回転駆動されるポリゴンミラー1710により主
走査方向に走査され、f−θレンズ1711および反射
ミラー1712を経て帯電器1713により帯電された
感光ドラム1706上に導かれ感光ドラム1706表面
に結像し、感光ドラム1706上を主走査方向に露光す
る。このとき、感光ドラム1706は副走査方向に回転
しているので感光ドラム上には全体の潜像が露光され
る。
【0066】レーザドライバの駆動は、通常、画像デー
タの内容に応じて1画素ごとにON/OFFし、出力す
る画像を感光ドラム上に露光された潜像として表す。1
画素あたりのレーザ点灯時間は、300[dpi]のプ
リンタエンジンで200[nS]である。
【0067】本実施の形態例においてはPWM回路11
1の出力する変調された露光パルスがレーザドライバを
駆動してレーザを点灯させるので、1画素あたりのレー
ザ点灯時間は200[nS]以下になる。露光パルスが
短いほど1画素あたりのレーザ点灯時間は短くなり、そ
れと共に感光ドラム上の潜像ドットも小さくなる。な
お、1画素あたりのレーザ点灯時間が0[nS]であれ
ば潜像ドットは形成されない。
【0068】図10,図11,図12に露光パルスの一
例を示す。本実施の形態例での露光パルスは大きく分け
ると、 ・1画素の中心基準に変調される中心露光パルス(図1
0参照), ・1画素の右寄り変調される右偏露光パルス(図11参
照), ・1画素の左寄り変調される左偏露光パルス(図12参
照), の3種類に分類することができる。
【0069】どの露光パルスを選択するかは一致した比
較用画素パターンにより決定し、(Rb),(Rc),
(Rf),(Rg),(Rj),(Rk),(Rn),
(Ro),(Rr)なら中心露光パルス、(Ra),
(Re),(Ri),(Rm)なら右偏露光パルス、
(Rd),(Rh),(Rl),(Rp)なら左偏露光
パルスとなる。なお、(Rq)は露光パルス無しであ
る。
【0070】また、比較用画素パターンにリンクする画
素形状データに露光パルスの基準パルス幅を決めておく
ことで、画素形状データが[1111]なら100%中
心露光パルス、[0100]または[0010]なら7
0%中心露光パルス、[1000]または[0110]
なら30%中心露光パルス、[0000]なら0%中心
露光パルス、[0011]なら70%左偏露光パルス、
[0111]なら30%左偏露光パルス、[0001]
なら70%右偏露光パルス、[0101]なら30%右
偏露光パルスとなる。
【0071】またY,M,C各3ビット画像データのY
成分、M成分、C成分、K成分の含有率に応じてY,
M,C,Kの各露光パルス幅をそれぞれ基準パルスから
収束させるようLUTの構造を決定しておく。
【0072】つまり、画素形状データとY,M,C各3
ビット画像データと露光プレーン信号の組み合わせか
ら、各露光パルスのパルス幅を決定する。再び図9にお
いて、この偏露光パルスによるレーザビーム1708の
露光によって、感光ドラム1706の表面にはカラーレ
ーザプリンタの基本色であるY,M,C,Kのうちの1
色について潜像が形成される。
【0073】レーザビーム1708が露光した部分は、
潜像の色に対応した現像器1714によりトナー像とし
て顕像化される。一色目の露光および現像によるトナー
像形成を終了すると、残りの基本色それぞれについても
露光と現像によるトナー像形成を繰り返し、感光ドラム
1706上には各基本色のトナー像が重畳されたカラー
のトナー像が形成される。
【0074】そして、転写帯電器1715により該カラ
ーのトナー像は記録紙1701上に転写される。カラー
のトナー像が転写された記録紙は高温の定着ローラ17
16によりトナー像が定着され、排出ローラ1717に
より排紙トレイ1718上に排出され、印刷を完了す
る。
【0075】ここで上記例で用いた図3の各領域につい
て図13〜図16を用いてさらに詳細に説明する。ただ
し図内の露光パルスは基準パルスで示してある。図3の
領域A内を図13(a1)に示す。図13(a1)の画
素Pa1とPa2は比較用画素配列ライブラリ内の比較
用画素パターンのそれぞれ(Ro)と(Rb)に合致
し、画素形状データは[1000]と[0010]とな
り図13(a2)の様に示される。
【0076】また、画素Pa1とPa2は共に中心露光
パルスで基準パルス幅はそれぞれ30%と70%とな
る。そして、各画素Pa1とPa2の位置データはそれ
ぞれ[UNDER]と[CENTER]となり、画素P
a1の下の画素とPa2のそれぞれY,M,C各3ビッ
ト画像データが画素Pa1とPa2の画像データとして
LUT111aへ入力される。
【0077】その他の画素は画素形状データが[000
0]または[1111]なので、位置データは[CEN
TER]となり各画素のY,M,C各3ビット画像デー
タがLUT111aへ入力される。
【0078】画素Pa1の中心露光パルスの基準パルス
幅30%はY,M,C,K成分分配のため露光プレーン
信号に応じて各成分の露光パルスは30%から収束され
る。画素Pa1の画像データは淡い中間調であるので大
きく収束され、この場合、感光ドラム上の潜像ドットは
僅かな大きさとなりトナー像の形成は難しくなる。
【0079】本実施の形態例では画素形状データが[0
101],[0110],[0111],[1000]
でY,M,C各3ビット画像データが淡い中間調を示す
組み合わせの場合、つまり露光パルスの基準パルス幅が
30%でY,M,C,K成分分配によるパルス幅の収束
の大きい場合、露光パルスデータを0にLUTの内容を
予め設定して、スムージングによる微小画素の露光パル
スを発生させないようにしている。よって画素Pa1の
部分は露光されない。
【0080】これは画素形状データが[0101],
[0110],[0111],[1000]にあたる画
素は、本来、空白画素であって、スムージングにより微
小画素が追加される部分であるので露光パルスを発生さ
せなくとも問題はない。逆にスムージングによって微小
画素を追加して極短露光パルスを発生させると色制御が
難しくなり、出力する画像の色合いがずれる恐れがある
からである。
【0081】画素Pa2の中心露光パルスの基準パルス
幅70%はY,M,C,K成分分配のため露光プレーン
信号に応じて各成分の露光パルスは70%から収束され
る。画素Pa1の画像データは純色であるので収束はほ
とんどない。
【0082】また各画素Pa1、Pa2の1ライン下に
位置する中間調の部分は画素形状データが[1111]
なので、中心露光パルスの基準パルス幅は最大の200
[nS]となり、ここからY,M,C,K成分分配によ
り各成分の露光パルスは収束される。
【0083】画素形状データが[0000]の画素は基
準パルス幅が0[nS]となり露光されることはない。
よって図13(a3)のような露光がおこなわれ、図1
3(a4)の目視像を得る。
【0084】図3の領域B内を図14(b1)に示す。
図14(b1)の画素Pb1とPb2は比較用画素配列
ライブラリ内の比較用画素パターンのそれぞれ(Rm)
と(Ra)に合致し、画素形状データは[0101]と
[0001]となり、図14(b2)の様に示される。
【0085】画素Pb1とPb2は共に右偏露光パルス
で基準パルス幅はそれぞれ30%と70%となる。各画
素Pb1とPb2の位置データはそれぞれ[RIGH
T]と[CENTER]となり、画素Pb1の右の画素
と画素Pb2のそれぞれY,M,C各3ビット画像デー
タが画素Pb1とPb2の画像データとしてLUT11
1aへ入力される。
【0086】その他の画素は画素形状データが[000
0]または[1111]なので、位置データは[CEN
TER]となり各画素のY,M,C各3ビット画像デー
タがLUT111aへ入力される。
【0087】画素Pb1の右偏露光パルスの基準パルス
幅30%はY,M,C,K成分分配のため露光プレーン
信号に応じて各成分の露光パルスは30%から収束され
る。画素Pa1の画像データは高濃度中間調であるので
収束は少なく、充分にトナー像の形成が可能なパルス幅
である。
【0088】画素Pb2の右偏露光パルスの基準パルス
幅70%はY,M,C,K成分分配のため露光プレーン
信号に応じて各成分の露光パルスは70%から収束され
る。画素Pb2の画像データは純色であるので収束はほ
とんどない。
【0089】またその他、画素形状データが[111
1]の画素は、中心露光パルスの基準パルス幅は最大の
200[nS]となり、ここから中間調の画像データに
従いY,M,C,K成分分配により各成分の露光パルス
は収束される。
【0090】画素形状データが[0000]の画素は基
準パルス幅が0[nS]となり露光されることはない。
よって図14(b3)のような露光がおこなわれ、図1
4(b4)の目視像を得る。
【0091】図3の領域C内を図15(c1)に示す。
図15(c1)の画素Pc1とPc2とPc3は比較用
画素配列ライブラリ内の比較用画素パターンのそれぞれ
(Re)と(Ri)と(Re)に合致し、画素形状デー
タは[0001]と[0101]と[0001]となり
図15(c2)の様に示される。
【0092】画素Pc1とPc2とPc3は右偏露光パ
ルスで基準パルス幅はそれぞれ30%と70%となる。
各画素Pc1とPc2とPc3の位置データはそれぞれ
[CENTER]と[RIGHT]と[CENTER]
となり、画素Pc1と画素Pc2の右の画素と画素Pc
3のそれぞれY,M,C各3ビット画像データが画素P
c1とPc2とPc3の画像データとしてLUT111
aへ入力される。
【0093】その他の画素は画素形状データが[000
0]または[1111]なので、位置データは[CEN
TER]となり各自のY,M,C各3ビット画像データ
がLUT111aへ入力される。
【0094】画素Pc1とPc2とPc3の右偏露光パ
ルスはY,M,C,K成分分配のため露光プレーン信号
に応じて各成分の露光パルスは収束されるが各画像デー
タは純色なので露光パルスが収束されることはほとんど
ない。
【0095】よって図15(c3)のような露光が行わ
れ、図15(c4)の目視像となる。図3の領域D内を
図16(d1)に示す。図16(d1)の画素Pd1と
Pd2とPd3は比較用画素配列ライブラリ内の比較用
画素パターンのそれぞれ(Rg)と(Rj)と(Rg)
に合致し、画素形状データは[0100]と[011
0]と[0100]となり図16(d2)の様に示され
る。
【0096】各画素Pd1とPd2とPd3の位置デー
タはそれぞれ[CENTER]と[UPPER]と[C
ENTER]なので、画素Pd1と画素Pd2の上の画
素と画素Pd3のそれぞれのY,M,C各3ビット画像
データが画素Pd1とPd2とPd3の画像データとし
てLUT111aへ入力される。
【0097】その他の画素は画素形状データが[000
0]または[1111]なので、位置データは[CEN
TER]となり各自のY,M,C各3ビット画像データ
がLUへ入力される。
【0098】画素Pd1とPd2とPd3のそれぞれの
中心露光パルスの基準パルス幅70%、30%、70%
は、Y,M,C,K成分分配のため露光プレーン信号に
応じて各成分の露光パルスは収束されるが各画像データ
は純色なので露光パルスが収束されることはほとんどな
い。
【0099】よって図16(d3)のような露光が行わ
れ、図16(d4)の目視像となる。このようにして図
3(a)の種々のグレー領域で示す中間調の画素を含む
画像データから、図3(b)の分類データと、図17の
画素形状データとが生成される。そして、これらデータ
と露光プレーン信号による組み合わせからLUT111
aが露光パルスを決定し、図18に示すような輪郭の整
った画像を得ることができる。
【0100】以上説明した場合の原画像データと露光ド
ットとの関係を、図19に模式的に示す。図19(a)
のような原画像データにおいて、各画素が60%の濃度
の画素値であるとする。その場合、図19(b)の破線
で示すような仮想輪郭線でスムージングを行うには、そ
の仮想輪郭線内に、周囲の60%の濃度の画素と同濃度
の微小画素を生成する(図19(c))。これにより、
色調を損なわずに、輪郭を滑らかに接続してスムージン
グを行うことが可能になる。
【0101】上記の説明では印刷機構部170に電子写
真方式の画像形成装置を例に示しており、主走査方向に
感光ドラムを露光する露光パルスのパルス幅を変調して
出力する画素の径や位置を変更できるが、副走査方向へ
の画素の径を収束させたり位置を変更するには構造上限
度があり、トナー像の形成は難しい。そのため、中心露
光パルスであってY,M,C各3ビット画像データが淡
い中間調を示す組み合わせの場合、露光パルスを発生し
ないようにLUT111aの内容を予め設定している。
印刷機構部170が上下方向に画素の径を収束させたり
位置を変更できれば上記のように露光パルスを発生しな
いようにLUT111aの内容を予め設定しておかなく
ても良い。
【0102】なお、以上の実施の形態例では、分類デー
タを作成する区別手段は、多値画像データの画素値をヌ
ル(零)の領域とヌルでない領域に区別した場合を示し
た。これ以外に、区別手段は多値画像データの画素値
を、所定の画素値f(L1)(しきい値f(L1))によって2
分される色空間のどちらに属するかで区別をすることが
考えられる。
【0103】この様子を図20に示す。図20では、
Y,M,C,K,R,G,B,Wを用いた色空間を模式
的に示している。ここで、 Y(Y,M,C)=(255,0,0) M(Y,M,C)=(0,255,0) C(Y,M,C)=(0,0,255) K(Y,M,C)=(255,255,255) R(Y,M,C)=(255,0,255) G(Y,M,C)=(255,255,0) B(Y,M,C)=(0,255,255) W(Y,M,C)=(0,0,0) と表すことができる。
【0104】ここで、所定の画素値f(L1)を定めること
で、図20のハッチングで示した境界面を設定すること
ができる。そして、この境界面により区別されたいずれ
の領域に属するかで区別を行うことが可能である。そし
て、このような境界面で区別された領域に対してスムー
ジング処理してもよい。なお、この図20では境界面を
平面であるように示したが、平面である必要はない。
【0105】また、この所定の画素値f(L1)について
は、操作パネル107からの設定、またはホストコンピ
ュータ100等からデータ入力部102を通じて入力さ
れる設定コマンドにより変更可能にしておいてもよい。
このようにすることで、画素値が小さく淡色の領域でス
ムージング処理を行わないようにすることができる。
【0106】そして、この場合、変更手段の画素形状デ
ータ変更によりドットが発生する画素において、原画素
値が、画素値f(L2)(しきい値f(L2))以上ならドット
の発生を取り止め、原画素値が画素値f(L2)未満ならド
ットを発生させる場合の例を図21と図22とに示す。
【0107】ここで、図21の原画像は、図22に示す
ようにスムージングされる。図22はスムージングによ
り背景画素が境界で白く抜ける部分が発生しているが、
画素値f(L2)を小さくすれば背景画素は白に近づくので
目視上ほとんど気にならない。
【0108】また、この画素値f(L2)については、操作
パネル107からの設定、またはホストコンピュータ1
00等からデータ入力部102を通じて入力される設定
コマンドにより変更可能にしておいてもよい。このよう
にすることで、画素値が小さく淡色の画素の発生を省略
することができる。
【0109】その他、上記画素値f(L1)を純色の値に設
定しておけば、画像データの純色部のみスムージングす
るので中間色の露光パルスデータテーブルを用意せずに
済み、比較的容易に多値データ内の2値データ部のみを
選択的にスムージングさせることもできる。
【0110】また、本実施の形態例では露光パルスのパ
ルス幅を変調して出力する画素の径や位置を変更してい
たが、画素密度を縦横2倍にして同様のことを行っても
良い。
【0111】つまり1画素を4画素に分割して小画素を
発生させ、4画素内でそれぞれパルス変調させる。この
場合、画素形状と画素形状データが4画素用のものにな
り、比較用画素配列ライブラリは図23のようになる。
この場合も、上述した実施の形態例と同様の効果が得ら
れる。また、1画素を4画素以上に分割することで、さ
らにスムージングの効果は高まる。
【0112】本実施の形態例ではカラー多値画像データ
について例示したが、モノカラー多値画像データの場合
でもスムージングは可能である。モノカラー多値画像だ
と中間調は無彩色または単一彩色となるので感光ドラム
露光時のY.M.C.K成分分配のための露光パルス収
束は不要となり、LUT111aの構成はカラー多値画
像データの場合よりも簡素化される。
【0113】なお、以上の各実施の形態例の説明では電
子写真方式の画像形成装置に用いたものを示したが、こ
れ以外に、たとえばインクジェット方式の画像出力装置
や、昇華型や感熱方式のインクリボンを使用した画像出
力装置に使用することでも、多値画像データの輪郭を色
調を崩さず滑らかに接続し、機器の解像度に依存しない
再現性の高い画像を得ることができる。
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、多値画像データの輪郭
を色調を崩さず滑らかに接続し、機器の解像度に依存し
ない再現性の高い画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例で使用する画像出力装置
の電気的構成を機能ブロックごとに示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態例で使用する画像出力装置
の処理手順の一部を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態例における分類データの作
成の様子を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態例におけるウィンドウ作成
部106aの構成を示す構成図である。
【図5】本発明の実施の形態例におけるパターン比較部
106bの構成を示す構成図である。
【図6】本発明の実施の形態例における比較用画素配列
ライブラリの配列例を示す構成図である。
【図7】本発明の実施の形態例におけるPWM回路11
1の構成を示す構成図である。
【図8】本発明の実施の形態例における露光パルス発生
の様子を示すタイムチャートである。
【図9】本発明の実施の形態例における印刷機構部17
0の概略構成を示す構成図である。
【図10】本発明の実施の形態例において、1画素の中
心基準に変調される中心露光パルスの例を示す説明図で
ある。
【図11】本発明の実施の形態例において、1画素の左
寄り変調される左偏露光パルスの例を示す説明図であ
る。
【図12】本発明の実施の形態例において、1画素の右
寄り変調される右偏露光パルスの例を示す説明図であ
る。
【図13】本発明の実施の形態例の領域Aで、原画像デ
ータ,画素形状データ,露光パルスと露光ドット及び現
像後の目視像との関係を示す説明図である。
【図14】本発明の実施の形態例の領域Bで、原画像デ
ータ,画素形状データ,露光パルスと露光ドット及び現
像後の目視像との関係を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態例の領域Cで、原画像デ
ータ,画素形状データ,露光パルスと露光ドット及び現
像後の目視像との関係を示す説明図である。
【図16】本発明の実施の形態例の領域Dで、原画像デ
ータ,画素形状データ,露光パルスと露光ドット及び現
像後の目視像との関係を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態において、図3(b)の
分類データをスムージング処理して得られる画素形状デ
ータの状態を示す説明図である。
【図18】本発明の実施の形態において、図3(b)の
分類データをスムージング処理して得られる画素形状デ
ータとY,M,C各3ビット画像データに応じて収束露
光された画像を示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態例で、原画像データと露
光ドットとの関係を模式的に示す説明図である。
【図20】本発明の実施の形態例において、分類データ
の作成を示す説明図である。
【図21】本発明の実施の形態例において、分類データ
を作成する際に所定の画素値を変更した例を示す説明図
である。
【図22】本発明の実施の形態例において、分類データ
を作成する際に所定の画素値を変更した例を示す説明図
である。
【図23】本発明の実施の形態例において、1画素を4
画素に分割して4画素内でそれぞれパルス変調した場合
の比較用画素配列ライブラリの構成を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
100 ホストコンピュータ 101 カラー印刷装置 102 データ入力部 103 プログラムROM 104 パターン作成部 105 パターンメモリ 106 スムージング処理部 106a ウィンドウ作成部 106b パターン比較部 107 操作パネル 108 CPU 109 画像メモリ 110 DMA回路 111 PWM回路 111b 基本タイミング発生部 111c パルス発生部 170 印刷機構部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値のカラー画像データをスムージング
    する画像処理方法であって、 多値のカラー画像データについて、画素値が零の領域
    と、それ以外の領域とに区別し、 前記区別された画像データが所定のパターンと一致する
    かを判別し、 一致していると判別された場合、一致した画素パターン
    内の特定画素の画素形状データを変更すると共に、前記
    特定画素およびその近傍画素の画素値を参照して特定画
    素の画素値を決定して変更する、 ことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 多値のカラー画像データをスムージング
    する画像処理方法であって、 多値のカラー画像データについて、色空間を2分する所
    定の画素値f(L1)により分断される2空間のどちらに属
    するかを区別し、 前記区別された画像データが、予め定めておいた比較用
    画素パターンと一致するかを判別し、 一致していると判別された場合、一致した画素パターン
    内の特定画素の画素形状データを変更すると共に、前記
    特定画素およびその近傍画素の画素値を参照して特定画
    素の画素値を決定して変更する、 することを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】 画素形状データの変更により新たなドッ
    トが発生する画素において、 元の画素値と所定の画素値f(L2)とを比較し、 前記比較結果に応じて新たなドットの発生の許可/不許
    可を決定する、 ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに
    記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記画素値f(L1)は設定により変更可能
    であることを特徴とする請求項2または請求項3のいず
    れかに記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記画素値f(L1)及び画素値f(L2)は設
    定により変更可能であることを特徴とする請求項3記載
    の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 画素形状データを変更する場合、1画素
    を複数の小画素に分割して行うことを特徴とする請求項
    1乃至請求項5のいずれかに記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 多値のカラー画像データをスムージング
    する画像処理装置であって、 多値のカラー画像データを記憶する記憶手段と、 記憶された多値のカラー画像データについて、画素値が
    零の領域と、それ以外の領域とに区別する区別手段と、 この区別手段により区別された画像の画素パターンを、
    予め定めておいた比較用画素パターンと一致するか否か
    について比較する比較手段と、 この比較手段が一致していると判別した場合、一致した
    画素パターン内の特定画素の画素形状データを変更する
    変更手段と、を具備し、 前記変更手段が画素形状データを変更する場合、変更す
    る画素および近傍画素の画素値を参照して画素値を決定
    することを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 多値のカラー画像データをスムージング
    する画像処理装置であって、 多値のカラー画像データを記憶する記憶手段と、 多値のカラー画像データについて、色空間を2分する所
    定の画素値f(L1)により分断される2空間のどちらに属
    するかを区別する区別手段と、 この区別手段で区別された画像データが、予め定めてお
    いた比較用画素パターンと一致するか否かについて比較
    する比較手段と、 この比較手段により一致していることが判別した場合、
    一致した画素パターン内の特定画素の画素形状データを
    変更する変更手段と、を具備し、 前記変更手段が画素形状データを変更する場合、変更す
    る画素および近傍画素の画素値を参照して画素値を決定
    することを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記変更手段は、画素形状データの変更
    により新たなドットが発生する画素において、元の画素
    値と所定の画素値f(L2)とを比較し、前記比較結果に応
    じて新たなドットの発生の許可/不許可を決定する、 ことを特徴とする請求項7または請求項8のいずれかに
    記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記画素値f(L1)は設定により変更可
    能であることを特徴とする請求項8または請求項9のい
    ずれかに記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記画素値f(L1)及び画素値f(L2)は
    設定により変更可能であることを特徴とする請求項9記
    載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記変更手段が画素形状データを変更
    する場合、1画素を複数の小画素に分割して行うことを
    特徴とする請求項7乃至請求項11のいずれかに記載の
    画像処理装置。
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