JPH11261644A - 送信方法及び送信装置 - Google Patents

送信方法及び送信装置

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JPH11261644A
JPH11261644A JP10063458A JP6345898A JPH11261644A JP H11261644 A JPH11261644 A JP H11261644A JP 10063458 A JP10063458 A JP 10063458A JP 6345898 A JP6345898 A JP 6345898A JP H11261644 A JPH11261644 A JP H11261644A
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JP
Japan
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voice packet
packet data
control data
voice
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Application number
JP10063458A
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English (en)
Inventor
Kozo Komiya
光三 小宮
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
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    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/06Optimizing the usage of the radio link, e.g. header compression, information sizing, discarding information
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS TECHNIQUES OR SPEECH SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING TECHNIQUES; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L19/00Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis
    • G10L19/04Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis using predictive techniques
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、送信側から制御データを送信する必
要が生じた場合でも音声を瞬断させることなく制御デー
タを送信するようにする。 【解決手段】本発明は、音声データの情報量に応じた圧
縮率によつて当該音声データを一定の時間周期ごとに圧
縮符号化することにより得られた可変レートの音声パケ
ツトデータと、所定の制御データとを送信する場合、音
声パケツトデータのデータ量が最大であり、時間周期で
当該音声パケツトデータと制御データとを同時に送信す
るための当該制御データ用の空き領域が存在しない場
合、圧縮率を所定の値に上げることにより時間周期ごと
に生成される音声パケツトデータのデータ量を制限し、
当該データ量の制限された音声パケツトデータと、当該
制限されたデータ量分の空き領域に挿入する制御データ
とを合成することにより生成したフレームデータを時間
周期で送信するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図9) 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信方法及び送信
装置に関し、例えばCDMA( Code Division Multiple
Access ) 方式のセルラー無線通信システムに適用して
好適なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、セルラー無線通信システムにおい
ては、通信サービスを提供するエリアを所望の大きさの
セルに分割して当該セル内にそれぞれ固定無線局として
の基地局を設置し、移動無線局としての携帯電話機は自
分が存在するセル内の基地局と無線通信するようになさ
れている。
【0005】その際、携帯電話機と基地局間の通信方式
としては種々の方式が提案されているが、代表的なもの
としてCDMA方式と呼ばれる符号分割多元接続方式が
ある。このCDMA方式は、送信側において疑似的な乱
数系列符号でなる固有のPN(Pseude random Noise seq
uence)符号を各通信回線ごとに割り当て、当該PN符号
を同一搬送周波数の一次変調信号に乗算することによ
り、元の周波数帯域よりも広い帯域に拡散(以下、これ
をスペクトラム拡散と呼ぶ)し、当該スペクトラム拡散
処理を施した2次変調信号を送信するようになされてい
る。
【0006】一方、受信側では送信側から伝送されてき
た送信信号を受信し、当該受信した受信信号に対して送
信側で各通信回線ごとに割り当てられたものと同一の系
列パターン及び位相のPN符号を乗算することにより逆
拡散処理を施して一次変調出力を得、当該一次変調出力
を復調することにより送信されてきたデータを復元する
ようになされている。
【0007】このようにCDMA方式においては、送信
側と受信側とで互いに同一のPN符号を発生するように
設定しておき、受信側では送信側で用いられたPN符号
と同一の系列パターン及び位相でなるPN符号を用いて
逆拡散処理を施したときに限つてのみ復調し得るように
なされており、これにより干渉波に強く秘匿性に優れて
いるという特徴がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
CDMA方式のセルラー無線通信システムにおける携帯
電話機(以下、これを移動局と呼ぶ)においては、セル
間を移動するときには例えば基地局Aから基地局Bに呼
を切り換える命令を受けて、当該命令に対する応答情報
を当該基地局Aに送信したり、基地局Aからの電波の受
信状態に応じたフレームの誤り情報を当該基地局Aに報
告する必要が生じる。このような場合に移動局は、これ
らの応答情報や誤り情報等を制御データとして速やかに
基地局Aに送信しなければならない。
【0009】ところで移動局は、音声の存在する箇所で
は圧縮率を低くした状態で音声情報を圧縮符号化するこ
とにより生成したデータレートの高い音声パケツトデー
タを送信し、音声が存在せずに背景雑音だけが存在する
箇所では圧縮率を高くした状態で音声情報を圧縮符号化
することにより生成したデータレートの低い音声パケツ
トデータを送信するようになされている。このように移
動局は、音声情報の情報量の差に応じて圧縮率を可変す
ることにより可変レートの音声パケツトデータを生成
し、これを所定フオーマツトの送信フレームデータとし
て一定の時間周期(以下、これをフレームと呼び、1フ
レーム=20[ms])で送信するようになされている。
【0010】従つて移動局は、音声が存在せずに背景雑
音だけが存在する箇所ではデータレートの低い音声パケ
ツトデータを送信しているために、データレートの低い
分だけ送信フレームデータ内に制御データを同時に送信
する空き領域が生まれることになる。これにより移動局
は、この空き領域に制御データを挿入して合成すること
により、音声パケツトデータと当該制御データとからな
る送信フレームデータを生成し、これを1フレームで基
地局に送信するようになされている。
【0011】しかしながら移動局は、通話中の喋り放し
状態のような音声情報の多く存在する箇所では圧縮率を
最も低くした状態で圧縮符号化してデータレートの最も
高い音声パケツトデータを生成していることにより、送
信フレームデータを生成する際に制御データを挿入する
空き領域が存在せず、このため制御データと音声パケツ
トデータとを1フレームで同時に送信することはできな
い。
【0012】このような場合に移動局が敢えて制御デー
タを送信するには、音声パケツトデータのみからなる送
信フレームデータの送信を1フレームだけ一旦停止し、
その分の1フレーム(20[ms])を使用して制御データ
のみからなる送信フレームデータを生成して送信するよ
うになされている。従つて移動局は、音声パケツトデー
タの送信を1フレーム分にしろ一次的に停止することに
なるため、通話時に音声が瞬断してしまうという問題が
あつた。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、送信側から制御データを送信する必要が生じた場合
でも音声を瞬断させることなく制御データを送信し得る
送信方法及び送信装置を提案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、音声データの情報量に応じた圧縮
率によつて当該音声データを一定の時間周期ごとに圧縮
符号化することにより得られた可変レートの音声パケツ
トデータと、所定の制御データとを送信する場合、音声
パケツトデータのデータ量が最大であり、時間周期で当
該音声パケツトデータと制御データとを同時に送信する
ための当該制御データ用の空き領域が存在しない場合、
圧縮率を所定の値に上げることにより時間周期ごとに生
成される音声パケツトデータのデータ量を制限し、当該
データ量の制限された音声パケツトデータと、当該制限
されたデータ量分の空き領域に挿入する制御データとを
合成することにより生成したフレームデータを時間周期
で送信するようにする。
【0015】音声データの情報量が多いために所定の圧
縮率で符号化したときの音声パケツトデータのデータ量
が多くなつて制御データを同時に送信することができな
くなるような場合でも、予め符号化する音声パケツトデ
ータのデータ量を制限し、当該制限した分で制御データ
を同時に送信することにより、常に音声パケツトデータ
を途切れさせることなく送信することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0017】図1に示すように、1は全体としてCDM
A方式のセルラー無線通信システムにおける移動局を示
し、通話時の音声を送信する場合にはマイクロフオン2
を介して集音したアナログの音声信号S1をアナログデ
イジタル変換器3に送出する。アナログデイジタル変換
器3は、音声信号S1をデイジタルの音声データS2に
変換し、これをベースバンドブロツク4のDSP(Digit
al Signal Processor)部5に出力する。
【0018】DSP部5は、音声符号化器6と音声復号
化器7とから構成されており、当該音声符号化器6によ
つて音声データS2を一定の時間周期(フレーム)ごと
に当該音声データS2の情報量に応じた圧縮率で圧縮符
号化することにより音声パケツトデータS3を生成し、
これをCPU(Central Processing Unit) 8に送出す
る。
【0019】CPU8は、基地局に対して送信すべき制
御データが存在するときには当該制御データと音声パケ
ツトデータS3とを後述する所定フオーマツトのカテゴ
リに基づいて合成し、これを送信フレームデータS4と
してチヤネルコーダ9に送出する。ここで制御データ
は、例えば移動局1がセル間を移動するときに基地局か
ら呼の切り換え命令を受けたときの応答情報等である。
【0020】因みにCPU8は、DSP部5、チヤネル
コーダ9、変調回路10、復調回路15及びRF回路1
1を制御する(破線で示す)ことにより移動局1全体の
送信及び受信動作をコントロールしている。
【0021】チヤネルコーダ9は、送信フレームデータ
S4に対してCRC(Cyclic Redundancy Check) 方式に
よる誤り訂正処理を施した後、畳み込み符号化処理を施
すことにより送信シンボルストリームS5を生成し、こ
れを変調回路10に送出する。変調回路10は、送信シ
ンボルストリームS5に対して拡散符号を乗算すること
によりスペクトラム拡散処理した後、例えばQPSK変
調処理を施すことにより送信シンボルストリームS6を
生成し、これをRF(Radio Frequency) 回路11に送出
する。
【0022】RF回路11は、送信回路(TX)12と
受信回路(RX)13とからなり、当該送信回路12に
よつて送信シンボルストリームS6にフイルタリング処
理を施した後、当該送信シンボルストリームS6をアナ
ログ信号化することにより得られた送信信号に周波数変
換処理を施すことによつて所定周波数チヤネルの送信信
号S7を生成し、これを所定電力に増幅した後にアンテ
ナ14を介して送信する。
【0023】これに対して基地局からの送信信号を受信
する受信時には、移動局1は送信信号をアンテナ14に
よつて受け、これを受信信号S11としてRF回路11
の受信回路13に入力する。受信回路13は、入力され
た受信信号S11を増幅した後、当該受信信号S11に
周波数変換処理を施すことによりベースバンド信号を取
り出し、このベースバンド信号にフイルタリング処理を
施した後、当該ベースバンド信号をデイジタル信号化す
ることにより拡散処理されている状態の受信信号S12
を取り出し、これを復調回路15に送出する。
【0024】復調回路15は、受信信号S12にQPS
K復調処理を施すことによりシンボル情報を取り出し、
当該取り出した受信シンボルストリームに対して送信側
と同一の系列パターン及び位相の拡散符号によつて逆拡
散処理を施すことにより受信シンボルストリームS13
を生成し、これをチヤネルコーダ9に送出する。
【0025】チヤネルコーダ9は、受信シンボルストリ
ームS13に基づいて畳み込み符号のトレリスを考え、
データとして取り得る全ての状態遷移の中から最も確か
らしい状態を推定(いわゆる最尤系列推定)することに
より、送信されてきたデータを示す受信データを復元し
た後、CRC方式による誤り検出処理を施すことにより
受信フレームデータS14を生成し、これをCPU8に
送出する。
【0026】CPU8は、受信フレームデータS14の
中から音声パケツトデータS15を取り出し、これを音
声復号化器7に送出する。ここでCPU8は、音声パケ
ツトデータS15を取り出して音声復号化器7に送出す
ると共に、受信フレームデータS14の中から制御デー
タを取り出し、当該制御データに基づくプロトコル処理
を実行するようになされている。
【0027】音声復号化器7は、音声符号化器6の符号
化処理に応じた所定の方式で音声パケツトデータS15
を復号化することにより音声データS16に変換し、こ
れをデイジタルアナログ変換器7に送出する。デイジタ
ルアナログ変換器7は、デイジタルの音声データS16
をアナログ信号化することにより音声情報S17に変換
し、これをスピーカ17を介して音声として出力するよ
うになされている。
【0028】ここで、図2はCPU8において移動局1
の動作を制御するプロトコル上の状態遷移を示し、まず
ステートST1においてCPU8は、電源が投入された
ことを検出すると次のステートST2に移行する。ステ
ートST2においてCPU8は、電源投入直後に以前接
続されていた通話チヤネルや同期情報等の各種情報を初
期化し、次のステートST3に移行する。
【0029】ステートST3においてCPU8は、ユー
ザからの発呼要求や基地局からの着信を待ち受けてお
り、これらの発呼要求または着信があれば次のステート
ST4に移行する。ステートST4においてCPU8
は、通話を行うためのトラフイツクチヤネルTCH(通
話チヤネル)を確保するために必要な接続制御に関する
制御情報を制御チヤネルCCHを介して基地局に送信
し、次のステートST5に移行する。
【0030】ステートST5においてCPU8は、基地
局からトラフイツクチヤネルTCHが割り当てられる
と、このとき初めて通話可能状態に移行して通話を開始
する。ここでCPU8は、実際の通話が終了すると再度
ステートST2に戻つて次の通話を行うための初期化状
態に戻つてステートST3以降の処理を実行する。
【0031】このステートST5の通話可能状態におい
て、CPU8が行うソフトウエア処理の状態を図3に示
す階層的な構造モデルを用いて説明する。ここではレイ
ヤ3、レイヤ2、マルチプレクサ・サブレイヤ及びレイ
ヤ1がCPU8の行うソフトウエアブロツクである。
【0032】レイヤ3においてCPU8は、ステートS
T5の通話可能状態における実際の通話中に例えば基地
局からハンドオーバを行うための呼の切り換え命令を受
けると、当該命令に対する応答情報を作成することを決
定する。
【0033】次にレイヤ2においてCPU8は、応答情
報を基地局に対して送信した場合に、当該基地局が応答
情報を受け取つたときにはその受信確認を返信してもら
えるように要求したり、また当該受信確認が返信されて
来なければ再度応答情報を再送する制御を行うための制
御データを作成する。
【0034】続いてマルチプレクサ・サブレイヤにおい
てCPU8は、図4に示すフレーム送信処理のようにレ
イヤ2で作成した制御データと音声符号化器6によつて
フレームごとに符号化された音声パケツトデータS3と
を所定フオーマツトのカテゴリに基づいて合成すること
により送信フレームデータS4を生成し、これをレイヤ
1に送出する。
【0035】レイヤ1においてCPU8は、マルチプレ
クサ・サブレイヤにおいて生成された送信フレームデー
タS4をチヤネルコーダ9に供給し、当該チヤネルコー
ダ9以降の処理を実行することにより送信信号S7を生
成し、これをアンテナ14を介して基地局に送信するよ
うになされている。
【0036】逆に受信時においてCPU8は、レイヤ1
においてチヤネルコーダ9から供給される受信フレーム
データS14に付加されているフオーマツトビツトに基
づいて音声データと制御データの存在箇所を認識した
後、図4に示すフレーム受信処理のようにマルチプレク
サ・サブレイヤにおいて受信フレームデータS14のう
ち音声パケツトデータS15を音声復号化器7に送出す
ると共に、制御データをレイヤ2に送出する。
【0037】これにより音声データは、音声復号化器7
によつて復号化された後デイジタルアナログ変換器16
を介してアナログの音声としてスピーカ17を介して出
力されると共に、制御データはCPU8によつてプロト
コル処理される。
【0038】ところで音声符号化器6は、フレームごと
に音声符号化処理を実行することにより音声パケツトデ
ータS3を生成するが、このときの1フレームは20[m
s]であり、CPU8及びDSP部5の音声符号化器6と
の間で音声パケツトデータS3がフレーム(20[ms])
ごとに送受される。
【0039】ここで音声パケツトデータS3のフオーマ
ツトは、図5に示すように5種類存在し、レート1では
無音部分が存在せずに音声情報が多く存在する場合であ
り、圧縮率を最も低くした状態で圧縮符号化することに
よりデータレートの最も高い171ビツトの音声パケツ
トデータS3を生成するようになされている。レート1
/2では、レート1よりは音声情報が少ない場合であ
り、圧縮率を少し高くした状態で圧縮符号化することに
より、80ビツトの音声パケツトデータS3を生成する
ようになされている。
【0040】レート1/4では、レート1/2よりも音
声情報がさらに少ない場合であり、圧縮率を少し高くし
た状態で圧縮符号化することにより、40ビツトの音声
パケツトデータS3を生成するようになされている。レ
ート1/8では、レート1/4よりも音声情報がさらに
少ない場合であり、圧縮率を少し高くした状態で圧縮符
号化することにより、16ビツトの音声パケツトデータ
S3を生成するようになされている。最後にブランク
は、音声情報が存在しない場合である。
【0041】このようなフオーマツトに従つて生成され
る5種類の音声パケツトデータは、付随されるパケツト
タイプコードによつて識別されるようになされており、
5種類のフオーマツトは音声符号化器6により音声デー
タS2の情報量に応じて1フレームごとに任意に決定さ
れる。すなわち通話中の音声データS2の情報量が多い
フレームは音声符号化器6によつてレート1で符号化さ
れ、情報量が少なく背景雑音の混じつたようなフレーム
は、音声データS2の情報量の割合が少なくなるに連れ
てレート1/2からレート1/8へと圧縮率が高くなつ
た状態で音声符号化器6によつて符号化される。
【0042】このようなフオーマツトに従つて生成され
た音声パケツトデータは、図6に示すようなカテゴリ1
〜カテゴリ8までの8種類のフレームフオーマツトのい
ずれかによつて制御データと合成されることにより送信
フレームデータS4として生成される。因みに、この送
信フレームデータS4もフレーム(20[ms])ごとにチ
ヤネルコーダ9に送出される。
【0043】カテゴリ1〜カテゴリ5までは、9600[bp
s] で送信するようになされたフレームフオーマツトで
あり、フレームの先頭部分に1ビツトまたは4ビツトの
フレームモードビツトが付加されている。これにより受
信側では、受け取つた送信フレームデータS4のフレー
ムモードビツトを読み取ることにより、そのカテゴリの
種類を判別するようになされている。
【0044】因みにカテゴリ1〜カテゴリ5において先
頭部分に付加されているフレームモードビツトは、カテ
ゴリ1の場合に「0」の1ビツトデータが付加され、カ
テゴリ2の場合に「1、0、0、0」の4ビツトデータ
が付加され、カテゴリ3の場合に「1、0、0、1」の
4ビツトデータが付加され、カテゴリ4の場合に「1、
0、1、0」の4ビツトデータが付加されている。
【0045】ここでカテゴリ1〜カテゴリ5において、
プライマリトラフイツクには音声パケツトデータS3が
入り、シグナリングトラフイツクには制御データが入る
ようになされている。従つてカテゴリ1は、レート1の
音声パケツトデータS3だけで構成されたフオーマツト
であり、カテゴリ2はレート1/2の音声パケツトデー
タS3と制御データとが約半分ずつ入つて構成されたフ
レームフオーマツトである。
【0046】またカテゴリ3は、レート1/4の音声パ
ケツトデータS3と制御データとによつて構成されたフ
レームフオーマツトであり、カテゴリ4はレート1/8
の音声パケツトデータS3と制御データとによつて構成
されたフレームフオーマツトである。最後にカテゴリ5
は、音声パケツトデータS3が一切存在せず168ビツ
トの制御データだけで構成されたフレームフオーマツト
である。
【0047】さらにカテゴリ6〜カテゴリ8までは、制
御データが存在しない場合で、レート1/2、レート1
/4、レート1/8の音声パケツトデータS3だけでそ
れぞれ構成されたフレームフオーマツトであり、送信レ
ートはそれぞれ4800[bps] 、2400[bps] 、1200[bps] と
なつている。
【0048】すなわちCPU8が送信フレームデータS
4を生成する際に制御データが存在せずに音声パケツト
データS3のみであつた場合にはカテゴリ1、カテゴリ
6〜カテゴリ8が選択肢として存在し、制御データと音
声パケツトデータS3の両方が存在する場合にはカテゴ
リ2〜カテゴリ4が選択肢として存在する。ここで音声
パケツトデータS3のみが存在して制御データが存在し
なければカテゴリ1が選択され、音声パケツトデータS
3が存在せずに制御データのみが存在する場合にはカテ
ゴリ5が選択される。
【0049】このようなフレームフオーマツトに従つて
送信フレームデータS4が実際に生成されて送信される
までのマルチプレクサ・サブレイヤにおけるCPU8の
処理手順を図7のフローチヤートを用いて説明する。す
なわち移動局1のCPU8は、RT1の開始ステツプか
ら入つてステツプSP1に移る。
【0050】ステツプSP1においてCPU8は、音声
符号化器6によつて音声データS2の情報量に応じた圧
縮率でフレームごとに符号化することにより得られた音
声パケツトデータS3を得、次のステツプSP2に移
る。ステツプSP2においてCPU8は、送信すべき制
御データが存在した場合に当該制御データをレイヤ2か
ら得、次のステツプSP3に移る。
【0051】ステツプSP3においてCPU8は、基地
局に送信すべき制御データが存在するか否かを判定す
る。ここで否定結果が得られると、このことは音声パケ
ツトデータS3を送信する際に基地局に送信すべき制御
データは存在しておらず、すなわち音声パケツトデータ
S3のみを送信すれば良いことを表しており、このとき
CPU8はステツプSP4に移る。
【0052】ステツプSP4においてCPU8は、音声
パケツトデータS3に付随しているパケツトコードタイ
プ(図5)を読み出すことにより当該音声パケツトデー
タS3の圧縮率がレート1であるか否かを判定する。こ
こで肯定結果が得られると、このことはパケツトコード
タイプが「4」、すなわちレート1で圧縮符号化された
171ビツトの音声パケツトデータS3であることを表
しており、このときCPU8はステツプSP5に移る。
【0053】ステツプSP5においてCPU8は、制御
データが存在せずレート1で圧縮符号化された音声パケ
ツトデータS3に最適なカテゴリ1を選択し、次のステ
ツプSP6に移る。これに対してステツプSP4におい
て否定結果が得られると、このことはレート1で圧縮符
号化された171ビツトの音声パケツトデータS3では
ないことを表しており、このときCPU8はステツプS
P7に移る。
【0054】ステツプSP7においてCPU8は、音声
パケツトデータS3に付随しているパケツトコードタイ
プを読み出すことにより当該音声パケツトデータS3の
圧縮率がレート1/2であるか否かを判定する。ここで
肯定結果が得られると、このことはパケツトコードタイ
プが「3」、すなわちレート1/2で圧縮符号化された
80ビツトの音声パケツトデータS3であることを表し
ており、このときCPU8はステツプSP8に移る。
【0055】ステツプSP8においてCPU8は、制御
データが存在せずレート1/2で圧縮符号化された音声
パケツトデータS3に最適なカテゴリ6を選択し、次の
ステツプSP6に移る。これに対してステツプSP7に
おいて否定結果が得られると、このことはレート1/2
で圧縮符号化された80ビツトの音声パケツトデータS
3ではないことを表しており、このときCPU8はステ
ツプSP9に移る。
【0056】ステツプSP9においてCPU8は、音声
パケツトデータS3に付随しているパケツトコードタイ
プを読み出すことにより当該音声パケツトデータS3の
圧縮率がレート1/4であるか否かを判定する。ここで
肯定結果が得られると、このことはパケツトコードタイ
プが「2」、すなわちレート1/4で圧縮符号化された
40ビツトの音声パケツトデータS3であることを表し
ており、このときCPU8はステツプSP10に移る。
【0057】ステツプSP10においてCPU8は、制
御データが存在せずレート1/4で圧縮符号化された音
声パケツトデータS3に最適なカテゴリ7を選択し、次
のステツプSP6に移る。これに対してステツプSP1
0において否定結果が得られると、このことはレート1
/4で圧縮符号化された40ビツトの音声パケツトデー
タS3ではないことを表しており、このときCPU8は
ステツプSP11に移る。
【0058】ステツプSP11においてCPU8は、音
声パケツトデータS3に付随しているパケツトコードタ
イプを読み出すことにより当該音声パケツトデータS3
の圧縮率がレート1/8であるか否かを判定する。ここ
で肯定結果が得られると、このことはパケツトコードタ
イプが「1」、すなわちレート1/8で圧縮符号化され
た16ビツトの音声パケツトデータS3であることを表
しており、このときCPU8はステツプSP12に移
る。
【0059】ステツプSP12においてCPU8は、制
御データが存在せずレート1/8で圧縮符号化された音
声パケツトデータS3に最適なカテゴリ8を選択し、次
のステツプSP6に移る。これに対してステツプSP1
1において否定結果が得られると、このことはパケツト
コードタイプが「0」で音声パケツトデータS3が存在
していないことを表しており、このときCPU8はステ
ツプSP13に移る。
【0060】ステツプSP13においてCPU8は、音
声パケツトデータS3が存在していないので、レートの
最も低いカテゴリ8を選択し、次のステツプSP6に移
る。ステツプSP6においてCPU8は、選択したカテ
ゴリにおけるプライマリトラフイツクに音声パケツトデ
ータS3を入れ、音声パケツトデータS3が存在してい
ないときにはプライマリトラフイツクの全てのビツトに
「1」を入れることにより送信フレームデータS4を生
成し、次のステツプSP14に移る。ここでは制御デー
タは一切存在していないのでシグナリングトラフイツク
が存在するカテゴリ2〜5が選択されることはない。
【0061】ステツプSP14においてCPU8は、生
成した送信フレームデータS4をレイヤ1に送信すると
共に、選択したカテゴリごとに設定されている送信レー
ト情報(9600[bps] 、4800[bps] 、2400[bps] 、1200[b
ps] のうちのいずれか)を送信し、次のステツプSP1
5において処理を終了する。
【0062】これに対してステツプSP3において肯定
結果が得られると、このことは音声パケツトデータS3
を送信する際に基地局に送信すべき制御データが同時に
存在していることを表しており、このときCPU8はス
テツプSP16に移る。
【0063】ステツプSP16においてCPU8は、音
声符号化器6に対して次に符号化処理を行う次フレーム
の最大レートをレート1/2にするように当該次フレー
ムに関してのみ一度だけ指示して次のステツプSP17
に移る。
【0064】ステツプSP17においてCPU8は、現
在の音声パケツトデータS3に付随しているパケツトコ
ードタイプを読み出すことにより、当該音声パケツトデ
ータS3の圧縮率がレート1であるか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことはパケツトコー
ドタイプが「4」、すなわちレート1で圧縮符号化され
た171ビツトの音声パケツトデータS3であることを
表しており、このときCPU8は次のステツプSP18
に移る。
【0065】ステツプSP18においてCPU8は、音
声パケツトデータS3がレート1で符号化されているこ
とにより、この場合には制御データを送信フレームデー
タS4として同時に送信すべき空き領域が存在しないの
で当該制御データを送らずに音声パケツトデータS3だ
けを優先して送信するためにカテゴリ1を選択し、次の
ステツプSP6に移る。
【0066】これに対してステツプSP17において否
定結果が得られると、このことはレート1で圧縮符号化
された171ビツトの音声パケツトデータS3ではない
ことを表しており、このときCPU8はステツプSP1
9に移る。
【0067】ステツプSP19においてCPU8は、音
声パケツトデータS3に付随しているパケツトコードタ
イプを読み出すことにより当該音声パケツトデータS3
の圧縮率がレート1/2であるか否かを判定する。ここ
で肯定結果が得られると、このことはパケツトコードタ
イプが「3」、すなわちレート1/2で圧縮符号化され
た80ビツトの音声パケツトデータS3であることを表
しており、このときCPU8は次のステツプSP20に
移る。
【0068】ステツプSP20においてCPU8は、音
声パケツトデータS3がレート1/2で符号化されてい
ることにより、この場合には制御データを同時に送信す
ることが可能なカテゴリ2を選択して、次のステツプS
P6に移る。これに対してステツプSP19において否
定結果が得られると、このことは音声パケツトデータS
3がレート1/2で符号化されていないことを表してお
り、このときCPU8はステツプSP21に移る。
【0069】ステツプSP21においてCPU8は、音
声パケツトデータS3に付随しているパケツトコードタ
イプを読み出すことにより当該音声パケツトデータS3
の圧縮率がレート1/4であるか否かを判定する。ここ
で肯定結果が得られると、このことはパケツトコードタ
イプが「2」、すなわちレート1/4で圧縮符号化され
た40ビツトの音声パケツトデータS3であることを表
しており、このときCPU8は次のステツプSP22に
移る。
【0070】ステツプSP22においてCPU8は、音
声パケツトデータS3がレート1/4で符号化されてい
ることにより、この場合には制御データを同時に送信す
ることが可能なカテゴリ3を選択して、次のステツプS
P6に移る。これに対してステツプSP21において否
定結果が得られると、このことは音声パケツトデータS
3がレート1/4で符号化されていないことを表してお
り、このときCPU8はステツプSP23に移る。
【0071】ステツプSP23においてCPU8は、音
声パケツトデータS3に付随しているパケツトコードタ
イプを読み出すことにより当該音声パケツトデータS3
の圧縮率がレート1/8であるか否かを判定する。ここ
で肯定結果が得られると、このことはパケツトコードタ
イプが「1」、すなわちレート1/8で圧縮符号化され
た16ビツトの音声パケツトデータS3であることを表
しており、このときCPU8は次のステツプSP24に
移る。
【0072】ステツプSP24においてCPU8は、音
声パケツトデータS3がレート1/8で符号化されてい
ることにより、この場合には制御データを同時に送信す
ることが可能なカテゴリ4を選択して、次のステツプS
P6に移る。これに対してステツプSP23において否
定結果が得られると、このことは音声パケツトデータS
3がレート1/8で符号化されていないことを表してお
り、このときCPU8はステツプSP25に移る。
【0073】ステツプSP25においてCPU8は、音
声パケツトデータS3がレート1〜レート1/8のいず
れにおいて符号化されたものではないことにより、これ
は音声パケツトデータS3が存在していないブランクで
あると判定することができ、このとき制御データのみを
送信するカテゴリ5を選択して次のステツプSP6に移
る。
【0074】ステツプSP6においてCPU8は、選択
したカテゴリにおけるプライマリトラフイツクに音声パ
ケツトデータS3を入れ、シグナリングトラフイツクに
制御データを入れ、音声パケツトデータS3が存在して
いないときにはプライマリトラフイツクの全てのビツト
に「1」を入れることにより送信フレームデータS4を
生成して、次のステツプSP14に移る。
【0075】ステツプSP14においてCPU8は、生
成した送信フレームデータS4をレイヤ1に送信すると
共に、選択したカテゴリごとに設定されている送信レー
ト情報(9600[bps] 、4800[bps] 、2400[bps] 、1200[b
ps] のうちのいずれか)を送信し、次のステツプSP1
5において処理を終了する。
【0076】このように移動局1は、CPU8がマルチ
プレクス・サブレイヤにおいてレート1で圧縮符号化さ
れた音声パケツトデータS3と基地局に送信すべき制御
データとを同時に送信する必要が生じたときでも、まず
現フレームに関してはカテゴリ1で生成した送信フレー
ムデータS4によつて音声パケツトデータS3だけを送
信する。そして移動局1は、次のフレームの音声データ
S2をレート1/2で圧縮符号化することにより生成し
た後40ビツトの音声パケツトデータS3と制御データ
とをカテゴリ2で合成することにより送信フレームデー
タS4を生成し、これを送信するようにしたことによ
り、音声パケツトデータS3を途切れさせることなく必
ず送信し得るようになされている。
【0077】ここで制御データを送信する必要が生じて
から実際に制御データを送信するまでのタイミングは1
フレーム分遅れることになるが、CPU8において制御
データを送信する必要が生じてから実際に送信するまで
に必要な時間は規格(IS−95方式)によつて約0.1
秒以上と定められていることから、1フレーム分(20
[ms])遅れて制御データが送信されても何ら問題はな
い。
【0078】以上の構成において、移動局1のCPU8
は基地局に送信すべき制御データが存在しておらず通話
中の音声パケツトデータS3のみを送信する場合には、
当該音声パケツトデータS3の圧縮率(レート)にそれ
ぞれ応じたカテゴリ1、カテゴリ6〜8のいずれかを選
択してフレーム単位で送信すれば良い。
【0079】ところで従来の移動局1のCPU8は、通
話中の音声パケツトデータS3に加えて基地局に送信す
べき制御データが存在しており、音声パケツトデータS
3の圧縮率がレート1であつた場合には、図8に示すよ
うに第t+3フレームにおいてカテゴリ5を選択して制
御データを送信することを優先していたために制御デー
タのみを送信していた。
【0080】しかしこの場合には、移動局と基地局との
間で送信フレームデータS4の1フレーム分だけ一時的
に音声パケツトデータS3の送信が行われなくなること
により、呼の瞬断が生じてしまつていた。
【0081】これに対して本発明においては、通話中の
音声パケツトデータS3に加えて基地局に送信すべき制
御データが存在しており、音声パケツトデータS3の圧
縮率がレート1であつた場合には、図9に示すように第
t+3フレームにおいて移動局1のCPU8は制御デー
タを優先して送信するのではなく、カテゴリ1を選択し
て音声パケツトデータS3だけをまず優先して送信す
る。
【0082】そして移動局1のCPU8は、次の第t+
4フレームにおいて音声符号化器6によりレート1/2
によつて圧縮符号化された音声パケツトデータS3と制
御データとをカテゴリ2を選択して合成することにより
生成した送信フレームデータS4として送信する。この
とき音声パケツトデータS3は、音声符号化器6によつ
てレート1/2で圧縮符号化するようにしたことによ
り、音声パケツトデータS3の劣化を最小限に抑えるこ
とができる。
【0083】これにより移動局1は、符号化された音声
パケツトデータS3と制御データとを同時に送信する必
要が生じたときであつても、音声パケツトデータS3の
送信を途切れさせることなく常時送信することができ、
かくして通話を瞬断させることのないクリアな会話を実
現できる。
【0084】以上の構成によれば、移動局1は音声デー
タS2の情報量に応じた圧縮率(レート)によつて当該
音声データS2をフレームごとに圧縮符号化することに
より得られた可変レートの音声パケツトデータS3と、
所定の制御データとを同時に送信する場合、音声パケツ
トデータS3のデータ量が最大であり、フレームごとに
音声パケツトデータS3と制御データとを同時に送信す
るための空き領域が存在しないと、圧縮率を所定の値に
上げることによりフレームごとに生成される音声パケツ
トデータS3のデータ量を制限し、当該データ量の制限
された音声パケツトデータS3と、データ量が制限され
た分の空き領域に押入する制御データとを合成すること
により生成した送信フレームデータS4を送信すること
により、通話を瞬断させることなく制御データを送信す
ることができる。
【0085】なお上述の実施の形態においては、セルラ
ー無線通信システムの移動局から基地局へ制御データを
送信するようにした場合に本発明を適用するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、基地局
から移動局へ制御データを送信する場合に本発明を適用
するようにしても良い。
【0086】また上述の実施の形態においては、CPU
8の指示によつて次のフレームの音声データS2をレー
ト1/2で圧縮符号化するようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、音声パケツトデータS3
の劣化を考える必要のない条件では次のフレームの音声
データS2をレート1/4やレート1/8で圧縮符号化
するようにしても良い。
【0087】さらに上述の実施の形態においては、現フ
レームにおいては音声パケツトデータS3だけを送信フ
レームデータS4として送信し、次のフレームにおいて
音声データS2をレート1/2で圧縮符号化することに
より得られた音声パケツトデータS3と制御データとを
カテゴリ2によるフレームフオーマツトに従つて生成し
た送信フレームデータS4として送信するようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、音声デー
タS2の情報量が多い場合には予めレート1/2で圧縮
符号化することによりデータ量を制限し、当該制限した
分で制御データを合成して送信フレームデータS4を生
成して送信するようにしても良い。
【0088】さらに上述の実施の形態においては、送信
装置としての移動局1を音声符号化手段としての音声符
号化器6、フレームデータ生成手段としてのCPU8、
送信手段としての変調回路10及び送信回路12によつ
て構成するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、他の種々の音声符号化手段、フレームデ
ータ生成手段及び送信手段によつて構成するようにして
も良い。
【0089】さらに上述の実施の形態においては、CD
MA方式のセルラー無線通信システムに本発明を適用す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、TDMA方式等の他の種々の通信方式のセルラー
無線通信システムに本発明を適用するようにしても良
い。
【0090】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、音声デー
タの情報量が多いために所定の圧縮率で符号化したとき
の音声パケツトデータのデータ量が多くなつて制御デー
タを同時に送信することができなくなるような場合で
も、予め符号化する音声パケツトデータのデータ量を制
限し、当該制限した分だけ制御データを同時に送信する
ことにより、常に音声パケツトデータを途切れさせるこ
となく送信でき、かくして送信側から制御データを送信
する必要が生じた場合でも音声を瞬断させることなく制
御データを送信し得る送信方法及び送信装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による移動局の構成を示
すブロツク図である。
【図2】CPUにおけるプロトコル上の状態遷移を示す
略線図である。
【図3】CPUにおける階層的な構造モデルを示す略線
図である。
【図4】マルチプレクサ・サブレイヤにおける処理内容
を示す略線図である。
【図5】CPU及びDSP間で送受される音声パケツト
データのフオーマツトを示す略線図である。
【図6】フレームフオーマツトを示す略線図である。
【図7】マルチプレクサ・サブレイヤにおけるCPUの
送信フレームデータの生成処理手順を示すフローチヤー
トである。
【図8】従来におけるフレームごとのレート、制御デー
タの有無に応じて選択されるカテゴリを示す図表であ
る。
【図9】本発明におけるフレームごとのレート、制御デ
ータの有無に応じて選択されるカテゴリを示す図表であ
る。
【符号の説明】
1……移動局、6……音声符号化器、7……音声復号化
器、8……CPU、9……チヤネルコーダ、10……変
調回路、11RF回路、15……復調回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声データの情報量に応じた圧縮率によつ
    て当該音声データを一定の時間周期ごとに圧縮符号化す
    ることにより得られた可変レートの音声パケツトデータ
    と、所定の制御データとを送信する送信方法において、 上記音声パケツトデータのデータ量が最大であり、上記
    時間周期で当該音声パケツトデータと上記制御データと
    を同時に送信するための当該制御データ用の空き領域が
    存在しない場合、上記圧縮率を所定の値に上げることに
    より上記時間周期ごとに生成される上記音声パケツトデ
    ータのデータ量を制限し、 上記データ量の制限された音声パケツトデータと、当該
    制限されたデータ量分の空き領域に挿入する上記制御デ
    ータとを合成することにより生成したフレームデータを
    上記時間周期で送信することを特徴とする送信方法。
  2. 【請求項2】上記音声パケツトデータのデータ量が最大
    であり、上記時間周期で当該音声パケツトデータと上記
    制御データとを同時に送信するための当該制御データ用
    の空き領域が存在しない場合には、当該音声パケツトデ
    ータだけを送信し、 以降の時間周期のうち上記制御データを送信する必要が
    生じたときから実際に送信するまでに定められた規定の
    時間周期の中で、上記圧縮率を所定の値に上げることに
    より上記データ量の制限された音声パケツトデータと、
    当該制限されたデータ量分の空き領域に挿入する上記制
    御データとを合成することにより生成したフレームデー
    タを送信することを特徴とする請求項1に記載の送信方
    法。
  3. 【請求項3】上記所定の値は、上記音声パケツトデータ
    の劣化を最小限に抑える圧縮率とすることを特徴とする
    請求項1に記載の送信方法。
  4. 【請求項4】音声データの情報量に応じた圧縮率によつ
    て当該音声データを一定の時間周期ごとに圧縮符号化す
    ることにより得られた可変レートの音声パケツトデータ
    と、所定の制御データとを送信する送信装置において、 上記音声パケツトデータのデータ量が最大であり、上記
    時間周期で当該音声パケツトデータと上記制御データと
    を同時に送信するための当該制御データ用の空き領域が
    存在しない場合、上記圧縮率を所定の値に上げることに
    より上記時間周期ごとに生成される上記音声パケツトデ
    ータのデータ量を制限する音声符号化手段と、 上記データ量の制限された音声パケツトデータと、当該
    制限されたデータ量分の空き領域に挿入する上記制御デ
    ータとを合成することによりフレームデータを生成する
    フレームデータ生成手段と、 上記フレームデータを所定の方式で変調した後に上記時
    間周期で送信する送信手段とを具えることを特徴とする
    送信装置。
  5. 【請求項5】上記送信手段は、上記音声パケツトデータ
    のデータ量が最大であり、上記時間周期で当該音声パケ
    ツトデータと上記制御データとを同時に送信するための
    当該制御データ用の空き領域が存在しない場合には当該
    音声パケツトデータだけを送信し、 以降の時間周期のうち上記制御データを送信する必要が
    生じたときから実際に送信するまでに定められた規定の
    時間周期の中で、上記圧縮率を所定の値に上げることに
    より上記データ量の制限された音声パケツトデータと、
    当該制限されたデータ量分の空き領域に挿入する上記制
    御データとを合成することにより生成したフレームデー
    タを送信することを特徴とする請求項4に記載の送信装
    置。
  6. 【請求項6】上記所定の値は、上記音声パケツトデータ
    の劣化を最小限に抑える圧縮率とすることを特徴とする
    請求項4に記載の送信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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