JPH11261274A - カード型回路装置 - Google Patents

カード型回路装置

Info

Publication number
JPH11261274A
JPH11261274A JP10058142A JP5814298A JPH11261274A JP H11261274 A JPH11261274 A JP H11261274A JP 10058142 A JP10058142 A JP 10058142A JP 5814298 A JP5814298 A JP 5814298A JP H11261274 A JPH11261274 A JP H11261274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
reinforcing plate
frame
shield
metal cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10058142A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Okada
岡田雅信
Noboru Morioka
登 森岡
Takamasa Mizunuma
隆賢 水沼
Tatsuya Kunihiro
辰哉 国弘
Yasutaka Maekawa
恭孝 前川
Michiaki Yoshida
道明 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10058142A priority Critical patent/JPH11261274A/ja
Publication of JPH11261274A publication Critical patent/JPH11261274A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】高周波回路部のシールドを強化して、受信感度
およびSN比を向上させたカード型回路装置を提供す
る。 【解決手段】2つの脚2を有し、これらの脚2には該脚
2に沿って表面側と裏面側とに溝2a、2bが設けら
れ、これらの2つの脚2を結合する結合部材3を有する
フレーム1と、電子回路部を有し、フレーム1に取り付
けられているカード基板10と、両端部に突片21、2
2を有し、該突片21、22をフレーム1の溝2a、2
bに挿入することにより、フレーム1に取り付けられて
カード基板10の電子回路部を覆う表裏メタルカバー2
0a、20bと、を備えているカード型回路装置100
において、シールド補強板30が、フレーム1の両脚2
にブリッジして設けられると共に、メタルカバー20a
の内表面と電気的に接続され且つカード基板10のアー
スランド16に直接または間接に接続されているカード
型回路装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パソコンなどの情
報処理装置、PHSなどの通信機器に使用され、モデム
カード、PCカード、通信用カードとして知られるカー
ド型回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、PCMCIA(Personal Compute
r Memory Card International Association )およびJ
EIDA(日本電子工業振興協会)の規格に準拠したカ
ード型回路装置がパソコンなどの情報処理装置あるいは
PHS(Personal HandyphoneSistem)などの通信機器
に利用されるようになっている。
【0003】この従来のカード型装置として、電話機能
とデータ通信機能を有する無線カード装置について図1
1を参照して説明する。この無線カード装置200は、
主として4つの部材、即ち、フレーム1、カード基板1
0および表裏メタルカバー20a、20bより構成され
る。
【0004】フレーム1は、樹脂成型により形成され、
2つの脚2とこれらの脚2を結合する拡大した主結合部
材3aと棒状の副結合部材3bとよりなる。主結合部材
3aは、脚2の一端側に設けられ、脚2の端部を拡大し
て両脚2を結合した拡大壁3cと基部3dから構成され
る。副結合部材3bは、2つの脚2を結合する如く脚2
の中間に設けられ、脚2の厚みより薄い厚みを有し、そ
の裏面が脚2の裏面および主結合部材3aの裏面と同一
平面になるような構造をしている。4は樹脂製のキャッ
プで、フレーム1とは別個に樹脂成型されるが、図にお
いてはフレーム1に取り付けられた状態で示される。こ
のキャップ4には両脚2、2間に伸び後述の脚2の段部
2eと同一平面を有する段部4aが形成される。主結合
部材3aの拡大壁3cの壁面には無線通信機本来の電話
通信を行うイヤホン・マイクジャック1aが設けられて
いる。
【0005】また、5は燐青銅製のFG(Frame Grand
)端子で、図13に示すような断面形状をしており、
屈曲片5a、5bと、この屈曲片5bの先端から更に屈
曲して伸びる突起片5cとを有する。2つの脚2の表面
側と裏面側とには、脚2の長手方向に沿って長溝2aと
短溝2bが形成される。また、脚2の開放端側の内側に
は、凹部2cが形成される。また、脚2のキャップ4の
近傍には、内側面を除く3面を薄く削り取られた細径部
2dが形成される。更に、脚2の表裏面側の内側には、
後述の表裏メタルカバーの側端部が載置されて接着され
る段部2eが形成される。段部2eの深さはメタルカバ
ーの厚みとほぼ同じである。
【0006】カード基板10は長方形状をしており、一
つの短辺の近傍の両側端には、突起11aが設けられて
いる。そして、この突起11aの近傍のカード基板10
の短辺側には前記規格に適合する68ピンのコネクタ1
2が取り付けられて、カード基板10の信号ラインと電
気的に接続される。なお、このコネクタ12の表裏面側
の基板側には段部12aがそれぞれ形成される。そし
て、カード基板10の表裏面には、図10に示すデータ
処理部13、シンセサイザ14cなどの高周波回路部1
4、アンテナ15などの電子回路部が設けられる。
【0007】表メタルカバー20aと裏メタルカバー2
0bは、ステンレススチールの薄板よりなり、同一形状
のものを対抗させて配置したもので、両側端に長手の屈
曲した突片21と短手の屈曲した突片22がそれぞれ形
成されている。また、メタルカバー20a、20bは、
図12に示すように、中央部が外側に膨らんでいる。つ
ぎに、図11に示す諸部材の組み立ての態様について説
明する。カード基板10をフレーム1の副結合部材3b
と基部3d上に載置して、脚2の凹部2cに突起11a
を嵌合する。ついで、FG端子5を脚2の細径部2dに
嵌合して、FG端子5の突起片5cをカード基板10の
アースランド16に半田接続する。
【0008】つぎに、キャップ4を接着剤によりフレー
ム1に接着する。このキャップ15によりチップ状のア
ンテナ15はカバーされる。そして、ホットメルト層
を、FG端子5の屈曲片5a、5bに対応する領域を除
いて、脚2の段部2e、コネクタ12の段部12a、キ
ャップ4の段部4aと表裏メタルカバー20a、20b
との間に介在させ、且つ、脚2の溝2a、2bに表裏メ
タルカバー20a、20bの突片21、22を挿入し、
表裏メタラカバー20a、20bをそれらの両側から熱
圧着して表裏メタルカバー20a、20bをフレーム1
などに接着して固定する。この接着固定により、FG端
子5は表裏メタルカバー20a、20bと屈曲片5a、
5bのポイントで電気的に接続される。そして、図12
に示す構造の無線カード装置200が組み立てられる。
【0009】この従来の無線カード装置200において
は、図11および図13に示すFG端子5は、表裏メタ
ルカバー20a、20bをカード基板10のアースラン
ド16に電気的に接続して、表裏メタルカバー20a、
20bの電位を基板10の基板アースの電位と同電位に
する。これにより、表裏メタルカバー20a、20bに
帯電する静電気をアースランド16に放電し、かつ、外
部電磁ノイズから電子回路部を保護するという機能を有
している。また、FG端子5は、パソコンなどの情報処
理装置のカードスロットに挿入された際、情報処理装置
のグランド端子と電気的に接続して、無線カード装置2
00のアース電位と情報処理装置のグランド電位とを同
電位にする機能をも有する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
FG端子を備えているカード型回路装置を、例えば、P
HSカード装置などのようにディジタル信号と高周波信
号の混在する無線カード装置に使用した場合に、表裏メ
タルカバー20a、20bとカード基板10とが薄型化
のため接近するので、基板アースと表裏メタルカバー2
0a、20bとの間に浮遊容量が形成される。表裏メタ
ルカバー20a、20bは前述のようにFG端子5を介
して基板アースに接続されているが、このFG端子5を
介するだけでは表裏メタルカバー20a、20bのアー
スがポイントアースとなって不十分であり、前記浮遊容
量を介して外部ノイズが高周波回路部に侵入したり、ま
たアンテナ出力がこれらの表裏メタルカバー20a、2
0bから浮遊容量を介して高周波回路部に戻って送信出
力が変動し、また受信感度を低下させ、SN比を悪化さ
せていた。
【0011】そこで、本発明は、高周波回路部のシール
ドを強化して、送信出力を安定化させ、受信感度および
SN比を向上させたカード型回路装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、2つの脚を有し、該脚には該脚に沿って表面側と裏
面側とにそれぞれ溝が設けられ、これらの2つの脚を結
合する結合部材を有するフレームと、電子回路部を有
し、前記フレームに取り付けられているカード基板と、
一つの対抗する両端部に突片を有し、該突片を前記フレ
ームの溝に挿入することにより、前記フレームに取り付
けられて前記カード基板の電子回路部を覆う表裏メタル
カバーと、を備えているカード型回路装置において、シ
ールド補強板が、前記フレームの両脚にブリッジして設
けられると共に、メタルカバーの内表面と電気的に接続
され且つ前記カード基板のアースランドに直接または間
接に接続されているものである。
【0013】この発明は、メタルカバーがシールド補強
板を介して基板アースに広い面積で電気的に接続され
る。これにより、メタルカバーのアース地点が増加し、
メタルカバーの電位が基板アースの電位と確実に同電位
になり、メタルカバーにより覆われている高周波回路部
の電磁シールドが強化され、アンテナからの送信出力が
メタルカバーを介して高周波回路部に戻るのが防止され
て送信出力の安定化が図られ、受信感度およびSN比も
向上する。併せて、外部ノイズに対する耐性も向上し、
静電気対策も取られる。
【0014】請求項2に記載の発明は、前記シールド補
強板の両端部がメタルカバーの内表面と電気的に接続さ
れているものである。
【0015】この発明は、メタルカバーとフレームとの
間にシールド補強板の両端部が面的に圧接されて固定さ
れ、メタルカバーとシールド補強板とが電気的に接続さ
れる。これにより、メタルカバーは、シールド補強板を
介して基板アースに電気的に接続されて基板アースと同
電位になり、請求項1に記載の発明の作用と略同様の作
用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記シールド補
強板の両端部に一回または複数回屈曲する屈曲片が形成
され、該屈曲片がメタルカバーの突片と一緒に前記フレ
ームの溝に圧入されることにより、該溝中において前記
屈曲片と前記突片とが電気的に接続されているものであ
る。
【0017】この発明は、メタルカバーの突片とシール
ド補強板の屈曲片とが、フレームの溝に圧入され、少な
くともこの溝の中において突片と屈曲片とが面接触して
電気的に接続される。これにより、メタルカバーは、シ
ールド補強板を介して基板アースに電気的に接続されて
基板アースと同電位になり、請求項1に記載の発明の作
用と略同様の作用を有する。
【0018】請求項4に記載の発明は、前記シールド補
強板が前記高周波回路部のシールド部に半田つけされて
いるものである。
【0019】この発明は、シールド補強板が高周波回路
部のシールド部に半田つけされる。これにより、メタル
カバーは、シールド補強板およびシールド部を介して、
確実に基板アースに電気的に接続されて基板アースと同
電位になり、請求項1に記載の発明の作用と略同様の作
用を有する。
【0020】請求項5に記載の発明は、前記シールド補
強板が少なくとも一つのアース接続片を有し、該アース
接続片が前記カード基板のアースランドに接続されてい
るものである。
【0021】この発明は、シールド補強板のアース接続
片が直接基板のアースランドに接続される。これによ
り、メタルカバーは、シールド補強板を介して、基板ア
ースに電気的に接続されて基板アースと同電位になり、
請求項1に記載の発明の作用と略同様の作用を有する。
【0022】請求項6に記載の発明は、前記シールド補
強板の中央部が撓んで前記メタルカバーの内表面に弾性
的に接触しているものである。
【0023】この発明は、シールド補強板が撓んでメタ
ルカバーの内表面と弾性的に面接触しかつ電気的に接続
する。シールド補強板が弾性的に撓むことによりシール
ド補強板とメタルカバーの接触圧力が大きくなり電気的
接続がより強固になる。また、メタルカバーは多点でシ
ールド補強板に接触して電気的に接続されて基板アース
と同電位になり、請求項1に記載の発明の作用と略同様
の作用を有する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、図1を参照して、本発明
のカード型回路装置の一実施例として無線カード装置1
00について説明する。本実施例の無線カード装置10
0は、図11および図12に示す従来の無線カード装置
200の改良に関するものであるので、同一部分には同
一番号を付して、その説明を援用する。
【0025】カード基板10の短手方向でシンセサイザ
などの高周波回路部14のシールド部14eの両側に
は、2つのアース接続用の細長い貫通孔11bが対抗し
て設けられる。
【0026】30はシールド補強板で、例えば、銅、ア
ルミニュウム、ニッケルなどの金属または洋白などの合
金よりなる。このシールド補強板30は短冊部31と、
この短冊部31の中央部側縁が片方に拡大して形成され
且つ複数個の孔を有する半田接続部32と、この半田接
続部32の両端から下方に折れ曲がるアース接続片33
aと、からなる。
【0027】シールド補強板30の変形例が図2〜図4
に示される。図2に示すシールド補強板30aは短冊部
31の両端部が下方に略90゜屈曲して形成された屈曲
片31aを有している。この屈曲片31aはアース接続
片33aよりは短く形成される。
【0028】図3に示すシールド補強板30bは、図2
に示す短冊部31の屈曲片31aの先端部が外側に略9
0゜屈曲して形成された屈曲片31bを有し、かつ、ア
ース接続片33aの先端部も略90゜外側に屈曲して形
成されたアース接続片33bを有している。
【0029】図4に示すシールド補強板30cは、図1
に示すシールド補強板30の短冊部31の中央部側縁が
両側に拡大して形成された幅広いシールド面を有し、併
せて半田接続部32も有している。しかし、シールド片
33aは有していない。シールド補強板30cは、この
シールド片33aを有していない代わりに、基板アース
に接続されている高周波回路部のシールド部14eに半
田接続部32が半田接続されることにより基板アースに
接続される。そして、シールド補強板30cおよびシー
ルド部14eを介して、表メタルカバー20aは間接的
に基板アースに接続される。
【0030】つぎに、図1に示す本実施例の無線カード
装置100の諸部材の組み立て方について説明するが、
図11および図12に示す従来例の組み立て方と重複す
る部分は除いて異なる部分、即ちシールド補強板30の
取り付け方について図1および図5を参照して説明す
る。
【0031】カード基板10がフレーム1に組み込まれ
た後、カード基板10の貫通孔11bに、シールド補強
板30のアース接続片33aの先端部を挿入し、また、
短冊部31の先端部を脚2の溝2b部分の段部2eに載
置して、シールド補強板30をフレーム1にブリッジす
る。そして、アース接続片33aの先端部をカード基板
10の裏面に設けたアースランド16aに半田接続す
る。また、半田接続部32をシールド部14eに半田付
けする。なお、アース接続片33aのアース接続で十分
な場合は、半田接続部32でのアース接続は省略しても
よい。
【0032】その後、シールド補強板30の短冊部31
の先端部およびFG端子5の屈曲片5a、5bに対応す
る領域を除いて、脚2の段部2e、コネクタ12の段部
12aおよびキャップ4の段部4aと表裏メタルカバー
20a、20bとの間にホットメルト層を介在させ、ま
た、表裏メタルカバー20a、20bの突片21、22
を溝2a、2bにそれぞれ挿入する。そして、表裏メタ
ルカバー20a、20bを両側から熱圧着してフレーム
1などに固定すると共に、短冊部31の先端部と表メタ
ルカバー20aの内表面とを圧接して固定し、表メタル
カバー20aとシールド補強板30との電気的接続を行
う。これにより、表メタルカバー20aはシールド補強
板30を介してカード基板10のアースランド16aに
電気的に接続される。そして、表裏メタルカバー20
a、20bは、前記FG端子5を介して基板のアースラ
ンド16に接続されているが、更にシールド補強板30
をも介して基板のアースランドに接続されることにな
り、複数箇所で基板アースに接続されるので、シールド
の強化が図られる。
【0033】つぎに、図6を参照して、図2に示すシー
ルド補強板30aを用いた場合について説明する。
【0034】カード基板10がフレーム1に組み込まれ
た後、シールド補強板30aのアース接続片33aの先
端部をカード基板10の貫通孔11bに挿入すると共
に、短冊部31の屈曲片31aを溝2b’に挿入する。
そして、アース接続片33aの先端部をカード基板10
の裏面側のアースランド16aに半田接続する。
【0035】その後、シールド補強板30aの短冊部3
1の先端部およびFG端子5の屈曲片5a、5bに対応
する領域を除いてホットメルト層を介在させて、表メタ
ルカバー20aの突片21、22を溝2a、2b’に、
また裏メタルカバー20bの突片21、22を溝2a、
2bに、それぞれ挿入ないし圧入する。そして、表裏メ
タルカバー20a、20bをフレーム1などに熱圧着し
て固定すると共に、シールド補強板30aの屈曲片31
aと表メタルカバー20aの突片22とを溝2b’中に
おいて圧接して固定する。これにより、表メタルカバー
20aはシールド補強板30aを介してカード基板10
のアースランド16aに電気的に接続されて、シールド
が強化される。
【0036】つぎに、図7を参照して、図3に示すシー
ルド補強板30bを用いた場合について説明する。
【0037】カード基板10がフレーム1に組み込まれ
た後、シールド補強板30bの短冊部31の屈曲片31
bを溝2b’に挿入すると共に、アース接続片33bを
カード基板10の表面側のアースランド16bに半田接
続する。
【0038】その後、シールド補強板30bの短冊部3
1の先端部およびFG端子5の屈曲片5a、5bに対応
する領域を除いてホットメルト層を介在させ、表メタル
カバー20aの突片21、22を溝2a、2b’に、ま
た裏メタルカバー20bの突片21、22を溝2a、2
bに、それぞれ挿入ないし圧入する。そして、表裏メタ
ルカバー20a、20bを両側から熱圧着してフレーム
1などに固定すると共に、シールド補強板30bの屈曲
片31aと表メタルカバー20aの突片22とを溝2
b’中において弾性的に圧接して固定する。これによ
り、表メタルカバー20aはシールド補強板30bを介
してカード基板10のアースランド16bに電気的に接
続されて、シールドが強化される。この場合、表メタル
カバー20aの突起22が溝2b’の深さよりも長いと
きは、溝2b’の中で屈曲片31aと突片22は、面接
触し、逆に、突片22が溝2b’の深さよりも短いとき
は、表メタルカバー20aとシールド補強板30bは溝
2b’の外でも面接触する。また、屈曲片31bの弾力
で突片22の先端でも接触する。
【0039】つぎに、図8を参照して、図2に示すシー
ルド補強板30aの短冊部31よりもやや長い短冊部3
1’を有し、更にアース接続片33aよりもやや長いア
ース接続片33a’を有するシールド補強板30a’を
用いた場合について説明する。
【0040】カード基板10がフレーム1に組み込まれ
た後、シールド補強板30a’のアース接続片33a’
の先端部をカード基板10の貫通孔11bに挿入すると
共に、短冊部31’を湾曲させながら、短冊部31’の
屈曲片31aを溝2b’に挿入する。そして、アース接
続片33a’の先端部をカード基板10の裏面側のアー
スランド16aに半田接続する。
【0041】その後、シールド補強板30a’の短冊部
31’の先端部およびFG端子5の屈曲片5a、5bに
対応する領域を除いてホットメルト層を介在させて、表
メタルカバー20aの突片21、22を溝2a、2b’
に、また裏メタルカバー20bの突片21、22を溝2
a、2bにそれぞれ挿入ないし圧入する。そして、表裏
メタルカバー20a、20bを両側から熱圧着してフレ
ーム1などに固定する。これにより、短冊部31’は、
弾性を持って弓なりに撓み、その両端部と中央部が表メ
タルカバー20aの内表面と圧接して電気的に接続され
る。よって、表メタルカバー20aはその中央部がシー
ルド補強板30a’を介してカード基板10のアースラ
ンド16aに電気的に接続されて、シールドが強化され
る。
【0042】つぎに、図9を参照して、図4に示すシー
ルド補強板30cを用いた場合について説明する。
【0043】カード基板10がフレーム1に組み込まれ
た後、シールド補強板30cの短冊部31の先端部を脚
2の溝2b部分の段部2eに載置して、シールド補強板
30cをフレーム1にブリッジする。そして、アース接
続片30cの半田接続部32を高周波回路部のシールド
部14eに半田接続する。なお、このシールド部14e
は、基板のアースランド16cに接続されている。
【0044】その後、シールド補強板30cの短冊部3
1の先端部およびFG端子5の屈曲片5a、5bに対応
する領域を除いてホットメルト層を介在させ、また、表
裏メタルカバー20a、20bの突片21、22を溝2
a、2bにそれぞれ挿入する。そして、表裏メタルカバ
ー20a、20bを両側から熱圧着してフレーム1など
に固定すると共に、短冊部31の先端部と表メタルカバ
ー20aの内表面とを圧接して固定し、表メタルカバー
20aとシールド補強板30cとを面接触して電気的接
続を行う。これにより、表メタルカバー20aはシール
ド補強板30c、シールド部14eを介してカード基板
10のアースランド16cに電気的に接続されて、シー
ルドが強化される。
【0045】以上の実施例においては、シールド補強板
は、表メタルカバー20a側に設けたが、更に裏メタル
カバー20b側にも設けてもよい。
【0046】また、上記実施例においては、アースラン
ド16、16a、16b、16cは、カ−ド基板10に
おいて、電気的に接続されて等電位になっている。
【0047】つぎに、図10を参照して、本実施例の無
線カード装置100の電気的回路構成について概略説明
する。
【0048】無線カード装置100を情報処理端末40
のカードスロットに差し込むと、このカードスロットの
端末コネクタにコネクタ12が接続されて双方でデータ
信号の授受が行われるようになる。また、無線カード装
置100のFG端子5が情報処理端末40のカードスロ
ット内のグランド端子と電気的に接続されて、無線カー
ド装置100のアース電位が情報処理端末40のグラン
ド電位と同電位になる。
【0049】本実施例の無線カード装置100は、大別
するとデータ処理部13と高周波回路部14、アンテナ
15よりなる。
【0050】データ処理部13は、べースバンド回路、
制御回路などから構成されて、情報処理端末40から出
力されたデータ信号を処理して送信部14aに出力す
る。即ち、情報処理端末40の出力であるパラレルデー
タ信号をシリアルデータ信号に変換して出力する。
【0051】送信部14aではデータ処理部13によっ
て処理されたシリアルデータ信号を例えばπ/4・QP
SK信号に変調し、シンセサイザ部14cからの局部発
振周波数とミキシングしてアップコンバートして送信信
号TXを形成する。この送信信号TXは、送受切替器ス
イッチ14dおよびアンテナ15を介して送信される。
【0052】また、受信部14bでは、アンテナ15お
よび送受信切替スイッチ14dを介して受信された受信
信号RXがシンセサイザ部14cからの局部発振周波数
とミキシングされてダウンコンバートされてIF信号に
変換される。このIF信号のπ/4・QPSK変調信号
は復調されて受信データ信号が取り出される。この受信
データ信号はデータ処理部13に出力される。この受信
データ信号は、パラレルデータ信号に変換されて情報処
理端末40に取り込まれる。
【0053】なお、図10に示す無線カード装置100
は、送受切替スイッチ14dを有して、ディジタル無線
通信装置の形態になっているが、送受切替スイッチ14
dを分波器に置き換え、その他の回路もアナログ回路構
成とすることにより、アナログ無線通信装置とすること
もできる。
【0054】上記実施例においては、カード型回路装置
としてアンテナを内蔵する無線カード装置について説明
したが、本発明は、有線モデムカード、PCカード、L
ANカードなどの通信用カード装置にも適用できる。
【0055】
【発明の効果】本発明は、電磁シールドの機能を有する
メタルカバーが、面接触のシールド補強板を介して、従
来よりも多くの地点で基板アース電位に落とされるの
で、シンセサイザなどの高周波回路部の電磁シールドが
強化されて、送信出力が安定し、また受信感度およびS
N比が向上する。併せて、外来ノイズに対する耐性も向
上し、静電気による悪影響も解消する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカード型回路装置の一実施例として
の無線カード装置の展開斜視図
【図2】 シールド補強板の他の変形例の斜視図
【図3】 同じく、シールド補強板の他の変形例の斜視
【図4】 同じく、シールド補強板の更に他の変形例の
斜視図
【図5】 図1に示す無線カード装置の組み立て後のX
−X線断面形態図
【図6】 図2に示すシールド補強板を有する無線カー
ド装置の断面形態図
【図7】 図3に示すシールド補強板を有する無線カー
ド装置の断面形態図
【図8】 図2に示す他のシールド補強板を有する無線
カード装置の断面形態図
【図9】 図4に示すシールド補強板を有する無線カー
ド装置の断面形態図
【図10】 本実施例の無線カード装置の電子回路部の
ブロック図
【図11】 従来のカード型回路装置としての無線カー
ド装置の展開斜視図
【図12】 図1に示す無線カード装置の組み立て後の
Y−Y線断面形態図
【図13】 図1および図11に示すFG端子の断面形
態図
【符号の説明】
1 フレーム 2 脚 2a、2b 溝 2c 凹部 2d 細径部 2e、4a、12a 段部 3a 主結合部材 3b 副結合部材 3c 拡大壁 3d 基部 4 キャップ 5 FG端子 5a、5b 屈曲片 5c 突起片 10 カード基板 11a 突起 11b 貫通孔 12 コネクタ 13 データ処理部 14 高周波回路部 14e シールド部 15 アンテナ 16a〜16c アースランド 20a 表メタルカバー 20b 裏メタルカバー 21、22 突片 30、30a、30b、30c シールド補強板 31 短冊部 31a、31b 屈曲片 32 半田接続部 33a、33b アース接続片 40 情報処理端末
フロントページの続き (72)発明者 国弘 辰哉 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 前川 恭孝 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 吉田 道明 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの脚を有し、該脚には該脚に沿って
    表面側と裏面側とにそれぞれ溝が設けられ、これらの2
    つの脚を結合する結合部材を有するフレームと、 電子回路部を有し、前記フレームに取り付けられている
    カード基板と、 一つの対抗する両端部に突片を有し、該突片を前記フレ
    ームの溝に挿入することにより、前記フレームに取り付
    けられて前記カード基板の電子回路部を覆う表裏メタル
    カバーと、を備えているカード型回路装置において、 シールド補強板が、前記フレームの両脚にブリッジして
    設けられると共に、メタルカバーの内表面と電気的に接
    続され且つ前記カード基板のアースランドに直接または
    間接に接続されているカード型回路装置。
  2. 【請求項2】 前記シールド補強板の両端部がメタルカ
    バーの内表面と電気的に接続されている請求項1に記載
    のカード型回路装置。
  3. 【請求項3】 前記シールド補強板の両端部に一回また
    は複数回屈曲する屈曲片が形成され、該屈曲片がメタル
    カバーの突片と一緒に前記フレームの溝に圧入されるこ
    とにより、該溝中において前記屈曲片と前記突片とが電
    気的に接続されている請求項1に記載のカード型回路装
    置。
  4. 【請求項4】 前記シールド補強板が前記高周波回路部
    のシールド部に半田つけされている請求項1、請求項2
    または請求項3に記載のカード型回路装置。
  5. 【請求項5】 前記シールド補強板が少なくとも一つの
    アース接続片を有し、該アース接続片が前記カード基板
    のアースランドに接続されている請求項1から請求項4
    のいづれかに記載のカード型回路装置。
  6. 【請求項6】 前記シールド補強板の中央部が撓んで前
    記メタルカバーの内表面に弾性的に接触している請求項
    1、請求項2、請求項3または請求項5に記載のカード
    型回路装置。
JP10058142A 1998-03-10 1998-03-10 カード型回路装置 Pending JPH11261274A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10058142A JPH11261274A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 カード型回路装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10058142A JPH11261274A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 カード型回路装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11261274A true JPH11261274A (ja) 1999-09-24

Family

ID=13075753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10058142A Pending JPH11261274A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 カード型回路装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11261274A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001332914A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Honda Tsushin Kogyo Co Ltd アンテナユニット付きカード
US6751476B2 (en) 2000-04-28 2004-06-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Information processing apparatus, wireless communication card, and information processing system
WO2006098067A1 (ja) * 2005-03-17 2006-09-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. カード型装置およびその製造方法
US7149481B2 (en) 2002-07-22 2006-12-12 Tdk Corporation Card-type wireless communication device
JP2008017200A (ja) * 2006-07-06 2008-01-24 Fujitsu Component Ltd トランシーバモジュール
JP2013131911A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Sharp Corp アンテナモジュール
CN110213928A (zh) * 2018-02-28 2019-09-06 发那科株式会社 电子设备

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06275979A (ja) * 1993-03-19 1994-09-30 Nec Kansai Ltd 高周波ユニットのアース構造
JPH07192105A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Nec Home Electron Ltd Icカード
JPH09153121A (ja) * 1995-11-30 1997-06-10 Hirose Electric Co Ltd Pcカード用フレームキット及びpcカード

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06275979A (ja) * 1993-03-19 1994-09-30 Nec Kansai Ltd 高周波ユニットのアース構造
JPH07192105A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Nec Home Electron Ltd Icカード
JPH09153121A (ja) * 1995-11-30 1997-06-10 Hirose Electric Co Ltd Pcカード用フレームキット及びpcカード

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6751476B2 (en) 2000-04-28 2004-06-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Information processing apparatus, wireless communication card, and information processing system
JP2001332914A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Honda Tsushin Kogyo Co Ltd アンテナユニット付きカード
US7149481B2 (en) 2002-07-22 2006-12-12 Tdk Corporation Card-type wireless communication device
WO2006098067A1 (ja) * 2005-03-17 2006-09-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. カード型装置およびその製造方法
US7407112B2 (en) 2005-03-17 2008-08-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Card apparatus and method of producing the same
JP2008017200A (ja) * 2006-07-06 2008-01-24 Fujitsu Component Ltd トランシーバモジュール
JP4719093B2 (ja) * 2006-07-06 2011-07-06 富士通コンポーネント株式会社 トランシーバモジュール
JP2013131911A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Sharp Corp アンテナモジュール
CN110213928A (zh) * 2018-02-28 2019-09-06 发那科株式会社 电子设备
US10575418B2 (en) 2018-02-28 2020-02-25 Fanuc Corporation Electronic device
CN110213928B (zh) * 2018-02-28 2022-06-24 发那科株式会社 电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6659784B1 (en) Connector with switching device
US6879849B2 (en) In-built antenna for mobile communication device
JP5529585B2 (ja) ダイバーシティ次数2の小型アンテナシステム
US7443351B2 (en) Portable terminal
KR101133312B1 (ko) 전송 선로 패턴이 케이스에 매립되는 전자장치 및 그 제조방법
US20020022459A1 (en) Portable communication unit and internal antenna used for same
US7466289B2 (en) Integrated module of antenna and connector
TWI247498B (en) Connector unit
EP1821368A1 (en) Connector between substrates, and circuit board device using connector between substrates
US7442082B2 (en) Shielded connector with folding arrangement ensuring perpendicularity between sidewall and bottom wall of the metal housing
JPH11261274A (ja) カード型回路装置
US20040222930A1 (en) Wrist antenna
CN110622493B (zh) 通信设备和用于组装通信设备的方法
US9033252B2 (en) Communication module, connector, and connector-equipped communication module
US7479018B2 (en) Electronic component assembly
TW201021299A (en) Dual card connector
JP2005038917A (ja) カード機器とこれを用いた高周波装置
CN217934196U (zh) 电子设备
JP3558852B2 (ja) コンピュータ用チューナボード及びその製造方法
CN215735274U (zh) 电子设备组件、电子设备以及保护壳
US7057576B2 (en) Antenna unit and radio communication terminal using this antenna unit
CN212277405U (zh) 一种鲨鱼鳍天线
KR102139079B1 (ko) 슬롯 안테나가 설치된 전자 장치
US20040242168A1 (en) Module for transmitting and/or receiving radio data
JP2008061204A (ja) 携帯無線機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060411

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060822