JPH11260266A - 平面型プラズマ放電表示装置 - Google Patents

平面型プラズマ放電表示装置

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JPH11260266A
JPH11260266A JP10059767A JP5976798A JPH11260266A JP H11260266 A JPH11260266 A JP H11260266A JP 10059767 A JP10059767 A JP 10059767A JP 5976798 A JP5976798 A JP 5976798A JP H11260266 A JPH11260266 A JP H11260266A
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JP
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electrode
electrode group
substrate
display device
plasma discharge
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JP10059767A
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English (en)
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Hiroshi Mori
啓 森
Suehiro Nakamura
末広 中村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常のいわゆるマトリクス型の、高精細度型
の表示装置における、水平方向走査に係わる端子数が膨
大な数であることによる端子の配置部の面積の増大化、
ないしは端子幅の縮小もしくは端子相互の近接化に伴う
信頼性の低下。 【解決手段】 第1の電極群と第2の電極群とを有し、
第1の電極群は、第1の方向に延びる複数の電極素子X
が並置配列されて成り、第2の電極群の電極素子は、第
1の方向と交叉する方向に延びる複数の電極素子Yが並
置配列されて成る。第2の電極群の電極素子Yは、隣り
合う4本の電極素子をそれぞれ1組として、各組におい
て1つ置きの電極素子から共通の端子導出がなされ、第
1の電極群の1つ置きの電極素子Xと、第2の電極群
の、各組における対応する隣り合う各2本の電極素子と
の交叉部に対応して、プラズマ放電部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面型プラズマ放
電表示装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】2電極方式いわゆるX−Y単純マトリク
ス方式によるプラズマ放電表示装置において、高精細度
化によって画素数が増加されるにつれ、電極数、したが
って、その電極端子数が増加する。そして、このよう
に、電極端子数が増加すると、これら端子の配置部の面
積の増大化、ないしは端子幅の縮小もしくは端子相互の
近接化に伴う信頼性の低下等の問題が生じる。
【0003】通常、水平(行)方向の画素数は、垂直
(列)方向の画素数に比し、その数がかなり多い。した
がって、上述の単純マトリクス方式による場合、その垂
直方向に沿って延びるように形成される電極(以下列電
極ないしはY電極という)の本数は、水平方向に沿って
延びるように形成される(以下行電極ないしはX電極と
いう)の本数よりかなり多い。すなわち、水平方向走査
に係わる電極端子数は、垂直方向走査に係わる電極端子
数に比し、かなり多い。
【0004】例えば単色表示装置において、VGA(Vi
deo Graphic Array)表示においては、行方向に延びる行
電極数が、480本であるに対し、列方向に延びる列電
極の本数は、640本である。また、SVGA(Super
Video Graphic Array)表示においては、行方向に延びる
行電極の本数が600本であり、列方向に延びる列電極
は、800本である。そして、XGA(Extended Graph
ic Array) 表示においては、行方向に延びる行電極の本
数が、768本で、列方向に延びる列電極の本数が10
24本である。また、SXGA(Super Extended Graph
ic Array) 表示においては、行方向に延びる行電極の本
数が1024本で、列方向の延びる列電極が1280本
である。また、UXGA(Ultra Extended Graphic Arr
ay) 表示においては、行方向に延びる行電極が1200
本で、列方向に延びる列電極が1600本である。そし
て、これら各アレイ表示方法において、それぞれカラー
表示とする場合は、赤、緑および青の各1本によって単
位発光部を形成することから、各列電極の本数は3倍と
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、通常
のいわゆるマトリクス型の、高精細度型の表示装置にお
ける、水平方向走査に係わる端子数、すなわち上述の列
電極の端子数が膨大な数であることから、この列電極の
端子の配置部の面積の増大化、ないしは端子幅の縮小も
しくは端子相互の近接化に伴う信頼性の低下を来す。
【0006】本発明は、このような課題の解決をはか
る。すなわち、通常の表示装置においては、列電極の端
子数が行電極の端子数に比し、格段に多いことに着目し
て、行電極の端子数を増加せることにより列電極の端子
数を減少することができるようにして、両電極の端子数
の均衡化を図って、稠密な列電極端子の緩和を図るもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるプラズマ表
示装置は、第1の電極群と第2の電極群とを有して成
る。第1の電極群は、第1の方向に延びる複数の電極素
子が並置配列されて成る。第2の電極群の電極素子は、
第1の方向と交叉する方向に延びる複数の電極素子が並
置配列されて成る。第2の電極群の電極素子は、隣り合
う4本の電極素子をそれぞれ1組として、各組において
1つ置きの電極素子から共通の端子導出がなされる。一
方、第1の電極群の1つ置きの電極素子と、第2の電極
群の、各組における対応する隣り合う各2本の電極素子
との交叉部に対応して、プラズマ放電部を形成する。
【0008】これら第1および第2の電極群は、互いに
対向する第1および第2の基板に形成するか、共通の基
板に平面的に配置形成する。
【0009】そして、所要のプラズマ放電部における第
1および第2の電極群の電極素子間に所要の放電電圧を
印加することによって、プラズマ放電を発生させて、こ
のプラズマ放電によって、放電ガス発光による表示、あ
るいはこの放電によって発生した光、例えば紫外線によ
る蛍光体の励起発光による表示を行う。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による平面型プラズマ表示
装置は、第1の電極群と第2の電極群とが形成され、第
1の電極群は、第1の方向に延びる複数の電極素子が並
置配列されて成り、第2の電極群の電極素子は、第1の
方向と交叉する方向に延びる複数の電極素子が並置配列
されて成る。第2の電極群の電極素子は、隣り合う4本
の電極素子をそれぞれ1組として、各組において1つ置
きの電極素子から共通の端子導出がなされる。そして、
第1の電極群の1つ置きの電極素子と、第2の電極群
の、上述の各組における対応する隣り合う各2本の電極
素子との交叉部に対応して、プラズマ放電部を形成す
る。そして、第1および第2の電極群に順次的、もしく
は同時的に所要の、例えば選択された電極素子間にプラ
ズマ放電を発生させて目的とする表示を行う。この放電
は、交流もしくは直流電圧印加によって行うことができ
る。
【0011】本発明による一の実施形態は、第1の電極
群と第2の電極群とを共通の基板に平面的に配置形成す
る。
【0012】また、本発明による平面型プラズマ表示装
置は、少なくともいずれか一方が、表示光を透過する透
明基板、例えばガラス基板によって構成された第1の基
板と第2の基板とが、所要の間隔を保持して対向し、こ
れら第1および第2の基板の周辺部が例えばガラスフリ
ットによって気密的に封止され第1および第2の基板間
に偏平ガス空間が形成された平面型表示容器によって構
成することができる。
【0013】そして、その第1の基板を上述の共通基板
として、これに第1および第2の電極群を形成すること
ができる。しかしながら、第1の基板自体を、第1およ
び第2の電極群が形成された共通の基板とする場合に限
られるものではなく、第1の基板上に、第1および第2
の電極群が共に形成された他の基板を衝合配置すること
もできる。
【0014】上述の平面型表示容器の第2の基板には、
蛍光体層が形成される。この蛍光体層は、例えばカラー
表示装置においては、例えば赤、緑および青の蛍光体が
塗りわけられて成り、単色表示装置においては、単色の
蛍光体を塗布する。
【0015】また、上述の平面型表示容器の第2の基板
に、単位放電領域を区分する隔壁を形成する。
【0016】上述の各構成において、交流駆動によるプ
ラズマ表示装置を構成する場合においては、第1および
第2の電極群の少なくとも一方の形成部を覆って誘電体
層が形成された構成とする。
【0017】この誘電体層上には、この誘電体層に比し
仕事関数が小さく、また誘電体層のプラズマ放電による
表面の損傷を保護できる表面層を形成することができ
る。
【0018】第1の電極群および第2の電極群のいずれ
か一方、あるいは双方の電極素子は、互いに他の電極群
の電極素子との間でプラズマ放電がなされる放電電極部
と、第1の方向および第2の方向に延びる電極部分とに
よって構成される。
【0019】これら第1および第2の電極群の電極素子
の第1および第2の方向に延びる互いの交叉部には、絶
縁層を介在させて、第1および第2の電極群の電極素子
間の電気的絶縁がなされる。
【0020】そして、第1および第2の電極群の電極素
子の交叉部に対応して、前述したように、第1または第
2の電極群の少なくとも一方の電極素子に、放電電極部
が形成されて、この放電電極部と互いに他の電極群の放
電電極部もしくは電極素子との間に、プラズマ放電部を
形成する。これらプラズマ放電部を形成する放電電極部
相互もしくは放電電極部と電極素子との間は、所要の放
電開始電圧によってプラズマ放電を発生し得る狭間隔d
に選定し、同様の電圧が印加されるものの、プラズマ放
電の発生が回避されるべき、隣り合う第1および第2の
電極群の電極素子間の間隔は、前記間隔dより大に選定
する。
【0021】第1の電極群の電極素子と、第2の電極群
の電極素子の放電電極部とは、同一の導電層によって構
成することができる。すなわち、これら第1の電極群の
電極素子と第2の電極素子の放電電極部の形成は、同一
導電層によって同一工程で形成することができる。この
ようにするときは、各プラズマ放電部の対向部が同時に
形成されることから、各プラズマ放電部における間隔d
を正確に設定することができる。しかしがら、第1の電
極群の電極素子と第2の電極素子とを、それぞれ異なる
工程による導電層によって形成することもできる。
【0022】そして、第2の基板に、蛍光体層、例えば
カラー表示を行う場合においては、赤、緑および青の発
光がなされる蛍光体R、GおよびBが形成された蛍光面
が形成される。
【0023】この蛍光体層が形成された第2の基板に、
上述したように、隔壁を形成するが、この隔壁は、第2
の電極群の電極素子の、上記第2の方向に延長する電極
部と対向してこれに沿って、すなわち列方向に沿って帯
状に突設し、各単位放電領域相互のクロストークを阻止
する。
【0024】次に、図面を参照して、本発明による平面
型プラズマ表示装置の例を説明するが、本発明装置は、
これら例の構成に限られるものではない。各例において
は、交流駆動型構成とした場合である。図1にその平面
図を示し、図2に図1の側面図を示すように、少なくと
も一方が表示光に対して光透過性を有する、例えばそれ
ぞれが、透明ガラス基板よりなる第1の基板1と、第2
の基板2とが、所要の間隔を保持して対向し、その周辺
部が、ガラスフリット等のシール材3によって気密的に
封止されて、両基板1および2間に、偏平ガス空間が形
成された平面型表示容器が形成されて成る。
【0025】第1の基板1は、第2の基板2より大なる
面積として、その側縁部、図示の例では4側縁部が、第
2の基板2の各側縁部より外側に露出されるようにす
る。
【0026】図3は、その第1および第2の基板1およ
び2を開放して内部を開示した要部の斜視図を示す。第
1の基板1の内面、すなわち第2の基板2との対向面に
は、複数の第1の方向に延びる電極素子(便宜上、行電
極素子という)Xが配列されてなる第1の電極群11
と、複数の第1の方向と交叉、例えば直交する方向に延
びる電極素子(便宜上、列電極素子という)Yが配列さ
れてなる第2の電極群12とが形成される。
【0027】図4Aは、上述の本発明装置の一例の、行
電極素子Xにおける行方向に延長する部分での行方向の
断面図を示し、図4Bは、行電極素子Xの行方向に延長
する部分間での同様に行方向の断面図を示し、図5は、
上述の第1基板1上に形成された第1および第2の電極
群11および12の一例のパターン図を示す。
【0028】この例では、第1の電極群11および第2
の電極群12の、各電極素子X(X1 ,X2 ,X3 ・・
・)およびY(Y1 ,Y2 ,Y3 ・・・)が、共に、そ
れぞれ給電部を構成する第1の方向とこれに直交する第
2の方向とに沿って延び、平行配列された帯状の電極部
分AX (AX1,AX2,AX3・・・)およびAY (AY1
Y2,AY3・・・)と、各帯状の電極部分AX およびA
Y から電気的に延長して設けられた放電電極部IX (I
X1,IX2,IX3・・・)およびIY (IY1,IY2,IY3
・・・)とより成る。
【0029】第1の電極群11の各電極素子Xの、各電
極部分AX は、例えばその各一端部が、第1の基板1の
側縁部にまで延在させることによって、外部に露呈させ
て各行電極端子TX (TX1,TX2,TX3・・・)とする
ことができる。
【0030】列電極素子Yの、帯状の電極部分AY 下に
は、例えばSiO2 による絶縁層14が形成され、この
絶縁層14が、各列電極素子Y(Y1 ,Y2 ,Y3 ・・
・)と、各行電極素子X(X1 ,X2 ,X3 ・・・)と
の交叉部に介在されて、列電極素子Yと行電極素子Xと
の電気的絶縁がなされる。
【0031】これら第1および第2の電極群11および
12の各電極素子XおよびYによって、マトリクス状に
配列されたプラズマ放電部を形成する。図6は、その各
電極素子X(X1 ,X2 ,X3 ・・・)およびY
(Y1 ,Y2 ,Y3 ・・・)の配線図の一例を示すもの
で、図示のように、第2の電極群12の電極素子Yは、
隣り合う4本の電極素子をそれぞれ1組として、各組に
おいて1つ置きの電極素子Y1 およびY3 ,Y2 および
4 ・・・が相互に接続されて第1の基板1の他の側縁
部にまで延在させることによって、外部に露呈させ、各
列電極端子TY (TY13 ,TY24 ,T57・・・)を導出
する。
【0032】そして、第1の電極群11の1つ置きの電
極素子X1 ,X3 ,X5 ・・・と、上記第2の電極群1
2の上記各組における対応する隣り合う各2本の電極素
子Y1 およびY2 ,Y5 およびY6 ,Y9 およびY10
・・との各交叉部に対応して、プラズマ放電部P11およ
びP12,P21およびP22,P31およびP32,・・・,P
15およびP16,P25およびP26,P35およびP36・・
・,P19およびP10,P29およびP20,P39および
30,・・・を形成し、他の第1の電極群11の1つ置
きの電極素子X2 ,X4 ,X6 ・・・と、上記第2の電
極群12の上記各組における対応する隣り合う他の2本
の電極素子Y3 およびY4 ,Y7 およびY8 ,Y11およ
びY12・・・との各交叉部に対応して、プラズマ放電部
13およびP14,P23およびP24,P33およびP34,・
・・,P17およびP18,P27およびP28,P37およびP
38・・・を形成する。
【0033】これら各プラズマ放電部P(P11,P12
21,P22,P31,P32,・・・,P15、P16,P25
26,P35,P36・・・)の形成は、これら各プラズマ
放電部Pの形成部において、それぞれ対応する電極素子
XおよびYの前述した各放電電極部IX およびIY によ
って形成する。具体的には、例えば図5に示すように、
1つ置きの電極素子X1 ,X3 ,X5・・・に関して
は、Y電極の各組において対応する隣り合う電極Y1
よびY2,図5においては図示されていないが、Y5
よびY6 ・・・の放電電極部IY1,IY2,図5において
は図示されていないが、IY5,IY6・・・に対向して距
離dをもって対向するように形成される。そして、他の
1つ置きの電極素子X2 ,X4 ,X6 ・・・に関して
は、Y電極の各組において対応する他の隣り合う電極Y
3 およびY4 ,図5においては図示されていないが、Y
7 およびY8 ・・・の放電電極部IY3,IY4,図5にお
いては図示されていないが、IY7,IY8・・・に対向し
て距離dをもって対向するように形成される。そして、
放電対向電極を構成する以外での電極素子間隔Dは、d
より大に選定する。
【0034】ここで、第1の電極群11の、各電極素子
Xは、その電極部分AX と、放電電極部分IX とが連続
するパターンとして、同一導電層によって形成し、更に
これら電極素子Xと同一導電層によって、すなわち電極
素子Xの形成と同時に、第2の電極素子Yの放電電極部
Y を形成することができる。
【0035】この場合、各電極素子Yの、いわば給電用
電極部分AY は、上述した各電極素子Xおよび電極素子
Yの放電電極部IY とは、異なる導電層によって、Si
2等の絶縁層14を介して電極素子Xの電極部分AX
上を横切って形成される。そして、これら各電極素子Y
の放電電極部IY と、上述した各放電電極部IYとを、
各対応する電極部分AY と一体にこれより各放電電極部
Y 上に延長して形成した接続片15によって電気的に
連結する。
【0036】図5に示した例では、各電極素子Xの放電
電極部IX が、各帯状の電極部分AX と直交する方向に
延長するI字状とされ、その一側面に、各電極素子Yの
放電電極部IY が、距離dをもって対向するように形成
して、プラズマ放電部Pを形成するようにした場合であ
る。しかしながら、各放電電極部IX およびIY は、こ
のようなパターンに限られるものではなく、種々の形状
に形成することができるものであり、その対向長を長く
するために、図7に示すように、電極素子Yの放電電極
部IY のパターンを凹字型として、電極素子Xの例えば
I字状の放電電極部IX を囲むように配置することもで
きる。
【0037】あるいは図8にその一例のパターン図を示
すように、第1および第2の電極群11および12の各
電極素子XおよびYの放電電極部IX およびIY の対向
部をジグザグパターンとすることもできるなど種々のパ
ターンとすることができる。
【0038】図7および図8において、その図5と対応
する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0039】また、上述した例では、第1の電極群11
の電極素子Xと、第2の電極群12の電極素子Yの放電
電極部IX とを同一導電層によって形成することができ
る構成とした場合で、この場合、両電極素子XおよびY
の距離dの設定を正確に行うことができるが、ある場合
は、図9,図10および図11に示すように、電極素子
Yの放電電極部IY と給電用の電極部分AY とを同一導
電層によって同時に形成することもできる。すなわち、
この場合においては、電極素子Xと電極素子Yとを、そ
れぞれ別工程に形成するものであり、この構成によると
きは、上述の接続片15を排除することができることか
ら、パターンの微細化、すなわちプラズマ放電部Pの高
密度化が図られる。これら図9,図10および図11
は、その各放電電極部IX およびIY のパターンを、図
5,図7および図8と同様の形状とした場合であり、図
9,図10および図11において、図5,図7および図
8と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略
する。
【0040】また、上述した各例においては、各電極素
子XおよびYに、それぞれ放電電極部AX およびAY
設けた場合であるが、例えば電極素子Xに関しては、放
電電極部AX を設けることなく、電極素子Yの放電電極
部AY を、対応する電極部分IX の側面と距離dをもっ
て対向する位置まで延長してプラズマ放電部Pを形成す
るようにすることもできる。
【0041】そして、上述した第1の基板1上には、各
行電極端子TX および列電極端子TY 上を除いて、各第
1および第2の電極群11および12の形成部上を覆っ
て全面的にSiO2 等の誘電体層16を被着形成し、こ
れの上に、必要に応じて誘電体層16に比して仕事関数
の小さく、また誘電体層16がプラズマ放電によってダ
メージを受けることから保護する効果を有する例えばM
gOによる表面層17を被着形成する。このMgO等に
よる表面層17は、列電極Yの列方向に延びる帯状の電
極部分AY においては、排除する構成とすることもでき
るが、誘電体層16上に全面的に被着形成することが製
造の簡易化上では有利である。
【0042】一方、第2の基板2の内面、すなわち第1
の基板1と対向する側の面には、図3および図4に示す
ように、列電極素子、すなわち第2の電極群12の電極
素子Yの、列方向に延びる帯状電極部分AY (AY1,A
Y2,AY3・・・)と対向して、列方向に延長する帯状の
隔壁18を突設形成する。この隔壁18の高さは、これ
ら隔壁18と誘電体層16もしくはこれの表面に形成さ
れた表面層17との間隔が、後述するプラズマ放電が生
じ得ない間隔となる高さに選定する。
【0043】また、第2の基板2の内面の、各隔壁18
間に、それぞれストライプ状に、例えば赤、緑および青
の発光がなされる蛍光体R,GおよびBが、交互に塗布
された蛍光層19を形成する。この各蛍光体の塗布は、
図3および図4で示すように、隔壁18の側面と底面、
すなわち電極素子XおよびYと対向する部分に差し渡っ
て形成する。すなわち、蛍光体は広面積に形成できるも
のである。
【0044】第1および第2の基板1および2間の偏平
空間には、ガスが封入される。この封入ガスは、例えば
He,Ne,Ar,Xe,Krのうちの1種以上のガ
ス、例えば,NeとXeの混合ガスもしくはArとXe
の混合ガスのいわゆるペニングガスが主として用いられ
る。この封入ガス圧Pは、例えば0.3〜5.0気圧と
することができる。
【0045】そして、この封入ガス圧Pは、パッシェン
の法則から、放電開始電圧VS を所定の電圧、例えばパ
ッシェン最小値に選定するとき、電極素子XおよびYの
放電部間の距離、すなわち上述の図示の各例において
は、互いに対向する各放電電極部IX とIY との距離d
との積、P・dが一定となるように選定する。しかしな
がら、放電開始電圧VS を、例えばパッシェン最小値に
選定するときは、放電電極間の距離dは、このとき決ま
る距離dに対し±数十%程度変動することが許容でき、
また放電開始電圧VS を、パッシェン最小値以外に選定
する場合においても、その放電電極間の距離dは、この
とき決まる距離の±30%程度の許容度を有する。
【0046】そして、これら放電電極間の距離dは、5
0μm以下、例えば5〜20μm、更には5μm以下、
1μm以下等の狭小な間隔に選定することができる。
【0047】一方、この放電電極間の距離dは、誘電体
層16の厚さtとの関係においても選定されることが必
要である。すなわち、図12Aにその放電態様を示すよ
うに、誘電体層16の上方においてプラズマ放電がなさ
れるようにするためには、誘電体層16を厚さ方向に突
き抜けて放電がなされる必要があり、図12Bに示すよ
うに、誘電体層16中で、両電極素子XおよびY、すな
わち上述の例においては放電電極部IX とこれに対向す
る放電電極部IY 間で放電がなされることが回避される
ことが必要であって、このためには、いま表面層17の
誘電率が誘電体層16のそれより充分低いとすると、2
t<dの関係に選定されることが望まれる。
【0048】そして、第1および第2の電極群11およ
び12の、各対の放電電極を構成する対向電極となる行
電極素子Xと、電極素子Yの放電電極部IY (IY11
Y12 ,IY13 ・・・,IY21 ,IY22 ,IY23 ・・
・,IY31 ,IY32 ,IY33 ・・・)との対向部以外
の、互いに対の放電電極を構成することがない電極間距
離Dは、放電電極間の距離dに比し、充分大に、すなわ
ちD≫dに選定する。
【0049】次に、この構成による表示装置の動作を説
明する。この表示装置においては、その対の放電電極と
なる第1および第2の電極群11および12の、所要の
例えば選択された端子TX およびTY 間に、放電開始電
圧より高い交流電圧を印加することによって、この電圧
印加がなされた対の放電電極間で、誘電体層16上(表
面層17が形成されている場合においては、この表面層
上)で、第2の基板2との間のガス空間において、プラ
ズマ放電を発生させることができる。
【0050】すなわち、この場合、各行電極素子Xに対
する各列電極素子Yの放電電極部IY との距離dをもっ
て対向する部分上とその近傍が単位放電領域となる。
【0051】そして、このように、プラズマ放電が発生
することによって、これによって発生した例えば紫外線
によって、この単位放電領域の放電空間に配置された蛍
光体R,G,Bが励起発光する。
【0052】例えば行電極素子X1 ,X2 ,X3 ・・・
に、時分割的に順次所要の電圧を印加し、これに同期し
て、表示情報に応じて各列電極素子Y1 ,Y2 ,Y3
・・放電開始電圧を印加することによって、目的とする
表示情報に応じた単位放電領域でプラズマ放電を発生さ
せ、蛍光体R,G,Bを励起発光させることによって、
隣接する蛍光体R,G,Bを1ピクセル、すなわち1カ
ラー画素としてカラー表示を行うことができる。
【0053】この場合、各単位放電領域は、列方向に関
しては、行電極素子X1 ,X2 ,X3 ・・・への印加電
圧によって、規制され、行方向に関しては、隔壁18の
存在によって、プラズマ放電の発生が抑制されることに
よって規制され、クロストークの発生が回避される。
【0054】本発明による平面型プラズマ放電表示装置
による発光表示の観察は、第1の基板1または第2の基
板2側からなされるものであり、この場合、少なくとも
その観察がなされる側の基板1または2は、表示発光が
透過される透明基板、例えば前述したように、ガラス基
板によって構成されるが、両基板1および2を透明基板
によって構成する場合、観察側とは反対側の基板2また
は1の内面には、各電極群もしくは蛍光体層の形成に先
立って、Al蒸着膜等の光反射膜ないしは光遮断膜(図
示せず)を形成することによって、観察側に、有効に発
光光を導出させ、また背面側からの外部の入射光を遮断
できることからコントラストの向上をはかることができ
る。
【0055】また、電極群が形成される第1の基板1側
から、観察する場合においては、第1および第2の電極
群11および12の各電極素子は、透明導電層、例えば
ITO(InとSnの各複合酸化物)によって構成す
る。
【0056】次に、本発明による表示装置の製造方法の
例を説明する。この例においては、行電極素子Xと、列
電極素子Yの放電電極部IY とを同一導電層によってす
なわち同一工程で形成した場合である。
【0057】先ず、第1の基板1に係わる製造工程につ
いて説明する。この第1の基板1は、例えばガラス基板
よりなり、その1主面に全面的にフォトレジスト層を塗
布し、このレジストのパターニングを行う。このパター
ニングは、フォトレジスト層に対するパターン露光およ
び現像処理を行って、最終的に形成する第1の電極群1
1の各電極素子Xと、第2の電極群12の電極素子Yの
放電電極部IY の形成部のフォトレジスト層を除去する
ものである。
【0058】次に、第1の基板上に、フォトレジスト層
の除去部を含んで全面的に、第1の電極群11の各電極
素子Xと、第2の電極群12の各電極素子Yの放電電極
部IY とを構成する導電層を、例えば蒸着によって全面
的に形成する。この導電層は、例えば透明導電層のIT
Oや、Al,Cu,Ni,Fe,Cr,Zn,Au,A
g,Pb等の1種以上の金属層によって構成するとか、
あるいはAl層とこれの上にAlの酸化を阻止するCr
層等の表面層を有するCr/Alの積層構造、もしくは
更にその下地層として、例えばガラス基板に対する被着
性にすぐれた例えばCr層による下地層を有するCr/
Al/Crの多層構造の導電層によって構成することが
できる。
【0059】次に、このフォトレジスト層を、その剥離
剤によって剥離し、フォトレジスト層と共に、この上に
形成された導電層を除去、すなわちリフトオフし、導電
層のパターン化を行う。このようして導電層のパターン
化を行うことによって、例えば図5,図7および図8に
示すように、第1電極群11の各電極素子Xと、第2の
電極群12の各電極素子Yの放電電極部IY のみが形成
される。
【0060】次に、絶縁層14の形成を行う。この絶縁
層14の形成は、各電極素子Xと、第2の電極群12の
各電極素子Yの放電電極部IY が形成された第1の基板
11上に、全面的に、絶縁層を構成する例えば感光性ガ
ラスペーストを塗布し、80℃で20分間の熱処理を行
い、その後、このガラス層に対してパターン露光および
現像処理を行って電極素子Xを横切って各電極素子Yの
電極部分AY の形成部下に帯状パターンに形成する。そ
の後、600℃での焼成を行う。このようにして、絶縁
層14を形成することができる。
【0061】次に、図5,図7および図8で示したよう
に、電極素子Y電極部分AY とこれより延在する接続片
15とを形成する。この形成においても、リフトオフ法
によって形成することができる。すなわち、この場合に
おいても、第1の基板1上に全面的にフォトレジスト層
を塗布し、パターン露光および現像処理するフォトレジ
ストのパターニングを行い、その後例えばAlによる導
電層を全面的に蒸着等によって形成し、フォトレジスト
層を剥離して、このフォトレジスト層と共に、この上に
形成された導電層をリフトオフして第2の電極群12の
電極部分AY とこれより延在する接続片15とを同時に
形成する。このようにして第1および第2の電極群11
および12の形成がなされる。
【0062】その後、例えば各電極素子XおよびYの端
部による端子TX およびTY の導出部、すなわち基板1
の外周部を除いて全面的にSiO2 等の誘電体層16を
CVD(Chemical Vapor Deposition) 法等によって形成
し、その上にMgO等の表面層17を、例えば蒸着によ
って形成する。
【0063】次に、第2の基板2に係わる製造工程につ
いて説明する。この場合においても例えばガラス基板よ
りなる第2の基板2が用意される。そして、その1主面
に前述の隔壁18の形成を行う。このためには、基板2
の隔壁18形成面に全面的に、先ず例えばフォトレジス
ト層の塗布あるいはラミネート用のガラス材シート例え
ばグリーンシート(デュポン社製商品名)を貼り付け、
210℃あるいは410℃でプリベーキングする。その
後、フォトレジスト層を塗布し、パターン露光および現
像処理を行って隔壁18を形成する部分、すなわち隔壁
18のパターンにフォトレジスト層を残して他部を除去
する。次に、このフォトレジスト層をマスクとして、パ
ウダービーム加工、いわゆるサンドブラスト処理を行っ
て、フォトレジスト層の形成部を残して他部を除去す
る。その後、例えば600℃の焼結処理を施す。このよ
うにすると、フォトレジスト層が消失し、ガラスによる
隔壁18が形成される。
【0064】このようにして、ストライプ状の隔壁18
が形成された、第2の基板2の内面に、各隔壁18間の
凹部の、例えば各2つおきに赤、緑および青の蛍光体
R,GおよびBを、それぞれの蛍光体スラリーを順次塗
布して形成し、例えば430℃で焼成して蛍光体層19
を形成する。
【0065】このようにして、第1および第2の電極群
11および12が形成された第1の基板1と、隔壁18
および蛍光体層19が形成された第2の基板2とを、第
2の電極群12の各電極素子Yの各電極部分AY と、第
2の基板2の各隔壁18とを正対させた状態で、所要の
間隔を保持して対向させ、その周辺をガラスフリット
で、例えば430℃の熱処理を行って封止する。この場
合のフリット位置は、各電極素子の端子部TX およびT
Y を外部に導出する位置に選定される。
【0066】このようにして、第1および第2の基板1
および2間に形成された偏平空間内を、例えば380℃
に加熱した状態で、2時間の排気処理を行い、この偏平
空間内に、前述したガスを所要のガス圧をもって封入す
る。このようにして、本発明による平面型プラズマ放電
表示装置が構成される。
【0067】尚、上述したように、例えば電極素子Yの
電極部分AY 下の絶縁層14の形成において、600℃
による焼成のように、高温の熱処理を行う場合において
は、この熱処理前に形成する導電層、すなわち上述した
例では、第1の電極群11の各電極素子Xと、第2の電
極群12の各電極素子Yの各放電電極部IY を、例えば
Alによって構成すると、Alが酸化されるなど特性劣
化を生じる問題がある。この場合においては、前述した
ように、この導電層として例えばAl上にこれを保護
し、酸化によって安定な不良導体層を形成するCrが形
成された多層構造とすることが望ましい。
【0068】上述した方法では、各電極群11および1
2を、リフトオフ法によって形成した場合であるが、導
電層を全面的に形成し、この導電層をフォトリソグラフ
ィによってパターンエッチングすることによって形成す
ることもできるなど上述した例に限られるものではな
く、種々の方法を適用することができる。
【0069】尚、上述した例では、第1の電極群11の
電極素子Xと第2の電極群12の電極素子Yの放電電極
部IY とを同一導電層によって、同一工程で形成した場
合であるが、第1の電極群11とは、別工程をもって、
第2の電極群12の電極素子Yの放電電極部IY と、い
わゆる給電を行う電極部分AY とを、同一導電層によっ
て構成することができる。すなわち、この場合は、電極
素子Xのみを形成した後に、絶縁層14を、前述したよ
うに形成し、その後、電極素子Yの電極部分AY と、こ
れより延長させて放電電極部IY とを形成することがで
きる。この場合には、図9,図10および図11に示す
ように、接続片15の形成が省略される。
【0070】また、上述した例では、絶縁層14と、誘
電体層16とをそれぞれ形成した場合であるが、これら
を同一材料層、例えばSiO2 あるいはガラス層等によ
って形成することもできる。この場合には、前述の絶縁
層14の形成において、これをパターン化することな
く、例えば全面的に形成し、電極素子Yの各放電電極部
Y と電極部分AY との重なる部分に各電極部分A
Y が、下層の放電電極部IYに接触して形成されるコン
タクト孔を形成する。
【0071】尚、上述した例では、交流駆動構成とした
場合であるが、直流駆動構成とすることもできる。この
場合においては、誘電体層16および表面層17は形成
されない。そして、この直流放電による場合において
は、通常、この放電によって陰極側の電極は酸化され、
陽極側の電極は還元されることから、陰極側となる第1
もしくは第2の電極群11もしくは12を構成する電極
素子は、酸化金属の、例えばITO,SnO2 ,In2
3 等によって構成し、陽極側となる第2もしくは第1
の電極群12もしくは11を構成する電極素子は、金属
電極の例えばAl,Cu,Ni,Fe,Cr,Zn,A
u,Ag,Pb等、あるいはこれらの1種以上の合金に
よって構成する。したがって、この場合には、第1の電
極群11と第2の電極群12とを同一導電層によって構
成することは好ましくなく、この場合においては、第2
の電極群12の各電極素子Yは、その電極部分AY と放
電部分IY とが同一導電層による構成とする。
【0072】また、交流駆動および直流駆動のいずれに
おいても、例えば第1の電極群11の電極Xを、透明電
極等の酸化物電極によって構成する場合、その比抵抗は
一般に大きいことから、この場合は帯状の電極素子に沿
って、その行方向に延びる一側縁に導電性にすぐれた、
Al,Ni,Cu等の導電層を被着することが望まし
い。
【0073】上述の構成による平面型プラズマ放電表示
装置によれば、各放電電極となる第1および第2の電極
群11および12を、共通の基板、上述した例では偏平
容器を構成する第1の基板1に形成した場合であるが、
あるいは基板1とは、別の基板を共通の基板として、第
1および第2の電極群11および12の形成を行い、こ
れを第1の基板1上に配置することもできる。
【0074】また、上述した例では、第1および第2の
電極群11および12を共通の基板上に形成した場合で
あるが、通常の平面型プラズマ放電表示装置におけるよ
うに、第1および第2の電極群11および12を、互い
に対向配置された第1および第2の基板1および2に形
成する構成とすることもできる。しかしながら、この場
合には、一方の電極群上に誘電体層が形成され、この上
に蛍光体層の形成がなされるものであり、この場合に
は、蛍光体層がプラズマによって損傷されることを回避
するために、この下層に位置する放電電極部上には、蛍
光体の塗布が回避され、隔壁18の側面とその近傍にの
み蛍光体が塗布されることから、その蛍光体の発光面積
が減少し、輝度が低下する。また、両基板1および2の
位置合わせ精度によって、第1および第2の電極群の相
互の位置関係の設定の精度が決定されることから、作業
性が低下し、また十分高い精度を得る上に問題があり、
製品の特性にばらつきが生じ易い。更に、カラー表示を
行う場合において、同一プレート上に、一方の電極パタ
ーンの形成と、各色の蛍光体パターンの塗布を行うこと
は、相互の位置関係、および先に形成された蛍光体パタ
ーンもしくは電極パターンを阻害することがないように
することに注意が払われることから、これによっても作
業性が低下する。
【0075】これに比し、上述した各例におけるよう
に、共通の基板に第1および第2の電極群11および1
2の形成を行う場合には、上述の諸問題を回避できて、
輝度の向上、製造組み立てにおける作業性の向上、した
がって、量産性の向上、均一な特性の表示装置を製造す
ることができて、歩留りの向上、ひいてはコストの低下
がはかられる。
【0076】上述したように、本発明構成においては、
第2の電極群12の電極素子Yからの端子導出を1つ置
きに、接続することから、この方向、例えば水平方向の
走査を行う端子数を半減させることができる。そして、
第1の電極群に関しては、通常のマトリクス型における
ような、各電極素子に関して、それぞれ第2の電極群の
電極素子との間で、プラズマ放電部が構成されるもので
はなく、第2の電極群の1つ置きの電極素子との間でプ
ラズマ放電部を構成するものであるから、通常のマトリ
クス型における数の画素を形成するには、第1の電極群
の電極素子に関しては、通常の2倍の本数の電極素子を
必要とし、しかもこれら電極素子からそれぞれ端子導出
を行うものであることから、その端子数は倍増する。言
い換えれば、第1および第2の方向に関する端子導出数
が、互いに近づく。しかしながら、冒頭に述べたよう
に、通常、垂直方向の画素数と、水平方向の画素数が大
きく相違することから、水平方向に導出する端子数は倍
増するもの、この端子数の増加に伴う不都合は、実際に
問題とならない。
【0077】また、上述したように、共通の基板上に、
平面的に対の放電電極群となる第1および第2の電極群
を配置形成する構成とする場合においても、その電極配
置、印加電圧等の選定によって、その表示のためのプラ
ズマ放電を確実に発生することができることが確認され
た。
【0078】そして、このように、共通の基板上に、第
1および第2の電極群を配置する構成とする場合、前述
した水平走査に係わる端子導出の稠密化が、更に問題と
なるところであるが、本発明構成によれば、この端子導
出の問題が解決される。
【0079】尚、上述した図示の例においては、第1お
よび第2の電極群の端子導出を、図において、基板1お
よび2の、左右、上下の各側縁から行った場合である
が、それぞれいづれか一方から導出することもできる。
【0080】
【発明の効果】上述したように、本発明構成によれば、
第2の電極群12の電極素子Yからの端子導出を1つ置
きに、接続することから、この方向、例えば水平方向の
走査を行う端子数を半減させることができるものである
ことから通常のマトリクス型におけるような、水平方向
の走査に係わる端子数が、垂直方向の走査に係わる端子
数より格段に多数であることによる稠密化による、小型
化の阻害、信頼性の低下等の改善が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による平面型プラズマ放電表示装置の一
例の平面図である。
【図2】本発明による平面型プラズマ放電表示装置の一
例の側面図である。
【図3】本発明による平面型プラズマ放電表示装置の一
例の要部の一部を断面とした開放斜視図である。
【図4】Aは、本発明による平面型プラズマ放電表示装
置の一例の要部の断面図である。Bは、本発明による平
面型プラズマ放電表示装置の一例の要部の他の面での断
面図である。
【図5】本発明装置の一例の電極パターン図である。
【図6】本発明装置の一例の電気的接続を示す図であ
る。
【図7】本発明装置の他の例の電極パターン図である。
【図8】本発明装置の他の例の電極パターン図である。
【図9】本発明装置の他の例の電極パターン図である。
【図10】本発明装置の他の例の電極パターン図であ
る。
【図11】本発明装置の他の例の電極パターン図であ
る。
【図12】放電電極間の距離の選定の説明図である。
【符号の説明】
1・・・第1の基板、2・・・第2の基板、11・・・
第1の電極群(行電極群)、12・・・第2の電極群
(列電極群)、14・・・絶縁層、15・・・接続片、
X(X1 ,X2 ,X3 ・・・),Y(Y1 ,Y2 ,Y3
・・・),・・・電極素子、16・・・誘電体層、17
・・・表面層、18・・・隔壁、19・・・蛍光体層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極群と第2の電極群とが形成さ
    れ、 上記第1の電極群は、第1の方向に延びる複数の電極素
    子が並置配列されて成り、 上記第2の電極群の電極素子は、上記第1の方向と交叉
    する方向に延びる複数の電極素子が並置配列されて成
    り、 上記第2の電極群の電極素子は、隣り合う4本の電極素
    子をそれぞれ1組として、各組において1つ置きの電極
    素子から共通の端子導出がなされ、 上記第1の電極群の1つ置きの電極素子と、上記第2の
    電極群の上記各組における対応する隣り合う各2本の電
    極素子との交叉部に対応して、プラズマ放電部を形成す
    ることを特徴とする平面型プラズマ放電表示装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の電極群と第2の電極群とが共
    通の基板に平面的に配置形成されてなることを特徴とす
    る請求項1に記載の平面型プラズマ放電表示装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の電極群および第2の電極群の
    いずれか一方、あるいは双方の電極素子が、上記プラズ
    マ放電部に設けられた放電電極部と、上記第1の方向お
    よび第2の方向に延びる電極部分とより成ることを特徴
    とする請求項2に記載の平面型プラズマ放電表示装置。
  4. 【請求項4】 第1の基板と第2の基板とが、所要の間
    隔を保持して対向し、これら第1および第2の基板の周
    辺部が気密的に封止されて、平面型表示容器が構成さ
    れ、 上記第1の基板と、第2の基板の、少なくともいずれか
    一方が、表示光を透過する透明基板より成り、 上記第1の基板を、上記第1および第2の電極群が形成
    された上記共通の基板としたことを特徴とする請求項2
    に記載の平面型プラズマ放電表示装置。
  5. 【請求項5】 上記第2の基板に、蛍光体層が形成され
    てなることを特徴とする請求項4に記載の平面型プラズ
    マ放電表示装置。
  6. 【請求項6】 上記第2の基板に、単位放電領域を区分
    する隔壁が形成されて成ることを特徴とする請求項4に
    記載の平面型プラズマ放電表示装置。
  7. 【請求項7】 上記第1または第2の電極群の形成部を
    覆って誘電体層が形成されてなることを特徴とする請求
    項1に記載の平面型プラズマ放電表示装置。
  8. 【請求項8】 上記第1および第2の電極群の形成部を
    覆って誘電体層が形成されてなることを特徴とする請求
    項2に記載の平面型プラズマ放電表示装置。
  9. 【請求項9】 上記誘電体層上に、該誘電体層に比し仕
    事関数が小さい表面層が形成されてなることを特徴とす
    る請求項7に記載の平面型プラズマ放電表示装置。
  10. 【請求項10】 上記誘電体層上に、該誘電体層に比し
    仕事関数が小さい表面層が形成されてなることを特徴と
    する請求項8に記載の平面型プラズマ放電表示装置。
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