JPH11260155A - バイパスケーブル - Google Patents

バイパスケーブル

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Publication number
JPH11260155A
JPH11260155A JP5557498A JP5557498A JPH11260155A JP H11260155 A JPH11260155 A JP H11260155A JP 5557498 A JP5557498 A JP 5557498A JP 5557498 A JP5557498 A JP 5557498A JP H11260155 A JPH11260155 A JP H11260155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tensile strength
high tensile
cable
winding
wire
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5557498A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaki Nikaido
隆紀 二階堂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
Priority to JP5557498A priority Critical patent/JPH11260155A/ja
Publication of JPH11260155A publication Critical patent/JPH11260155A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイパスケーブルに要求される可とう性を低
下させることなく、ケーブル遮蔽層の素線の断線を抑制
することができ、また、大きな地絡電流にも十分対応で
きるバイパスケーブルを提供する。 【解決手段】 ケーブルコア1外周に、座床6、多数本
の導線を横巻きしてなるワイヤーシールド7、抑え巻層
8、多数本の高抗張力繊維を主体とする紐を横巻きして
なる高抗張力体層9、およびシース10を順に設けてな
り、高抗張力体層9にのみケーブルにかかる張力を負担
させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイパスケーブル
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、配電線路の工事等にともなう停
電を防止するため、あるいは架線事故や災害時の応急送
電用として、バイパスケーブルが使用されている。
【0003】このようなバイパスケーブルにおいては、
用途上繰り返し使用するものであることから、一般の架
設ケーブルに比べ取り扱い性、特に可とう性を考慮した
構造となっており、ケーブル遮蔽層には、従来、軟銅線
編組が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のバイパスケーブルにおいては、長期間繰り返
し使用される間に、ケーブル遮蔽層を構成する軟銅線編
組の素線が曲げにより断線することがあった。
【0005】また、この編組からなるケーブル遮蔽層で
は、軟銅線の断面積が少ないことから、数〜数十kAにも
達する地絡電流に対応することが困難であるという問題
もあった。
【0006】本発明はこのような従来の事情に対処して
なされたもので、バイパスケーブルに要求される可とう
性を低下させることなく、ケーブル遮蔽層の素線の断線
を抑制することができ、また、大きな地絡電流にも十分
対応できるバイパスケーブルを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明のバイ
パスケーブルは、ケーブルコア外周に、多数本の導線を
横巻きしてなるワイヤーシールド、多数本の高抗張力繊
維紐を横巻きしてなる高抗張力体層、およびシースを順
に備えてなるバイパスケーブルであって、前記高抗張力
体層にのみケーブル架線時にかかる張力を負担させるよ
うに構成したことを特徴としている。
【0008】本願の第2の発明のバイパスケーブルは、
ケーブルコア外周に、多数本の導線を横巻きしてなるワ
イヤーシールド、多数本の高抗張力繊維紐を横巻きして
なる高抗張力体層、およびシースを順に備えてなるバイ
パスケーブルであって、前記ワイヤーシールドの導線の
巻きピッチを、前記高抗張力体層の高抗張力繊維紐の巻
きピッチより小さくしたことを特徴としている。
【0009】本発明のバイパスケーブルにおいては、ワ
イヤーシールドの外側に多数本の高抗張力繊維紐を横巻
きしてなる高抗張力体層を設けているので、この高抗張
力体層にのみケーブル架線時の張力を負担させることが
できる。
【0010】また、遮蔽層が従来の編組の素線より太く
機械的強度の大きい素線からなるワイヤーシールドで構
成されているので、繰り返し曲げに対する素線の断線が
抑制される。
【0011】さらに、遮蔽層の素線総断面積が大きくな
るため、地絡容量を増大させることができ、数〜数十kA
という大きな地絡電流に対しても十分対応可能となる。
【0012】またさらに、遮蔽層をワイヤーシールドで
構成することにより、遮蔽層の仕上り外径は大きくなる
ものの、従来設けていた内シースを省くことにより、ケ
ーブル外径を同等もしくはそれ以下にすることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0014】図1は、本発明の実施の形態の一例を示す
横断面図である。
【0015】図1において、1は、導体2上に、内部半
導電層3、絶縁層4、外部半導電層5を順に施してなる
ケーブルコアを示している。内部半導電層3および外部
半導電層5は、例えば半導電性ポリエチレン等から構成
され、また、絶縁層は、ポリエチレンや架橋ポリエチレ
ン等から構成される。
【0016】そして、このようなケーブルコア1の外周
には、座床テープ等からなる座床6、多数本の銅素線を
横巻きしたワイヤーシールド7、抑えテープによる抑え
巻層8、アラミド繊維や炭素繊維等の高抗張力繊維から
なる紐(以下、高抗張力繊維紐と称す)を巻き付けてな
る高抗張力体層9、および塩化ビニル樹脂等からなるシ
ース10が順に施されている。
【0017】上記座床テープや抑えテープには、従来よ
り知られる公知のものが使用されるが、特に、座床テー
プには、外力に対する保護効果に優れた半導電性ナイロ
ンテープの使用が望ましい。
【0018】本発明においては、ワイヤーシールド7の
素線の巻ピッチを、高抗張力体層9の高抗張力繊維紐の
巻ピッチより小さくすることが望ましく、これにより、
ケーブルにかかる張力をほぼ高抗張力繊維にのみ負担さ
せ、ワイヤーシールドへの張力の負荷を大きく低減する
ことができる。特に、ワイヤーシールド7の素線の巻ピ
ッチを層心径の 5倍以下とし、かつ、高抗張力体層9の
高抗張力繊維紐の巻ピッチを 1〜2 m程度のロングピッ
チもしくは縦沿えとすることが好ましい。ワイヤーシー
ルド7の素線の巻ピッチが層心径の 5倍を越えると素線
が座屈を起こすようになる。
【0019】このように構成されるバイパスケーブルに
おいては、ワイヤーシールド7の外側に高抗張力体層9
を設けているので、この高抗張力体層9にのみケーブル
架線時の張力を負担させることができる。
【0020】また、遮蔽層が、編組の素線に比べ素線径
が大きく機械的強度の大きいワイヤーシールド7で構成
されているので、繰り返し曲げに対する素線の断線が抑
制される。
【0021】さらに、従来の編組に比べ素線の総断面積
を大きくすることができるため、いわゆる遮蔽面積を増
大させ、数〜数十kAという大きな地絡電流に対しても十
分対応可能な、地絡容量を確保することが可能となる。
【0022】一方、ワイヤーシールドで構成された遮蔽
層は、従来の編組からなる遮蔽層に比べ、その仕上り径
が大きくなるものの、従来施されていた内シースが省か
れているため、ケーブル全体の外径は同等もしくはそれ
以下とすることができる。
【0023】また、従来、警告用として内シースを黄色
に着色していたが、抑えテープに着色を施すことで、抑
えテープにその機能を持たせることができる。
【0024】
【実施例】次に、本発明の実施例を記載する。
【0025】実施例 0.8mmφの軟銅線を同心撚りしてなる外径 8.1mmの撚線
導体上に、半導電性ポリエステルテープを 0.25mm 厚に
1/2 ラップ巻きし、その上に半導電性ポリエチレンを
0.55mm 厚に押出被覆して内部半導電層を形成した(仕
上り径 9.7mm)後、この内部半導電層上に、架橋ポリエ
チレンからなる 4.7mm厚の絶縁層を形成し(仕上り径 1
9.1mm )、さらにその上に半導電性ポリエチレンを 0.6
5mm 厚に押出被覆して外部半導電層を形成した(仕上り
径 20.4mm )。
【0026】次いで、外部半導電層上に、半導電性ナイ
ロンテープを 0.25mm 厚に1/2 ラップ巻きした後、その
上に、 1.0mmφの軟銅線30本を 65.7mm ピッチで左方向
に横巻きしてワイヤーシールドからなる遮蔽層を形成し
た(仕上り径 22.9mm )。
【0027】続いて、遮蔽層上に抑えテープとして両面
ゴム引きポリエステルテープ(黄色)を0.40mm厚に1/2
ラップ巻きし、その上にケブラー29(アラミド繊維の商
品名)からなる 0.5mmφの高抗張力繊維紐 24 本を 1m
ピッチで右方向に巻付けた後、塩化ビニル樹脂を 2.20m
m 厚に押出被覆してシースを形成し、外径 29.1mm の15
kV級バイパスケーブルを製造した。
【0028】得られたバイパスケーブルは、図1に示す
ように、高抗張力繊維紐がシースに食い込んだ状態にな
っており、これにより、ケーブルにかかる張力を、これ
らの高抗張力繊維紐に均等に負担させることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバイパス
ケーブルによれば、高抗張力体層にのみケーブル架線時
の張力を負担させることができる。また、遮蔽層が従来
の編組の素線より太く機械的強度の大きい素線からなる
ワイヤーシールドで構成されているので、繰り返し曲げ
による断線が抑制される。さらに、いわゆる遮蔽面積を
大きくすることができるので、kAオーダの地絡容量にも
対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバイパスケーブルの一例を示す横断面
図。
【符号の説明】
1………ケーブルコア 6………座床 7………ワイヤーシールド 8………抑え巻層 9………高抗張力体層 10………シース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルコア外周に、多数本の導線を横
    巻きしてなるワイヤーシールド、多数本の高抗張力繊維
    紐を横巻きしてなる高抗張力体層、およびシースを順に
    備えてなるバイパスケーブルであって、 前記高抗張力体層にのみケーブル架線時にかかる張力を
    負担させるように構成したことを特徴とするバイパスケ
    ーブル。
  2. 【請求項2】 ケーブルコア外周に、多数本の導線を横
    巻きしてなるワイヤーシールド、多数本の高抗張力繊維
    紐を横巻きしてなる高抗張力体層、およびシースを順に
    備えてなるバイパスケーブルであって、 前記ワイヤーシールドの導線の巻きピッチを、前記高抗
    張力体層の高抗張力繊維紐の巻きピッチより小さくした
    ことを特徴とするバイパスケーブル。
JP5557498A 1998-03-06 1998-03-06 バイパスケーブル Withdrawn JPH11260155A (ja)

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JP5557498A JPH11260155A (ja) 1998-03-06 1998-03-06 バイパスケーブル

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JPH11260155A true JPH11260155A (ja) 1999-09-24

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102121200A (zh) * 2010-12-21 2011-07-13 哈尔滨工业大学 一种复合材料绳及其在充气展开可刚化管状结构上的应用
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CN105118555A (zh) * 2015-08-28 2015-12-02 江苏中煤电缆有限公司 一种复合型卷筒电缆
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CN110690007A (zh) * 2019-10-14 2020-01-14 安徽环宇电缆集团有限公司 一种耐弯折电缆

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510