JPH11260154A - 紙介在型ケーブル - Google Patents

紙介在型ケーブル

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JPH11260154A
JPH11260154A JP5832698A JP5832698A JPH11260154A JP H11260154 A JPH11260154 A JP H11260154A JP 5832698 A JP5832698 A JP 5832698A JP 5832698 A JP5832698 A JP 5832698A JP H11260154 A JPH11260154 A JP H11260154A
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JP
Japan
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paper
cable
tape
interposition
interposed
Prior art date
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Abandoned
Application number
JP5832698A
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English (en)
Inventor
Tomoshi Manabe
知史 真鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH11260154A publication Critical patent/JPH11260154A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撚り合わせ工程中での介在物の切断が無く、
また優れた可撓性を有し、安価な紙介在型ケーブルを提
供する。 【解決手段】 撚り合わされた複数本のケーブル心線
(3)の各撚合間隔に介在物(4)を充填し、その外周
に押え巻テープ(5)及びシース(6)を順次形成して
なるケーブル(10)であって、前記介在物(4)が、
該介在物(4)の長手方向に沿って線状体(21)が付
設された紙テープ(20)であることを特徴とする紙介
在型ケーブル(10)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙介在型ケーブルに
関し、特に撚り合わせ工程中での介在物の切断が無く、
また優れた可撓性を有し、安価な紙介在型ケーブルに関
する。
【0002】
【従来の技術】図2に示すように、介在型ケーブル10
は、軟銅線等からなる導体1上に塩化ビニル系樹脂やポ
リエチレン系樹脂等からなる絶縁体2で被覆したケーブ
ル心線3を、複数本(図の例では3本)撚り合わせて集
合するとともに、各ケーブル心線3の撚合間隙に介在物
4を充填し、その外周に押え巻テープ5及びシース6を
順次形成して概略構成される。介在物4は、ケーブル心
線3の配置の乱れや型崩れの防止、あるいはケーブルを
所望の外径とする目的でケーブル心線3間に充填される
もので、紙テープや紙紐、あるいはジュートや合成樹脂
(例えば、ポリプロピレン)製のヤーンが一般的に使用
される。このような介在型ケーブル10は、多心電力ケ
ーブルに多く見られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記介在型ケーブル1
0の製造に際して、介在物4はケーブル心線3の撚り合
わせ作業中にケーブル心線3の撚合間隙に挿入される
が、この時介在物4には張力が加わる。そのため、介在
物4が紙テープである場合にはこの撚り合わせ工程中、
特に絞り込みの過程で切れが発生し易く、生産速度の向
上は見込めなかった。一方で、紙テープに撚り加工等の
特殊加工を施したり、紐状にする等の対策が採られるこ
ともあるが、その場合にはかなりのコスト増を招いてい
た。また、紙製の介在物4はケーブルとした時の可撓性
が低く、施工時の取扱い性に劣るという欠点もある。
【0004】ジュートは、紙製の介在物4に比べると撚
り合わせ工程中の切れの発生は少ないものの、それでも
キンクによる切れを起こし易く、またカスが発生する等
の問題を抱えている。合成樹脂製のヤーンは、撚り合わ
せ工程中の切れやカスの発生が無く、また可撓性にも優
れるものの、紙やジュートに比べてかなり高価である。
【0005】本発明は上記の状況に鑑みてなされたもの
であり、撚り合わせ工程中での介在物の切断が無く、ま
た優れた可撓性を有し、安価な紙介在型ケーブルを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
係る、撚り合わされた複数本のケーブル心線の各撚合間
隔に介在物を充填し、その外周に押え巻テープ及びシー
スを順次形成してなるケーブルであって、前記介在物
が、該介在物の長手方向に沿って線状体が付設された紙
テープであることを特徴とする紙介在型ケーブルにより
達成される。上記紙介在型ケーブルは、介在物がその長
手方向に沿って線状体が付設されているために破断強度
が高められ、撚り合わせ工程中での切断を起こし難くな
り、生産速度の向上を図ることができる。また、線状体
がケーブルの軸線に沿って配置されることとなり、ケー
ブルには曲げ方向における柔軟性が付与される。しか
も、介在物が最も安価な紙テープを基材としているた
め、安価に作製できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の紙介在型ケーブル
に関して図面を参照して詳細に説明する。本発明の紙介
在型ケーブルは、その全体構造としては従来の介在型ケ
ーブルと同様である。即ち、図2に示されるように、軟
銅線等からなる導体1上に塩化ビニル系樹脂やポリエチ
レン系樹脂等からなる絶縁体2で被覆したケーブル心線
3を、複数本撚り合わせて集合するとともに、各ケーブ
ル心線3の撚合間隙に介在物4を充填し、その外周に押
え巻テープ5及びシース6を順次形成して概略構成され
る。
【0008】本発明は、上記介在物4を、その長手方向
に沿って線状体が付設された紙テープとしたことを特徴
とする。即ち、図1に示すように、介在物4は、紙テー
プ20をその長手方向に沿って2つに折り畳み、その折
り畳まれた面と面との間に線状体21を挿入して形成さ
れる。線状体21は、その材質や直径、あるいはケーブ
ル10の直径やケーブル心線3の収容数等により、付設
される本数が適宜選択される。例えば、図1(a)に示
すように紙テープ20の幅方向中央部に1本付設する他
にも、同図(b)に示すように紙テープ20の両端近傍
に2本付設したり、また同図(c)に示すように紙テー
プ20の両端近傍と中央部とに合計3本付設してもよ
い。勿論、線状体21は3本よりも多数付設することが
できるが、コスト上昇を伴うため、実用上3本までで十
分である。
【0009】また、線状体21は合成樹脂製の糸、好ま
しくはナイロン樹脂やポリエステル樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂等からなる糸である。その太さは任意であるが、
100〜2000デニールが好ましい。100デニール
未満では、撚り合わせ工程中に切断する可能性があり、
2000デニールを越える場合にはケーブルの外径制御
を困難とし、また外観を損ねてしまう。
【0010】紙テープ20は特に制限はなく、従来より
介在物として使用されているものをそのまま使用するこ
とができる。例えば、クラフト紙やクレープ紙、あるい
はそれらの再生紙を所定幅のテープ状に裁断したもので
ある。また、その厚さは0.09mm程度(約40g/
2 )が適当である。この紙テープ20は、2つ折りと
され、その折り畳まれた両面で上記の線状体21を挟ん
だ状態で貼り合わされ、これにより介在物4が得られ
る。この介在物4は、その長手方向に沿って線状体が付
設されているために破断強度が高く、撚り合わせ工程中
での切断を防止する。また、紙を基材としているために
安価である。
【0011】本発明の紙介在型ケーブルは、複数本のケ
ーブル心線を撚り合わせ、それと同時に上記の介在物を
公知の方法により充填させ、その周囲にそれぞれ公知の
押え巻テープ及びシースを順次形成して得られる。この
紙介在型ケーブルは、線状体がケーブルの軸線に沿って
配置されることとなり、曲げ方向における柔軟性が付与
され、可撓性に富んだものとなる。また、製造に際して
も、上記したように撚り合わせ工程における介在物の切
断を起こし難いために、生産速度を高めることが可能と
なる。
【0012】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明の紙介在型ケー
ブルをより明確にするが、本発明はこれに限定されるも
のではない。 (試験−1)厚さ0.09mmのクラフト紙を幅30m
mのテープ状に裁断し、これを2つ折りにして、その中
央部に太さ840デニールのナイロン糸を1本挟み込
み、貼り合せて介在物を作製した(図1(a)参照)。
同様に、ナイロン糸を2本とした介在物(図1(b)参
照)、並びにナイロン糸を3本とした介在物(図1
(c)参照)を作製した。そして、各介在物について破
断強度を測定した。結果を表1に示す。また、比較のた
めに、従来の介在物である厚さ0.09mmの紙テープ
(ナイロン糸無し)、ジュート(#14)及びポリプロ
ピレンヤーン(5000d)についても破断強度を測定
した。結果を表1に示す。
【0013】(試験−2)2mm2 の軟銅線上にポリ塩
化ビニルからなる絶縁体を押し出してなるケーブル心線
3本を撚り合わせ、それと同時にケーブル心線が撚合口
金に向けて引き出される際にケーブル心線の間隙に、上
記試験−1で用いた各介在物を挿入した。そして、介在
物を充填した後、その外周に不織布テープを巻回してケ
ーブル心線のバラケを防止した後、ポリ塩化ビニルシー
ルを押出しにより形成して紙介在型ケーブルを作製し
た。上記の一連の工程を、生産速度を表1に示す如く変
えて行い、得られた各ケーブルのシース表面の外観を評
価した。評価基準は、シース表面に凹凸が見られないも
のを「◎」とし、一部に凹凸が見られるものを「○」と
し、略全表面に凹凸が見られるものを「×」とし、表1
に示した。
【0014】
【表1】
【0015】表1に示すように、本発明の線状体を付設
した介在物は、従来の介在物に比べて総じて破断強度が
高く、ナイロン糸を2本付設しただけで、ポリプロピレ
ンヤーンよりも高い破断強度を得ることができる。ま
た、生産速度を従来の介在物を用いた場合よりも格段に
高めてもシースの外観を損ねることもなく、生産性の向
上を図れることは明らかである。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の紙介在型
ケーブルは、介在物がその長手方向に沿って線状体が付
設されているために破断強度が高められ、撚り合わせ工
程中での切断を起こし難くなり、生産速度の向上を図る
ことができる。また、線状体がケーブルの軸線に沿って
配置されることとなり、ケーブルには曲げ方向における
柔軟性が付与される。しかも、介在物が最も安価な紙テ
ープを基材としているため、安価に作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙介在型ケーブルに使用される介在物
の例を示す概略面である。
【図2】紙介在型ケーブルの構造を説明するための断面
図である。
【符号の説明】
1 導体 2 絶縁体 3 ケーブル心線 4 介在物 5 押え巻テープ 6 シース 10 紙介在型ケーブル 20 紙テープ 21 線状体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撚り合わされた複数本のケーブル心線の
    各撚合間隔に介在物を充填し、その外周に押え巻テープ
    及びシースを順次形成してなるケーブルであって、 前記介在物が、該介在物の長手方向に沿って線状体が付
    設された紙テープであることを特徴とする紙介在型ケー
    ブル。
  2. 【請求項2】 前記介在物は、紙テープを折り畳み、そ
    の折り畳まれた面と面との間に線状体を挿入してなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の紙介在型ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記線状体が、合成樹脂製の糸であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の紙介在型ケーブ
    ル。
JP5832698A 1998-03-10 1998-03-10 紙介在型ケーブル Abandoned JPH11260154A (ja)

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JP5832698A JPH11260154A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 紙介在型ケーブル

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JP5832698A JPH11260154A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 紙介在型ケーブル

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JPH11260154A true JPH11260154A (ja) 1999-09-24

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ID=13081184

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JP5832698A Abandoned JPH11260154A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 紙介在型ケーブル

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7070633B2 (en) 2000-12-22 2006-07-04 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Fuel gas generating apparatus for a fuel cell
JP2009117359A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Daehwa Industry Co Ltd 電力ケーブル用紙充填糸とこれを利用した電力ケーブル
JP2015149262A (ja) * 2014-02-10 2015-08-20 タツタ電線株式会社 複合介在型電線

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Legal Events

Date Code Title Description
A762 Written abandonment of application

Effective date: 20040205

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762