JPH1125956A - 正極シートとこれを用いた非水電解質二次電池 - Google Patents

正極シートとこれを用いた非水電解質二次電池

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JPH1125956A
JPH1125956A JP9196505A JP19650597A JPH1125956A JP H1125956 A JPH1125956 A JP H1125956A JP 9196505 A JP9196505 A JP 9196505A JP 19650597 A JP19650597 A JP 19650597A JP H1125956 A JPH1125956 A JP H1125956A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電容量が高く、繰返し使用においても高い
放電容量を維持する非水電解質二次電池を提供する。 【解決手段】 集電体シートと、その集電体シートの少
なくとも一方の側の表面に形成された正極活物質粒子及
び結着剤を含む正極合剤層とからなる正極シートであっ
て、該正極活物質粒子が、その比表面積が正極合剤層の
表面側で小さく、そして集電体シート側で大きくなるよ
うな分布にて配置され、かつ結着剤が少なくとも正極合
剤層の厚み方向に連続相を形成していることを特徴とす
る正極シート、およびその正極シートを用いる非水電解
質二次電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解質としてリチ
ウム塩を用いた非水電解質二次電池、すなわちリチウム
二次電池における使用に適した正極シート、およびその
正極シートを用いた非水電解質二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯用電子機器の電源として利用
が広がっているリチウム二次電池は、負極にリチウムの
吸蔵・放出が可能な炭素質材料等を用い、正極にLiC
oO2等の遷移金属とリチウムとの複合酸化物を活物質
として用いており、これによって、高電位で高放電容量
の二次電池を実現している。しかしながら、上記の構成
の電池においても充放電サイクルに伴う容量低下や自己
放電による電池性能の劣化があり、改良が望まれてい
た。このため、複数の機能の異なる活物質を用いること
が特開平2−297867号公開公報、同4−2062
67号公開公報、同5−151995号公開公報に記載
されているが、充分な改良効果を得るには至っていな
い。
【0003】他方では正極活物質の物性を制御すること
が試みられ、特開平4−249073号公報ではリチウ
ム複合酸化物正極活物質粒子の比表面積を0.01〜
3.0m2 /gの範囲とすることが提案され、また特開
平6−103976号公報ではリチウム複合酸化物正極
活物質粒子の比表面積を0.5〜10m2 /gとするこ
とが提案されている。、更に、特開平6−275277
号公報ではリンを加えてアモルファス化したリチウムコ
バルト複合酸化物粒子の比表面積を1〜1000m2
gとすることが提案され、また、特開平7−12226
2号公報では電極の比表面積を4m2 /g以上とするこ
とが提案されている。しかしながら、これらによっても
未だ充分なサイクル特性を得るには至っていない。
【0004】また、特開平9−102321号公報に
は、固体電解質を用いる二次電池の改良として、正極シ
ートや負極シートなどの電極シートの電極層の電極材料
を、粒径の小さい電極材料を含む塗布層と粒径が大きい
電極材料を含む塗布層とを順次積層させるなどの方法に
より形成し、この方法により電極材料の粒径が電極層と
固体電解質層との界面側で大きくするような勾配を設け
ることによって、固体電解質材料と電極シートとの界面
での接触性を改良する方法が記載されている。
【0005】一方、本発明の発明者の研究によると、リ
チウム二次電池は繰り返し使用するに従って正極表面の
変質が起こり、サイクル寿命が低下することが判明し
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高容
量で、かつサイクル特性に優れた正電極の形成に有用な
正極シートを提供することにある。また、本発明は、高
容量で、かつサイクル特性に優れたリチウム二次電池を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、集電体シート
と、その集電体シートの少なくとも一方の側の表面に形
成された正極活物質粒子及び結着剤を含む正極合剤層と
からなる正極シートであって、該正極活物質粒子が、そ
の比表面積が正極合剤層の表面側で小さく、そして集電
体シート側で大きくなるような分布にて配置され、かつ
結着剤が少なくとも正極合剤層の厚み方向に連続相を形
成していることを特徴とする正極シートにある。
【0008】また、本発明は、集電体シートと、その集
電体シートの少なくとも一方の側の表面に形成された正
極活物質粒子及び結着剤を含む正極合剤層とからなる正
極シートであって、該正極合剤層が、比表面積が相対的
に大きい正極活物質粒子と結着剤とを含む塗布液と、比
表面積が相対的に小さい正極活物質粒子と結着剤とを含
む塗布液とを同時に塗布し、その後、それらの塗布層を
同時に乾燥する方法により形成された層であることを特
徴とする正極シートにもある。
【0009】なお、本発明で云う正極活物質粒子の比表
面積は平均比表面積(一般に二次粒子とよばれる粒子集
合体の比表面積平均値)を意味し、比表面積の測定法と
して一般的に利用されているBET法で測定される数値
を意味する。上記の本発明の正極シートを用いることに
より、高容量で、かつサイクル特性に優れた非水リチウ
ム二次電池を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい形態につ
いて説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 1)正極合剤層の下側半分の領域にある正極活物質粒子
の比表面積が、上側半分の領域にある正極活物質粒子の
比表面積の1.2〜50倍の範囲にある上記の正極シー
ト。 2)正極合剤層の下側半分の領域にある正極活物質粒子
の比表面積が、上側半分の領域にある正極活物質粒子の
比表面積の1.4〜5倍の範囲にある上記の正極シー
ト。
【0011】3)正極合剤層の厚み方向の中心を境界と
して、下側半分の領域にある正極活物質粒子の比表面積
が0.2〜10m2 /gの範囲にあり、上側半分の領域
にある正極活物質粒子の比表面積が0.05〜5m2
gの範囲にある上記のいずれかの項に記載の正極シー
ト。 4)正極活物質粒子の化学組成が正極合剤層全体にわた
って同一である上記の項に記載の正極シート。 6)正極活物質粒子が、Lix CoO2 、Lix NiO
2 、Lix MnO2 、Lix Coa Ni1-a2 、Li
x Mn24 、およびLix Cob1-bz(但し、
x=0.02〜1.2、a=0.1〜0.9、b=0.
9〜0.98、z=2.01〜2.3)の内の少なくと
も一つで表される化学組成を有する上記の正極シート。
【0012】本発明の正極シートは、集電体シートと、
その集電体シートの少なくとも一方の側の表面に形成さ
れた正極活物質粒子及び結着剤を含む正極合剤層とから
なる正極シートであって、該正極活物質粒子が、その比
表面積が正極合剤層の表面側で小さく、そして集電体シ
ート側で大きくなるような分布にて配置され、かつ結着
剤が少なくとも正極合剤層の厚み方向に連続相を形成し
ていることを特徴とする正極シートにある。この本発明
の正極シートは、例えば、比表面積が相対的に大きい正
極活物質粒子と結着剤とを含む塗布液と、比表面積が相
対的に小さい正極活物質粒子と結着剤とを含む塗布液と
を同時に塗布し、その後、それらの塗布層を同時に乾燥
する方法(いわゆる同時重層塗布法)によって形成する
ことができる。なお、同時重層塗布法の実施に際して
は、塗布液は二種類のみに限られるものではなく、三種
類以上の塗布液を用い、任意の数の塗布層を同時に形成
して正極合剤層を得ることもできる。
【0013】本発明の正極シートの正極合剤層では、正
極活物質の比表面積が、正極合剤層の厚み(深さ)方向
に勾配を持つように配置され、かつ厚み方向に連続相を
形成する結着剤により層状態が形成維持されている。こ
のため、層全体の物理的な強度が向上するのみでなく、
その正極シートを用いた二次電池の繰返しの使用に際し
ても、正極シートの正極合剤層(すなわち、正極層)の
内部でのリチウムイオンの移動が円滑に行なわれるた
め、過電圧の上昇や、それに伴う容量の低下などの弊害
の発生を効果的に抑制することができる。
【0014】本発明で用いられる正極シートの正極合剤
は、粒子状の正極活物質と結着剤とを含み、所望によ
り、更に導電剤、結着剤、分散剤、フィラー、イオン導
電剤、圧力増強剤などの各種添加剤を含むことができ
る。正極シートは、円盤状、板状であってもよいが、柔
軟性のあるシート状であると好ましい。
【0015】以下に、本発明の正極シートに使用される
正極合剤について説明する。本発明の正極シートの製造
に用いられる正極活物質はリチウム含有遷移金属酸化物
であることが好ましい。リチウム含有遷移金属酸化物
は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Mo、
Wから成る群より選ばれる少なくとも1種の遷移金属元
素とリチウムとを主として含有する酸化物であって、リ
チウムと遷移金属のモル比が0.3乃至2.2の化合物
である。更に好ましいのは、V、Cr、Mn、Fe、C
o、Niからなる群より選ばれる少なくとも1種の遷移
金属元素とリチウムとを主として含有する酸化物であっ
て、リチウムと遷移金属のモル比が0.3乃至2.2の
化合物である。なお主として存在する遷移金属元素に対
し30モルパーセント未満の範囲でAl、Ga、In、
Ge、Sn、Pb、Sb、Bi、Si、P、Bなどを他
の元素を含有していても良い。
【0016】正極活物質として用いることが好ましいリ
チウム含有遷移金属酸化物の具体例として、Lix Co
2 、Lix NiO2 、Lix MnO2 、Lix Coa
Ni1-a2 、Lix Cob1-bz 、Lix Cob
Fe1-b2 、Lix Mn24 、Lix Mnc Co2-c
4 、Lix Mnc Ni2-c4 、Lix Mnc2-c
4 、及びLix Mnc Fe2-c4 (ここでx=
0.02〜1.2、a=0.1〜0.9、b=0.8〜
0.98、c=1.6〜1.96、z=2.01〜2.
3)を挙げることができる。最も好ましいリチウム含有
遷移金属酸化物の具体例としては、Lix CoO2 、L
x NiO2 、Lix MnO2 、Lix Coa Ni1-a
2 、Lix Mn24 、Lix Cob1-bz (x
=0.02〜1.2、a=0.1〜0.9、b=0.9
〜0.98、z=2.01〜2.3)があげられる。x
の値は充放電開始前の値であり、充放電により増減す
る。
【0017】本発明で用いる正極活物質は、リチウム化
合物と遷移金属化合物を混合、焼成する方法や溶液反応
により合成することができるが、特に焼成法が好まし
い。正極活物質の製造の為の焼成工程の詳細は、特開平
6ー60867号公報の段落[0035]、特開平7ー
14579号公報等に記載されており、これらの方法を
用いることができる。焼成によって得られた正極活物質
は水、酸性水溶液、アルカリ性水溶液、有機溶剤にて洗
浄したのちに使用してもよい。更に、遷移金属酸化物に
化学的にリチウムイオンを挿入する方法としては、リチ
ウム金属、リチウム合金やブチルリチウムと遷移金属酸
化物と反応させることにより合成する方法であっても良
い。
【0018】本発明の正極活物質を焼成によって得る場
合、焼成温度は500〜1500℃であることが好まし
く、さらに好ましくは700〜1200℃であり、特に
好ましくは750〜1000℃である。焼成時間として
は4〜30時間が好ましく、さらに好ましくは6〜20
時間であり、特に好ましくは6〜15時間である。
【0019】本発明の正極シートに用いる正極活物質
は、二種類以上の互いに比表面積が異なる正極活物質粒
子の混合物からなり、それらの正極活物質の混合物が、
比表面積が小さい方を上側(正極合剤層の表面側)に、
そして比表面積が大きい方を下側(集電体シート側)と
なるように、比表面積を正極合剤層の深さ方向(厚み方
向)に沿って勾配を設けている。なお、本発明の正極シ
ートに用いる正極活物質は、正極合剤層全体にわたって
均一な化学組成にあることが好ましい。すなわち、本発
明で用いる正極活物質粒子は、化学組成が同一で、比表
面積が互いに異なる二種類以上のものからなることが好
ましい。
【0020】正極活物質粒子の比表面積には特に限定は
ないが、BET法で0.01〜50m2 /gの範囲にあ
ることが好ましく、特に0.2m2 /g〜1m2 /gが
好ましい。そして、比表面積がこのような範囲に入る二
種類以上の粒子を、正極合剤層の上側と下側とに本発明
に従うような分布にて配置する。たとえば、正極合剤層
の下側半分の領域にある正極活物質粒子の比表面積が、
上側半分の領域にある正極活物質粒子の比表面積の1.
2〜50倍の範囲にあるように配置することが好まし
く、特に正極合剤層の下側半分の領域にある正極活物質
粒子の比表面積が、正極合剤層の厚み方向における中心
部を境界として、上側半分の領域にある正極活物質粒子
の比表面積の1.4〜5倍の範囲にあるように配置する
ことが好ましい。また、正極合剤層の下側半分の領域に
ある正極活物質粒子の比表面積が0.2〜10m2 /g
の範囲にあり、上側半分の領域にある正極活物質粒子の
比表面積が0.05〜5m2 /gの範囲にあることが好
ましい。
【0021】本発明の正極合剤層は、互いに異なる比表
面積を有する正極活物質を含む二種類あるいは三種類以
上の正極合剤形成塗布液を用意し、これらを集電体シー
ト表面に同時重層塗布法によりほぼ同時に塗布し、乾燥
させることにより、正極合剤層内の深さ方向の正極活物
質粒子の比表面積分布の形成の際に、その深さ方向の分
布の連続性を高めることができ、また結着剤が正極層の
厚み方向に連続相として形成される。
【0022】本発明の正極シートの正極合剤層を、二層
もしくは三層の正極合剤単位層から構成する場合におい
て、各々の単位層に導入する正極活物質粒子の比表面積
の好ましい組合わせの例を次に記す。
【0023】
【表1】 (A)二層構成の場合(単位:m2 /g) 組合せ例 上層(表面側層) 下層(集電体側) No.1 0.1〜0.5 0.5〜2.0 No.2 0.1〜0.5 1.0〜5.0 No.3 0.1〜0.3 0.3〜1.0 No.4 0.1〜1.0 1.0〜5.0 No.5 0.1〜0.5 0.5〜1.0 No.6 0.1〜0.3 0.5〜0.8 No.7 0.1〜0.3 0.5〜1.0 No.8 0.1〜0.5 1.0〜5.0 No.9 0.1〜0.5 0.8〜2.0
【0024】
【表2】 (B)三層構成の場合(単位:m2 /g) 組合せ例 上層(表面側層) 中 間 層 下層(集電体側) No.1 0.1〜0.5 0.5〜2.0 2.0〜5.0 No.2 0.1〜0.5 2.0〜5.0 0.5〜2.0 No.3 0.5〜2.0 0.1〜0.5 2.0〜5.0
【0025】本発明で用いる正極活物質の粒子サイズ
(平均粒子サイズ)は特に限定されないが、0.1〜5
0μmの範囲にあることが好ましく、0.5〜30μm
の粒子の体積が95%以上であることが好ましい。粒径
3μm以下の粒子群の占める体積が全体積の18%以下
であり、かつ15μm以上で25μm以下の粒子群の占
める体積が、全体積の18%以下であることが更に好ま
しい。
【0026】また正極活物質粒子5gを蒸留水100m
Lに溶かした時の上澄み液のpHが7以上かつ12以下
であることが好ましい。
【0027】正極シートの正極合剤には、活物質を保持
するための結着剤が用いられる。結着剤の例としては、
多糖類、熱可塑性樹脂及びゴム弾性を有するポリマー等
が挙げられる。好ましい結着剤としては、でんぷん、カ
ルボキシメチルセルロース、セルロース、ジアセチルセ
ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、アルギン酸ナト
リウム、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、
ポリビニルフェノール、ポリビニルメチルエーテル、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアク
リルアミド、ポリヒドロキシ(メタ)アクリレート、ス
チレンーマレイン酸共重合体等の水溶性ポリマー、ポリ
ビニルクロリド、ポリテトラフルロロエチレン、ポリフ
ッ化ビニリデン、テトラフロロエチレン−ヘキサフロロ
プロピレン共重合体、ビニリデンフロライド−テトラフ
ロロエチレン−ヘキサフロロプロピレン共重合体、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン−ジ
エンターポリマー(EPDM)、スルホン化EPDM、
ポリビニルアセタール樹脂、メチルメタアクリレート、
2ーエチルヘキシルアクリレート等の(メタ)アクリル
酸エステルを含有する(メタ)アクリル酸エステル共重
合体、(メタ)アクリル酸エステル−アクリロニトリル
共重合体、ビニルアセテート等のビニルエステルを含有
するポリビニルエステル共重合体、スチレンーブタジエ
ン共重合体、アクリロニトリルーブタジエン共重合体、
ポリブタジエン、ネオプレンゴム、フッ素ゴム、ポリエ
チレンオキシド、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリ
エーテルポリウレタン樹脂、ポリカーボネートポリウレ
タン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂等のエマルジョン(ラテックス)あるいはサスペ
ンジョンを挙げることが出来る。特にポリアクリル酸エ
ステル系のラテックス、カルボキシメチルセルロース、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンが
挙げられる。これらの結着剤は、微小粉末を水に分散し
たものを用いるのが好ましく、分散液中の粒子の平均サ
イズが0.01〜5μmのものを用いるのがより好まし
く、0.05〜1μmのものを用いるのが特に好まし
い。
【0028】これらの結着剤は単独または混合して用い
ることが出来る。結着剤の添加量が少ないと電極合剤の
保持力・凝集力が弱い。多すぎると電極体積が増加し電
極単位体積あるいは単位重量あたりの容量が減少する。
このような理由で結着剤の添加量は1〜30重量%が好
ましく、特に2〜10重量%が好ましい。
【0029】次に、本発明の非水電解質二次電池で正極
シートと共に用いられる負極シートについて記載する。
本発明の非水電解質二次電池の負極合剤で用いられる負
極材料は、リチウムイオンを吸蔵・放出できる化合物で
あればよい。このような負極材料の例としては金属リチ
ウム、リチウム合金、炭素質化合物、無機酸化物、無機
カルコゲン化合物、金属錯体、有機高分子化合物が挙げ
られる。これらは単独で用いても、あるいは複数の種類
のものを組み合わせて用いてもよい。
【0030】本発明においては負極材料として周期表
1,2,13,14,15族原子から選ばれる三種以上
の原子を含む主として非晶質カルコゲン化合物または非
晶質酸化物が特に好ましく用いられる。ここで言う主と
して非晶質とはCuKα線を用いたX線回折法で2θ値
で20°から40°に頂点を有するブロードな散乱帯を
有する物であり、結晶性の回折線を有してもよい。好ま
しくは2θ値で40°以上で70°以下に見られる結晶
性の回折線の内最も強い強度が、2θ値で20°以上で
40°以下に見られるブロードな散乱帯の頂点の回折線
強度の500倍以下であることが好ましく、さらに好ま
しくは100倍以下であり、特に好ましくは5倍以下で
あり、最も好ましくは 結晶性の回折線を持たない。
【0031】上記のカルコゲン化合物、酸化物は、B,
Al,Ga,In,Tl,Si,Ge,Sn,Pb,
P,As,Sb,Biの中の二種以上の元素を主体とす
る複合カルコゲン化合物、複合酸化物がより好ましい。
特に好ましいのは、B,Al,Si,Ge,Sn,Pの
中の2種以上の元素を主体とする複合カルコゲン化合物
もしくは酸化物である。これらの複合カルコゲン化合
物、複合酸化物は、主として非晶質構造を修飾するため
に周期律表の1族から2族の元素から選ばれた少なくと
も1種の元素を含む。
【0032】上記の負極材料の中で、Snを主体とする
非晶質の複合酸化物が好ましく、特に次の一般式(1)
で表されるものが好ましい。 SnM3 c4 dt …(1) 上記の一般式(1)において、M3 はAl,B,P、G
eのうちの少なくとも一種を、そしてM4 は周期律表第
1族元素、第2族元素のうちの少なくとも一種を表し、
cは0.2以上で2以下の数、dは0.01以上で1以
下の数(但し、0.2<c+d<2)、そしてtは1以
上で6以下の数を表わす。
【0033】上記の非晶質複合酸化物は、焼成法、溶液
法のいずれの方法も採用することができるが、焼成法が
より好ましい。焼成法では、一般式(1)に記載された
元素の酸化物あるいは化合物をよく混合した後、焼成し
て非晶質複合酸化物を得るのが好ましい。
【0034】焼成条件としては、昇温速度として毎分5
℃以上で200℃以下であることが好ましく、かつ焼成
温度としては500℃以上で1500℃以下であること
が好ましく、かつ焼成時間としては1時間以上で100
時間以下であることが好ましい。且つ、下降温速度とし
ては毎分2℃以上で107 ℃以下であることが好まし
い。この昇温速度は「焼成温度(℃表示)の50%」か
ら「焼成温度(℃表示)の80%」に達するまでの温度
上昇の平均速度であり、本発明における降温速度とは
「焼成温度(℃表示)の80%」から「焼成温度(℃表
示)の50%」に達するまでの温度降下の平均速度であ
る。
【0035】降温は焼成炉中で冷却してもよく、また焼
成炉外に取り出して、例えば水中に投入して冷却しても
よい。またセラミックスプロセッシング(技報堂出版、
1987)217頁記載のgun法・Hammer−A
nvil法・slap法・ガスアトマイズ法・プラズマ
スプレー法・遠心急冷法・melt drag法などの
超急冷法を用いることもできる。またニューガラスハン
ドブック(丸善、1991)172頁記載の単ローラー
法、双ローラ法を用いて冷却してもよい。焼成中に溶融
する材料の場合には、焼成中に原料を供給しつつ焼成物
を連続的に取り出してもよい。また、焼成中に溶融する
材料の場合には融液を攪拌することが好ましい。
【0036】焼成ガス雰囲気は好ましくは酸素含有率が
5体積%以下の雰囲気であり、さらに好ましくは不活性
ガス雰囲気である。不活性ガスとしては例えば窒素、ア
ルゴン、ヘリウム、クリプトン、キセノン等が挙げられ
る。最も好ましい不活性ガスは純アルゴンである。
【0037】負極合剤層における負極材料粒子の平均粒
子サイズは0.1〜60μmが好ましい。寄り詳しく
は、平均粒径が0.7〜25μmであり、かつ全体積の
60%以上が0.5〜30μmであることが好ましい。
本発明の負極材料の粒径1μm以下の粒子群の占める体
積は全体積の30%以下であり、かつ粒径20μm以上
の粒子群の占める体積が全体積の25%以下であること
が好ましい。使用する材料の粒径は、負極材料層の厚み
を越えないものであることはいうまでもない。
【0038】所定の粒子サイズにするには、良く知られ
た粉砕機や分級機が用いられる。例えば、乳鉢、ボール
ミル、サンドミル、振動ボールミル、衛星ボールミル、
遊星ボールミル、旋回気流型ジェットミルや篩などが用
いられる。粉砕時には水、あるいはメタノール等の有機
溶媒を共存させた湿式粉砕も必要に応じて行うことが出
来る。所望の粒径とするためには分級を行うことが好ま
しい。分級方法としては特に限定はなく、篩、風力分級
機などを必要に応じて用いることができる。分級は乾
式、湿式ともに用いることができる。平均粒径とは一次
粒子のメジアン径のことであり、レーザー回折式の粒度
分布測定装置により測定される。また、上記の負極材料
粒子の比表面積は、BET比表面積測定法での測定値で
0.1〜5.0m2 /gであることが好ましい。
【0039】本発明の非水電解質二次電池で用いること
のできる負極材料の例を以下に示すが、本発明はこれら
に限定されるものではない。 SnAl0.40.50.50.13.65、SnAl0.4
0.50.5 Na0.23.7 、SnAl0.40.30.5
Rb0.23.4 、SnAl0.40.50.5Cs0.1
3.65、SnAl0.40.50.50.1 Ge
0.053.85、SnAl0. 40.50.50.1 Mg0.1
Ge0.023.83、 SnAl0.40.40.43. 2 、S
nAl0.30.50.22.7 、SnAl0.30.5
0.22.7 、SnAl0.40.50.3 Ba0.08Mg
0.083.26、SnAl0.40.40.4 Ba
0.083.28、SnAl0.40.50.53.6 、SnA
0.40.50.5 Mg0.13.7
【0040】SnAl0.50.40.5 Mg0.10.2
3.65、SnB0.50.5 Li0.1 Mg0.10.2
3.05、SnB0.50.50.1 Mg0.10.23.05
SnB0. 50.50.05Mg0.050.13.03、SnB
0.50.50.05Mg0.10.23.03、SnAl0.4
0.50.5 Cs0.1 Mg0.10.23.65、SnB
0.50.5 Cs0.05Mg0.050.13.03、SnB0.5
0.5 Mg0.10.13.05、SnB0.50.5 Mg
0.10.23 、SnB0.50.5 Mg0.10.063.
07、SnB0.50.5 Mg0.10.143.03、SnPB
0.083.58、SnPK0.13.55、SnPK0.05Mg
0.053.58、SnPCs0.13.55、SnPBa0.08
0.083.54、SnPK0.1 Mg0.10.23.55、Sn
PK0.05Mg0.050.13.53、SnPCs0.1 Mg
0.10.23.55、SnPCs0.05Mg0.050.1
3.53
【0041】Sn1.1 Al0.40.20.6 Ba0.08
0.083.54、Sn1.1 Al0.40.20.6 Li0.1
0.1 Ba0.10.13.65、Sn1.1 Al0.40.4
0.4 Ba0.083.34、Sn1.1 Al0.4 PCs0.05
4.23、Sn1.1 Al0.4 PK0.054.23、Sn1.2 Al
0.50.30.4 Cs0.23.5 、Sn1.2 Al0.4
0. 20.6 Ba0.083.68、Sn1.2 Al0.40.2
0.6 Ba0.080.083.64、Sn1.2 Al0.40.2
0.6 Mg0.04Ba0.043.68、Sn1.2 Al0.40.3
0.5 Ba0.083.58、Sn1.3 Al0.30.30.4
Na0.23.3 、Sn1.3 Al0.20.40.4 Ca
0.23.4 、Sn1.3 Al0.40.40.4 Ba0.2
3.6 、Sn1.4 Al0.4 PK0.24.6 、Sn1.4 Al
0.2 Ba0.1 PK0.24.45、Sn1.4 Al0.2 Ba
0.2 PK0.24.6 、Sn1.4 Al0.4 Ba0.2 PK
0.2 Ba0.10.24.9 、Sn1.4 Al0.4 PK0.3
4.65、Sn1.5 Al0.2 PK0.24.4 、Sn1.5
0.4 PK0.14.65、Sn1.5 Al0.4 PCs0.05
4.63、Sn1.5 Al0.4 PCs0.05Mg0.10.2
4.63
【0042】SnSi0.5 Al0.10.20.1 Ca
0.43.1 、SnSi0.4 Al0.20. 42.7 、Sn
Si0.5 Al0.20.10.1 Mg0.12.8 、SnS
0.6 Al0.20.22.8 、SnSi0.5 Al0.3
0.40.23.55、SnSi0.5Al0.30.40.5
4.30、SnSi0.6 Al0.10.10.33.25、S
nSi0.6 Al0.10.10.1 Ba0.22.95。Sn
Si0.6 Al0.10.10.1 Ca0.22.95、SnS
0.6 Al0.40.2 Mg0.13.2 、SnSi0. 6
0.10.30.13.05、SnSi0.6 Al0.2 Mg
0.22.7 、SnSi0.6 Al0.2 Ca0.22.7 、S
nSi0.6 Al0.20.23 、SnSi0. 60.2
0.23 、SnSi0.8 Al0.22.9 、SnSi0.8
Al0.30. 20.23.85、SnSi0.80.2
2.9 、SnSi0.8 Ba0.22.8 、SnSi0.8 Mg
0.22.8 、SnSi0.8 Ca0.22.8 、SnSi
0.80.23.1
【0043】Sn0.9 Mn0.30.40.4 Ca0.1
0.12.95、Sn0.9 Fe0.30. 40.4 Ca0.1
Rb0.12.95、Sn0.8 Pb0.2 Ca0.10.9
3.35、Sn0.3 Ge0.7 Ba0.10.93.35、Sn
0.9 Mn0.1 Mg0.10.93.35、Sn0.2 Mn0.8
Mg0.10.93.35、Sn0.7 Pb0.3 Ca0.1
0.93.35、Sn0.2 Ge0.8 Ba0.10.93.35
【0044】SnSi0.80.22.9 、SnSi0.7
0.32.85、SnSi0.70.3 Al0.13.0 、S
nSi0.50.3 Al0.1 Mg0.12.7 、Sn0.8
0.60.2 Al0.1 Li0.12.5 、Sn0.8 Si0.6
0.2 Al0.1 Cs0.12. 65、Sn0.8 Si0.7
0.10.1 Al0.12.75、Sn0.8 Si0.50.3
0.2 Al0.12.9 、Sn0.8 Si0.70.10.1
0.1 Li0.052.78、Sn0.8 Si0.50.30.1
Al0.1 Li0.12.7 、Sn0.8 Si0.50. 3
0.2 Al0.1 Cs0.12.95、Sn0.8 Si0.70.3
2.95、Sn0.8 Si0.70.3 Al0.13.1 、Sn
Si0.50.3 Zr0.12.65、Sn0.8 Si0.6
0.2 Zr0.12.7 、Sn0.8 Si0.60.20.1
0.12.75
【0045】上記焼成されて得られた化合物の化学式
は、測定方法として誘導結合プラズマ(ICP)発光分
光分析法、簡便法として、焼成前後の粉体の重量差から
算出できる。
【0046】本発明の負極材料は、軽金属、特にリチウ
ムを挿入して用いることができる。リチウムを用いる場
合の挿入方法には、電気化学的方法、化学的方法、熱的
方法等がある。特に好ましいのは電気化学的方法であ
り、例えば集電体の負極合剤の未塗布部や負極合剤層上
にリチウムを主体とした金属の小片を貼り付け、電解液
と接触させることによって挿入できる。特に電池内で電
気化学的にリチウムを挿入する方法が好ましい。リチウ
ムを主体とした金属の小片は、厚みが5〜200μmの
箔を短冊状等の小片にして貼り付けるのが好ましい。
【0047】リチウムの挿入は、リチウムを対極とした
ときに0.01Vまで挿入することができ、より好まし
くは0.05Vまで挿入できる。特に好ましい方法は、
負極材料の有する不可逆容量を補償するためにリチウム
を部分的に挿入する方法であり、リチウムを対極とした
ときに0.3Vまで挿入する方法である。
【0048】より具体的なリチウムの挿入量としては、
負極材料1g当たり0.005g〜0.5g、より好ま
しくは0.03g〜0.2g、特に好ましくは0.06
g〜0.15gである。負極材料が金属酸化物の場合
は、金属酸化物1モル当たりの当量で0.5〜4.0当
量であり、さらに好ましくは1〜3.5当量であり、特
に好ましくは1.2〜3.2当量である。1.2当量よ
りも少ないリチウムを負極材料に予備挿入した場合には
電池容量が低く、また3.2当量より多くのリチウムを
予備挿入した場合にはサイクル性劣化があり、それぞれ
好ましくない。
【0049】リチウム挿入量は、負極シート上に重ね合
せるリチウムの量によって任意に制御することが可能で
ある。リチウムを主体とした金属としてはリチウム金属
を用いることが好ましいが、純度90重量%以上のもの
が好ましく、98重量%以上のものが特に好ましい。負
極シート上のリチウムの重ね合せパターンとしてはシー
ト全面に重ね合わせることが好ましいが、負極材料に予
備挿入されたリチウムはエージングによって徐々に負極
材料中に拡散するため、シート全面ではなくストライ
プ、枠状、円板状のいずれかの部分的重ね合わせも好ま
しい。ここで言う重ね合せとは負極合剤および補助層を
有するシート上に直接リチウムを主体とした金属箔を圧
着することを意味する。
【0050】負極シートにおける金属箔重ね合せの被覆
率は10〜100%が好ましいが、15〜100%がよ
り好ましく、20〜100%が特に好ましい。20%以
下の場合は、リチウムの予備挿入が不均一となる場合も
あり好ましくない。さらに、均一性の観点からリチウム
を主体とした金属箔の厚さは5〜150μmであること
が好ましく、5〜100μmがさらに好ましく、10〜
75μmが特に好ましい。
【0051】リチウムを主体とした金属箔の切断、貼り
付け等のハンドリング雰囲気は露点−30℃以下で−8
0℃以上のドライエアー又はアルゴンガス雰囲気下が好
ましい。ドライエアーの場合は−40℃以下−80℃以
上がさらに好ましい。また、ハンドリング時には炭酸ガ
スを併用してもよい。特にアルゴンガス雰囲気の場合は
炭酸ガスを併用することが好ましい。
【0052】次に、本発明の正極シートおよび非水電解
質二次電池において該正極シートと組合せて使用する負
極シートのそれぞれの合剤層に任意に導入することので
きる各種材料および添加剤について説明する。
【0053】電極合剤に組合せて使用される導電剤は、
構成された電池において化学変化を起こさない電子伝導
性材料であれば特に限定はない。その具体例としては、
鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛、土状黒鉛等の天然黒鉛、石油コ
ークス、石炭コークス、セルロース類、糖類、メソフェ
ーズピッチ等の高温焼成体、気相成長黒鉛等の人工黒鉛
等のグラファイト類、アセチレンブラック、ファーネス
ブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、
ランプブラック、サーマルブラック等のカーボンブラッ
ク類、アスファルトピッチ、コールタール、活性炭、メ
ソフューズピッチ、ポリアセン等の炭素材料、金属繊維
等の導電性繊維類、銅、ニッケル、アルミニウム、銀等
の金属粉類、酸化亜鉛、チタン酸カリウム等の導電性ウ
ィスカー類、酸化チタン等の導電性金属酸化物等を挙げ
る事ができる。これらの中では、グラファイトやカーボ
ンブラックが好ましく、粒子の大きさは、0.01μm
以上、20μm以下が好ましく、0.02μm以上、1
0μm以下の粒子がより好ましい。これらは単独で用い
ても良いし、混合物として用いても良い。導電剤の合剤
層への添加量は、負極材料または正極材料に対し6〜5
0重量%であることが好ましく、特に6〜30重量%で
あることが好ましい。カーボンブラックやグラファイト
では、6〜20重量%であることが特に好ましい。
【0054】負極合剤にも、通常は、正極合剤と同様
に、活物質を保持するための結着剤が用いられる。結着
剤の例としては、正極合剤に関して記載したような各種
の結着剤が任意に利用できる。
【0055】充填剤は、構成された電池において、化学
変化を起こさない繊維状材料であれば何でも用いること
ができる。通常、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの
オレフィン系ポリマー、ガラス、炭素などの繊維が用い
られる。フィラーの添加量は特に限定されないが、0〜
30重量%が好ましい。イオン導電剤は、無機及び有機
の固体電解質として知られている物質を用いることがで
き、詳細は電解液の項に記載されている。圧力増強剤
は、電池の内圧を上げる化合物であり、炭酸リチウム等
の炭酸塩が代表例である。
【0056】本発明の非水電解質二次電池の正極シート
及び負極シートで使用できる集電体シートは、正極用に
はアルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル、チタン、ま
たはこれらの合金が用いられ、負極用は銅、ステンレス
鋼、ニッケル、チタン、またはこれらの合金が用いられ
る。集電体の形態は箔、エキスパンドメタル、パンチン
グメタル、もしくは金網である。特に、正極用の集電体
シートにはアルミニウム箔、そして負極用の集電体シー
トには銅箔が好ましい。
【0057】次に、非水電解質二次電池における正負電
極シートの構成について説明する。正負電極シートはい
ずれも、集電体シートの両面に電極合剤を塗布した形態
であることが好ましい。この場合、片面あたりの層数は
一層であっても二層以上から構成されていても良い。片
面あたりの層の数が二以上である場合には、正極活物質
(もしくは材料)含有層が二層以上であっても良い。特
に好ましい構成は、正極活物質(もしくは負極材料)を
含有する層と正極活物質(もしくは負極材料)を含有し
ない層から構成される場合である。
【0058】正極活物質(もしくは負極材料)を含有し
ない層には、正極活物質(もしくは負極材料)を含有す
る層(電極合剤層)を保護するための保護層、分割され
た正極活物質(もしくは負極材料)含有層の間にある中
間層、正極活物質(もしくは負極材料)含有層と集電体
シートとの間にある下塗り層等があり、本発明において
はこれらを総称して補助層と言う。
【0059】本発明において特に好ましい電極シートの
構成は、表面に保護層を有する構成である。保護層は正
負電極シートの両方または正負電極シートのいずれかに
あることが好ましい。特に、負極シートにおいて、リチ
ウムを電池内で負極合剤層に挿入する場合は負極シート
は保護層を有する形態であることが望ましい。保護層
は、少なくとも一層からなり、同種又は異種の複数層に
より構成されていても良い。また、集電体シートの両面
の電極合剤層の内の片面にのみに保護層を有する形態で
あっても良い。これらの保護層は、水不溶性の粒子と結
着剤等から構成される。結着剤は、前述の電極合剤層を
形成する際に用いられる結着剤を用いることが出来る。
水不溶性の粒子としては、種々の導電性粒子、実質的に
導電性を持たない有機及び無機の粒子を用いることがで
きる。水不溶性粒子の水への溶解度は、100ppm以
下、好ましくは不溶性のものが好ましい。
【0060】保護層に含まれる上記の粒子の割合は、
2.5重量%以上、96重量%以下が好ましく、5重量
%以上、95重量%以下がより好ましく、10重量%以
上、93重量%以下が特に好ましい。次に保護層の形成
材料について説明する。
【0061】水不溶性の導電性粒子としては、金属、金
属酸化物、金属繊維、炭素繊維、カーボンブラックや黒
鉛等の炭素粒子を挙げることが出来る。これらの水不溶
導電性粒子の中で、アルカリ金属、特にリチウムとの反
応性が低いものが好ましく、金属粉末、炭素粒子がより
好ましい。粒子を構成する元素の20℃における電気抵
抗率としては、5×109 Ω・m以下が好ましい。
【0062】金属粉末としては、リチウムとの反応性が
低い金属、即ちリチウム合金を作りにくい金属の粉末が
好ましく、具体的には、銅、ニッケル、鉄、クロム、モ
リブデン、チタン、タングステン、タンタルの粉末が好
ましい。これらの金属粉末の形は、針状、柱状、板状、
塊状のいずれでもよく、そのサイズは最大径が0.02
μm以上、20μm以下が好ましく、0.1μm以上、
10μm以下がより好ましい。これらの金属粉末は、表
面が過度に酸化されていないものが好ましく、酸化され
ているときには還元雰囲気で熱処理することが好まし
い。
【0063】炭素粒子としては、従来において電極活物
質が導電性でない場合に併用する導電材料として用いら
れる公知の炭素材料を用いることが出来る。具体的には
電極合剤を作る際に用いられる導電剤が用いられる。
【0064】実質的に導電性を持たない水不溶性粒子と
しては、テトラフルオロエチレンの微粉末、SiC、窒
化アルミニウム、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、
ムライト、フォルステライト、ステアタイトなどの微粉
末を挙げることが出来る。これらの粒子は、導電性粒子
と併用してもよく、導電性粒子の0.01倍以上、10
倍以下で使うと好ましい。
【0065】正(負)の電極シートは正(負)極の合剤
を集電体シートの上に塗布、乾燥、圧縮する事により作
成する事ができる。合剤の調製は、正極活物質(あるい
は負極活物質)および導電剤を混合し、結着剤(樹脂粉
体のサスペンジョンまたはエマルジョン状のもの)、お
よび分散媒を加えて混練混合し、引続いて、ミキサー、
ホモジナイザー、ディゾルバー、プラネタリミキサー、
ペイントシェイカー、サンドミル等の攪拌混合機、分散
機で分散して行うことが出来る。分散媒としては水もし
くは有機溶媒が用いられるが、水が好ましい。この他適
宜、充填剤、イオン導電剤、圧力増強剤等の各種の添加
剤を添加しても良い。分散液のpHは負極では5〜1
0、正極では7〜12が好ましい。
【0066】正極シートの製造のための正極合剤層の形
成は、前述のように、同時重層塗布層を利用することが
好ましい。負極シートの負極合剤層の形成の為の、合剤
塗布液(合剤ペースト)の塗布は種々の方法で行うこと
が出来る。例えば、リバースロール法、ダイレクトロー
ル法、ブレード法、ナイフ法、エクストルージョン法、
スライド法、カーテン法、グラビア法、バー法、ディッ
プ法及びスクイーズ法を挙げることが出来る。エクスト
ルージョンダイを用いる方法、スライドコーターを用い
る方法が特に好ましい。塗布は0.1〜100m/分の
速度で実施されることが好ましい。この際、合剤ペース
トの液物性、乾燥性に合わせて、上記塗布方法を適宜選
定することにより、良好な塗布層の表面状態を得ること
が出来る。電極層が複数の層である場合にはそれらの複
数層を同時に塗布することが、均一な電極の製造、製造
コスト等の観点から好ましい。その塗布層の厚み、長さ
や巾は、電池の大きさにより決められる。典型的な塗布
層の厚みは乾燥後圧縮された状態で10〜1000μm
である。
【0067】塗布後の電極シートは、熱風、真空、赤外
線、遠赤外線、電子線及び低湿風の作用により乾燥、脱
水される。これらの方法は単独あるいは組み合わせて用
いることが出来る。乾燥温度は80〜350℃の範囲が
好ましく、特に100〜250℃の範囲が好ましい。乾
燥後の含水量は2000ppm以下が好ましく、500
ppm以下がより好ましい。
【0068】電極シートの圧縮は、一般に採用されてい
るプレス方法を用いることが出来るが、特に金型プレス
法やカレンダープレス法が好ましい。プレス圧は、特に
限定されないが、10kg/cm2 〜3t/cm2 が好
ましい。カレンダープレス法のプレス速度は、0.1〜
50m/分が好ましい。プレス温度は、室温〜200℃
が好ましい。
【0069】本発明の二次電池で使用できるセパレータ
は、イオン透過度が大きく、所定の機械的強度を持ち、
絶縁性の薄膜であれば良く、材質として、オレフィン系
ポリマー、フッ素系ポリマー、セルロース系ポリマー、
ポリイミド、ナイロン、ガラス繊維、アルミナ繊維が用
いられ、形態として、不織布、織布、微孔性フィルムが
用いられる。特に、材質として、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリプロピレンとポリエチレンの混合体、ポ
リプロピレンとテトラフルオロエチレンの混合体、ポリ
エチレンとテフロンの混合体が好ましく、形態として微
孔性フィルムであるものが好ましい。特に、孔径が0.
01〜1μm、厚みが5〜50μmの微孔性フィルムが
好ましい。これらの微孔性フィルムは単独の膜であって
も、微孔の形状や密度等や材質等の性質の異なる二層以
上からなる複合フィルムであっても良い。例えば、ポリ
エチレンフィルムとポリプロピレンフィルムを張り合わ
せた複合フィルムを挙げることができる。
【0070】電解液は一般に支持塩と溶媒から構成され
る。リチウム二次電池における支持塩はリチウム塩が主
として用いられる。本発明で使用出来るリチウム塩とし
ては、例えば、LiClO4 、LiBF4、LiPF
6 、LiCF3 SO3 、LiCF3 CO2 、LiAsF
6 、LiSbF6 、LiB10Cl10、低級脂肪族カルボ
ン酸リチウム、LiAlCl4 、LiCl、LiBr、
LiI、クロロボランリチウム、四フェニルホウ酸リチ
ウムなどのLi塩を挙げることが出来、これらの一種を
単独で、あるいは二種以上を混合して使用することがで
きる。なかでもLiBF4 及び/あるいはLiPF6
溶解したものが好ましい。電解液中の支持塩の濃度は特
に限定されないが、電解液1リットル当たり0.2〜3
モルが好ましい。
【0071】本発明で使用できる電解液の溶媒として
は、プロピレンカ−ボネ−ト、エチレンカーボネ−ト、
ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、メチルエチルカーボネート、γ−ブチ
ロラクトン、ギ酸メチル、酢酸メチル、1,2−ジメト
キシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、ジメチルスルホキシド、1,3−ジオキソ
ラン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジオキソ
ラン、ジオキサン、アセトニトリル、ニトロメタン、エ
チルモノグライム、リン酸トリエステル、トリメトキシ
メタン、ジオキソラン誘導体、スルホラン、3−メチル
−2−オキサゾリジノン、プロピレンカーボネート誘導
体、テトラヒドロフラン誘導体、エチルエーテル、1,
3−プロパンサルトンなどの非プロトン性有機溶媒を挙
げることができ、これらの一種または二種以上を混合し
て使用する。これらのなかでは、カーボネート系の溶媒
が好ましく、環状カーボネートと非環状カーボネートを
混合して用いるのが特に好ましい。環状カーボネートと
してはエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート
が好ましい。また、非環状カーボネートとしては、ジエ
チルカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチ
ルカーボネートが好ましい。
【0072】本発明で使用できる電解液としては、エチ
レンカーボネート、プロピレンカ−ボネ−ト、1,2−
ジメトキシエタン、ジメチルカーボネートあるいはジエ
チルカーボネートを適宜混合した電解液にLiCF3
3 、LiClO4 、LiBF4 及び/又はLiPF6
を含む電解液が好ましい。特にプロピレンカーボネート
もしくはエチレンカーボネートの少なくとも一方とジメ
チルカーボネートもしくはジエチルカーボネートの少な
くとも一方の混合溶媒に、LiCF3 SO3 、LiCl
4 もしくはLiBF4 の中から選ばれる少なくとも一
種の塩とLiPF6 を含む電解液が好ましい。これら電
解液を電池内に加える量は特に限定されず、正極合剤や
負極合剤の量や電池のサイズに応じて用いることができ
る。
【0073】本発明の二次電池では、上記の非水電解液
(液状電解質)を用いることが特に効果的であるが、所
望により、電解液の他に次の様な固体電解質も併用する
ことができる。固体電解質は、無機固体電解質と有機固
体電解質とに分けられる。無機固体電解質としては、L
iの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩などがよく知られ
ている。なかでも、Li3 N、LiI、Li5 NI2
Li3 N−LiI−LiOH、Li4 SiO4 、Li4
SiO4 −LiI−LiOH、xLi3 PO4−(1−
x)Li4 SiO4 、Li2 SiS3 、硫化リン化合物
などが有効である。
【0074】有機固体電解質では、ポリエチレンオキサ
イド誘導体か該誘導体を含むポリマー、ポリプロピレン
オキサイド誘導体あるいは該誘導体を含むポリマー、イ
オン解離基を含むポリマー、イオン解離基を含むポリマ
ーと上記非プロトン性電解液の混合物、リン酸エステル
ポリマー、非プロトン性極性溶媒を含有させた高分子マ
トリックス材料が有効である。さらに、ポリアクリロニ
トリルを電解液に添加する方法もある。また、無機と有
機固体電解質を併用する方法も知られている。
【0075】また、放電や充放電特性を改良する目的
で、他の化合物を電解質に添加しても良い。例えば、ピ
リジン、ピロリン、ピロール、トリフェニルアミン、フ
ェニルカルバゾール、トリエチルフォスファイト、トリ
エタノールアミン、環状エーテル、エチレンジアミン、
n−グライム、ヘキサリン酸トリアミド、ニトロベンゼ
ン誘導体、硫黄、キノンイミン染料、N−置換オキサゾ
リジノンとN, N’−置換イミダリジノン、エチレング
リコールジアルキルエーテル、第四級アンモニウム塩、
ポリエチレングリコ−ル、ピロール、2−メトキシエタ
ノール、AlCl3 、導電性ポリマー電極活物質のモノ
マー、トリエチレンホスホルアミド、トリアルキルホス
フィン、モルホリン、カルボニル基を持つアリール化合
物、12−クラウンー4のようなクラウンエーテル類、
ヘキサメチルホスホリックトリアミドと4−アルキルモ
ルホリン、二環性の三級アミン、オイル、四級ホスホニ
ウム塩、三級スルホニウム塩などを挙げることができ
る。特に好ましいのはトリフェニルアミン、フェニルカ
ルバゾールを単独もしくは組み合わせて用いた場合であ
る。
【0076】また、電解液を不燃性にするために含ハロ
ゲン溶媒、例えば、四塩化炭素、三弗化塩化エチレンを
電解液に含ませることができる。また、高温保存に適性
をもたせるために電解液に炭酸ガスを含ませることがで
きる。
【0077】電解液は、水分及び遊離酸分をできるだけ
含有しないことが望ましい。このため、電解液の原料は
充分な脱水と精製をしたものが好ましい。また、電解液
の調製は、露点がマイナス30℃以下の乾燥空気中、も
しくは不活性ガス中が好ましい。電解液中の水分及び遊
離酸分の量は、0.1〜500ppm、より好ましくは
0.2〜100ppmである。
【0078】電解液は、全量を一回で注入してもよい
が、二回以上に分けて注入することが好ましい。二回以
上に分けて注入する場合、それぞれの液は同じ組成で
も、違う組成(例えば、非水溶媒あるいは非水溶媒にリ
チウム塩を溶解した溶液を注入した後、前記溶媒より粘
度の高い非水溶媒あるいは非水溶媒にリチウム塩を溶解
した溶液を注入)でも良い。また、電解液の注入時間の
短縮等のために、電池缶を減圧したり、電池缶に遠心力
や超音波をかけることを行ってもよい。
【0079】本発明で使用できる電池缶および電池蓋は
材質としてニッケルメッキを施した鉄鋼板、ステンレス
鋼板(SUS304、SUS304L,SUS304
N、SUS316、SUS316L、SUS430、S
US444等)、ニッケルメッキを施したステンレス鋼
板(同上)、アルミニウムまたはその合金、ニッケル、
チタン、銅であり、形状として、真円形筒状、楕円形筒
状、正方形筒状、長方形筒状である。特に、外装缶が負
極端子を兼ねる場合は、ステンレス鋼板、ニッケルメッ
キを施した鉄鋼板が好ましく、外装缶が正極端子を兼ね
る場合は、ステンレス鋼板、アルミニウムまたはその合
金が好ましい。電池缶の形状はボタン、コイン、シー
ト、シリンダー、角などのいずれでも良い。電池缶の内
圧上昇の対策として、封口板に安全弁を付設することが
できる。この他、電池缶やガスケット等の部材に切り込
みをいれる方法も利用することが出来る。この他、従来
から知られている種々の安全素子(例えば、過電流防止
素子として、ヒューズ、バイメタル、PTC素子等)を
備えつけても良い。
【0080】本発明で使用するリード板には、電気伝導
性をもつ金属(例えば、鉄、ニッケル、チタン、クロ
ム、モリブデン、銅、アルミニウム等)やそれらの合金
を用いることが出来る。電池蓋、電池缶、電極シート、
リード板の溶接法は、公知の方法(例、直流又は交流の
電気溶接、レーザー溶接、超音波溶接)を用いることが
出来る。封口用シール剤は、アスファルト等の従来から
知られている化合物や混合物を用いることが出来る。
【0081】本発明で使用できるガスケットは、材質と
して、オレフィン系ポリマー、フッ素系ポリマー、セル
ロース系ポリマー、ポリイミド、ポリアミドであり、耐
有機溶媒性及び低水分透過性から、オレフィン系ポリマ
ーが好ましく、特にプロピレン主体のポリマーが好まし
い。さらに、プロピレンとエチレンのブロック共重合ポ
リマーであることが好ましい。
【0082】以上のようにして組み立てられた二次電池
は、エージング処理を施すのが好ましい。エージング処
理には、前処理、活性化処理及び後処理などがあり、こ
れにより高い充放電容量とサイクル性に優れた電池を製
造することができる。前処理は、電極内のリチウムの分
布を均一化するための処理で、例えば、リチウムの溶解
制御、リチウムの分布を均一にするための温度制御、揺
動及び/または回転処理、充放電の任意の組み合わせが
行われる。活性化処理は電池本体の負極に対してリチウ
ムを挿入させるための処理で、電池の実使用充電時のリ
チウム挿入量の50〜120%を挿入するのが好まし
い。後処理は活性化処理を十分にさせるための処理であ
り、電池反応を均一にするための保存処理と、判定のた
めの充放電処理当があり、任意に組み合わせることがで
きる。
【0083】本発明の電池は必要に応じて外装材で被覆
される。外装材としては、熱収縮チューブ、粘着テー
プ、金属フィルム、紙、布、塗料、プラスチックケース
等がある。また、外装の少なくとも一部に熱で変色する
部分を設け、使用中の熱履歴がわかるようにしても良
い。
【0084】本発明の電池は必要に応じて複数本を直列
及び/または並列に組み電池パックに収納される。電池
パックには正温度係数抵抗体、温度ヒューズ、ヒューズ
及び/または電流遮断素子等の安全素子の他、安全回路
(各電池及び/または組電池全体の電圧、温度、電流等
をモニターし、必要なら電流を遮断する機能を有す回
路)を設けても良い。また電池パックには、組電池全体
の正極及び負極端子以外に、各電池の正極及び負極端
子、組電池全体及び各電池の温度検出端子、組電池全体
の電流検出端子等を外部端子として設けることもでき
る。また電池パックには、電圧変換回路(DC−DCコ
ンバータ等)を内蔵しても良い。また各電池の接続は、
リード板を溶接することで固定しても良いし、ソケット
等で容易に着脱できるように固定しても良い。さらに
は、電池パックに電池残存容量、充電の有無、使用回数
等の表示機能を設けても良い。
【0085】本発明の電池は様々な機器に使用される。
特に、ビデオムービー、モニター内蔵携帯型ビデオデッ
キ、モニター内蔵ムービーカメラ、コンパクトカメラ、
一眼レフカメラ、レンズ付きフィルム、ノート型パソコ
ン、ノート型ワープロ、電子手帳、携帯電話、コードレ
ス電話、ヒゲソリ、電動工具、電動ミキサー、自動車等
に使用されることが好ましい。
【0086】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明をさらに詳しく
説明するが、発明の主旨を越えない限り、本発明は実施
例に限定されるものではない。
【0087】[実施例1] 1)正極合剤塗布液(ペースト)Aの作成 正極活物質;LiCoO2 (炭酸リチウムと四酸化三コ
バルトと3:2のモル比で混合したものをアルミナるつ
ぼにいれ、空気中、毎分2℃で750℃に昇温し4時間
仮焼した後、さらに毎分2℃の速度で900℃に昇温し
その温度で8時間焼成し解砕したもの。中心粒子サイズ
5μm、洗浄品50gを100mlの水に分散した時の
分散液の電導度は0.6mS/m、pHは10.1、窒
素吸着法による比表面積は0.42m2 /g)上記正極
活物質を200gとアセチレンブラック10gとを、ホ
モジナイザーで混合し、続いて結着剤として2−エチル
ヘキシルアクリレートとアクリル酸とアクリロニトリル
の共重合体の水分散物(固形分濃度50重量%)を8
g、濃度2重量%のカルボキシメチルセルロース水溶液
を60gを加え混練混合し、さらに水を50gを加え、
ホモジナイザーで攪拌混合し、正極合剤ペーストAを作
成した。
【0088】2)正極合剤塗布液(ペースト)Bの作成 上記と同様な方法により、窒素吸着法での比表面積が
0.89m2 /gの正極活物質(LiCoO2 )を得
て、同様にして正極合剤ペーストBを作成した。
【0089】3)負極合剤塗布液(ペースト)の作成 負極材料;SnGe0.10.50.58Mg0.10.1
3.35(一酸化錫6.7g、ピロリン酸錫10.3g、三
酸化二硼素1.7g、炭酸カリウム0.7g、酸化マグ
ネシウム0.4g、二酸化ゲルマニウム1.0gを乾式
混合し、アルミナ製るつぼに入れ、アルゴン雰囲気下1
5℃/分で1000℃まで昇温し、1100℃で12時
間焼成した後、10℃/分で室温にまで降温し焼成炉よ
り取り出したものを集め、ジェットミルで粉砕したも
の、平均粒径4.5μm 、CuKα線を用いたX線回折
法において2θ値で28°付近に頂点を有するブロード
なピークを有する物であり、2θ値で40°以上70°
以下には結晶性の回折線は見られなかった。)上記負極
材料を200g、導電剤(人造黒鉛)30gとホモジナ
イザーで混合し、さらに結着剤として濃度2重量%のカ
ルボキシメチルセルロース水溶液50g、ポリフッ化ビ
ニリデン10gとを加え混合したものと水を30g加え
さらに混練混合し、負極合剤ペーストを作成した。
【0090】4)正極シートの作成 上記で作成した正極合剤ペーストA及び正極合剤ペース
トBをそれぞれ第1表に記載した順に同時重層塗布法を
利用し、厚さ20μmのアルミニウム箔集電体の両面
に、合計塗布量400g/m2 、圧縮後のシートの合計
厚みが280μmになるように塗布し、乾燥した後、ロ
ーラープレス機で圧縮成型し所定の大きさに裁断し、帯
状の正極シートを作成した。さらにドライボックス(露
点;−50℃以下の乾燥空気)中で遠赤外線ヒーターに
て充分脱水乾燥し、五種類の正極シート(No.1〜N
o.5)を作成した。また、まず厚さ20μmのアルミ
ニウム箔集電体の両面に合剤ペーストBを塗布し、この
塗布層を乾燥させた後、その乾燥塗布層表面に合剤ペー
ストAを塗布乾燥させる逐次塗布法を利用した点以外
は、No.1と同じ塗布量比にて合剤Aと合剤Bとから
なる合剤層を同様な方法で形成し、正極シート(No.
6)を得た。
【0091】
【表3】 第1表 ──────────────────────────────────── 正極シート試料番号 下側層 上側層 塗布量比(上層/下層) ──────────────────────────────────── No.1(本発明品) 合剤B 合剤A 1/1(同時重層塗布) No.2(本発明品) 合剤B 合剤A 1/3(同時重層塗布) No.3(比較例) 合剤A 合剤A 1/1(同時重層塗布) No.4(比較例) 合剤B 合剤B 1/1(同時重層塗布) No.5(比較例) 合剤A 合剤B 1/1(同時重層塗布) No.6(比較例) 合剤B 合剤A 1/1(逐次塗布) ────────────────────────────────────
【0092】5)負極シートの作成 同様に、負極合剤ペーストを20μmの銅箔集電体に塗
布し、上記正極シート作成と同様の方法で、塗布量70
g/m2 、圧縮後のシートの厚みが90μmである負極
シートを作成した。
【0093】6)電解液の調製 アルゴン雰囲気で、200mLの細口のポリプロピレン
容器に65.3gの炭酸ジエチルをいれ、これに液温が
30℃を越えないように注意しながら、22.2gの炭
酸エチレンを少量ずつ溶解した。次に、0.4gのLi
BF4 ,12.1gのLiPF6 を、液温が30℃を越
えないように注意しながら、それぞれ順に、上記ポリプ
ロピレン容器に少量ずつ溶解した。得られた電解液は、
比重1.135で無色透明の液体であった。水分含量は
18ppm(京都電子製、商品名MKC−210型カー
ルフィシャー水分測定装置で測定)、遊離酸分は24p
pm(ブロムチモールブルーを指示薬とし、0.1規定
NaOH水溶液を用いて中和滴定して測定)であった。
【0094】7)シリンダ電池の作成 正極シート、微孔性ポリエチレン/ポリプロピレンフィ
ルム製セパレータ、負極シートおよびセパレータの順に
積層し、これを渦巻き状に巻き回した。この巻回体を負
極端子を兼ねるニッケルメッキを施した鉄製の有底円筒
型電池缶に収納し、次いで電池缶内に電解液を注入し、
正極端子を有する電池蓋をガスケットを介してかしめて
円筒型電池(シリンダ電池)を作成した。
【0095】8)シリンダ電池の評価 シリンダ電池を各正極シート試料毎にそれぞれ10本づ
つ作成し、各電池について室温にて電流量1mA/cm
2 で4.2Vまで充電し、その後2.6Vまで放電する
操作を行なって放電容量を測定した。そして、各正極シ
ートを用いたシリンダ電池10本の放電容量を平均し
て、平均放電容量(初期平均放電容量)を求めた。次い
で、これらの電池について、上記の充電と放電のサイク
ルを300回繰返し、その繰返しが終了した時点で、同
様にして平均放電容量(サイクル後平均放電容量)を求
めた。そして、初期平均放電容量に対するサイクル後平
均放電容量の割合を算出して、サイクル維持率を求め
た。これらの試験で得られた結果を第2表に示す。
【0096】
【表4】 第2表 ──────────────────────────────────── 電池試料番号 正極シート試料番号 平均放電容量 サイクル維持率 (mAh) (%) ──────────────────────────────────── No.1(本発明品) No.1 1840 87 No.2(本発明品) No.2 1853 86 No.3(比較例) No.3 1786 76 No.4(比較例) No.4 1852 79 No.5(比較例) No.5 1832 74 No.6(比較例) No.6 1838 83 ────────────────────────────────────
【0097】第2表の結果から、本発明の正極シートを
用いたリチウム二次電池が高い放電容量を示し、かつ繰
返しの使用においても高い放電容量を維持することが分
る。
【0098】
【発明の効果】本発明の正極シートは、放電容量が高
く、かつ繰返しの使用においても高い放電容量を維持す
ることのできる非水電解質二次電池の製造を可能にす
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01M 10/40 H01M 10/40 B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集電体シートと、その集電体シートの少
    なくとも一方の側の表面に形成された正極活物質粒子及
    び結着剤を含む正極合剤層とからなる正極シートであっ
    て、該正極活物質粒子が、その比表面積が正極合剤層の
    表面側で小さく、そして集電体シート側で大きくなるよ
    うな分布にて配置され、かつ結着剤が少なくとも正極合
    剤層の厚み方向に連続相を形成していることを特徴とす
    る正極シート。
  2. 【請求項2】 集電体シートと、その集電体シートの少
    なくとも一方の側の表面に形成された正極活物質粒子及
    び結着剤を含む正極合剤層とからなる正極シートであっ
    て、該正極合剤層が、比表面積が相対的に大きい正極活
    物質粒子と結着剤とを含む塗布液と、比表面積が相対的
    に小さい正極活物質粒子と結着剤とを含む塗布液とを同
    時に塗布し、その後、それらの塗布層を同時に乾燥する
    方法により形成された層であることを特徴とする正極シ
    ート。
  3. 【請求項3】 上記正極合剤層の下側半分の領域にある
    正極活物質粒子の比表面積が、上側半分の領域にある正
    極活物質粒子の比表面積の1.2〜50倍の範囲にある
    請求項1もしくは2に記載の正極シート。
  4. 【請求項4】 上記正極合剤層の下側半分の領域にある
    正極活物質粒子の比表面積が、上側半分の領域にある正
    極活物質粒子の比表面積の1.4〜5倍の範囲にある請
    求項3に記載の正極シート。
  5. 【請求項5】 上記正極合剤層の厚み方向の中心を境界
    として、下側半分の領域にある正極活物質粒子の比表面
    積が0.2〜10m2 /gの範囲にあり、上側半分の領
    域にある正極活物質粒子の比表面積が0.05〜5m2
    /gの範囲にある請求項1乃至4のうちのいずれかの項
    に記載の正極シート。
  6. 【請求項6】 上記正極活物質粒子の化学組成が正極合
    剤層全体にわたって同一である請求項1乃至5の内のい
    ずれかの項に記載の正極シート。
  7. 【請求項7】 上記正極活物質粒子が、Lix CoO
    2 、Lix NiO2 、Lix MnO2 、Lix Coa
    1-a2 、Lix Mn24 、およびLixCob
    1-bz (但し、x=0.02〜1.2、a=0.1〜
    0.9、b=0.9〜0.98、z=2.01〜2.
    3)の内の少なくとも一つで表される化学組成を有する
    請求項1〜6に記載の正極シート。
  8. 【請求項8】 密閉容器中に正極シート、負極シート、
    及びリチウム塩含有電解質を収容してなり、該正極シー
    トが、請求項1〜7の内のいずれかの項に記載の正極シ
    ートであることを特徴とする非水電解質二次電池。
  9. 【請求項9】 密閉容器中に正極シート、負極シート、
    及びリチウム塩含有液体電解質を収容してなり、該正極
    シートが、請求項1〜7の内のいずれかの項に記載の正
    極シートであることを特徴とする非水電解質二次電池。
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