JPH11259063A - 大正琴の琴胴およびその製造方法 - Google Patents

大正琴の琴胴およびその製造方法

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JPH11259063A
JPH11259063A JP10080166A JP8016698A JPH11259063A JP H11259063 A JPH11259063 A JP H11259063A JP 10080166 A JP10080166 A JP 10080166A JP 8016698 A JP8016698 A JP 8016698A JP H11259063 A JPH11259063 A JP H11259063A
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JP
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wooden
film
sheet
koto
groove
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JP10080166A
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Fukutake Hirota
副武 広田
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料コストおよび組立コストの削減によっ
て、製造コストを大幅に削減することができる大正琴の
琴胴およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の琴胴1は、上板部2aならびに
前後および左右の板部2c〜2fが、表面に化粧用のフ
ィルム4が接着され且つ裏面側から形成した切欠溝9に
沿って折り曲げることによって形成された1枚の木質板
3で構成されている。また、本発明の製造方法は、木質
板3の表面にフィルム4を接着して木質シート7を形成
し、この木質シート7を、上板部2aとその四辺に連な
る前後左右の板部2c〜2fを有するように切断し、木
質板3の裏面に、上板部2aと前後左右の板部2c〜2
fとの間の境界線Fに沿って切欠溝9を形成し、木質シ
ート7を切欠溝9に沿って折り曲げ、木質シート7の前
後左右の板部2c〜2fを、互いに隣接するもの同士で
接着するとともに下板部2bに接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大正琴において、
弦などが取り付けられるとともに共鳴箱などとして機能
する大正琴の琴胴、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図12〜図14は、従来の大正琴の琴胴
とその製造方法を示している。図14に示すように、こ
の琴胴51は、上下、前後および左右の6枚の板52a
〜52fを互いに接合することによって、横長の箱状に
組み立てたものである。板52a〜52fは、スプルー
スやマホガニーなどの高級な無垢板で構成され、表面に
は塗装が施されている。また、上板52aには、図示し
ない弦卷きを取り付けるための弦卷き取付孔53や、共
鳴孔54が形成されている。
【0003】この琴胴51は、図12および図13に示
すように、次のような工程を経て組み立てられる。 A.板52a〜52fを、所定の形状および寸法を有す
るように、それぞれ精度良く作製する。 B.前後および左右の板52c〜52fを互いに接着す
るとともに、その四隅に当て木55を接着して、枠体を
形成する。 C.下板52bに枠体を接着した後、補強板56と、補
強および音響特性の調整を兼ねた適当数の力木57とを
接着するとともに、上板52aを接着する(図13の状
態)。なお、補強板56および力木57の接着は、下板
52bへの枠体の接着前に、枠体に対して行ってもよ
く、あるいは、力木57は上板52aにあらかじめ接着
するようにしてもよい。 D.さらに、左右および前後の板52c〜52fの互い
の接合部Cを切削加工することによって、R部を形成す
る(図14参照)。 F.最後に、表面を塗装して、図14に示すような琴胴
51の製造を完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の構成の従来の琴
胴51は、高級な無垢板が使用され、塗装されているこ
とや、角部にR加工が施されていることなどにより、柔
らかで高級感あふれる外観を呈するものである。しか
し、この琴胴51は、高級な無垢板を使用しているた
め、材料コストがかなり高い。また、上述した組立方法
から明らかなように、琴胴51の組立に非常に多くの工
程を必要とする。さらに、板52a〜52fを精度良く
作製したとしても、これらの反りの影響などによって、
板同士の接合部がぴったり合わないことが多く、その調
整に非常に手間がかかるなど、組立コストも非常に高く
なり、以上の結果、製造コストが大幅に上昇してしま
う。
【0005】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、材料コストおよび組立コストの
削減によって、製造コストを大幅に削減することができ
る大正琴の琴胴およびその製造方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1は、上下、前後および左右のそれ
ぞれ矩形の板部により箱状に構成される大正琴の琴胴で
あって、上板部ならびに前後および左右の板部が、表面
に化粧用のフィルムが接着され且つ裏面側から形成した
切欠溝に沿って折り曲げることによって形成された1枚
の木質板で構成されていることを特徴とする。
【0007】この大正琴の琴胴によれば、上板部と前後
および左右の板部が、1枚の木質板をこれに形成した切
欠溝に沿って折り曲げることによって形成されているの
で、琴胴を組み立てる際に、これらの板部を個々に精度
良く作製する工程、互いに接着する工程や、接合部を調
整する工程などを省略できる。また、木質板の表面に接
着したフィルムによって、木質板が化粧されるので、塗
装工程を省略することも可能になる。したがって、以上
のような工程の省略による組立コストの削減によって、
製造コストを削減することができる。
【0008】この場合において、請求項2では、木質板
がMDFで構成されていることを特徴としている。この
構成によれば、MDFが無垢板などと比較して非常に安
価であることにより、材料コストを削減することができ
る。また、MDFの均質性および等方性によって、切欠
溝の加工を容易に且つ精度良く行うことができる。
【0009】これらの場合において、請求項3では、切
欠溝は、先端が木質板の表面近くまで延び且つ先端角が
ほぼ90度の断面V字形のV溝であることを特徴として
いる。この構成では、木質板を切欠溝に沿って折り曲げ
るだけで、そのカット面同士がぴったり接し、両側の板
部間の角度が直角に保たれるので、琴胴の組立をさらに
容易に行うことができる。この場合、木質板の表面に接
着したフィルムは、木質板を切欠溝に沿って互いに分離
しないように保持する機能を果たす。
【0010】また、前記目的を達成するため、本発明の
請求項4の大正琴の琴胴の製造方法は、所定の形状およ
び寸法を有する矩形の下板部を準備し、木質板および化
粧用のフィルムを準備し、木質板の表面にフィルムを接
着することによりフィルム付きの木質シートを形成し、
この木質シートを、矩形の上板部ならびにその四辺に連
なる前後および左右の矩形の板部を有する所定の形状お
よび寸法に切断するとともに、木質板の裏面に、上板部
と前後および左右の板部との間のそれぞれの境界線に沿
って切欠溝を形成し、木質シートを切欠溝に沿って折り
曲げ、折り曲げた木質シートの前後および左右の板部
を、互いに隣接するもの同士で接着するとともに下板部
に接着することを特徴とする。
【0011】この製造方法によれば、木質板に化粧用の
フィルムを接着して木質シートを形成し、これを切断
し、木質板に切欠溝を形成し、木質シートを切欠溝に沿
って折り曲げ、板部同士を接着するとともに、下板部に
接着するだけで、前記請求項1に係る琴胴を容易かつ安
価に製造することができる。
【0012】また、本発明の請求項5の大正琴の琴胴の
製造方法は、木質板および化粧用のフィルムを準備し、
木質板の表面にフィルムを接着することによりフィルム
付きの木質シートを形成し、この木質シートを、互いに
連なる矩形の上下、前後および左右の板部を有する所定
の形状および寸法に切断するとともに、木質板の裏面
に、上下、前後および左右の板部の間のそれぞれの境界
線に沿って切欠溝を形成し、木質シートを切欠溝に沿っ
て折り曲げ、折り曲げた木質シートの上下、前後および
左右の板部の互いに隣接するもの同士を接着することを
特徴とする。
【0013】この製造方法では、下板部を含むすべての
板部が1枚の木質シートの中に一体に構成されるので、
請求項4の製造方法と比較して、下板部を別個に準備す
る工程や、折り曲げた木質シートを下板部に接着する工
程を省略でき、琴胴をさらに容易かつ安価に製造するこ
とができる。
【0014】これらの製造方法において、木質板がMD
Fで構成されていることが好ましい。この製造方法によ
れば、請求項2の琴胴に関してすでに述べた理由によ
り、材料コストを削減できるとともに、切欠溝の加工を
容易に且つ精度良く行うことができる。
【0015】これらの場合、切欠溝は、先端が木質板の
表面近くまで延び且つ先端角がほぼ90度の断面V字形
のV溝であることが好ましい。この製造方法では、請求
項3の琴胴に関してすでに述べた理由により、琴胴の組
立をさらに容易に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発
明を適用した大正琴の琴胴(以下、単に「琴胴」とい
う)を示している。この琴胴1は、上下、前後および左
右の6面の矩形の板部2a〜2fによって、横長の箱状
に形成されている。これらの板部2(2a〜2f)は、
図2に示すように、MDFなどから成る木質板3と、そ
の表面に接着された化粧用のフィルム4で構成されてい
る。フィルム4は、木目模様を印刷した塩ビフィルムな
どで構成されている。上板2aには、弦卷き(図示せ
ず)を取り付けるための矩形の弦卷き取付孔5や、丸い
共鳴孔6が形成されている。この琴胴1に、上記弦卷き
の他、図示しない弦、操作レバーや天板などの部品を取
り付けることによって、大正琴が完成される。
【0017】この琴胴1は、例えば、図3〜図7に示す
製造方法によって、製造される。すなわち、この製造方
法ではまず、図3に示すように、木質板3にフィルム4
を接着することによって、木質シート7を作製する。次
に、この木質シート7を切断することによって、図4に
示すような、所定の形状および寸法の本体用シート7a
および下板部2bを切り出す。この本体用シート7a
は、下板部2b以外の板部、すなわち中央の矩形の上板
部2aと、その四辺にそれぞれ連なる前後左右の矩形の
板部2c〜2fとを一体に有している。なお、図4
(a)中のの破線Fは、上板部2aと他の板部2c〜2
fの間の境界線を示しており、説明の便宜上、付したも
のである。また、下板部2bは、本体用シート7aの板
厚の分、上板部2aよりも若干小さな寸法になってい
る。
【0018】次に、図5に示すように、本体用シート7
aの木質板3の裏面に、上板部2aと前後左右の板部2
c〜2fとの各境界線Fに沿って、切欠溝9をNC加工
などにより形成する。図6に示すように、この切欠溝9
は、先端角Tが90度の断面V字形のV溝であり、その
先端が、フィルム4の部分を残して木質板3の表面に達
するように形成されている。この場合、木質板3は、フ
ィルム4を介して保持されので、切欠溝9に沿って互い
に分離することはない。
【0019】また、前後左右の板部2c〜2fの裏面の
外縁に沿って受け溝10(図6参照)を形成するととも
に、上板部2aに弦卷き取付孔5および共鳴孔6を形成
する。なお、上述した木質シート7への加工の順序は任
意であり、例えば、切欠溝9を形成した後に、木質シー
ト7を切断するようにしてもよい。
【0020】次いで、図7に示すように、本体用シート
7aの内面の所定位置に、補強および音響特性の調整を
兼ねた適当数の力木12と、天板を取り付けるためのビ
ス用補強板13とを取り付ける。その後、本体用シート
7aを切欠溝9に沿って裏面側に折り曲げ、補強板11
および力板12を取り付けた下板部2bにはめ込み、前
後左右の板部2c〜2fの互いに隣接するもの同士を接
着するとともに、これらの板部2c〜2fを下板部2b
に接着することによって、図1に示す琴胴1の製造を完
了する。
【0021】図8は、琴胴1の組立後の状況を、その右
端部を例にして示したものであり、上板部2aと右板部
2fは、先端角が90度のV溝である切欠溝9に沿って
互いに折り曲げられることによって、カット面同士が互
いにぴったり接した状態で、直角な関係が保たれてい
る。また、下板部2bの端部は右板部2fの受け溝10
に係合しており、それにより、下板部2bと右板部2f
の接着を良好に行えるとともに、下板部2bを右板部2
fでぴったり覆うことができる。
【0022】以上のように、本実施形態によれば、上板
部2aと左右前後の板部2c〜2fを、1枚の本体用シ
ート7aに一体的に構成し、切欠溝9に沿って折り曲げ
ることによって形成するので、従来実施されていた、板
部を個々に精度良く作製する工程や、これらを互いに接
着する工程を省略することができる。また、フィルム4
によって木質板3が化粧されることで、塗装工程も省略
できる。したがって、以上のような組立工程の簡素化に
より、組立コストを削減することができる。
【0023】また、本実施形態では、切欠溝9を、先端
角Tが90度で木質板3の表面に達するV溝で構成して
いることで、本体用シート7aを切欠溝9に沿って折り
曲げるだけで、図8に示すように、そのカット面同士が
ぴったり接し、両側の板部2、2間の角度が直角に保た
れるので、琴胴の組立をさらに容易に行うことができ
る。さらに、木質板3がMDFで構成されていて、均質
性および等方性を有するので、切欠溝9の加工を容易に
且つ精度良く行うことができる。また、MDFが無垢板
などと比較して非常に安価であることにより、材料コス
トを削減することができる。したがって、以上のような
組立コストおよび材料コストの削減によって、製造コス
トを大幅に削減することができる。
【0024】図9は、上述した受け溝10の変形例を示
している。すなわち、この変形例では、受け溝10が約
45度の角度でVカットされている(以下「ハーフVカ
ット」という)。また、下板部2bは、上板部2aと同
じ寸法に形成されるとともに、その外縁にそってハーフ
Vカットされている。したがって、この変形例では、同
図(b)に示すように、下板部2bに板部2c〜2fを
接着したときに(図は右板部2fの例)、下板部2bお
よび板部2c〜2fのフィルム4が互いに連続し、木質
板3を外部から見えないように隠すことによって、その
外観を向上させることができるという利点が得られる。
【0025】図10は、琴胴1の第2実施形態による製
造方法を示している。すなわち、本実施形態では、本体
用シート7aに下板部2bがさらに加えられていて、す
べての板部2a〜2fが一体に構成されるとともに、下
板部2bと後板部2dの間にも同様の切欠溝9が形成さ
れている。したがって、本実施形態によれば、第1実施
形態と比較して、下板部2bを別個に準備する工程や、
折り曲げた本体用シート7aを下板部2bに接着する工
程を省略でき、琴胴1をさらに容易かつ安価に製造する
ことができる。
【0026】図11は、琴胴1の製造方法の変形例を示
している。この変形例は、前述した実施形態では切欠溝
9をV溝で構成しているのに対し、切欠溝として複数の
細かいU溝19を形成したものである。これらのU溝1
9は、上板部2aと前後左右の2c〜2fとの間の各境
界線と直交する方向に配列されており(同図は右板部2
fの例)、各U溝19は、境界線に沿って延びるととも
に、U溝19の底が木質板3の表面の手前に位置するよ
うに形成されている。
【0027】したがって、この変形例では、本体用シー
ト7aをU溝19字に沿って折り曲げることによって、
上板部2aと前後左右の2c〜2fの間の角部にRを形
成することができ、柔らかい外観を得ることができる。
【0028】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、木質板3としてMDFを、化粧
用のフィルム4として塩ビフィルムを例示したが、これ
らに代えて、他の適当な材料を採用できることはもちろ
んである。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構
成等を適宜、変更することが可能である。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の大正琴の
琴胴およびその製造方法によれば、材料コストおよび組
立コストの削減によって、製造コストを大幅に削減する
ことができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による大正琴の琴胴を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の琴胴の板部の構成を示す断面図である。
【図3】木質シートの作製方法を示す斜視図である。
【図4】図3の木質シートを切断することにより形成さ
れた本体用シートおよび下板部の平面図である。
【図5】図4の本体用シートに切削加工を行った後の裏
面図である。
【図6】図5の線VI−VIに沿う断面図である。
【図7】折り曲げた本体用シートと下板部を組み立てる
状況を示す斜視図である。
【図8】図7による組立後の部分断面図である。
【図9】受け溝10の変形例を示す組立前後の断面図で
ある。
【図10】第2実施形態による製造方法を示す、図5に
対応する裏面図である。
【図11】本発明による製造方法の変形例を示す部分断
面図である。
【図12】従来の琴胴の製造方法を示す斜視図である。
【図13】図12の製造方法による組立直後の琴胴の斜
視図である。
【図14】従来の琴胴を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 大正琴の琴胴 2 板部 2a 上板部 2b 下板部 2c 前板部 2d 後板部 2e 左板部 2f 右板部 3 木質板 4 フィルム 7 木質シート 7a 本体用シート 9 切欠溝 19 U溝 F 板部間の境界線 T 切欠溝の先端角

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下、前後および左右のそれぞれ矩形の
    板部により箱状に構成される大正琴の琴胴であって、 前記上板部ならびに前記前後および左右の板部が、表面
    に化粧用のフィルムが接着され且つ裏面側から形成した
    切欠溝に沿って折り曲げることによって形成された1枚
    の木質板で構成されていることを特徴とする大正琴の琴
    胴。
  2. 【請求項2】 前記木質板がMDFで構成されているこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の大正琴の琴胴。
  3. 【請求項3】 前記切欠溝は、先端が前記木質板の表面
    近くまで延び且つ先端角がほぼ90度の断面V字形のV
    溝であることを特徴とする、請求項1または2に記載の
    大正琴の琴胴。
  4. 【請求項4】 所定の形状および寸法を有する矩形の下
    板部を準備し、 木質板および化粧用のフィルムを準備し、 前記木質板の表面に前記フィルムを接着することにより
    フィルム付きの木質シートを形成し、 この木質シートを、矩形の上板部ならびにその四辺に連
    なる前後および左右の矩形の板部を有する所定の形状お
    よび寸法に切断するとともに、前記木質板の裏面に、前
    記上板部と前記前後および左右の板部との間のそれぞれ
    の境界線に沿って切欠溝を形成し、 前記木質シートを前記切欠溝に沿って折り曲げ、 折り曲げた前記木質シートの前記前後および左右の板部
    を、互いに隣接するもの同士で接着するとともに前記下
    板部に接着することを特徴とする大正琴の琴胴の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 木質板および化粧用のフィルムを準備
    し、 前記木質板の表面に前記フィルムを接着することにより
    フィルム付きの木質シートを形成し、 この木質シートを、互いに連なる矩形の上下、前後およ
    び左右の板部を有する所定の形状および寸法に切断する
    とともに、前記木質板の裏面に、前記上下、前後および
    左右の板部の間のそれぞれの境界線に沿って切欠溝を形
    成し、 前記木質シートを前記切欠溝に沿って折り曲げ、 折り曲げた前記木質シートの前記上下、前後および左右
    の板部の互いに隣接するもの同士を接着することを特徴
    とする大正琴の琴胴の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記木質板がMDFで構成されているこ
    とを特徴とする、請求項4または5に記載の大正琴の琴
    胴の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記切欠溝は、先端が前記木質板の表面
    近くまで延び且つ先端角がほぼ90度の断面V字形のV
    溝であることを特徴とする、請求項4ないし6のいずれ
    かに記載の大正琴の琴胴の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103794197A (zh) * 2014-01-24 2014-05-14 河南中州民族乐器有限公司 整木挖筝制作工艺

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CN103794197A (zh) * 2014-01-24 2014-05-14 河南中州民族乐器有限公司 整木挖筝制作工艺

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