JPH11257030A - 内燃機関用タペット - Google Patents

内燃機関用タペット

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Publication number
JPH11257030A
JPH11257030A JP5759698A JP5759698A JPH11257030A JP H11257030 A JPH11257030 A JP H11257030A JP 5759698 A JP5759698 A JP 5759698A JP 5759698 A JP5759698 A JP 5759698A JP H11257030 A JPH11257030 A JP H11257030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tappet
internal combustion
combustion engine
vibration
roof wall
Prior art date
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Pending
Application number
JP5759698A
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English (en)
Inventor
Makoto Adegawa
眞 阿出川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Oozx Inc
Original Assignee
Fuji Oozx Inc
Fuji Valve Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Oozx Inc, Fuji Valve Co Ltd filed Critical Fuji Oozx Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タペットの振動を吸収して減衰させることに
より、静粛な動弁系が得られるようにする。 【解決手段】 タペット本体4の筒部4bの内周面及び
頂壁4aにおけるエンジンバルブ2との当接部を除く下
面に、防振材9を固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関における
直動式の動弁機構に用いられるタペットに係り、特に、
振動による騒音を低減しうるようにしたタペットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は、内燃機関の直動式の動弁機構を
略示するもので、シリンダヘッド(1)には、図示しない
バルブスプリングやスプリングリテーナ等により、エン
ジンバルブ(2)が組付けられている。
【0003】タペット(3)は、頂壁(4a)と筒部(4b)とか
らなるアルミニウム合金製の有頂円筒形のタペット本体
(4)と、その頂壁(4a)の上面の凹孔(5)内に着脱可能と
して嵌合された硬質金属製のシム(6)と、同じく頂壁(4
a)の下面中央に嵌着された硬質金属製のチップ(7)とか
らなり、チップ(7)の下面がエンジンバルブ(2)の軸端
と当接するようにして、シリンダヘッド(1)の案内孔(1
a)に摺動可能に嵌合されている。シム(6)の上面には、
カム(8)が、所要の弁隙間を介して接触するようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような直動式の
動弁機構より発せられる主な騒音としては、カム(8)の
ノーズ部がシム(6)と当接する際の打撃音、エンジンバ
ルブ(2)がバルブシート(図示略)に着座する際の衝撃
音、タペット(3)が案内孔(1a)内を摺動する際の摩擦音
及びスラップ音等がある。特に、上記スラップ音は、案
内孔(1a)や筒部(4b)の外周面の摩耗が進行するにしたが
って、大きくなる傾向にある。
【0005】これらの騒音は、タペット(3)を介して発
せられる。すなわち、タペット(3)は、タペット本体
(4)及びシム(6)が金属製であるため、これに振動が伝
わると減衰しにくく、共振するためである。タペット
(3)より発する騒音を抑えるには、動弁系をより一層軽
量化したり、カム(8)のプロフィールを変更したり、筒
部(4b)と案内溝(1a)との摺動面の隙間を極力小さくする
などして、タペット(3)への入力荷重を下げることが効
果的である。
【0006】しかし、このようにするには、コストやエ
ンジン性能、信頼性等の面から限界があるため、従来よ
り、タペットより発せられる騒音は不可避のものとし
て、何ら対策が施されていないのが実情である。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、タペット本体に加わる振動を効果的に吸収して減
衰させることにより、特に、スラップ音等の騒音を低減
させ、静粛な動弁系が得られるようにした内燃機関用タ
ペットを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1)筒部の上端が頂壁により閉塞された有頂円筒形を
なす内燃機関用タペットにおいて、前記筒部の内周面
と、頂壁におけるエンジンバルブとの当接部を除いた下
面とに、防振材を固着する。
【0009】(2)上記(1)項において、防振材の内面
に閉塞板を固着する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
基づいて説明する。なお、従来と同様の部材には、同じ
符号を付すに止どめて、その詳細な説明を省略する。
【0011】図1は、請求項1記載の発明の第1実施例
を示すもので、タペット(3)は、従来と同様、頂壁(4a)
と筒部(4b)とからなるアルミニウム合金製のタペット本
体(4)と、シム(6)及びチップ(7)とよりなり、筒部(4
b)の内周面及び頂壁(4a)の下面におけるチップ(7)の嵌
着部を除く内面全体には、耐熱、耐油性の防振材(9)
が、焼付けや接着等により一体的に固着されている。防
振材(9)としては、ブチル系ゴムやフッ素系ゴム又は軟
質プラスチック等が適しており、またその厚さは、タペ
ット(3)の重量増加に配慮して例えば0.5〜1.0mm程
度が好ましい。
【0012】図2は、請求項1記載の発明の第2実施例
を示す。この実施例は、上記シム(6)やチップ(7)のな
い頂壁(10a)と筒部(10b)とからなる鉄製のタペット(10)
に適用した例を示すもので、筒部(10b)の内周面と、頂
壁(10a)におけるエンジンバルブ(2)との当接部を除い
た下面とに、第1実施例と同様の防振材(9)を固着して
ある。
【0013】上記第1、第2実施例のように、タペット
(3)(10)のほぼ内面全体に防振材(9)を固着すると、動
弁運動に伴なうタペットの振動、特に、タペット(3)(1
0)がシリンダヘッド(1)の案内孔(1a)内を上下動する際
の振動が、防振材(9)により効果的に吸収されて減衰さ
れ、タペット(3)(10)より発せられる摩擦騒音を低減さ
せることができる。
【0014】上記摩擦騒音は、長期間の使用により、案
内孔(1a)や筒部(4b)(10b)の外周面が摩耗し、互いの摺
動面の隙間が大きくなると、スラップ音となって大きく
なる傾向があるが、このスラップ音も小さくなるため、
静粛な動弁系が得られる。
【0015】図3は、請求項2の発明の実施例を示すも
ので、この実施例では、上記第2実施例における防振材
(9)の内面に、例えばステンレスやプラスチック等の薄
肉(0.1〜0.5mm程度)の閉塞板(11)を固着してあ
る。
【0016】このようにすると、防振材(9)の内面が覆
われて潤滑油に触れるのが防止されるので、経時劣化す
る恐れはなく、耐久性が向上する。また、耐油性のある
防振材(9)を用いる必要がないので、安価に実施しう
る。
【0017】なお、このような閉塞板(11)を、第1実施
例のタペット(3)の防振材(9)の内面にも設けてもよい
ことは勿論である。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、タペットの振動が防振
材により吸収されるので、特にスラップ音等が効果的に
低減され、静粛な動弁系が得られる。
【0019】請求項2のようにすると、防振材が潤滑油
と触れるのが防止されるので、その耐久性を向上させる
ことができ、また防振材に耐油性を持たせる必要がない
ので、安価に実施しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の第1実施例を適用した動
弁機構の要部の中央縦断正面図である。
【図2】同じく、第2実施例を適用した動弁機構の要部
の中央縦断正面図である。
【図3】請求項2記載の発明の実施例を適用した動弁機
構の要部の中央縦断正面図である。
【図4】従来のタペットを備える動弁機構の要部の中央
縦断正面図である。
【符号の説明】
(1)シリンダヘッド (1a)案内孔 (2)エンジンバルブ (3)(10)タペット (4)タペット本体 (4a)(10a)頂壁 (4b)(10b)筒部 (5)凹孔 (6)シム (7)チップ (8)カム (9)防振材 (11)閉塞板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒部の上端が頂壁により閉塞された有頂
    円筒形をなす内燃機関用タペットにおいて、 前記筒部の内周面と、頂壁におけるエンジンバルブとの
    当接部を除いた下面とに、防振材を固着したことを特徴
    とする内燃機関用タペット。
  2. 【請求項2】 防振材の内面に閉塞板を固着した請求項
    1記載の内燃機関用タペット。
JP5759698A 1998-03-10 1998-03-10 内燃機関用タペット Pending JPH11257030A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103511012A (zh) * 2012-06-27 2014-01-15 福特环球技术公司 冲击缓冲挺柱

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103511012A (zh) * 2012-06-27 2014-01-15 福特环球技术公司 冲击缓冲挺柱
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