JPH06229415A - 内燃機関のクランクシャフト軸受 - Google Patents

内燃機関のクランクシャフト軸受

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JPH06229415A
JPH06229415A JP3476293A JP3476293A JPH06229415A JP H06229415 A JPH06229415 A JP H06229415A JP 3476293 A JP3476293 A JP 3476293A JP 3476293 A JP3476293 A JP 3476293A JP H06229415 A JPH06229415 A JP H06229415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
crankshaft
peripheral surface
oil film
film forming
Prior art date
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Pending
Application number
JP3476293A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritoshi Takemura
宣紀 竹村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP3476293A priority Critical patent/JPH06229415A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランクシャフトの軸受に転がり軸受を使用
した内燃機関において、その振動を小さくし騒音の発生
を抑止したクランクシャフト軸受の提供。 【構成】 シリンダブロックのバルクヘッドとシリンダ
ブロックの下部に取付けられたベアリングキャップとに
よって形成されるシャフト孔の内周面に設けた、クラン
クシャフトを回転自在に支承する、アウタレースと転動
体とよりなる転がり軸受構造において、転がり軸受のア
ウタレースの外周面と上記シャフト孔の内周面との間
に、両側にオイルシールを備えた間隙を設けてオイルフ
ィルム形成部を形成するとともに、オイルフィルム形成
部と転がり軸受の転動体との間に微小径のオリフィス
を、また必要に応じバルクヘツドに穿設された給油孔の
オリフィス形成部近傍に逆止弁を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低振動化と低騒音化と
を図った内燃機関のクランクシャフト軸受に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】摩擦低減のため、内燃機関のクランクシ
ャフト軸受に転がり軸受を使用する例は少なくない。し
かし転がり軸受は、すべり軸受に比較してオイルによる
ダンピング効果が非常に小さく、衝撃荷重による振動、
騒音を押さえることが困難である。そのため従来種々な
対策が講ぜられてきた。以下すべり軸受を含めそのうち
の幾つかについて述べる。
【0003】(1) 実開昭62−108613号公報に開
示された「クランクシャフトの軸受装置」は、軸受メタ
ルの周囲に環状の弾性部材を配設することにより騒音の
低下を図ったものである。すなわち図2及び図3に示す
ように、上記軸受装置は、シリンダブロック1の下部と
シリンダブロック1の下部に取付けられたベアリングキ
ャップ2とによって形成されるシャフト孔3の内周面
に、クランクシャフトを回転自在に保持する軸受4を設
け、軸受4の外周面に凸部5を形成するとともに、シャ
フト孔3の内周面を形成するシリンダブロック1とベア
リングキャップ2とに、凸部5を受入れる凹部6を設
け、さらに軸受4とシャフト孔3の内周面との間に弾性
体7を設けて構成されている。軸受4の凸部とシリンダ
ブロック1とベアリングキャップ2とに設けた凹部6と
の間に挿入された弾性体7によりクランクシャフトによ
る振動を吸収しようとするのである。
【0004】(2) 次に実開昭和59−85413号公報
に開示された「内燃機関のクランクシャフト軸受構造」
は、図4に示すように、クランクシャフト8の軸部を軸
受メタル9を有するシリンダブロックの主軸受10によ
り支持する内燃機関のクランクシャフト軸受構造におい
て、軸受メタル9と軸受キャップ11または軸受ハウジ
ングとの間に弾性体12を介装するとともに、弾性体の
背面にクランクシャフトの油孔より潤滑油を導入する油
通路13を形成して構成されている。この結果弾性体1
2とその背面に形成されたオイルフィルム14のダンピ
ング効果により低騒音化を図っている。
【0005】(3) さらに図5に示す実開平1−1459
10号公報に開示された「内燃機関の潤滑装置」におけ
るクランクシャフト軸受においては、シリンダブロック
のバルクヘッド15に油供給通路16を穿設し、転がり
軸受17に対してバルクヘッド15より給油することに
より、転がり軸受への潤滑作用及び冷却作用を改善し、
軸受の耐久性の向上を図ったものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで内燃機関の低
振動化と低騒音化を狙って実施された上記各種の対策に
おいて、(1) の方法は弾性部材を使用しているので、オ
イルフィルムに比較してダンピング効果が小さいだけで
なく、軸受の変位が大きくなるので、クランクシャフト
の振動(振れ回り)を押さえることができない。また
(2) の考案も、上記(1) の考案と同様弾性部材を使用し
ているので、オイルフィルムに比較してダンピング効果
が小さく、軸受の変位が大きくなるので、クランクシャ
フトの振動(振れ回り)を押さえることができない。さ
らに上記(3) の考案においては、転がり軸受を直接バル
クヘッドに配置しているので、クランクシャフトの衝撃
荷重を緩和し、減衰させることは不可能である。
【0007】本発明は、従来の装置の上記問題点を解消
するためになされたもので、クランクシャフトの軸受に
ころがり軸受を使用した内燃機関において、その振動を
小さくし騒音の発生を抑止したクランクシャフトの軸受
を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、シリンダブロックのバルクヘッドとシリ
ンダブロックの下部に取付けられたベアリングキャップ
とによって形成されるシャフト孔の内周面に設けた、ク
ランクシャフトを回転自在に支承する、アウタレースと
転動体とよりなる転がり軸受構造において、転がり軸受
のアウタレースの外周面と上記シャフト孔の内周面との
間に、両側にオイルシールを備えた間隙を設けてオイル
フィルム形成部を形成し、オイルフィルム形成部と転が
り軸受の転動体との間に微小径のオリフィスを、また必
要に応じてバルクヘツドに穿設された給油孔のオイルフ
ィルム形成部近傍に逆止弁を備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に係るクランクシャフトの転がり軸受構
造は上記のように構成されているので、転がり軸受にか
かるクランクシャフトの振動は、オイルフィルム形成部
に形成されたオイルフィルムにより吸収される。またオ
イルフィルム形成部と転がり軸受の転動体との間の微小
径のオリフィスにより軸受の潤滑が行われ、さらに逆止
弁によりオイルフィルムの形成が促進される。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるクランクシャ
フトの軸受構造の断面図である。該軸受構造は、図1に
示すようにシリンダブロックのバルクヘッド20とベア
リングキャップ21とによって形成されるシャフト孔2
2の内周面に、アウタレース23aと転動体23bとよ
りなり、クランクシャフト29を回転自在に支承する転
がり軸受23を収納し、かつ転がり軸受のアウタレース
23aの外周面と、シャフト孔22の内周面との間に間
隙を設け、その両側にオイルシール25a,25bを配
設してオイルフィルム形成部26を形成して構成されて
いる。さらにオイルフィルム形成部26と転動体23b
との間に微小なオリフィス24を設けるとともに、必要
に応じてバルクヘッド20に穿設された給油孔27のオ
イルフィルム形成部26の近傍に逆止弁28を設ける。
【0011】上記オイルフィルム形成部26には給油孔
27を介してオイルを供給し、常にオイルフィルムを形
成する。またオイルフィルム26内のオイルが、微小オ
リフィス24を介して転動体23bに供給されこれを潤
滑する。さらに逆止弁28の存在は、オイルフィルムの
形成に有効である。
【0012】
【発明の効果】本発明は、クランクシャフトの軸受構造
を、転がり軸受のアウタレースの外周面と上記シャフト
孔の内周面との間に、両側にオイルシールを備えた間隙
を設けてオイルフィルム形成部を形成し、オイルフィル
ム形成部と転がり軸受の転動体との間に微小径のオリフ
ィスを、またバルクヘツドに穿設された給油孔に逆止弁
を備えたので、混合気爆発によるガス圧や慣性力による
荷重が、上記オイルフィルムのクッション作用により吸
収され、減衰するので、内燃機関の運転において振動を
低下させ、騒音の発生を抑止するとともに、転がり軸受
の耐久性を向上させるという優れた効果を挙げることと
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すクランクシャフトの軸
受構造の断面図である。
【図2】従来のクランクシャフトの軸受構造の断面図で
ある。
【図3】従来のクランクシャフトの軸受構造の断面図で
ある。
【図4】従来のクランクシャフトの軸受構造の断面図で
ある。
【図5】従来のクランクシャフトの軸受構造の断面図で
ある。
【符号の説明】
20 バルクヘッド 21 ベアリングキャップ 22 シャフト孔 23 転がり軸受 23a アウタレース 23b 転動体 24 微小オリフィス 25a オイルシール 25b オイルシール 26 オイルフィルム形成部 27 給油孔 28 逆止弁 29 クランクシャフト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダブロックのバルクヘ
    ッドとシリンダブロックの下部に取付けられたベアリン
    グキャップとによって形成されるシャフト孔の内周面に
    設けた、クランクシャフトを回転自在に支承する転がり
    軸受構造において、 上記転がり軸受のアウタレースの外周面と上記シャフト
    孔の内周面との間に、両側にオイルシールを備えた間隙
    を設けてオイルフィルム形成部を形成するとともに、オ
    イルフィルム形成部と転がり軸受の転動体とを繋ぐ微小
    径のオリフィスを備えたことを特徴とする内燃機関のク
    ランクシャフト軸受。
  2. 【請求項2】 内燃機関のシリンダブロックのバルクヘ
    ッドとシリンダブロックの下部に取付けられたベアリン
    グキャップとによって形成されるシャフト孔の内周面に
    設けた、クランクシャフトを回転自在に支承する転がり
    軸受構造において、 上記転がり軸受のアウタレースの外周面と上記シャフト
    孔の内周面との間に、両側にオイルシールを備えた間隙
    を設けてオイルフィルム形成部を形成し、オイルフィル
    ム形成部と転がり軸受の転動体とを繋ぐ微小径のオリフ
    ィスと、バルクヘツドに穿設された給油孔のオイルフィ
    ルム形成部近傍に逆止弁を備えたことを特徴とする内燃
    機関のクランクシャフト軸受。
JP3476293A 1993-01-29 1993-01-29 内燃機関のクランクシャフト軸受 Pending JPH06229415A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009533615A (ja) * 2006-04-11 2009-09-17 エーツェーツェーインジェニーア エクスペルテンチームズ ゲーエムベーハー イー.ゲー. 往復ピストン機関
JP2011047425A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Isuzu Motors Ltd クランクシャフト用ローラーベアリング
DE112009002563T5 (de) 2008-10-22 2012-06-28 Ntn Corporation Wälzlager und Rotationswellen-Stützaufbau
JP2013087904A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Jtekt Corp 軸受装置
JP2013087900A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Jtekt Corp 軸受装置

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