JPH11247624A - 内燃機関用タペット - Google Patents

内燃機関用タペット

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JPH11247624A
JPH11247624A JP4675898A JP4675898A JPH11247624A JP H11247624 A JPH11247624 A JP H11247624A JP 4675898 A JP4675898 A JP 4675898A JP 4675898 A JP4675898 A JP 4675898A JP H11247624 A JPH11247624 A JP H11247624A
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JP
Japan
Prior art keywords
tappet
shim
vibration
damping material
top wall
Prior art date
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Pending
Application number
JP4675898A
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English (en)
Inventor
Makoto Adegawa
眞 阿出川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Oozx Inc
Original Assignee
Fuji Oozx Inc
Fuji Valve Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タペット本体やシムの振動を吸収して減衰さ
せることにより、タペットより発せられる騒音を低減す
る。 【解決手段】 タペット本体4における頂壁4aの上面
に、防振材10を埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関における
直動式の動弁機構に用いられるタペットに係り、特に、
振動による騒音を低減しうるようにしたタペットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は、内燃機関の直動式の動弁機構を
略示するもので、シリンダヘッド(1)には、図示しない
バルブスプリングやスプリングリテーナ等により、エン
ジンバルブ(2)が組付けられている。
【0003】タペット(3)は、アルミニウム合金よりな
る有頂円筒形のタペット本体(4)と、その頂壁(4a)の上
面の凹孔(5)内に着脱可能として嵌合された硬質金属製
のシム(6)と、同じく頂壁(4a)の下面中央に嵌着された
硬質金属製のチップ(7)とからなり、チップ(7)の下面
がエンジンバルブ(2)の軸端と当接するようにして、シ
リンダヘッド(1)の案内孔(1a)に摺動可能に嵌合されて
いる。シム(6)の上面には、カム(8)が、所要の弁隙間
を介して接触するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような直動式の
動弁機構より発せられる主な騒音としては、カム(8)の
ノーズ部がシム(6)と当接する際の打撃音、エンジンバ
ルブ(2)がバルブシート(図示略)に着座する際の衝撃
音、タペット(3)が案内孔(1a)内を摺動する際の摩擦音
及びスラップ音等がある。
【0005】これらの騒音は、タペット(3)を介して発
せられる。すなわち、タペット(3)は、タペット本体
(4)及びシム(6)が金属製であるため、これに振動が伝
わると減衰しにくく、共振するためである。タペット
(3)より発する騒音を抑えるには、動弁系をより一層軽
量化したり、カム(8)のプロフィールを変更したり、タ
ペット(3)と案内孔(1a)との摺動面の隙間を極力小さく
するなどして、タペット(3)への入力荷重を下げること
が効果的である。
【0006】しかし、このようにするには、コストやエ
ンジン性能、信頼性等の面から限界があるため、従来よ
り、タペットより発せられる騒音は不可避のものとし
て、何ら対策が施されていないのが実情である。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、タペット本体やシムに加わる振動を効果的に吸収
して減衰させることにより、それらより発する騒音を低
減させ、静粛な動弁系が得られるようにした内燃機関用
タペットを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) 有頂円筒形をなすタペット本体と、その頂壁の上
面の凹孔内に嵌合されたシムとからなる内燃機関用タペ
ットにおいて、前記タペット本体における頂壁とシムと
の対向面の少なくともいずれか一方に、防振材を埋設す
る。
【0009】(2) 上記(1)項において、頂壁とシムと
の対向面の少なくともいずれか一方に、複数の凹孔を形
成し、この凹孔内に防振材を埋設する。
【0010】(3) 上記(1)項において、頂壁とシムと
の対向面の少なくともいずれか一方に、同心円状又はう
ず巻状の凹溝を形成し、この凹溝内に防振材を埋設す
る。
【0011】(4) 上記(1)項において、シムに内部空
間を形成し、この中に防振材を埋設する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
基づいて説明する。なお、従来例と同様の部材には、同
じ符号を付して説明する。
【0013】図1は、請求項1記載の発明の第1実施例
を示すもので、従来と同様のアルミニウム合金製のタペ
ット本体(4)における頂壁(4a)の上面、すなわちシム
(6)嵌合用の凹孔(5)の底面に形成された円皿状の凹部
(9)内には、耐熱、耐油性の防振材(10)が、焼付けや接
着等により一体的に埋設されている。防振材(10)として
は、ブチル系ゴムやフッ素系ゴム又は軟質プラスチック
等が適している。
【0014】防振材(10)の厚さは、凹部(9)の深さより
も僅かに小として、シム(6)の下面が防振材(10)と接触
するのを防止している。すなわち、シム(6)は、カム
(8)の回転運動により凹孔(5)内において若干回転する
ようになっており、従って、シム(6)が防振材(10)に接
触すると、その摩擦抵抗によってシム(6)の回転が妨げ
られるからである。
【0015】図2は、請求項1記載の発明の第2実施例
を示す。この実施例では、上記と反対に、シム(6)の下
面に上向きの凹部(11)を形成し、この凹部(11)内に、第
1実施例と同様の防振材(10)を埋設してある。なお、こ
の際も、防振材(10)の厚さを凹部(11)よりも僅かに小と
して、頂壁(4a)の上面と接触するのを防止し、シム(6)
の回動の妨げとならないようにしてある。
【0016】上記第1、第2実施例のように、タペット
本体(4)における頂壁(1a)の上部又はシム(6)の下部に
防振材(10)を設けると、動弁運動に伴なうタペット(3)
の振動、特に、カム(8)がシム(6)と接触する際の振動
やエンジンバルブ(2)がバルブシートに着座する際に、
エンジンバルブ(2)を介してタペット(3)に伝達される
振動等が、防振材(10)により効果的に吸収されて減衰さ
れ、タペット(3)より発せられる騒音を低減させること
ができる。
【0017】図3は、請求項2記載の発明の実施例を示
すもので、シム(6)の下面に形成された小径かつ上向き
の多数の凹孔(12)内に、上記と同様の材質よりなる防振
材(10)をスポット的に埋設してある。なお、この実施例
においても、防振材(10)の下面が頂壁(4a)の上面と接触
するのを防止している。
【0018】この実施例においても、上記と同様の作用
効果を奏しうる。また、シム(6)における防振材(10)を
除いた他の部分の下面は、頂壁(4a)の上面と接触してい
るので、中央部が薄肉となっている第2実施例のものに
比して、カム(8)の押圧荷重に対するシム(6)の強度、
剛性は大となる。
【0019】図4及び図5は、それぞれ請求項3記載の
発明の異なる実施例を示す。
【0020】図4に示す実施例においては、シム(6)の
下面に上向き形成した同心円状の複数の凹溝(13)内に、
上記と同様の材質の防振材(10)を埋設してある。
【0021】図5に示す実施例では、上記同心円状の凹
溝に代えて、シム(6)の下面にうず巻状の凹溝(14)を形
成し、この凹溝(14)内に防振材(10)を埋設してある。
【0022】図4、図5に示す実施例においても、上記
と同様の作用効果を奏しうるとともに、上記図3に示す
実施例と同様、シム(6)における防振材(10)を除いた他
の部分の下面が、頂壁(4a)の上面に接触するので、シム
(6)の強度、剛性が損なわれることはない。
【0023】図6は、請求項4記載の発明の実施例を示
す。この実施例においては、シム(6)に形成された内部
空間に、防振材(10)を埋設してある。
【0024】すなわち、シム(6)を上板(15)と下板(16)
とにより構成し、上板(15)における外周部を除いた下面
中央に、上向きの保持孔(15a)を形成し、この保持孔(15
a)内に防振材(10)を挿入したのち、保持孔(15a)の開口
部に下板(16)を固着して、防振材(10)を上下より挾持し
ている。
【0025】下板(16)の上面中央には、上板(15)の下面
に当接する突部(16a)が形成され、カム(8)が上板(15)
に接触する際の押圧荷重を受支するようになっている。
なお、この突部(16a)は、複数形成してもよく、また上
板(15)側に下向きに連設してもよい。
【0026】図6の実施例においても、上記各実施例と
同様の作用効果を奏しうる。また、この実施例では、防
振材(10)が完全に埋設されているので、潤滑油の影響に
よる経時劣化が防止され、耐久性が向上する。
【0027】反発明は、上記実施例に限定されるもので
はない。図1〜図5に示す実施例においては、いずれも
防振材(10)を、頂壁(4a)とシム(6)との接触面のいずれ
か一方のみに設けているが、それらの両方に設けること
もある。
【0028】この際には、タペット(3)の重量増加を最
小限に抑えるために、防振材(10)の厚さを小さくするの
がよい。
【0029】また、図3〜図5に示す実施例の防振材(1
0)を、シム(6)に代えて、頂壁(4a)側に設けてもよい。
【0030】防振材(10)のシム(6)への埋設形態は、図
3〜図5に示す形状の外、放射状や平行直線状等でもよ
い。
【0031】本発明は、タペット本体(4)が上記アルミ
ニウム合金により形成されているタペットの外、マグネ
シウム合金や鉄製よりなるタペットにも適用しうる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、タペット本体やシムの
振動が防振材により吸収されて減衰され、それより発す
る騒音が低減されるので、静粛な動弁系が得られる。
【0033】請求項2及び3のようにすると、タペット
本体の頂壁やシムの強度、剛性が低下するのが防止され
る。
【0034】請求項4のようにすると、防振材が潤滑油
に触れるのが防止されるので、その耐久性を向上させう
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の第1実施例を適用した動
弁機構の要部の中央縦断正面図である。
【図2】同じく、第2実施例を適用した動弁機構の要部
の中央縦断正面図である。
【図3】請求項2記載の発明の実施例を示す中央縦断正
面図である。
【図4】請求項3記載の発明の第1実施例におけるシム
の底面図である。
【図5】同じく、第2実施例におけるシムの底面図であ
る。
【図6】請求項4記載の発明の実施例を示す中央縦断正
面図である。
【図7】従来のタペットを備える動弁機構の要部の中央
縦断正面図である。
【符号の説明】
(1)シリンダヘッド (1a)案内孔 (2)エンジンバルブ (3)タペット (4)タペット本体 (4a)頂壁 (5)凹孔 (6)シム (7)チップ (8)カム (9)(11)凹部 (12)凹孔 (13)(14)凹溝 (15)上板 (15a)保持孔 (16)下板 (16a)突部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有頂円筒形をなすタペット本体と、その
    頂壁の上面の凹孔内に嵌合されたシムとからなる内燃機
    関用タペットにおいて、 前記タペット本体における頂壁とシムとの対向面の少な
    くともいずれか一方に、防振材を埋設したことを特徴と
    する内燃機関用タペット。
  2. 【請求項2】 頂壁とシムとの対向面の少なくともいず
    れか一方に、複数の凹孔を形成し、この凹孔内に防振材
    を埋設した請求項1記載の内燃機関用タペット。
  3. 【請求項3】 頂壁とシムとの対向面の少なくともいず
    れか一方に、同心円状又はうず巻状の凹溝を形成し、こ
    の凹溝内に防振材を埋設した請求項1記載の内燃機関用
    タペット。
  4. 【請求項4】 シムに内部空間を形成し、この中に防振
    材を埋設した請求項1記載の内燃機関用タペット。
JP4675898A 1998-02-27 1998-02-27 内燃機関用タペット Pending JPH11247624A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015208998A1 (de) * 2015-05-15 2016-11-17 Mahle International Gmbh Ventilstößel

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102015208998A1 (de) * 2015-05-15 2016-11-17 Mahle International Gmbh Ventilstößel

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