JPH0730882Y2 - 内燃機関用カムシヤフト - Google Patents

内燃機関用カムシヤフト

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JPH0730882Y2
JPH0730882Y2 JP1985076506U JP7650685U JPH0730882Y2 JP H0730882 Y2 JPH0730882 Y2 JP H0730882Y2 JP 1985076506 U JP1985076506 U JP 1985076506U JP 7650685 U JP7650685 U JP 7650685U JP H0730882 Y2 JPH0730882 Y2 JP H0730882Y2
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JP
Japan
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camshaft
sleeve
journal
cam piece
cam
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JP1985076506U
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JPS61192504U (ja
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恵英 竹本
敬三 田中
正 野村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は内燃機関用の組立式カムシャフトの低騒音化
に関する。
〔従来の技術及び考案が解決しようとする問題点〕
組立式のカムシャフトは中空軸上に別体のカムピースを
拡散接合等によって一体化することにより製作される。
カムピースのベース部と相手部品であるバルブリフタと
の間に隙間が存在している場合、カムピースのノーズ部
の、バルブリフタに対する打撃により振動が発生する。
この振動はジャーナル部よりシリンダヘッドに伝達さ
れ、騒音として放出される。中空カムシャフトでは軸部
は中空であるため、振動がし易く問題となっていた。
この問題点を解決するため、実開昭58−104304号では金
属パイプ上に樹脂性のパイプを被覆させ、その上にカム
ピース及びジャーナルを配置した組立カムシャフトを提
案している。樹脂パイプによってカムピースの振動を減
衰させるものである。ところが、この従来技術では樹脂
パイプ上にカムピース及びジャーナルを組み付ける構造
であるためカムシャフトの全長と同じだけ長い樹脂パイ
プを中空軸に被覆させるという工程が必要となり、製造
時の工程が複雑になり、またカムピースと中空軸との間
に加わる大きなトルクに対する強度的な信頼性が問題と
なる。
この考案は、この問題点を解決し、製作性及び強度を少
しも損なうことなく中空組立式カムシャフトの騒音を低
減することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案によれば、中空軸に防振部材としての円筒状の
スリーブを装着し、該円筒状スリーブに別体のカムピー
スやジャーナル等の要素を接合して構成される組立式カ
ムシャフトにおいて、前記円筒状スリーブはその間に自
由表面部を形成するように軸方向に分割して配置される
とともに、該スリーブ表面にジャーナルが一体に形成さ
れたことを特徴とする。
〔作用〕
要素毎に分割された円筒状スリーブはカムシャフトに圧
入等により容易に装着することができる。
カムとバルブとの間の打撃による振動は各要素とカムシ
ャフトとの間に配置される分割円筒状スリーブにより遮
断される。
各分割円筒状スリーブ間に形成され得る、スリーブで被
覆されていない部分からの放射音はカムシャフトを覆う
潤滑油によって抑制される。
〔実施例〕
第1図において、1は中空軸であり、JIS規格によるSTK
M等のパイプ材にて作られる。中空軸1の一端にフロン
トジャーナルピース2が圧入され、ロウ付け等によって
強固に接合されている。中空軸1の他端にリヤピース3
が圧入されている。カムピース4は、耐摩耗性を高める
ため非鉄金属成分の含有量の高い高合金材料にて作られ
る。
第2図において、カムピース4に近接してバルブリフタ
5が位置する。バルブリフタ5の上面にシム6が配置さ
れる。バルブステス7はその上端でバルブリフタ5に当
たっている。バルブリテーナ8は円錐状の内面を有し、
この円錐状内面にコッタ9の円錐状外面が係合し、コッ
タ9はバルブステム7上に形成される環状溝に嵌着さ
れ、これによりバルブリテーナ8はバルブステム7上に
保持される。バルブスプリング10は上端がバルブリテー
ナ8と係合され、図示しない下端はシリンダヘッドに係
合している。
この考案によれば、第1図に示すようにカムピース4
と、中空軸1との間に金属製の制振材料(例えばMn−Cu
系)で作られた複数に分割された中空スリーブ(円筒状
スリーブ)12が介在している。この実施例では一つの中
空スリーブ12上に2つのカムピース4が設置され、その
間において中空スリーブ12はジャーナル部13を形成して
いる。中空スリーブ12は中空軸1に挿入されロー付け等
の手段により中空軸に接合されている。この挿入作業は
分割された中空スリーブ1本当りの長さLが小さいから
スリーブが金属でも極めて容易に実行することができ
る。一方、中空スリーブ12とカムピース4とはその接合
界面において両者は強固に接合されている。
エンジンの作動においてカムシャフト1が回転し、カム
ピース4がシム6と係合するに至ると、カムのリフトは
バルブリフタ5を介してバルブステム7に伝達され、バ
ルブスプリング10は縮みバルブは開弁するに至る。カム
ピース4のベース4aとシム6との間には通常クリヤラン
スが存在しており、カムノーズ4bがシム6と係合を開始
する時点で打撃が発生する。この結果中空軸1は加振さ
れ、その振動はジャーナル部を介してシリンダヘッド及
びシリンダヘッドカバー等に伝播されると騒音源とな
る。
この考案によれば中空軸1とカムピース4、ジャーナル
部13との間に筒状スリーブ12が介在されており、かつ筒
状スリーブは制振材料で形成されているため、カムピー
ス4がシム6を打撃することによって中空軸1に発生す
る振動は抑制され、その結果騒音の発生が抑えられる。
隣接する筒状スリーブ12の間にはカムシャフト1のみで
形成される自由表面部1′が位置している。
実施例では中空スリーブは一対のカムピース4及びその
間のジャーナル部13毎に分割されている。この場合、中
空スリーブ12の全長Lは、L=W1+2×W2+2×W3+2
×W4となる。ここでW1はジャーナル部13の巾、W2はジャ
ーナル部13とカムピース4のスキマ、W3はカムピース4
の幅を示し、これらの寸法は、シリンダヘッド等の他部
品の寸法より必然的に決まる。またW4は、カムピース4
の外側につける余肉の寸法であり、軸部材1に必要な剛
性を、このW4寸法により満足できる寸法とすれば良い。
例えば剛性を上げたい場合はW4を大きくすれば良い。
〔考案の効果〕
この考案では円筒状スリーブをその間に自由表面部が形
成されるように軸方向に分割するとともに、円筒状スリ
ーブにジャーナルを一体的に形成することで、制振作用
の妨げとなる円筒状スリーブの動きの拘束が解消するた
め、充分な制振作用を発揮することができるとともに、
別体のジャーナルが存在していないためその分放射音を
低減できる。加えて、カムピースとジャーナルとを一ユ
ニット化して高剛性としつつ円筒状スリーブはカムシャ
フトの全長にわたっては延びておらず、自由表面が隣接
する円筒状スリーブ間に形成され、その分剛性を下げる
ことで、全体からみた剛性としては妥当な範囲に抑制
し、この点でも高い防振機能を発揮させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の中空組立式カムシャフトの長手方向
断面図。 第2図は第1図のII−II線に沿う断面図。 第3図は第1図の要部拡大図。 1…中空軸、4…カムピース、6…シム、7…バルブス
テム、10…バルブスプリング、12…円筒状スリーブ、13
…ジャーナル部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−10718(JP,A) 特開 昭60−36659(JP,A) 実願昭57−1688号(実開昭58−104304 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U) 実願昭56−135446号(実開昭58−40508 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空軸に防振部材としての円筒状スリーブ
    を装着し、該円筒状スリーブに別体のカムピース等の要
    素を接合して構成される組立式カムシャフトにおいて、
    前記円筒状スリーブはその間に自由表面部を形成するよ
    うに軸方向に分割して配置されるとともに、該スリーブ
    表面にジャーナル部が一体に形成されたことを特徴とす
    る内燃機関用カムシャフト。
JP1985076506U 1985-05-24 1985-05-24 内燃機関用カムシヤフト Expired - Lifetime JPH0730882Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985076506U JPH0730882Y2 (ja) 1985-05-24 1985-05-24 内燃機関用カムシヤフト

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JP1985076506U JPH0730882Y2 (ja) 1985-05-24 1985-05-24 内燃機関用カムシヤフト

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Publication Number Publication Date
JPS61192504U JPS61192504U (ja) 1986-11-29
JPH0730882Y2 true JPH0730882Y2 (ja) 1995-07-19

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ID=30618709

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JP1985076506U Expired - Lifetime JPH0730882Y2 (ja) 1985-05-24 1985-05-24 内燃機関用カムシヤフト

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JPS61192504U (ja) 1986-11-29

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