JPH11256837A - 既設建物の躯体の曲げ耐力増強方法 - Google Patents
既設建物の躯体の曲げ耐力増強方法Info
- Publication number
- JPH11256837A JPH11256837A JP8021098A JP8021098A JPH11256837A JP H11256837 A JPH11256837 A JP H11256837A JP 8021098 A JP8021098 A JP 8021098A JP 8021098 A JP8021098 A JP 8021098A JP H11256837 A JPH11256837 A JP H11256837A
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- Japan
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- carbon fiber
- fiber sheet
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- floor slab
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既設建物の躯体の自重を増加させること
なく、既設建物の躯体を痛めずに、施工が迅速かつ容易
な、既設建物の躯体の曲げ耐力増強方法を提供すること
にある。 【解決手段】 既設建物の躯体にかかる曲げ耐力を増強
させる方法において、既設建物の躯体の曲げ応力の大き
い部位に炭素繊維シート３を一体に貼り付けたことを特
徴とする、既設建物の躯体の曲げ耐力増強方法である。
なく、既設建物の躯体を痛めずに、施工が迅速かつ容易
な、既設建物の躯体の曲げ耐力増強方法を提供すること
にある。 【解決手段】 既設建物の躯体にかかる曲げ耐力を増強
させる方法において、既設建物の躯体の曲げ応力の大き
い部位に炭素繊維シート３を一体に貼り付けたことを特
徴とする、既設建物の躯体の曲げ耐力増強方法である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設建物の躯体の
曲げ耐力増強方法に関する。
曲げ耐力増強方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】コンクリート造などの既設建物におい
て、用途変更などに伴い積載荷重が増加する場合、荷重
増加に耐えるだけの補強工事を行うことが知られてお
り、例えば補強の必要な躯体の部位へ鋼材を配設し、コ
ンクリートを増し打ちする補強が知られている。
て、用途変更などに伴い積載荷重が増加する場合、荷重
増加に耐えるだけの補強工事を行うことが知られてお
り、例えば補強の必要な躯体の部位へ鋼材を配設し、コ
ンクリートを増し打ちする補強が知られている。
【０００３】
【本発明が解決しようとする課題】上記した既設建物へ
の従来の補強工の場合、コンクリートの増し打ち補強で
は自重増を伴うため、既設建物の構造、あるいは経年に
よる躯体の耐久性が低下していると、補強が不可能な場
合が多々ある。また部材の増し打ち補強が可能であって
も、補強に多大な手間および時間を必要とするので、既
設建物においては、長期間、建物の使用が不可能となり
好ましくない。
の従来の補強工の場合、コンクリートの増し打ち補強で
は自重増を伴うため、既設建物の構造、あるいは経年に
よる躯体の耐久性が低下していると、補強が不可能な場
合が多々ある。また部材の増し打ち補強が可能であって
も、補強に多大な手間および時間を必要とするので、既
設建物においては、長期間、建物の使用が不可能となり
好ましくない。
【０００４】本発明は以上の問題点を解決するためにな
されたもので、既設建物の躯体の自重を増加させること
なく、既設建物の躯体を痛めずに、施工が迅速かつ容易
な、既設建物の躯体の曲げ耐力増強方法を提供すること
にある。
されたもので、既設建物の躯体の自重を増加させること
なく、既設建物の躯体を痛めずに、施工が迅速かつ容易
な、既設建物の躯体の曲げ耐力増強方法を提供すること
にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、既設建物の躯
体にかかる曲げ耐力を増強させる方法において、既設建
物の躯体の曲げ応力の大きい部位に炭素繊維シートを一
体に貼り付けたことを特徴とする、既設建物の躯体の曲
げ耐力増強方法である。
体にかかる曲げ耐力を増強させる方法において、既設建
物の躯体の曲げ応力の大きい部位に炭素繊維シートを一
体に貼り付けたことを特徴とする、既設建物の躯体の曲
げ耐力増強方法である。
【０００６】
【発明の実施の形態１】以下図１を参照しながら、本発
明の既設建物の躯体の曲げ耐力増強方法について、既設
建物の床スラブへの補強を一例に説明する。
明の既設建物の躯体の曲げ耐力増強方法について、既設
建物の床スラブへの補強を一例に説明する。
【０００７】＜イ＞前提条件 周囲を梁１で囲まれた床スラブ２に鉛直荷重が作用した
際の曲げ応力は、床スラブ２の中央下端２１および床ス
ラブ２の端部の上端２２が特に大きく、その部位を炭素
繊維シート３を用いて補強する。
際の曲げ応力は、床スラブ２の中央下端２１および床ス
ラブ２の端部の上端２２が特に大きく、その部位を炭素
繊維シート３を用いて補強する。
【０００８】＜ロ＞床スラブ下面の補強 床スラブ２の下面に天井（図示せず）がある場合には、
天井を撤去し、床スラブ２下面の中央部分に炭素繊維シ
ート３を高性能接着剤４により貼り付ける。この際、高
性能接着剤４の強度が発現するまで（約半日程度）、炭
素繊維シート３を支保工（図示せず）などを用いて支持
して養生する。
天井を撤去し、床スラブ２下面の中央部分に炭素繊維シ
ート３を高性能接着剤４により貼り付ける。この際、高
性能接着剤４の強度が発現するまで（約半日程度）、炭
素繊維シート３を支保工（図示せず）などを用いて支持
して養生する。
【０００９】＜ハ＞床スラブ上面の補強 床スラブ２の上面へ補強を施す場合には、床スラブ２上
面の仕上材を除去し、床スラブ２上面の端部に高性能接
着剤４を塗布し、炭素繊維シート３を貼り付ける。図中
２３は、補強後の仕上材である。前記のように、床スラ
ブ２に炭素繊維シート３を直に貼着するだけで短い日時
で補強ができ、補強された床スラブ２は高い曲げ強度が
得られる。
面の仕上材を除去し、床スラブ２上面の端部に高性能接
着剤４を塗布し、炭素繊維シート３を貼り付ける。図中
２３は、補強後の仕上材である。前記のように、床スラ
ブ２に炭素繊維シート３を直に貼着するだけで短い日時
で補強ができ、補強された床スラブ２は高い曲げ強度が
得られる。
【００１０】＜ニ＞炭素繊維シート 炭素繊維シート３は、炭素繊維を型枠内に投入したセメ
ントペースト、モルタル、あるいは樹脂に浸し、高温・
高圧養生して薄板（例えば２〜５mm程度）に成形する。
炭素繊維シート３の成形にあたり、炭素繊維として長繊
維のものを採用する場合は、必要に応じて１方向乃至４
方向に配列させて前記型枠内に投入した液に含浸し成形
する。
ントペースト、モルタル、あるいは樹脂に浸し、高温・
高圧養生して薄板（例えば２〜５mm程度）に成形する。
炭素繊維シート３の成形にあたり、炭素繊維として長繊
維のものを採用する場合は、必要に応じて１方向乃至４
方向に配列させて前記型枠内に投入した液に含浸し成形
する。
【００１１】＜ホ＞高性能接着剤 炭素繊維シート３を床スラブ２に貼り付けるために用い
る高性能接着剤４としては、公知のエポキシ系樹脂接着
剤を用いることが考えられる。
る高性能接着剤４としては、公知のエポキシ系樹脂接着
剤を用いることが考えられる。
【００１２】
【発明の実施の形態２】発明の実施の形態１において
は、既設建物のスラブの下場に炭素繊維シートを貼り付
けて曲げ耐力の増強を図った一例について説明してあ
る。これに対して既設建物の躯体であれば、スラブのみ
に限らず、梁、柱などその他の躯体へ炭素繊維シートを
貼り付けて曲げ耐力の増強を図ることも可能である。
梁の補強は、梁の中央下端にＵ型に成形した炭素繊維シ
ートを高性能接着剤により貼り付けることが考えられ
る。柱の補強は、柱頭および柱脚部を夫々Ｕ型に成形し
た炭素繊維シート一対を対向させて高性能接着剤により
貼り付けると効果的である。
は、既設建物のスラブの下場に炭素繊維シートを貼り付
けて曲げ耐力の増強を図った一例について説明してあ
る。これに対して既設建物の躯体であれば、スラブのみ
に限らず、梁、柱などその他の躯体へ炭素繊維シートを
貼り付けて曲げ耐力の増強を図ることも可能である。
梁の補強は、梁の中央下端にＵ型に成形した炭素繊維シ
ートを高性能接着剤により貼り付けることが考えられ
る。柱の補強は、柱頭および柱脚部を夫々Ｕ型に成形し
た炭素繊維シート一対を対向させて高性能接着剤により
貼り付けると効果的である。
【００１３】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。 ＜イ＞ 部材の増し打ち補強のように自重増を殆ど伴わ
ないため、既設建物の構造、あるいは経年による躯体の
耐久性の低下などから部材の増し打ちが不可能な建物へ
も曲げ耐力の増強を図ることが可能である。 ＜ロ＞ 部材の増し打ち補強と異なり、炭素繊維シート
を高性能接着剤で貼り付けて行うから、既設建物の躯体
を痛めることが一切ない。 ＜ハ＞ 使用されている既設建物であっても、短期間で
曲げ耐力の増強を図ることが可能であり、既設建物の使
用を妨げることがない。
のような効果を得ることができる。 ＜イ＞ 部材の増し打ち補強のように自重増を殆ど伴わ
ないため、既設建物の構造、あるいは経年による躯体の
耐久性の低下などから部材の増し打ちが不可能な建物へ
も曲げ耐力の増強を図ることが可能である。 ＜ロ＞ 部材の増し打ち補強と異なり、炭素繊維シート
を高性能接着剤で貼り付けて行うから、既設建物の躯体
を痛めることが一切ない。 ＜ハ＞ 使用されている既設建物であっても、短期間で
曲げ耐力の増強を図ることが可能であり、既設建物の使
用を妨げることがない。
【図１】 本発明に係る曲げ耐力増強を施した既設建物
の躯体の断面図
の躯体の断面図
Claims (1)
- 【請求項１】 既設建物の躯体にかかる曲げ耐力を増
強させる方法において、 既設建物の躯体の曲げ応力の大きい部位に炭素繊維シー
トを一体に貼り付けたことを特徴とする、 既設建物の躯体の曲げ耐力増強方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8021098A JPH11256837A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 既設建物の躯体の曲げ耐力増強方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8021098A JPH11256837A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 既設建物の躯体の曲げ耐力増強方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11256837A true JPH11256837A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13712035
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8021098A Pending JPH11256837A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 既設建物の躯体の曲げ耐力増強方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11256837A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100426342B1 (ko) * | 2001-06-27 | 2004-04-08 | 이승영 | 슬래브 교량의 보강방법 |
| CN104763163A (zh) * | 2015-01-26 | 2015-07-08 | 盐城工学院 | 一种e玻纤织物增强磷酸镁水泥基混凝土薄板加固rc梁的加固方法及工艺 |
| JP2016020607A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 株式会社竹中工務店 | 既存建物補強構造 |
| CN109406582A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-03-01 | 南水北调东线总公司 | 一种利用碳纤维阻值变化的结构损伤检测方法 |
-
1998
- 1998-03-12 JP JP8021098A patent/JPH11256837A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100426342B1 (ko) * | 2001-06-27 | 2004-04-08 | 이승영 | 슬래브 교량의 보강방법 |
| JP2016020607A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 株式会社竹中工務店 | 既存建物補強構造 |
| CN104763163A (zh) * | 2015-01-26 | 2015-07-08 | 盐城工学院 | 一种e玻纤织物增强磷酸镁水泥基混凝土薄板加固rc梁的加固方法及工艺 |
| CN109406582A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-03-01 | 南水北调东线总公司 | 一种利用碳纤维阻值变化的结构损伤检测方法 |
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