JPH11256498A - 艶消し塗被紙 - Google Patents
艶消し塗被紙Info
- Publication number
- JPH11256498A JPH11256498A JP5959698A JP5959698A JPH11256498A JP H11256498 A JPH11256498 A JP H11256498A JP 5959698 A JP5959698 A JP 5959698A JP 5959698 A JP5959698 A JP 5959698A JP H11256498 A JPH11256498 A JP H11256498A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- coated paper
- pigment
- parts
- calcium carbonate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Paper (AREA)
Abstract
後の印刷インキが対向する白紙部に転移する問題を起こ
さず、かつ白紙光沢が低い艶消し塗被紙を提供すること
にある。 【解決手段】 原紙に顔料と接着剤を有する塗被層液を
少なくとも二層有する艶消し塗被紙のおいて、原紙上に
顔料成分として炭酸カルシウムを70重量%以上含む下
塗り塗被層と顔料成分として平均粒子径が0.3〜1.
5μmの合成樹脂粒子を10〜50重量%含む上塗り塗
被層を設けたことを特徴とする艶消し塗被紙。
Description
する印刷インキが対向する白紙部に転移する問題を改善
した艶消し塗被紙に関するものである。
多様化が進む中、艶がなくしっとり感があり、目に優し
い、読みやすいといった特徴を有する艶消し塗被紙は、
その特徴を生かし、カタログ、パンフレット、カレンダ
ーや商業出版用本文用紙等に幅広く使用されている。艶
消し塗被紙は、白紙光沢度を低く押さえるために、グロ
ス調の塗被紙に比較して、粒子の粗い顔料を多く配合し
た塗被液を塗被し、そのまま製品化するかあるいは軽度
のカレンダー処理を行って製品化する。これら艶消し塗
被紙はオフセット印刷機を用いて枚葉で印刷されるケー
スが多く、(1) 印刷後の工程において、枚葉で積み重ね
られた状態で上下の紙の印刷部と白紙部が接触し、こす
れが生じた場合、(2) 出版物の製本工程での折り機や丁
合機で上下の紙の印刷部と白紙部が接触した場合に、印
刷インキが白紙部に転移し印刷物の品質を大きく損ねる
トラブル(以後インキ落ちと称す)を抱えているのが現
状である。
イプに分けられ、一つは白紙光沢、印刷光沢共に低いマ
ット−マットタイプ、もう一つは白紙光沢は低いが比較
的印刷光沢の高いマット−ダルタイプである。
処理をせずそのまま製品化されるのが一般的であり、嵩
高で手肉感に優れているものの、平滑度や印刷光沢は劣
る。一方マット−ダルタイプは、印刷品質を向上するた
め、塗被後軽度のカレンダー処理等の表面処理を施すの
が一般的であり、マット−マットタイプと比較して平滑
度、印刷光沢に優れているものの、嵩が低下し、手肉感
が失われる。従って、両者のタイプはユーザーの使途、
目的、好みによって使い分けられている場合が多い。し
かし、これら艶消し塗被紙のいずれにも共通して大きな
問題となっているのが、インキ落ちの問題である。
を低く抑えるために不定形で比較的粗い炭酸カルシウム
を多く配合していることにより、上下の紙の印刷部と白
紙部が接触した際に、白紙が印刷インキを掻き取ってし
まうことが考えられる。艶消し塗被紙は比較的高級な印
刷物に多く用いられていることから、艶消し塗被紙特有
のインキ落ちの問題を抱えていると、高級印刷用途とし
ての機能を果たさなくなるのが現状である。
て、本発明者等はこれまで塗被液中にデラミネーテッド
クレーを配合する方法(特開平5-5297号公報)、炭酸カ
ルシウムを50〜80重量%、クレーを50〜20重量
%配合した塗被液を塗被後、高温でソフトカレンダー処
理する方法(特開平5-117995号公報)、平均粒子径が3
μm以下の炭酸カルシウムを20重量%以上配合した塗
被液を下塗り後、クレーを60重量%以上配合した塗被
液を上塗り塗被する方法(特開平5-214699号公報)、平
均粒子径が0.6 〜1.6 μmの重質炭酸カルシウムを70
〜85重量%とカオリン15〜30重量%及び接着剤と
してガラス転移温度が10℃以上であるラテックスを配
合する方法(特開平7-212599号公報)等を見い出した。
また、平均粒子径が0.5 〜1.5 μmの重質炭酸カルシウ
ムを50〜95重量%とカオリンを5〜50重量%を含
む塗被液を原紙に塗被した後、表面粗さ(Rmax. )が2
〜8μmである粗面化ロールで処理する方法(特開平6-
73697 号公報)を見い出した。
印刷面と白紙面との接触において、製本工程の折り機や
丁合機等でこすれが強く起こった場合にはインキ落ち等
の問題が生じる場合があり、インキ落ちを更に改善した
艶消し塗被紙が求められている。
み、本発明の課題は艶消し塗被紙として低白紙光沢度を
維持しつつ、上記のごとき艶消し塗被紙固有の問題であ
るインキ落ちを大幅に改善した艶消し塗被紙を提供する
ことにある。
について鋭意研究を重ねた結果、原紙に顔料と接着剤を
含有する塗被層を少なくとも二層有する艶消し塗被紙に
おいて、該二層を顔料成分として炭酸カルシウムを顔料
中に70重量%以上含む下塗り塗被層と、顔料成分とし
て合成樹脂粒子を顔料中に10〜50重量%含む上塗り
塗被層とすることによって、更に平均粒子径が0.3〜
1.5μmの合成樹脂粒子を使用することによって、艶
消し塗被紙の特徴を維持しつつインキ落ちを改善し得る
ことを見いだし本発明を成すに至った。
ックピグメントと称され、主としてポリスチレンあるい
はその変性物である。プラスチックピグメントは、他の
製紙用無機顔料と比較して著しく比重が低いという特徴
を有しているため、嵩高な塗被層を形成することが特徴
である。また、熱可塑性が高く、球状に近い形状を有す
るため、熱や圧力に感応して変形し易いため、白紙光沢
の向上に大きな効果がある。従って、このような合成樹
脂粒子は、一般に不透明度が低く、印刷品質の劣る軽量
塗被紙の嵩高化、高不透明度化や白紙光沢の向上あるい
は塗工板紙の白紙光沢向上を目的に、カレンダー処理し
て製造される強光沢塗被紙に使用され、逆に低い白紙光
沢が要求される艶消し塗被紙の製造に使用されることは
極めて希であった。
として、本発明者等は特開平7-238493号公報において、
顔料100重量部に対して平均粒子径0.3〜2.0μ
mの合成樹脂粒子を、10〜30重量部含有した塗被組
成物を原紙に対して片面10〜20g/m2 塗被、乾燥
し、JIS B-0601で規定される表面粗さRzが2〜8μm
である粗面化ロールを用い100〜160℃でカレンダ
ー処理し、白紙光沢度(JIS P-8142)を40%以下になる
ように仕上げることを提案した。しかし、この方法によ
り嵩高、高平滑で、印刷光沢に優れる艶消し塗被紙を得
ることはできたが、インキ落ちの問題は改善されなかっ
た。
の少ない板状の形状を有するカオリンやクレーを配合す
ることでインキ落ちの改善を図ってきたが、配合量が増
えるとともに白紙光沢が高くなり、マット−マットタイ
プの艶消し面が得られにくい問題があった。
ルシウムを顔料中に70重量%以上含む下塗り塗被層上
に、顔料成分として合成樹脂粒子を顔料中に10〜50
重量%含む上塗り塗被層を設け、特に平均粒子径が0.
3〜1.5μmの合成樹脂粒子を用いることによって、
白紙光沢度が低く、かつインキ落ちの問題を大幅に改善
した艶消し塗被紙を得ることができた。これは、不定形
でエッジの多い形状の炭酸カルシウムは、印刷面のイン
キを掻き取り易いのに対し、エッジが少なく球形、梅干
し状あるいはおにぎり状の形を有する合成樹脂粒子を単
層塗被紙ではなく、多層塗被紙の上塗り顔料中に多く使
用し、塗被紙のごく表層部に出来る限り多くの合成樹脂
粒子を留めることによって、白紙が印刷面のインキを掻
き取り難くなるためと考えられる。
の粒径や形状、下塗り塗被層の表面性状などを考慮して
決定するが、本発明の場合、0.3〜1.5μmが好適
な範囲であった。平均粒子径が0.3μmより小さい場
合には、インキ落ちの改善が実質的に生じにくい。この
理由は明確ではないが、合成樹脂粒子の粒子径が小さす
ぎて、併用する粒子径の大きな他の無機顔料間隙等に充
填される結果、塗被層表層部に合成樹脂粒子が多く留ま
らないためと考えられる。また粒子径が1.5μmより
大きい場合には、インキ落ちの改善効果がむしろ少なく
なる上、平滑性が低下し高級印刷物に必要な印刷光沢が
不十分となりやすい。また、上塗り顔料中の合成樹脂粒
子の配合量が10%より少ない場合には、塗被層中の合
成樹脂粒子の効果が出にくく、インキ落ちの改善が充分
でない。配合量が50%より多い場合には、合成樹脂粒
子が全体に緻密な塗被層を形成し白紙光沢が高くなりす
ぎ艶消し塗被紙としての特徴が損なわれる。
S−P8142で規定する方法で75度の角度で測定し
たとき、40%以下好ましくは35%以下のものであ
る。白紙光沢度が40%を超えるのものは例え平滑度が
低いものであっても均一な艶消し感が得られない。また
本発明においては、下塗り顔料成分として炭酸カルシウ
ムを70重量%以上配合することが必要である。配合量
が70%より少ない場合には、白紙光沢度が高くなりす
ぎて艶消し塗被紙でなくなってしまう。また、炭酸カル
シウムの平均粒子径は0.4〜1.0μmが好ましい。
平均粒子径が0.4μmより小さい場合、緻密な下塗り
塗被層を形成するために白紙光沢が高くなり易い。ま
た、平均粒子径が1.0μmより大きい場合には、上塗
り塗被後においても塗被紙の平滑性が劣る傾向にある。
炭酸カルシウムとしては不定形の重質炭酸カルシウムが
本発明の目的にとって好適である。
用する合成樹脂粒子は、スチレン、メチルメタクリレー
ト、あるいはスチレン−メチルメタクリレート等の重合
体及び共重合体、あるいはこれらと共重合可能なモノマ
ーであるα−メチルスチレン、β−メチルスチレン、ク
ロロスチレン、ジメチルスチレン等のオレフィン系芳香
族モノマー、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリロニトリル等のアク
リル系モノマーの他に、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸等のオレフィン系不
飽和カルボン酸モノマー、ヒドロキシエチル、メタクリ
ル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピ
ル等のオレフィン系不飽和ヒドロキシモノマー、アクリ
ルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メトキ
シメチルアクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミド、N−メトキシメチルメタクリ
ルアミド等のオレフィン系不飽和アミドモノマー、ジビ
ニルベンゼン、ジビニルアルコール等の二量体ビニルモ
ノマー、酢酸セルロース、三酢酸セルロース等のセルロ
ース誘導体を少なくとも一種類、あるいは二種類以上を
用いて合成されたものが使用される。
塗被層用無機顔料は、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カ
ルシウム、カオリン、クレー、タルク、サチンホワイ
ト、酸化チタン、シリカ等通常塗被紙用顔料として知ら
れているものの中から選択して1種以上使用する。ま
た、下塗り塗被液に炭酸カルシウムと併用しうる無機顔
料は上記上塗り塗被液に使用しうる無機顔料と同様であ
る。
は、ラテックスあるいはその他の水性接着剤から必要に
応じ1種あるいは2種以上を選択して使用する。ラテッ
クスとしては、スチレン・ブタジエン共重合体、メタク
リレート・ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合
体ラテックス、アクリル酸エステルおよび/またはメタ
クリル酸エステルの重合体または共重合体等のビニル系
重合体ラテックス、あるいはこれらを更にカルボキシル
基等の官能基含有単量体で変性したものである。ラテッ
クスの配合量としては、上塗り塗被液で顔料100部当
たり5〜20部、下塗り塗被液で顔料100部当たり2
〜20部が好ましい。
は、例えば、酵素変性デンプン、冷水可溶性デンプン、
リン酸エステル化デンプン、エーテル化デンプンや酸化
デンプン等のデンプン類、カゼイン、大豆蛋白、合成蛋
白等の蛋白質類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、オレフィン・無水マレイン酸樹脂、メラミン
樹脂等の合成樹脂系接着剤、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース等のセルロース誘導体等の通常の塗工用接着剤
である。配合量としては、上塗り塗被液で顔料100部
当たり3〜10部、下塗り塗被液で顔料100部当たり
5〜30部が好ましい。
剤、消泡剤、耐水化剤等通常の塗被紙用顔料に配合され
る各種助剤を使用しても良い。また原紙は上質紙あるい
は中質紙で古紙を含んでいても良く、一般の印刷用塗被
紙に用いられる坪量30〜200g/m2 の原紙が用い
られる。
用いられているゲートロールコータやブレードあるいは
ロッドメタリングサイズプレスコータ等のフィルムトラ
ンスファー方式の塗被装置、ロールアプリケーションあ
るいはファウンテン方式のブレードコータが使用され下
塗り塗被される。
アナイフコータ、ロールコータ、サイズプレスコータ、
リバースロールコータ、バーコータ、カーテンコータ、
ダイロットコータ等が用いられるが、主に上記ブレード
コータが使用される。その際の下塗り塗被液濃度は、3
0〜65%の範囲で、上塗り塗被液濃度は50〜70%
の範囲で調製される。
原紙の片面当たり固形分で2〜20g/m2 が好まし
く、より好ましくは2〜10g/m2 である。2g/m
2 より少ない量を塗被する場合、原紙への被覆性が充分
でないため、上塗り塗被液を塗被する時に顔料が原紙に
しみ込み、上塗り塗被層の表層に合成樹脂粒子を充分に
留めることができず、インキ落ち改善効果が小さくなる
傾向にある。20g/m2 より多い量を塗被する場合、
下塗り塗被量が多くなり、平滑度や印刷光沢が劣る傾向
にある。そして、原紙上への総塗被量は、片面当たり6
〜30g/m2 が好ましい。また、本発明では、上塗り
塗被量と下塗り塗被量のバランスをとるために、上塗り
塗被量/下塗り塗被量の比を0.5〜5.0に保つこと
が好ましく、より好ましくは1.0〜3.0である。
塗被し、下塗り塗被紙を製造する。この下塗り塗被層は
単層ではなく、多層になっても良い。そして、この下塗
り塗被層の上に塗被紙の表面層になる塗被液を上塗り塗
被・乾燥して塗被紙を製造して、カレンダー処理するこ
となくマットーマットタイプの艶消し塗被紙とするか、
あるいは軽度にカレンダー処理を行ってマットーダルタ
イプの艶消し塗被紙とする。
が、これらによって本発明は何等制約を受けるものでは
ない。なお、例中の部および%はそれぞれ重量部および
重量%を示す。
電子JSM-5300)で径平均値を算出した。
企業光透過式粒度分布測定装置SHC5000 を用いて、重量
累積分布の50%点を平均粒子径として測定した。
75度で測定した。
た。
(明製作所製)を用い、オフセット印刷用東洋インキ製
TKマークVニュー(墨)で印刷し、一昼夜放置後、東
洋精機製作所製サウザランド・ラブテスターを用い、印
刷した試験紙と白紙を接触させ従来の評価法で用いてい
た荷重1lb(454g)より重い2lb(908g)で、43回/分の速
度で20回往復摩擦を行い、印刷した紙から白紙に転移し
たインキ濃度を目視で相対評価した。
インキ落ちわずかに発生する、△:インキ落ち発生多
い、×:インキ落ち発生が著しい [実施例1]平均粒子径が0.85μmである重質炭酸
カルシウム80部及びカオリン20部を含有する顔料1
00部に対して、ポリアクリル酸ソーダ系分散剤0.3
部を添加し、カウレス分散機を用いて水に分散し、接着
剤としてリン酸エステル化デンプン19部とカルボキシ
変性スチレン・ブタジエン共重合ラテックス3部を配合
し、固形分濃度35%の下塗り塗被液を調製した。
成樹脂粒子(スチレン−アクリル酸エステル共重合体)
20部、平均粒子径が0.65μmである重質炭酸カル
シウム50部及びカオリン30部を含有する顔料100
部に対して、ポリアクリル酸ソーダ系分散剤0.3部を
添加し、カウレス分散機を用いて水に分散し、接着剤と
してリン酸エステル化デンプン4部とカルボキシ変性ス
チレン・ブタジエン共重合ラテックス10部を配合し、
固形分濃度65%の上塗り塗被液を調製した。坪量75
g/m2 の広葉樹晒しクラフトパルプ単独配合原紙に、
下塗り塗被する塗被装置としてゲートロールコータを使
用し、片面当たり4g/m2 を両面に塗被し乾燥した
後、50℃でソフトカレンダ処理した。
ウンテンタイプブレードコータを使用し、片面当たり1
0g/m2 を両面に塗被し乾燥してそのまま艶消し塗被
紙とした。
ある重質炭酸カルシウム95部及びカオリン5部を含有
する下塗り塗被液、及び平均粒子径が1.0μmである
合成樹脂粒子35部、平均粒子径が0.65μmである
重質炭酸カルシウム35部及びカオリン30部を含有す
る上塗り塗被液を使用した以外は実施例1と全く同様に
塗被紙を製造した。
る合成樹脂粒子45部、平均粒子径が0.65μmであ
る重質炭酸カルシウム35部及びカオリン20部を含有
する上塗り塗被液を使用した以外は実施例1と全く同様
に塗被紙を製造した。
子径が0.50μmである合成樹脂粒子5部、平均粒子
径が0.65μmである重質炭酸カルシウム60部、カ
オリン35部を使用した以外は実施例1と全く同様に塗
被紙を製造した。
子径が0.50μmである合成樹脂粒子65部、重質炭
酸カルシウム35部を使用した以外は実施例1と全く同
様に塗被紙を製造した。
子径が0.85μmである重質炭酸カルシウム65部及
びカオリン35部を使用した以外は実施例1と全く同様
に塗被紙を製造した。
被液を用いて、ファウンテンブレードコータを使用し
て、片面当たり14g/m2 を両面に塗被、乾燥してそ
のまま艶消し塗被紙とした。
層と同じ組成となるように、平均粒子径が0.85μm
の重質炭酸カルシウム23部、0.65μmの重質炭酸
カルシウム36部、カオリン27部、平均粒子径0.5
μmの合成樹脂粒子14部にポリアクリル酸ソーダ系分
散剤0.3部を添加し、カウレス分散機を用いて水に分
散し、接着剤としてリン酸エステル化澱粉8部とカルボ
キシ変性スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス8部
を配合し固形分濃度60%の塗被液を調製した。実施例
1で用いた原紙に調整した塗被液をファウンテンブレー
ドコータを使用して片面14g/m2 を両面塗被乾燥
し、粗面化ロールを用い120℃でカレンダー処理をし
て艶消し塗被紙とした。
を表1に示した。
力で擦ったにも拘わらず、インキ落ち適性に優れ、白紙
光沢が低い良好な艶消し塗被紙であった。これに対し
て、比較例1はインキ落ちが改善されず、比較例2.3
は白紙光沢が高い。比較例4、5はインキ落ちが改善さ
れなかった。
紙として充分な低白紙光沢度を維持しつつ、製本工程等
で発生する印刷インキが白紙部に移転する問題を起こさ
ない優れた艶消し塗被紙を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 原紙に顔料と接着剤を含有する塗被層を
少なくとも二層有する艶消し塗被紙において、該二層が
顔料成分として炭酸カルシウムを顔料中に70重量%以
上含む下塗り塗被層と、顔料成分として合成樹脂粒子を
顔料中に10〜50重量%含む上塗り塗被層であること
を特徴とする艶消し塗被紙。 - 【請求項2】 合成樹脂粒子の平均粒子径が0.3〜
1.5μmであることを特徴とする請求項1記載の艶消
し塗被紙。 - 【請求項3】 前記炭酸カルシウムの平均粒子径が0.
4〜1.0μmであることを特徴とする請求項1または
2記載の艶消し塗被紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05959698A JP4120041B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 艶消し塗被紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05959698A JP4120041B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 艶消し塗被紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11256498A true JPH11256498A (ja) | 1999-09-21 |
JP4120041B2 JP4120041B2 (ja) | 2008-07-16 |
Family
ID=13117794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05959698A Expired - Fee Related JP4120041B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 艶消し塗被紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4120041B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005133278A (ja) * | 2003-10-09 | 2005-05-26 | Nippon Paper Industries Co Ltd | ダル調塗工紙 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5055743B2 (ja) | 2005-11-04 | 2012-10-24 | セントラル硝子株式会社 | 含フッ素高分子コーティング用組成物、該コーティング用組成物を用いた含フッ素高分子膜の形成方法、ならびにフォトレジストまたはリソグラフィーパターンの形成方法。 |
-
1998
- 1998-03-11 JP JP05959698A patent/JP4120041B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005133278A (ja) * | 2003-10-09 | 2005-05-26 | Nippon Paper Industries Co Ltd | ダル調塗工紙 |
JP4635493B2 (ja) * | 2003-10-09 | 2011-02-23 | 日本製紙株式会社 | ダル調塗工紙 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4120041B2 (ja) | 2008-07-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3124039B2 (ja) | 艶消し塗工紙ならびにその製造法 | |
JP3044706B2 (ja) | グラビア印刷用塗工紙 | |
JPH1072796A (ja) | 印刷用両面塗被紙 | |
JP4747405B2 (ja) | グラビア印刷用塗工紙 | |
JP2838007B2 (ja) | 艶消し塗被紙の製造法 | |
JP4120041B2 (ja) | 艶消し塗被紙 | |
JP3458896B2 (ja) | 印刷用塗工紙 | |
JPH055297A (ja) | 艶消し塗被紙の製造方法及び艶消し塗被紙 | |
JP3082188B2 (ja) | オフセット印刷用光沢塗被紙の製造方法及び光沢塗被紙 | |
JPH0665898A (ja) | オフセット・グラビア印刷共用白板紙 | |
JPH0931892A (ja) | 非塗工紙風合いを有する艶消し塗工紙 | |
JP4873973B2 (ja) | グラビア印刷用塗工紙の製造方法及びその塗工紙 | |
JP5082910B2 (ja) | 塗工紙 | |
JP2973853B2 (ja) | 印刷用艶消し塗被紙 | |
JP2008248434A (ja) | 印刷用塗工紙 | |
JP3500625B2 (ja) | グラビア印刷用艶消し塗工紙 | |
JP4819289B2 (ja) | 艶消し塗工紙およびその製造方法 | |
JPH11131392A (ja) | 印刷用艶消し塗被紙 | |
JP3100214B2 (ja) | 艶消し塗被紙の製造方法及び艶消し塗被紙 | |
JP2005146457A (ja) | 艶消し軽塗工量印刷用塗工紙 | |
JP3328521B2 (ja) | 艶消し塗被紙の製造方法及び艶消し塗被紙 | |
JP2004332171A (ja) | 印刷用塗工紙およびその製造方法 | |
JP3339048B2 (ja) | 塗被紙の製造方法 | |
JPH09300811A (ja) | インクジェット記録用キャスト塗被紙 | |
JP2004300605A (ja) | 艶消し塗工紙 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050311 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20070711 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070717 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070831 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20080314 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20080401 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20080414 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |