JPH11256136A - 一液湿気硬化型ウレタンシーラント組成物 - Google Patents
一液湿気硬化型ウレタンシーラント組成物Info
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- JPH11256136A JPH11256136A JP5944198A JP5944198A JPH11256136A JP H11256136 A JPH11256136 A JP H11256136A JP 5944198 A JP5944198 A JP 5944198A JP 5944198 A JP5944198 A JP 5944198A JP H11256136 A JPH11256136 A JP H11256136A
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- JP
- Japan
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- catalyst
- sealant composition
- sealant
- curable urethane
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 硬化反応速度を高く維持しつつ、耐熱老化性
にすぐれかつ経時での形状維持性に優れたウレタンシー
ラント組成物を提供する。 【解決手段】 (a)数平均分子量が1000〜700
0のポリエーテルトリオールとポリエーテルジオールと
の混合物に、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナ
ートをNCO基/OH基の当量比が1.1〜2.5にな
るように反応させたウレタンプレポリマー、並びに
(b)触媒として(i)シーラント組成物中の含量が
0.05〜0.4重量のイミダゾール系触媒及び(ii)
シーラント組成物中の含量が0.05〜0.25重量%
のモルフォリン構造を有する触媒を含んでなる一液湿気
硬化型ウレタンシーラント組成物。
にすぐれかつ経時での形状維持性に優れたウレタンシー
ラント組成物を提供する。 【解決手段】 (a)数平均分子量が1000〜700
0のポリエーテルトリオールとポリエーテルジオールと
の混合物に、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナ
ートをNCO基/OH基の当量比が1.1〜2.5にな
るように反応させたウレタンプレポリマー、並びに
(b)触媒として(i)シーラント組成物中の含量が
0.05〜0.4重量のイミダゾール系触媒及び(ii)
シーラント組成物中の含量が0.05〜0.25重量%
のモルフォリン構造を有する触媒を含んでなる一液湿気
硬化型ウレタンシーラント組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用、建築用
および構造用のシーリング剤、接着剤およびコーティン
グ剤等として用いる一液湿気硬化型ウレタンシーラント
組成物に関し、更に詳しくは、硬化速度を高く維持した
まま、触媒による促進硬化時の接着不良がなく、湿分不
存在下における貯蔵安定性に優れ、かつ大気中の湿分で
十分な硬化性が得られ、しかも、シーラント塗布後の耐
熱老化性及び形状維持性の問題のない一液湿気硬化型ウ
レタンシーラント組成物に関する。
および構造用のシーリング剤、接着剤およびコーティン
グ剤等として用いる一液湿気硬化型ウレタンシーラント
組成物に関し、更に詳しくは、硬化速度を高く維持した
まま、触媒による促進硬化時の接着不良がなく、湿分不
存在下における貯蔵安定性に優れ、かつ大気中の湿分で
十分な硬化性が得られ、しかも、シーラント塗布後の耐
熱老化性及び形状維持性の問題のない一液湿気硬化型ウ
レタンシーラント組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、湿気硬化を利用した各種のウ
レタン組成物が提案されており、車体と窓ガラスとの接
着等、自動車の分野で、あるいは建築分野で、さらに
は、例えば金属同士を接着する構造用接着剤として、多
方面で用いられている。湿気硬化型ウレタン組成物に
は、通常、3級アミン系および/またはカルボン酸金属
塩系の硬化触媒が配合され、その種類と配合量の選択に
より、その硬化速度を調整している。
レタン組成物が提案されており、車体と窓ガラスとの接
着等、自動車の分野で、あるいは建築分野で、さらに
は、例えば金属同士を接着する構造用接着剤として、多
方面で用いられている。湿気硬化型ウレタン組成物に
は、通常、3級アミン系および/またはカルボン酸金属
塩系の硬化触媒が配合され、その種類と配合量の選択に
より、その硬化速度を調整している。
【0003】一方、貯蔵安定性と十分な硬化性から、ウ
レタンプレポリマーの硬化触媒としてジモルフォリノジ
エチルエーテル(DMDEE)を配合することが特公平
5−75035号公報に提案されており、更にDMDE
Eの誘導体であるジ〔2−(3,5−ジメチルモルホリ
ノ)エチル〕エーテルを触媒として用いることも特公平
7−8982号公報に提案されている。しかしながら、
ジモルフォリノジエチルエーテル化合物は、湿分の不在
下での貯蔵安定性と大気中の湿分の存在で充分な硬化性
を有する触媒としては有効であるが、硬化環境が変ると
接着性に問題が生じ、例えばプライマーと間で界面剥離
が発生するおそれがあった。更に、湿気硬化型ウレタン
組成物としてイミダゾール系触媒を使用することも知ら
れている。しかし湿気硬化型ウレタンシーラント用とし
てイミダゾール系触媒を単独で使用すると耐熱後にプラ
イマー/ウレタンシーラント間での剥離(界面破壊)が
生じてしまい、また塗布したシーラントの形状維持性
(垂下性)が経時で大きく低下してしまうという問題が
あった。
レタンプレポリマーの硬化触媒としてジモルフォリノジ
エチルエーテル(DMDEE)を配合することが特公平
5−75035号公報に提案されており、更にDMDE
Eの誘導体であるジ〔2−(3,5−ジメチルモルホリ
ノ)エチル〕エーテルを触媒として用いることも特公平
7−8982号公報に提案されている。しかしながら、
ジモルフォリノジエチルエーテル化合物は、湿分の不在
下での貯蔵安定性と大気中の湿分の存在で充分な硬化性
を有する触媒としては有効であるが、硬化環境が変ると
接着性に問題が生じ、例えばプライマーと間で界面剥離
が発生するおそれがあった。更に、湿気硬化型ウレタン
組成物としてイミダゾール系触媒を使用することも知ら
れている。しかし湿気硬化型ウレタンシーラント用とし
てイミダゾール系触媒を単独で使用すると耐熱後にプラ
イマー/ウレタンシーラント間での剥離(界面破壊)が
生じてしまい、また塗布したシーラントの形状維持性
(垂下性)が経時で大きく低下してしまうという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、前述の従来技術のもつ問題点を解決して、イミダゾ
ール系触媒とモルフォリン構造を持つ触媒とを併用する
ことにより、硬化反応速度を維持しつつ、シーラントが
耐熱老化後にも界面剥離を生じることなく、経時での形
状維持性(垂下性)にも優れた、主として自動車用シー
ラントとして利用可能な一液湿気硬化性ウレタンシーラ
ント組成物を提供することにある。
は、前述の従来技術のもつ問題点を解決して、イミダゾ
ール系触媒とモルフォリン構造を持つ触媒とを併用する
ことにより、硬化反応速度を維持しつつ、シーラントが
耐熱老化後にも界面剥離を生じることなく、経時での形
状維持性(垂下性)にも優れた、主として自動車用シー
ラントとして利用可能な一液湿気硬化性ウレタンシーラ
ント組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、(a)
数平均分子量が1000〜7000のポリエーテルトリ
オールとポリエーテルジオールとの混合物に、4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアナートをNCO基/OH
基の当量比が1.1〜2.5になるように反応させたウ
レタンプレポリマー、並びに(b)触媒として(i)シ
ーラント組成物中の含量が0.05〜0.4重量のイミ
ダゾール系触媒及び(ii)シーラント組成物中の含量が
0.05〜0.25重量%のモルフォリン構造を有する
触媒を含んでなる一液湿気硬化型ウレタンシーラント組
成物が提供される。
数平均分子量が1000〜7000のポリエーテルトリ
オールとポリエーテルジオールとの混合物に、4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアナートをNCO基/OH
基の当量比が1.1〜2.5になるように反応させたウ
レタンプレポリマー、並びに(b)触媒として(i)シ
ーラント組成物中の含量が0.05〜0.4重量のイミ
ダゾール系触媒及び(ii)シーラント組成物中の含量が
0.05〜0.25重量%のモルフォリン構造を有する
触媒を含んでなる一液湿気硬化型ウレタンシーラント組
成物が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のシーラント組成物に配合
するウレタンプレポリマーは公知の物質であり、例えば
一分子当り3個の水酸基を有する、数平均分子量100
0〜7000、特に約5000のポリオキシプロピレン
トリオールなどのポリエーテルトリオールと、一分子当
り2個の水酸基を有する数平均分子量1000〜400
0、特に約2000のポリプロピレンエーテルジオール
などのポリエーテルジオールとの混合物に、4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO基/OH基
の当量比が1.1〜2.5になるように反応させて所望
のウレタンプレポリマーを得ることができる。
するウレタンプレポリマーは公知の物質であり、例えば
一分子当り3個の水酸基を有する、数平均分子量100
0〜7000、特に約5000のポリオキシプロピレン
トリオールなどのポリエーテルトリオールと、一分子当
り2個の水酸基を有する数平均分子量1000〜400
0、特に約2000のポリプロピレンエーテルジオール
などのポリエーテルジオールとの混合物に、4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアネートをNCO基/OH基
の当量比が1.1〜2.5になるように反応させて所望
のウレタンプレポリマーを得ることができる。
【0007】本発明において第一の触媒として用いるイ
ミダゾール系触媒は従来からウレタンを湿気硬化させる
のに一般的に使用されている任意のものを用いることが
でき、具体的には1−イソブチル−2−メチルイミダゾ
ール、1−イソブチル−2−フェニルイミダゾール、1
−オクチル−2−メチルイミダゾール、1−イソブチル
−2−フェニルイミダゾール、1−フェニル−2−フェ
ニルイミダゾールなどがあげられる。この触媒の配合量
はシーラント組成物重量当り0.05〜0.25重量
%、好ましくは0.075〜0.125重量%であり、
配合量が少な過ぎると充分な硬化性が得られないので好
ましくなく、逆に多過ぎると硬化速度が速くなるため、
作業性が悪化したり、耐熱接着強度が低下するので好ま
しくない。
ミダゾール系触媒は従来からウレタンを湿気硬化させる
のに一般的に使用されている任意のものを用いることが
でき、具体的には1−イソブチル−2−メチルイミダゾ
ール、1−イソブチル−2−フェニルイミダゾール、1
−オクチル−2−メチルイミダゾール、1−イソブチル
−2−フェニルイミダゾール、1−フェニル−2−フェ
ニルイミダゾールなどがあげられる。この触媒の配合量
はシーラント組成物重量当り0.05〜0.25重量
%、好ましくは0.075〜0.125重量%であり、
配合量が少な過ぎると充分な硬化性が得られないので好
ましくなく、逆に多過ぎると硬化速度が速くなるため、
作業性が悪化したり、耐熱接着強度が低下するので好ま
しくない。
【0008】本発明において第二の触媒として用いるモ
ルフォリン構造を有する触媒は、例えば下記式(I)の
N,N′−ジメチルアミノエチルモルフォリン及び/又
は下記式(II)のジモルフォリノジエチルエーテルなど
をあげることができる。
ルフォリン構造を有する触媒は、例えば下記式(I)の
N,N′−ジメチルアミノエチルモルフォリン及び/又
は下記式(II)のジモルフォリノジエチルエーテルなど
をあげることができる。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】(式中、nは0又は1である。)このジモ
ルフォリノジエチルエーテル化合物は例えば特公平5−
75035号公報や特公平7−8982号公報などに記
載される通り公知である。
ルフォリノジエチルエーテル化合物は例えば特公平5−
75035号公報や特公平7−8982号公報などに記
載される通り公知である。
【0012】本発明の第二の触媒の配合量はシーラント
組成物重量当り0.05〜0.25重量%、好ましくは
0.075〜0.14重量%であり、この配合量が少な
過ぎると充分な硬化性が得られないので好ましくない。
逆に多過ぎると硬化速度が速くなるため、作業性が悪化
するので好ましくなく、また高温高湿下で硬化させた場
合にプライマー間と界面剥離を起こす可能性があるので
好ましくない。
組成物重量当り0.05〜0.25重量%、好ましくは
0.075〜0.14重量%であり、この配合量が少な
過ぎると充分な硬化性が得られないので好ましくない。
逆に多過ぎると硬化速度が速くなるため、作業性が悪化
するので好ましくなく、また高温高湿下で硬化させた場
合にプライマー間と界面剥離を起こす可能性があるので
好ましくない。
【0013】本発明のシーラント組成物には、所望の物
性等を付与するために、この他、イソシアネート基に対
して不活性な充填剤、可塑剤、溶剤等を含有せしめるこ
とができる。例えば、充填剤としては、カーボンブラッ
ク、クレー、タルクなど又はこれらの混合物が挙げら
れ、可塑剤としては、ジプチルフタレート、ジオクチル
フタレート等のフタル酸誘導体をはじめ、テトラヒドロ
フタル酸、アゼライン酸、マレイン酸、トリメリット
酸、イソフタール酸、アジピン酸、イタコン酸、クエン
酸等の誘導体が、溶剤としては、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素系溶剤等が例示される。
性等を付与するために、この他、イソシアネート基に対
して不活性な充填剤、可塑剤、溶剤等を含有せしめるこ
とができる。例えば、充填剤としては、カーボンブラッ
ク、クレー、タルクなど又はこれらの混合物が挙げら
れ、可塑剤としては、ジプチルフタレート、ジオクチル
フタレート等のフタル酸誘導体をはじめ、テトラヒドロ
フタル酸、アゼライン酸、マレイン酸、トリメリット
酸、イソフタール酸、アジピン酸、イタコン酸、クエン
酸等の誘導体が、溶剤としては、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素系溶剤等が例示される。
【0014】本発明のシーラント組成物の製造方法に
は、特に限定はないが、硬化触媒および溶剤を除く各成
分を減圧下に充分混練し、均一に分散した後、硬化触媒
をキシレン等の溶媒に溶かして加え、減圧下にさらに充
分混練して組成物とするのが良い。
は、特に限定はないが、硬化触媒および溶剤を除く各成
分を減圧下に充分混練し、均一に分散した後、硬化触媒
をキシレン等の溶媒に溶かして加え、減圧下にさらに充
分混練して組成物とするのが良い。
【0015】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に説明する
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。
【0016】実施例1〜5及び比較例1〜3 ポリエーテルトリオール平均分子量約5000とポリエ
ーテルジオール平均分子量約2000を重量比6/4で
混合し110℃で脱水後、溶融した4,4′−ジフェニ
ルメタンジイソシアネートをNCO基/OH基のと当量
比1.7になる量を加え80℃窒素置換中で36時間混
合撹拌後、プレポリマー(A)を得た。このようにして
得られたプレポリマー(A)にプレポリマー100重量
部当り可塑剤としてジオクチルフタレート30重量部、
カーボンブラック70重量部、重質炭酸カルシウム(平
均粒子径2.0μm)10重量部を添加し、真空下でミ
キサーで1時間混合後、表Iに示す触媒と、安定剤とし
てジエチルマロネートを投入してさらに10分間混合し
シーラント予備組成物を得た。
ーテルジオール平均分子量約2000を重量比6/4で
混合し110℃で脱水後、溶融した4,4′−ジフェニ
ルメタンジイソシアネートをNCO基/OH基のと当量
比1.7になる量を加え80℃窒素置換中で36時間混
合撹拌後、プレポリマー(A)を得た。このようにして
得られたプレポリマー(A)にプレポリマー100重量
部当り可塑剤としてジオクチルフタレート30重量部、
カーボンブラック70重量部、重質炭酸カルシウム(平
均粒子径2.0μm)10重量部を添加し、真空下でミ
キサーで1時間混合後、表Iに示す触媒と、安定剤とし
てジエチルマロネートを投入してさらに10分間混合し
シーラント予備組成物を得た。
【0017】表Iに示すように、触媒として、1−イソ
ブチル−2−メチルイミダゾール(NC−IM)、ジモ
ルフォリノジエチルエーテル(DMDEE)(ハンツマ
ン社製)及びN,N′−ジメチルアミノエチルモルフォ
リン(X−DM)を表Iに示す配合量で配合してシーラ
ント組成物を得、それらの高温高湿硬化性、垂下性及び
耐熱老化性を測定した。結果を表Iに示す。なお、評価
試験方法は以下の通りである。
ブチル−2−メチルイミダゾール(NC−IM)、ジモ
ルフォリノジエチルエーテル(DMDEE)(ハンツマ
ン社製)及びN,N′−ジメチルアミノエチルモルフォ
リン(X−DM)を表Iに示す配合量で配合してシーラ
ント組成物を得、それらの高温高湿硬化性、垂下性及び
耐熱老化性を測定した。結果を表Iに示す。なお、評価
試験方法は以下の通りである。
【0018】(1)高温高湿時の硬化試験評価 被着体(プライマーを塗布したガラス等)にシーラント
組成物を塗布し、20℃及び60%相対湿度(RH)下
で3時間置いた後、40℃の温水中で硬化(24時間)
させる。これを180°剥離させて、その破壊状況を観
察する。 CF=シーラントの凝集破壊、 PS=プライマー/シーラント間の界面剥離
組成物を塗布し、20℃及び60%相対湿度(RH)下
で3時間置いた後、40℃の温水中で硬化(24時間)
させる。これを180°剥離させて、その破壊状況を観
察する。 CF=シーラントの凝集破壊、 PS=プライマー/シーラント間の界面剥離
【0019】(2)垂下性試験 塗布したシーラントの形状維持性の評価方法として垂下
性試験がある。ガラス板にシーラント組成物を底辺6m
m、高さ10mmの直角三角形ビードで帯状に押し出す
(図1)。押し出し後、直ちに試験板に保持具を取り付
け90°の角度に保持し(図2)、20±2℃、65%
RHで30分間放置後の試料の頂点の移行距離及びたれ
下がりの距離hを測定する(図3)。測定後、最大距離
を表示する。 h<2mmの場合 良好(○) h≧2mmの場合 不良(×)
性試験がある。ガラス板にシーラント組成物を底辺6m
m、高さ10mmの直角三角形ビードで帯状に押し出す
(図1)。押し出し後、直ちに試験板に保持具を取り付
け90°の角度に保持し(図2)、20±2℃、65%
RHで30分間放置後の試料の頂点の移行距離及びたれ
下がりの距離hを測定する(図3)。測定後、最大距離
を表示する。 h<2mmの場合 良好(○) h≧2mmの場合 不良(×)
【0020】(3)耐熱老化性 ガラスにプライマーを塗布し、その上にシーラントを塗
布、圧着して幅10mm、厚さ3mmの試験片を作成する。
これを温度20℃、及び相対湿度65%で3日間硬化せ
しめた後、温度120℃で1週間熱老化させ、20℃に
冷却後、180剥離テストを実施し、その破壊の様子を
観察する。 CF=シーラントの凝集破壊 PS=プライマー/シーラント間の界面剥離
布、圧着して幅10mm、厚さ3mmの試験片を作成する。
これを温度20℃、及び相対湿度65%で3日間硬化せ
しめた後、温度120℃で1週間熱老化させ、20℃に
冷却後、180剥離テストを実施し、その破壊の様子を
観察する。 CF=シーラントの凝集破壊 PS=プライマー/シーラント間の界面剥離
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、十分な硬化
反応速度(タックフリータイム(TFT)=30分)を
維持しつつ、120℃×7日間の耐熱老化後でもシーラ
ントの界面剥離を生じることなく、経時での垂下性を維
持する例えば自動車窓シール用として有用な一液湿気硬
化型ウレタンシーラント組成物を得ることができる。
反応速度(タックフリータイム(TFT)=30分)を
維持しつつ、120℃×7日間の耐熱老化後でもシーラ
ントの界面剥離を生じることなく、経時での垂下性を維
持する例えば自動車窓シール用として有用な一液湿気硬
化型ウレタンシーラント組成物を得ることができる。
【図1】本発明の実施例及び比較例の垂下性試験におい
て、塗布した試料を正面からみた所で、塗布シーラント
の長さは100mmである。
て、塗布した試料を正面からみた所で、塗布シーラント
の長さは100mmである。
【図2】本発明の実施例及び比較例の垂下性試験におい
て、塗布したシーラントを横からみた図でシーラントの
断面の様子を示す。
て、塗布したシーラントを横からみた図でシーラントの
断面の様子を示す。
【図3】本発明の実施例及び比較例の垂下性試験におい
てたれ下がりの距離h(mm)の測定方法を示す図面であ
る。
てたれ下がりの距離h(mm)の測定方法を示す図面であ
る。
フロントページの続き (72)発明者 佐復 高弘 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)数平均分子量が1000〜700
0のポリエーテルトリオールとポリエーテルジオールと
の混合物に、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナ
ートをNCO基/OH基の当量比が1.1〜2.5にな
るように反応させたウレタンプレポリマー、並びに
(b)触媒として(i)シーラント組成物中の含量が
0.05〜0.4重量のイミダゾール系触媒及び(ii)
シーラント組成物中の含量が0.05〜0.25重量%
のモルフォリン構造を有する触媒を含んでなる一液湿気
硬化型ウレタンシーラント組成物。 - 【請求項2】 イミダゾール系触媒が1−イソブチルー
2−メチルイミダゾールで、モルフォリン構造を有する
触媒がN,N′−ジメチルアミノエチルモルフォリンま
たはジモルフォリノジエチルエーテルである請求項1に
記載のシーラント組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5944198A JPH11256136A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 一液湿気硬化型ウレタンシーラント組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5944198A JPH11256136A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 一液湿気硬化型ウレタンシーラント組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11256136A true JPH11256136A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13113387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5944198A Pending JPH11256136A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 一液湿気硬化型ウレタンシーラント組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11256136A (ja) |
-
1998
- 1998-03-11 JP JP5944198A patent/JPH11256136A/ja active Pending
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