JPH1125572A - 光ディスクプレーヤ - Google Patents

光ディスクプレーヤ

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JPH1125572A
JPH1125572A JP9180197A JP18019797A JPH1125572A JP H1125572 A JPH1125572 A JP H1125572A JP 9180197 A JP9180197 A JP 9180197A JP 18019797 A JP18019797 A JP 18019797A JP H1125572 A JPH1125572 A JP H1125572A
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JP
Japan
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frame
frames
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compressed
audio signal
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JP9180197A
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Inventor
Masataka Nikaido
正隆 二階堂
Koji Nakajima
康志 中嶋
Akira Usami
陽 宇佐見
Kiyohisa Azuma
清久 東
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速再生を行うには、あらかじめ定めた数の
連続する圧縮フレームを再生し、次にあらかじめ定めた
数の圧縮フレームだけ読み飛ばす処理を繰り返し行う
が、一般に、音の出だしは後に続く持続部分よりも音質
や明瞭度の上から重要である。従って、急激な変化のあ
る部分は高速再生の場合でも再生するのが好ましい。し
かしながら従来は、圧縮フレームがどのような重要な情
報を持つかに関わらず一定の長さで機械的に間引き処理
されるので、圧縮フレーム内に急激な変化を含む場合、
高速再生では明瞭度を損なう結果となる。 【解決手段】 圧縮フレームを高倍速で再生する場合
に、あらかじめ定めた長さで機械的に圧縮フレームを間
引きするのではなく、圧縮フレーム内に前後フレームと
比べて急激な変化があるかどうかの子音判定部9を設
け、急激な変化を検出した場合にはあらかじめ定めた長
さのために読み飛ばされるフレームに該当していても敢
えて再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ信号を
聴覚心理特性を利用して効率的に圧縮し、これを光ディ
スクに記録再生する光ディスクプレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、民生オーディオ用の光ディスクと
しては、再生専用のCD(コンパクトディスク)、およ
び記録再生の可能なMD(ミニディスク)が実用化され
ている。光ディスクの特徴としては、レーザーを利用し
た高密度記録によってディスクそのものが比較的小径で
あること、また、テープ媒体と比較した場合に特に顕著
となるアクセスの早さがあげられる。特に、MDはオー
ディオ信号を、人の聴覚心理特性を巧みに利用して圧縮
し、よってCDの約半分の直径のディスクにCDと同等
の長さの音楽を記録出来るようにしたため、携帯性の点
で高い評価を得て、最近急速に普及しつつある。一方こ
れらMDの再生に際して、頭出しや、内容の高速確認の
ために、オーディオ信号を通常以上の早さで再生したい
という要望がある。特に、会議録音などの内容の早聴き
の用途では、なるべく高速にしかも明瞭性を損なわず再
生することが望まれている。
【0003】従来の高速再生技術を説明する。まず始め
に、MDなどで使用されているデータ圧縮技術を概説す
る。図2は、圧縮信号処理を説明するためのブロック図
である。但し、本来はオーディオ信号をフィルターで高
域、中域、低域の3つの帯域に分割し、それぞれに対し
て圧縮処理を施すが、説明の簡単のために3つの帯域に
分割する処理部分は省略している。図2において、22
は入力信号であるディジタルオーディオ信号を、修正離
散余弦変換(MDCT;モディファイド・ディスクリー
ト・コサイントランスフォーム)を用いて周波数スペク
トル分析し、周波数スペクトルを出力するMDCT手段
である。21は入力ディジタルオーディオ信号に急激な
変化があるかどうかを判定し、それに応じてMDCT手
段22におけるMDCTの変換ブロックサイズを決定
し、ブロックサイズ情報BSとして出力するブロックサ
イズ決定手段である。
【0004】図3を用いて、ブロックサイズ決定の例を
説明する。聴覚心理を用いた圧縮はディジタルオーディ
オ信号の256サンプルを1フレームとしてフレームの
単位で行われる。図3(a)に示された各64サンプル
のC1からC4は現在フレームの4分の1の区間をそれ
ぞれ表現している。ここでこれらフレームを構成する4
つの64サンプルの区切りをサブフレームと呼ぶ。現在
フレームの直前フレームのサブフレームP4も含め現在
フレームのC1からC4までの連続するサブフレーム間
での信号レベルの変化を求め、所定のレベル(たとえば
18dB)以上の変化があれば、急激な変化があったと
する。図3(a)ではP4とC1とでは急激な変化があ
る。この場合には、MDCT手段22での周波数スペク
トル分析は、時間分解能を優先するため、現在フレーム
の周波数スペクトル分析に図のような短い時間窓CW1
〜CW4を用い、短いMDCT変換ブロックサイズを使
用する。短いブロックサイズは、不確定性原理により周
波数分解能を粗くするが時間分解能を向上させるので、
図3(a)のように急激な変化のある信号の場合に問題
となるプリエコーと呼ばれる現象を抑制することが出来
る。
【0005】図3(a)では、現在フレームに対応した
4つのMDCT変換ブロックが、短い時間窓CW1〜C
W4によって切り出される様子が示されている。図3
(b)では、P4からC4までの間に図3(a)のC1
に見られたような急激な変化は見られず、前述のプリエ
コーの問題が発生しないので、現在フレーム全体をMD
CT変換ブロックとする。従ってブロックサイズは図3
(a)の場合の4倍の長さとなる。図3の時間窓の重な
りが示すようにMDCT変換は50%のオーバーラップ
を施すため、MDCT変換長は図3(a)の短いブロッ
クサイズでサブフレームの2倍の長さ、すなわち128
サンプルであり、図(b)の長いブロックサイズで、フ
レームの2倍の長さすなわち512サンプルである。
【0006】正規化手段23は、MDCT手段22の出
力する周波数スペクトルの振幅を正規化する。聴覚心理
特性を効率よく利用して圧縮するために、本来はクリテ
ィカルバンドと呼ばれるサブバンドごとにスペクトルを
グループ化して、グループ毎に正規化などの処理を行う
が、ここでは説明の簡単のために、固定的に8本のスペ
クトル毎にグループ化させて説明を行う。従って、長い
MDCT変換ブロックの場合256本のスペクトルが得
られるが、それを8本毎に区切り32個の周波数帯に分
割しグループ化している。図4を用いて正規化手段23
によるスケールファクタSFの決定を説明する。図4で
は、MDCT手段22で得られた周波数スペクトルを周
波数の低い順に左から右へ図示している。256本のス
ペクトルを8本毎にサブバンドSB0〜SB31に区分
し、各サブバンドの中でのスペクトルの振幅値の最大値
を求め、各サブバンドのSFとする。サブバンド内の各
スペクトルは、そのサブバンドのSFで割り算されて正
規化を施される。例えば図4で、最低周波数帯域SB0
の8本のスペクトルはSF0で正規化される。その上の
帯域SB1ではSF1で正規化される。
【0007】ビット配分手段24は、正規化手段の出力
する各サブバンドのSFに応じて、聴覚心理特性を利用
しながら各サブバンド毎に正規化後のスペクトルの表現
に用いる量子化ビット数情報WLを決定する。量子化手
段25は各スペクトルをビット配分手段24が決定した
各サブバンドの量子化ビット数情報WLに応じて量子化
し、量子化スペクトルSPとして出力する。
【0008】フォーマット化手段26は、ブロックサイ
ズ決定手段21の出力するブロックサイズ情報BS、正
規化手段23の出力する正規化情報SF、ビット配分手
段24の出力する量子化ビット数情報WL、および量子
化手段25の出力する量子化スペクトル情報SPを各フ
レーム毎に所定のバイト数の圧縮フレーム情報として形
作る。図5に1つのフレームに対応した圧縮フレーム情
報の例を示す。図5では、ブロックサイズ情報BSは、
圧縮フレームの先頭に置かれている。その後に正規化情
報SF0〜SF31、量子化ビット数情報WL0〜WL
31、量子化された各スペクトルSP0〜SP255が
配置されている。
【0009】図6に、MDCTのブロックサイズに応じ
て、SF0〜SF31、WL0〜WL31及びSP0〜
SP255の、フレーム内における対応関係が異なる様
子を示す。図6(a)は、図3(a)の場合と同様、短
いブロックサイズに対応している。図6(a)では、S
F0およびWL0は図3(a)のC1区間の最も周波数
の低いスペクトルSP0〜SP7に対応している。SF
1およびWL1は図3(a)のC2区間の最も周波数の
低いスペクトルSP8〜SP15に対応させている。同
様に、SF2およびWL2は図3(a)のC3区間の最
も周波数の低いスペクトルSP16〜SP23に対応さ
せ、SF3およびWL3は図3(a)のC4区間の最も
周波数の低いスペクトルSP24〜SP31に対応させ
ている。図6(b)では、SF0およびWL0は図3
(b)の現在フレーム全体の最も周波数の低いスペクト
ルSP0〜SP7に対応させている。同様にSF1およ
びWL1は図3(b)の現在フレーム全体のSP8〜S
P15に対応させている。図6(a)の場合には図4を
用いたサブバンドの説明が直接対応しないが、SB0、
SB1、SB2、SB3がそれぞれC1、C2、C3、
C4区間での最低域のサブバンドとなる。
【0010】次に、上記に説明したような圧縮フレーム
情報を有する圧縮オーディオ信号を記録した光ディスク
からオーディオ信号を再生する従来例を説明する。図7
は、従来の光ディスクプレーヤのブロック図である。図
7において、光ディスク1はスピンドルモータ6によっ
て回転駆動され、光ピックアップ2によって光ディスク
1に記録された圧縮オーディオ情報を読み出し、再生ア
ンプ3によって増幅などのアナログ信号処理を施し、信
号処理部4へ再生2値化信号として供給する。再生アン
プ3は同時にサーボ部5に対して、スピンドルモータ6
に回転制御のための情報を生成送出し、またピックアッ
プ2の位置制御のための情報も生成送出する。信号処理
部4は、再生アンプ3からの再生2値化信号を復調し
て、その後誤り訂正を行い、メモリ制御部7に再生デー
タとして出力する。光ディスク1からのデータ再生は、
ディスク上の欠陥や、振動などによる再生の失敗に対し
て、やり直しを実行したり、或いは、ディスク上の離れ
た位置に記録された情報を再生するために、動作として
間欠的になる。
【0011】信号処理部4から送られてくる再生データ
には、オーディオ信号がフレーム毎に圧縮された圧縮フ
レーム情報と、アドレス情報が含まれており、メモリ制
御部7は、システム制御部12の指令に基づきながら、
信号処理部4から送出される再生データに含まれるアド
レス情報を参照し、たとえディスクからの再生が間欠的
であっても圧縮フレーム情報がRAM8内では連続して
記録されるように制御する。圧縮伸張部10は、メモリ
制御部7を介してRAM8から、圧縮フレーム情報を連
続的に読み出して伸張し、元のディジタルオーディオ信
号に復元する。DAC11は圧縮伸張部10で伸張され
たディジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換す
る。システム制御部12は、信号処理部4、メモリ制御
部7および圧縮伸張部10の動作を制御する。
【0012】このように構成された従来例において、た
とえば通常の2倍速で再生する場合を図8を用いて説明
する。図8では再生された圧縮フレームのMDCT変換
ブロックサイズが短いか長いかをそれぞれSおよびLで
表現している。図8(a)と図8(b)はどちらも圧縮
フレーム1から圧縮フレーム17までが掲載されてお
り、各圧縮フレームのMDCT変換ブロックサイズとし
ては共通である。例えば圧縮フレーム1は長いブロック
サイズLであり、圧縮フレーム4は短いブロックサイズ
Sである。従来の2倍速再生では図8(a)に示すよう
に、例えば4つの連続する圧縮フレームを間引き、次の
4つの圧縮フレームは再生のために圧縮伸張部10へ転
送する。9フレーム目から再び4フレームを間引き処理
する。これらの間引き処理は、システム制御部12がメ
モリ制御部7に対して、信号処理部4からRAM8に書
き込む再生データのアドレスを監視しながら、間引くか
再生するかの切り替え指令を送出して行う。何フレーム
単位で再生と間引きを交播させるかは、聴取の際の明瞭
度によって決定されるが、例えば30ms〜50msの
長さで交播させる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
例を用いての高速再生を行うには、あらかじめ定めた数
の連続する圧縮フレームを再生し、次にあらかじめ定め
た数の圧縮フレームだけ読み飛ばす処理を繰り返し行う
のである。一般に、音声信号であっても音楽信号であっ
ても、音の出だしは後に続く持続部分よりも音質や明瞭
度の上から重要である。従って、急激な変化のある部分
は高速再生の場合でも再生するのが好ましい。しかしな
がら従来例においては、圧縮フレームがどのような重要
な情報を持つかに関わらず一定の長さで機械的に間引き
処理されるので、図8(a)に見られるように圧縮フレ
ーム内に急激な変化のある音声の子音を含むような場合
であっても、間引かれ読み飛ばされてしまう(図8中で
は圧縮フレーム4と圧縮フレーム12)。従って、高速
再生では、明瞭度を損なう結果となる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、かかる不都
合に鑑みて、圧縮フレームを高倍速で再生する場合で
も、あらかじめ定めた長さで機械的に圧縮フレームを間
引くのではなく、各フレームの圧縮フレーム情報からそ
の前後のフレームに比べて急激な信号レベルの変化があ
ったかどうかを判定する判定手段を設け、急激な変化を
検出した場合にはあらかじめ定めた長さによる間引き処
理において捨てられる、すなわち読み飛ばされるフレー
ムに該当していても敢えて再生するようにしたものであ
る。
【0015】このように構成することで、音声のメモ記
録の場合には、それを高速再生しても、子音の欠落を免
れ、明瞭度を保つことが出来る。また、ピアノやパーカ
ッションなどのように衝撃音によって音色が特徴づけら
れている楽器音の再生に際しても、高速再生しても音質
の劣化を低減出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ディジタルオーディオ信号を所定の長さのフレーム
に分割したのち、各フレーム毎に周波数スペクトル分析
を施して聴覚心理特性を利用した情報の圧縮を行って圧
縮フレーム情報を得て、このフレーム毎の圧縮フレーム
情報を記録した光ディスクから、オーディオ信号を再生
する光ディスクプレーヤにおいて、通常以上の早さで再
生する高速再生の場合は、連続する複数のフレームから
概略一定割合で、複数のフレームを間引くと同時に、フ
レーム毎の圧縮フレーム情報から、そのフレーム内に前
後フレームと比べて急激な信号レベルの変化があったこ
とを検出する手段を備え、急激な変化があったフレーム
は、間引きせず、優先的に再生するように構成したもの
であり、高速再生時において急激な変化がある圧縮フレ
ーム情報は間引き処理を行わず優先的に再生するので、
音声録音において子音部、或いは音楽録音においてピア
ノなどの衝撃音部分が保存され、明瞭度および音色が良
好に保存される。
【0017】本発明の請求項2に記載の発明は、ディジ
タルオーディオ信号を所定の長さのフレームに分割した
のち、各フレーム毎に周波数スペクトル分析を施して聴
覚心理特性を利用した情報の圧縮を行って圧縮フレーム
情報を得て、前記聴覚心理特性を利用した情報の圧縮の
際に、当該フレームが信号レベルの急激な変化を含む場
合には、前記周波数スペクトル分析を施す時間区間を短
くし、反対に当該フレームがその前後のフレームに比べ
て信号レベルの急激な変化を含まない場合には、前記周
波数スペクトル分析を施す時間区間を長くするようにな
し、各フレームの当該圧縮フレーム情報中に周波数スペ
クトル分析にどの時間区間を用いたかの情報を含め、こ
のフレーム毎の圧縮フレーム情報を記録した光ディスク
から、オーディオ信号を再生する光ディスクプレーヤに
おいて、前記光ディスクからオーディオ信号を通常以上
の早さで再生する高速再生の場合は、連続する複数のフ
レームから概略一定割合で、複数のフレームを間引くと
同時に、各フレーム毎の圧縮フレーム情報から前記周波
数スペクトル分析にどの時間区間を用いたかの情報を
得、周波数スペクトル分析に短い時間区間を用いている
場合には前記概略一定割合でのフレームの間引き処理に
関わらず、そのフレームを間引きせず、優先的に再生す
るように構成したものであり、請求項1に比べて、圧縮
フレーム情報からの急激な信号レベルの変化をより簡単
に検出できる利点がある。
【0018】以下、本発明の実施の形態を図面を用いて
説明する。図1は本発明の光ディスクプレーヤーの一実
施形態のブロック図である。ほとんどの箇所が図7の従
来例と同等であるので、その部分の説明を省略し、図7
と異なる部分のみを説明する。また、オーディオ信号の
圧縮は図2、3、4、5、6で説明した手順で行われ
る。
【0019】図1では図7の従来例に比べ、メモリ制御
部7と圧縮伸張部10との間に更に子音判定部9を設け
た。子音判定部9はメモリ制御部7を介してRAM8か
ら図5で示したような圧縮フレーム情報に含まれるMD
CT変換のブロックサイズ情報BSを参照する。子音判
定部9で参照された各フレームのブロックサイズ情報B
Sは、システム制御部12に送られ、高速再生時の圧縮
フレーム情報の間引き処理の判定に用いられる。
【0020】次に、システム制御部12での高速再生時
の圧縮フレーム情報の間引き処理について図9を用いて
説明する。図9は、高速再生時にシステム制御部12が
行う圧縮フレーム情報の間引き処理の動作を示すフロー
チャートである。
【0021】始めに、オーディオ信号に急激な変化が全
くない場合を説明する。この場合には、動作として、図
8(a)で表現した従来の間引き処理と同じである。最
初にステップ91でフレームカウント値frmをクリア
する。次に条件分岐ステップ92で圧縮フレーム情報か
ら読み出されたMDCTブロックサイズ情報BSを判定
する。ここでは、オーディオ信号に急激な変化が全くな
い場合を想定したので、BSは長いMDCTブロックサ
イズを示し、分岐ステップ92では、Noの側に処理は
進み、ステップ93でfrmを一つ歩進する。分岐ステ
ップ94では、frmが4よりも大きいかどうかを判定
している。frmが4以下の場合はステップ95に進
み、1フレーム分の圧縮フレームを間引く。この後分岐
ステップ98で、高速再生動作の終了かどうかの判定を
行い、分岐ステップ92に戻る。従って、再びステップ
93でfrmは1つ歩進される。このようにして、92
−93−94−95−98の循環を4回廻り、5回目に
ステップ93でfrmが5となると、分岐ステップ94
での判定において、Yes側に進み、ステップ96でメ
モリ制御部7に対して、4フレームの圧縮フレーム情報
をRAM8から読み出し圧縮伸張部10に転送すること
を指令する。その後ステップ97にてfrmは再び0に
初期化される。あとは、前記動作を繰り返すので、結果
的に4フレーム間引いて後、4フレームを圧縮伸張部1
0に転送することを繰り返すので、通常時の2倍の高速
再生が実現できる。
【0022】次に、図8(b)を参照しながら、オーデ
ィオ信号に急激な変化が存在し、長いブロックサイズと
短いブロックサイズが混ざりあっている場合を説明す
る。この場合も最初にステップ91でフレームカウント
値frmをクリアする。次に条件分岐ステップ92で現
在フレームすなわち圧縮フレーム1に用いられたMDC
Tブロックサイズを判定する。92−93−94−95
−98の循環を3回廻ってfrmが3となるまでは図8
(a)の従来の場合と同じである。4回目に分岐ステッ
プ92に来たとき、圧縮フレーム4のブロックサイズは
Sであり、そのため子音判定部9がブロックサイズ情報
BSとして短いブロックサイズSを検出すると、frm
のカウント値が5に達しなくても、分岐ステップ92か
らステップ96に進み、圧縮フレーム4から以降の4フ
レームの圧縮フレーム(圧縮フレーム4〜圧縮フレーム
7)を圧縮伸張部10へ転送する。従って、図8(b)
では、1回目の転送までの間引きフレーム数が3フレー
ムと短くなるが、図8(a)では、短いブロックサイズ
のフレームが間引かれていたのを、間引くことなく、圧
縮伸張部10に転送し、再生に供している。その後ステ
ップ97でfrmを0に初期化して再び条件分岐ステッ
プ92に戻る。以後同様の処理を繰り返して間引き処理
を行うのである。
【0023】以上、本実施形態では説明の簡単のため
に、図9のフローチャートも非常に簡単な処理例を示し
たが、実際には例えば短いブロックサイズSの圧縮フレ
ームが見つかって前回の転送との間隔が縮小された場合
は、次の転送との間隔をわざと1フレーム分長くするな
どで、実際の高速再生の倍率を例えば2倍に調整するこ
とも可能であるし、短いブロックサイズの存在する密度
に応じて、処理フローを切り替えることで、より自然な
明瞭度を獲得することも可能である。
【0024】また、本実施形態ではオーディオ信号に急
激な変化があったかどうかを圧縮フレーム情報に含まれ
るブロックサイズ情報から判定したが、各圧縮フレーム
に含まれる32個のサブバンド最大値SF0−SF31
からそのフレームの信号レベルを概算し、連続するフレ
ームの信号レベルの変化を計算して急激な信号レベルの
変化を検出するようにしてもよい。或いは、SF0〜S
F31からは、そのフレームのオーディオ信号の信号レ
ベルやスペクトルの分布などの様子をおおよそ知ること
が出来るので、例えば連続するフレームの対応するサブ
バンド毎にSFの変化を求めてそれらの変化の様子から
信号の急激な変化を検出することもできる。
【0025】なお、本実施形態では、光ディスク、特に
MDを念頭において本発明を説明したが、本発明はこの
例に限定されるものでなく、DVDや、DCCその他の
記録媒体の場合にも応用できることは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、オーディ
オ信号を圧縮して記録する光ディスクを通常よりも高速
に再生する場合、音声のメモ記録の場合には子音の欠落
を免れ、明瞭度を保つことが出来る。また、ピアノやパ
ーカッションなどのように衝撃音によって音色が特徴づ
けられている楽器音の再生に際しても、高速再生しても
音質の劣化を低減出来るという優れた機能を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における光ディスクプレーヤ
のブロック図
【図2】MDの圧縮信号処理を説明するブロック図
【図3】ブロックサイズ決定の説明に用いた波形図
【図4】正規化処理の説明に用いたスペクトル図
【図5】圧縮フレーム情報例を示す図
【図6】ブロックサイズによるSF、WLおよびSPの
対応の説明図
【図7】従来例における光ディスクプレーヤ
【図8】高速再生時の間引き処理を説明する図
【図9】本発明の実施形態における高速再生時のシステ
ム制御部の処理を説明するフローチャート図
【符号の説明】
1 光ディスク 2 光ピックアップ 3 再生アンプ 4 信号処理部 5 サーボ部 6 スピンドルモータ 7 メモリ制御部 8 RAM 9 子音判定部 10 圧縮伸張部 11 DAC 12 システム制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 清久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルオーディオ信号を所定の長さ
    のフレームに分割したのち、各フレーム毎に周波数スペ
    クトル分析を施して聴覚心理特性を利用した情報の圧縮
    を行って圧縮フレーム情報を得て、このフレーム毎の圧
    縮フレーム情報を記録した光ディスクから、オーディオ
    信号を再生する光ディスクプレーヤにおいて、 通常以上の早さで再生する高速再生の場合は、連続する
    複数のフレームから概略一定割合で、複数のフレームを
    間引くと同時に、フレーム毎の圧縮フレーム情報から、
    そのフレーム内に前後フレームと比べて急激な信号レベ
    ルの変化があったことを検出する手段を備え、急激な変
    化があったフレームは、間引きせず、優先的に再生する
    ように構成した光ディスクプレーヤ。
  2. 【請求項2】 ディジタルオーディオ信号を所定の長さ
    のフレームに分割したのち、各フレーム毎に周波数スペ
    クトル分析を施して聴覚心理特性を利用した情報の圧縮
    を行って圧縮フレーム情報を得て、前記聴覚心理特性を
    利用した情報の圧縮の際に、当該フレームが信号レベル
    の急激な変化を含む場合には、前記周波数スペクトル分
    析を施す時間区間を短くし、反対に当該フレームがその
    前後のフレームに比べて信号レベルの急激な変化を含ま
    ない場合には、前記周波数スペクトル分析を施す時間区
    間を長くするようになし、各フレームの当該圧縮フレー
    ム情報中に周波数スペクトル分析にどの時間区間を用い
    たかの情報を含め、このフレーム毎の圧縮フレーム情報
    を記録した光ディスクから、オーディオ信号を再生する
    光ディスクプレーヤにおいて、 前記光ディスクからオーディオ信号を通常以上の早さで
    再生する高速再生の場合は、連続する複数のフレームか
    ら概略一定割合で、複数のフレームを間引くと同時に、
    各フレーム毎の圧縮フレーム情報から前記周波数スペク
    トル分析にどの時間区間を用いたかの情報を得、周波数
    スペクトル分析に短い時間区間を用いている場合には前
    記概略一定割合でのフレームの間引き処理に関わらず、
    そのフレームを間引きせず、優先的に再生するように構
    成した光ディスクプレーヤ。
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Cited By (1)

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