JP3341348B2 - 情報検出再生装置及び情報記録装置 - Google Patents

情報検出再生装置及び情報記録装置

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JP3341348B2
JP3341348B2 JP08210693A JP8210693A JP3341348B2 JP 3341348 B2 JP3341348 B2 JP 3341348B2 JP 08210693 A JP08210693 A JP 08210693A JP 8210693 A JP8210693 A JP 8210693A JP 3341348 B2 JP3341348 B2 JP 3341348B2
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  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばオーディオ,音
声信号等を符号化して記録媒体に記録する情報記録装置
と、符号化されて記録媒体に記録された音声信号等から
必要な部分を迅速に検出、再生するための情報検出再生
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録媒体に記録された音声信
号等から必要な部分を迅速に検出して再生する情報検出
再生処理の一例としては、例えば、磁気テープ等の記録
媒体に記録されたアナログのオーディオ波形信号を再生
し、この再生された信号波形のレベルから無音部を検出
し、この検出した無音部に基づいて、例えば曲の頭出し
を行うような方法が知られている。
【0003】同様に、例えば、アナログのオーディオ信
号をサンプリングしたPCM信号を録音するPCM録音
によるオーディオ信号に対しても、上述同様に無音部を
検出して頭出しを行うことが可能である。この頭出し処
理を行う方法は、例えば図17に示すような構成により
実現できる。
【0004】この図17において、磁気テープや光磁気
ディスク等の記録媒体1から読み出し回路2によって読
み出されたPCM信号は、検出回路4に送られる。当該
検出回路4では、上記読み出し回路2からのPCM信号
の数値レベルから無音部であるか否かを判定し、この判
定結果を読み出し回路2に送る。
【0005】当該読み出し回路2は、上記判定結果が無
音部を示す場合に、上記記録媒体1に対してその無音部
の直前或いは直後の曲や音声情報へ移って再生を行うよ
うにする。このようにして記録媒体2から読み出された
PCM信号は、D/A変換回路3でアナログ信号に変換
され、出力端子5から出力され、図示を省略する信号増
幅手段としてのアンプを介してスピーカ等の放音手段に
送られる。
【0006】さらに、記録媒体へのオーディオ信号の録
音の際には、必ずしもサンプリングしたオーディオ信号
をそのまま記録するものとせず、例えば、Sadaoki Furu
i,M.Mohan Sondhi Advances in Speech Signal Process
ing 1991 Marcel Dekker,Inc. に記述されているような
種々の手法を使って情報量を圧縮するように符号化して
記録することもでき、この場合は図18に示すような構
成により、頭出し処理を行うようになされる。
【0007】この図18において、記録媒体11に記録
されている上記符号化されて情報圧縮された信号は、読
み出し回路12によって読み出される。この読み出し回
路12によって読み出された信号は、復号化回路13に
送られ、当該復号化回路13によって上記符号化に対応
する復号化が施される。この復号化された信号は検出回
路15に送られる。当該検出回路15では、上記符号化
回路13からの復号化された信号の数値レベルから無音
部であるか否かを判定し、この判定結果を読み出し回路
12に送る。
【0008】当該読み出し回路12は、上記判定結果が
無音部を示す場合に上記記録媒体11に対してその無音
部の直前或いは直後の曲や音声情報へ移って再生を行う
ようにする。このようにして記録媒体11から読み出さ
れ上記復号化回路13で復号化された信号は、D/A変
換回路14でアナログ信号に変換され、出力端子15か
ら出力され、図示を省略する信号増幅手段としてのアン
プを介してスピーカ等の放音手段に送られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図18に示さ
れたような構成では、頭出しのために、記録媒体から読
み出された信号(符号化された信号)を一旦復号化しな
ければならない。ところが、例えば、情報の圧縮率を高
めるために複雑な方法によって符号化されて記録がなさ
れているような場合には、この符号化に対応する復号化
のための処理も複雑になり、したがって、上記無音部で
あるか否かの判定に時間がかかってしまう。特に、上記
記録媒体として例えば半導体メモリのように高速に読み
出し可能な媒体が使用されている場合には、当該記録媒
体からの情報(符号化された信号)の読み出しそのもの
は高速でできるにも拘わらず、上記復号化の処理に時間
がかかり、結局、頭出しのために多くの処理時間が必要
になってしまうという欠点がある。
【0010】また、従来より、頭出しは、上述のように
無音部分の直前或いは直後の曲や音声情報に移って再生
することを目的としていたため、例えばそれらの曲や音
声情報が本当に聞きたいものでない場合には、その再生
装置の使用者は、当該本当に聞きたいものが見つかるま
で頭出しのための入力を繰り返さなければならないとい
う欠点がある。
【0011】そこで、本発明は上述のような実情に鑑み
て提案されたものであり、記録媒体に記録された信号が
符号化された信号があっても頭出しを迅速に行え、ま
た、必要とする曲や音声情報の頭出しを容易にすること
ができる情報検出再生装置並びに、その記録媒体に信号
を記録するための情報記録装置を提供することを目的と
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために提案されたものであり、正規化された信
号の情報と共に少なくとも当該正規化の際の正規化係数
の情報を符号化した符号化情報が記録された記録媒体か
ら当該符号化情報を読み出す読み出し手段と、上記正規
化された信号を復号することなく、上記読み出し手段に
より読み出された符号化情報のうちの上記正規化係数の
情報に基づいて、上記記録媒体に記録された一塊の上記
信号の情報の先頭を検出する先頭検出手段とを有してな
るものである。
【0013】ここで、上記先頭検出手段での上記先頭の
検出は、時間軸上で順方向に、或いは時間軸上で逆方向
に行われる。また、上記先頭検出手段での上記先頭の検
出は、上記正規化係数の周波数上の分布に基づいて行う
こともできる。
【0014】またさらに、本発明の情報検出再生装置
は、符号化情報が記録された記録媒体から、当該符号化
情報を読み出す読み出し手段と、上記記録媒体から読み
出された符号化情報を、内容が判別可能な速度で復号化
する復号化手段と、上記記録媒体から読み出された符号
化情報の先頭を検出する先頭検出手段と、上記記録媒体
の読み出しを続行するか、次の先頭から読み出しを実行
するかの指示情報を入力する指示情報入力手段とを有す
る。このとき、上記復号化手段が所定の先頭から上記符
号化情報を復号化している間に、上記次の先頭から読み
出しを実行する指示情報が入力された場合、上記読み出
し手段は、上記先頭検出手段によって検出された次の先
頭から上記符号化情報の読み出しを行う。なお、上記先
頭検出手段は、上記一塊の信号の情報の任意の部分を読
み出している途中に、上記次に先頭の検出を行う一塊の
信号の情報以降の先頭位置の検出処理を行うようにす
る。
【0015】すなわち、本発明の情報検出再生装置にお
いては、録音されている符号を完全に復号化することな
く、符号化された情報の一部を使って、有効な音声情報
が記録されているかどうかの判定を行い、高速に頭出し
を可能にしている。また、本発明の情報記録再生装置に
おいては、頭出しされた情報をある時間再生した後、次
の頭出しに自動的に移ることを繰り返すことによって、
頭出しのための装置の使用者の指示入力を容易にしてい
る。
【0016】次に、本発明の情報記録装置は、入力信号
のうちの一塊となる信号の先頭を検出して当該先頭位置
情報を生成する先頭検出手段と、少なくとも上記入力信
号と上記先頭位置情報を記録媒体に記録する書き込み手
段とを有してなるものである。
【0017】ここで、上記入力信号は、少なくとも正規
化された信号の情報と当該正規化の際の正規化係数の情
報とからなり、上記先頭検出手段は、上記正規化係数の
情報に基づいて上記先頭の検出を行う。なお、上記先頭
検出手段での上記先頭の検出は、上記正規化係数の情報
の周波数上の分布に基づいて行うこともできる。
【0018】さらに、上記書き込み手段は、上記先頭位
置情報の記録媒体への記録を、上記入力信号の記録時に
行う。また、上記書き込み手段は、上記先頭位置情報の
記録媒体への記録を、上記入力信号の記録後に行うこと
もできる。
【0019】すなわち、本発明の情報記録装置において
は、曲の頭出しの情報を自動的に生成、これを記録する
ことによって後の再生時に容易に頭出しをすることを可
能にしている。
【0020】
【作用】本発明の情報検出再生装置によれば、記録媒体
から読み出された符号化情報を完全に復号化することな
く、符号化された情報の一部である正規化係数の情報を
使用して先頭を検出しており、これにより、迅速に先頭
を検出でき、また、先頭の検出された情報をある時間だ
け記録媒体から読み出した後、次の情報の先頭の検出に
自動的に移ることを繰り返すことで、必要とする情報を
容易に取り出すことができるようになっている。
【0021】また、本発明の情報記録装置によれば、先
頭位置を示す情報を記録媒体に記録しておくことで、後
の再生時の先頭位置検出を容易にしている。
【0022】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。本発明実施例の情報検出再生
装置は、図1に示すように、正規化された信号の情報と
共に当該正規化の際の正規化係数の情報が含まれるよう
に符号化した符号化情報が記録された記録媒体51から
当該符号化情報を読み出す読み出し回路52と、上記記
録媒体51から読み出された符号化情報を復号化する復
号化回路53と、上記復号化回路53による復号化前の
符号化情報のうちの上記正規化係数の情報に基づいて、
上記記録媒体51に記録された一塊の上記信号の情報の
先頭を検出する先頭検出手段としての検出回路55(及
び制御回路56)とを有してなるものである。
【0023】ここで、本発明の情報の検出再生処理及び
情報記録処理は、信号の符号化方法と密接に関係してい
るため、本実施例の情報検出再生装置及び情報記録装置
の構成の具体的な説明に先立ち、先ず、音声信号の符号
化方法について説明を行い、その後具体的構成の説明を
行う。
【0024】オーディオ或いは音声等の信号の高能率符
号化の手法には種々あるが、例えば、時間軸上のオーデ
ィオ信号等を所定単位時間毎にブロック化しないで、複
数の周波数帯域に分割して符号化する非ブロック化周波
数帯域分割方式である、帯域分割符号化(サブ・バンド
・コーディング:SBC)や、時間軸の信号を所定単位時間
毎にブロック化し、これを周波数軸上の信号に変換(ス
ペクトル変換)して複数の周波数帯域に分割し、各帯域
毎に符号化するブロック化周波数帯域分割方式である、
いわゆる変換符号化等を挙げることができる。また、上
述の帯域分割符号化と変換符号化とを組み合わせた高能
率符号化の手法も考えられており、この場合には、例え
ば、上記帯域分割符号化で帯域分割を行った後、該各帯
域毎の信号を所定単位時間毎にブロック化してこれを周
波数軸上の信号にスペクトル変換し、このスペクトル変
換された各帯域毎の信号に符号化が施される。
【0025】ここで、上記帯域分割を行うためには、フ
ィルタを用いるが、このフィルタとしては、例えばいわ
ゆるQMFフィルタがある。このQMFフィルタは、 1
976R.E.Crochiere Digital coding of speech in subb
ands Bell Syst.Tech. J.Vol.55,No.8 1976などに、述
べられている。また、ICASSP 83,BOSTON PolyphaseQuad
rature filters-A new subband coding techniqueJosep
h H. Rothweilerには等バンド幅のフィルタ分割手法が
述べられている。
【0026】さらに、上述したスペクトル変換として
は、例えば、入力オーディオ信号を所定単位時間(フレ
ーム)でブロック化し、当該ブロック毎に高速フーリエ
変換(FFT) 、コサイン変換(DCT) 、モディファイドDCT
変換(MDCT)等を行うことで時間軸を周波数軸に変換する
ようなスペクトル変換がある。上記MDCTについて
は、ICASSP 1987 Subband/Transform Coding Using Fi
lter Bank Designs Basedon Time Domain Aliasing Can
cellation J.P.Princen A.B.Bradley Univ. ofSurre
y Royal Melbourne Inst.of Tech.に述べられている。
【0027】このようにフィルタやスペクトル変換によ
って帯域毎に分割された信号を量子化することにより、
量子化雑音が発生する帯域を制御することができ、いわ
ゆるマスキング効果などの性質を利用して聴覚的により
高能率な符号化を行うことができる。さらに、ここで量
子化を行う前に、各帯域毎に、例えばその帯域における
信号成分の絶対値の最大値で正規化、すなわち除算を行
うようにすれば、さらに高能率な符号化を行うことがで
きる。
【0028】なお、上記周波数帯域分割された各周波数
成分を量子化する周波数分割幅としては、例えば人間の
聴覚特性を考慮した帯域分割が行われる。すなわち、一
般に臨界帯域(クリティカルバンド)と呼ばれている高
域ほど帯域幅が広くなるような帯域幅で、オーディオ信
号を複数(例えば25バント)の帯域に分割することが
ある。また、この時の各帯域毎のデータを符号化する際
には、各帯域毎に所定のビット配分或いは、各帯域毎に
適応的なビット割当て(ビットアロケーション)による
符号化が行われる。例えば、上記MDCT処理されて得
られた係数データを上記ビットアロケーションによって
符号化する際には、上記各ブロック毎のMDCT処理に
より得られる各帯域毎のMDCT係数データに対して、
適応的な割当てビット数で符号化が行われることにな
る。
【0029】ここで、上記ビット割当手法としては、次
の2手法が知られている。
【0030】すなわち、例えば、 IEEE Transactions o
f Accoustics, Speech, and SignalProcessing, vol.AS
SP-25,No.4,August 1977 では、各帯域毎の信号の大き
さをもとに、ビット割当を行っている。しかしこの方式
では、量子化雑音スペクトルが平坦となり、雑音エネル
ギは最小となるが、聴感覚的にはマスキング効果が利用
されていないために実際の雑音感は最適ではない。
【0031】また、 ICASSP 1980 The critical band
coder--digital encoding of theperceptual requirem
ents of the auditory system M.A.Kransner MIT で
は、聴覚マスキングを利用することで、各帯域毎に必要
な信号対雑音比を得て固定的なビット割当を行う手法が
述べられている。しかしこの手法では、サイン波入力で
特性を測定する場合でも、ビット割当が固定的であるた
めに特性値が、それほど良い値とならない。これらの問
題を解決するために、ビット割当に使用できる全ビット
が、各小ブロック毎に予め定められた固定ビット割当パ
ターン分と、各ブロックの信号の大きさに依存したビッ
ト配分を行う分とに分割使用され、その分割比を入力信
号に関係する信号に依存させ、前記信号のスペクトルが
滑らかなほど前記固定ビット割当パターン分への分割比
率を大きくする高能率符号化装置が提案されている。
【0032】この方法によれば、サイン波入力のよう
に、特定のスペクトルにエネルギが集中する場合にはそ
のスペクトルを含むブロックに多くのビットを割り当て
る事により、全体の信号対雑音特性を著しく改善するこ
とができる。すなわち、一般に、急峻なスペクトル成分
を持つ信号に対して人間の聴覚は極めて敏感であるた
め、このような方法を用いる事により、信号対雑音特性
を改善することは、単に測定上の数値を向上させるばか
りでなく、聴感上、音質を改善するのに有効である。
【0033】また、ビット割り当ての方法にはこの他に
も数多くの手法が提案されており、さらに聴覚に関する
モデルが精緻化され、符号化装置の能力が向上すれば聴
覚的に見てより高能率な符号化が可能になる。
【0034】図2には、上述したような方法によりオー
ディオ若しくは音声信号の圧縮を行う符号化回路の概略
構成を示す。
【0035】この図2において、図示を省略するD/A
変換手段によってディジタル化された信号は、端子20
を介して供給され、帯域分割回路21に送られる。な
お、本実施例では、当該帯域分割に上述したMDCTに
よるスペクトル変換が使用されている。すなわち、上記
帯域分割回路21では当該MDCTの出力スペクトル信
号が帯域毎にまとめられることで上記帯域分割がなされ
る。
【0036】このようにして帯域分割回路21から得ら
れた信号は、正規化係数計算回路22及び正規化回路2
3に送られる。上記正規化回路23では、後述するよう
に、上記正規化係数計算回路22によって計算された正
規化係数情報に基づいて、各帯域毎に正規化を行う。こ
の正規化された信号は、量子化回路25に送られる。
【0037】また、上記帯域分割回路21からの信号
は、量子化精度決定回路24にも送られる。上記量子化
回路25では、当該量子化精度決定回路24で計算され
た量子化精度情報に基づいて、上記正規化回路23から
の信号を各帯域毎に量子化する。
【0038】このようにして、各帯域毎に正規化及び量
子化された信号は、上記量子化精度決定回路24からの
量子化精度情報と、上記正規化係数計算回路22からの
正規化係数情報と共に、符号列生成回路26に送られ、
ここで符号列に変換されて端子27から出力され、その
後記録媒体への記録が行われる。
【0039】ここで、図3を用いて、上記図2の符号化
回路の正規化回路23及び正規化係数計算回路22によ
る上述したスペクトル信号の正規化について説明する。
なお、図中各縦線VLは各スペクトル信号の絶対値を対
数スケールで表している。すなわち、この図4に示すよ
うに、上記スペクトル信号は、帯域毎に正規化係数(正
規化係数情報となる)SF1からSF8により正規化が
行われ、これにより−1から+1までの範囲の値に変換
される。
【0040】また、図4には、上記図2の符号化回路の
符号列生成回路26におけるデータ列の具体例を表す。
この図4において、当該データ列は、MDCTが施され
る各フレーム毎に量子化精度情報、正規化係数情報、信
号成分情報が並べられ、当該フレームの列が記録媒体に
記録されるようになる。
【0041】図5には、上述のようにして符号化された
信号を復号化する復号化回路の概略構成を示す。
【0042】この図5において、端子30を介して供給
された上記符号化された信号からは、符号列復号回路3
1によって、上記量子化精度情報と正規化係数情報と各
帯域毎に正規化及び量子化された信号とが復元される。
【0043】これら情報及び信号は、次段の帯域成分構
成回路32に送られる。当該帯域成分構成回路32で
は、これらの情報から各帯域毎のスペクトル信号が構成
され、帯域合成回路33に送られる。
【0044】当該帯域合成回路33では、上記MDCT
の逆変換である逆MDCTによって上記スペクトル信号
が時間軸の信号に戻され、その後帯域合成されることに
より、ディジタルのオーディオ若しくは音声信号が得ら
れる。この信号が端子34を介して後段の構成に送られ
る。
【0045】次に、図6には、上述のようにして符号化
・復号化が実現される本実施例装置において、簡単に頭
出しができるようにした本実施例の情報検出再生装置の
外観を示す。
【0046】この図6において、本実施例の情報検出再
生装置40には記録媒体挿入部41が設けられており、
当該記録媒体挿入部41に記録媒体を挿入する。また、
表示部42には、内部の処理状態を表示することができ
る。例えば、現在再生中の部分の記録音の先頭からの時
間が表示される。さらに、それぞれ指示情報入力手段と
してのスイッチSW1は再生の停止を指示するためのス
イッチであり、スイッチSW2は再生の開始を指示する
ためのスイッチであり、スイッチSW3は順方向再生に
よる頭出しを指示するためのスイッチであり、スイッチ
SW4は逆方向再生による頭だしを指示するためのスイ
ッチである。
【0047】ここで、例えば、現在聞いている部分に対
して順方向の頭出しを行いたい場合には、上記スイッチ
SW4を押すと、頭出しされた部分が例えば三秒間再生
される。この時点で、もしもスイッチSW2が押されれ
ば、希望の部分が頭出しされたと判断され、そのまま再
生が続行される。また、もしもスイッチSW2が押され
なければ、時間軸上で順方向に次の頭出しが行われ、同
様の処理が繰り返される。逆に、例えば、現在聞いてい
る部分から逆方向への頭出しを行いたい場合には、順方
向の場合と同様の処理が上記スイッチSW4の代わりに
スイッチSW3を使って行われる。
【0048】また、頭出しのための指示の方法は上述し
たもの以外にも様々な方法があり、例えば、スイッチS
W3又はスイッチSW4を押し続けている間、次々と頭
出しが行われ、スイッチSW3又はスイッチSW4から
手を離した時点で自動的に再生モードに移るようにして
もよい。
【0049】上述したような本実施例の各機能を具体的
に実現する情報検出再生装置の構成が、図1に示される
構成である。
【0050】図1に戻って、読み出し回路52は記録媒
体51から前記図4で説明した符号列を読み出し、その
符号列を検出回路55又は前記図5で説明した復号化回
路53に送る。
【0051】ここで、頭出し処理の間、上記検出回路5
5には、上記符号列のうちの前記正規化係数情報が送ら
れ、当該検出回路55は後述する方法によって頭出し用
の曲や音声の切れ目を検出する。当該検出回路55は、
曲や音声の切れ目を検出すると、制御回路56に対して
その旨を示す検出信号を送る。
【0052】上記制御回路56は、上記検出回路55か
らの検出信号を受け取ると、上記読み出し回路52及び
上記復号化回路53に対してそれぞれ対応する制御信号
を送る。
【0053】上記制御回路56からの制御信号を受信し
た読み出し回路52は、上記復号化回路53の復号化速
度に合わせて記録媒体51から情報を読み出して復号化
回路53に送る。また、上記制御回路56からの制御信
号を受信した復号化回路53は、前述した復号化処理を
開始し、音信号の再生を行う。
【0054】なお、上記制御回路56には、端子50を
介して前記図6の装置のスイッチSW1、SW2、SW
3、SW4からの指示情報も供給されるようになってお
り、これにより、上記頭出しの処理が指示されていない
場合には、上記読み出し回路52から検出回路55に正
規化係数情報は送られず、したがって、検出回路55は
頭出しの処理を行わない。
【0055】次に、上記検出回路55が行う頭出しの処
理について説明を行う。
【0056】図7、図8は、それぞれ、音声信号の有る
部分(図7)、無い部分(図8)での正規化係数情報の
典型的なパターンの様子を表したものである。すなわ
ち、図7は、音声信号の有るフレームにおける上記パタ
ーンを、図8には音声信号の無いフレームにおける上記
パターンを示している。ここで、図8に示すように、有
効なオーディオ信号又は音声信号が記録されていない部
分(フレーム)では、信号レベルが小さいので各正規化
係数も小さな値となる。したがって、当該検出回路55
では、この図8に示すように、あるフレームにおいてす
べての正規化係数が所定のしきい値以下であれば、その
フレームは無音フレームと見なすことができ、さらに当
該無音フレームが所定の期間続いた後、有音フレームを
検出した場合には、当該有音フレームをそれ以後の一塊
のオーディオ信号又は音声信号の先頭と見なすことがで
きる。
【0057】しかし、上述したように、あるフレームの
すべての正規化係数が所定のしきい値を超えているか否
かという単純な方法で有音フレームか無音フレームかを
判定すると、例えば、背景雑音が大きい環境で音声信号
を録音したような場合には、本来の音声信号は記録され
ていないのにも拘わらず、これを有音フレームと判断し
て正しく頭出しを行えない危険性がある。
【0058】このような場合には、すべての正規化係数
のレベルの分布によって有音フレームであるか無音フレ
ームであるかの判定を行うことができる。例えば、人間
の声には無声音の部分と有声音の部分があり、有声音は
準周期的な波形でその基本周波数は、略50Hzから8
00Hz程度のところにある。したがって、この周波数
帯に対応する正規化係数が大きくなるフレームを有音フ
レーム、そうでないフレームを無音フレームと判定する
ことができる。この場合、無声音の部分が無音フレーム
と判定される場合があるが、一般の音声信号で無声音の
部分が長時間続くことはないので無音フレームが所定の
期間続いた後、有音フレームを検出した部分の少し手前
を一塊の音声信号の先頭と見なすことによって略正確に
頭出しを行うことが可能となる。
【0059】次に、図9には、前述した順方向に頭出し
を行う場合の図1の検出回路55における処理手順の例
を示す。なお、この図9において、Nはフレーム番号を
表しており、NOSは連続的に検出された無音フレーム
数を表す。また、この処理において、無音フレーム数N
OSがNOS1個より多く、かつ連続的に無音フレーム
が続いた後に当該有音フレームが検出された場合には、
当該有音フレームよりM1フレーム前を頭出し位置とす
る。このように有音フレームより少し前を頭出し位置と
することによって無音フレームと判定された無声音部分
が削られることを防ぐことができる。
【0060】すなわちこの図9において、ステップS1
では、NOS=0に初期化し、ステップS2では無音フ
レームか否かの判断を行い、無音フレームであると判断
した場合にはステップS3に進む。当該ステップS3で
はNOS=NOS+1として無音フレーム数NOSを1
つインクリメントし、次のステップS4ではN=N+1
としてフレーム番号Nを1つインクリメントし、ステッ
プS2に戻る。当該ステップS2で再び無音フレームと
判断された場合には、ステップS3,ステップS4でそ
れぞれ無音フレーム数NOSとフレーム番号を1つイン
クリメントしていく。
【0061】また、上記ステップS2で無音フレームで
ないと判断された場合には、ステップS5に進む。当該
ステップS5では、NOS>NOS1か否かの判断、す
なわち、上記無音フレーム数NOSがNOS1よりも多
くなっているか否かの判断を行う。このステップS5で
Noと判断された場合にはステップS1に戻る。
【0062】一方、当該ステップS5でYesと判断さ
れた場合には、ステップS6に進み、当該ステップS6
でN=N−M1として、当該有音フレームの番号Nから
M1を引いた前のフレームを頭出し位置として処理を終
了する。
【0063】同様に、図10には、前述した逆方向に頭
出しを行う場合の図1の検出回路55における処理手順
の例を示す。この処理において、逆方向にフレーム列を
走査して無音フレーム数NORがNOR2個より多く、
かつ連続的に無音フレームが検出された場合には、当該
無音フレームよりもM2フレーム後を頭出し位置とす
る。当該M2は、上記NOS2より少し小さな値をと
り、NOS2個の無音フレームをほぼ相殺する。勿論、
NOS2は、図9のNOS1と同じ値であってもよい。
【0064】すなわちこの図10において、ステップS
11ではNOS=0に初期化し、ステップS12では無
音フレームか否かの判断を行い、当該ステップS12で
無音フレームでないと判断した場合にはステップS11
に戻る。
【0065】また、ステップS12で無音フレームであ
ると判断した場合には、ステップS13に進む。当該ス
テップS13ではNOS=NOS+1として無音フレー
ム数NOSを1つインクリメントし、次のステップS1
4では、NOS>NOS2か否かの判断、すなわち、上
記無音フレーム数NOSがNOS2よりも多くなってい
るか否かの判断を行う。このステップS14でNoと判
断された場合にはステップS15においてN=N+1と
してフレーム番号Nを1つインクリメントし、その後ス
テップS12に戻る。
【0066】一方、上記ステップS14でYesと判断
された場合には、ステップS16に進む。当該ステップ
S16では、N=N+M2として、当該有音フレームの
番号NにM2を加えた後のフレームを頭出し位置として
処理を終了する。
【0067】また、図11には、図1の制御回路56に
おける再生処理の制御処理手順の例を示している。この
処理においては、検出回路55により頭出しが行われる
とそこからKフレームの音の再生処理を行い、その間に
装置の使用者によって入力された前記図1の端子50か
らの指示情報により再生を続行するか次の頭出し処理に
移るかの判断を行う。
【0068】すなわちこの図11において、ステップS
21では頭出し処理を行い、ステップS22ではKフレ
ームの音の再生処理を行う。
【0069】次のステップS23では、音再生処理を続
行するか否かの判断を行い、続行しない場合にはステッ
プS21に戻り、続行する場合にはステップS24に進
む。
【0070】当該ステップS24では音再生処理を続け
て、処理を終了する。
【0071】なお、前述の実施例では、復号化回路53
と検出回路55は同時に処理を行わないものとしたが、
復号化回路53が音信号を再生している間に検出回路5
5が次以降の頭出し位置の検出処理を並行して進めてお
くことも可能で、その結果を検出回路55内に設けた一
時記憶手段に一時的に記録しておくことができる。この
ようにしておくと、装置の使用者は待たされることな
く、次々と頭出しの結果を聞くことができるので便利で
ある。
【0072】本実施例の情報検出再生装置によれば、以
上のように、前記記録媒体51に記録された情報から、
前記正規化係数情報を使って容易に頭出しを行うことが
できるが、頭出しに必要な情報を生成して記録媒体に記
録しておくような構成とすることも可能である。
【0073】図12には、このように、前記符号化され
た音情報を、記録媒体61へ記録する際に、頭出しに有
用な先頭位置情報を生成して記録媒体61へ記録する本
実施例の情報記録装置の具体的な構成を示す。すなわ
ち、本実施例の情報記録装置は、端子60を介した入力
信号のうちの一塊となる信号の先頭を検出して当該先頭
位置情報を生成する先頭検出手段である検出回路63
と、少なくとも上記入力信号と上記先頭位置情報を記録
媒体61に記録する書き込み回路62とを有してなるも
のである。
【0074】この図12において、前記正規化処理を用
いて符号化され端子60を介して供給された音情報(入
力信号)は、書き込み回路62と共に検出回路63へも
送られる。当該検出回路63は、上述と同様の方法によ
り各オーディオ信号、音声信号の先頭位置情報を生成
し、これらを上記書き込み回路62に送る。
【0075】当該書き込み回路62は、上記符号化され
た音情報と共に、上記先頭位置情報も記録媒体62に記
録する。
【0076】ここで、特に、予め符号化された音情報を
記録媒体に記録する場合には、その情報を音として再生
する速度とは無関係に短時間で記録媒体に記録すること
が可能であり、このような場合に上述したように正規化
係数情報のみによって高速で先頭位置情報を生成するこ
とができるのは記録媒体への記録完了までの処理を遅滞
無く行う上で都合がよい。
【0077】なお、上述のような先頭位置情報は、必ず
しも音声情報の記録時に行う必要はなく、例えば、図1
3に示すような構成により、一旦記録媒体71に記録さ
れた音声情報を読み出し回路72によって読み出し、こ
れを検出回路73に送り、当該検出回路73が計算した
先頭位置情報を、書き込み回路74が記録媒体71に記
録するようにしてもよい。この場合にも、正規化係数情
報を用いて先頭位置情報を計算することにより、以上の
処理を迅速に終了させることができる。
【0078】ここで、図14は、上述のように記録媒体
61へ記録された情報の内容の例を示したものである。
この図14において、先頭位置情報として各音声信号の
先頭フレームが記録され、その後に各フレームの音声情
報が記録されている。このように各音情報の先頭位置情
報を、予め音情報の内容から検出して記録媒体に記録し
ておくことにより、再生時にはその先頭位置情報を参照
しながら、迅速に頭出しを行うことができる。
【0079】この場合、先頭位置情報の検出は、図15
に示すように、必ずしも正規化係数情報に基づいて行わ
なくてもよい。
【0080】すなわち、この図15において、端子80
にはアナログのオーディオ或いは音声信号が供給され、
この信号はA/D変換回路81によりディジタル信号に
変換される。当該ディジタル信号は符号化回路82によ
って上述したように符号化され、書き込み回路84によ
って記録媒体85に記録される。
【0081】ここで、この図15の構成では、符号化回
路82の前段でディジタル信号を検出回路83に送り、
当該検出回路83で先頭位置を検出し、この先頭位置情
報を上記書き込み回路84に送ることで、上記記録媒体
85に記録するようにしている。
【0082】また、上記先頭位置情報の検出を、前述の
ように正規化係数情報に基づいて行うようにした場合に
は、図16に示すような構成とすることができる。
【0083】この図16において、端子90にはアナロ
グのオーディオ或いは音声信号が供給され、この信号は
A/D変換回路91によりディジタル信号に変換され
る。当該ディジタル信号は符号化回路92によって上述
したように符号化され、書き込み回路94によって記録
媒体95に記録される。
【0084】ここで、この図16の構成では、符号化回
路92による正規化係数情報を検出回路93に送り、当
該検出回路93で先頭位置を検出し、この先頭位置情報
を上記書き込み回路94に送ることで、上記記録媒体9
5に記録するようにしている。
【0085】なお、上述した本発明の各実施例(情報検
出再生装置,情報記録装置)では、すべて音情報に応用
したものについて述べたが、これらの方法を例えば映像
情報等に対して適用することも可能である。
【0086】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の情報検出再生装置においては、記録媒体に対して正
規化という複雑な処理を用いて符号化がされて記録され
た情報を読み出し、この読み出された符号化情報を完全
に復号化することなく、符号化された情報の一部である
正規化係数の情報を使用して先頭を検出しており、これ
により、記録媒体に例えば各曲や音声情報等の先頭位置
情報を特別に記録しておかなくても迅速な頭出しが可能
になり、さらに、先頭の検出された情報をある時間だけ
記録媒体から読み出した後、次の情報の先頭の検出に自
動的に移ることを繰り返すことで、先頭位置の直前や直
後に記録されている以外の情報に対しても簡単な操作で
頭出しができるようになり、したがって必要とする情報
を容易に取り出すことが可能となる。
【0087】また、本発明の情報記録装置によれば、自
動的に頭出しに有用な例えば各曲や音声情報等の先頭位
置情報を生成して記録することが可能になり、したがっ
て、後の再生時の先頭位置検出が迅速かつ容易となって
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の情報検出再生装置の概略構成を
示すブロック回路図である。
【図2】本発明に係わる符号化回路の概略構成を示すブ
ロック回路図である。
【図3】本発明に係わる正規化係数に関して説明するた
めの図である。
【図4】本発明に係わる符号列を説明するための図であ
る。
【図5】本発明に係わる復号化回路の概略構成を示すブ
ロック回路図である。
【図6】本発明実施例の情報検出再生装置の外観図であ
る。
【図7】本実施例の有音フレームの正規化係数の一例を
説明するための図である。
【図8】本実施例の無音フレームの正規化係数の一例を
説明するための図である。
【図9】本実施例装置における順方向頭出し処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図10】本実施例装置における逆方向頭出し処理の流
れを示すフローチャートである。
【図11】本実施例装置における頭出し・再生制御処理
の流れを示すフローチャートである。
【図12】本発明実施例の情報記録装置の概略構成を示
すブロック回路図である。
【図13】先頭位置情報を音声情報の記録後に記録する
場合の実施例の情報記録装置の概略構成を示すブロック
回路図である。
【図14】先頭位置情報の記録方法を説明するための図
である。
【図15】先頭位置情報の検出を正規化係数情報に基づ
いて行わない場合の実施例の情報記録装置の概略構成を
示すブロック回路図である。
【図16】先頭位置情報の検出を正規化係数情報に基づ
いて行う場合の実施例の情報記録装置の概略構成を示す
ブロック回路図である。
【図17】従来の情報検出再生装置の概略構成を示すブ
ロック回路図である。
【図18】従来の情報検出再生装置の他の例の概略構成
を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
51,61・・・・・・記録媒体 52・・・・・・読み出し回路 53・・・・・・復号化回路 54・・・・・・D/A変換回路 55,63・・・・・・検出回路 56・・・・・・制御回路 62・・・・・・書き込み回路

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正規化された信号の情報と共に少なくと
    も当該正規化の際の正規化係数の情報を符号化した符号
    化情報が記録された記録媒体から当該符号化情報を読み
    出す読み出し手段と、上記正規化された信号を復号することなく、上記読み出
    し手段により読み出された 符号化情報のうちの上記正規
    化係数の情報に基づいて、上記記録媒体に記録された一
    塊の上記信号の情報の先頭を検出する先頭検出手段とを
    有してなることを特徴とする情報検出再生装置。
  2. 【請求項2】 上記先頭検出手段での上記先頭の検出
    は、上記正規化係数の周波数上の分布に基づいて行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の情報検出再生装置。
  3. 【請求項3】 上記先頭検出手段での上記先頭の検出
    は、時間軸上で順方向に行うことを特徴とする請求項1
    記載の情報検出再生装置。
  4. 【請求項4】 上記先頭検出手段での上記先頭の検出
    は、時間軸上で逆方向に行うことを特徴とする請求項1
    記載の情報検出再生装置。
  5. 【請求項5】 符号化情報が記録された記録媒体から、
    当該符号化情報を読み出す読み出し手段と、 上記記録媒体から読み出された符号化情報を、内容が判
    別可能な速度で復号化する復号化手段と、 上記記録媒体から読み出された符号化情報の先頭を検出
    する先頭検出手段と、 上記記録媒体の読み出しを続行するか、次に先頭から読
    み出しを実行するかの指示情報を入力する指示情報入力
    手段とを有し、 上記復号化手段が、所定の先頭から上記符号化情報を復
    号化している間に、上記次の先頭から読み出しを実行す
    る指示情報が入力された場合、上記読み出し手段は、上
    記先頭検出手段によって検出された次の先頭から上記符
    号化情報の読み出しを行うことを特徴とする請求項1記
    載の情報検出再生装置。
  6. 【請求項6】 上記先頭検出手段は、上記一塊の信号の
    情報の任意の部分を読み出している途中に、上記次に先
    頭の検出を行う一塊の信号の情報以降の先頭位置の検出
    処理を行うことを特徴とする請求項5記載の情報検出再
    生装置。
  7. 【請求項7】 入力信号のうちの一塊となる信号の先頭
    を検出して当該先頭位置情報を生成する先頭検出手段
    と、 少なくとも上記入力信号と上記先頭位置情報を記録媒体
    に記録する書き込み手段とを有してなることを特徴とす
    る情報記録装置。
  8. 【請求項8】 上記入力信号は、少なくとも正規化され
    た信号の情報と当該正規化の際の正規化係数の情報とか
    らなり、 上記先頭検出手段は、上記正規化係数の情報に基づいて
    上記先頭の検出を行うことを特徴とする請求項7記載の
    情報記録装置。
  9. 【請求項9】 上記先頭検出手段での上記先頭の検出
    は、上記正規化係数の情報の周波数上の分布に基づいて
    行うことを特徴とする請求項7記載の情報記録装置。
  10. 【請求項10】 上記書き込み手段は、上記先頭位置情
    報の記録媒体への記録を、上記入力信号の記録時に行う
    ことを特徴とする請求項7記載の情報記録装置。
  11. 【請求項11】 上記書き込み手段は、上記先頭位置情
    報の記録媒体への記録を、上記入力信号の記録後に行う
    ことを特徴とする請求項7記載の情報記録装置。
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