JPH06250699A - 情報記録装置及び記録媒体 - Google Patents

情報記録装置及び記録媒体

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JPH06250699A
JPH06250699A JP5063381A JP6338193A JPH06250699A JP H06250699 A JPH06250699 A JP H06250699A JP 5063381 A JP5063381 A JP 5063381A JP 6338193 A JP6338193 A JP 6338193A JP H06250699 A JPH06250699 A JP H06250699A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 端子513に供給されるオーディオ信号等の
入力情報を符号化して例えば半導体メモリ等の記録媒体
に記録する情報記録装置であって、入力された記録時間
情報(記録時間指定手段501により指定した情報)と
記録のために利用可能な記録媒体(半導体メモリ)の容
量を示す情報とに基づいて符号化に使用する情報量を計
算するフレーム内ビット数計算手段502と、入力情報
をフレーム内ビット数計算手段502によって求められ
た符号化に使用する情報量に基づいて符号化する符号化
手段503とを有する。 【効果】 記録媒体の有効利用を図りつつ、高品質の音
質を得ることができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体メモリ等
の記録媒体と、この記録媒体に音声等の情報を効率良く
記録するための情報記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、音声等の情報を圧縮して符号
化し、例えば光磁気ディスク等の記録媒体に記録する際
の情報記録方法としては、記録時間と音質を考慮して、
圧縮率に幾つかのモード例えば標準モードと長時間モー
ドを設けて、これら各モードに対応した圧縮率で記録を
行う方法が知られている。ここで、上記長時間モードに
おいては、上記記録媒体への長時間の情報記録を可能と
するが、この場合、上記標準モードに比べて情報の圧縮
率を高くすることで当該記録媒体への長時間記録を実現
するようにしているため、再生された後のその音質は当
該標準モードよりも低くなる。
【0003】図7にはこのような従来技術による情報記
録装置の具体例を示す。この図7において、入力端子3
02にはオーディオ信号ASが供給され、このオーディ
オ信号ASが切り換え手段310の共通端子に送られ
る。当該切り換え手段310の被切換端子aは標準モー
ド符号化手段312の入力端子と接続され、被切換端子
bは長時間モード符号化手段313の入力端子と接続さ
れている。上記標準モード符号化手段312は供給され
たオーディオ信号ASを上記標準モードで符号化し、上
記長時間モード符号化手段313は供給されたオーディ
オ信号ASを上記長時間モードで符号化するものであ
る。上記標準モード符号化手段312の出力端子は切り
換え手段315の被切換端子aと接続され、上記長時間
モード符号化手段313の出力端子は切り換え手段31
5の被切換端子bと接続されている。この切り換え手段
315の共通端子が記録媒体書き込み手段314の入力
端子と接続されている。当該記録媒体書き込み手段31
4は、例えば光磁気ディスク等に上記標準或いは長時間
の何れかのモードで符号化されたオーディオ信号を記録
する。
【0004】ここで、使用者が上記標準モードか或いは
長時間モードかを選択する場合には、記録モード選択手
段311によって標準モードでの記録を行なうか或いは
長時間モードでの記録を行なうかを選択する。すなわ
ち、使用者が選択することによる記録モード選択手段3
11からの選択情報WSは、切り換え手段310及び3
15に送られ、これら切り換え手段310と315が上
記選択情報WSに応じて切り換えられることにより、上
記標準モード符号化手段312或いは長時間モード符号
化手段313の出力が選択される。具体的には、上記選
択情報WSが標準モードを示す情報である場合には上記
切り換え手段310と315の被切換端子aが選ばれ、
上記選択情報WSが長時間モードを示す情報である場合
には上記切り換え手段310と315の被切換端子bが
選ばれる。これら何れかのモーで符号化されたオーディ
オ信号asが上記記録媒体書き込み手段314に送られ
る。このとき、当該記録媒体書き込み手段314にも上
記選択情報WSが供給されることで、当該書き込み手段
314では標準モード或いは長時間モードに応じた書き
込み速度で記録媒体への記録が実行されることになる。
【0005】次に、図8には、図7の記録装置に対応し
た従来技術による再生装置の具体例を示す。この図8に
おいて、記録媒体読み込み手段412は、上記記録媒体
から符号化されたオーディオ信号asを読み取るもので
ある。この記録媒体読み込み手段412からのオーディ
オ信号asは、切り換え手段403の共通端子に送られ
るようになっている。当該切り換え手段403は、再生
モード選択手段411からの選択情報RSによって、被
切換端子a又はbに切り換えられるものである。また、
当該切り換え手段403の被切換端子aは標準モード復
号化手段413の入力端子と接続され、被切換端子bは
長時間モード復号化手段414の入力端子と接続されて
いる。
【0006】ここで、この装置の使用者は、上記再生モ
ード選択手段411によって、標準モードの再生を行な
うか、長時間モードの再生を行なうかを選択する。この
再生モード選択手段411からの当該標準モードの再生
か或いは長時間モードの再生かを示す選択情報RSが、
上記切り換え手段403及び記録媒体読み込み手段41
2に送られる。したがって、上記記録媒体読み込み手段
412によって上記記録媒体から読み出された前記符号
化されたオーディオ信号asは、上記選択情報RSに応
じて切り換えられた切り換え手段403の何れかの被切
換端子a或いはbを介して、標準モード復号化手段41
3或いは長時間モード復号化手段414に送られる。
【0007】また、上記標準モード復号化手段413の
出力端子は切り換え手段405の被切換端子aと接続さ
れ、長時間モード復号化手段414の出力端子は切り換
え手段405の被切換端子bと接続されている。当該切
り換え手段405も上記切り換え手段403と同様に上
記再生モード選択手段411からの選択情報RSに基づ
いて切り換えられるものである。
【0008】このように、上記選択情報RSに基づいて
選択された長時間モード復号化手段414或いは標準モ
ード復号化手段413で復号化されたオーディオ信号A
Sが、出力端子404を介して出力される。なお、上記
記録媒体読み込み手段412は、上記記録媒体からの読
み込みを行なうが、上記選択されたモードに応じた記録
媒体からの読み込み速度の制御等をも行なう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の記録/再生装置では、例えば、標準モードで
は60分の記録が可能で、かつ長時間モードでは120
分の記録が可能な記録媒体に対して例えば70分の信号
を記録しようとした場合、標準モードでは記録可能な時
間が不足するため、標準モードに較べて著しく音質が低
い長時間モードによってしか記録を行うことができな
い。
【0010】そこで、本発明は、記録媒体の有効利用を
図りつつ、高品質の音質を得ることを可能とする情報記
録装置及びこの情報記録装置により情報が記録される記
録媒体を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の情報記録装置
は、上述した目的を達成するために提案されたものであ
り、入力情報を符号化して記録媒体に記録する情報記録
装置であって、入力された記録時間情報と記録のために
利用可能な記録媒体の容量を示す情報とに基づいて符号
化に使用する情報量を計算(略全てを使い切るような計
算)する情報量計算手段と、入力情報を上記符号化に使
用する情報量に基づいて符号化する符号化手段とを有す
るものである。
【0012】ここで、上記情報量計算手段における情報
量の計算の際には、記録のために利用可能な記録媒体の
容量を略全て使用する計算を行う。すなわち、上記情報
量の計算は、記録のために利用可能な記録媒体の容量を
略使い切るように行う。また、上記情報量計算手段にお
ける情報量の計算は、所定の時間フレーム毎に行う。さ
らに、上記時間フレーム毎に与えられる上記情報量は、
一定である。なお、上記時間フレーム毎に与えられる上
記情報量は、当該時間フレームによって変化する。ま
た、上記時間フレーム毎に与えられる上記情報量は、記
録に利用可能な記録媒体の残容量が残りの記録時間に基
づいて決定される値よりも小さくなった場合には所定の
値を超えない情報量と成す。さらに、所定の時間区間毎
に一定の情報量が割り当てられる上記時間フレーム毎に
与えられる上記情報量は、上記時間区間の残りの記録に
利用可能な情報量が上記時間区間の残りの記録時間に基
づいて決定される値より小さくなった場合には所定の値
を超えない情報量と成す。なお、上記入力情報は音声情
報や、画像情報を含む。
【0013】また、本発明の記録媒体は、入力された記
録時間情報と記録のために利用可能な記録媒体の容量を
示す情報とに基づいて符号化に使用する情報量を計算
し、入力情報を上記情報量で符号化して得た情報を記録
するものである。すなわち、本発明の上記情報記録装置
によって、本発明の記録媒体には上記入力情報の入力速
度を妨げることなく記録可能となる。
【0014】なお、本発明の記録媒体としては、半導体
メモリで構成されたものを挙げることができる。
【0015】
【作用】本発明によれば、入力情報を記録媒体に記録す
る際には、記録モードの選択ではなく記録時間の選択を
行ない、記録時間に応じた符号化を行い(記録時間に応
じた圧縮率で情報圧縮し)、得られた情報を記録するこ
とにより、記録時間に対して最適な品質の情報記録を行
なう。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0017】図1には、オーディオ信号を記録媒体とし
て例えば半導体メモリに記録する場合の本実施例の情報
記録装置の実施例を示している。
【0018】本実施例の情報記録装置は、この図1に示
すように、端子513に供給されるオーディオ信号等の
入力情報を符号化して例えば半導体メモリ等の記録媒体
に記録する情報記録装置であって、入力された記録時間
情報(記録時間指定手段501により指定した情報)と
記録のために利用可能な記録媒体(半導体メモリ)の容
量を示す情報とに基づいて符号化に使用する情報量を計
算する情報量計算手段としてのフレーム内ビット数計算
手段502と、上記入力情報を上記フレーム内ビット数
計算手段502によって求められた上記符号化に使用す
る情報量に基づいて符号化する符号化手段503とを有
するものである。
【0019】ここで、入力端子513に供給されるオー
ディオ信号としては、例えば、マイクロホンを使って得
られた波形信号を、図示を省略しているA/D(アナロ
グ/ディジタル)変換器を使ってディジタル化したもの
を利用することができる。
【0020】この実施例において、上記入力端子513
を介したディジタルのオーディオ信号は、符号化手段5
03に供給される。当該符号化手段503における符号
化は、ある一定の時間フレーム毎に行なわれる。
【0021】また、本実施例装置の使用者は、記録時間
指定手段501によって、記録媒体(半導体メモリ)へ
記録を行なう時間を指定し、この指定された時間情報が
フレーム内ビット数計算手段502に送られる。当該フ
レーム内ビット数計算手段502は、上記記録時間指定
手段501により指定された記録時間と、記録媒体書き
込み手段504に配される記録媒体(半導体メモリ)の
空き容量を示す情報とから、各時間フレームに割り当て
られるビット数情報を求め、当該ビット数情報を符号化
手段503に送る。
【0022】これにより、入力端子503を介して供給
された上記入力オーディオ信号は、各時間フレームに割
り当てられたビット数に収まるように、後述するような
方法によって、当該符号化手段503で圧縮された後、
記録媒体書き込み手段504に送られる。この記録媒体
書き込み手段504は上記符号化手段503からのデー
タを、上記記録媒体である半導体メモリに記録する。
【0023】なお、上述したように、記録媒体として半
導体メモリで構成されたものを使用する場合には、上記
記録媒体書き込み手段504は各時間フレームの符号化
が完了した時点で、その符号データを、当該半導体メモ
リのアドレスを指定して記録すれば良い。
【0024】ここで、上記符号化手段503におけるオ
ーディオ信号を符号化する具体的な手法について以下に
述べる。
【0025】オーディオ或いは音声等の信号の高能率符
号化の手法には種々あるが、例えば、時間軸上のオーデ
ィオ信号等をブロック化しないで、複数の周波数帯域に
分割して符号化する非ブロック化周波数帯域分割方式で
ある、帯域分割符号化(サブバンドコーディング:SB
C)や、時間軸の信号を周波数軸上の信号に変換(スペ
クトル変換)して複数の周波数帯域に分割し、各帯域毎
に符号化するブロック化周波数帯域分割方式、いわゆる
変換符号化等を挙げることができる。また、上述の帯域
分割符号化と変換符号化とを組み合わせた高能率符号化
の手法も考えられており、この場合には、例えば、上記
帯域分割符号化で帯域分割を行った後、上記各帯域毎の
信号を周波数軸上の信号にスペクトル変換し、このスペ
クトル変換された各帯域毎に符号化が施される。
【0026】ここで、時間軸上のオーディオ信号等の帯
域分割を行うためのフィルタとしては、例えばいわゆる
QMFフィルタを挙げることができる。このQMFフィ
ルタとしては、例えば1976 R.E.Crochiere Digital co
ding of speech in subbandsBell Syst.Tech. J. Vol.5
5,No.8 1976に述べられている。また例えば、ICASSP83,
BOSTON Polyphase Quadrature filters-A new subband
coding techniqueJoseph H. Rothweilerには、等バンド
幅のフィルタ分割手法が述べられている。
【0027】また、上記スペクトル変換としては、例え
ば、入力オーディオ信号を所定単位時間でブロック化
し、当該ブロック毎に高速フーリエ変換(FFT)、コ
サイン変換(DCT)、モディファイドDCT変換(M
DCT)等を行うことで時間軸を周波数軸に変換するよ
うなスペクトル変換がある。上記MDCTについては、
例えば、ICASSP 1987 Subband/Transform Coding Using
Filter Bank DesignsBased on Time Domain Aliasing
CancellationJ.P.Princen A.B.Bradley Univ.of Surre
y Royal Melbourne Inst.of Tech. に述べられてい
る。
【0028】このようにフィルタやスペクトル変換によ
って帯域毎に分割された信号を量子化することにより、
量子化雑音が発生する帯域を制御することができ、さら
にいわゆるマスキング効果などの性質を利用して聴覚的
により、高能率な符号化を行なうことができる。また、
ここで量子化を行なう前に、各帯域毎に、例えばその帯
域における信号成分の絶対値の最大値で正規化を行なう
ようにすれば、さらに高能率な符号化を行なうことがで
きる。
【0029】また、周波数帯域分割された各周波数成分
を量子化する周波数分割幅としては、例えば人間の聴覚
特性を考慮した帯域分割が行われる。すなわち、一般に
臨界帯域(クリティカルバンド)と呼ばれている高域程
帯域幅が広くなるような帯域幅で、オーディオ信号を複
数(例えば25バント)の帯域に分割する。また、この
時の各帯域毎のデータを符号化する際には、各帯域毎に
所定のビット配分或いは、各帯域毎に適応的なビット割
当て(ビットアロケーシヨン)による符号化を行うこと
ができる。例えば、上記MDCT処理されて得られた係
数データを上記ビットアロケーシヨンによって符号化す
る際には、上記各ブロック毎のMDCT処理により得ら
れる各帯域毎のMDCT係数データに対して、適応的な
割当てビット数で符号化が行われることになる。
【0030】上記ビット割当手法としては、次の2手法
が知られている。すなわち例えば、IEEE Transactions
of Accoustics,Speech,and Signal Processing,vol.ASS
P-25,No.4,August 1977では、各帯域毎の信号の大きさ
をもとに、ビット割当を行なっている。この方式では、
量子化雑音スペクトルが平坦となり、雑音エネルギが最
小となるが、聴感覚的にはマスキング効果が利用されて
いないために実際の雑音感は最適ではない。また、例え
ば、ICASSP 1980 The critical band coder--digital
encoding of the perceptual requirements of the au
ditory system M.A.Kransner MITでは、聴覚マスキング
を利用することで、各帯域毎に必要な信号対雑音比を得
て固定的なビット割当を行なう手法が述べられている。
しかしこの手法ではサイン波入力で特性を測定する場合
でも、ビット割当が固定的であるために特性値が、それ
ほど良い値とならない。
【0031】これらの問題を解決するために、ビット割
当に使用できる全ビットを、各小ブロック毎に予め定め
られた固定ビット割当パターン分と、各ブロックの信号
の大きさに依存したビット配分を行なう分とに分割使用
し、その分割比を入力信号に関係する信号に依存させ、
前記信号のスペクトルが滑らかなほど前記固定ビット割
当パターン分への分割比率を大きくする高能率符号化装
置が提案されている。
【0032】この方法によれば、サイン波入力のよう
に、特定のスペクトルにエネルギーが集中する場合には
そのスペクトルを含むブロックに多くのビットを割り当
てる事によって、全体の信号対雑音特性を著しく改善す
ることができる。一般に、急峻なスペクトル成分をもつ
信号に対して人間の聴覚は極めて敏感であるため、この
ような方法を用いる事によって信号対雑音特性を改善す
ることは、単に測定上の数値を向上させるばかりでな
く、聴感上、音質を改善するのに有効である。ビット割
り当ての方法にはこの他にも数多くのやり方が提案され
ており、さらに聴覚に関するモデルが精緻化され、符号
化装置の能力があがれば聴覚的にみてより高能率な符号
化が可能になる。
【0033】ここで、上述したようなビット割り当てに
おいて、ある時間フレーム毎にそこで使用されるビット
の総量を制御することができるが、もちろん、各時間フ
レームにはより多くのビット総量が割り当てられる方が
量子化雑音のレベルを下げることができ、より音質を向
上させることができる。
【0034】図2は上述のような方法でオーディオ信号
を圧縮する上記図1の符号化手段503の具体的構成例
を示したもので、この構成例では全帯域を4つに分解
し、上記正規化、及び量子化が施される。
【0035】この図2において、端子100には上記図
1の入力端子513を介したオーディオ信号が供給さ
れ、この信号が帯域分割手段101に送られる。この帯
域分割手段101には、上述したような帯域分割フィル
タを使用することができるが、もちろん、スペクトル変
換を使用してもよい。
【0036】当該帯域分割手段101からの各帯域毎の
信号は、正規化手段111〜114に送られる。これら
正規化手段111〜114では、前述したように、量子
化を行なう前に、各帯域毎に例えばその帯域における信
号成分の絶対値の最大値で正規化を行う。これにより、
高能率な符号化が実現できることになる。
【0037】これら正規化手段111〜114からの出
力は、それぞれ対応する量子化手段121〜124に送
られる。
【0038】ここで、量子化精度決定手段141には、
上記帯域分割手段101からの出力が供給されると共
に、端子102を介して図1のフレーム内ビット数計算
手段502からのビット数情報が供給される。当該量子
化精度決定手段141は、各時間フレームに割り当てら
れた上記ビット数情報に基づいて、その範囲内で各帯域
へのビットの割り当てが行なわれる。当該量子化精度決
定手段141からのビット割り当て情報が、上記量子化
手段121及び端子152〜154を介して量子化手段
123〜124に送られる。
【0039】当該量子化手段121〜124では、上記
正規化手段111〜114からの出力を上記量子化精度
決定手段141からのビット割り当て情報に基づいて量
子化する。これら量子化手段121〜124の出力と、
上記正規化手段111〜114での正規化に関連する正
規化情報とがマルチプレクサ131に送られる。
【0040】当該マルチプレクサ131によって多重化
された信号が端子103を介して図1の記録媒体書き込
み手段504に送られるようになる。
【0041】図3は、上記符号化手段503によって圧
縮された情報の内容を示したものである。この図3にお
いて、各時間フレームには、Nビットずつの情報が割り
当てられている。当該各時間フレームの情報は、各帯域
における量子化精度情報(量子化ビット数の情報)q1
〜q4 と、正規化情報n1 〜n4 と、上記正規化手段1
11〜114で正規化されさらに各量子化手段121〜
124で量子化された信号情報s1 〜s4 とからなる。
これら情報が上記記録媒体(半導体メモリ)に記録され
る。
【0042】なお、上述した実施例では、各時間フレー
ムに割り当てるビット数を一定としたが、各時間フレー
ムに割り当てるビット数は必ずしも一定でなくても良
い。例えば、各時間フレームで符号化のために実際に使
用されたビット数がNビットより少ないならば、与えら
れた記録媒体には記録装置の使用者が指示した時間の記
録を行うことができ、この場合問題は生じない。
【0043】さらにまた、本実施例装置では、他の符号
化方法として、例えば、信号情報の0,1のパターン
を、例えば1952 D.A.Huffman, A Method for Construct
ion ofMinimum Redundancy Codes,Proc.I.R.E., 40, p.
1098 に述べられている符号化方法によって、統計的に
見て圧縮されるように記録を行うようにしてもよい。
【0044】この場合、ある時間フレームにおいてNビ
ット以上の割り当てが行われる可能性が生じるが、長時
間にわたって平均的にみれば、圧縮率が高まるので、こ
の場合、使用者が指定した時間の記録を行うことができ
る。しかし、万一の場合に備えて、先ず、その時間フレ
ームの情報を正規化と量子化とによって(N−1)ビッ
トに圧縮し、次に、上述の符号化によってそれがさらに
圧縮された場合にのみ、その符号化によって記録を行
い、その時間フレームで何方の符号化が行なわれたかに
ついて1ビットのフラグ情報を付与するようにしてもよ
い。
【0045】また、使用者の指定する記録時間を確保す
る方法として、図4に示すように、残ビット数記録手段
525を設けて記録媒体の空き容量を常に記録し、この
記録媒体の空き容量が一定に値以下になった場合には、
記録装置の使用者の指定した残りの時間の記録が完全に
行われるように、フレーム内ビット数計算手段522で
符号化手段523を制御するようにしてもよい。なお、
図4において、フレーム内ビット数計算手段522から
符号化手段523に送られる情報は、その時間フレーム
における総ビット数の指標情報及びその指標をその時間
フレームにおける総ビット数として絶対に厳守すべきか
どうかのフラグ情報であり、符号化手段523からフレ
ーム内ビット数計算手段522に送られる情報は、実際
にその時間フレームに使われたビット数を表す。また、
この図4の構成において、入力信号を一定時間毎に区切
り、各区切り毎に予め記録媒体のある容量を割り当て、
各区切り毎に残りの容量と今後記録すべき情報とを比較
して、上述の処理を施すようにしてもよい。このように
すると記録の最後になって急激に音質が変化することを
防ぐことができる。
【0046】以上、記録装置の実施例について述べた
が、図5は、図1の記録装置に対応する再生装置の実施
例を示すブロック回路図である。
【0047】この再生装置では、先ず、記録媒体読み込
み手段601は記録媒体から符号化された情報を読みだ
し、それを復号化手段602に送って復号化を行ない、
オーディオ信号を端子603から出力する。ここで、記
録媒体として半導体メモリで構成されたものを使用する
場合には、記録媒体読み込み手段601は各時間フレー
ムの復号化を行うごとに、その符号データを半導体メモ
リのアドレスを指定して読み出せば良い。この再生装置
では、記録情報だけから完全に復号を行うことができる
ので、再生のために外部から記録時間等を入力する必要
はない。
【0048】また、図6には、上記図5の復号化手段6
02の具体的構成を示す。
【0049】この図6において、上記図5の記録媒体読
み込み手段601からの信号は、当該符号化手段602
の端子201を介してデマルチプレクサ202に送られ
る。当該デマルチプレクサ202で多重化が解かれて得
られた、各時間フレーム毎の各帯域における量子化精度
情報(量子化ビット数の情報)と正規化情報と量子化さ
れた信号情報とは、それぞれ対応する信号成分構成手段
211〜214に送られ、ここで信号成分に再構成され
る。これら各帯域毎の信号成分は、帯域合成手段221
に送られ、この帯域合成手段221で帯域合成されて復
号化されたオーディオ信号として出力端子251から出
力される。
【0050】なお、以上の実施例は、半導体メモリで構
成された記録媒体へオーディオ信号を記録する場合を例
に挙げているが、記録される信号はオーディオ信号に限
らず、例えば映像信号であってもよく、この映像信号の
記録にも本発明の方法を適用することができる。
【0051】また、記録媒体としては、必ずしも半導体
メモリで構成されたものでなくても本発明を適用するこ
とが可能であるが、この実施例のように、書き込み、読
み出しの速度を容易に制御することができる半導体メモ
リを用いると、装置の簡単化が行なえ便利である。
【0052】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、入力情報を記録媒体に記録する際には、記
録モードの選択ではなく記録時間の選択を行ない、記録
時間に応じた符号化を行い(記録時間に応じた圧縮率で
情報圧縮し)、得られた情報を記録することにより、使
用者の必要とする記録時間に最適な品質でオーディオ信
号等の情報を記録することができるようになる。すなわ
ち、本発明の情報記録装置によれば、記録媒体の有効利
用を図りつつ、高品質の音質を得ることが可能となる。
【0053】このため、後の再生時にはその記録媒体に
どれだけの時間の情報が記録されているのかを指定しな
くても、正しく再生を行なうことができるようになり、
また、再生操作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の記録装置の概略構成を示すブロ
ック回路図である。
【図2】本発明実施例の符号化手段の具体的構成を示す
ブロック回路図である。
【図3】本発明実施例の記録情報の内容を説明するため
の図である。
【図4】本発明実施例の記録装置の他の具体例の概略構
成を示すブロック回路図である。
【図5】本発明実施例の再生装置の概略構成を示すブロ
ック回路図である。
【図6】本発明実施例の復号化手段の具体的構成を示す
ブロック回路図である。
【図7】従来の技術による記録装置の具体的構成を示す
ブロック回路図である。
【図8】従来の技術による再生装置の具体的構成を示す
ブロック回路図である。
【符号の説明】
501,521・・・・・・記録時間指定手段 502,522・・・・・・フレーム内ビット数計算手
段 503,523・・・・・・符号化手段 504,524・・・・・・記録媒体書き込み手段 525・・・・・・・・・・残ビット数記録手段 101・・・・・・・・・・帯域分割手段 111〜114・・・・・・正規化手段 121〜124・・・・・・量子化手段 131・・・・・・・・・・マルチプレクサ 141・・・・・・・・・・量子化精度決定手段 601・・・・・・・・・・記録媒体読み込み手段 602・・・・・・・・・・復号化手段 202・・・・・・・・・・デマルチプレクサ 211〜214・・・・・・信号成分構成手段 221・・・・・・・・・・帯域合成手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力情報を符号化して記録媒体に記録す
    る情報記録装置において、 入力された記録時間情報と記録のために利用可能な記録
    媒体の容量を示す情報とに基づいて符号化に使用する情
    報量を計算する情報量計算手段と、 入力情報を上記符号化に使用する情報量に基づいて符号
    化する符号化手段とを有することを特徴とする情報記録
    装置。
  2. 【請求項2】 上記情報量計算手段における情報量の計
    算の際には、記録のために利用可能な記録媒体の容量を
    略全て使用する計算を行うことを特徴とする請求項1記
    載の情報記録装置。
  3. 【請求項3】 上記情報量計算手段における情報量の計
    算は、所定の時間フレーム毎に行うことを特徴とする請
    求項1記載の情報記録装置。
  4. 【請求項4】 上記時間フレーム毎に与えられる上記情
    報量は、一定であることを特徴とする請求項3記載の情
    報記録装置。
  5. 【請求項5】 上記時間フレーム毎に与えられる上記情
    報量は、当該時間フレームによって変化することを特徴
    とする請求項3記載の情報記録装置。
  6. 【請求項6】 上記時間フレーム毎に与えられる上記情
    報量は、記録に利用可能な記録媒体の残容量が残りの記
    録時間に基づいて決定される値よりも小さくなった場合
    には所定の値を超えない情報量と成すことを特徴とする
    請求項3記載の情報記録装置。
  7. 【請求項7】 所定の時間区間毎に一定の情報量が割り
    当てられる上記時間フレーム毎に与えられる上記情報量
    は、上記時間区間の残りの記録に利用可能な情報量が上
    記時間区間の残りの記録時間に基づいて決定される値よ
    り小さくなった場合には所定の値を超えない情報量と成
    すことを特徴とする請求項3記載の情報記録装置。
  8. 【請求項8】 上記入力情報は音声情報を含むことを特
    徴とする請求項1記載の情報記録装置。
  9. 【請求項9】 上記入力情報は画像情報を含むことを特
    徴とする請求項1記載の情報記録装置。
  10. 【請求項10】 入力された記録時間情報と記録のため
    に利用可能な記録媒体の容量を示す情報とに基づいて符
    号化に使用する情報量を計算し、入力情報を上記情報量
    で符号化して得た情報を記録することを特徴とする記録
    媒体。
  11. 【請求項11】 半導体メモリで構成されたことを特徴
    とする請求項10記載の記録媒体。
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