JPH11254701A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH11254701A
JPH11254701A JP6347198A JP6347198A JPH11254701A JP H11254701 A JPH11254701 A JP H11254701A JP 6347198 A JP6347198 A JP 6347198A JP 6347198 A JP6347198 A JP 6347198A JP H11254701 A JPH11254701 A JP H11254701A
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JP
Japan
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ink
suction
recording
head
recording head
Prior art date
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JP6347198A
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English (en)
Inventor
康之 ▲高▼中
Yasuyuki Takanaka
Toshiro Sugiyama
敏郎 杉山
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッファを介して複数の記録ヘッドにイ
ンクを供給する構成としながらも、特定の記録ヘッドの
みを吸引回復できるようにする。 【解決手段】 記録ヘッドH1〜H12は、それぞれヘ
ッドチューブによって、対応する色のエアバッファB1
〜B6に接続される。記録ヘッドH1〜H12のインク
吐出面に対向して、キャップC1〜C12および吸引ポ
ンプで構成される回復手段が設けられる。ヘッドチュー
ブにはそれぞれ循環弁V1〜V12が設けられ、特定の
記録ヘッドに対して吸引回復を行う際、その記録ヘッド
と同じエアバッファに接続された他の記録ヘッドと接続
するヘッドチューブに設けられた循環弁が閉じられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、その中でも特に、複数の記録ヘッドにイン
クを供給するインク容器を有し、かつ、記録ヘッドの吐
出機能を維持するために記録ヘッドから強制的にインク
を吸引する回復手段を有するインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置はインクを吐出
して記録を行うものなので、記録ヘッドには、吐出によ
り消費されたインクを常時供給する必要がある。この記
録ヘッドへのインク供給方式としては、大きく分けて、
以下に示す3つの方式が知られている。
【0003】(1)記録ヘッドとを搭載するキャリッジ
上にインクタンクを着脱可能に搭載し、記録ヘッドとイ
ンクタンクとを接続するタンク搭載方式。
【0004】(2)インクタンクと記録ヘッドとを一体
としたヘッドカートリッジがキャリッジ上に搭載される
一方、ヘッドカートリッジのインクタンクとは別に、大
容量のタンクを記録装置本体に備え、キャリッジを移動
させることによりヘッドカートリッジのインクタンクと
大容量タンクとを接続し、この間に大容量インクタンク
からインクを供給する、いわゆるピットイン方式。
【0005】(3)記録装置本体に固定された大容量タ
ンクとキャリッジに搭載されたヘッドカートリッジとを
チューブ等の管で接続してインク流路を構成し、このイ
ンク流路中に、ヘッドカートリッジにインクを送り込む
ための機構を設けた方式。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サイズ
が大きな被記録媒体への記録や、記録ボリュームが大き
い装置に搭載される場合のインクの補充という観点から
従来技術を見ると、上述した方式にはそれぞれ次のよう
な問題があった。
【0007】第1に、タンク搭載方式では、タンクをキ
ャリッジ上に搭載するため、その大きさの制限からタン
クのインク収容量が制限され、カートリッジ交換頻度が
多くなってしまう。
【0008】第2に、ピットイン方式では、供給される
空間(体積)に対してインク残量がばらついたり、一定
量の供給も精度よく行うことは事実上困難である。これ
を解決するためには、所定量以上供給されたインクを回
収するシステム(オーバーフロー方式)を必要とした
り、供給量のばらつきを考慮して供給量を極めて少量と
する必要がある。しかし、将来的に前者は装置が大型化
したりインクの無駄を招き、後者は供給回数の増大に伴
う記録動作の停止時間が長くなりスループットが低下し
てしまう。
【0009】第3に、インクを送り込むための機構をイ
ンク経路中に設けた方式では、その機構内をインクが通
過するため、ゴミ等を確実に除去することは困難であっ
た。特に、チューブポンプ機構とした場合には、チュー
ブを絶えず押圧するため、ゴム内部の油等の成分が溶出
し、その油が記録ヘッドのノズルに付着して固化し、ノ
ズルの目詰まり等の問題が生じる。
【0010】これらの不具合を解消するため、本出願人
は、特開平10−6521号公報において、メインタン
クから記録ヘッドまでのインク供給経路中にサブタンク
をキャリッジと一体的に設けるとともに、サブタンクを
記録ヘッドよりも低位に配置し、サブタンクを密閉空間
とした上でポンプ機構によりサブタンク内の空気を排出
してサブタンク内を減圧空間とすることでメインタンク
からサブタンクにインクを補充し、次いで、サブタンク
を大気に対して開放させ、サブタンクから記録ヘッドへ
インクを供給可能な状態とするインクジェット記録装置
を提案している。
【0011】上記のインクジェット記録装置について、
図18を参照して説明する。このインクジェット記録装
置は、複数色のインクを吐出してカラー画像を記録する
もので、各色ごとにメインタンク、サブタンクおよび記
録ヘッドを有するが、以下の説明ではブラック色のイン
クに関してのみ説明する。
【0012】メインタンク1006とサブタンク100
1とはチューブ1007によって接続され、また、サブ
タンク1001には2つの記録ヘッド1004,100
5がそれぞれチューブ1002,1003によって接続
されている。サブタンク1001には大気開放弁100
8が設けられ特別な動作モード以外は大気に対して開放
されているとともに、サブタンク1001の内部はポン
プ機構により減圧可能となっている。
【0013】記録ヘッド1004,1005は、非記録
時には回復装置(不図示)に対向し、キャッピングされ
ている。回復装置は、記録ヘッド1004,1005の
ノズルからインクを吸引して記録ヘッド1004,10
05の吸引回復動作を行うものである。ここで、大気開
放弁1008は通常は開いているので、一方の記録ヘッ
ド1004に対して吸引を行っても他方の記録ヘッド1
005と接続されるチューブ1003にはインクの流れ
は生じず、一方の記録ヘッド1004のみに吸引回復動
作を行うことが可能である。
【0014】このように、全ての記録ヘッドではなく特
定の記録ヘッドに対して吸引回復を行うのは、記録ヘッ
ドによってその駆動回数は異なり、消耗の程度も異なる
ので、吸引回復が必要ない記録ヘッドに対しても吸引回
復を行うのはインクが無駄に消費されるからである。こ
こでいう記録ヘッドの消耗とは、具体的には、記録ヘッ
ドの昇温や記録ヘッド内での泡溜りである。記録ヘッド
が昇温すると、インクの粘度が低下したり、インクの表
面張力が低下し、印字濃度の変化やインク吐出量の変化
が生じる。また、記録ヘッド内に泡が溜まると、その泡
がインクの流れを阻害し、インクが吐出されにくくなっ
てしまう。
【0015】ところで、上記の構成ではサブタンクは記
録ヘッドとともにキャリッジに搭載された構成となって
いるため、記録動作中すなわちキャリッジの走査中はサ
ブタンク内のインク液面が変動し、記録動作中にサブタ
ンクへ所定量のインクを補充することは困難である。そ
こで、キャリッジを走査しながらの補充を可能とし連続
稼働性を向上するために、サブタンクをキャリッジでは
なく記録装置本体側に固定し、その代わりにキャリッジ
には、サブタンクと接続されたエアバッファ室を設け、
エアバッファ室から複数の記録ヘッドに分岐させる構成
が考えられる。
【0016】しかし、この場合には、エアバッファ室は
密閉されているため、1つの記録ヘッドに対して吸引回
復動作を行うと、他の記録ヘッドからエアバッファ室内
にインクが吸い込まれる。そのため、他の記録ヘッド内
のインクがなくなり、そのまま記録ヘッドを駆動しても
インクが吐出されなくなってしまう。これを解決するに
は、記録ヘッドごとにエアバッファ室を設ければよい
が、それではエアバッファ室の増加に伴うチューブの数
の増加、キャリッジの重量増加、配管の煩わしさの要因
となり好ましくない。
【0017】そこで本発明は、エアバッファ室を介して
複数の記録ヘッドにインクを供給する構成としながら
も、特定の記録ヘッドのみを吸引回復処理可能なインク
ジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のインクジェット記録装置は、インクを収容する
サブタンクと、前記サブタンクから供給されたインクを
空気とともに保持するために、第1の供給路を介して前
記サブタンクと接続され、外部雰囲気に対して実質的に
密閉された保持タンクと、前記保持タンクにそれぞれ互
いに独立した複数の第2の供給路を介して接続された、
インクを吐出して被記録媒体に記録を行うための複数の
記録ヘッドと、前記各第2の供給路にそれぞれ設けら
れ、前記各第2の供給路を独立して開閉する弁手段と、
前記記録ヘッドの吐出特性を維持するために前記記録ヘ
ッド内のインクを強制的に外部に吸引する吸引回復を行
う回復手段とを有し、前記弁手段は、前記各記録ヘッド
のうち特定の記録ヘッドに対して吸引回復を行う際に、
吸引回復を行う記録ヘッドについては前記第2の供給路
を開き、吸引回復を行わない記録ヘッドについては前記
第2の供給路を閉じるように制御されるものである。
【0019】上記のとおり構成された本発明では、サブ
タンクに収容されたインクは保持タンクに一旦保持さ
れ、保持タンクから各記録ヘッドに供給される。一方、
記録ヘッドに対して吸引回復を行う際には、無駄なイン
クの消費をなくするために、全ての記録ヘッドに対して
ではなく特定の記録ヘッドに対して吸引回復が行われ
る。このとき、弁手段は、吸引回復を行う記録ヘッドに
ついては第2の供給路を開き、吸引回復を行わない記録
ヘッドについては第2の供給路を閉じるように制御され
る。従って、特定の記録ヘッドに対して吸引回復を行っ
ても、他の記録ヘッドから保持タンク内にインクが吸引
されることはなくなり、次に他の記録ヘッドを駆動した
とき正常にインクが吐出される。
【0020】上記回復手段としては、各記録ヘッドのイ
ンク吐出面をそれぞれ塞ぐ複数のキャップと、これらキ
ャップのうち一つに接続されたポンプ機構とを有するも
のでもよい。この場合、特に、サブタンク、第1の供給
路、および複数の記録ヘッドが接続された保持タンクが
それぞれ複数個ずつ設けられているときには、記録ヘッ
ドを複数の記録ヘッド群に分けるとともに、キャップも
記録ヘッド群に対応して複数のキャップ群に分け、これ
らキャップ群ごとに上記ポンプ機構を設けることで、吸
引回復に要する時間の短縮化と回復手段の構成の簡略化
とが両立される。
【0021】さらに、吸引回復を行う記録ヘッドに応じ
てキャップ群の動作を切替えるキャップ切替え手段を設
けたり、ポンプ機構がチューブポンプである場合に、吸
引回復を行う記録ヘッドに応じて、対応するキャップ群
のチューブポンプの加圧台による加圧を切替える加圧切
替え手段を設けることで、吸引回復を行う記録ヘッドの
位置および数に応じてキャップによるキャッピングモー
ド、あるいはポンプ機構の加圧台による加圧モードを適
宜設定でき、吸引回復に要する時間がより短縮される。
また、記録ヘッドの駆動回数に応じて、記録動作中に吸
引回復を選択的に行うことによっても、吸引回復に要す
る時間が短縮される。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明の第1の実施形態を示すイ
ンクジェット記録装置のキャリッジおよびヘッド回復系
近傍の概略構成図であり、図2は、図1に示したインク
ジェット記録装置のブラックインクについてのインク経
路を説明する図である。
【0024】図1に示すように、記録装置本体に水平方
向に配設された主走査レール2aにはキャリッジ1が摺
動自在に嵌合されている。また、図2に示すように、記
録装置本体にはガイド板2bが主走査レール2aと平行
に配設されており、キャリッジ1に設けられたコロ2c
を介してキャリッジ1を支持している。キャリッジ1
は、これら主走査レール2aおよびガイド板2bに案内
されつつ、不図示のキャリッジ駆動機構により矢印A1
方向に往復移動(主走査)される構成となっている。一
方、記録紙104はロール状に巻かれており、不図示の
紙送りモータで駆動される副走査ローラ101と従動ロ
ーラ102とに挟まれて、後述する記録ヘッドH1〜H
12の下方を、キャリッジ1の主走査方向と直交する方
向である副走査方向に所定ピッチずつ間欠送りされる。
【0025】本実施形態のインクジェット記録装置は、
ブラック(Bk)、シアン(Cy)、マゼンタ(M
a)、イエロー(Ye)、淡シアン(UC)、淡マゼン
タ(UM)の6色のインクを吐出して記録を行うカラー
対応の記録装置であり、キャリッジには、Bk用の記録
ヘッドH1,H12、Cy用の記録ヘッドH2,H1
1、UC用の記録ヘッドH3,H10、Ma用の記録ヘ
ッドH4,H9、UM用の記録ヘッドH5,H8、およ
びYe用の記録ヘッドH6,H7が各色について2つず
つ、計12個搭載されている。
【0026】各記録ヘッドH1〜H12は、キャリッジ
の移動方向に沿って、左からこの順番に配列されてい
る。すなわち、インクの色でいうと、左からBk、C
y、UC、Ma、UM、Ye、Ye、UM、Ma、U
C、Cy、Bkの順である。また、記録ヘッドH1〜3
で第1の記録ヘッド群HG1を構成し、記録ヘッドH4
〜6で第2の記録ヘッド群HG2を構成し、記録ヘッド
H7〜9で第3の記録ヘッド群HG3を構成し、記録ヘ
ッドH10〜12で第4の記録ヘッド群HG4を構成し
ている。
【0027】このように、記録ヘッドH1〜H12がキ
ャリッジ1の移動方向に沿って2つずつ設けられている
のは、画像データの振り分けを行うためであって、主走
査方向の画像データを特定の記録ヘッドのみで印字せ
ず、2つの記録ヘッドに分散させることで、その記録ヘ
ッド固有の吐出特性(吐出量や吐出方向など)に記録画
像が影響されないようにしている。これにより、高品位
の画像を得ることができる。なお、画像データの振り分
けは、記録ヘッドの駆動を制御する画像制御回路(不図
示)によりランダムに行われる。また、第1の記録ヘッ
ド群HG1と第4の記録ヘッド群HG4、および第2の
記録ヘッド群HG2と第3の記録ヘッド群HG3におけ
る各記録ヘッドの配列は、キャリッジ1の主走査方向に
ついて鏡像配色になっている。これは、双方向で印字す
る場合に、インクの色ごとの吐出順を同じにするためで
ある。
【0028】本実施形態で用いている記録ヘッドH1〜
H12は、図示下方に向けてインクを吐出するもので、
それぞれキャリッジ1の主走査方向と垂直な方向に配列
される複数のノズルを有し、各ノズルにはそれぞれイン
ク吐出用の熱エネルギーを発生する電気熱変換体が設け
られている。記録ヘッドH1〜H12内には、ノズルの
毛管現象によりインクが供給され、供給されたインクは
ノズルの開口面でメニスカスを形成してノズルを満たし
た状態を保つ。この状態で電気熱変換体に通電すること
により、電気熱変換体上のインクが加熱されて発泡現象
が発生し、その発泡のエネルギーによりノズルからイン
ク滴が吐出する構成となっている。
【0029】さらに、キャリッジ1には、各色のインク
に対応して6つのエアバッファB1〜B6が搭載されて
いる。エアバッファB1〜B6は、空気とともにインク
を保持する実質的な密閉空間である。各エアバッファB
1〜B6には、それぞれ対応する色の記録ヘッドH1〜
H12に独立して接続された2本のヘッドチューブ40
1,402が接続されている(図1ではBk用の記録ヘ
ッドH1、H12についてのみ示している)。具体的に
はBk用の記録ヘッドH1,H12はBk用のエアバッ
ファB4と、Cy用の記録ヘッドH2,H11はCy用
のエアバッファB3と、Ma用の記録ヘッドH4,H8
はMa用のエアバッファB2と、Ye用の記録ヘッドH
6,H7はYe用のエアバッファB1と、UC用の記録
ヘッドH3,H10はUC用のエアバッファB6と、U
M用の記録ヘッドH5,H8はUM用のエアバッファB
5とそれぞれ接続されている。ヘッドチューブとして
は、復元作用のあるゴム製のチューブが用いられる。
【0030】エアバッファB1〜B6に接続されるヘッ
ドチューブには、エアバッファB1〜B6の真下におい
て、図3(a)に模式的に示すようにそれぞれ循環弁V
1〜V12が設けられており、エアバッファB1〜B6
と記録ヘッドH1〜H12との間のインク経路を、後述
するヘッド吸引の各モードに応じて開閉可能となってい
る。図3(a)では、簡略化のために、Ye用のエアバ
ッファB1とYe用の記録ヘッドH6,H7とを接続す
るヘッドチューブ411,412、およびBk用のエア
バッファB4とBk用の記録ヘッドH1,H12とを接
続するヘッドチューブ401,402だけを示している
が、それぞれの記録ヘッドH1〜H12と循環弁V1〜
V12との対応関係は、図3(b)に示すとおりであ
る。なお、循環弁V1〜V12の構造およびその制御機
構については後述する。
【0031】各エアバッファへB1〜B2は、図1に示
したインク供給系6からインクが供給される。ここで、
インク供給系6について図2を参照して説明する。イン
ク供給系6は、各色ごとにエアバッファB1〜B6へイ
ンクを供給するものであるが、各色ごとの供給系は同じ
構成であるので、以下の説明ではインク供給系6のうち
Bkインクに関する供給系で代表して説明する。
【0032】インク供給系6は、大まかにはエアバッフ
ァB4に供給するインクを一時的に保持するサブタンク
60と、サブタンク60に供給するインクを保持する、
サブタンク60よりも大容量のメインタンク51とを有
する。これらサブタンク60およびメインタンク51
は、記録装置本体に設けられおり、特にメインタンク5
1は交換可能となっている。
【0033】サブタンク60とエアバッファB4とは、
循環チューブ42と供給チューブ43との2本のチュー
ブで接続されている。循環チューブ42および供給チュ
ーブ43は、移動されるキャリッジ1に搭載されたエア
バッファB4と記録装置本体に固定されたサブタンク6
0とを接続するものなので、図1および図2に示すよう
に、記録ヘッドH1を駆動制御する信号を伝達するケー
ブル(不図示)とともに、可撓性を有する保護部材9で
保護されて引き回されている。エアバッファB4側で
は、循環チューブ42はエアバッファB4の底壁から内
部に挿通され、その先端部はエアバッファB4の中央部
に達している。また、供給チューブ43は、エアバッフ
ァB4の底壁においてエアバッファB4と接続されてい
る。
【0034】サブタンク60は、後述する大気開放弁3
12の動作によって大気に対して密閉・開放の状態を選
択できる吸引室61と、大気に対して常に開放されてい
る開放室62とからなる。吸引室61には、吸引室61
の近傍に吸引弁311が設けられた上記の循環チューブ
42、大気開放弁312が設けられた大気開放チューブ
46、および吸引室61内の空気を吸引して吸引室61
内に負圧を発生させるための供給用ポンプ80が設けら
れた吸引チューブ47が接続されている。開放室62に
は、上記の供給チューブ43が接続されている。また、
吸引室61と開放室62とは、それぞれの底部におい
て、連通弁313が設けられた連通チューブ45で互い
に接続されている。
【0035】これら循環チューブ42、供給チューブ4
3、大気開放チューブ46、吸引チューブ47および連
通チューブ45は、それぞれ復元作用のあるゴム製のチ
ューブで構成される。また、吸引弁311、大気開放弁
312、および連通弁313は、それぞれチューブを外
側から押圧および開放してチューブの内壁を閉鎖および
開放することで流体の流れを塞き止める仕切弁を構成し
ている。
【0036】サブタンク60の下方にはメインタンク5
1が設置されている。メインタンク51は、サブタンク
60よりも大きな容量を有するもので、その容量として
は、実用上、100cm3以上であることが望ましい。
本実施形態では、500〜1000cm3のインクを収
容することができる。メインタンク51は、メインチュ
ーブ44によりサブタンク60の吸引室61と接続され
ている。
【0037】メインチューブ44には、メインタンク5
1から吸引室61へはインクを流すが吸引室61からメ
インタンク51へはインクを塞き止める逆止弁314が
設けられている。逆止弁314は、図4に示すように、
インクの供給側の内壁面に弁座316が設けられたハウ
ジング315の中に、シール317がばね318により
弁座316に押圧されるように付勢されて設けられた構
成となっている。これにより、通常は、ばね318の付
勢力によりシール317が弁座316を押圧し、排出側
から供給側へはインクが流れないが、供給側からインク
が供給されると、ばね318の付勢力に抗してシール3
17が押し上げられ、供給側から排出側へインクが流れ
る。
【0038】ここで、メインタンク51から記録ヘッド
H1へのインク供給動作について説明する。
【0039】始めに、メインタンク51からサブタンク
60へのインク供給動作について説明する。
【0040】まず、サブタンク60の大気開放弁31
2、吸引弁311および連通弁313を閉じ、吸引室6
1を密閉する。ついで、吸引用ポンプ80の駆動により
吸引室61内の空気を排出して吸引室61内を負圧とす
る。これにより、メインタンク51内のインクが吸引室
61に供給される。
【0041】次いで、吸引室61内の液面検出等により
吸引室61内に一定量のインクが供給されたら、吸引用
ポンプ80の駆動を停止し、大気開放弁312、吸引弁
311および連通弁313を開く。すると、開放室62
は大気に対して開放されているので、吸引室61内のイ
ンクは、連通チューブ45を介して、吸引室61内の液
面高さと開放室62内の液面高さが同一になるまで開放
室62に供給される。以上でメインタンク51からサブ
タンク60へのインク供給が終了する。
【0042】次いで、サブタンク60からエアバッファ
B4へのインク供給動作について説明する。
【0043】まず、大気開放弁312、連通弁313お
よび循環弁V7を閉じ、吸引用ポンプ80を駆動する。
これにより、サブタンク60の吸引室61内が負圧にな
り、循環チューブ42を介してエアバッファB4内の空
気が吸引室61に向かって吸引され、エアバッファB4
が負圧になる。
【0044】エアバッファB4が負圧になることで、開
放室62内のインクが供給チューブ43を介してエアバ
ッファB4内に供給される。エアバッファB4内へのイ
ンクの供給によりエアバッファB4内の液面が上昇し、
循環チューブ42の上端に接触すると、エアバッファB
4内のインクが循環チューブ42を通って吸引室61に
送られる。またこのとき、メインタンク51内のインク
も吸引室61に供給される。
【0045】一定時間が経過したら、吸引用ポンプ80
の駆動を停止し、大気開放弁312および連通弁313
を開く。以上により、エアバッファB4には、循環チュ
ーブ42の上端の高さまでインクが供給される。
【0046】エアバッファB4から記録ヘッドH1への
インク供給は、記録ヘッドH1のノズルでの毛管現象に
より自然になされる。ただし、初期の、ヘッドチューブ
401内にインクが満たされていない状態では、後述す
るヘッド回復系3(図1参照)を用いて、強制的に記録
ヘッドH1にインクを吸引する。
【0047】以上説明したように、本実施形態のインク
ジェット記録装置では、メインタンク51からサブタン
ク60へインクを供給している間でも、開放室62内の
インクをエアバッファB4に供給可能である。また、こ
のとき、循環弁V7が開かれているので、エアバッファ
B4から記録ヘッドH1にインクを供給することが可能
である。従って、メインタンク51からサブタンク60
内にインクを供給している間も、記録ヘッドH1からイ
ンクを吐出して記録を行うことができる。また、メイン
タンク51からサブタンク60へのインク供給を行って
いなければ、記録動作中でもメインタンク51を交換す
ることができる。
【0048】再び図1を参照すると、キャリッジ1の往
復移動範囲内かつ印字領域100外で記録ヘッドH1〜
H12のノズル面(ノズルが開口した面)と対向する位
置には、記録ヘッドH1〜H12のインク吐出特性を良
好に維持するためのヘッド回復系3が配置されている。
また、ヘッド回復系3と印字領域100との間には、ブ
レード4および予備吐出箱5が設けられる。
【0049】ブレード4は、ノズル面をワイピングする
ことによって、インク吐出により発生しノズル面に付着
したインクミスト等を払拭するものであり、これにより
安定した吐出が保たれる。ブレード4の材質としては、
耐久性および耐インク性を考慮し、シリコーンゴムやウ
レタンゴムが用いられる。また、ブレード4の先端はノ
ズル面に対して0.7〜1.5mm侵入しており、その分
だけブレード4が撓んでワイピングがなされる。
【0050】予備吐出箱5は、ブレード4と印字領域1
00との間に位置し、ワイピングによりノズル内に生じ
る僅かな混色インクを除去し、また、キャリッジ1の1
回の走査で吐出を行わなかったノズルに対してエージン
グを行うために、印字とは別の空吐出により吐出された
インク滴の受け箱である。
【0051】ヘッド回復系3は、各記録ヘッドH1〜H
12のノズル面をそれぞれキャッピングするキャップC
1〜C12と、キャップC1〜C12を介して記録ヘッ
ドH1〜H12内のインクを吸引するための吸引ポンプ
(図9参照)とを備えており、キャッピングした状態で
吸引ポンプを駆動して強制的にインクを記録ヘッドH1
〜H12から吸引し、ノズル内部の残留気泡をノズル外
に排出する。これは、ノズル面にゴミや塵埃が付着した
りノズル内にゴミ等が進入しても、それらを洗い流して
安定した吐出を維持する効果もある。
【0052】記録ヘッドH1〜H12は長時間放置され
ると、キャッピングしていてもノズル内のインクは緩慢
ではあるが蒸発して増粘するので、この増粘インクをノ
ズル外に排出するために、この吸引回復処理は記録開始
時にも行われる。
【0053】また、図3(a)に示したように、各キャ
ップC1〜C12は、第1〜第4の記録ヘッド群HG1
〜HG4に対応して第1〜第4のキャップ群CG1〜C
G4に分けられ、記録ヘッドH1〜H12へのキャッピ
ング動作は、キャップ群単位で行われる。各キャップ群
CG1〜CG4について、第1のキャップ群CG1で代
表して説明すると、このキャップ群CG1を構成する3
つのキャップC1〜C3のうち、図示左端のキャップC
1は吸引ポンプと接続された吸引用のキャップであり、
他のキャップC2,C3は、吸引ポンプとは接続されて
いない保護用のキャップである。なお、各記録ヘッドH
1〜H12のノズル面が全てキャップC1〜C12と対
向するときのキャリッジの位置をホームポジションとい
う。
【0054】また、図5に示すように、同じ記録ヘッド
群内での各記録ヘッドH1〜H3,H4〜H6,H7〜
H9,H10〜H12は、それぞれピッチP1で配列さ
れ、隣接する記録ヘッド群間での隣り合う記録ヘッドH
3、H4,H6、H7,H9、H10のピッチはピッチ
P1の2倍のピッチP2となっている。もちろん、各キ
ャップC1〜C12の配列についても同様である。
【0055】さらに、図1に示すように、記録装置本体
に固定されたステー8には、キャリッジ1がホームポジ
ションに位置するときに、前述した循環弁V1〜V12
に対して押圧力を作用させることで循環弁V1〜V12
の開閉を制御するための弁制御機構7が設けられてい
る。ステー8は、保護部材9の端部の固定を兼ねるもの
で、ステー8と主走査レール2aとは、連結部材(不図
示)により互いに固定されている。従って、弁制御機構
7によりキャリッジ1が押されても、主走査レール2a
が撓むことはない。
【0056】弁制御機構7は、循環弁V1〜V12の数
よりも1つ多い13個のレバーL1〜L13を有し、こ
れら各レバーL1〜L13はキャリッジ1の主走査方向
に一定のピッチ(各循環弁V1〜V12の配列ピッチと
等しいピッチ)で、この順に配列される。各レバーL1
〜L13のうちレバーL2〜L13は、キャリッジ1が
ホームポジションに位置するときに各循環弁V1〜V1
2と対向する位置に配置される。
【0057】ここで、循環弁V1〜V12の構造および
弁制御機構7の構造について、図6を参照して説明す
る。
【0058】図6は、図1に示したインクジェット記録
装置における、Bk用のインク経路についての循環弁お
よび弁制御機構(レバー)の断面構成図であり、以下の
説明ではBk用のインク経路について説明するが、他の
インク経路も同様である。
【0059】エアバッファB4に接続されたヘッドチュ
ーブ401は、その一部位が押圧体323と受部材32
4とに挟まれている。押圧体323のヘッドチューブ4
01に接触する部位は、R部が形成された尖鋭形状とな
っている。押圧体323は、キャリッジ1に片持ち支持
された板ばね322に弾性的に支持されている。
【0060】押圧体323と受部材324とで挟持され
る部位の上下近傍において、上方ではヘッドチューブ4
01はエアバッファB4の下端に接続され、下方ではヘ
ッドチューブ401は固定部材325でキャリッジ1に
固定されている。従って、ヘッドチューブ401が押圧
体323に押圧されても、押圧時および開放時にヘッド
チューブ401がよれることはない。
【0061】一方、弁制御機構7のレバーL8は、レバ
ー軸415に矢印A2方向に回動自在に支持されたピス
トンホルダー414と、ピストンホルダー414の先端
部に設けられた、押圧体323を押圧するためのピスト
ン411と、ピストン411の押圧力量を調整する圧縮
ばね413と、ピストン411の一定以上の突出を防止
するピストンストッパ412と、ピストンホルダー41
4を循環弁V7に向けて回動させるための、カム軸41
7に固定されたカム416と、ピストンホルダー414
を循環弁V7とは反対方向に向けて付勢する戻しばね4
18とを有する。
【0062】レバーL8は循環弁V7の押圧体323に
対向して配置されている。カム416がカム軸417を
中心に矢印A2方向に回転されると、それに伴ってピス
トンホルダー414も同様に回動し、ピストン411が
板ばね322を押圧する。これにより、押圧体323と
受部材324との間でヘッドチューブ401が押し潰さ
れ、ヘッドチューブ401内の経路が閉じられる。そし
て、さらにカム416を同じ方向に回転させるか、また
は元の位相に戻すことによって、ピストンホルダー41
4は戻しばね418の付勢力によって戻され、ピストン
411による板ばね418の押圧が解除される。すなわ
ち、押圧体323と受部材324とによるヘッドチュー
ブ401の潰れが解除され、ヘッドチューブ401内の
経路が開かれる。
【0063】カム416の回転速度を遅くし、またカム
416のカム曲線を緩やかに形成することで、ピストン
411による押圧動作が緩やかに行われる。これによ
り、押圧体323がヘッドチューブ401を押し潰す動
作を緩慢に行わせることができる。同様にして、ピスト
ン411による押圧を解除する場合も、動作を緩慢に行
わせることができる。また、圧縮ばね413、板ばね3
22およびヘッドチューブ401で構成される復元弾性
系は直列ばね配列となるため、押圧部の等価ばね定数が
小さくなる。これにより、ピストン411による押圧動
作およびその解除動作時におけるヘッドチューブ401
の変形挙動(円形→偏平→内壁密着(押圧動作時)/内
壁密着→偏平→円形(解除動作時))が緩やかになる。
【0064】次に、上述したキャップC1〜C12およ
び吸引ポンプについて詳細に説明する。
【0065】上述したように、記録ヘッドH1〜H12
をキャッピングするキャップC1〜C12は第1〜第4
のキャップ群CG1〜CG4に分けられ、これらキャッ
プ群CG1〜CG4ごとにキャッピング動作を行う。以
下に、のキャップ群CG1〜CG4の駆動機構につい
て、図7を参照して説明する。
【0066】まず、図7(a)を用いて、第1のキャッ
プ群CG1について説明する。図7(a)に示すよう
に、第1のキャップ群CG1は、一端部において支点2
2を中心に矢印A3方向およびA4方向に回動自在に記
録装置本体に支持されたキャップレバー21と、キャッ
プレバー21の他端部に設けられた、第1の記録ヘッド
群HG1の各記録ヘッドH1〜H3をキャッピングする
キャップC1〜C3とを有する。キャップレバー21の
中間部には、矢印A4方向に突出するフォロア23aが
一体的に設けられているとともに、キャップレバー21
の他端部には、キャップレバー21を矢印A4方向に付
勢する戻しばね24が取り付けられている。この戻しば
ね24の付勢力によって、フォロア23aは、不図示の
駆動源により矢印A5方向およびA6方向に回転される
駆動軸35に固定されたキャップ昇降カム31のカム面
37に押圧される。
【0067】キャップ昇降カム31は円盤状のカムであ
り、そのカム面37には複数の凸部31a〜31cが設
けられる。この凸部31a〜31cがフォロア23aを
押圧することによって、戻しばね24の付勢力に抗して
キャップレバー21は矢印A3方向に回動し、キャップ
C1〜C3による記録ヘッドH1〜H3のキャッピング
がなされる。これらキャップレバー21や戻しばね24
の構造、およびキャップレバー21の駆動をカムによっ
て行う点は、第2〜第4のキャップ群CG2〜CG4も
同様である。また、図7(b)〜(d)に示すように、
第2〜第4のキャップ群CG2〜CG4に用いられるキ
ャップ昇降カム32〜34は、第1のキャップ群CG1
に用いられるキャップ昇降カム31と同じ駆動軸35に
固定され、駆動軸35の回転により全てのキャップ昇降
カム31〜34が同様に回転される。
【0068】第1〜第4のキャップ群CG1〜CG4で
は、キャップ昇降カム31〜34に設けられる凸部の位
置が異なる。第1のキャップ群CG1については、キャ
ップ昇降カム31を円周方向に12等分したとき、矢印
A5方向に0度、60度、120度の位置に凸部31a
〜31cが設けられている。同様に、第2のキャップ群
CG2については、0度、60度、210度の位置に凸
部が設けられ、第3のキャップ群CG3については、0
度、90度、240度の位置に凸部が設けられ、第4の
キャップ群CG4については、0度、90度、330度
の位置に凸部が設けられている。
【0069】従って、各キャップ群CG1〜CG4は駆
動軸35を30度ずつ回転させることで、各キャップ群
CG1〜CG4の昇降動作としては、図8に示すような
12のモードM1〜M12に切替え可能である。図8
(a)は、記録ヘッドH1〜H12のノズル面に対する
各キャップ群CG1〜CG4のキャッピング状態を模式
的に示したものであり、図8(b)は、各キャップ群C
G1〜CG4のキャッピング状態を表形式で示したもの
である。図8(b)において、“1”はキャッピングし
ている状態、“0”はキャッピングしていない状態を示
している。
【0070】これらのモード間の移行は、キャップ昇降
カム31〜34の回転によってなされるので、隣り合う
モードを介して行われる。例えば、モードがM1からM
3へ移行する場合は、必ずモードM2を経て動作する。
また、モードM1とモードM12とは互いに隣り合うモ
ードであるので、モードM12からモードM1への移行
も行える。なお、駆動軸35の回転方向を逆にすれば、
逆順への移行も行える。
【0071】図8に示したモードのうち、モードM2、
M6、M7、M9、M10については、全てのキャップ
群CG1〜CG4がキャッピングをしていない状態であ
るが、これは、キャップ昇降カム31〜34の切替えを
順次行うと時間がかかるため、キャッピングした状態か
ら解除に移行する時間を短縮するためである。
【0072】図3でも説明したように、各キャップC1
〜C12のうち、各キャップ群CG1〜CG4の最も左
端のキャップC1,C4,C7,C10は吸引用のキャ
ップとして用いられ、吸引ポンプに接続されているが、
次に、その吸引のための吸引ポンプについて、図9を参
照して説明する。なお、以下に説明する吸引ポンプは、
吸引用のキャップC1,C4,C7,C10ごとに設け
られる。
【0073】図9に示すように、この吸引ポンプは、加
圧台81と、加圧台81上に保持されるポンプチューブ
84と、ポンプチューブ84を押圧するためのコロ保持
部材86とを有する。
【0074】加圧台81は、一端部が記録装置本体に加
圧支点89を中心にして矢印A8方向およびA9方向に
回動自在に支持され、加圧ばね88により矢印A9方向
に付勢されている。加圧台81の上面には円弧状の凹部
81aが形成され、この凹部81aの上方には、不図示
の吸引ポンプ駆動モータにより回転される回転軸87に
固定されたコロ保持部材86が配置される。コロ保持部
材86は円盤状の部材であり、その外周部には、円周方
向に90度間隔で4つの転動コロ85が回転自在に軸支
される。
【0075】加圧台81とコロ保持部材86との間には
ポンプチューブ84が保持され、加圧ばね88の付勢力
により凹部81aと転動コロ85との間でポンプチュー
ブ84が押し潰される構成となっている。ここで、ポン
プチューブ84は常に複数の転動コロ85で押し潰され
るように加圧台81の凹部81aの大きさが設計されて
いる。ポンプチューブ84の吸引側は上記のキャップC
1,C4,C7,C10のいずれか1つに接続され、排
出側は、廃インクタンク(不図示)に接続される。
【0076】そして、上記吸引ポンプ駆動モータにより
コロ保持部材86を矢印A7方向に回転させると、ポン
プチューブ84が転動コロ85により扱かれ、これによ
り、キャッピングがなされた記録ヘッドからインクが吸
引され、廃インクタンクへ送られる。
【0077】また、加圧台81の近傍には、回転軸87
を中心に回転される加圧カム82が設けられている。加
圧カム82は凸部82aを有し、この凸部82aが加圧
台81を押圧することにより加圧台81は加圧ばね88
の付勢力に抗して矢印A8方向に回動する。これによ
り、加圧台81と転動コロ85とによるポンプチューブ
84の押圧が解除される。
【0078】次に、ヘッド回復ユニット3による吸引回
復動作について説明する。吸引回復動作には、全ヘッド
吸引と、選択ヘッド吸引との2種類の動作がある。全ヘ
ッド吸引は全ての記録ヘッドH1〜H12に対して吸引
回復動作を行うもので、初期のインク経路内にインクが
空の状態でヘッドチューブと記録ヘッドH1〜H12に
インクを充填する場合、および記録装置の動作開始直後
に記録ヘッドH1〜H12を回復する場合に行われる。
選択ヘッド吸引は、特定の記録ヘッドに対してのみ吸引
回復動作を行うもので、印字途中に行われる。
【0079】全ヘッド吸引について図10を参照して説
明する。
【0080】まず、図10(a1)に示すように、ホー
ムポジションにおいて、キャップ群昇降モードをM1と
して、キャップC1,C4,C7,C10により記録ヘ
ッドH1,H4,H7,H10に対して吸引回復動作を
行う。このとき、記録ヘッドH3,H6,H9,H12
については、吸引回復動作の対象となる記録ヘッドの各
色のもう一方の記録ヘッドであるため吸引はしない。す
なわち、これらの記録ヘッドH3,H6,H9,H12
に対応する循環弁V11,V1,V4,V8(図3参
照)は閉じておく。これは、上述したようにエアバッフ
ァB1〜B6は密閉空間であり、これらの循環弁V1
1,V1,V4,V8を開いたままであると記録ヘッド
H3,H6,H9,H12内のインクがエアバッファB
6,B1,B4内に逆流してしまうからである。
【0081】次に、キャリッジ1をピッチP1だけ図示
左方向に移動させるとともにキャップ群昇降モードをM
1からM2を経てM3として、図10(a2)に示すよ
うに、キャップC1,C4により記録ヘッドH2,H5
に対して吸引回復動作を行う。次に、キャリッジ1の位
置はそのままでキャップ群昇降モードをM4とし、図1
0(a3)に示すように、キャップC7,C10により
記録ヘッドH8,H11に対して吸引回復動作を行う。
最後に、キャリッジ1をさらにピッチP1だけ図示左方
向に移動させるとともにキャップ群昇降モードをM4→
M3→M2を経てM1とし、図10(a4)に示すよう
に、キャップC1,C4,C7,C10により記録ヘッ
ドH3,H6,H9,H12に対して吸引回復動作を行
う。以上で全ての記録ヘッドH1〜H12に対する吸引
回復動作が終了する。
【0082】なお、図10(b1)〜(b4)に、上述
した各動作における吸引回復の対象となる記録ヘッドと
吸引しない記録ヘッドとの対応を示す。
【0083】キャップ群CG1〜CG4の各モード間の
移行においては、キャップ群CG1〜CG4の昇降に先
立ち、図9に示した加圧台81によるポンプチューブ8
4の押圧を解除しておく。これは、ポンプチューブ84
が押圧された状態でキャッピングをすると、キャップC
1〜C12内の空気が記録ヘッドH1〜H12のノズル
内に押し込まれ、確実な吸引回復動作が行えなくなるか
らである。また、ポンプチューブ84が押圧された状態
でキャッピングを解除すると、逆にノズルからのインク
を引き出してしまう(いわゆる吸盤作用)ため、これを
防止する効果もある。
【0084】以上説明したように、キャップC1〜C1
2を複数のキャップ群CG1〜CG4に分け、各キャッ
プ群CG1〜CG4を構成する複数のキャップのうち一
つを吸引用キャップとすることで、吸引ポンプの数を記
録ヘッドH1〜H12の数分必要としなくなるため、記
録装置の構成が簡単になるとともに、小型化が可能とな
る。また、吸引ポンプの数を少なくしながらも、吸引回
復動作のためのキャリッジ1の移動量が少なくてすみ、
吸引回復動作に要する時間が短縮される。
【0085】次に、吸引回復動作のうちの選択ヘッド吸
引について説明する。
【0086】同色の2つの記録ヘッドにおいては、画像
データの振り分け比率がランダムであり駆動回数に差異
があることや、記録ヘッド固有の消耗(一方の記録ヘッ
ドの吐出不良、消耗癖を含む)により、各記録ヘッドが
同程度に吐出機能回復の必要があるとは限らない。その
ため、いずれか一方の記録ヘッドのみを吸引回復する場
合がある。
【0087】これは、駆動回数が少なく吸引回復の必要
がない記録ヘッドや、未だ消耗せず正常な記録ヘッドに
対して吸引回復を行うことは、インク消費量を無駄に増
やすことになり、吸引回復は条件により限定して行うこ
とが望ましいためである。また、吸引回復は印字中に行
われるため、吸引回復動作によって印字の時間的な連続
性が中断されると、記録紙上でのインクの浸透や蒸発に
より、中断後に吐出されたインクの浸透状態が中断前に
比べてわずかに変化する。そのため、画像全体として
は、中断した部分に色むらが生じてしまう。これを防止
するため、印字の縦断時間は短時間であることが好まし
い。
【0088】複数の記録ヘッドに対して吸引回復を行う
場合、キャップ群の昇降モードを切替えて吸引している
と時間がかかる。そこで、本実施形態では、以下のよう
にして特定の記録ヘッドのみに対して吸引回復を行う。
【0089】図11は、選択ヘッド吸引を説明するため
の図であり、記録ヘッドH3のみに対して吸引回復する
場合を示している。図11に示すように、記録ヘッドH
3のみに対して吸引回復する場合には、キャリッジ1を
ホームポジションから図示左方向にピッチP1の2倍だ
け移動させて記録ヘッドH3をキャップC1に対向させ
るとともに、キャップ群昇降モードをM5として第1の
キャップ群CG1を上昇させ、キャップC1により記録
ヘッドH3に対して吸引する。このとき、記録ヘッドH
10は記録ヘッドH3と同色のもう一方の記録ヘッドで
あるので、全ヘッド吸引の場合と同様の理由により、記
録ヘッドH10に対応する循環弁V12(図3参照)は
閉じられている。
【0090】また、第1の記録ヘッド群HG1の他の記
録ヘッドH1,H2に対して吸引回復を行う場合は、キ
ャップ群昇降モードは同様にM5であり、キャリッジ1
の位置が、ホームポジションまたはホームポジションか
ら図示左方向にピッチP1だけ移動させた位置となる。
さらに、第2の記録ヘッド群HG2の記録ヘッドH4〜
H6に対して吸引回復を行う場合はキャップ群昇降モー
ドをM8とし、第3の記録ヘッド群HG3の記録ヘッド
H7〜H9に対して吸引回復を行う場合はキャップ群昇
降モードをM9とし、第4の記録ヘッド群HG4の記録
ヘッドH10〜H12に対して吸引回復を行う場合はキ
ャップ群昇降モードをM12とする。
【0091】これらの場合でも、吸引回復を行う記録ヘ
ッドと同色のもう一方の記録ヘッドに対応する循環弁は
閉じられ、また、キャリッジ1の移動は、吸引回復する
記録ヘッドの位置に応じて、ホームポジションを基準と
してそこからピッチP1またはその2倍だけ図示左方向
に移動させればよい。
【0092】このように、吸引回復の際に、吸引回復を
行う記録ヘッドと同じエアバッファに接続されたもう一
方の記録ヘッドの循環弁を閉じておくことで、特定の記
録ヘッドに対してのみ確実に吸引回復を行うことができ
る。また、キャップを複数の群に分け、各群ごとに吸引
ポンプを設けることで、キャリッジ1をわずかに移動さ
せるだけで、ヘッド回復系の構成をそれほど複雑にしな
くても吸引回復に要する時間を短縮することができる。
【0093】次に、本実施形態のインクジェット記録装
置の動作、および上述した選択ヘッド吸引を適切に行う
ためのドットカウントについて、図12〜図14のフロ
ーチャートを参照しつつ説明する。上述した選択ヘッド
吸引は、以下に述べるドットカウントの条件により決定
される。
【0094】まず、1つの記録ヘッドに対して吸引回復
を行う場合について図12のフローチャートを参照しつ
つ説明する。
【0095】初期状態では、キャリッジ1はホームポジ
ションに位置している。印字動作が開始されると(S1
1)、副走査ローラ101および従動ローラ102によ
り記録紙104が印字領域100まで搬送される(S1
2)。次いで、印字動作開始前に全ての記録ヘッドH1
〜H12を良好な状態にするために、上述した全ヘッド
吸引を行う(S13)。次いで、キャリッジ1を印字領
域100に向かって移動させてブレード4によるワイピ
ングを行い(S14)、さらに、予備吐出箱5に、印字
前の予備吐出を行う(S15)。次いで、キャリッジ1
を主走査しながら所望の記録ヘッドからインクを吐出し
て記録紙104に1行分の印字を行い(S16)、記録
紙104を所定量だけ間欠送りする(S17)。
【0096】記録紙104を間欠送りしたら、印字がが
終了したか否かを判断し(S18)、印字が終了してい
れば、記録紙104を排紙し(S19)、その後、不図
示のカッターで記録紙104を切断して印字動作を停止
する(S20)。
【0097】一方、印字が終了していなければ、各記録
ヘッドH1〜H12ごとの駆動回数Dを所定の吸引レベ
ル値D1*と比較する(S21)。駆動回数は、記録ヘ
ッドH1〜H12の計数回路にて、記録ヘッド個別に1
走査ごと(往復走査の往の終了時、および復の終了時)
にカウントされている。ここで、駆動回数D≦吸引レベ
ル値D1*であれば、再び予備吐出を行い(S15)、
それ以降の同様の動作を繰り返す。ワイピングは、1枚
分の記録紙104の間なら特に必要ではない。駆動回数
D>吸引レベル値D1*であれば、その記録ヘッドのみ
を吸引回復するため、その記録ヘッドを選択する(S2
2)。例えば、UC色の記録ヘッドH3が駆動回数D>
吸引レベル値D1* であれば、前述した図11の状態と
なり、この記録ヘッドH3のみを吸引回復する。
【0098】その後、吸引回復した記録ヘッドの駆動回
数Dがリセットされ、ワイピングを行い(S14)、そ
れ以降の動作を繰り返す。そして、その間、吸引回復を
行った記録ヘッドのドットカウントが新たに行われる。
【0099】駆動回数Dの設定値は、記録ヘッドH1〜
H12の消耗特性から予め設定しておく。一方、キャッ
プ群CG1〜CG4の昇降については、キャップ昇降カ
ム31〜34の回転によって順位に切り替わっていくた
め、上記の記録ヘッドの選択を待って切替え動作を行う
と、その間、キャリッジ1は停止したまま待機状態とな
るため、無駄な時間が生じてしまう。
【0100】そこで、吸引レベル値D1*の設定値は、
記録ヘッドH1〜H12に吸引回復を行うべき限界駆動
回数よりも、キャップ昇降カム31〜34の切替え時間
分だけ短くした値を設定しておく。例えば、記録ヘッド
H1〜H12に吸引回復を行うべき限界駆動回数DLが
5×108回であり、キャップ昇降カム31〜34の切
替え時間が、記録ヘッドH1〜H12を連続して駆動し
た場合の駆動回数に換算して0.1×108回に相当す
る時間である場合、駆動回数レベル値D1*は、5×1
8−0.1×108=4.9×108回となる。こうす
ることで、例えば、記録ヘッドH3に吸引回復を行う場
合、その前にキャップ群の昇降モードがM2で、全ての
キャップ群CG1〜CG4が下がった状態であったとす
る。
【0101】このときに、駆動回数Dが吸引レベル値D
1*に達したとすると、キャップ群昇降モードは、M2
→M5へ移行しなければならないが、途中のM3、M4
を経なければならない。しかし、記録ヘッドがH3消耗
しきるまでまだ駆動回数に余裕があれば、その間に、キ
ャップ群昇降モードをM5に移行できるための準備をす
ることができる。つまり、キャリッジ1が走査している
間に、キャップ群昇降モードをM6の状態にし、全ての
キャップ群CG1〜CG4を下げておく。
【0102】そして、M6への移行が終了したら、直ち
に、キャップ群昇降モードをM6からM5に移行し、記
録ヘッドH3に対して吸引回復を行う。このように吸引
レベル値D1*を設定することで、無駄な時間を作るこ
となく、記録ヘッドの吸引回復を行うことができる。
【0103】以上は、1つの記録ヘッドのみに吸引回復
を行う場合の例であるが、実際には、1行の印字中に複
数の記録ヘッドの駆動回数Dが、吸引レベル値D1*を
超えてしまうこともある。この場合には、次の行の印字
の前に、複数の記録ヘッドに対して吸引回復を行わなけ
ればならないが、吸引レベル値D1*に加え、さらに以
下に述べる第2吸引レベル値D2*を導入することで、
吸引回復を効率的に行うことができる。
【0104】まず、3つ以上の記録ヘッドの駆動回数が
吸引レベル値D1*に同時に達した場合の第2吸引レベ
ル値D2*判定について、図13のフローチャートを参
照しつつ説明する。なお、図13には、Bk、Cy、U
Mの記録ヘッドが吸引レベル値D1*に達した場合の例
を示しており、図13において、DBはBkの記録ヘッ
ドH12の駆動回数、DCはCyの記録ヘッドH2の駆
動回数、DUMはUMの記録ヘッドH6の駆動回数であ
る。
【0105】駆動回数DB、DC、DUMの全てが吸引
レベル値D1*を超えている場合、駆動回数DB、D
C、DUMを第2吸引レベル値D2*と比較する。第2
吸引レベル値D2*は、吸引レベル値D1*よりも所定の
値だけ大きい値であり、この所定の値とは、1つの記録
ヘッドのキャリッジ1往復における、最大駆動回数の1
2ヘッド分の大きさである。式で表わすと、1つの記録
ヘッドのキャリッジ1往復における最大駆動回数をN
maxとすれば、 D2*−D1*>12×Nmax となる。Nmaxは、主走査の幅と画像解像度から決まる
値である。例えば、256ノズルの記録ヘッドで600
dpi(=ドットピッチ0.0423mm)の画像解像
度、記録紙A0幅(=840mm)の主走査をする場
合、Nmaxは、 Nmax=840/0.0423×256×2=1.02×
107 である。吸引レベル値D1*を3×108と設定すれば、
第2吸引レベル値D2*は、 D2*=2×108+12×1.02×107=3.02×
108 となる。また、第2吸引レベル値D2*は、限界駆動回
数DLから12×Nmax分小さい値でもある。すなわ
ち、 D2*<DL−12×Nmax である。実際に、 DL−12×Nmax=5×108−12×1.02×107
=3.8×108 である。
【0106】DB、DC、DUMとD2*との比較の結
果、DB、DC、DUMのいずれかが第2吸引レベル値
D2*よりも大きい場合、DB>D2*のみなら記録ヘッ
ドH12を選択し、DC>D2*のみなら記録ヘッドH
2を選択し、DUM>D2*のみなら記録ヘッドH6を
選択する。このようにして、吸引回復すべき記録ヘッド
を特定する。
【0107】そして、特定された記録ヘッドについて、
対応する吸引用のキャップの直上に位置するようにキャ
リッジ1を移動させ、記録ヘッドの選択が終了する。具
体的には、記録ヘッドH12が特定された場合には記録
ヘッドH12がキャップC9の真上に、記録ヘッドH2
が特定された場合は記録ヘッドH2がキャップC1の真
上に、記録ヘッドH6が特定された場合は記録ヘッドH
6がキャップC4の真上に位置するように、キャリッジ
1を移動させる。
【0108】一方、DB、DC、DUMのいずれも第2
吸引レベル値D2*を超えていない場合、すなわち、D
1*<DB<D2*、かつ、D1*<DC<D2*、かつ、
D1*<DUM<D2*である場合には、吸引回復する色
の順位を決めておき、例えば、順位色として、配列順の
左から、Ye,Ma,Cy,Bk,UM,UCとする。
従ってこの場合、まず、Cyの記録ヘッドH2を吸引回
復し、次にBkの記録ヘッドH12を吸引回復し、最後
にUMの記録ヘッドH6を吸引回復する。また、同色の
記録ヘッドについての順位は、記録ヘッドの番号の小さ
いほうを優先する。つまり、Bkの記録ヘッドH1とH
12では、記録ヘッドH1を記録ヘッドH12より優先
する。吸引回復した記録ヘッドの駆動回数はリセットさ
れる。
【0109】図13のフローにおいて、駆動回数DB、
DC、DUMと第2吸引レベル値D2*との比較の結
果、1色のみでなく、2色(例えばBkとUM)が第2
吸引レベル値D2*より大きい場合もある。この場合の
記録ヘッドの選択について、図14のフローチャートを
参照しつつ説明する。
【0110】まず、Bkの記録ヘッドH12の駆動回数
DBおよびUMの記録ヘッドH6の駆動回数DUMが第
2吸引レベル値D2*よりも大きい場合、図13で説明
したのと同様に順位色を選択する。次いで、その記録ヘ
ッドがそれと対応する吸引用のキャップの真上に位置す
るようにキャリッジを移動させ、吸引回復すべき記録ヘ
ッドの選択が終了する。記録ヘッドの選択が終了した
ら、順位色にしたがって吸引回復を行う。この例では記
録ヘッドH12を先に吸引回復し、次に、記録ヘッドH
6を吸引回復する。
【0111】(第2の実施形態)第1の実施形態ではキ
ャップ群CG1〜CG4の昇降モードの切替えによっ
て、吸引回復を行う記録ヘッドH1〜H12を選択する
例を示したが、各吸引ポンプの加圧台81によるポンプ
チューブ84の押圧状態をいくつかのモードに切替え可
能とすることによっても、吸引回復を行う記録ヘッドH
1〜H12を選択することもできる。なお、本実施形態
で用いられる記録装置の構成は、図9に示した加圧カム
82の形状を除いて第1の実施形態と同様であるので、
以下の説明では、特に断らない限り第1の実施形態で用
いた符号をそのまま用いる。
【0112】図15は、吸引ポンプの加圧台による押圧
状態の切替えによって吸引回復を行う記録ヘッドを選択
する場合の加圧モードの例を説明する図であり、同図
(a)は、転動コロの公転面への各加圧台の加圧状態を
模式的に示したものであり、同図(b)は、加圧台の加
圧状態を表形式で示したものである。図15(b)にお
いて、“1”は加圧している状態、“0”は加圧を解除
している状態を示している。
【0113】また、図15において、CP1〜CP4
は、図8に示した吸引ポンプの加圧台81に相当し、C
P1は第1のキャップ群CG1に対応する吸引ポンプの
加圧台、CP2は第2のキャップ群CG2に対応する吸
引ポンプの加圧台、CP3は第3のキャップ群CG3に
対応する吸引ポンプの加圧台、CP4は第4のキャップ
群CG4に対応する吸引ポンプの加圧台である。
【0114】図15に示すように、本実施形態では、4
つの加圧台CP1〜CP4のそれぞれの加圧状態を8つ
のモードP1〜P8に切替えることができる。このよう
な切替えは、第1の実施形態におけるキャップ昇降カム
と同様に、所定の凹凸を設けた4種類の加圧カムを同一
軸に所定の位相角で連結した構成とすることで可能であ
る。また、キャップ群CG1〜CG4の昇降モードにつ
いては、加圧モードがP2、すなわち全ての加圧台CP
1〜CP4による加圧が行われていないときに全てのキ
ャップ群CG1〜CG4が全開となっている以外は、全
てのキャップ群CG1〜CG4がキャッピング状態にあ
る。
【0115】特定の記録ヘッドに対して吸引回復を行う
かどうかは、加圧台CP1〜CP4による加圧がなされ
ているか否かで決まる。つまり、図9に示したコロ保持
部材86を回転させることにより吸引ポンプが駆動され
るが、このとき、加圧した状態であれば吸引動作がなさ
れ、加圧していない状態であれば吸引動作は行われな
い。
【0116】図16に、複数の記録ヘッドを同時に吸引
回復する例を示す。図16(a1)は記録ヘッドH1,
H4,H7,H10を同時に吸引回復する場合であり、
そのときの加圧モードは図16(b1)に示すようにP
1である。図16(a2)は記録ヘッドH2,H5を同
時に吸引回復する場合であり、そのときの加圧モードは
図16(b2)に示すようにP3である。図16(a
3)は記録ヘッドH8,H11を同時に吸引回復する場
合であり、そのときの加圧モードは図16(b3)に示
すようにP4である。図16(a4)は記録ヘッドH
3,H6,H9,H12を同時に吸引回復する場合であ
り、そのときの加圧モードは図16(b4)に示すよう
にP1である。以上の各動作において、循環弁V1〜V
12の開閉と選択、およびキャリッジ1の位置は、第1
の実施形態で述べたキャップ群CG1〜CHG4の昇降
モードの切替えによる吸引回復動作と同様である。つま
り、吸引回復の対象となる記録ヘッドの各色のもう一方
の記録ヘッドについては、それらに対応する循環弁が閉
じられており、また、吸引回復の対象となる記録ヘッド
が、吸引ポンプに接続されたキャップに対向するように
キャリッジ1が移動される。これらの吸引回復動作を順
番に行うことで、全ての記録ヘッドH1〜H12に対す
る吸引回復が行える。
【0117】図17に、1つの記録ヘッドのみを吸引回
復する例を示す。図17は、記録ヘッドH3のみを吸引
回復する例であり、この場合、加圧モードはP5で、第
1のキャップ群CG1に対応する吸引ポンプの加圧台C
P1のみを加圧させている。また、全てのキャップ群C
G1〜CG4がキャッピング状態にある。
【0118】このように、各加圧台CP1〜CP4の加
圧および解除をカムで切替えても、特定の記録ヘッドを
吸引回復することができる。この場合は、キャップ群C
G1〜CG4の昇降モードに対してモード数を少なくす
ることができるので、動作が簡略化される。その結果、
部品構成が簡単になり、記録装置を安価に提供できるよ
うになる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、保持タン
クと記録ヘッドとを接続する第2の供給路に設けられた
弁手段が、吸引回復を行う記録ヘッドについては第2の
供給路を開き、吸引回復を行わない記録ヘッドについて
は第2の供給路を閉じるように制御されるので、吸引回
復を行わない記録ヘッドから保持タンクにインクが吸引
されることなく、特定の記録ヘッドに対してのみ吸引回
復を行うことができる。また、回復手段が、キャップと
ポンプ機構とを有する構成の場合に、記録ヘッドおよび
キャップを互いに対応する複数の群に分け、これらキャ
ップの群ごとにポンプ機構を設けることで、吸引回復に
要する時間の短縮かと回復手段の構成の簡略化とを両立
することができる。
【0120】この場合にはさらに、吸引回復を行う記録
ヘッドに応じてキャップ群の動作を切替えるキャップ切
替え手段を設けたり、ポンプ機構がチューブポンプであ
る場合に、吸引回復を行う記録ヘッドに応じて、対応す
るキャップ群のチューブポンプの加圧台による加圧を切
替える加圧切替え手段を設けることで、吸引回復に要す
る時間をより短縮することができる。また、記録ヘッド
の駆動回数に応じて、記録動作中に吸引回復を選択的に
行うことによっても、吸引回復に要する時間を短縮する
ことができる。このように、吸引回復に要する時間が短
縮されることによって、記録動作の中断時間も短くな
り、結果的に記録品位を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すインクジェット
記録装置のキャリッジおよびヘッド回復系近傍の概略構
成図である。
【図2】図1に示したインクジェット記録装置のブラッ
クインクについてのインク経路を説明する図である。
【図3】ホームポジションにおける、ヘッドチューブと
記録ヘッドとの対応関係、および記録ヘッドとキャップ
との対応関係を正面から見た状態で示す模式図である。
【図4】逆止弁の断面図である。
【図5】ホームポジションにおける、記録ヘッドとエア
バッファとレバーとの関係を上方から見た状態で示す模
式図である。
【図6】循環弁および弁制御機構の断面構成図である。
【図7】ヘッド回復系のキャップ群の駆動機構を説明す
る図である。
【図8】キャップ群の動作モードを示す図である。
【図9】吸引ポンプの構成図である。
【図10】記録ヘッドに対する吸引回復動作の全ヘッド
吸引を説明する図である。
【図11】記録ヘッドに対する吸引回復動作の選択ヘッ
ド吸引を説明する図である。
【図12】図1に示したインクジェット記録装置の記録
動作のフローチャートである。
【図13】3つの記録ヘッドから1つを選択して吸引回
復を行う場合のフローチャートである。
【図14】2つの記録ヘッドから1つを選択して吸引回
復を行う場合のフローチャートである。
【図15】吸引ポンプの加圧台による押圧状態の切替え
によって吸引回復を行う記録ヘッドを選択する場合の加
圧モードの例を説明する図である。
【図16】加圧モードの切替えによって複数の記録ヘッ
ドを同時に吸引回復する例を説明する図である。
【図17】加圧モードの切替えによって1つの記録ヘッ
ドを吸引回復する例を説明する図である。
【図18】本出願人による出願で提案したインクジェッ
ト記録装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2a 主走査レール 2b ガイド板 3 ヘッド回復系 4 ブレード 5 予備吐出箱 6 インク供給系 7 弁制御機構 21 キャップレバー 31〜34 キャップ昇降カム 35 駆動軸 42 循環チューブ 43 供給チューブ 44 メインチューブ 45 連通チューブ 47 吸引チューブ 51 メインチューブ 60 サブタンク 61 吸引室 62 開放室 81,CP1〜CP4 加圧台 82 加圧カム 84 ポンプチューブ 85 転動コロ 86 コロ保持部材 88 加圧ばね 101 副走査ローラ 102 従動ローラ 104 記録紙 401,401,411,412 ヘッドチューブ B1〜B6 エアバッファ C1〜C12 キャップ CG1〜CG4 キャップ群 H1〜H12 記録ヘッド HG1〜HG4 記録ヘッド群 L1〜L13 レバー V1〜V12 循環弁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを収容するサブタンクと、 前記サブタンクから供給されたインクを空気とともに保
    持するために、第1の供給路を介して前記サブタンクと
    接続され、外部雰囲気に対して実質的に密閉された保持
    タンクと、 前記保持タンクにそれぞれ互いに独立した複数の第2の
    供給路を介して接続された、インクを吐出して被記録媒
    体に記録を行うための複数の記録ヘッドと、 前記各第2の供給路にそれぞれ設けられ、前記各第2の
    供給路を独立して開閉する弁手段と、 前記記録ヘッドの吐出特性を維持するために前記記録ヘ
    ッド内のインクを強制的に外部に吸引する吸引回復を行
    う回復手段とを有し、 前記弁手段は、前記各記録ヘッドのうち特定の記録ヘッ
    ドに対して吸引回復を行う際に、吸引回復を行う記録ヘ
    ッドについては前記第2の供給路を開き、吸引回復を行
    わない記録ヘッドについては前記第2の供給路を閉じる
    ように制御されるインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記各記録ヘッドおよび保持タンクは往
    復移動されるキャリッジに搭載されるとともに、前記第
    1の供給路は復元作用のあるゴム製のチューブで構成さ
    れ、前記サブタンクは、インクジェット記録装置本体に
    固定されている請求項1に記載のインクジェット記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記サブタンクに供給するインクを保持
    するメインタンクと、前記メインタンクと前記サブタン
    クとを接続する第3の供給路とをさらに有し、 前記サブタンクは、内部に大気を導入可能な大気開放
    弁、および内部の空気を排出するための排出機構が接続
    された吸引室と、大気に対して開放するとともに底部に
    おいて弁が設けられた連通経路によって前記吸引室と接
    続された開放室とで構成され、 前記第1の供給路は、弁が設けられて前記吸引室と前記
    保持タンクの底部とを接続し先端が前記保持タンクの中
    間部まで延びた循環経路と、前記開放室と前記保持端部
    の底部とを接続する供給経路とで構成される請求項2に
    記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記回復手段は、前記各記録ヘッドのイ
    ンク吐出面をそれぞれ塞ぐ複数のキャップと、前記複数
    のキャップのうち一つに接続された、前記記録ヘッド内
    のインクを吸引するためのポンプ機構とを有する請求項
    1、2または3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記サブタンク、第1の供給路、および
    複数の第2の供給路によって複数の記録ヘッドが接続さ
    れた保持タンクがそれぞれ複数個ずつ設けられ、 前記保持タンクに接続された記録ヘッドは全ての記録ヘ
    ッドの数よりも少ない複数の記録ヘッド群に分けられる
    とともに、前記キャップは前記記録ヘッド群に対応して
    複数のキャップ群に分けられ、 前記ポンプ機構は、前記キャップ群ごとに設けられてい
    る請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記吸引回復を行う記録ヘッドが属する
    前記記録ヘッド群に対応する前記キャップ群のみが前記
    記録ヘッドのインク吐出面を覆うように、前記各キャッ
    プ群を切替え駆動するキャップ切替え手段を有する請求
    項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記ポンプ機構は、外周部に複数のコロ
    を保持した円盤状のコロ保持部材と、前記コロ保持部材
    の外周部に対する加圧およびその解除が可能に設けられ
    た加圧台と、前記コロ保持部材と前記加圧台とに挟持さ
    れ一端が前記キャップに接続されたチューブとを有する
    チューブポンプである請求項5または6に記載のインク
    ジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記吸引回復を行う記録ヘッドが属する
    前記記録ヘッド群に対応する前記キャップ群に設けられ
    た前記ポンプ機構のみが駆動されるように、前記各ポン
    プ機構の前記加圧台による前記コロ保持部材への加圧を
    切替え駆動する加圧切替え手段を有する請求項7に記載
    のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記吸引回復は、記録動作中に、前記記
    録ヘッドの駆動回数に応じて選択的に行われる請求項1
    ないし8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装
    置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
    ために利用される熱エネルギーを発生するための電気熱
    変換体を備えている請求項1ないし9のいずれか1項に
    記載のインクジェット記録装置。
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