JP2000334975A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2000334975A
JP2000334975A JP15132399A JP15132399A JP2000334975A JP 2000334975 A JP2000334975 A JP 2000334975A JP 15132399 A JP15132399 A JP 15132399A JP 15132399 A JP15132399 A JP 15132399A JP 2000334975 A JP2000334975 A JP 2000334975A
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JP
Japan
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ink
holding chamber
head chip
chamber
jet printer
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JP15132399A
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English (en)
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Koichi Nakagome
浩一 中込
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インク吸収部材を設けずインク容器内の容積を
有効に利用すると共に、必要な負圧を安定して確保でき
インクの滴れ出しを確実に防止できるインクジェットプ
リンタを提供する。 【解決手段】印字ユニット40のインク保持室32が、
インク室41との連通を遮断されると共に大気導通口4
2に導通した大気開放状態で、フィルタ54を介してヘ
ッドチップ31にインクを補給し、印字が行われる。イ
ンク保持室32にインクを補給するときは、印字ユニッ
ト40が装置本体フレーム側壁68側に移動して用紙3
7の搬送領域外にあるキャッピング・ワイピングユニッ
ト39上に来ることにより、板状ピン72がスライド溝
49内に進入してスライド弁48を左方に移動させ、イ
ンク保持室32を大気導通口42との導通から遮断する
と共にインク室41と連通させ、他方ではキャップ63
が噴射ノズル57を外部から被覆し更にその内圧を上昇
させてインク滴れを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク容器内にイ
ンク吸収体を用いることなくインクの滴れを防止できる
インクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット方式のプリンタが
広く用いられている。このインクジェット方式によるプ
リンタには、気泡の発生する力でインク滴を飛ばすサー
マルジェット方式や、ピエゾ抵抗素子(圧電素子)の変
形によってインク滴を飛ばすピエゾ方式等がある。
【0003】そして、現在では、モノクロ印字ばかりで
なく、フルカラー印字も実現されている。フルカラー印
字は、通常、減法混色の三原色であるイエロー(黄
色)、マゼンタ(赤色染料名)及びシアン(緑味のある
青色)の3色のインクを用い、ものによっては、文字や
画像の黒色部分に専用されるブラック(黒)を加えた4
色のインクを用いて行なわれる。
【0004】これらは、色材たるインクをインク滴にし
てヘッドチップのノズルから噴射させて、そのインク滴
を紙、布などの被記録材に吸収させて文字や画像等の記
録(印字、印刷)を行なうものであり、騒音の発生が少
なく、特別な定着処理を要することもなく、インクの無
駄の無い印字方法である。
【0005】図9は、そのような印字を行うシリアル式
のインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタとい
う)の構成を模式的に示す斜視図である。同図に示すプ
リンタ1は、家庭で個人的に使用される小型のプリンタ
であり、キャリッジ2に印字を実行するヘッドチップ3
とインクを収容しているインクカートリッジ4が取り付
けられている。
【0006】キャリッジ2は、一方ではガイドレール5
により滑動自在に支持され、他方では歯付き駆動ベルト
6に固着している。これにより、ヘッドチップ3及びイ
ンクタンク4は、図の両方向矢印Bで示す装置本体(プ
リンタ1)の幅方向、つまり印字の主走査方向に往復駆
動される。このヘッドチップ3と装置本体の不図示の制
御装置との間にフレキシブル通信ケーブル7が接続さ
れ、このフレキシブル通信ケーブル7を介して制御装置
から印字データと制御信号がヘッドチップ3に送出され
る。
【0007】このヘッドチップ3に対向し、ヘッドチッ
プ3の上記主走査方向に延在して、装置本体のフレーム
8の下端部にプラテン9が配設されている。このプラテ
ン9に接して用紙10が給紙ローラ対11(下のローラ
は用紙10の陰になっていて図では見えない)と排紙ロ
ーラ対12(下のローラは同様に陰になって見えない)
により図の矢印Cで示す印字副走査方向(図の斜め左下
方向)に間欠的に搬送される。
【0008】この用紙10の間欠搬送の停止期間中に、
ヘッドチップ3は、モータ13により歯付き駆動ベルト
6及びキャリッジ2を介して駆動されながら、用紙10
に近接した状態でインク滴を噴射して紙面に印字する。
この用紙10の間欠搬送とヘッドチップ3による往復移
動時の印字との繰り返しによって用紙10の全面に印字
を行う。そして、印字で消費されたインクは、インクカ
ートリッジ4からヘッドチップ3に補給される。
【0009】このようなプリンタは、旧来はモノクロプ
リンタが主流であったが、昨今では前述したようにフル
カラープリンタがむしろ主流である。また、ヘッドチッ
プ3とインクカートリッジ4の構成では、キャリッジに
ヘッドチップ3が固定されていて、このヘッドチップ3
にインクカートリッジ4が着脱自在に係合して一体化す
るようになっているか、又はヘッドチップ3とインクカ
ートリッジ4とが共にヘッドユニットとして初めから一
体に構成されてキャリッジ2に着脱自在に固定されるも
のとがある。図9に示すプリンタ1は、ヘッドチップ3
とインクカートリッジ4とがヘッドユニットとして一体
に構成されているものを示している。
【0010】図10(a),(b),(c) は、上記プリンタ1に
おけるヘッドユニットのインクカートリッジ4の部分を
模式的に示す分解斜視図であり、同図(d) は、その下面
図(図9の矢印Aから見たヘッドチップ3の正面図)で
ある。このヘッドチップ3とインクカートリッジ4は、
同図(c) に示すように、インク補給部14を介して不可
分に一体に形成されている。
【0011】他方のインクカートリッジ4は、内部を3
つのインク室17(17a、17b、17c)に仕切ら
れている。各インク室17の中には、インクが重力で外
部に無用に流出しない程度の適度の状態でインクを保持
するための多孔質材料からなるインク吸収部材18が配
設され、マゼンタ、シアン、イエローの3色のインクが
夫々充填されている。
【0012】これら3つに仕切られたインク室17の下
部に位置するインク補給部14には、ヘッドチップ3に
インクを補給するインク補給孔19が各インク室17に
対応してそれぞれ形成されている。各インク室17の上
記3色のインクは、インク補給孔19から不図示のイン
ク流路を通じて、各色に対応するヘッドチップ3のノズ
ル列16に夫々補給される。
【0013】インクカートリッジ4のインク室17の上
には、同図(b) に示す内蓋20が熱溶着あるいは接着に
より固着されており、この内蓋20には各インク室17
に対応する位置に導通孔21が形成されている。組み立
て時において、この導通孔21を介してインク室17内
のインク吸収部材にインクが注入されてインクが充填さ
れる。
【0014】このインク充填後、内蓋19の上に更に枡
を伏せた形成の上蓋部材22が熱溶着あるいは接着によ
り固着され、この上蓋部材22と内蓋19との間に大気
室23が形成される。上蓋部材22の上面には1個の小
さな大気導通孔24が穿設されており、この大気導通孔
24から大気室23に大気が流入して滞留する。この滞
留する大気は上記3個の導通孔21を介してそれぞれの
インク室17に導通する。この大気の導通により、イン
ク室17の密封が解除されており、内部のインク吸収部
材に吸収・保持されているインクが円滑に流動してヘッ
ドチップ3に補給されるようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリンタ
は、近年開発されつつある携帯型のものに限らず、据置
型の大型のプリンタの場合でも、インクカートリッジを
交換することなく出来るだけ多くの枚数の用紙に印字で
きるようにするためには、インクカートリッジのインク
容量は多い程良いことは言うまでもない。
【0016】ところが、従来のインクカートリッジは、
上述したようにインク滴れ(噴射ノズルからのインクの
滴れ出し)を防止するためにインク室内にインク吸収部
材が設けられている。このため、インク吸収部材の分だ
けインクを収容するインク室の容積利用率が低下してい
る。この状態でインク室のインク収容量を大きくするた
めにはインクカートリッジそのものを大きく形成する以
外に方法は無い。
【0017】しかしながら、インクカートリッジを大き
くすると、プラテン上をヘッドチップと共に往復移動す
るインクカートリッジの移動スペースを確保するが必要
が生じてプリンタ全体として寸法が大きくなり、このた
め小型化の要望が強い家庭用向けのプリンタとしては対
応できないという問題が発生する。
【0018】また、そればかりでなく、インクカートリ
ッジが大きくなることによりヘッドユニットが大型にな
ると、その分だけヘッドユニットが重くなり、印字主走
査方向に往復走行するヘッドユニットの慣性が大きくな
る。慣性が大きいと、小さな駆動トルクでは往復走行が
不安定となって良質な印字結果が得られない。したがっ
て、安定した往復走行を行わせて印字品質を維持するた
めには、ヘッドユニットに往復走行を行わせるモータの
駆動トルクを大きくする、つまり、より大型のモータを
使用する必要がある。また、それと共にヘッドユニット
の往復走行のためのガイドレール材の剛性及びフレーム
材の剛性も高める必要がある。しかし、これでは更にプ
リンタが大型化するばかりでなく、消費電力が大きくな
り、また、製造コストが上昇して、とても個人向けの用
途に対応できない。
【0019】これに対して、近年ますますフルカラーの
写真画像やグラフィック画像の印刷需要が高まり、これ
に応じて各色インクの使用量が格段に増加している。例
えば、インク使用量の多い場合では、1枚の用紙片面に
50%もの付着率でインクが消費されることがある。こ
れは、通常の文字の印字では印字率(インク付着率)が
5%以下であることを考えると、これの10倍もの量で
あり、如何に大きなインク使用量であるかが分かる。
【0020】したがって、インクカートリッジの容量が
充分に大きくない場合には、僅か数十枚の用紙に印刷し
ただけでインクが無くなってしまうということがしばし
ば発生した。例えば、720dpiのインクジェットプ
リンタでは、通常1滴(1ドット)の噴射量は約20p
l(ピコリットル)くらいであるので、A4サイズの用
紙に付着率50%で印字を続けると、インクカートリッ
ジ容量が10ml(ミリリットル)の場合、用紙20枚
分しかインクがもたない計算になる。
【0021】このため、インクカートリッジを大きくし
て、印刷できる用紙枚数を多くするべきであると思われ
るが、前述したように、単にインクカートリッジを大き
くしたのでは、種々の問題が派生してきて、小型のプリ
ンタには実用化できないという問題があった。
【0022】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
上記の問題及び類似の問題を広く解決すべく、インク室
内にインク吸収部材を設けずにインク室内容積を有効に
利用すると共に、インクの滴れによる画質不良を生じさ
せないインクジェットプリンタを提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明に係わる
インクジェットプリンタの構成を述べる。本発明のイン
クジェットプリンタは、インク補給口を備えたインク容
器と、大気導通口を備え、上記インク補給口から補給さ
れたインクを保持するインク保持室と、噴射ノズルを備
え、上記インク保持室からインクの供給を受け、この供
給されたインクに圧力を作用させて所定方向に噴射させ
るヘッドチップと、上記インク容器と上記インク保持室
間に介設され、プリント動作中は上記インク補給口を閉
じてインクの補給を停止すると共に上記大気導通口を大
気開放し、インク補給時には上記インク補給口を開いて
インクの補給を許可すると共に上記大気導通口を閉じる
シャッタ機構ととを有して構成される。
【0024】そして、例えば請求項2記載のように、上
記インク容器、上記インク保持室、及び上記へツドチッ
プは互いに一体化されて構成されるようにしても良い。
また、上記インク容器は、例えば請求項3記載のよう
に、上記インク保持室に対して着脱自在に設置されるよ
うに構成しても良い。また、上記インク保持室は、例え
ば請求項4記載のように、内部にインク吸収体を充填さ
れるように構成しても良い。
【0025】また、例えば請求項5記載のように、少な
くとも上記ヘッドチップのインク噴射面を上記インク補
給時に被覆してインクの漏出を防止するキャップ機構を
有することが好ましく、また、少なくとも上記ヘッドチ
ップと上記インク保持室は、例えば請求項6記載のよう
に、一体になって所定方向へ往復走査移動するように構
成することが好ましい。そして、上記シャッタ機構は、
例えば請求項7記載のように、上記インク保持室と上記
ヘッドチップの走査移動に応じて上記インク補給口と上
記大気導通口を開閉するように構成され、上記キャップ
機構は、例えば請求項8記載のように、上記インク保持
室とヘッドチップの走査移動に応じて上記インク噴射面
へ脱着させるように構成することが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a) は、一実施の形態に
おけるインクジェットプリンタの主要部の構成を模式的
に示す斜視図であり、同図(b) はその印字ユニットの断
面図である。同図(a),(b) に示すように、インクジェッ
トプリンタ30は、インク滴を噴射して印字を実行する
印字ユニット40を備えている。
【0027】印字ユニット40は、ヘッドチップ31、
このヘッドチップ31に供給するインクを一時的に保持
するインク保持室32、及びこのインク保持室32にイ
ンクを補給するインク容器としてのインクカートリッジ
33とが一体になって形成されている。この印字ユニッ
トは、キャリッジ34に着脱自在に配設されている。
尚、同図(a),(b) に示す例では、ヘッドチップ31は、
以下の説明を分かり易くするために、1列のノズル列を
有するモノクロ印字用のヘッドチップを示している。
【0028】上記のキャリッジ34は、一方ではスライ
ド軸35に滑動自在に嵌合し、他方では、特には図示し
ないが、図9に示した歯付き駆動ベルト6と同様の駆動
帯に連結され、この駆動帯の往復回転駆動により、キャ
リッジ34と印字ユニット40が一体になって、所定方
向つまり図1(a) の両方向矢印Dで示す印字主走査方向
に往復走査移動するように構成されている。
【0029】この往復走査移動する下方にプラテン兼用
底板36が配置され、このプラテン兼用底板36の上
を、同図(a) の矢印Eで示す印字副走査方向に、用紙3
7が搬送ローラ38によって間欠搬送される。この用紙
37の間欠搬送の停止期間中に、ヘッドチップ31が上
記の往復走査移動を行いながら用紙37に近接した状態
でインク滴を噴射し、紙面に印字することを繰り返して
用紙37の全面に印字を行う構成となっている。上記イ
ンクカートリッジ33が往復走査移動する領域の用紙3
7が通過する領域の一方の外側(図1(a) に示す例では
右方外側)には、詳しくは後述するキャップ機構として
のキャッピング・ワイピングユニット39が設置されて
いる。
【0030】上記のインクカートリッジ33は、同図
(b) に示すように、インクを収容するための大きなイン
ク室41を備えている。インク室41の上部には、イン
ク室41の内圧を大気圧に開放するための大気開放孔4
3が設けられている。また、本例ではインク室41の一
側面に沿って通気路44が設けられ、その上端は大気導
通口42を形成し、下端は下部開口45を形成してい
る。この下部開口45は、常にはインク保持室32の内
部に連通し、ときに応じて遮断される。また、インク室
41の下部には、インク室41内に収容したインクをイ
ンク保持室32に補給するためのインク補給口46が、
インク保持室32に向けて開口している。
【0031】インク保持室32は、インクを一時的に保
持するために設けられており、上部略中央に、インク室
41の上記インク補給口46からインクの補給を受ける
ためのインク受給口47を形成されている。更にインク
保持室32の上部やや右方には大気開放孔51が通気路
44の下部開口45に対向して設けられている。そし
て、インク保持室32の下部には、ヘッドチップ31へ
インクを供給する供給口53が設けられており、その上
部にはインク内部のゴミ等がヘッドチップ31内に流入
することを防止するためのフィルタ54が配設されてい
る。
【0032】上記のインク供給口46とインク受給口4
7との間、及び通気路44の下部開口45と大気開放孔
51との間には、シャッタ機構としてのスライド弁48
がスライド溝49内に摺動自在に介設されている。この
スライド弁48には、インク補給連絡孔48aと大気導
通連絡孔48bが設けられている。スライド弁48は、
その左端に当接する押し螺旋ばね52により付勢されて
おり、この押し螺旋ばね52の押し付勢力により、スラ
イド弁48は、常には、同図(b) に示す右方位置に在っ
て、インク補給口46とインク受給口47との連通を遮
断すると共に、対向する大気開放孔51と通気路44の
下部開口45との間に大気導通連絡口48bを位置させ
てこれらを連通させ、インク保持室32内を大気開放す
る。
【0033】また、スライド弁48が押し螺旋ばね52
の押し付勢力に抗して左方位置に移動したときは、上記
とは逆に対向するインク補給口46とインク受給口47
間にインク補給連絡口48aを位置させてインク室41
とインク保持室32内とを連通させ、通気路44の下部
開口45と大気開放孔51との連通を遮断する。
【0034】なお、インク室41のインク補給口46と
インク保持室32のインク受給口47は、インクの授受
が円滑に行われるように、夫々中心が略同軸になるよう
に配置されている。また、上記の通気路44の下部開口
45とインク保持室32の大気開放孔51も、夫々中心
が略同軸になるように形成されている。
【0035】ヘッドチップ31は、インク保持室32の
下面に密着させて設置してある。ヘッドチップ31の上
部に、インク保持室32の供給口53に連通するインク
受給孔55を設けてある。また、下面のインク噴射面5
6には、上記インク受給孔55とインク流路を介して連
通してインクを噴射する噴射ノズル57が図の紙面垂直
方向に多数並設されている。
【0036】図2(a) は上記キャッピング・ワイピング
ユニット39の断面図(図1(a) のE−E′断面矢視
図)であり、同図(b) はガイド部の拡大斜視図、同図
(c) は実働部の拡大斜視図である。同図(a),(b),(c) に
示すように、キャッピング・ワイピングユニット39
は、ガイド部58と、このガイド部58の内部中央に配
設された凸形状の押上げレール59と、この押上げレー
ル59に下部が嵌入してガイド部58内に摺動可能に配
置された実働部61とからなっている。
【0037】ガイド部58は上記の印字ユニット40が
キャリッジ34により往復走査移動する領域の用紙37
が通過する領域外となる右端においてプラテン兼用底板
36に固定されている。押上げレール59は用紙通過領
域側の端部が、プラテン兼用底板36の面からレール上
面まで徐々に登り坂となる傾斜面59−1を備えてい
る。また、押上げレール59の上面はプラテン兼用底板
36の面と平行しておらず、右方に行くに従いやや高く
なるように形成されている。
【0038】実働部61は、ベース部材61aと、その
下部に形成された上記押上げレール59に嵌入する係合
溝60を備えており、また、ベース部材61a上面の用
紙通過領域側の端部(図では左方の端部)に、柔軟部材
から成るワイパー62を備え、更に上面の略中央にキャ
ップ63を備えている。キャップ63は、可撓性材料か
らなり、ヘッドチップ31のノズル列全体を覆う大きさ
の長方形の枡形をなしており、その開口を上に向け、実
働部61の上面から下部の係合溝60内へ貫通する収納
孔64内の最上部においてキャップ支持台65上に設置
され、上下に摺動可能に配設されている。
【0039】キャップ支持台65は、螺旋ばね66を介
して昇降部材67に支持されており、昇降部材67は、
常には同図(a) に示すように係合溝60内に落ち込んで
いて、底板36上の押上げレール59の傾斜面59−1
の先端に近接する位置に降下している。上記のキャップ
支持台65は下向きの枡形をなし、昇降部材67は上向
きの枡形で外部側面と底面との境界は面取りされて所定
のRを形成され、後述するように、押上げレール59に
対し滑接し易いように形成されている。
【0040】また、キャップ支持台65の下向きの枡の
縁端部と、昇降部材67の上向きの枡の縁端部とは、互
いに対向し、全体が自由状態のときには螺旋ばね66の
付勢力により上下に反撥して、やや間隙を持って離れて
いる。
【0041】図2(a)に示されるように、実働部61の
図中右方のベース部材61a下部側面と装置本体フレー
ム側壁68間に、押し螺旋ばね69が介装されており、
この押し螺旋ばね69の付勢力により、実働部61は、
常にはその左端側面下部をガイド部58前部のストッパ
58−1に当接させて停止している。この実働部61の
右部には、ベース部材61aの右方側面上部を水平に右
方に延ばした後更に上に直角に延ばして、当接部材71
が形成されている。この当接部材71の先端よりも上方
に離れた位置に、装置本体フレーム側壁68に水平方向
に立設した板状ピン72が配設されている。
【0042】図3(a),(b) 及び図4(a),(b) は、上記構
成のインクジェットプリンタ30のインク補給の動作を
説明する図である。先ず、図3(a) は(以下図3(a) の
各部構成の省略されている番号については図1(b) を参
照)、インクカートリッジ33にインク73が略満杯に
貯留されており、インク保持室32もインク73が満杯
で、ヘッドチップ31により印字中の状態を示してい
る。この状態では、図1(b) に示したように、スライド
弁48が押し螺旋ばね52により付勢されて右方位置に
在り、インクカートリッジ33のインク補給口46とイ
ンク保持室32のインク受給口47間が遮断され、イン
ク保持室32の大気開放孔51とスライド弁48の大気
導通連絡孔48b及び通気路44の下部開口45が整合
して連通し、インク保持室32内が大気開放されてい
る。
【0043】したがって、ヘッドチップ31内部の噴射
ノズル57近傍のインク圧力は、インク保持室32内の
インク73の上面(この場合は満杯であるのでインク保
持室32の上面)とヘッドチップ31の下面すなわちイ
ンク噴射面56との高さの差h1に相当するインク圧で
あり、インク73の密度をρ、重力加速度をgとする
と、このインク圧は「ρ・g・h1」である。この高さ
の差h1に相当するインク圧ρ・g・h1とインクの流
路壁に対する表面張力等とが釣り合い、インク73が噴
射ノズル57先端部における外気との界面で適切なメニ
スカス形状を保って噴射ノズル57から滴れ出さないよ
うになっている。
【0044】なお、このようにインク73が噴射ノズル
57から滴れ出さないための高さの差h1の値は、イン
ク流路壁とインクとの濡れ性は勿論、インク73の物
性、噴射ノズル57の形状と大きさ、噴射ノズル57表
面の濡れ特性、印字ユニット40の移動によるgのかか
り具合によって変動する。
【0045】そして、上記の状態で印字を続けると、補
給されるべきインク経路のインクカートリッジ33のイ
ンク補給口46とインク保持室32のインク受給口47
間が遮断されているので、図3(b) に示すように(以下
図3(b) の各部構成の省略されている番号については図
1(b) 及び図3(a) を参照)、インク保持室32内のイ
ンク73が減少し、その減少したインク73の容積に応
じて、外部の大気が大気導通口42、通気路44、下部
開口45及びこれに連通している大気開放孔51を介し
てインク保持室32内に進入する。このときのヘッドチ
ップ31内部の噴射ノズル57近傍のインク73の圧力
は、ρ・g・h2になり、上記の初期のインク圧ρ・g
・h1よりも低くなる。
【0046】また、上記の図3(b) は、印字ユニット4
0がインクの補給状態に入る直前の状態を示している。
すなわち、印字ユニット40が図の左方の用紙搬送領域
を超え、同図の矢印Fで示すように、装置本体フレーム
側壁68側に移動してきて、先ず、噴射ノズル57がワ
イパー62によりワイピングされ、この後、インク保持
室32の右端側面がキャッピング・ワイピングユニット
39の当接部材71に当接する。このとき、ヘッドチッ
プ31のインク噴射面56とキャッピング・ワイピング
ユニット39の上面との間には、所定の間隙kが形成さ
れており、また、板状ピン72の先端は、スライド弁4
8のスライド溝49の進入口に対峙している。
【0047】この状態から更に印字ユニット40が装置
本体フレーム側壁68側に移動すると、図4(a) に示す
ように(以下図4(a) の各部構成の省略されている番号
については図2(a) 及び図3(a),(b) を参照)、インク
保持室32に押されてキャッピング・ワイピングユニッ
ト39が、図4(a) の矢印Hで示すように、ガイド部5
8内を右方に移動開始する。
【0048】これにより、キャッピング・ワイピングユ
ニット39の収納孔64内に在る昇降部材67は、同様
に右方に移動して押上げレール59の傾斜面59−1を
滑動して押上げレール59の上部に乗り上げる。この乗
り上げにより昇降部材67が収納孔64内を上昇し、螺
旋ばね66が圧縮され、この螺旋ばね66が圧縮された
ことによる伸長付勢力はキャップ支持台65を介してキ
ャップ63をヘッドチップ31の噴射ノズル57が配列
されている所定範囲のインク噴射面56に当接させて全
ての噴射ノズル57をキャッピングする。
【0049】また、これと同時に、スライド溝49内に
板状ピン72が相対的に進入し、その先端がスライド弁
48に当接して、押し螺旋ばね52の付勢力に抗してス
ライド弁48を左方に移動させ、先ず、インク保持室3
2の大気開放孔51と大気導通口42との連通を遮断す
る。このとき、インク室41のインク補給口46とイン
ク保持室32のインク受給口47との間は未だ遮断され
たままである。
【0050】上記に続いて、図4(b) に示すように(以
下図4(a) の各部構成の省略されている番号については
図2(a) 、図3(a),(b) 及び図4(a) を参照)、更に印
字ユニット40が装置本体フレーム側壁68側に移動す
ることにより、昇降部材67が右方に行くに従いやや高
くなる押上レール59の上面を滑動して更に上昇する。
これにより、可撓性のキャップ63が適切な圧力をもっ
て更にインク噴射面56に押圧されて、上記キャッピン
グにより外部から封止された空間内の内圧を僅かに上昇
させる。また、これと同時に、板状ピン72がスライド
弁48を更に左方に移動させてインク室41のインク補
給口46とインク保持室32のインク受給口47にイン
ク補給連絡孔48aを整合させ、インク室41とインク
保持室32を連通させる。
【0051】これにより、連通したインク補給口46と
インク補給連絡孔48a及びインク受給口47を介して
インク室41からインク73が自重によりインク保持室
32内に速やかに落下補給される。インク保持室32内
がインクで満たされると、ヘッドチップ31内部の噴射
ノズル57近傍のインク圧力は、インク室41内のイン
ク73の上面とヘッドチップ31のインク噴射面56の
各高さの差h3に相当する比較的高いインク圧となって
いるが、この状態のときは、上述したように、噴射ノズ
ル57を封止しているキャップ63の内部の圧力が適切
に上昇しており、噴射ノズル57からインク73が滴れ
出し難くなっている。
【0052】このように、インクカートリッジ33は、
内部にインク滴れ防止のための多孔質部材が無いので、
その容量一杯にインク73を収容することができ、ま
た、印字中はスライド弁48によりインク補給路を遮蔽
して噴射ノズル部におけるインク圧力を弱めるから、イ
ンク滴れ防止のための負圧発生機構などを備える必要も
なく、簡素な構成のキャッピング・ワイピングユニット
39によって噴射ノズル57を封止してインク補給時の
インク滴れを防止しながらインクの補給を速やかに行う
ことができる。
【0053】そして、インクの補給が終了したら、印字
ユニット40が印字領域方向に移動し、図4(b) から同
図(a) 、図3(b) 、同図(a) の順に、昇降部材67の降
下に伴ってキャップ63による噴射ノズル57のキャッ
ピングが解除されると共に、スライド弁48がスライド
溝49内を右方に移動して、インク室41とインク保持
室32との導通が再び遮断された後、インク保持室32
と大気導通口42が連通して、印字可能な状態に戻る。
【0054】尚、上記実施の形態では、インクを吸収保
持する多孔質部材をいずれの構成部分にも用いていない
が、インクカートリッジ33は論外としても、インク保
持室32に、多孔質部材を配設してその多孔質部材によ
って負圧を発生させるようにし、印字時の噴射ノズルか
らのインク滴れ出しをより確実に防止するようにしても
良い。そうすると、インク保持室に上述した高さの差h
1を所定の範囲内に収めるための寸法上の制約を設ける
必要が無くなり、また、インクの特性、ヘッドチップの
特性、動作速度等の種々の条件の設定を厳密に考慮する
必要もなくなり、設計の自由度が増して便利である。以
下これを他の実施の形態として説明する。
【0055】図5は、そのような他の実施の形態におけ
るインクジェットプリンタの印字ユニットの断面図であ
る。同図に示す印字ユニット75は、インク保持室76
とスライド弁77を除いて、その他の部分は、先の実施
の形態における図1(b) に示した印字ユニット40と同
一の構成である。以下の説明においては、図1(b) に示
した印字ユニット40と同一構成部分については図1
(b) に示した印字ユニット40と同一の番号を用いて説
明する。
【0056】図5に示すように、インク保持室76内に
は多孔質部材からなるインク吸収体78が配設されてい
る。そして、スライド弁77の板状ピン72(図1(a)
及び図2(a) 参照)に当接する端部近傍には下方に突設
された圧縮板77−1が形成されている。この圧縮板7
7−1はインク保持室76内に入り込んでいる。この圧
縮板77−1がスライド弁77の摺動に伴ってインク保
持室76内を摺動可能なように、インク保持室76の上
部は、一部切り欠かれている。この圧縮板77−1とイ
ンク保持室76の左端壁との間に上記のインク吸収体7
8が介装されている。
【0057】図6及び図7(a),(b) は、上記構成の印字
ユニットを備えた本実施の形態におけるインクジェット
プリンタのインク補給の動作を説明する図である。先
ず、図6は、インクカートリッジ33にインク73が略
満杯に貯留されており、インク保持室76のインク吸収
体78にも適度のインク73が浸み込んでいる。本例で
は、詳しくは後述するが、この状態のときにおけるイン
ク吸収体78のインク含有量が30%〜70%程度の範
囲になるように設定されており、これにより噴射ノズル
57内のインク圧力は、大気庄に対してやや負圧となっ
ている。
【0058】そのためインク73が噴射ノズル57と外
気との界面でメニスカス形状を保つことができ、インク
73が噴射ノズル57から滴れ出ない程度の適宜なイン
ク圧となっている。この状態で印字を行い、インク吸収
体78が保持するインク73が減少すると、この場合
も、その減少したインク73の量に応じた外部の大気が
大気導通口42からインク保持室76内に進入する。
【0059】そして、適宜なタイミングで、インク73
をインク保持室76に補給するために、印字ユニット7
5が、図7(a) に示すように、図の左方の印字領域から
用紙搬送領域を超えて装置本体フレーム側壁68側に移
動してきて、キャッピング・ワイピングユニット39に
より、噴射ノズル57がワイピングされ、噴射ノズル5
7がキャッピングされる。これと同時に板状ピン72に
押されるスライド弁77によりインク保持室76と大気
導通口42との連通が遮断され、圧縮板77−1による
インク吸収体78の圧縮が開始される。
【0060】そして、図7(b) に示すように印字ユニッ
ト75が装置本体フレーム側壁68側に更に移動するこ
とにより、インク室41とインク保持室76とが連通
し、インクカートリッジ33からインク保持室76への
インク補給が開始される。このとき、上記の圧縮板77
−1は所定の停止位置まで更に移動してインク吸収体7
8を圧縮している。
【0061】この圧縮された状態のインク吸収体78に
インク含有率が100%(空気が0%)になるまでイン
ク73が補給される。そして、インクの補給が完了する
と、印字ユニット75が印字領域方向に移動することに
より、図7(b) 、図7(a) 及び図6の順に状態が変化し
て、インク室41とインク保持室76との導通が遮断さ
れ、インク保持室76と大気導通口42とが導通すると
共に、インク吸収体78が圧縮から開放されて、インク
補充時の体積から、図6に示す元の体積に増加する。
【0062】このインク吸収体78が元の体積に戻った
ことにより、インク吸収体78の許容インク含有量がイ
ンク補充時よりも増加し、この許容インク含有量の増加
によってヘッドチップ31に対してインクの負圧が発生
する。このときの負圧は上記のようにインク吸収体78
の圧縮率の変化により発生するので、インク補給時に3
0%から70%程度の圧縮率になるように圧縮板77−
1、つまりスライド弁77の、移動量を設定すれば良
い。これにより、噴射ノズル57からのインクの滴れ出
しがより確実に防止される。
【0063】図8は、多孔質材料からなるインク吸収体
のインク含有量と負圧の関係を示す図である。同図は横
軸にインク吸収体の体積比インク含有量を示し、縦軸に
その負圧を示している。尚、横軸には、右から左へ、イ
ンク補給時のインク含有率100%のときの体積比イン
ク含有量をP1、圧縮開放時の体積比インク含有量をP
2、印字実行によってインクが減少したときの体積比イ
ンク含有量をP3で示している。
【0064】この図は、図7(b) に示した状態で体積比
インク含有量P1となり、図6に示した体積比インク含
有量P2のインク圧「−60」近傍の状態から印字を実
行して、図7(a) に示すインク補給直前の状態になるま
での間に、体積比インク含有量がP3になって、インク
圧がΔqだけ減少することを示している。即ち、印字中
は−60〜−70程度の適切な負圧が安定して得られて
いることを示している。
【0065】なお、上記の2例の実施形態においては、
何れもシャッタ機構をスライド弁方式としたが、これに
限らず、本発明のシャッタ機構はインク容器のインク補
給口及びインク保持室の大気導通口夫々に弁部材を設け
て独自に開閉させる方式としてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、インクカートリッジ内にインク吸収体を用いない
にも拘わらずインクを無用に滴らすことなく印字を行う
ことができるので、従来と同じ大きさのインクカートリ
ッジに収容可能なインク容量が増加するばかりでなく、
インクの減少によりインク吸収体に発生する負圧でかな
りの残量を残して使用不能になる状態が解消されて、収
容したインクを最後まで使用することが可能となり、こ
れにより、インクカートリッジの容積効率が向上して経
済的であると共に小型でありながら一度に多枚数の印字
が可能なインクジェットプリンタを提供することが可能
となる。
【0067】また、インク補給時には、噴射ノズルをキ
ャッピングする可撓性のキャップを用いてその伸縮によ
りキャップ内圧の調整を行うことにより、簡単な構成で
インク補給時にカートリッジのインク圧でインクが噴射
ノズルから滴れ出す不具合を防止でき、機内を汚すこと
なく円滑にインクの補給を行うことができる。
【0068】また、インクを一時的に保持するインク保
持室にインク吸収体を備えて負圧を発生させれば、ヘッ
ドチップの噴射ノズルに形成されるメニスカスの形状を
安定させて、インクの滴れ出しをより確実に防止するこ
とが更に容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は一実施の形態におけるインクジェットプ
リンタの主要部の構成を模式的に示す斜視図、(b) はそ
の印字ユニットの断面図である。
【図2】(a) は一実施の形態におけるインクジェットプ
リンタのキャッピング・ワイピングユニットの断面図、
(b) はそのガイド部の拡大斜視図、(c) は実働部の拡大
斜視図である。
【図3】(a),(b) は一実施の形態におけるインクジェッ
トプリンタのインク補給の動作を説明する図(その1)
である。
【図4】(a),(b) は一実施の形態におけるインクジェッ
トプリンタのインク補給の動作を説明する図(その2)
である。
【図5】他の実施の形態におけるインクジェットプリン
タの印字ユニットの断面図である。
【図6】他の実施の形態におけるインクジェットプリン
タのインク補給の動作を説明する図(その1)である。
【図7】(a),(b) は他の実施の形態におけるインクジェ
ットプリンタのインク補給の動作を説明する図(その
2)である。
【図8】多孔質材料からなるインク吸収体のインク含有
量と負圧の関係を示す図である。
【図9】従来のシリアル式のインクジェットプリンタの
構成を模式的に示す斜視図である。
【図10】(a),(b),(c) は従来のインクジェットプリン
タにおけるヘッドユニットのインクカートリッジの部分
を模式的に示す分解斜視図、(d) はその下面図(印字ヘ
ッドの正面図)である。
【符号の説明】
1 シリアル式インクジェットプリンタ 2 キャリッジ 3 ヘッドチップ 4 インクカートリッジ 5 ガイドレール 6 歯付き駆動ベルト 7 フレキシブル通信ケーブル 8 本体フレーム 9 プラテン 10 用紙 11 給紙ローラ対 12 排紙ローラ対 13 モータ 14 インク補給部 15 ヘッドチップ 16(16a、16b、16c) ノズル列 17(17a、17b、17c) インク室 18 インク吸収部材 19 インク補給孔 20 内蓋 21 導通孔 22 上蓋部材 23 大気室 24 大気導通孔 30 インクジェットプリンタ 31 ヘッドチップ 32 インク保持室 33 インクカートリッジ(インク容器) 34 キャリッジ 35 スライド軸 36 プラテン兼用底板 37 用紙 38 搬送ローラ 39 キャッピング・ワイピングユニット 40 印字ユニット 41 インク室 42 大気導通口 43 大気開放孔 44 通気路 45 下部開口 46 インク補給口 47 インク受給口 48 スライド弁(シャッタ機構) 48a インク補給連絡孔 48b 大気導通連絡孔 49 スライド溝 51 大気開放孔 52 押し螺旋ばね 53 供給口 54 フィルタ 55 インク受給孔 56 インク噴射面 57 噴射ノズル 58 ガイド部 59 押上げレール 59−1 傾斜面 60 係合溝 61 実働部 61a ベース部材 62 ワイパー 63 キャップ 64 収納孔 65 キャップ支持台 66 螺旋ばね 67 昇降部材 68 装置本体フレーム側壁 69 押し螺旋ばね 71 当接部材 72 板状ピン 73 インク 75 印字ユニット 76 インク保持室 77 スライド弁 78 インク吸収体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク補給口を備えたインク容器と、 大気導通口を備え、前記インク補給口から補給されたイ
    ンクを保持するインク保持室と、 噴射ノズルを備え、前記インク保持室からインクの供給
    を受け、この供給されたインクに圧力を作用させて所定
    方向に噴射させるヘッドチップと、 前記インク容器と前記インク保持室間に介設され、プリ
    ント動作中は前記インク補給口を閉じてインクの補給を
    停止すると共に前記大気導通口を大気開放し、 インク補給時には前記インク補給口を開いてインクの補
    給を許可すると共に前記大気導通口を閉じるシャッタ機
    構とを有することを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  2. 【請求項2】 前記インク容器、前記インク保持室、及
    び前記へツドチップは互いに一体化されていることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記インク容器は、前記インク保持室に
    対して着脱自在に設置されていることを特徴とする請求
    項1記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記インク保持室は、内部にインク吸収
    体を充填されていることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 少なくとも前記ヘッドチップのインク噴
    射面を前記インク補給時に被覆してインクの漏出を防止
    するキャップ機構を有することを特徴とする請求項1記
    載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 少なくとも前記ヘッドチップと前記イン
    ク保持室は、一体になって所定方向へ往復走査移動する
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリン
    タ。
  7. 【請求項7】 前記シャッタ機構は、前記インク保持室
    と前記ヘッドチップの走査移動に応じて前記インク補給
    口と前記大気導通口を開閉することを特徴とする請求項
    5又は6記載のインクジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記キャップ機構は前記インク保持室と
    前記ヘッドチップの走査移動に応じて前記インク噴射面
    へ脱着させることを特徴とする請求項7記載のインクジ
    ェットプリンタ。
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