JP2006231851A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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雄二 古閑
Takatoshi Takemoto
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Abstract

【課題】 ステーション供給方式のインクジェット記録装置において、記録ヘッドの小型化を図る。
【解決手段】 記録ヘッド100は、用紙上にインクを噴射するためのインク噴射部110と、インク噴射部110の上部に設けられ、インク噴射部110から噴射するためのインクを貯蔵するインク貯蔵部120とを備えており、インク貯蔵部120の内部には、4色のインクをそれぞれ分離して貯蔵する4つのサブタンク120a〜120dが形成されている。そして、インク貯蔵部120には、各サブタンク120a〜120dにインクを補充可能とするためのインク被供給口122a〜122dが、千鳥状に配置されている。このため、インク貯蔵部120の小型化(記録ヘッド100の小型化)を図ることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、記録ヘッドからインクを噴射することにより被記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録装置に関するものである。
従来のインクジェット記録装置としては、記録ヘッドにおいて被記録媒体上に噴射するためのインクを貯蔵するサブタンクとは別に、サブタンクへ補充するためのインクを貯蔵するメインタンクを備えたものが知られている。そして、こうしたインク供給方式のインクジェット記録装置のうち、サブタンクへインクを補充する必要が生じた場合にのみメインタンクとサブタンクとを接続してインクを供給する方式(いわゆるステーション供給方式)のものでは、インクの供給を受けるためのインク被供給口がサブタンクに設けられており、メインタンクのインクを供給するための供給ノズルをインク被供給口へ挿入することにより、メインタンクからサブタンクへインクを供給する。また、このようなインク供給方式のため、インク被供給口には、インク漏れを防ぐための弾性体部材(ゴム等)が用いられる。
一方、近年のインクジェット記録装置は、カラー記録を行うものが主流であり、記録ヘッドから複数色(例えばCMYK)のインクを噴射して画像の記録を行うように構成されている。このような構成のインクジェット記録装置において、記録ヘッドは、各色に対応する複数のサブタンクを有しており、上述のインク被供給口は各サブタンクに設けられる。そして、従来のインクジェット記録装置では、複数のインク被供給口が、全体として同一平面上に一列に配置されていた(特許文献1参照)。
特開2001−301197号公報
しかしながら、インク被供給口が一列に配置された構成では、記録ヘッドを小型化するためにはインク被供給口間の距離を短くする必要があるが、インク被供給口に用いる弾性体部材の設置スペースを確保しなければならない分、インク被供給口間の距離を十分短くすることができず、記録ヘッドを十分小型化することができないという問題があった。なお、弾性体部材を小さくすることでインク被供給口間の距離をある程度短くすることが可能となるが、弾性体部材を小さくすると密着性(シール性)が損なわれるおそれがあるため、このような方法でインク被供給口間の距離を短くするのには限界がある。
一方、供給ノズルとインク被供給口とは接合と離間とを繰り返すことから、少なからずインクが漏れるおそれがあるが、インク被供給口が同一平面上に設けられた構成では、インク被供給口に別の色のインク(隣接したインク被供給口から漏れたインク)が混入してインクの混色が生じるという問題があった。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、記録ヘッドの小型化を図ることを第1の目的とし、インク被供給口に別の色のインクが混入することを防ぐことを第2の目的としている。
請求項1に記載の発明は、上記第1の目的を達成するためになされたものであり、複数色のインクをそれぞれ分離して貯蔵する複数のサブタンクを有するとともに各サブタンクのインクを噴射ノズルから選択的に噴射して被記録媒体(インクにより画像を記録可能な媒体であり、例えば、用紙等のシート状媒体)上に画像記録を行う記録ヘッドと、各サブタンクへ供給するためのインクを貯蔵するメインタンクと、メインタンクのインクを各サブタンクへ供給するインク供給手段と、を備え、各サブタンクにはインクの供給を受けるためのインク被供給口が設けられており、インク供給手段がメインタンクのインクを各サブタンクに設けられたインク被供給口へ供給するように構成されたインクジェット記録装置において、各インク被供給口が、千鳥状(一直線上に並んだ状態ではなく、位置を交互にずらした状態)に配置されていることを特徴とするものである。
つまり、請求項1に記載のインクジェット記録装置は、記録ヘッドの各サブタンクに貯蔵されている複数色のインクをメインタンクから補充するように構成されており、インクを補充可能とするためのインク被供給口が千鳥状に配置されている。
このため、請求項1に記載のインクジェット記録装置によれば、記録ヘッドの小型化を図ることができ、ひいては、インクジェット記録装置の小型化を図ることができる。
すなわち、従来のように複数のインク被供給口が一直線上に(一列に)配置された記録ヘッドの場合、少なくとも記録ヘッドをそのインク被供給口列が配置可能な大きさに設計する必要があることから、そのインク被供給口列の長さによって記録ヘッドの小型化(具体的には、インク被供給口列の長手方向に沿った記録ヘッドの幅寸法の短縮化)が制限される。このため、記録ヘッドの小型化を図るには、インク被供給口間の距離をできるだけ短くする必要があるが、こうしたインク被供給口には、インク漏れ防止のシール部材としてゴム等の弾性体部材を設けるのが通常であり、弾性体部材の設置スペースを確保するためにインク被供給口間の距離がある程度必要となる。したがって、複数のインク被供給口が一直線上に配置された記録ヘッドは、十分な小型化を図ることができないという問題があった。
これに対し、請求項1に記載のインクジェット記録装置では、インク被供給口が千鳥状に配置されているため、複数のインク被供給口が一直線上に配置された構成に比べ、両端のインク被供給口間の距離を短くすることが可能となる。したがって、記録ヘッドの小型化を図ることができる。
さらに、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載のインクジェット記録装置において、各インク被供給口が、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられていることを特徴とするものである。
このようなインクジェット記録装置によれば、インク被供給口に別の色のインクが混入することを防ぐことができる。
すなわち、従来のように複数のインク被供給口が同一平面上に設けられたサブタンクの場合、隣接するインク被供給口同士の間隔を短くすると、インク被供給口に別の色のインク(隣接するインク被供給口用のインク)が混入する要因となる。
これに対し、請求項2に記載のインクジェット記録装置では、サブタンクに設けられた各インク被供給口が、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられているため、複数のインク被供給口が同一平面上に設けられた構成に比べ、インクの混色を生じにくくすることができる。
次に、請求項3に記載の発明は、上記第2の目的を達成するためになされたものであり、複数色のインクをそれぞれ分離して貯蔵する複数のサブタンクを有するとともに各サブタンクのインクを噴射ノズルから選択的に噴射して被記録媒体上に画像記録を行う記録ヘッドと、各サブタンクへ供給するためのインクを貯蔵するメインタンクと、メインタンクのインクを各サブタンクへ供給するインク供給手段と、を備え、各サブタンクにはインクの供給を受けるためのインク被供給口が設けられており、インク供給手段がメインタンクのインクを各サブタンクに設けられたインク被供給口へ供給するように構成されたインクジェット記録装置において、各インク被供給口が、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられていることを特徴とするものである。
つまり、請求項3に記載のインクジェット記録装置は、記録ヘッドの各サブタンクに貯蔵されている複数色のインクをメインタンクから補充するように構成されており、インクを補充可能とするための各インク被供給口が、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられている。
このため、請求項3に記載のインクジェット記録装置によれば、上述した理由(上記請求項2に記載のインクジェット記録装置について述べた理由)により、インク被供給口に別の色のインクが混入することを防ぐことができる。
ところで、このようにインク被供給口へインクを供給する構成においては、インク被供給口からインクがたれ落ちるなどの理由により、インク被供給口に別の色のインクが混入してしまうおそれがある。ここで、インク被供給口の配置される高さが一定でない場合には、その高さに応じてインクの混入しやすさが異なることが考えられる。
そこで、請求項4に記載の発明は、上記請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、各インク被供給口が、本インクジェット記録装置の通常使用状態で各サブタンクにおける側面(高さ方向の位置が一定でない面であり、具体的には、水平面(上面及び底面)以外の面、好ましくは鉛直面)となる側に設けられており、複数色のインクのうち最も濃い色のインクが、各インク被供給口のうち最も低い位置に配置されたインク被供給口へ供給されることを特徴とするものである。
つまり、請求項4に記載のインクジェット記録装置では、各インク被供給口が、各サブタンクの側面において千鳥状に配置されているため、各インク被供給口の配置される高さが一定とならない。そして、複数色のインクのうち最も濃い色のインクは、最も低い位置に配置されたインク被供給口へ供給される。
このため、請求項4に記載のインクジェット記録装置によれば、インク被供給口に別の色のインクが混入した場合にも、その影響を小さくすることができる。
すなわち、ある色(説明の便宜上「A色」という。)のインク用のインク被供給口に、別の色(説明の便宜上「B色」という。)のインクが混入した場合、A色が濃い色であるほど混色の影響が小さく、また、B色が濃い色であるほど混色の影響が大きくなる。一方、インク被供給口が異なる高さに配置されている場合には、高い位置に配置されているインク被供給口に比べ、低い位置に配置されているインク被供給口の方が、別の色のインクが混入する可能性が高くなる。例えば、インク被供給口からインクが漏れた場合、重力により下方に流れ落ちるからである。同じ理由から、低い位置に配置されているインク被供給口用のインクは、高い位置に配置されているインク被供給口用のインクに比べ、他のインク被供給口へ混入する可能性が低くなる。そこで、本インクジェット記録装置では、最も濃い色のインクが最も低い位置に配置されるインク被供給口へ供給されるようにしている。したがって、インクの混色が生じた場合にも、その影響を小さくすることができる。特に、濃い色のインクほど低い位置に配置されるインク被供給口へ供給されるように構成されていれば、一層効果的である。
また、請求項5に記載の発明は、上記請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置において、各インク被供給口は、本インクジェット記録装置の通常使用状態で各サブタンクにおける上面となる側に設けられており、複数色のインクのうち最も濃い色のインクが、各インク被供給口のうち最も低い面に設けられたインク被供給口へ供給されることを特徴とするものである。
つまり、請求項5に記載のインクジェット記録装置では、各インク被供給口が、各サブタンクの上面において、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられているため、各インク被供給口の配置される高さが一定とならない。そして、複数色のインクのうち最も濃い色のインクは、最も低い位置に配置されたインク被供給口へ供給される。
このため、請求項5に記載のインクジェット記録装置によれば、上述した理由(上記請求項4に記載のインクジェット記録装置について述べた理由)により、インク被供給口に別の色のインクが混入した場合にも、その影響を小さくすることができる。
一方、請求項6に記載の発明は、上記請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置において、各インク被供給口は、本インクジェット記録装置の通常使用状態で各サブタンクにおける側面となる側に設けられており、複数色のインクのうち最も濃い色のインクが、各インク被供給口のうち最も外側の面に設けられたインク被供給口へ供給されることを特徴とするものである。
つまり、請求項6に記載のインクジェット記録装置では、各インク被供給口が、各サブタンクの側面において、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられているため、サブタンクにおけるインク被供給口が設けられている側の側端面(インク被供給口が設けられている側の側面のうち、最も外側に位置する面)に対する各インク被供給口の距離が一定とならない。そして、複数色のインクのうち最も濃い色のインクは、最も外側の面に設けられたインク被供給口へ供給される。
このため、請求項6に記載のインクジェット記録装置によれば、インク被供給口に別の色のインクが混入した場合にも、その影響を小さくすることができる。
すなわち、上述のように、ある色(A色)のインク用のインク被供給口に、別の色(B色)のインクが混入した場合、A色が濃い色であるほど混色の影響が小さく、また、B色が濃い色であるほど混色の影響が大きくなる。一方、インク被供給口が、サブタンクにおけるインク被供給口が設けられている側の側端面に対して異なる距離に設けられている場合には、側端面から離れた面に設けられているインク被供給口に比べ、側端面から近い面に設けられているインク被供給口の方が、別の色のインクが混入する可能性が高くなる。例えば、インク被供給口からインクが漏れた場合、そのインクは側端面側へ向かって流れ落ちると考えられるからである。同じ理由から、側端面から近い面に設けられているインク被供給口用のインクは、側端面から離れた面に設けられているインク被供給口用のインクに比べ、他のインク被供給口へ混入する可能性が低くなる。そこで、本インクジェット記録装置では、最も濃い色のインクが、複数のインク被供給口のうち最も外側の面(側端面に最も近い面(側端面自体も含む))に設けられたインク被供給口へ供給されるようにしている。したがって、インクの混色が生じた場合にも、その影響を小さくすることができる。特に、濃い色のインクほど外側の面に設けられたインク被供給口へ供給されるように構成されていれば、一層効果的である。
次に、請求項7に記載の発明は、上記請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、記録ヘッドを搭載し被記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動可能に構成されたキャリッジを備え、インク供給手段は、記録ヘッドにより被記録媒体上に画像記録を行うことが可能な範囲である画像記録可能範囲の外側における所定のインク補充位置にキャリッジが位置している状態で、メインタンクのインクを各サブタンクに設けられたインク被供給口へ供給するように構成されており、各インク被供給口は、本インクジェット記録装置の通常使用状態で各サブタンクにおける上面となる側に設けられており、複数色のインクのうち最も濃い色のインクが、各インク被供給口のうち、キャリッジがインク補充位置に位置している状態で画像記録可能範囲から最も離れた側のインク被供給口へ供給されることを特徴とするものである。
つまり、請求項7に記載のインクジェット記録装置は、記録ヘッドを被記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動させて画像を記録するいわゆるシリアル方式のものであり、キャリッジが画像記録可能範囲の外側における所定のインク補充位置に位置している状態でメインタンクのインクを各サブタンクへ供給する。ここで、各インク被供給口は、各サブタンクの上面に設けられており、複数色のインクのうち最も濃い色のインクは、キャリッジがインク補充位置に位置している状態で画像記録可能範囲から最も離れた側のインク被供給口へ供給される。
このため、請求項7に記載のインクジェット記録装置によれば、インク被供給口に別の色のインクが混入した場合にも、その影響を小さくすることができる。
すなわち、ある色(A色)のインク用のインク被供給口に、別の色(B色)のインクが混入した場合、A色が濃い色であるほど混色の影響が小さく、また、B色が濃い色であるほど混色の影響が大きくなる。一方、キャリッジが画像記録可能範囲の外側におけるインク補充位置に位置している状態でインクを供給する構成では、キャリッジがインク補充位置に位置している状態で画像記録可能範囲から近い側に配置されているインク被供給口に比べ、画像記録可能範囲から離れた側に配置されているインク被供給口の方が、別の色のインクが混入する可能性が高くなる。キャリッジが画像記録可能範囲とインク補充位置との間を移動する際に、他のインク被供給口にインクが供給される位置(又はその近傍)を長く通過するからである。同じ理由から、画像記録可能範囲から離れた側に配置されているインク被供給口用のインクは、画像記録可能範囲から近い側に配置されているインク被供給口用のインクに比べ、他のインク被供給口へ混入する可能性が低くなる。そこで、本インクジェット記録装置では、最も濃い色のインクが、キャリッジがインク補充位置に位置している状態で画像記録可能範囲から最も離れた側のインク被供給口へ供給されるようにしている。したがって、インクの混色が生じた場合にも、その影響を小さくすることができる。特に、濃い色のインクほど画像記録可能範囲から離れた側のインク被供給口へ供給されるように構成されていれば、一層効果的である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[第1実施形態]
図1は、実施形態の多機能装置1の斜視図である。なお、以下の説明では、多機能装置1の通常使用状態(図1の状態)を基準として、「上」、「下」の方向を表現している。また、後述する操作パネル6の設けられている側を「前」、その反対側(後述する給紙装置2の設けられている側)を「後」と表現している。さらに、多機能装置1を正面から(操作パネル6の設けられている側から)見た方向として、「左」、「右」の方向を表現している。
多機能装置1は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、電話(音声通信)機能等を有したものであり、その後端部には、複数枚の用紙を蓄積可能に構成された給紙装置2が設けられている。本実施形態においては、被記録媒体として用紙を用いているが、OHP(overhead projector)用の樹脂フィルム等を用いることができることはいうまでもない。また、給紙装置2の下部前側には、インクジェット式のプリンタ3が設けられており、プリンタ3の前側には、排紙トレイ4が設けられている。さらに、プリンタ3の上側には、コピー機能及びファクシミリ機能のための読取装置5が設けられており、読取装置5の前端上面部には、操作パネル6が設けられている。
次に、プリンタ3の構成について説明する。
図2は、上方から見たプリンタ3の内部構造を表す概略構成図である。
同図に示すように、プリンタ3には、記録ヘッド100、記録ヘッド100を搭載したキャリッジ11、キャリッジ11を走査方向である左右方向へ移動自在に支持するガイド機構12、キャリッジ11を左右方向へ移動させるキャリッジ移動機構(図示省略)、給紙装置2から供給された用紙を搬送する用紙搬送機構(図示省略)などが設けられている。
また、プリンタ3には、左右方向に長く上下幅が小さな直方体状のフレーム16が設けられており、このフレーム16には、上述のガイド機構12、キャリッジ移動機構、用紙搬送機構などが装着され、さらに、このフレーム16の内部には、上述の記録ヘッド100及びキャリッジ11が左右方向へ移動可能に収容されている。
そして、フレーム16の後側板16aと前側板16bとには、図示しないが用紙導入口と用紙排出口とがそれぞれ形成されており、給紙装置2から供給された用紙は、用紙導入口からフレーム16の内部に導入され、用紙搬送機構により前方へ搬送されて用紙排出口からその前方の排紙トレイ4(図1参照)に排出される。また、フレーム16の底面部には、複数のリブを有する黒色のプラテン17が装着され、フレーム16の内部において、プラテン17の上を間欠的に移動する用紙に対して記録ヘッド100による記録(画像形成)が実行される。
ガイド機構12は、フレーム16内の後部において左右方向向きに配設されて左右両端部がフレーム16の左側板16cと右側板16dとにそれぞれ連結されたガイド軸12aと、フレーム16内の前部に形成された左右方向向きのガイドレール12bとを有しており、キャリッジ11の後端部がガイド軸12aに摺動自在に外嵌され、キャリッジ11の前端部がガイドレール12bに摺動自在に係合している。
キャリッジ移動機構は、図示しないが、キャリッジモータや、キャリッジモータによる駆動力をキャリッジ11に伝達するためのベルト機構などから構成されており、キャリッジモータの駆動によりキャリッジ11が左右方向へ移動する。
用紙搬送機構は、図示しないが、用紙搬送モータ、レジストローラ、排紙ローラ、用紙搬送モータによる駆動力をレジストローラや排紙ローラに伝達するためのベルト機構などから構成されており、用紙搬送モータの駆動により用紙が前方へ搬送される。
一方、フレーム16の前側に設けられたカートリッジ装着部には、後述するサブタンク120a〜120dへ供給するための4色のインクを貯蔵するメインタンク(インクカートリッジ)21a〜21dが装着されている。具体的に説明すると、メインタンク21aには、マゼンタのインクが貯蔵されており、メインタンク21bには、イエローのインクが貯蔵されており、メインタンク21cには、ブラックのインクが貯蔵されており、メインタンク21dには、シアンのインクが貯蔵されている。
そして、メインタンク21a〜21dは、4本の可撓性のインクチューブ22a〜22dを介して、フレーム16の右端付近に配置されたインク供給機構130に接続されている。具体的に説明すると、インクチューブ22aは、その一端がメインタンク21aに接続され、他端がインク供給機構130に接続されており、メインタンク21aのマゼンタのインクをインク供給機構130へ供給するためのインク供給路として機能する。また、インクチューブ22bは、その一端がメインタンク21bに接続され、他端がインク供給機構130に接続されており、メインタンク21bのイエローのインクをインク供給機構130へ供給するためのインク供給路として機能する。また、インクチューブ22cは、その一端がメインタンク21cに接続され、他端がインク供給機構130に接続されており、メインタンク21cのブラックのインクをインク供給機構130へ供給するためのインク供給路として機能する。また、インクチューブ22dは、その一端がメインタンク21dに接続され、他端がインク供給機構130に接続されており、メインタンク21dのシアンのインクをインク供給機構130へ供給するためのインク供給路として機能する。
インク供給機構130は、メインタンク21a〜21dのインクを後述するサブタンク120a〜120dへ供給するためのものであり、記録ヘッド100による用紙上への画像記録が可能な範囲(画像記録可能範囲)の外側(具体的には右側)における所定のインク補充位置にキャリッジ11が位置している状態(図2に示す状態)で、記録ヘッド100(具体的には、後述するインク貯蔵部120)の後面(後述するインク被供給口122a〜122dが設けられた面)と対向する位置に設けられており、インク供給機構駆動モータ140(図3参照)の駆動力によって前後方向(記録ヘッド100の後面に対し接近/離反する方向)に往復移動可能に構成されている。そして、インク供給機構130は、メインタンク21a〜21dに貯蔵されているインクを記録ヘッド100(具体的には、後述するインク貯蔵部120)に供給するための4本の管状の供給ノズル131a〜131dを備えている。具体的に説明すると、供給ノズル131aは、メインタンク21aからインクチューブ22aを介して供給されるマゼンタのインクを先端から噴射するように構成されている。また、供給ノズル131bは、メインタンク21bからインクチューブ22bを介して供給されるイエローのインクを先端から噴射するように構成されている。また、供給ノズル131cは、メインタンク21cからインクチューブ22cを介して供給されるブラックのインクを先端から噴射するように構成されている。また、供給ノズル131dは、メインタンク21dからインクチューブ22dを介して供給されるシアンのインクを先端から噴射するように構成されている。なお、メインタンク21a〜21dに貯蔵されているインクは、ポンプ30の加圧力によりインク供給機構130へ供給される。
一方、記録ヘッド100は、用紙上に画像記録を行うためのものであり、図3に示すように、用紙上にインクを噴射するためのインク噴射部110と、インク噴射部110の上部に設けられ、インク噴射部110から噴射するためのインクを貯蔵するインク貯蔵部120とを備えている。
インク噴射部110は、用紙上にインクを噴射するためのものであり、その下面には、用紙の搬送方向(前後方向)に沿って一列に配置された多数の噴射ノズルからなる噴射ノズル群(図示せず)が、4色(ブラック、シアン、イエロー、マゼンタ)のインクに対応して4組設けられており、キャリッジ11の移動方向(左右方向)に並設されている。
また、インク貯蔵部120は、インク噴射部110から噴射するインクを貯蔵するためのものであり、その内部には、4色のインクをそれぞれ分離して貯蔵する4つのサブタンク120a〜120dが形成されている。そして、記録ヘッド100において、各サブタンク120a〜120dに貯蔵された各色のインクは、インク噴射部110における対応する噴射ノズル群へ供給されるように構成されており、記録すべき画像を表す画像データに基づき各サブタンク120a〜120dのインクをインク噴射部110の噴射ノズルから選択的に噴射することで、用紙上に画像記録が行われる。
さらに、インク貯蔵部120の側面(後面)には、メインタンク21a〜21dからインクの供給(補充)を受けるためのインク被供給口122a〜122dが設けられている。具体的には、各サブタンク120a〜120dの側壁(後面の側壁)の上部位置に円形の開口が形成されており、各開口を塞ぐように弾性体部材(本実施形態では、円柱状のゴム部材)121a〜121dが固定されている。そして、各弾性体部材121a〜121dの中心部には、インク貯蔵部120の外側と内側とを連通する十字形の切り込みが入れられており、この切り込みにより、インク供給機構130の供給ノズル131a〜131dを挿入するためのインク被供給口122a〜122dが形成されている。このような構成により、インク被供給口122a〜122dは、供給ノズル131a〜131dが挿入されていない状態では、弾性体部材121a〜121dの復元力によって密閉(シール)された状態となっている。
また、インク貯蔵部120は、その上面における弾性体部材121b,121dの位置に対応する部分が上方へ突出しており、弾性体部材121b,121dが弾性体部材121a,121cに比べ高い位置に配置されている。これにより、インク被供給口122b,122dがインク被供給口122a,122cよりも高い位置に配置され、インク被供給口122a〜122dが後方から見て全体として千鳥状に配置されている(図3(a))。なお、本実施形態では、インク被供給口122aとインク被供給口122cとが同じ高さに配置されており、インク被供給口122bとインク被供給口122dとが同じ高さに配置されている。
一方、インク供給機構130の供給ノズル131a〜131dは、キャリッジ11が所定のインク補充位置に位置している状態(図2に示す状態)において、インク供給機構130がインク貯蔵部120に接近する方向(前方)へ移動されることにより、インク貯蔵部120後面に設けられた各インク被供給口122a〜122dに挿入されるように、各インク被供給口122a〜122dに対向して千鳥状に配置されている。具体的に説明すると、供給ノズル131aは、インク供給機構130がインク貯蔵部120に接近することによりインク被供給口122aに挿入され、メインタンク21aからインクチューブ22aを介してマゼンタのインクをサブタンク120aへ供給する。また、供給ノズル131bは、インク供給機構130がインク貯蔵部120に接近することによりインク被供給口122bに挿入され、メインタンク21bからインクチューブ22bを介してイエローのインクをサブタンク120bへ供給する。また、供給ノズル131cは、インク供給機構130がインク貯蔵部120に接近することによりインク被供給口122cに挿入され、メインタンク21cからインクチューブ22cを介してブラックのインクをサブタンク120cへ供給する。また、供給ノズル131dは、インク供給機構130がインク貯蔵部120に接近することによりインク被供給口122dに挿入され、メインタンク21dからインクチューブ22dを介してシアンのインクをサブタンク120dへ供給する。
以上説明したように、本第1実施形態の多機能装置1は、記録ヘッド100の各サブタンク120a〜120dに貯蔵されている4色のインクをメインタンク21a〜21dから補充するように構成されており、インクを補充可能とするためのインク被供給口122a〜122dが千鳥状に配置されている(図3(a))。
このため、本第1実施形態の多機能装置1によれば、インク貯蔵部120の小型化(記録ヘッド100の小型化)を図ることができ、ひいては、多機能装置1の小型化を図ることができる。
すなわち、仮に、インク被供給口122a〜122dが一直線上に(一列に)配置されている場合、インク被供給口122a〜122dの列が配置可能な大きさに設計する必要があることから、その列の長さによってインク貯蔵部120の小型化(具体的には、左右方向に沿った幅寸法の短縮化)が制限される。このため、インク被供給口122a〜122d間の距離をできるだけ短くする必要があるが、弾性体部材121a〜121dの設置スペースを確保するためにインク被供給口122a〜122d間の距離がある程度必要となる。したがって、インク被供給口122a〜122dが一直線上に配置する場合には、十分な小型化を図ることができない。
これに対し、本第1実施形態の多機能装置1では、インク被供給口122a〜122dが千鳥状に配置されているため、インク被供給口122a〜122dを一直線上に配置する場合に比べ、両端のインク被供給口122a,122d間の距離を短くすることが可能となる。したがって、インク貯蔵部120の小型化を図ることができる。
ところで、本第1実施形態の多機能装置1では、各インク被供給口122a〜122dが、各サブタンク120a〜120dの側面において千鳥状に配置されているため、各インク被供給口122a〜122dの配置される高さが一定とならない。そして、4色のインクのうち最も濃い色(ブラック)のインク及び2番目に濃い色(マゼンタ)のインクが、最も低い位置に配置されたインク被供給口122c,122aへそれぞれ供給される。
このため、本第1実施形態の多機能装置1によれば、インク被供給口122a〜122dに別の色のインクが混入した場合にも、その影響を小さくすることができる。
すなわち、各インク被供給口122a〜122dからインクが漏れ出した場合、そのインクは重力により下方へ流れ落ちる。ここで、インク被供給口122a,122cは、インク被供給口122b,122dに比べ低い位置に配置されているため、インク被供給口122b,122dからのインクがインク被供給口122a,122cに混入する可能性に比べ、インク被供給口122a,122cからのインクがインク被供給口122b,122dに混入する可能性は低い。そこで、別の色のインクが混入した場合の影響が小さく、かつ、別の色のインク用のインク被供給口へ混入した場合の影響が大きいインクである濃い色のインクを、低い位置に配置されたインク被供給口122a,122cへ供給するようにしている。したがって、インクの混色が生じた場合にも、その影響を小さくすることができる。
なお、本第1実施形態では、多機能装置1が、本発明のインクジェット記録装置に相当し、インク供給機構130が、本発明のインク供給手段に相当する。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の多機能装置1について説明する。第2実施形態の多機能装置1は、上記第1実施形態の多機能装置1と比較すると、外観(図1)は同じであるが、プリンタ3の内部構造(図2)が一部異なっている。具体的には、図4に示すように、第2実施形態の多機能装置1が備える記録ヘッド200のインク貯蔵部220において、インク被供給口122a〜122dは、後方から見て千鳥状ではなく一直線上に配置されており(図4(b))、さらに、各インク被供給口122a〜122dが、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられている(図4(a))。このため、第2実施形態の多機能装置1が備えるインク供給機構230において、供給ノズル131a〜131dは、前方から見て、千鳥状ではなく一直線上に配置されており、さらに、その先端位置が、隣接する供給ノズルの先端位置と異なっている(図4(a))。つまり、第2実施形態の多機能装置1は、上記第1実施形態の多機能装置1と比べ、インク被供給口122a〜122d及び供給ノズル131a〜131dの配置のみが異なる。その他、上記第1実施形態の多機能装置1と共通する構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
記録ヘッド200のインク貯蔵部220は、その側面(後面)の上部における弾性体部材121b,121dの位置に対応する部分が内側(前方)へ凹んでおり、弾性体部材121b,121dが、弾性体部材121a,121cに比べ、インク貯蔵部220の後端面(インク貯蔵部220における後面(インク被供給口122a〜122dが設けられている側の面)のうち、最も外側(後方)に位置する面)223に対して離れた位置に設けられている。これにより、インク被供給口122b,122dが、インク被供給口122a,122cよりも、インク貯蔵部220の後端面223に対して離れた位置に設けられ、各インク被供給口122a〜122dが、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられている。なお、本実施形態では、インク被供給口122aとインク被供給口122cとが、インク貯蔵部220の後端面223に設けられており、インク被供給口122bとインク被供給口122dとが、インク貯蔵部220の後端面223に対して同じ距離だけ離れた位置に設けられている。
一方、インク供給機構230の供給ノズル131a〜131dは、キャリッジ11が所定のインク補充位置に位置している状態において、インク供給機構230がインク貯蔵部220に接近する方向(前方)へ移動されることにより、インク貯蔵部220後面に設けられた各インク被供給口122a〜122dに挿入されるように、各インク被供給口122a〜122dに対向して配置されている。
以上説明したように、本第2実施形態の多機能装置1は、記録ヘッド200の各サブタンク220a〜220dに貯蔵されている4色のインクをメインタンク21a〜21dから補充するように構成されており、インクを補充可能とするための各インク被供給口122a〜122dが、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられている(図4(a))。
このため、本第2実施形態の多機能装置1によれば、インク被供給口122a〜122dに別の色のインクが混入することを防ぐことができる。
すなわち、仮に、インク被供給口122a〜122dが同一平面上に設けられている場合、隣接するインク被供給口同士の間隔を短くすると、インク被供給口122a〜122dに別の色のインク(隣接するインク被供給口用のインク)が混入する要因となる。
これに対し、本第2実施形態の多機能装置1では、各インク被供給口122a〜122dが、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられているため、インク被供給口122a〜122dを同一平面上に設ける場合に比べ、インクの混色を生じにくくすることができる。
ところで、本第2実施形態の多機能装置1では、各インク被供給口122a〜122dが、各サブタンク220a〜220dの側面において、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられているため、インク貯蔵部220の後端面223に対する各インク被供給口122a〜122dの距離が一定とならない。そして、4色のインクのうち最も濃い色(ブラック)のインク及び2番目に濃い色(マゼンタ)のインクが、インク貯蔵部220の後端面223に設けられたインク被供給口122c,122aへそれぞれ供給される。
このため、本第2実施形態の多機能装置1によれば、インク被供給口122a〜122dに別の色のインクが混入した場合にも、その影響を小さくすることができる。
すなわち、各インク被供給口122a〜122dからインクが漏れ出した場合、そのインクはインク貯蔵部220の後端面223を伝って下方へ流れ落ちる。つまり、各インク被供給口122a〜122dから漏れ出したインクは、インク貯蔵部220の後端面223側へ流れることとなる。ここで、インク被供給口122b,122dは、インク被供給口122a,122cよりも、インク貯蔵部220の後端面223に対して離れた位置に設けられているため、インク被供給口122b,122dからのインクがインク被供給口122a,122cに混入する可能性に比べ、インク被供給口122a,122cからのインクがインク被供給口122b,122dに混入する可能性は低い。そこで、別の色のインクが混入した場合の影響が小さく、かつ、別の色のインク用のインク被供給口へ混入した場合の影響が大きいインクである濃い色のインクを、インク貯蔵部220の後端面223に配置されたインク被供給口122a,122cへ供給するようにしている。したがって、インクの混色が生じた場合にも、その影響を小さくすることができる。
なお、本第2実施形態では、多機能装置1が、本発明のインクジェット記録装置に相当し、インク供給機構230が、本発明のインク供給手段に相当する。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の多機能装置1について説明する。第3実施形態の多機能装置1は、上記第1実施形態の多機能装置1と比較すると、外観(図1)は同じであるが、プリンタ3の内部構造(図2)が一部異なっている。具体的には、図5に示すように、第3実施形態の多機能装置1が備える記録ヘッド300のインク貯蔵部320において、インク被供給口122a〜122dは、後方から見ると、第1実施形態と同様、千鳥状に配置されているが(図5(a))、第2実施形態と同様、各インク被供給口122a〜122dが、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられている。このため、第3実施形態の多機能装置1が備えるインク供給機構330において、供給ノズル131a〜131dは、前方から見て、第1実施形態と同様、千鳥状に配置されているが、第2実施形態と同様、その先端位置が、隣接する供給ノズルの先端位置と異なっている。つまり、第3実施形態の多機能装置1は、上記第1実施形態の多機能装置1と比べ、インク被供給口122a〜122d及び供給ノズル131a〜131dの配置のみが異なる。その他、上記第1実施形態の多機能装置1と共通する構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
記録ヘッド300のインク貯蔵部320は、上記第2実施形態のインク貯蔵部320(図4)と同様、その側面(後面)の上部における弾性体部材121b,121dの位置に対応する部分が内側(前方)へ凹んでおり、弾性体部材121b,121dが、弾性体部材121a,121cに比べ、インク貯蔵部320の後端面に対して離れた位置に設けられている。これにより、インク被供給口122b,122dが、インク被供給口122a,122cよりも、インク貯蔵部320の後端面に対して離れた位置に設けられ、各インク被供給口122a〜122dが、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられている。なお、上記第2実施形態と同様、インク被供給口122aとインク被供給口122cとが、インク貯蔵部320の後端面に設けられており、インク被供給口122bとインク被供給口122dとが、インク貯蔵部320の後端面に対して同じ距離だけ離れた位置に設けられている。
さらに、インク貯蔵部320は、上記第1実施形態のインク貯蔵部320(図3)と同様、その上面の後部における弾性体部材121b,121dの位置に対応する部分が上方へ突出しており、弾性体部材121b,121dが弾性体部材121a,121cに比べ高い位置に配置されている。これにより、インク被供給口122b,122dがインク被供給口122a,122cよりも高い位置に配置され、インク被供給口122a〜122dが後方から見て全体として千鳥状に配置されている。なお、上記第1実施形態と同様、インク被供給口122aとインク被供給口122cとが同じ高さに配置されており、インク被供給口122bとインク被供給口122dとが同じ高さに配置されている。
一方、インク供給機構330の供給ノズル131a〜131dは、キャリッジ11が所定のインク補充位置に位置している状態において、インク供給機構330がインク貯蔵部320に接近する方向(前方)へ移動されることにより、インク貯蔵部320後面に設けられた各インク被供給口122a〜122dに挿入されるように、各インク被供給口122a〜122dに対向して配置されている。
以上説明したように、本第3実施形態の多機能装置1は、記録ヘッド300の各サブタンク320a〜320dに貯蔵されている4色のインクをメインタンク21a〜21dから補充するように構成されており、インクを補充可能とするための各インク被供給口122a〜122dが、千鳥状に配置されている(図5(a))とともに、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられている。そして、4色のインクのうち最も濃い色(ブラック)のインク及び2番目に濃い色(マゼンタ)のインクが、最も低い位置に配置され、かつ、インク貯蔵部320の後端面に設けられたインク被供給口122c,122aへそれぞれ供給される。
このため、本第3実施形態の多機能装置1によれば、上記第1実施形態及び上記第2実施形態で述べた効果と同様の効果を得ることができる。
なお、本第3実施形態では、多機能装置1が、本発明のインクジェット記録装置に相当し、インク供給機構330が、本発明のインク供給手段に相当する。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態の多機能装置1について説明する。第4実施形態の多機能装置1は、上記第1実施形態の多機能装置1と比較すると、外観(図1)は同じであるが、プリンタ3の内部構造が一部異なっている。具体的には、図6に示すように、インク供給機構430が、記録ヘッド400の後面と対向する位置ではなくその上面と対向する位置(なお、図6においては、インク貯蔵部420の構成を分かりやすくするために、インク供給機構430を実際の位置よりも後方へずらして示している。)に設けられており、インク供給機構駆動モータ140(図7参照)の駆動力によって上下方向(記録ヘッド400の上面に対し接近/離反する方向)に往復移動可能に構成されている。そして、インク被供給口122a〜122dがインク貯蔵部420の上面に配置されている。その他、上記第1実施形態の多機能装置1と共通する構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、プリンタ3には、記録ヘッド400、記録ヘッド400を搭載したキャリッジ11、キャリッジ11を走査方向である左右方向へ移動自在に支持するガイド機構12、キャリッジ11を左右方向へ移動させるキャリッジ移動機構(図示省略)、給紙装置2から供給された用紙を搬送する用紙搬送機構(図示省略)などが設けられている。また、プリンタ3には、左右方向に長く上下幅が小さな直方体状のフレーム16が設けられている。
一方、フレーム16の前側に設けられたカートリッジ装着部には、後述するサブタンク420a〜420dへ供給するための4色のインクを貯蔵するメインタンク(インクカートリッジ)21a〜21dが装着されている。具体的に説明すると、メインタンク21aには、イエローのインクが貯蔵されており、メインタンク21bには、シアンのインクが貯蔵されており、メインタンク21cには、マゼンタのインクが貯蔵されており、メインタンク21dには、ブラックのインクが貯蔵されている。
そして、メインタンク21a〜21dは、4本の可撓性のインクチューブ22a〜22dを介して、フレーム16の右端付近に配置されたインク供給機構430に接続されている。具体的に説明すると、インクチューブ22aは、その一端がメインタンク21aに接続され、他端がインク供給機構430に接続されており、メインタンク21aのイエローのインクをインク供給機構430へ供給するためのインク供給路として機能する。また、インクチューブ22bは、その一端がメインタンク21bに接続され、他端がインク供給機構430に接続されており、メインタンク21bのシアンのインクをインク供給機構430へ供給するためのインク供給路として機能する。また、インクチューブ22cは、その一端がメインタンク21cに接続され、他端がインク供給機構430に接続されており、メインタンク21cのマゼンタのインクをインク供給機構430へ供給するためのインク供給路として機能する。また、インクチューブ22dは、その一端がメインタンク21dに接続され、他端がインク供給機構430に接続されており、メインタンク21dのブラックのインクをインク供給機構430へ供給するためのインク供給路として機能する。
インク供給機構430は、メインタンク21a〜21dのインクを後述するサブタンク420a〜420dへ供給するためのものであり、記録ヘッド400による用紙上への画像記録が可能な範囲(画像記録可能範囲)の外側(具体的には右側)における所定のインク補充位置にキャリッジ11が位置している状態(図6に示す状態)で、記録ヘッド400(具体的には、インク貯蔵部420)の上面(インク被供給口122a〜122dが設けられた面)と対向する位置に設けられており、インク供給機構駆動モータ140(図7参照)の駆動力によって上下方向(記録ヘッド400の上面に対し接近/離反する方向)に往復移動可能に構成されている。そして、インク供給機構430は、メインタンク21a〜21dに貯蔵されているインクを記録ヘッド400(具体的には、インク貯蔵部420)に供給するための4本の管状の供給ノズル131a〜131dを備えている。具体的に説明すると、供給ノズル131aは、メインタンク21aからインクチューブ22aを介して供給されるイエローのインクを先端から噴射するように構成されている。また、供給ノズル131bは、メインタンク21bからインクチューブ22bを介して供給されるシアンのインクを先端から噴射するように構成されている。また、供給ノズル131cは、メインタンク21cからインクチューブ22cを介して供給されるマゼンタのインクを先端から噴射するように構成されている。また、供給ノズル131dは、メインタンク21dからインクチューブ22dを介して供給されるブラックのインクを先端から噴射するように構成されている。なお、メインタンク21a〜21dに貯蔵されているインクは、ポンプ30の加圧力によりインク供給機構430へ供給される。
一方、記録ヘッド400は、用紙上に画像記録を行うためのものであり、図7に示すように、用紙上にインクを噴射するためのインク噴射部110と、インク噴射部110の上部に設けられ、インク噴射部110から噴射するためのインクを貯蔵するインク貯蔵部420とを備えている。
インク貯蔵部420は、インク噴射部110から噴射するインクを貯蔵するためのものであり、その内部には、4色のインクをそれぞれ分離して貯蔵する4つのサブタンク420a〜420dが形成されている。そして、記録ヘッド400において、各サブタンク420a〜420dに貯蔵された各色のインクは、インク噴射部110における対応する噴射ノズル群へ供給されるように構成されており、記録すべき画像を表す画像データに基づき各サブタンク420a〜420dのインクをインク噴射部110の噴射ノズルから選択的に噴射することで、用紙上に画像記録が行われる。
さらに、インク貯蔵部420の上面には、メインタンク21a〜21dからインクの供給(補充)を受けるためのインク被供給口122a〜122dが設けられている。具体的には、各サブタンク420a〜420dの上壁(上面の壁)の後部位置に円形の開口が形成されており、各開口を塞ぐように弾性体部材121a〜121dが固定されている。そして、各弾性体部材121a〜121dの中心部には、インク貯蔵部420の外側と内側とを連通する十字形の切り込みが入れられており、この切り込みにより、インク供給機構430の供給ノズル131a〜131dを挿入するためのインク被供給口122a〜122dが形成されている。このような構成により、インク被供給口122a〜122dは、供給ノズル131a〜131dが挿入されていない状態では、弾性体部材121a〜121dの復元力によって密閉(シール)された状態となっている。
また、インク貯蔵部420の上面において、弾性体部材121b,121dが弾性体部材121a,121cに比べ中央寄り(前方寄り)に配置されている。これにより、インク被供給口122b,122dがインク被供給口122a,122cよりも中央寄りに配置され、インク被供給口122a〜122dが上方から見て全体として千鳥状に配置されている(図7(a))。なお、本実施形態では、インク被供給口122aとインク被供給口122cとが前後方向において同じ位置に設けられており、インク被供給口122bとインク被供給口122dとが前後方向において同じ位置に設けられている。
一方、インク供給機構430の供給ノズル131a〜131dは、キャリッジ11が所定のインク補充位置に位置している状態(図6に示す状態)において、インク供給機構430がインク貯蔵部420に接近する方向(下方)へ移動されることにより、インク貯蔵部420上面に設けられた各インク被供給口122a〜122dに挿入されるように、各インク被供給口122a〜122dに対向して千鳥状に配置されている。具体的に説明すると、供給ノズル131aは、インク供給機構430がインク貯蔵部420に接近することによりインク被供給口122aに挿入され、メインタンク21aからインクチューブ22aを介してイエローのインクをサブタンク420aへ供給する。また、供給ノズル131bは、インク供給機構430がインク貯蔵部420に接近することによりインク被供給口122bに挿入され、メインタンク21bからインクチューブ22bを介してシアンのインクをサブタンク420bへ供給する。また、供給ノズル131cは、インク供給機構430がインク貯蔵部420に接近することによりインク被供給口122cに挿入され、メインタンク21cからインクチューブ22cを介してマゼンタのインクをサブタンク420cへ供給する。また、供給ノズル131dは、インク供給機構430がインク貯蔵部420に接近することによりインク被供給口122dに挿入され、メインタンク21dからインクチューブ22dを介してブラックのインクをサブタンク420dへ供給する。
以上説明したように、本第4実施形態の多機能装置1は、記録ヘッド400の各サブタンク420a〜420dに貯蔵されている4色のインクをメインタンク21a〜21dから補充するように構成されており、インクを補充可能とするためのインク被供給口122a〜122dが千鳥状に配置されている(図7(a))。
このため、本第4実施形態の多機能装置1によれば、上記第1実施形態で述べたように、インク貯蔵部420の小型化(記録ヘッド400の小型化)を図ることができ、ひいては、多機能装置1の小型化を図ることができる。
また、本第4実施形態の多機能装置1では、濃い色のインクほど、キャリッジ11が所定のインク補充位置に位置している状態で画像記録可能範囲から離れたインク被供給口へ供給するようにしているため、インク被供給口122a〜122dに別の色のインクが混入した場合にも、その影響を小さくすることができる。
すなわち、インク供給機構430の供給ノズル131a〜131dからインクが垂れ落ちた場合、インク被供給口122a〜122dに別の色のインクが混入する可能性がある。ここで、4つのインク被供給口122a〜122dのうち、キャリッジ11が所定のインク補充位置に位置している状態で画像記録可能範囲から離れたインク被供給口ほど、キャリッジ11がインク補充位置と画像記録可能範囲との間を移動する際に、インク供給機構430の下方を長く通過する分、別の色のインクが混入する可能性が高い。同じ理由から、画像記録可能範囲から離れた側に配置されている供給ノズル131a〜131dのインクほど、別の色のインク被供給口122a〜122dにインクが混入する可能性が低い。そこで、別の色のインクが混入した場合の影響が小さく、かつ、別の色のインク用のインク被供給口へ混入した場合の影響が大きいインクである濃い色のインクほど、キャリッジ11が所定のインク補充位置に位置している状態で画像記録可能範囲から離れたインク被供給口へ供給するようにしている。具体的には、画像記録可能範囲から最も離れたインク被供給口122dには最も濃い色(ブラック)のインクを供給し、2番目に離れたインク被供給口122cには2番目に濃い色(マゼンタ)のインクを供給し、3番目に離れたインク被供給口122bには3番目に濃い色(シアン)のインクを供給し、4番目に離れたインク被供給口122aには4番目に濃い色(イエロー)のインクを供給する。したがって、インクの混色が生じた場合にも、その影響を小さくすることができる。
なお、本第4実施形態では、多機能装置1が、本発明のインクジェット記録装置に相当し、インク供給機構430が、本発明のインク供給手段に相当する。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態の多機能装置1について説明する。第5実施形態の多機能装置1は、上記第4実施形態の多機能装置1と比較すると、外観(図1)は同じであるが、プリンタ3の内部構造(図6)が一部異なっている。具体的には、図8に示すように、第5実施形態の多機能装置1が備える記録ヘッド500のインク貯蔵部520において、インク被供給口122a〜122dは、上方から見て千鳥状ではなく一直線上に配置されており(図8(b))、さらに、各インク被供給口122a〜122dが、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられている(図8(a))。このため、第5実施形態の多機能装置1が備えるインク供給機構530において、供給ノズル131a〜131dは、前方から見て、千鳥状ではなく一直線上に配置されており、さらに、その先端位置が、隣接する供給ノズルの先端位置と異なっている(図8(a))。つまり、第5実施形態の多機能装置1は、上記第4実施形態の多機能装置1と比べ、インク被供給口122a〜122d及び供給ノズル131a〜131dの配置が異なる。また、第5実施形態の多機能装置1は、上記第4実施形態の多機能装置1と比べ、メインタンク21a〜21dに貯蔵されるインクが異なる。具体的には、上記第1実施形態と同様、メインタンク21aには、マゼンタのインクが貯蔵されており、メインタンク21bには、イエローのインクが貯蔵されており、メインタンク21cには、ブラックのインクが貯蔵されており、メインタンク21dには、シアンのインクが貯蔵されている。その他、上記第4実施形態の多機能装置1と共通する構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
記録ヘッド500のインク貯蔵部520は、その上面の後部における弾性体部材121b,121dの位置に対応する部分が上方へ突出しており、弾性体部材121b,121dが弾性体部材121a,121cに比べ高い位置に配置されている。これにより、インク被供給口122b,122dがインク被供給口122a,122cよりも高い位置に配置されている。なお、本実施形態では、インク被供給口122aとインク被供給口122cとが同じ高さに配置されており、インク被供給口122bとインク被供給口122dとが同じ高さに配置されている。
一方、インク供給機構530の供給ノズル131a〜131dは、キャリッジ11が所定のインク補充位置に位置している状態において、インク供給機構530がインク貯蔵部520に接近する方向(下方)へ移動されることにより、インク貯蔵部520上面に設けられた各インク被供給口122a〜122dに挿入されるように、各インク被供給口122a〜122dに対向して配置されている。
以上説明したように、本第5実施形態の多機能装置1は、記録ヘッド500の各サブタンク520a〜520dに貯蔵されている4色のインクをメインタンク21a〜21dから補充するように構成されており、インクを補充可能とするための各インク被供給口122a〜122dが、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられている(図8(a))。
このため、本第5実施形態の多機能装置1によれば、上記第2実施形態で述べたように、インク被供給口122a〜122dに別の色のインクが混入することを防ぐことができる。
ところで、本第5実施形態の多機能装置1では、各インク被供給口122a〜122dが、各サブタンク520a〜520dの上面において、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられているため、各インク被供給口122a〜122dの配置される高さが一定とならない。そして、4色のインクのうち最も濃い色(ブラック)のインク及び2番目に濃い色(マゼンタ)のインクが、最も低い位置に配置されたインク被供給口122c,122aへそれぞれ供給される。
このため、本実施形態の多機能装置1によれば、上記第1実施形態で述べたように、インク被供給口122a〜122dに別の色のインクが混入した場合にも、その影響を小さくすることができる。
なお、本第5実施形態では、多機能装置1が、本発明のインクジェット記録装置に相当し、インク供給機構530が、本発明のインク供給手段に相当する。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態の多機能装置1について説明する。第6実施形態の多機能装置1は、上記第4実施形態の多機能装置1と比較すると、外観(図1)は同じであるが、プリンタ3の内部構造(図6)が一部異なっている。具体的には、図9に示すように、第6実施形態の多機能装置1が備える記録ヘッド600のインク貯蔵部620において、インク被供給口122a〜122dは、上方から見ると、第4実施形態と同様、千鳥状に配置されているが(図9(a))、第5実施形態と同様、各インク被供給口122a〜122dが、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられている。このため、第6実施形態の多機能装置1が備えるインク供給機構630において、供給ノズル131a〜131dは、前方から見て、第4実施形態と同様、千鳥状に配置されているが、第5実施形態と同様、その先端位置が、隣接する供給ノズルの先端位置と異なっている。つまり、第6実施形態の多機能装置1は、上記第4実施形態の多機能装置1と比べ、インク被供給口122a〜122d及び供給ノズル131a〜131dの配置が異なる。また、第6実施形態の多機能装置1は、上記第4実施形態の多機能装置1と比べ、メインタンク21a〜21dに貯蔵されるインクが異なる。具体的には、上記第1実施形態と同様、メインタンク21aには、マゼンタのインクが貯蔵されており、メインタンク21bには、イエローのインクが貯蔵されており、メインタンク21cには、ブラックのインクが貯蔵されており、メインタンク21dには、シアンのインクが貯蔵されている。その他、上記第4実施形態の多機能装置1と共通する構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
記録ヘッド600のインク貯蔵部620は、上記第4実施形態のインク貯蔵部620(図7)と同様、その上面において、弾性体部材121b,121dが弾性体部材121a,121cに比べ中央寄り(前方寄り)に配置されている。これにより、インク被供給口122b,122dがインク被供給口122a,122cよりも中央寄りに配置され、インク被供給口122a〜122dが上方から見て全体として千鳥状に配置されている(図9(a))。なお、上記第4実施形態と同様、インク被供給口122aとインク被供給口122cとが前後方向において同じ位置に設けられており、インク被供給口122bとインク被供給口122dとが前後方向において同じ位置に設けられている。
さらに、インク貯蔵部620は、上記第5実施形態のインク貯蔵部620(図8)と同様、その上面の後部における弾性体部材121b,121dの位置に対応する部分が上方へ突出しており、弾性体部材121b,121dが弾性体部材121a,121cに比べ高い位置に配置されている。これにより、インク被供給口122b,122dがインク被供給口122a,122cよりも高い位置に配置されている。なお、上記第5実施形態と同様、インク被供給口122aとインク被供給口122cとが同じ高さに配置されており、インク被供給口122bとインク被供給口122dとが同じ高さに配置されている。
一方、インク供給機構630の供給ノズル131a〜131dは、キャリッジ11が所定のインク補充位置に位置している状態において、インク供給機構630がインク貯蔵部620に接近する方向(下方)へ移動されることにより、インク貯蔵部620上面に設けられた各インク被供給口122a〜122dに挿入されるように、各インク被供給口122a〜122dに対向して配置されている。
以上説明したように、本第6実施形態の多機能装置1は、記録ヘッド600の各サブタンク620a〜620dに貯蔵されている4色のインクをメインタンク21a〜21dから補充するように構成されており、インクを補充可能とするための各インク被供給口122a〜122dが、千鳥状に配置されている(図9(a))とともに、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられている。そして、4色のインクのうち最も濃い色(ブラック)のインク及び2番目に濃い色(マゼンタ)のインクが、最も低い位置に配置されたインク被供給口122c,122aへそれぞれ供給される。また、同じ高さに配置されたインク被供給口122a,122c及びインク被供給口122b,122dでは、濃い色のインクほど、キャリッジ11が所定のインク補充位置に位置している状態で画像記録可能範囲から離れたインク被供給口へ供給するようにしている。具体的には、低い位置に配置されたインク被供給口122a,122cのうち、画像記録可能範囲から離れた側のインク被供給口122cに最も濃い色(ブラック)のインクを供給する。また、高い位置に配置されたインク被供給口122b,122dのうち、画像記録可能範囲から近い側のインク被供給口122bに最も薄い色(イエロー)のインクを供給する。
このため、本第6実施形態の多機能装置1によれば、上記第4実施形態及び上記第5実施形態で述べた効果と同様の効果を得ることができる。
なお、本第6実施形態では、多機能装置1が、本発明のインクジェット記録装置に相当し、インク供給機構630が、本発明のインク供給手段に相当する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態では、記録ヘッド100が用紙の搬送方向と直交する方向に往復移動するいわゆるシリアル方式のインクジェット記録装置に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明は、用紙の全幅にわたって噴射ノズルが配列された記録ヘッドを所定位置に固定したいわゆるラインヘッド方式のインクジェット記録装置に適用することも可能である。
実施形態の多機能装置の斜視図である。 第1実施形態の多機能装置における上方から見たプリンタの内部構造を表す概略構成図である。 第1実施形態の記録ヘッド及びインク供給機構の説明図である。 第2実施形態の記録ヘッド及びインク供給機構の説明図である。 第3実施形態の記録ヘッド及びインク供給機構の説明図である。 第4実施形態の多機能装置における上方から見たプリンタの内部構造を表す概略構成図である。 第4実施形態の記録ヘッド及びインク供給機構の説明図である。 第5実施形態の記録ヘッド及びインク供給機構の説明図である。 第6実施形態の記録ヘッド及びインク供給機構の説明図である。
符号の説明
1…多機能装置、2…給紙装置、3…プリンタ、4…排紙トレイ、5…読取装置、6…操作パネル、11…キャリッジ、21a〜21d…メインタンク、22a〜22d…インクチューブ、30…ポンプ、100,200,300,400,500,600…記録ヘッド、110…インク噴射部、120,220,320,420,520,620…インク貯蔵部、120a〜120d,220a〜220d,320a〜320d,420a〜420d,520a〜520d,620a〜620d…サブタンク、121a〜121d…弾性体部材、122a〜122d…インク被供給口、130,230,330,430,530,630…インク供給機構、131a〜131d…供給ノズル、140…インク供給機構駆動モータ、223…後端面

Claims (7)

  1. 複数色のインクをそれぞれ分離して貯蔵する複数のサブタンクを有するとともに前記各サブタンクのインクを噴射ノズルから選択的に噴射して被記録媒体上に画像記録を行う記録ヘッドと、
    前記各サブタンクへ供給するためのインクを貯蔵するメインタンクと、
    前記メインタンクのインクを前記各サブタンクへ供給するインク供給手段と、
    を備え、前記各サブタンクにはインクの供給を受けるためのインク被供給口が設けられており、前記インク供給手段が前記メインタンクのインクを前記各サブタンクに設けられた前記インク被供給口へ供給するように構成されたインクジェット記録装置において、
    前記各インク被供給口は、千鳥状に配置されていること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
    前記各インク被供給口は、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられていること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 複数色のインクをそれぞれ分離して貯蔵する複数のサブタンクを有するとともに前記各サブタンクのインクを噴射ノズルから選択的に噴射して被記録媒体上に画像記録を行う記録ヘッドと、
    前記各サブタンクへ供給するためのインクを貯蔵するメインタンクと、
    前記メインタンクのインクを前記各サブタンクへ供給するインク供給手段と、
    を備え、前記各サブタンクにはインクの供給を受けるためのインク被供給口が設けられており、前記インク供給手段が前記メインタンクのインクを前記各サブタンクに設けられた前記インク被供給口へ供給するように構成されたインクジェット記録装置において、
    前記各インク被供給口は、隣接するインク被供給口が設けられた面に対して段差のある面に設けられていること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置において、
    前記各インク被供給口は、本インクジェット記録装置の通常使用状態で前記各サブタンクにおける側面となる側に設けられており、前記複数色のインクのうち最も濃い色のインクが、前記各インク被供給口のうち最も低い位置に配置されたインク被供給口へ供給されること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項2又は請求項3に記載のインクジェット記録装置において、
    前記各インク被供給口は、本インクジェット記録装置の通常使用状態で前記各サブタンクにおける上面となる側に設けられており、前記複数色のインクのうち最も濃い色のインクが、前記各インク被供給口のうち最も低い面に設けられたインク被供給口へ供給されること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求項2又は請求項3に記載のインクジェット記録装置において、
    前記各インク被供給口は、本インクジェット記録装置の通常使用状態で前記各サブタンクにおける側面となる側に設けられており、前記複数色のインクのうち最も濃い色のインクが、前記各インク被供給口のうち最も外側の面に設けられたインク被供給口へ供給されること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置において、
    前記記録ヘッドを搭載し被記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動可能に構成されたキャリッジを備え、
    前記インク供給手段は、前記記録ヘッドにより被記録媒体上に画像記録を行うことが可能な範囲である画像記録可能範囲の外側における所定のインク補充位置に前記キャリッジが位置している状態で、前記メインタンクのインクを前記各サブタンクに設けられた前記インク被供給口へ供給するように構成されており、
    前記各インク被供給口は、本インクジェット記録装置の通常使用状態で前記各サブタンクにおける上面となる側に設けられており、前記複数色のインクのうち最も濃い色のインクが、前記各インク被供給口のうち、前記キャリッジが前記インク補充位置に位置している状態で前記画像記録可能範囲から最も離れた側のインク被供給口へ供給されること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
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