JP2011183595A - インクカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い圧力がかけられても壊れない構造で、かつ、組立て性に優れたインクカートリッジを提供する。
【解決手段】インク収容体である二重袋204Aはインク袋202と空気袋203で構成され、スパウト241が取り付けられている。二重袋の外袋である空気袋203の四隅を面取りし、面取り部Mとして構成する。その面取り部Mの両側部分は、面取り部Mと接続する辺とが曲線状に連絡される曲線連絡部Rとして構成される。これにより、二重袋204Aを図示しないインクカートリッジ内に挿入する際に、スムーズにケース内に挿入することができ、インクカートリッジの組立て性を向上させることができる。
【選択図】図15

Description

本発明は、インクカートリッジおよびインクカートリッジを着脱自在に備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置として、インク液滴を吐出する記録ヘッドを用いたインクジェット方式のものが知られている。このような液体吐出記録方式の画像形成装置は記録ヘッドからインク滴を、搬送される記録媒体(以下、単に「用紙」と呼ぶ場合がある)に対して吐出して画像形成を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
このような画像形成装置(以下、単に「インクジェット記録装置」ともいう)において、例えば記録ヘッドを搭載したキャリッジ上に、記録ヘッドにインクを供給するサブタンクを搭載し、メインのインクカートリッジを画像形成装置本体(以下、単に「装置本体」と呼ぶ場合がある)側に着脱自在に装着し、サブタンクに装置本体側のインクカートリッジからインクを補充供給するようにしたものが知られている。
このようなインクカートリッジとして、内袋部となるインク袋の外側に圧縮された空気を導入する外袋部を設けた二重袋をカートリッジケース内に収容し、外袋部内に空気を導入することでインク袋を加圧して記録ヘッド側にインクを供給するものが知られている。
この加圧方式のインクカートリッジでは、カートリッジケースに高い圧力がかかる。しかも、近年、印刷速度の高速化に対応するために送液量を増やしたり、速乾性のある粘度の高いインクを送液させるために、カートリッジを加圧させる圧力が更に高まる傾向にある。
従来のインクカートリッジとして、例えば、インクパックを収容した薄型の略直方体形状のカートリッジケースを備え、カートリッジケースは本体部と蓋部とから構成されたものが特開2006−82290号公報(特許文献1)により提案されている。
また、ブロー成型によるボトル形状のケースにインクを収容したものが特表2002−505212号公報(特許文献2)により提案されている。
しかしながら、インクカートリッジは、画像形成速度の高速化に対応するために大容量化し、安定したインク供給を行えることが求められており、上述した特許文献1に開示のインクカートリッジでは、カートリッジケースの分割面が、6面の中で一番面積が大きい2つの面と平行面で分割されているので、加圧時にケースの分割面に多大な負荷を与えることになってしまうことになり、カートリッジケースが破損するおそれがある。
また、特許文献2に開示されているブロー成型によるボトル形状のケースを使用したカートリッジは、ボトル形状のケースは口部を小さくすることによって耐圧力を高めるため、組み立て時に、インク充填済みのインク袋をケースに入れることができない、もしくは、非常に困難である。
本発明は、従来のインクカートリッジにおける上述の問題を解決し、高い圧力がかけられても壊れない構造で、かつ、組立て性に優れたインクカートリッジ、及びそのインクカートリッジを備える画像形成装置を提供することを課題とする。
前記の課題は、本発明により、インクが充填される内袋と該内袋を内部に収容する外袋からなる二重袋をカートリッジケース内に収容し、前記外袋内に気体が導入されることで前記内袋を加圧して内袋内のインクをカートリッジ外に供給させるインクカートリッジであって、前記カートリッジケースは、前記外袋への気体導入により圧力が加わる部分を一体成型された筒状の容器本体部で保持するよう構成されるとともに、前記筒状の容器本体部の前方の開口を塞ぐ前カバーと、後方の開口を塞ぐ後ろカバーとを有し、前記二重袋は、当該二重袋を前記後方の開口から前記容器本体部へ挿入する際の少なくとも挿入方向前側における幅方向両側隅部が斜面状に面取りされた面取部として構成されているインクカートリッジにより解決される。
また、前記二重袋は、当該二重袋を前記後方の開口から前記容器本体部へ挿入する際の挿入方向後ろ側における両端隅部も斜面状に面取りされた面取部として構成されていると好適である。
また、前記面取部は、当該面取部とその外側部分とが曲線状の連絡部によって連絡されていると好適である。
また、前記面取部は、当該二重袋を前記後方の開口から前記容器本体部へ挿入する際の挿入方向と直交する方向の大きさをL1,挿入方向に平行な方向の大きさをL2とするとき、L1<L2の関係となるように設けられていると好適である。
また、前記の課題は、本発明により、インクが充填される内袋と該内袋を内部に収容する外袋からなる二重袋をカートリッジケース内に収容し、前記外袋内に気体が導入されることで前記内袋を加圧して内袋内のインクをカートリッジ外に供給させるインクカートリッジであって、前記カートリッジケースは、前記外袋への気体導入により圧力が加わる部分を一体成型された筒状の容器本体部で保持するよう構成されるとともに、前記筒状の容器本体部の前方の開口を塞ぐ前カバーと、後方の開口を塞ぐ後ろカバーとを有し、前記二重袋は、当該二重袋を前記後方の開口から前記容器本体部へ挿入する際の挿入方向と直交する方向の両側に位置する2辺が曲線状部として構成されているインクカートリッジにより解決される。
また、前記曲線状部が円弧の一部であると好適である。
また、前記曲線状部として構成された前記2辺が、挿入方向の前側辺および後ろ側辺と曲線で連絡されていると好適である。
また、前記の課題は、本発明により、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクカートリッジが着脱自在に装着されている画像形成装置により解決される。
請求項1のインクカートリッジ及び請求項5のインクカートリッジによれば、高い圧力がかけられても壊れない丈夫な構造のカートリッジであるために安定したインク供給が可能となり、また、カートリッジケースへの二重袋の挿入がし易く、組み立て性に優れたインクカートリッジを提供することができる。
請求項2の構成により、挿入方向後ろ側における両端隅部も面取部とすることで、後ろカバーを取り付ける際に二重袋が引っ掛からず、組み立て性をより向上させることができる。
請求項3の構成により、面取部とその外側部分とが曲線状の連絡部によって連絡されているため、二重袋の挿入がより容易になり、さらに組み立て性を向上させることができる。
請求項4の構成により、面取り部の傾きが大きくなることによって二重袋の挿入がより容易になり、さらに組み立て性を向上させることができる。
請求項6の構成により、二重袋を容易にカートリッジケースへ挿入できる。
請求項7の構成により、二重袋の挿入がより容易になり、さらに組み立て性を向上させることができる。
請求項8の画像形成装置によれば、高い強度を有するインクカートリッジを用いることで安定したインク供給が可能となり、安定した画像形成が実現できるとともに、画像形成速度の高速化にも対応することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例であるカラーインクジェットプリンタの外観斜視図である。 そのインクジェットプリンタの印字機構部の平面図である。 キャリッジ及び維持回復機構部分を示す斜視図である。 インク供給系を説明するための模式図である。 インクカートリッジの外観斜視図である。 反対側から見たインクカートリッジの斜視図である。 インクカートリッジの分解斜視図である。 カートリッジベースの斜視図である。 カートリッジの前カバーの分解斜視図である。 反対側から見た前カバーの斜視図である。 インク収容体である二重袋の斜視図である。 二重袋のスパウトを示す斜視図である。 インクカートリッジの平断面図である。 従来のインク収容体の一例を示す斜視図である。 二重袋の第1実施例を示す斜視図である。 二重袋の第2実施例を示す斜視図である。 二重袋の第3実施例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるカラーインクジェットプリンタの外観斜視図である。また、図2は、そのインクジェットプリンタの印字機構部の平面図である。また、図3は、キャリッジ及び維持回復機構部分を示す斜視図である。
これらの図に示す本例のインクジェットプリンタはシリアル型インクジェット記録装置であり、記録装置本体1の内部には、図示しない両側板にガイドロッド3及びガイドレール4が掛け渡され、これらのガイドロッド3及びガイドレール4にキャリッジ5が主走査方向に摺動可能に保持されている。なお、ガイドレール4は、キャリッジ5の後部に回転可能に支持された副ガイドローラ6が当接する構成としている。
そして、キャリッジ5を移動走査する主走査機構は、主走査方向の一方側に配置される駆動モータ11と、駆動モータ11によって回転駆動される駆動プーリ12と、主走査方向他方側に配置された従動プーリ13と、駆動プーリ12と従動プーリ13との間に掛け回されたタイミングベルト(ベルト部材)14とを備えている。なお、従動プーリ13はテンションスプリングによって外方(駆動プーリ12に対して離れる方向)にテンションが架けられている。
ここで、駆動プーリ12と従動プーリ13は、インク滴吐出方向に沿う方向にプーリ軸方向が位置する配置としている。そして、これらの駆動プーリ12と従動プーリ13との間に掛け回されたベルト部材14は、キャリッジ5の背面側に設けたベルト固定部に一部分が固定保持されていることで、主走査方向と直交する方向におけるキャリッジ5の一方側に配置されている。
また、キャリッジ5には、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク滴を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドからなる10個のバッファタンク(サブタンク)付き記録ヘッド20a〜20j(区別しないときは「記録ヘッド20」という)が図示しないヘッドベースに配置されている。ここで、記録ヘッド20a,20bと記録ヘッド20c,20dは用紙搬送方向に位置をずらして千鳥状配置として、例えばブラックのインク滴を吐出するヘッドとして使用する。また、記録ヘッド20e〜20gと記録ヘッド20h〜20jは用紙搬送方向に位置をずらして千鳥状配置とし、例えば記録ヘッド20e,20hはシアンのインク滴を、記録ヘッド20f,20iはマゼンタのインク滴を、記録ヘッド20g,20jはイエローのインク滴をそれぞれ吐出するヘッドとして使用することで、2つのヘッド分の用紙送り方向の領域を同じ主走査で印字できるようにしている。
一方、キャリッジ5による主走査領域のうち、記録領域では、用紙10が図示しない紙送り機構によってキャリッジ5の主走査方向と直交する方向(副走査方向)にプラテン部材で案内されて間欠的に搬送される。プラテン部材は、キャリッジ5の主走査領域に沿って少なくとも記録領域で記録ヘッド20に対向して配設されている。
また、主走査領域のうちの一方の端部側領域には記録ヘッド20の維持回復を行う維持回復機構8が配置されている。維持回復機構8は、記録ヘッド20a〜20jの各ノズル面を封止(キャッピング)するキャップ30、図示しないノズル面を払拭するワイパ部材などを備えている。
また、一方の主走査領域外には、図1に示すように、記録ヘッド20に供給する各色のインクを収容したインクカートリッジ(メインタンク)200が着脱自在に装着されている。
このように構成されたインクジェット記録装置では、キャリッジ5を主走査方向に移動し、用紙10を間欠的に副走査方向に送りながら、記録ヘッド20を画像情報に応じて駆動して液滴を吐出させることによって、用紙10上に所要の画像が形成される。
図4は、インクジェット記録装置1におけるインク供給系を説明するための模式図である。
図4において、液滴を吐出する液体吐出ヘッドからなるヘッド部21及びヘッド部21にインクを供給するバッファタンク(サブタンク)22を備える記録ヘッド20と、記録ヘッド20に供給するインクを収容するメインタンクである交換可能なインクカートリッジ200とを備え、記録ヘッド20のインク消費に応じてインクカートリッジ200から供給チューブ24を介してバッファタンク22にインクが補充供給される。
インクカートリッジ200は、カートリッジケース201内に、インク300を収容する内袋であるインク袋202と、このインク袋202を内部に収容し、気体(ここでは空気とする)が導入されることでインク袋202を加圧してインク袋202内のインク300をインクカートリッジ200外に供給する外袋である空気袋203とからなる二重袋204を備え、空気袋203内にポンプ25によって空気を導入してインク袋202を加圧することでインク300が記録ヘッド20側に供給される。なお、供給チューブ24とインク袋202との接続は中空針400によって、ポンプ25と空気袋203との接続はエアージョイント部500によって着脱自在に行われる。
図5は、インクカートリッジの外観斜視図である。図6は、図5と反対側から見たインクカートリッジの斜視図である。図7は、インクカートリッジの分解斜視図である。図8は、カートリッジベースの斜視図である。図9は、カートリッジの前カバーの分解斜視図である。図10は、図9と反対側から見た前カバーの斜視図である。図11は、インク収容体である二重袋の斜視図である。図12は、二重袋のスパウトを示す斜視図である。図13は、インクカートリッジの平断面図である。
これらの図に示すように、インクカートリッジ200は、収納容器であるカートリッジケース201内に、インクを収容するインク袋202と、このインク袋202を内部に収容し、気体が導入されることでインク袋202を加圧してインク袋202内のインクをインクカートリッジ200外に供給する空気袋203とからなるインク収容体である二重袋204を収納している。
二重袋204は、インク袋202と空気袋203で構成され、ポリエチレン等の樹脂で出来ている係合部材であるスパウト241に、内側にインク袋202、外側に空気袋203が熱溶着にて固定されている。スパウト241には、装置本体にインクを供給するインク供給口部242と、インク袋202内にインクを充填する工程で使用するインク充填口部243と、加圧させるための空気(気体)を空気袋203内に導入するために使用する空気導入口部244とが設けられている。
インク供給口部242にはゴムシール245が内装されており、装置本体側の中空針400がゴムシール245を突き破って、インク袋202内部と連通する。インクが残った状態で、装置本体1からインクカートリッジ200を外しても、ゴムシール245が弾性復元して中空針400が刺された部分を閉じるので、インク袋202内に収容されているインクがインクカートリッジ200外に漏れ出すことはない。
インク充填口部243は、インク袋202内部と連通しており、インクを充填した後、熱溶着により途中で封止されている。インクを充填するときは、一旦、インク袋202内部を脱気するため、インク袋202を平らな状態でキープするためにインク袋202を2枚の平らな板で押しつぶした状態で、インク充填口部243から空気を吸引してからインクを充填することによって、インク袋202内のインクに無用な空気を入れることを最小限に抑えることができる。
空気導入口部243は、空気袋203の内側でインク袋202の外側に連通しており、印刷時には装置本体から加圧された空気を導入し、インク袋202を圧縮方向に加圧させる。
一方、二重袋204を収納する収納容器であるカートリッジケース201は、二重袋204を収納する筒状の容器本体部であるベース211と、容器本体部211の前方の開口部222を塞ぐ前カバー212と、容器本体部211の後方の開口部223を塞ぐ後カバー213の3つの部品で構成されている。
そして、ここでは、前カバー212には突部251が設けられ、ベース211には凹部252が設けられて、凹凸嵌合することで前カバー212とベース211の位置決めが行われた状態で、ネジ穴部253、254にてネジで固定している。ベース211と後カバー213の締結方法は、ネジ止め、スナップフィット、溶着、接着等のいずれか又は複数の方法で固定する。
ここで、ベース211の前方の開口部222は、ベース211の筒状部の一部であって、少なくとも後述する取り付け部であるスパウト装着部214全体を露出させる大きさの開口を有している。また、後方の開口部223は、ベース211の筒状部の全部を開口させる大きさの開口を有している。この後方の開口部223は、ベース211を射出成型で形成するときに金型を抜ける大きさの開口でもある。
これらのカートリッジケース201を構成するベース211、前カバー212及び後カバー213の3つの部品は、いずれもポリスチレンやABS等の樹脂で射出成型(一体成型)にて形作られる。材料のリサイクル性を考えると、3つの部品とも同じ材料で形成することが好ましいが、加圧時に最も負荷がかかるベース211のみ高強度な樹脂で形成することもできる。
ベース211には二重袋204のスパウト241を取付ける取り付け部であるスパウト装着部214が設けられるとともに、前カバー212にも二重袋204のスパウト241を取付ける取り付け部であるスパウト装着部215が設けられている。ベース211に前カバー212を取付けることで、スパウト装着部214、215にてスパウト241が固定される。そして、ベース211に前カバー212がセットされた状態で、カートリッジケース201には供給口部242と空気導入口部243に対応する部分に穴部216、217が形成され、装置本体側からの中空針400及びエアージョイント500を連結して装置本体からのアクセスが可能となる。
また、ベース211、前カバー212及び後カバー213の3つの部品で構成されるカートリッジケース201は、前方側部分255と後方側部分256は、二重袋204の外形状に合わせて内側に変形させた形状に形成している。また、前方側部分255の外面側には、ベース211、前カバー212にそれぞれ補強用リブ257.258を形成し、加圧時に変形しにくい構造としている。なお、カートリッジケース201の内壁面は落下時等に二重袋204を傷つけないために凹凸の無い滑らかな形状に形成している。
また、前カバー212の前面(装置本体に装着するときに前側となる面)にはIDチップ261が熱溶着あるいは両面テープで固定されている。また、前カバー212には、収容したインクの色に応じた色非互換用リブ262が一体に形成され、色によってリブ262の位置が異なることで装着時の色間違えを防止している。
また、前カバー212には装置本体との位置決め用リブ263が一体に形成され、リブ263はベース211の開口部222を塞ぐ前カバー本体212aから装着方向と平行に後カバー方向へ延在して設けられている。このように、位置決め用リブ263が前カバー本体212aよりさらに後ろに延長した形状となっているため装置本体との位置決めがより確実になる。
なお、3つの部品で形成されたカートリッジケース201(特にベース211と前カバー212)の前方側に萎まされた形状とリブ257、258で補強している周辺部分は、加圧時の変形量が少ない。このため、装置本体との位置決めやIDチップ261、スパウト241の位置決め、色非互換リブ262などの位置が重要で、変形の許容度が少ない構成ないし部品は、ベース211や前カバー212に集中して配置することが好ましい。
この場合、ベース211より前カバー212の方が加圧時の変形量がより少ないので、前カバー212に装置本体との位置決めやIDチップ261、スパウト241の位置決め、色非互換リブ262などを配置することがより好ましい。
つまり、前カバー212がベース211の一部分の開口部222を塞ぐ構成することによって、前カバー212の強度が高くなり、加圧による変形を回避するために、肉厚なケースにする必要もなく、効率的に、必要な位置決めを達成しつつ、加圧時の圧力を受け止めることができる。
このように構成したインクカートリッジ200を組立てるときには、カートリッジケース201のベース211の後方の開口部223からインクを充填した二重袋204を挿入して、二重袋204のスパウト241をベース211のスパウト装着部214に取付け、ベース211の前方の開口部222に前カバー212を取付けて、前カバー212のスパウト装着部215にて二重袋204のスパウト241を固定し、その後、ベース211の後方の開口部223に後カバー213を取付ける。これにより、脱気したインクを収容した二重袋204をカートリッジケース201内に収納することができる。
本実施形態では、インクカートリッジ200を上記したような構成とすることで、変形回避のために肉厚なケースとする必要もなく、効率的に必要な位置決めを達成しつつ、加圧時の圧力を受け止めることができる丈夫なインクカートリッジを実現している。
ここで、図14を参照して従来のインク収容体の一例について説明する。
二重袋104はインク袋102と空気袋103で構成され、スパウト141が取り付けられている。空気袋103の四隅は角部Cとなっている。図14からも分かるように、二重袋104は、空気袋103内にインク袋102を収めているため、インク袋102の外側部分に(スパウト取付け部以外の3方に)空気袋103が張り出した形状となっている。このような形状の二重袋104をカートリッジ内にセットする場合、空気袋103の張り出し部分、特に、挿入方向前側における幅方向両側の角部Cおよび肩部がケースに当接して邪魔になる。最終的にケース内に収められた二重袋は幅方向両側の空気袋張り出し部分が折りたたまれた状態となる(図7参照)が、挿入時には、空気袋103の挿入方向前側の角部Cおよび肩部がケースに当接することになる。
そこで、図15に示す本発明による二重袋204A(第1実施例)では、二重袋の外袋である空気袋203の四隅を斜めに面取りし、面取り部Mとして構成している。その面取り部Mの両側部分は、面取り部Mと接続する辺とが曲線状に連絡される曲線連絡部Rとして構成される。これにより、二重袋204Aをベース211の後方開口部223からカートリッジ内に挿入する際に、スムーズにケース(ベース211)内に挿入することができ、インクカートリッジの組立て性を向上させることができる。
なお、本実施例の二重袋204Aでは、空気袋203の四隅全部を面取り部Mとしたが、少なくとも挿入方向前側の隅部(挿入方向前側において、挿入方向と直交する方向=幅方向の両側の隅部)を面取り部Mとして構成すれば良い。ただし、挿入方向後ろ側の隅部も面取り部Mとすることで、後カバー213をかぶせる際に後ろ側の角部が無いことによって引っかからず、この点でも組立て性を向上させることができる。もちろん、後ろ側の面取り部Mにおいても両側部分を曲線連絡部Rとして構成するのが好ましい。
図16は、本発明による二重袋の第2実施例を示す斜視図である。この図に示す二重袋204Bは、空気袋203の四隅が面取り部Mとして構成されていること、および、その面取り部Mの両側部分が曲線連絡部Rとして構成されていることは、図15の第1実施例の二重袋204Aと同じである。
それに加えて、本第2実施例の二重袋204Bでは、面取り部Mの寸法が、カートリッジへの挿入方向(図の下から上方向)に直交する方向(幅方向)の大きさをL1,挿入方向に平行な方向(長さ方向)の大きさをL2とするとき、L1<L2の関係となるように設けられている。これにより、面取り部Mの斜面の傾きが大きくなる(挿入方向と直交する方向に対する角度αが45度以上となる)ため、より二重袋204Bをカートリッジのケース(ベース211)内に挿入し易くなり、インクカートリッジの組立て性を向上させることができる。
なお、本実施例においても、少なくとも挿入方向前側の面取り部MでL1<L2とすれば良いが、挿入方向後ろ側の面取り部MもL1<L2とすることにより、後カバー213をかぶせ易くなり、この点でも組立て性を向上させることができる。
図17は、本発明による二重袋の第3実施例を示す斜視図である。この図に示す二重袋204Cは、カートリッジへの挿入方向(図の下から上方向)に直交する方向(幅方向)の両側に位置する辺K,Kが曲線状部として構成されており、かつ、その辺K,Kと挿入方向の前側辺および後ろ側辺とが曲線で連絡されている。なお、上記の曲線状部として構成される辺K,Kは、円弧の一部として形成しても良い。
このような構成により、本第3実施例の二重袋204Cはカートリッジのケース(ベース211)内にスムーズに挿入することができ、また、後カバー213もかぶせ易く、インクカートリッジの組立て性を向上させることができる。
上記説明したように、本実施形態のインクカートリッジは、上述したようなカートリッジ構成を採用することで高い圧力がかけられても壊れない丈夫な構造のカートリッジであり、また、上述した各実施例の二重袋204を用いることで、インク収容体である二重袋のセット性に優れるため、高い強度と優れた組み立て性を両立させたインクカートリッジを提供することができる。
また、本実施形態のインクカートリッジを用いる画像形成装置においては、高い強度を有するインクカートリッジを用いることで安定したインク供給が可能となり、安定した画像形成が実現できるとともに、画像形成速度の高速化にも対応することができる。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、インク収容体である二重袋の形状等は、本発明の範囲内で適宜変更が可能である。また、インクカートリッジ各部の構成も適宜変更可能である。もちろん、収容するインクの色は任意である。そして、本発明によるインクカートリッジは、図示例のシリアル型画像形成装置に限らず、記録ヘッドが移動しないライン型画像形成装置にも使用することができる。
また、インクジェット記録装置におけるインクの色数や、インクカートリッジの個数等は任意である。また、カラー画像形成装置に限らず、モノクロ装置にも本発明は適用可能である。また、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機等、任意の形態を採用可能である。
1 記録装置本体
5 キャリッジ
8 維持回復機構
20 記録ヘッド
24 インク供給チューブ
200 インクカートリッジ
201 カートリッジケース
202 インク袋(内袋)
203 空気袋(外袋)
204 二重袋
211 ベース
212 前カバー
213 後カバー213
223 開口部
241 スパウト
300 インク
400 中空針
500 エアージョイント部
特開2006−82290号公報 特表2002−505212号公報

Claims (8)

  1. インクが充填される内袋と該内袋を内部に収容する外袋からなる二重袋をカートリッジケース内に収容し、前記外袋内に気体が導入されることで前記内袋を加圧して内袋内のインクをカートリッジ外に供給させるインクカートリッジであって、
    前記カートリッジケースは、前記外袋への気体導入により圧力が加わる部分を一体成型された筒状の容器本体部で保持するよう構成されるとともに、前記筒状の容器本体部の前方の開口を塞ぐ前カバーと、後方の開口を塞ぐ後ろカバーとを有し、
    前記二重袋は、当該二重袋を前記後方の開口から前記容器本体部へ挿入する際の少なくとも挿入方向前側における幅方向両側隅部が斜面状に面取りされた面取部として構成されていることを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 前記二重袋は、当該二重袋を前記後方の開口から前記容器本体部へ挿入する際の挿入方向後ろ側における両端隅部も斜面状に面取りされた面取部として構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 前記面取部は、当該面取部とその外側部分とが曲線状の連絡部によって連絡されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のインクカートリッジ。
  4. 前記面取部は、当該二重袋を前記後方の開口から前記容器本体部へ挿入する際の挿入方向と直交する方向の大きさをL1,挿入方向に平行な方向の大きさをL2とするとき、L1<L2の関係となるように設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  5. インクが充填される内袋と該内袋を内部に収容する外袋からなる二重袋をカートリッジケース内に収容し、前記外袋内に気体が導入されることで前記内袋を加圧して内袋内のインクをカートリッジ外に供給させるインクカートリッジであって、
    前記カートリッジケースは、前記外袋への気体導入により圧力が加わる部分を一体成型された筒状の容器本体部で保持するよう構成されるとともに、前記筒状の容器本体部の前方の開口を塞ぐ前カバーと、後方の開口を塞ぐ後ろカバーとを有し、
    前記二重袋は、当該二重袋を前記後方の開口から前記容器本体部へ挿入する際の挿入方向と直交する方向の両側に位置する2辺が曲線状部として構成されていることを特徴とするインクカートリッジ。
  6. 前記曲線状部が円弧の一部であることを特徴とする、請求項5に記載のインクカートリッジ。
  7. 前記曲線状部として構成された前記2辺が、挿入方向の前側辺および後ろ側辺と曲線で連絡されていることを特徴とする、請求項5又は6に記載のインクカートリッジ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクカートリッジが着脱自在に装着されていることを特徴とする画像形成装置。
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