JP2002127450A - 接続装置及びインクジェット方式画像形成装置 - Google Patents

接続装置及びインクジェット方式画像形成装置

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JP2002127450A
JP2002127450A JP2000332113A JP2000332113A JP2002127450A JP 2002127450 A JP2002127450 A JP 2002127450A JP 2000332113 A JP2000332113 A JP 2000332113A JP 2000332113 A JP2000332113 A JP 2000332113A JP 2002127450 A JP2002127450 A JP 2002127450A
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JP
Japan
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fitting
portions
ink
joint
fitting portions
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Application number
JP2000332113A
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English (en)
Inventor
Yosuke Tatsumi
陽介 立見
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】弱い操作力で嵌合部を確実に嵌合できる使い勝
手の良い接続装置を提供する。 【解決手段】第1嵌合部44K〜44Yと第2嵌合部5
4K〜54Yを嵌合させる場合、第1ジョイント40と
第2ジョイント50を相対的に移動させて近付けて、先
ず、最も突き出ている第2嵌合部54Yの突起が第1嵌
合部44Yの孔に差し込まれてこれらが嵌合する。2つ
のジョイント40,50をさらに近付けると、第2嵌合
部54Mの突起が第1嵌合部44Mの孔に差し込まれて
これらが嵌合する。続いて、第2嵌合部54Cの突起が
第1嵌合部44Cの孔に差し込まれてこれらが嵌合す
る。最後に、最も奥に引っ込んでいる第2嵌合部54K
の突起が第1嵌合部44Kの孔に差し込まれてこれらが
嵌合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクが流れるイ
ンク供給チューブ同士を接続する接続装置、及びこの接
続装置が組み込まれたインクジェット方式画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、記録媒体にインクを吐出して
画像を形成するインクジェット方式画像形成装置が広く
使用されている。このインクジェット方式画像形成装置
は、例えば、インクが吐出するノズルが形成された印字
ヘッドと、この印字ヘッドを搭載して所定方向に往復動
するキャリッジを備えている。この往復動するキャリッ
ジを軽くするために、印字ヘッドに収容されるインクの
量には上限がある。
【0003】そこで、キャリッジから離れた位置に大容
量のインクタンクを配置し、このインクタンクからイン
ク供給チューブを通して(経由して)印字ヘッドにイン
クを供給するインク供給装置が用いられている。
【0004】しかし、多量のインクを収容させるために
インクタンクを大きくした場合、インクジェット方式画
像形成装置が大型化する。このような大型の画像形成装
置を搬送する場合、この画像形成装置が通路やエレベー
タに入らないことがある。この問題を解決するために、
インクタンクを搭載したタンクユニットをインクジェッ
ト方式画像形成装置から着脱自在にした構造が知られて
いる。
【0005】この構造では、タンクユニットのインクタ
ンクから印字ヘッドにインクを供給するためのインク供
給チューブが途中で分断されており、この分断されたイ
ンク供給チューブ同士を接続する接続装置が使用されて
いる。このような構造のインクジェット方式画像形成装
置では搬送の際にタンクユニットを取り外しておけるの
で、狭い通路やエレベータがあってもこの画像形成装置
を容易に搬送できる。ところで、近年、記録媒体に形成
された画像の品質を向上させるために多色(例えば4色
や6色)のインクが使用されている。多色のインクを使
用するためには、色の数だけのインクタンクと印字ヘッ
ドカートリッジが必要となる。このため、インク供給チ
ューブも色の数だけの本数となる。
【0006】このような複数本のインク供給チューブ同
士を接続する接続装置は、各インクタンクそれぞれに接
続された複数本のインク供給チューブが接続された第1
ジョイントと、各印字ヘッドカートリッジそれぞれに接
続された複数本のインク供給チューブが接続された第2
ジョイントとを備えた構成になっている。第1ジョイン
トと第2ジョイントにはそれぞれ、対応するインクタン
クのインク供給チューブと印字ヘッドカートリッジのイ
ンク供給チューブとを接続するための複数の嵌合部が形
成されている。
【0007】インクジェット方式画像形成装置を搬送す
るときは、第1ジョイント及び第2ジョイントそれぞれ
の嵌合部を外して、この画像形成装置本体からタンクユ
ニットを取り外しておく。一方、インクジェット方式画
像形成装置を使って記録媒体に画像を形成するときは、
第1ジョイント及び第2ジョイントそれぞれの嵌合部を
互いに嵌合させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うにインクの色が増えるに従ってインク供給チューブの
本数も増えるので、接続装置の嵌合部の数も増える。こ
のため、第1ジョイント及び第2ジョイントそれぞれの
嵌合部を嵌合させるための外力(操作力)も大きくな
る。従って、この操作力が不足した(弱い)ときは、複
数の嵌合部を嵌合するときに、これらのいずれかが十分
に嵌合されずにインク漏れが発生することがある。この
逆に、嵌合されている複数の嵌合部を引き抜く(外す)
ときは、大きな操作力で引き抜くので、抜けた勢いでイ
ンクが飛散することもある。
【0009】また、第1及び第2ジョイントに形成され
た複数の嵌合部の位置が正規の位置(設計上の正しい位
置)からずれていることがある。このような位置の誤差
に起因して嵌合部が正確に嵌合されずインク漏れが発生
することもある。上記のようなインク漏れやインクの飛
散を防ぐためには、複数の嵌合部を強い操作力でゆっく
りと確実に嵌合させる必要がある。従って、接続装置を
強い操作力で注意深く操作することとなるので接続装置
の使い勝手は悪い。
【0010】本発明は、上記事情に鑑み、弱い操作力で
嵌合部を確実に嵌合できる使い勝手の良い接続装置、及
びこの接続装置が組み込まれたインクジェット方式画像
形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の接続装置は、それぞれにインクが流れ
る複数の第1インク供給チューブと、それぞれにインク
が流れる複数の第2インク供給チューブとを接続する接
続装置において、(1)前記複数の第1インク供給チュ
ーブそれぞれの一端部が接続される複数の第1接続部、
及びこれら複数の第1接続部それぞれに連通する複数の
第1嵌合部が形成された第1ジョイントと、(2)前記
複数の第2インク供給チューブそれぞれの一端部が接続
される複数の第2接続部、及びこれら複数の第2接続部
それぞれに連通すると共に前記複数の第1嵌合部それぞ
れに互いに異なるタイミングで嵌合する複数の第2嵌合
部が形成された第2ジョイントとを備えたことを特徴と
するものである。
【0012】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の接続装置は、それぞれにインクが流れる複数の第
1インク供給チューブと、それぞれにインクが流れる複
数の第2インク供給チューブとを接続する接続装置にお
いて、(3)前記複数の第1インク供給チューブそれぞ
れの一端部が接続される複数の第1接続部、及びこれら
複数の第1接続部それぞれに連通する複数の第1嵌合部
が形成された第1ジョイントと、(4)前記複数の第2
インク供給チューブそれぞれの一端部が接続される複数
の第2接続部、及びこれら複数の第2接続部それぞれに
連通すると共に前記複数の第1嵌合部それぞれに嵌合す
る複数の第2嵌合部が形成された第2ジョイントとを備
え、(5)前記複数の第1及び第2嵌合部は、互いに異
なるタイミングで嵌合する2グループ以上に分けられた
ものであることを特徴とするものである。
【0013】また、上記目的を達成するための本発明の
第3の接続装置は、それぞれにインクが流れる複数の第
1インク供給チューブと、それぞれにインクが流れる複
数の第2インク供給チューブとを接続する接続装置にお
いて、(6)前記複数の第1インク供給チューブそれぞ
れの一端部が接続される複数の第1接続部、及びこれら
複数の第1接続部それぞれに連通する複数の第1嵌合部
が形成された第1ジョイントと、(7)前記複数の第2
インク供給チューブそれぞれの一端部が接続される複数
の第2接続部、及びこれら複数の第2接続部それぞれに
連通すると共に前記複数の第1嵌合部それぞれに嵌合す
る複数の第2嵌合部が形成された第2ジョイントとを備
え、(8)前記複数の第1嵌合部は、所定の嵌合方向に
交差して互いに平行な二つの第1平面に挟まれた領域に
形成された、前記嵌合方向に延びるものであり、(9)
前記複数の第2嵌合部は、前記嵌合方向及び前記2つの
第1平面双方に交差して互いに平行な二つの第2平面に
挟まれた領域に形成された、前記嵌合方向に延びるもの
である、ことを特徴とするものである。
【0014】また、上記目的を達成するための本発明の
第4の接続装置は、それぞれにインクが流れる複数の第
1インク供給チューブと、それぞれにインクが流れる複
数の第2インク供給チューブとを接続する接続装置にお
いて、(10)前記複数の第1インク供給チューブそれ
ぞれの一端部が接続される複数の第1接続部、及びこれ
ら複数の第1接続部それぞれに連通する複数の第1嵌合
部が形成された第1ジョイントと、(11)前記複数の
第2インク供給チューブそれぞれの一端部が接続される
複数の第2接続部、及びこれら複数の第2接続部それぞ
れに連通すると共に前記複数の第1嵌合部それぞれに嵌
合する複数の第2嵌合部が形成された第2ジョイントと
を備え、(12)前記第1及び第2ジョイントは、これ
ら第1及び第2ジョイントを所定の回転軸を中心にして
相対的に回転させることにより前記複数の第1及び第2
嵌合部同士が嵌合するものであることを特徴とするもの
である。
【0015】ここで、(13)前記第1及び第2ジョイ
ントは、前記複数の第1及び第2嵌合部同士が互いに異
なるタイミングで嵌合するように回転するものであって
もよい。
【0016】さらに、(14)前記複数の第1及び第2
嵌合部は、互いに異なるタイミングで嵌合する2グルー
プ以上に分けられたものであってもよい。
【0017】さらにまた、(15)前記複数の第1及び
第2嵌合部は、所定の配列方向に所定間隔で配列したも
のであり、(16)これら複数の第1及び第2嵌合部の
うちの少なくとも一方の複数の嵌合部は、前記配列方向
に互いに独立して撓むものであってもよい。
【0018】また、本発明の第5の接続装置は、それぞ
れにインクが流れる複数の第1インク供給チューブと、
それぞれにインクが流れる複数の第2インク供給チュー
ブとを接続する接続装置において、(17)前記複数の
第1インク供給チューブそれぞれの一端部が接続される
複数の第1接続部、及びこれら複数の第1接続部それぞ
れに連通する複数の第1嵌合部が形成された第1ジョイ
ントと、(18)前記複数の第2インク供給チューブそ
れぞれの一端部が接続される複数の第2接続部、及びこ
れら複数の第2接続部それぞれに連通すると共に前記複
数の第1嵌合部それぞれに嵌合する複数の第2嵌合部が
形成された第2ジョイントとを備え、(19)前記複数
の第1及び第2嵌合部は、所定の配列方向に所定間隔で
配列したものであり、(20)これら複数の第1及び第
2嵌合部のうちの少なくとも一方の複数の嵌合部は、前
記配列方向に互いに独立して撓むものであることを特徴
とするものである。
【0019】また、本発明のインクジェット方式画像形
成装置は、それぞれにインクが貯められる複数のインク
タンクが搭載されたタンクユニットと、これら複数のイ
ンクタンクそれぞれからインクが供給される複数の印字
ヘッドカートリッジと、前記複数のインクタンクそれぞ
れに接続された複数の第1インク供給チューブと、前記
複数の印字ヘッドカートリッジそれぞれに接続された複
数の第2インク供給チューブと、前記複数の第1及び第
2インク供給チューブ双方を接続する接続装置とを備
え、前記複数の印字ヘッドカートリッジから記録媒体に
インクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画
像形成装置において、(21)前記接続装置は、上記し
た第1の接続装置から第5の接続装置までのうちのいず
れかの接続装置であることを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0021】図1から図3までを参照して、本発明の接
続装置を使用したインクジェット方式画像形成装置を説
明する。
【0022】図1は、本発明の接続装置を使用したイン
クジェット方式画像形成装置の一例であるプロッタの概
略構成を示す正面図である。図2は、図1のプロッタの
本体からタンクユニットを取り外した状態を拡大して示
す正面図である。図3は、図1のプロッタを拡大して示
す上面図である。
【0023】プロッタ10は、記録紙12が載置される
プラテン14を備えている。プラテン14に載置された
記録紙12は一対の搬送ローラ16に挟持されて、図1
の紙面に垂直な搬送方向に搬送される。
【0024】プラテン14の上方には、プラテン14に
平行に2本の走査レール(ガイドレール)18が掛け渡
されている。この走査レール18には、モータ(図示せ
ず)とベルト20によって矢印A方向に往復動する(走
査する)キャリッジ22がスライド軸受(図示せず)を
介して取り付けられている。
【0025】キャリッジ22には、インクを吐出するイ
ンク吐出口(ノズルの出口であり、図示せず)が形成さ
れた5つの印字ヘッドが装着されており、各印字ヘッド
には印字ヘッドカートリッジ24K(ブラックであり、
2つ),24C(シアン),24M(マゼンタ),24
Y(イエロー)が搭載されている。インク吐出口の前方
は、画像が形成される画像形成領域である。記録紙のう
ち画像形成領域に位置する部分にインク吐出口からイン
クが吐出され、これにより、この部分に画像が形成され
る。
【0026】記録紙12に画像を形成するに当っては、
プラテン14に記録紙12を載置し、一対の搬送ローラ
16で記録紙12を挟持しながら、搬送モータ(図示せ
ず)によって搬送ローラ16を回転させて記録紙12を
搬送する。記録紙12の上方でキャリッジ22を矢印A
方向に往復動させ、ヘッド制御部(図示せず)から各印
字ヘッドに送信された画像情報を担持する画像信号に基
づいてインク吐出口からインクを吐出して、記録紙12
のうち画像形成領域に位置する部分に画像を形成する。
【0027】ところで、プロッタ10は、各印字ヘッド
カートリッジ24K,24C,24M,24Yにインク
を供給するためのタンクユニット30を備えている。こ
のタンクユニット30は、プロッタ10の本体11のう
ち幅方向の端部に着脱自在に装着されている。
【0028】タンクユニット30には、各印字ヘッドカ
ートリッジ24K,24C,24M,24Yに対応する
色のインクがそれぞれ貯められたインクタンク32K,
32C,32M,32Yが搭載されている。また、タン
クユニット30には、各インクタンク32K,32C,
32M,32Yから出たインクを一定の液面高さに維持
して一時的に貯えておくバッファ34が形成されてい
る。バッファ34は、各インクタンク32K,32C,
32M,32Yごとに形成されている。また、各バッフ
ァ34内の液面高さは、各印字ヘッドカートリッジ24
K,24C,24M,24Yに対応するインク吐出口よ
りも低い位置に位置するように設定されている。
【0029】上記した各印字ヘッドカートリッジ24
K,24C,24M,24Yそれぞれと各印字ヘッドカ
ートリッジに対応する各バッファ34とはそれぞれ、後
述するインク供給チューブでつながれている。従って、
各印字ヘッドカートリッジ24K,24C,24M,2
4Yのインクがインク吐出口から吐出したときは、この
インク吐出口が形成されたノズルのオリフィスも毛細管
力によってインク供給チューブを経由してバッファ34
からインクが吸い上げられて各印字ヘッドカートリッジ
24K,24C,24M,24Yに供給される。
【0030】インク供給チューブと接続装置について図
4と図5を参照して説明する。
【0031】図4は、第1ジョイントと第2ジョイント
が完全に嵌合した接続装置を模式的に示す上面図であ
る。図5は、第1ジョイントと第2ジョイントが完全に
分離した接続装置を模式的に示す上面図である。
【0032】上述したようにタンクユニット30には5
つのバッファ34が形成されている。各バッファ34に
はそれぞれ第1インク供給チューブ40K,40K,4
0C,40M,40Yが接続されている。従って、各イ
ンクタンク32K,32C,32M,32Yそれぞれに
インク供給チューブ40K,40K,40C,40M,
40Yが接続されていることとなる。
【0033】一方、各印字ヘッドカートリッジ24K,
24C,24M,24Yにはそれぞれ第2インク供給チ
ューブ50K,50K,50C,50M,50Yが接続
されている。
【0034】第1インク供給チューブ40K,40K,
40C,40M,40Yと第2インク供給チューブ50
K,50K,50C,50M,50Yとは接続装置60
によって互いに接続される。従って、例えば第1インク
供給チューブ40Cと第2インク供給チューブ50Cが
接続装置60によって接続される。
【0035】接続装置60は、第1インク供給チューブ
40K,40K,40C,40M,40Yが接続された
ゴム製の第1ジョイント40と、第2インク供給チュー
ブ50K,50K,50C,50M,50Yが接続され
た樹脂製の第2ジョイント50とを有している。第1ジ
ョイント40と第2ジョイント50が合体することによ
り、第1インク供給チューブ40K,40K,40C,
40M,40Yと第2インク供給チューブ50K,50
K,50C,50M,50Yが互いに接続される。
【0036】第1ジョイント40には、第1インク供給
チューブ40K,40K,40C,40M,40Yそれ
ぞれの一端部が接続される第1接続部42K,42K,
42C,42M,42Yが形成されている。これら第1
接続部42K,42K,42C,42M,42Yそれぞ
れには、嵌合方向(矢印B方向)に真っ直ぐに延びる第
1嵌合部44K,44K,44C,44M,44Yが連
通している。
【0037】一方、第2ジョイント50には、第2イン
ク供給チューブ50K,50K,50C,50M,50
Yそれぞれの一端部が接続される第2接続部52K,5
2K,52C,52M,52Yが形成されている。これ
ら第2接続部52K,52K,52C,52M,52Y
それぞれには、嵌合方向(矢印B方向)に真っ直ぐに延
びる第2嵌合部54K,54K,54C,54M,54
Yが連通している。
【0038】第1嵌合部44K,44K,44C,44
M,44Yにはそれぞれ第2嵌合部54K,54K,5
4C,54M,54Yが対応しており、両者は互いに嵌
合する。例えば第1嵌合部44Cに第2嵌合部54Cが
差し込まれることにより両者が嵌合する。このように第
1嵌合部44K,44K,44C,44M,44Yと第
2嵌合部54K,54K,54C,54M,54Yを嵌
合させることにより、第1ジョイント40と第2ジョイ
ント50は、図4に示すように、一体的に接続される。
なお、第1ジョイント40と第2ジョイント50が抜け
落ちないように、第1ジョイント40には一対の係止部
46が形成されており、一方、第2ジョイント50に
は、一対の係止部46に係止する係止アーム56が形成
されている。
【0039】上記のように第1ジョイント40と第2ジ
ョイント50が接続された結果、第1インク供給チュー
ブ40K,40K,40C,40M,40Yそれぞれは
第2インク供給チューブ50K,50K,50C,50
M,50Yに接続される。このため、各インクタンク3
2K,32K,32C,32M,32Yそれぞれのイン
クが、第1インク供給チューブ40K,40K,40
C,40M,40Y及び第2インク供給チューブ50
K,50K,50C,50M,50Yを流れて各印字ヘ
ッドカートリッジ24K,24C,24M,24Yに供
給される。
【0040】ここで、第1嵌合部と第2嵌合部の構造に
ついて説明する。
【0041】第1嵌合部44K,44K,44C,44
M,44Yそれぞれには嵌合方向(矢印B方向)に延び
る孔が形成されており、これら5つの孔は嵌合方向に並
んでいる。また、各孔の先端口は、嵌合方向に直交する
一つの平面内に位置している。ここで、嵌合方向に直交
して互いに平行な二つの第1平面を仮想した場合、複数
の第1嵌合部44K,44K,44C,44M,44Y
は、これら二つの第1平面に挟まれた領域に形成されて
いることとなる。
【0042】一方、第2嵌合部54K,54K,54
C,54M,54Yにはそれぞれ、嵌合方向に延びると
共に上記の各孔に差し込まれる円筒状の突起(中空)が
形成されている。これら5つの突起は嵌合方向に並んで
いる。また、各突起の先端口は、嵌合方向に交差する一
つの平面内に位置している。ここでは、図5に示すよう
に、一番上の第2嵌合部54Kの先端口が最も奥に引っ
込んでいる。上から二番目の第2嵌合部54Kの先端口
は、一番上の第2嵌合部54Kよりもやや突き出てい
る。この二番目の第2嵌合部54Kよりも、第2嵌合部
54Cの方かやや突き出ている。
【0043】このように、第2嵌合部54K,54K,
54C,54M,54Yは、図5において下に位置する
ものほど突き出ており、第2嵌合部54Yが最も突き出
ている。従って、一番上の第2嵌合部54Kの突起が最
も短くて、この突起は下に位置するものほど長くなり、
一番下の第2嵌合部54Yの突起が最も長い。ここで、
上記した仮想上の第1平面及び嵌合方向双方に交差して
互いに平行な二つの第2平面を仮想した場合、複数の第
2嵌合部54K,54K,54C,54M,54Yは、
これら二つの第2平面に挟まれた領域に形成されている
こととなる。
【0044】上記した第1嵌合部44K,44K,44
C,44M,44Yと第2嵌合部54K,54K,54
C,54M,54Yを嵌合させる場合、先ず、図5に示
すように、第1ジョイント40と第2ジョイント50を
向き合わせる。次に、これら2つのジョイント40,5
0を嵌合方向(矢印B方向)に相対的に移動させて近付
ける。このように互いに接近させることにより、先ず初
めに、最も突き出ている第2嵌合部54Yの突起が第1
嵌合部44Yの孔に差し込まれて第2嵌合部54Yと第
1嵌合部44Yが嵌合する。2つのジョイント40,5
0をさらに近付けると、第2嵌合部54Mの突起が第1
嵌合部44Mの孔に差し込まれて第2嵌合部54Mと第
1嵌合部44Mが嵌合する。続いて、第2嵌合部54C
の突起が第1嵌合部44Cの孔に差し込まれて第2嵌合
部54Cと第1嵌合部44Cが嵌合する。最後に、最も
奥に引っ込んでいる第2嵌合部54Kの突起が第1嵌合
部44Kの孔に差し込まれて第2嵌合部54Kと第1嵌
合部44Kが嵌合する。
【0045】上述したように複数の第1嵌合部44K,
44K,44C,44M,44Yと複数の第2嵌合部5
4K,54K,54C,54M,54Yとが一つずつ順
次に嵌合していく。従って、各嵌合部は互いに異なるタ
イミングで嵌合することとなる。このようにして、この
ように一つずつ嵌合させるための力(個別操作力)は、
5つの第1嵌合部と5つの第2嵌合部とを同時に(同じ
タイミングで)全て嵌合させるための力(全体操作力)
に比べて弱い。この全体操作力は、嵌合部の数が多くな
るほど大きくなる。しかし、上記のように一つずつ順に
嵌合部を嵌合させるので、複数の第1嵌合部と複数の第
2嵌合部とを弱い力で嵌合できる。
【0046】また、同様に、複数の第1嵌合部から複数
の第2嵌合部を引き抜く(嵌合を解除する)ときも一つ
ずつ順に引き抜くので弱い力で引き抜ける。従って、複
数の第1嵌合部と複数の第2嵌合部とを弱い力で抜き差
しできることとなる。この結果、弱い操作力で嵌合でき
るので余力をもって十分に確実に嵌合できる。また、引
き抜くときも余力があるのでゆっくりと引き抜けるので
インクを飛散させない。従って、弱い操作力で確実に操
作できる使い勝手の良い接続装置60が得られる。
【0047】なお、上記した第1実施形態では、複数の
嵌合部を一つずつ順に嵌合したり引き抜いたりする構造
にしたが、2以上のグループに分けてグループ単位で嵌
合したり引き抜いたりする構造にしてもよい。例えば、
2つの嵌合部54Kと嵌合部54Cを同じ長さにし、嵌
合部54M,54Yを同じ長さにしてもよい。
【0048】図6から図13までを参照して接続装置の
第2実施形態を説明する。
【0049】図6は、第1ジョイントと第2ジョイント
が完全に嵌合した接続装置を模式的に示す上面図であ
る。図7は、第1ジョイントと第2ジョイントが分離し
始めた接続装置を模式的に示す上面図である。図8は、
第1ジョイントと第2ジョイントが分離している途中の
接続装置を模式的に示す上面図である。図9は、第1ジ
ョイントと第2ジョイントがほとんど分離し終えた接続
装置を模式的に示す上面図である。図10は、第2ジョ
イントのボス部が第1ジョイントから外れる直前の接続
装置を模式的に示す上面図である。図11は、第1ジョ
イントと第2ジョイントが完全に分離した接続装置を模
式的に示す上面図である。図12は、第1ジョイントと
第2ジョイントが分離している接続装置を示す正面図で
ある。図13は、第1ジョイントと第2ジョイントが嵌
合した接続装置を示す正面図である。これらの図では、
図4と図5に示す構成要素と同一の構成要素には同一の
符号が付されている。
【0050】接続装置70は、第1インク供給チューブ
40K,40K,40C,40M,40Yが接続された
ゴム製の第1ジョイント80と、第2インク供給チュー
ブ50K,50K,50C,50M,50Yが接続され
た樹脂製の第2ジョイント90とを有している。第1ジ
ョイント80と第2ジョイント90が合体することによ
り、第1インク供給チューブ40K,40K,40C,
40M,40Yと第2インク供給チューブ50K,50
K,50C,50M,50Yが互いに接続される。
【0051】第1ジョイント80には、第1インク供給
チューブ40K,40K,40C,40M,40Yそれ
ぞれの一端部が接続される第1接続部82K,82K,
82C,82M,82Yが形成されている。これら第1
接続部82K,82K,82C,82M,82Yそれぞ
れには、嵌合方向(矢印B方向)に真っ直ぐに延びる第
1嵌合部84K,84K,84C,84M,84Yが連
通している。
【0052】一方、第2ジョイント90には、第2イン
ク供給チューブ50K,50K,50C,50M,50
Yそれぞれの一端部が接続される第2接続部92K,9
2K,92C,92M,92Yが形成されている。これ
ら第2接続部92K,92K,92C,92M,92Y
それぞれには、嵌合方向(矢印B方向)に真っ直ぐに延
びる第2嵌合部94K,94K,94C,94M,94
Yが連通している。
【0053】第1嵌合部84K,84K,84C,84
M,84Yにはそれぞれ第2嵌合部94K,94K,9
4C,94M,94Yが対応しており、両者は互いに嵌
合する。例えば第1嵌合部84Cに第2嵌合部94Cが
差し込まれることにより両者が嵌合する。このように第
1嵌合部84K,84K,84C,84M,84Yと第
2嵌合部94K,94K,94C,94M,94Yを嵌
合させることにより、第1ジョイント80と第2ジョイ
ント90は、図6に示すように、一体的に接続される。
なお、第1ジョイント80と第2ジョイント90が抜け
落ちないように、第1ジョイント80には係止部86が
形成されており、一方、第2ジョイント90には、係止
部86に係止する係止アーム96が形成されている。
【0054】また、第2ジョイント90には、タンクユ
ニット30の孔30aから出入できるサイズのボス部9
8(本発明にいう所定の回転軸の一例である)が形成さ
れている。このボス部98は、第2ジョイント90を回
転させるときの回転中心軸になる。
【0055】上記のように第1ジョイント80と第2ジ
ョイント90が接続された結果、第1インク供給チュー
ブ40K,40K,40C,40M,40Yそれぞれは
第2インク供給チューブ50K,50K,50C,50
M,50Yに接続される。このため、各インクタンク3
2K,32K,32C,32M,32Y(図3参照)そ
れぞれのインクが、第1インク供給チューブ40K,4
0K,40C,40M,40Y及び第2インク供給チュ
ーブ50K,50K,50C,50M,50Yを流れて
各印字ヘッドカートリッジ24K,24C,24M,2
4Y(図1参照)に供給される。
【0056】ここで、第1嵌合部と第2嵌合部の構造に
ついて説明する。
【0057】第1嵌合部84K,84K,84C,84
M,84Yそれぞれには嵌合方向(矢印B方向)に延び
る孔が形成されており、これら5つの孔は嵌合方向に並
んでいる。各孔の先端口は、嵌合方向に直交する一つの
平面内に位置している。また、これら5つの孔を形成す
る側壁は互いに離れている。例えば、図6(b)に示す
ように、第1嵌合部84Kを形成する側壁84aと、第
1嵌合部84Cを形成する側壁84bとは所定距離だけ
離れている。また、上述したように第1ジョイント80
はゴム製である。従って、第1嵌合部84K,84K,
84C,84M,84Yはそれぞれ、図13に示すよう
に、矢印B方向に直交する方向に独立して撓む。このた
め、第1嵌合部84K,84K,84C,84M,84
Yのいずれかが形成された位置が、正規の位置(設計上
の正しい位置)からずれていても、このずれは上記の撓
みによって吸収される。なお、第2嵌合部94K,94
K,94C,94M,94Yのいずれかが形成された位
置が正規の位置からずれていても、同様に、このずれは
上記の撓みによって吸収される。
【0058】一方、第2嵌合部94K,94K,94
C,94M,54Yにはそれぞれ、嵌合方向に延びると
共に上記の各孔に差し込まれる円筒状の突起(中空)が
形成されている。これら5つの突起は嵌合方向に並んで
いる。また、各突起の先端口は、嵌合方向に直交する一
つの平面内に位置している。
【0059】図6に示すように完全に嵌合されている第
1嵌合部84K,84K,84C,84M,84Yと第
2嵌合部94K,94K,94C,94M,94Yとを
分離する場合は、先ず、図7に示すように、第2ジョイ
ント90の把手90aを手で掴んで矢印C方向に引っ張
る。これにより、第2ジョイント90は、ボス部98を
中心にして矢印C方向に回転し始める。この回転によ
り、一番上の第2嵌合部94Kが一番上の第1嵌合部8
4Kから抜き出てこれらが互いに分離する。続いて、上
から二番面の第2嵌合部94Kが上から二番面の第1嵌
合部84Kから抜き出てこれらが互いに分離する。次
に、第2嵌合部94Cが第1嵌合部84Cから抜き出て
これらが互いに分離する。最後に、第2嵌合部94Yが
第1嵌合部84Yから抜き出てこれらが互いに分離し、
図8に示すように、第1嵌合部84K,84K,84
C,84M,84Yと第2嵌合部94K,94K,94
C,94M,94Yとが完全に分離する。
【0060】このように第1及び第2嵌合部を完全に分
離した後、図9に示すように、ボス部98をやや持ち上
げる。さらに、図10に示すように、ボス部98をタン
クユニット30の孔30aまで持ち上げる。その後、図
11に示すように、ボス部98を孔30aから抜き出
す。これにより、第1ジョイント80から第2ジョイン
ト90が完全に離れる。
【0061】上記したようにボス部98を中心にして第
2ジョイント90を回転させる際の回転力によって、複
数の第1嵌合部84K,84K,84C,84M,84
Yから複数の第2嵌合部94K,94K,94C,94
M,94Yが一つずつ順次に抜き出る(分離する)。従
って、各嵌合部は互いに異なるタイミングで分離するこ
ととなる。このように回転力を利用して一つずつ分離さ
せるための力(個別操作力)は、5つの第1嵌合部と5
つの第2嵌合部とを同時に(同じタイミングで)全て分
離させるための力(全体操作力)に比べて弱い。この全
体操作力は、嵌合部の数が多くなるほど大きくなる。し
かし、上記のように一つずつ順に嵌合部を分離させるの
で複数の第1嵌合部と複数の第2嵌合部とを弱い力で分
離できる。
【0062】また、同様に、複数の第1嵌合部と複数の
第2嵌合部を嵌合するときも一つずつ順に嵌合するので
弱い力で嵌合できる。従って、複数の第1嵌合部と複数
の第2嵌合部とを弱い力で抜き差しできることとなる。
この結果、弱い操作力で嵌合できるので余力をもって十
分に確実に嵌合できる。また、引き抜くときも余力があ
るのでゆっくりと引き抜けるのでインクを飛散させな
い。従って、弱い操作力で確実に操作できる使い勝手の
良い接続装置90が得られる。
【0063】図14と図15を参照して接続装置の第3
実施形態を説明する。
【0064】図14は、第1ジョイントと第2ジョイン
トが分離している接続装置を示す正面図である。図15
は、第1ジョイントと第2ジョイントが嵌合した接続装
置を示す正面図である。これらの図では、図12と図1
3に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付
されている。
【0065】第3実施形態の接続装置100の特徴は、
第1嵌合部114K,114K,114C,114M,
114Yが形成された第1ジョイント110にある。こ
の第1ジョイント110はタンクユニット120に固定
されている。タンクユニット120の構造は、タンクユ
ニット30(図3参照)とほぼ同じであり、第1ジョイ
ント110の構造が異なる。
【0066】第1嵌合部114K,114K,114
C,114M,114Yは、嵌合方向(矢印B方向であ
り、図6参照)に直交する矢印D方向(配列方向)に並
んで配置されている。複数の第1嵌合部114K,11
4K,114C,114M,114Yのうち互いに隣接
する部分にはそれぞれ隙間112が形成されている。ま
た、第1ジョイント110はゴム製である。従って、各
嵌合部114K,114K,114C,114M,11
4Yは配列方向にのみ独立して撓む。なお、接続装置1
00の第2ジョイント90は、接続装置70の第2ジョ
イント90と同じ構造である。
【0067】上記のように第1ジョイント110の各嵌
合部114K,114K,114C,114M,114
Yが配列方向にのみ独立して撓むので、これらのいずれ
かが形成された位置が、正規の位置(設計上の正しい位
置)からずれていても、このずれは上記の撓みによって
吸収される。なお、第2嵌合部94K,94K,94
C,94M,94Yのいずれかが形成された位置が正規
の位置からずれていても、同様に、このずれは上記の撓
みによって吸収される。従って、複数の第1及び第2嵌
合部を確実に嵌合できるので、インク漏れなどを防止で
きる。
【0068】図16から図19までを参照して接続装置
の第4実施形態を説明する。
【0069】図16は、第1ジョイントと第2ジョイン
トが分離している接続装置を示す正面図である。図17
は、第1ジョイントと第2ジョイントが嵌合した接続装
置を示す正面図である。図18は、図17の接続装置を
側面から視た側面図である。図19は、図18の接続装
置の第1ジョイントと第2ジョイントを分離した状態を
示す側面図である。これらの図では、図12や図13な
どに示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付
されている。
【0070】第4実施形態の接続装置100の特徴は、
第2ジョイント140の回転軸142と把手144とを
結ぶ直線が矢印D方向(配列方向)に直交するように回
転軸142と把手144を配置した点にある。第2ジョ
イント140の各嵌合部144K〜144Yは、図18
と図19に示すように、回転軸142を中心軸として第
2ジョイント140を矢印E方向に回転させることによ
り、第1ジョイント130の各嵌合部134K〜134
Yに嵌合する。
【0071】また、第1ジョイント130はタンクユニ
ット160に固定されている。このタンクユニット16
0には、第2ジョイント140の形状に合わせて、孔1
60aや係止部164が形成されている。なお、第2ジ
ョイント140を第1ジョイント130に係止する構造
は第2実施形態のものと同様である。
【0072】上記のように、第2ジョイント140の回
転軸142と把手144とを結ぶ直線が矢印D方向(配
列方向)に直交するように回転軸142と把手144を
配置した場合も、回転力を利用して複数の嵌合部134
K〜134Y,144K〜144Y同士を嵌合させられ
るので弱い操作力で確実にこれらを嵌合できる。
【0073】図20と図21を参照して接続装置の第5
実施形態を説明する。
【0074】図20は、第1ジョイントと第2ジョイン
トが分離している接続装置を示す正面図である。図21
は、第1ジョイントと第2ジョイントが嵌合した接続装
置を示す正面図である。これらの図では、図12や図1
3などに示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号
が付されている。
【0075】第5実施形態の接続装置190の特徴は、
第1ジョイント170の複数の嵌合部174K〜174
Yと、第2ジョイント180の複数の嵌合部184K〜
184Yとを二列に配置した点にある。但し、複数の嵌
合部174K〜174Y,184K〜184Yは、矢印
D方向に直交する方向においては重なっていない。従っ
て、複数の嵌合部174K〜174Y,184K〜18
4Yは千鳥状に形成されていることとなる。第2ジョイ
ント180の各嵌合部184K〜184Yは、回転軸1
82を中心軸として第2ジョイント180を回転させる
ことにより、第1ジョイント170の各嵌合部174K
〜174Yに嵌合する。なお、タンクユニット200に
は、タンクユニット30(図2参照)と同様に、回転軸
182が嵌め込まれる孔202が形成されている。
【0076】上記のように複数の嵌合部174K〜17
4Y,184K〜184Yを千鳥状に形成し、回転軸1
82を中心軸として第2ジョイント180を回転させる
ことにより、複数の嵌合部174K〜174Y,184
K〜184Y同士を嵌合させるように構成しても、回転
力を利用して嵌合させるので弱い操作力で確実にこれら
を嵌合できる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の接続
装置では、複数の第1嵌合部それぞれと複数の第2嵌合
部それぞれとが嵌合する際に互いに異なるタイミングで
嵌合するので、1つの第1嵌合部と1つの第2嵌合部と
が嵌合し、その後、他の1つの第1嵌合部と他の1つの
第2嵌合部とが嵌合することとなる。このようにして、
複数の第1嵌合部と複数の第2嵌合部とが一つずつ順次
に嵌合していく。このように一つずつ嵌合させるための
力(個別操作力)は、複数の第1嵌合部と複数の第2嵌
合部とを同時に(同じタイミングで)全て嵌合させるた
めの力(全体操作力)に比べて弱い。この全体操作力
は、嵌合部の数が多くなるほど大きくなる。しかし、上
記のように本発明では一つずつ順に嵌合させることとな
るので、複数の第1嵌合部と複数の第2嵌合部とを弱い
力で嵌合できる。また、同様に、複数の第1嵌合部から
複数の第2嵌合部を引き抜く(嵌合を解除する)ときも
一つずつ順に引き抜くので弱い力で引き抜ける。従っ
て、複数の第1嵌合部と複数の第2嵌合部とを弱い力で
抜き差しできることとなる。この結果、弱い操作力で嵌
合できるので余力をもって十分に確実に嵌合できる。ま
た、引き抜くときも余力があるのでゆっくりと引き抜け
るのでインクを飛散させない。従って、弱い操作力で確
実に操作できる使い勝手の良い接続装置が得られる。
【0078】また、本発明の第2の接続装置では、2グ
ループ以上に分けられた複数の第1及び第2嵌合部が互
いに異なるタイミングで嵌合するので、1つのグループ
が嵌合し、その後、他のグループが嵌合することとな
る。このようにして、各グループが一つずつ順次に嵌合
していく。このように一つのグループずつ嵌合させるた
めの力(個別操作力)は、複数の第1嵌合部と複数の第
2嵌合部とを同時に(同じタイミングで)全て嵌合させ
るための力(全体操作力)に比べて弱い。この全体操作
力は、嵌合部の数が多くなるほど大きくなる。しかし、
上記のように本発明では一つのグループずつ嵌合させる
ので、複数の第1嵌合部と複数の第2嵌合部とを弱い力
で嵌合できる。また、同様に、複数の第1嵌合部から複
数の第2嵌合部を引き抜く(嵌合を解除する)ときも弱
い力で引き抜ける。従って、複数の第1嵌合部と複数の
第2嵌合部とを弱い力で抜き差しできることとなる。こ
の結果、弱い操作力で嵌合できるので十分に嵌合でき、
また、引き抜くときにインクを飛散させないので、使い
勝手の良い接続装置が得られる。
【0079】また、本発明の第3の接続装置では、第1
平面と第2平面は交差しているので、複数の第1嵌合部
と複数の第2嵌合部を嵌合方向に相対的に移動させたと
きに複数の第1及び第2嵌合部は同時には嵌合されず、
互いに異なるタイミングで嵌合されることとなる。この
ようにして複数の第1及び第2嵌合部を嵌合させるため
の力(個別操作力)は、複数の第1嵌合部と複数の第2
嵌合部とを同時に(同じタイミングで)全て嵌合させる
ための力(全体操作力)に比べて弱い。この全体操作力
は、嵌合部の数が多くなるほど大きくなる。しかし、上
記のように本発明では同時には嵌合させないので、複数
の第1嵌合部と複数の第2嵌合部とを弱い力で嵌合でき
る。また、同様に、複数の第1嵌合部から複数の第2嵌
合部を引き抜く(嵌合を解除する)ときも弱い力で引き
抜ける。従って、複数の第1嵌合部と複数の第2嵌合部
とを弱い力で抜き差しできることとなる。この結果、弱
い操作力で嵌合できるので十分に嵌合でき、また、引き
抜くときにインクを飛散させないので、使い勝手の良い
接続装置が得られる。
【0080】また、本発明の第4の接続装置では、第1
及び第2ジョイントを所定の回転軸を中心にして相対的
に回転させることにより第1嵌合部と第2嵌合部を嵌合
させるので、回転力を利用して嵌合させていることとな
る。このため、比較的弱い力(操作力)で第1嵌合部と
第2嵌合部を嵌合でき、また、両者を互いに抜き出せ
る。この結果、これらを十分に嵌合でき、また、引き抜
くときにはインクを飛散させないので、使い勝手の良い
接続装置が得られる。
【0081】ここで、前記第1及び第2ジョイントは、
前記複数の第1及び第2嵌合部同士が互いに異なるタイ
ミングで嵌合するように回転するものである場合は、い
っそう弱い操作力で第1嵌合部と第2嵌合部を抜き差し
できる。
【0082】さらに、前記複数の第1及び第2嵌合部
は、互いに異なるタイミングで嵌合する2グループ以上
に分けられたものである場合は、いっそう弱い操作力で
第1嵌合部と第2嵌合部を抜き差しできる。
【0083】さらにまた、前記複数の第1及び第2嵌合
部は、所定の配列方向に所定間隔で配列したものであ
り、これら複数の第1及び第2嵌合部のうちの少なくと
も一方の複数の嵌合部は、前記配列方向に互いに独立し
て撓むものである場合は、製造誤差などに起因して第1
嵌合部と第2嵌合部が正規の位置(設計上の正しい位
置)に位置しないときであっても、少なくとも一方の複
数の嵌合部が互いに独立して撓むので、この撓みによっ
て位置の誤差を吸収できる。この結果、不完全な嵌合を
防止して複数の第1及び第2嵌合部を確実に嵌合でき
る。
【0084】また、本発明の第5の接続装置によれば、
製造誤差などに起因して第1嵌合部と第2嵌合部が正規
の位置(設計上の正しい位置)に位置しないときであっ
ても、少なくとも一方の複数の嵌合部が互いに独立して
撓むので、この撓みによって位置の誤差を吸収できる。
この結果、不完全な嵌合を防止して複数の第1及び第2
嵌合部を確実に嵌合できる。
【0085】また、本発明のインクジェット方式画像形
成装置では、複数の第1嵌合部と複数の第2嵌合部とを
弱い力で抜き差しできる。この結果、弱い操作力で嵌合
できるので十分に嵌合でき、また、引き抜くときにイン
クを飛散させないので、使い勝手の良い画像形成装置が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接続装置を使用したインクジェット方
式画像形成装置の一例であるプロッタの概略構成を示す
正面図である。
【図2】図1のプロッタの本体からタンクユニットを取
り外した状態を拡大して示す正面図である。
【図3】図1のプロッタを拡大して示す上面図である。
【図4】第1ジョイントと第2ジョイントが完全に嵌合
した接続装置を模式的に示す上面図である。
【図5】第1ジョイントと第2ジョイントが完全に分離
した接続装置を模式的に示す上面図である。
【図6】第1ジョイントと第2ジョイントが完全に嵌合
した接続装置を模式的に示す上面図である。
【図7】第1ジョイントと第2ジョイントが分離し始め
た接続装置を模式的に示す上面図である。
【図8】第1ジョイントと第2ジョイントが分離してい
る途中の接続装置を模式的に示す上面図である。
【図9】第1ジョイントと第2ジョイントがほとんど分
離し終えた接続装置を模式的に示す上面図である。
【図10】第2ジョイントのボス部が第1ジョイントか
ら外れる直前の接続装置を模式的に示す上面図である。
【図11】第1ジョイントと第2ジョイントが完全に分
離した接続装置を模式的に示す上面図である。
【図12】第1ジョイントと第2ジョイントが分離して
いる接続装置を示す正面図である。
【図13】第1ジョイントと第2ジョイントが嵌合した
接続装置を示す正面図である。
【図14】第1ジョイントと第2ジョイントが分離して
いる接続装置を示す正面図である。
【図15】第1ジョイントと第2ジョイントが嵌合した
接続装置を示す正面図である。
【図16】第1ジョイントと第2ジョイントが分離して
いる接続装置を示す正面図である。
【図17】第1ジョイントと第2ジョイントが嵌合した
接続装置を示す正面図である。
【図18】図17の接続装置を側面から視た側面図であ
る。
【図19】図18の接続装置の第1ジョイントと第2ジ
ョイントを分離した状態を示す側面図である。
【図20】第1ジョイントと第2ジョイントが分離して
いる接続装置を示す正面図である。
【図21】図20の第1ジョイントと第2ジョイントが
嵌合した接続装置を示す正面図である。
【符号の説明】
10 プロッタ 24K,24C,24M,24Y 印字ヘッドカートリ
ッジ 30 タンクユニット 32K,32C,32M,32Y インクタンク 40,80,110,130,170 第1ジョイント 40K,40K,40C,40M,40Y 第1インク
供給チューブ 42K,42K,42C,42M,42Y 第1接続部 44K,44K,44C,44M,44Y 第1嵌合部 50,90,140,180 第2ジョイント 50K,50K,50C,50M,50Y 第2インク
供給チューブ 52K,52K,52C,52M,52Y 第2接続部 54K,54K,54C,54M,54Y 第2嵌合部 60,70,100,150,190 接続装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれにインクが流れる複数の第1イ
    ンク供給チューブと、それぞれにインクが流れる複数の
    第2インク供給チューブとを接続する接続装置におい
    て、 前記複数の第1インク供給チューブそれぞれの一端部が
    接続される複数の第1接続部、及びこれら複数の第1接
    続部それぞれに連通する複数の第1嵌合部が形成された
    第1ジョイントと、 前記複数の第2インク供給チューブそれぞれの一端部が
    接続される複数の第2接続部、及びこれら複数の第2接
    続部それぞれに連通すると共に前記複数の第1嵌合部そ
    れぞれに互いに異なるタイミングで嵌合する複数の第2
    嵌合部が形成された第2ジョイントとを備えたことを特
    徴とする接続装置。
  2. 【請求項2】 それぞれにインクが流れる複数の第1イ
    ンク供給チューブと、それぞれにインクが流れる複数の
    第2インク供給チューブとを接続する接続装置におい
    て、 前記複数の第1インク供給チューブそれぞれの一端部が
    接続される複数の第1接続部、及びこれら複数の第1接
    続部それぞれに連通する複数の第1嵌合部が形成された
    第1ジョイントと、 前記複数の第2インク供給チューブそれぞれの一端部が
    接続される複数の第2接続部、及びこれら複数の第2接
    続部それぞれに連通すると共に前記複数の第1嵌合部そ
    れぞれに嵌合する複数の第2嵌合部が形成された第2ジ
    ョイントとを備え、 前記複数の第1及び第2嵌合部は、 互いに異なるタイミングで嵌合する2グループ以上に分
    けられたものであることを特徴とする接続装置。
  3. 【請求項3】 それぞれにインクが流れる複数の第1イ
    ンク供給チューブと、それぞれにインクが流れる複数の
    第2インク供給チューブとを接続する接続装置におい
    て、 前記複数の第1インク供給チューブそれぞれの一端部が
    接続される複数の第1接続部、及びこれら複数の第1接
    続部それぞれに連通する複数の第1嵌合部が形成された
    第1ジョイントと、 前記複数の第2インク供給チューブそれぞれの一端部が
    接続される複数の第2接続部、及びこれら複数の第2接
    続部それぞれに連通すると共に前記複数の第1嵌合部そ
    れぞれに嵌合する複数の第2嵌合部が形成された第2ジ
    ョイントとを備え、 前記複数の第1嵌合部は、 所定の嵌合方向に交差して互いに平行な二つの第1平面
    に挟まれた領域に形成された、前記嵌合方向に延びるも
    のであり、 前記複数の第2嵌合部は、 前記嵌合方向及び前記2つの第1平面双方に交差して互
    いに平行な二つの第2平面に挟まれた領域に形成され
    た、前記嵌合方向に延びるものである、ことを特徴とす
    る接続装置。
  4. 【請求項4】 それぞれにインクが流れる複数の第1イ
    ンク供給チューブと、それぞれにインクが流れる複数の
    第2インク供給チューブとを接続する接続装置におい
    て、 前記複数の第1インク供給チューブそれぞれの一端部が
    接続される複数の第1接続部、及びこれら複数の第1接
    続部それぞれに連通する複数の第1嵌合部が形成された
    第1ジョイントと、 前記複数の第2インク供給チューブそれぞれの一端部が
    接続される複数の第2接続部、及びこれら複数の第2接
    続部それぞれに連通すると共に前記複数の第1嵌合部そ
    れぞれに嵌合する複数の第2嵌合部が形成された第2ジ
    ョイントとを備え、 前記第1及び第2ジョイントは、 これら第1及び第2ジョイントを所定の回転軸を中心に
    して相対的に回転させることにより前記複数の第1及び
    第2嵌合部同士が嵌合するものであることを特徴とする
    接続装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2ジョイントは、 前記複数の第1及び第2嵌合部同士が互いに異なるタイ
    ミングで嵌合するように回転するものであることを特徴
    とする請求項4に記載の接続装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の第1及び第2嵌合部は、 互いに異なるタイミングで嵌合する2グループ以上に分
    けられたものであることを特徴とする請求項4に記載の
    接続装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の第1及び第2嵌合部は、所定
    の配列方向に所定間隔で配列したものであり、 これら複数の第1及び第2嵌合部のうちの少なくとも一
    方の複数の嵌合部は、前記配列方向に互いに独立して撓
    むものであることを特徴とする請求項1から6までのう
    ちのいずれか一項に記載の接続装置。
  8. 【請求項8】 それぞれにインクが流れる複数の第1イ
    ンク供給チューブと、それぞれにインクが流れる複数の
    第2インク供給チューブとを接続する接続装置におい
    て、 前記複数の第1インク供給チューブそれぞれの一端部が
    接続される複数の第1接続部、及びこれら複数の第1接
    続部それぞれに連通する複数の第1嵌合部が形成された
    第1ジョイントと、 前記複数の第2インク供給チューブそれぞれの一端部が
    接続される複数の第2接続部、及びこれら複数の第2接
    続部それぞれに連通すると共に前記複数の第1嵌合部そ
    れぞれに嵌合する複数の第2嵌合部が形成された第2ジ
    ョイントとを備え、 前記複数の第1及び第2嵌合部は、所定の配列方向に所
    定間隔で配列したものであり、 これら複数の第1及び第2嵌合部のうちの少なくとも一
    方の複数の嵌合部は、前記配列方向に互いに独立して撓
    むものであることを特徴とする接続装置。
  9. 【請求項9】 それぞれにインクが貯められる複数のイ
    ンクタンクが搭載されたタンクユニットと、これら複数
    のインクタンクそれぞれからインクが供給される複数の
    印字ヘッドカートリッジと、前記複数のインクタンクそ
    れぞれに接続された複数の第1インク供給チューブと、
    前記複数の印字ヘッドカートリッジそれぞれに接続され
    た複数の第2インク供給チューブと、前記複数の第1及
    び第2インク供給チューブ双方を接続する接続装置とを
    備え、前記複数の印字ヘッドカートリッジから記録媒体
    にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式
    画像形成装置において、 前記接続装置は、 請求項1から8までのうちのいずれか一項に記載された
    ものであることを特徴とするインクジェット方式画像形
    成装置。
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