JPH11254595A - 包装材料およびこの包装材料を用いた包装容器 - Google Patents
包装材料およびこの包装材料を用いた包装容器Info
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- JPH11254595A JPH11254595A JP5991098A JP5991098A JPH11254595A JP H11254595 A JPH11254595 A JP H11254595A JP 5991098 A JP5991098 A JP 5991098A JP 5991098 A JP5991098 A JP 5991098A JP H11254595 A JPH11254595 A JP H11254595A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】香料成分を含む内容物を包装しても、シーラン
ト層の接着強度の低下の小さい包装材料および包装容器
を提供することを目的とする。 【解決手段】基材層の内面に設けた延伸プラスチックフ
ィルムに、塗布量が０．１〜０．５ｇ／ｍ2 の範囲とし
た２液硬化型ウレタン系接着剤からなるアンカーコート
層を介して押し出し塗布形成したシーラント層を設け
た、包装材料である。
ト層の接着強度の低下の小さい包装材料および包装容器
を提供することを目的とする。 【解決手段】基材層の内面に設けた延伸プラスチックフ
ィルムに、塗布量が０．１〜０．５ｇ／ｍ2 の範囲とし
た２液硬化型ウレタン系接着剤からなるアンカーコート
層を介して押し出し塗布形成したシーラント層を設け
た、包装材料である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、香料等の浸透性の
強い成分を含む内容を包装するのに適した包装材料およ
びこの包装材料を用いた包装容器に関するものである。
強い成分を含む内容を包装するのに適した包装材料およ
びこの包装材料を用いた包装容器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】内容物を保存するのに用いる包装材料
は、中間層にアルミニウム箔等のガスバリア層を含む積
層材料からなっている。この包装材料の一般的な構成と
して、例えば、基材層／接着剤層／アルミニウム箔／接
着剤層／シーラント層、または基材層／接着剤層／アル
ミニウム箔／接着剤層／ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム／接着剤層／シーラント層からなる積層フなる積
層フィルムが用いられていた。
は、中間層にアルミニウム箔等のガスバリア層を含む積
層材料からなっている。この包装材料の一般的な構成と
して、例えば、基材層／接着剤層／アルミニウム箔／接
着剤層／シーラント層、または基材層／接着剤層／アル
ミニウム箔／接着剤層／ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム／接着剤層／シーラント層からなる積層フなる積
層フィルムが用いられていた。
【０００３】この包装材料を構成する各層を積層する接
着剤層として、一般的に２液硬化型ウレタン系接着剤が
使用されており、このウレタン系接着剤は、香料成分を
多量含む内容物を保存した場合、シーラント層を用途に
使用した場合、接着剤の接着強度が経時的に低下し、最
終的に層間の接着強度がなくなってしまっていた。
着剤層として、一般的に２液硬化型ウレタン系接着剤が
使用されており、このウレタン系接着剤は、香料成分を
多量含む内容物を保存した場合、シーラント層を用途に
使用した場合、接着剤の接着強度が経時的に低下し、最
終的に層間の接着強度がなくなってしまっていた。
【０００４】また、シーラント層を形成する方法とし
て、フィルムを積層する方法、または溶融樹脂を押し出
し積層する方法があり、ポリエチレン系樹脂のシーラン
ト層の積層方法においては、溶融樹脂を押し出し塗布す
る方法が多く用いられている。しかし、前記溶融樹脂を
押し出し塗布する方法は、フィルムを積層する方法と比
較して層間の接着強度が小さい。
て、フィルムを積層する方法、または溶融樹脂を押し出
し積層する方法があり、ポリエチレン系樹脂のシーラン
ト層の積層方法においては、溶融樹脂を押し出し塗布す
る方法が多く用いられている。しかし、前記溶融樹脂を
押し出し塗布する方法は、フィルムを積層する方法と比
較して層間の接着強度が小さい。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリエチレ
ン系樹脂を積層する方法において、溶融樹脂を押し出し
塗布して積層する方法からなる包装材料であって、香料
成分を含む内容物を包装しても、経時的な層間の接着強
度の低下が小さく、実用可能な包装材料およびこの包装
材料を使用した包装容器を提供することを目的とする。
ン系樹脂を積層する方法において、溶融樹脂を押し出し
塗布して積層する方法からなる包装材料であって、香料
成分を含む内容物を包装しても、経時的な層間の接着強
度の低下が小さく、実用可能な包装材料およびこの包装
材料を使用した包装容器を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材層の内面
に、延伸プラスチックフィルムおよびアンカーコート層
を介して熱接着性樹脂層を押出し塗布形成した材料にお
いて、アンカーコート層が２液硬化型ウレタン系接着剤
を０．１〜０．５ｇ／ｍ2 の範囲としたことを特徴とす
る、包装材料である。請求項２に記載の発明は、前記ア
ンカーコート層を形成する２液硬化型ウレタン系接着剤
が、−ＯＨ基と−ＮＣＯ基の比率を１：２．２〜１：
２．８の範囲としたことを特徴とする、包装材料であ
る。
に、延伸プラスチックフィルムおよびアンカーコート層
を介して熱接着性樹脂層を押出し塗布形成した材料にお
いて、アンカーコート層が２液硬化型ウレタン系接着剤
を０．１〜０．５ｇ／ｍ2 の範囲としたことを特徴とす
る、包装材料である。請求項２に記載の発明は、前記ア
ンカーコート層を形成する２液硬化型ウレタン系接着剤
が、−ＯＨ基と−ＮＣＯ基の比率を１：２．２〜１：
２．８の範囲としたことを特徴とする、包装材料であ
る。
【０００７】請求項３に記載の発明は、前記熱接着性樹
脂層が、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ン、エチレン−メタアクリル酸共重合対、エチレン−ア
クリル酸共重合体、イオノマー樹脂のいずれか１種から
選ばれたことを特徴とする、包装材料である。請求項４
に記載の発明は、前記延伸プラスチックフィルムが、ポ
リエチレンテレフタレートフィルムである、包装材料で
ある。請求項５に記載の発明は、前記基材層が、ガスバ
リア材料を含む積層材料からなる、包装材料である。請
求項６に記載の発明は、前記ガスバリア材料が、金属
箔、金属蒸着フィルム、または金属酸化物蒸着フィルム
のいずれか１種選ばれたことを特徴とする、包装材料で
ある。請求項７に記載の発明は、前記基材層が、紙層を
含む積層材料からなる、包装材料である。
脂層が、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ン、エチレン−メタアクリル酸共重合対、エチレン−ア
クリル酸共重合体、イオノマー樹脂のいずれか１種から
選ばれたことを特徴とする、包装材料である。請求項４
に記載の発明は、前記延伸プラスチックフィルムが、ポ
リエチレンテレフタレートフィルムである、包装材料で
ある。請求項５に記載の発明は、前記基材層が、ガスバ
リア材料を含む積層材料からなる、包装材料である。請
求項６に記載の発明は、前記ガスバリア材料が、金属
箔、金属蒸着フィルム、または金属酸化物蒸着フィルム
のいずれか１種選ばれたことを特徴とする、包装材料で
ある。請求項７に記載の発明は、前記基材層が、紙層を
含む積層材料からなる、包装材料である。
【０００８】請求項８に記載の発明は、前記記載の包装
材料を用いた袋状容器である。請求項９に記載の発明
は、前記記載の包装材料を用いたチューブ状容器であ
る。請求項１０に記載の発明は、前記記載の包装材料を
用いた紙製容器である。
材料を用いた袋状容器である。請求項９に記載の発明
は、前記記載の包装材料を用いたチューブ状容器であ
る。請求項１０に記載の発明は、前記記載の包装材料を
用いた紙製容器である。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の包装材料の構成
を説明する断面図である。図１において、１は基材層、
２は接着剤層、３は延伸プラスチックフィルム、４はア
ンカーコート層、５は溶融押し出し法により形成したシ
ーラント層からなる積層構成の包装材料である。
を説明する断面図である。図１において、１は基材層、
２は接着剤層、３は延伸プラスチックフィルム、４はア
ンカーコート層、５は溶融押し出し法により形成したシ
ーラント層からなる積層構成の包装材料である。
【００１０】基材層１は、シート状またはフィルム状の
ものであって、ポリオレフィン（ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等）、ポリエステル（ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート等）、ポリアミド（ナイロン−６、ナイロン−
６６等）、ポリ塩化ビニル、ポリイミドなど、あるいは
これらの高分子の共重合体など、通常包装材料として用
いられるプラスチックフィルムないしはシートが単体、
あるいはこれらの積層体、または紙単体、あるいは紙と
前記プラスチックフィルムとの積層体が用いられる。
ものであって、ポリオレフィン（ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等）、ポリエステル（ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート等）、ポリアミド（ナイロン−６、ナイロン−
６６等）、ポリ塩化ビニル、ポリイミドなど、あるいは
これらの高分子の共重合体など、通常包装材料として用
いられるプラスチックフィルムないしはシートが単体、
あるいはこれらの積層体、または紙単体、あるいは紙と
前記プラスチックフィルムとの積層体が用いられる。
【００１１】また、基材層１は、前記の構成の他、ガス
バリア材料を含む構成とすることで、内容物の保存性を
向上させることができる。このガスバリア材料として、
アルミニウム等の金属箔、アルミニウム等の金属を蒸着
したフィルム、または酸化アルミニウム、酸化珪素等の
金属酸化物を蒸着したフィルムが用いられる。
バリア材料を含む構成とすることで、内容物の保存性を
向上させることができる。このガスバリア材料として、
アルミニウム等の金属箔、アルミニウム等の金属を蒸着
したフィルム、または酸化アルミニウム、酸化珪素等の
金属酸化物を蒸着したフィルムが用いられる。
【００１２】この金属、または金属酸化物を蒸着するプ
ラスチックフィルムとして、ポリオレフィン（ポリエチ
レン、ポリプロピレン等）、ポリエステル（ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレート等）、ポリアミド（ナイロン−
６、ナイロン−６６等）、など通常包装材料として使用
されるフィルムを使用できる。さらにフィルムの表面
（蒸着面）をコロナ処理、アンカーコート処理等の表面
改質を行い、蒸着層の密着性を向上させることも可能で
ある。
ラスチックフィルムとして、ポリオレフィン（ポリエチ
レン、ポリプロピレン等）、ポリエステル（ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレート等）、ポリアミド（ナイロン−
６、ナイロン−６６等）、など通常包装材料として使用
されるフィルムを使用できる。さらにフィルムの表面
（蒸着面）をコロナ処理、アンカーコート処理等の表面
改質を行い、蒸着層の密着性を向上させることも可能で
ある。
【００１３】さらに、金属酸化物蒸着層に被覆層を設け
た構成とすることで、バリア性が向上する。この被覆層
は、水溶性高分子と、（ａ）１種以上の金属アルコキシ
ド及びその加水分解物、または（ｂ）塩化錫の少なくと
も一方を含む水溶液、あるいは水／アルコール混合溶液
を主剤とするコーティング剤からなる。水溶性高分子と
塩化錫を水系（水あるいは水／アルコール混合）溶媒で
溶解させた溶液、あるいはこれに金属アルコキシドを直
接、あるいは予め加水分解させるなどの処理を行ったも
のを混合した溶液を、プラスチック基材上の金属酸化物
蒸着層にコーティング、加熱乾燥し、形成したものであ
る。コーティング剤に含まれる各成分について以下に詳
述する。
た構成とすることで、バリア性が向上する。この被覆層
は、水溶性高分子と、（ａ）１種以上の金属アルコキシ
ド及びその加水分解物、または（ｂ）塩化錫の少なくと
も一方を含む水溶液、あるいは水／アルコール混合溶液
を主剤とするコーティング剤からなる。水溶性高分子と
塩化錫を水系（水あるいは水／アルコール混合）溶媒で
溶解させた溶液、あるいはこれに金属アルコキシドを直
接、あるいは予め加水分解させるなどの処理を行ったも
のを混合した溶液を、プラスチック基材上の金属酸化物
蒸着層にコーティング、加熱乾燥し、形成したものであ
る。コーティング剤に含まれる各成分について以下に詳
述する。
【００１４】本発明でコーティング剤に用いられる水溶
性高分子はポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、アルギン酸ナトリウムなどが挙げられる。特
にポリビニルアルコール（ＰＶＡ）を本発明のガスバリ
ア性積層体のコーティング剤に用いた場合にガスバリア
性が最も優れる。ここでいうＰＶＡは、一般にポリ酢酸
ビニルをけん化して得られるもので、酢酸基が数十％残
存している、いわゆる部分けん化ＰＶＡから、酢酸基が
数％しか残存していない完全けん化ＰＶＡまでを含み、
特に限定されるものではない。
性高分子はポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、アルギン酸ナトリウムなどが挙げられる。特
にポリビニルアルコール（ＰＶＡ）を本発明のガスバリ
ア性積層体のコーティング剤に用いた場合にガスバリア
性が最も優れる。ここでいうＰＶＡは、一般にポリ酢酸
ビニルをけん化して得られるもので、酢酸基が数十％残
存している、いわゆる部分けん化ＰＶＡから、酢酸基が
数％しか残存していない完全けん化ＰＶＡまでを含み、
特に限定されるものではない。
【００１５】さらに金属アルコキシドは、テトラエトキ
シシラン〔Ｓｉ（ＯＣ2 Ｈ5 ）4 〕、トリイソプロポキ
シアルミニウム〔Ａｌ（Ｏ−２’−Ｃ3 Ｈ7 ）3 〕など
の一般式、 Ｍ（ＯＲ）n （Ｍ：Ｓｉ、Ｔｉ、Ａｉ、Ｚｒ等の金属、Ｒ：ＣＨ3 、
Ｃ2 Ｈ5 等のアルキル基）で表せるものである。中で
も、テトラエトキシシラン、トリイソプロポキシアルミ
ニウムが加水分解後、水系の溶媒中において比較的安定
であるので好ましい。
シシラン〔Ｓｉ（ＯＣ2 Ｈ5 ）4 〕、トリイソプロポキ
シアルミニウム〔Ａｌ（Ｏ−２’−Ｃ3 Ｈ7 ）3 〕など
の一般式、 Ｍ（ＯＲ）n （Ｍ：Ｓｉ、Ｔｉ、Ａｉ、Ｚｒ等の金属、Ｒ：ＣＨ3 、
Ｃ2 Ｈ5 等のアルキル基）で表せるものである。中で
も、テトラエトキシシラン、トリイソプロポキシアルミ
ニウムが加水分解後、水系の溶媒中において比較的安定
であるので好ましい。
【００１６】上述した各成分を単独またはいくつかを組
み合わせてコーティング剤に加えることができ、さらに
コーティング剤のバリア性を損なわない範囲で、イソシ
アネート化合物、シランカップリング剤、あるいは分散
剤、安定化剤、粘度調整剤、着色剤など公知の添加剤を
加えることができる。
み合わせてコーティング剤に加えることができ、さらに
コーティング剤のバリア性を損なわない範囲で、イソシ
アネート化合物、シランカップリング剤、あるいは分散
剤、安定化剤、粘度調整剤、着色剤など公知の添加剤を
加えることができる。
【００１７】例えばコーティング剤に加えられるイソシ
アネート化合物は、その分子中に２個以上のイソシアネ
ート基（ＮＣＯ基）を有するものであり、例えばトリレ
ンジイソシアネート（ＴＤＩ）、トリフェニルメタント
リイソシアネート（ＴＴＩ）、テトラメチルキシレンジ
イソシアネート（ＴＭＸＤＩ）などのモノマー類と、こ
れらの重合体、誘導体などがある。
アネート化合物は、その分子中に２個以上のイソシアネ
ート基（ＮＣＯ基）を有するものであり、例えばトリレ
ンジイソシアネート（ＴＤＩ）、トリフェニルメタント
リイソシアネート（ＴＴＩ）、テトラメチルキシレンジ
イソシアネート（ＴＭＸＤＩ）などのモノマー類と、こ
れらの重合体、誘導体などがある。
【００１８】コーティング剤の塗布方法には、通常用い
られる、ディッピング法、ロールコーティング法、スク
リーン印刷法、スプレー法など従来公知の手段が用いら
れる。皮膜の厚さはコーティング剤の種類によって異な
るが、乾燥後の厚さが約０．０１〜１００μｍの範囲で
あればよいが、５０μｍ以上では、膜にクラックが生じ
やすくなるため、０．０１〜５０μｍとすることが望ま
しい。
られる、ディッピング法、ロールコーティング法、スク
リーン印刷法、スプレー法など従来公知の手段が用いら
れる。皮膜の厚さはコーティング剤の種類によって異な
るが、乾燥後の厚さが約０．０１〜１００μｍの範囲で
あればよいが、５０μｍ以上では、膜にクラックが生じ
やすくなるため、０．０１〜５０μｍとすることが望ま
しい。
【００１９】そして、シーラント層５は、低密度ポリエ
チレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−メタアク
リル酸共重合対、エチレン−アクリル酸共重合体、イオ
ノマー樹脂のいずれか１種から選ばれてなる。このシー
ラント層は、溶融した樹脂を直接押出し塗布して積層す
る。そして、シーラント層は、ノニオン型の界面活性剤
を５００〜３０００ｐｐｍ、好ましくは、７００〜２０
００ｐｐｍ添加した樹脂層からなるか、または、界面活
性剤を添加しない樹脂層を介して、界面活性剤を添加し
た樹脂層が最内層となるように設けてもよい。
チレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−メタアク
リル酸共重合対、エチレン−アクリル酸共重合体、イオ
ノマー樹脂のいずれか１種から選ばれてなる。このシー
ラント層は、溶融した樹脂を直接押出し塗布して積層す
る。そして、シーラント層は、ノニオン型の界面活性剤
を５００〜３０００ｐｐｍ、好ましくは、７００〜２０
００ｐｐｍ添加した樹脂層からなるか、または、界面活
性剤を添加しない樹脂層を介して、界面活性剤を添加し
た樹脂層が最内層となるように設けてもよい。
【００２０】この、シーラント層５を積層する時に使用
するアンカーコート層４は、２液硬化型ウレタン系接着
剤からなり、その塗布量を０．１〜０．５ｇ／ｍ2 の範
囲とする。０．１ｇ／ｍ2 未満とすると、接着強度が不
十分となり、また０．５ｇ／ｍ2 を超えると、経時的に
接着強度の低下が著しくなる。
するアンカーコート層４は、２液硬化型ウレタン系接着
剤からなり、その塗布量を０．１〜０．５ｇ／ｍ2 の範
囲とする。０．１ｇ／ｍ2 未満とすると、接着強度が不
十分となり、また０．５ｇ／ｍ2 を超えると、経時的に
接着強度の低下が著しくなる。
【００２１】また，前記２液硬化型ウレタン系接着剤
は、−ＯＨ基と−ＮＣＯ基の比率を１：２〜１：２．８
の範囲とすることにより、さらに接着強度の低下を小さ
くすることができる。
は、−ＯＨ基と−ＮＣＯ基の比率を１：２〜１：２．８
の範囲とすることにより、さらに接着強度の低下を小さ
くすることができる。
【００２２】延伸プラスチックフィルム３は、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリビニルアルコ
ール等から選ばれたフィルムを使用することができ、特
にポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
ン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリビニルアルコ
ール等から選ばれたフィルムを使用することができ、特
にポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
【００２３】また、内容物は、香料成分を含むもので、
粉体、液体、固体のいずれの形態でもよく具体的には、
粉末の入浴剤、洗剤、シャンプー、歯磨き粉が、化粧品
等が挙げられる。
粉体、液体、固体のいずれの形態でもよく具体的には、
粉末の入浴剤、洗剤、シャンプー、歯磨き粉が、化粧品
等が挙げられる。
【００２４】
【実施例】＜実施例１＞厚さ１２μｍのポリエチレンテ
レフタレートフィルムの内面に、厚さ９μｍのアルミニ
ウム箔、厚さ１２μｍのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを接着剤を介して積層後、以下に示す アンカー
コート層を介して、厚さ４０μｍのアイオノマー樹脂を
押し出し塗布し、シーラント層を形成した包装材料であ
る。 〔アンカーコート層の組成および塗布量〕主剤と硬化剤
の比率を変え、−ＯＨ基と−ＮＣＯ基の比率を１：２．
４とした２液硬化型ウレタン系接着剤を、塗布量が０．
３ｇ／ｍ2 （固形分）になるよう塗布乾燥して形成。こ
の包装材料のシーラント層を内面として、袋を形成し、
入浴剤を充填密封後、保存テストを行った。保存条件
は、４０℃、９０％ＲＨで１か月保存し、ポリエチレン
テレフタレートフィルムとシーラント層の接着強度を経
時的に測定した。その結果を表１に示す。
レフタレートフィルムの内面に、厚さ９μｍのアルミニ
ウム箔、厚さ１２μｍのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを接着剤を介して積層後、以下に示す アンカー
コート層を介して、厚さ４０μｍのアイオノマー樹脂を
押し出し塗布し、シーラント層を形成した包装材料であ
る。 〔アンカーコート層の組成および塗布量〕主剤と硬化剤
の比率を変え、−ＯＨ基と−ＮＣＯ基の比率を１：２．
４とした２液硬化型ウレタン系接着剤を、塗布量が０．
３ｇ／ｍ2 （固形分）になるよう塗布乾燥して形成。こ
の包装材料のシーラント層を内面として、袋を形成し、
入浴剤を充填密封後、保存テストを行った。保存条件
は、４０℃、９０％ＲＨで１か月保存し、ポリエチレン
テレフタレートフィルムとシーラント層の接着強度を経
時的に測定した。その結果を表１に示す。
【００２５】＜比較例１＞実施例１のアンカーコート層
の組成と塗布量を以下の通りとした以外は、実施例１と
同様とした包装材料を得た。 〔アンカーコート層の組成および塗布量〕主剤と硬化剤
の比率を変え、−ＯＨ基と−ＮＣＯ基の比率を１：１．
２とした２液硬化型ウレタン系接着剤を、塗布量が０．
５ｇ／ｍ2 （固形分）になるよう塗布乾燥して形成。こ
の包装材料を用い、実施例１と同様の保存テストを行っ
た。その結果を表１に示す。
の組成と塗布量を以下の通りとした以外は、実施例１と
同様とした包装材料を得た。 〔アンカーコート層の組成および塗布量〕主剤と硬化剤
の比率を変え、−ＯＨ基と−ＮＣＯ基の比率を１：１．
２とした２液硬化型ウレタン系接着剤を、塗布量が０．
５ｇ／ｍ2 （固形分）になるよう塗布乾燥して形成。こ
の包装材料を用い、実施例１と同様の保存テストを行っ
た。その結果を表１に示す。
【００２６】＜比較例２＞実施例１のアンカーコート層
の組成と塗布量を以下の通りとした以外は、実施例１と
同様とした包装材料を得た。 〔アンカーコート層の組成および塗布量〕主剤と硬化剤
の比率を変え、−ＯＨ基と−ＮＣＯ基の比率を１：２．
４とした２液硬化型ウレタン系接着剤を、塗布量が１．
０ｇ／ｍ2 （固形分）になるよう塗布乾燥して形成。こ
の包装材料を用い、実施例１と同様の保存テストを行っ
た。その結果を表１に示す。
の組成と塗布量を以下の通りとした以外は、実施例１と
同様とした包装材料を得た。 〔アンカーコート層の組成および塗布量〕主剤と硬化剤
の比率を変え、−ＯＨ基と−ＮＣＯ基の比率を１：２．
４とした２液硬化型ウレタン系接着剤を、塗布量が１．
０ｇ／ｍ2 （固形分）になるよう塗布乾燥して形成。こ
の包装材料を用い、実施例１と同様の保存テストを行っ
た。その結果を表１に示す。
【００２７】
【表１】
【００２８】
【発明の効果】本発明は、以上の構成からなるので、香
料成分の多い内容物を充填しても、延伸プラスチックフ
ィルムとシーラント層間の接着強度の低下がなく安定し
て保存することができる。また、ポリエチレン系樹脂か
らなるシーラント層を溶融塗布することで形成すするこ
とができ、安価で安定した包装材料とすることができ
る。
料成分の多い内容物を充填しても、延伸プラスチックフ
ィルムとシーラント層間の接着強度の低下がなく安定し
て保存することができる。また、ポリエチレン系樹脂か
らなるシーラント層を溶融塗布することで形成すするこ
とができ、安価で安定した包装材料とすることができ
る。
【図１】本発明の包装材料を一実施例示す断面図であ
る。
る。
【図２】本発明の包装容器の一実施例示す説明図であ
る。
る。
【図３】本発明の包装容器の他の実施例示す説明図であ
る。
る。
【図４】本発明の包装容器の他の実施例示す説明図であ
る。
る。
１…基材層 ２…接着剤層 ３…延伸プラスチックフィルム ４…アンカーコート層 ５…シーラント層 １０…袋状容器 ２０…チューブ状容器 ０…紙製容器
Claims (10)
- 【請求項１】基材層の内面に、延伸プラスチックフィル
ムおよびアンカーコート層を介して熱接着性樹脂層を押
出し塗布形成した材料において、アンカーコート層が２
液硬化型ウレタン系接着剤を０．１〜０．５ｇ／ｍ2 の
範囲の塗布量としたことを特徴とする、包装材料。 - 【請求項２】アンカーコート層を形成する２液硬化型ウ
レタン系接着剤が、−ＯＨ基と−ＮＣＯ基の比率を１：
２．２〜１：２．８の範囲としたことを特徴とする、請
求項１記載の包装材料。 - 【請求項３】熱接着性樹脂層が、低密度ポリエチレン、
線状低密度ポリエチレン、エチレン−メタアクリル酸共
重合対、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマー
樹脂のいずれか１種から選ばれたことを特徴とする、請
求項１または請求項２のいずれかに記載の包装材料。 - 【請求項４】延伸プラスチックフィルムが、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムであることを特徴とする、、
請求項１ないし請求項３のいずれか１項に記載の包装材
料。 - 【請求項５】基材層が、ガスバリア材料を含む積層材料
からなることを特徴とする、請求項１ないし請求項４の
いずれか１項からなる包装材料。 - 【請求項６】ガスバリア材料が、金属箔、金属蒸着フィ
ルム、または金属酸化物蒸着フィルムのいずれか１種選
ばれたことを特徴とする、請求項５のいずれか１項に記
載の包装材料。 - 【請求項７】基材層が、紙層を含む積層材料からなるこ
とを特徴とする、請求項１ないし請求項６のいずれか１
項に記載の包装材料。 - 【請求項８】請求項１ないし請求項７のいずれか１項に
記載の包装材料を用いたことを特徴とする袋状容器。 - 【請求項９】請求項１ないし請求項７のいずれか１項に
記載の包装材料を用いたことを特徴とするチューブ状容
器。 - 【請求項１０】請求項１ないし請求項７のいずれか１項
に記載の包装材料を用いたことを特徴とする紙製容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5991098A JPH11254595A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 包装材料およびこの包装材料を用いた包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5991098A JPH11254595A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 包装材料およびこの包装材料を用いた包装容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11254595A true JPH11254595A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13126762
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5991098A Pending JPH11254595A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 包装材料およびこの包装材料を用いた包装容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11254595A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005335374A (ja) * | 2004-04-26 | 2005-12-08 | Toppan Printing Co Ltd | 積層体 |
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-
1998
- 1998-03-11 JP JP5991098A patent/JPH11254595A/ja active Pending
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| US11542066B2 (en) | 2018-08-30 | 2023-01-03 | Yoshino Kogyosho Co., Ltd. | Tube container |
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