JP2002273812A - 積層材料及び漬物包装袋 - Google Patents

積層材料及び漬物包装袋

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JP2002273812A
JP2002273812A JP2001075626A JP2001075626A JP2002273812A JP 2002273812 A JP2002273812 A JP 2002273812A JP 2001075626 A JP2001075626 A JP 2001075626A JP 2001075626 A JP2001075626 A JP 2001075626A JP 2002273812 A JP2002273812 A JP 2002273812A
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gas barrier
packaging bag
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JP2001075626A
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Masayuki Ohashi
政之 大橋
Noboru Sasaki
昇 佐々木
Takeshi Takahara
健 高原
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透明で、柔軟性、耐衝撃性、耐ピンホール性が
あり、かつ、ガスバリア性、廃棄後のリサイクル性に優
れた積層材料と、その積層材料を用いて製袋した包装袋
において、その袋の開封時に内容物である漬物と漬け液
を容易に分離できる形状の機能を有した漬物包装袋を提
供する事にある。 【解決手段】ポリアミドフイルムからなる基材フイルム
1の一方の面にプライマー層2、無機酸化物の蒸着薄膜
層3、ガスバリア性被覆層4、シーラント層6を順次積
層したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明で優れたガス
バリア性を有し環境にやさしい積層材料と、その積層材
料を使用した開封時に内容物の取り出しを容易にした漬
物包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ぬか漬け、みそ漬け、粕漬け、浅漬け等
の野菜類の漬物は古くから日本の食卓にとって欠かせな
いものとなっている。近年、食生活の変化に伴い、少量
充填包装された漬物類が店頭で多く販売されている。こ
れらの野菜等の漬物を包装する場合、内容物の色、香り
などの変質を抑制し初期の品質を保持するために包装袋
を透過する光や酸素ガス等による悪影響を阻止する必要
がある。そのため、使用する包装材料の基材フイルムと
しては優れた透明性、柔軟性、耐衝撃性、耐ピンホール
性、充填適性等を有しているポリアミドフィルムが用い
られているが、このフイルム単体では十分なガスバリア
性は得られなかった。そこで、ガスバリア性を向上させ
るべく、温度、湿度などに影響されないアルミニウムな
どの金属箔やアルミニウム蒸着フイルムあるいはポリビ
ニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合
体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリルなどの
樹脂フイルムやこれらの樹脂を表面にコーティングした
フイルムなどのガスバリア材を基材のポリアミドフイル
ムに積層した包装材料が使用されてきた。さらに、これ
らの漬物類の包装形態としては、前述した如き積層材料
を使用した袋の中に漬物本体と一緒に漬け液も同時に充
填されている場合が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、アルミニウ
ムなどの金属箔やアルミニウム蒸着フイルムを積層した
包装材料は、ガスバリア性に優れるが、包装材料を透視
して内容物を確認することができないだけではなく、使
用後の廃棄の際は不燃物として処理しなければならない
点や包装後の内容物などの検査の際に金属探知器が使用
できない点などの欠点を有していた。また、ガスバリア
性樹脂フイルムやガスバリア性樹脂をコーティングした
フイルムは、温湿度依存性が大きく、高いガスバリア性
を常時維持できない。さらに、塩素化合物を含む樹脂は
廃棄や焼却の際に有害物質生成の原因となる等の可能性
があり、今後使用を避けるようになってきた。
【0004】これらのことを踏まえ、近年は透明なプラ
スチックフイルムに酸化珪素や酸化アルミニウム等の無
機酸化物の蒸着薄膜層を積層した蒸着フイルムがガスバ
リア材として利用されるようになってきた。
【0005】しかし、これらの蒸着フィルムの基材フイ
ルムには、ポリエチレンテレフタレートフイルム(以下
PETフイルムとする)が一般的に用いられており、こ
のPETフイルムは無機酸化物の蒸着薄膜層が安定して
積層できるという長所があるが、二軸延伸ポリアミドフ
イルムと比較すると柔軟性、突き刺し強度、強靭性が劣
るためピンホール等が発生し易い用途ではなかなか実用
化することが出来なかった。一方、二軸延伸ポリアミド
フイルムに無機酸化物を蒸着した従来の蒸着フイルムは
経時的に吸湿して蒸着薄膜層との密着強度が低下してし
まい、デラミネーション等が発生し、実用に至らなかっ
た。
【0006】さらに、基材フイルムと蒸着薄膜層との密
着強度を向上させるために、基材フイルムの蒸着薄膜層
側の面にコロナ処理、プラズマ処理などの表面処理を行
い、その上に無機酸化物の蒸着薄膜層を積層する方法な
どが実施されてきたが、水分の影響で蒸着薄膜層の密着
強度が低下し、層間で剥離したり、折り曲げた時に蒸着
薄膜層が浮いてしまう等の現象が生じていた。
【0007】また、基材フイルムと蒸着薄膜層との密着
強度を向上させる他の方法として、基材フイルムの蒸着
薄膜層側の面に一般的な接着剤、例えば2液硬化型ウレ
タン系樹脂からなるアンカーコート層を設けた後、その
上に蒸着薄膜層を積層した方法なども検討されてきた
が、同様に水分及び内容物の成分などの影響で蒸着薄膜
層の密着強度が低下し、層間で剥離したり、折り曲げた
時に蒸着薄膜層が浮いてしまう等の現象が生じていた。
【0008】さらに、上述の積層材料を用いて製袋した
漬物類の包装形態では内容物を袋の中から取り出して食
する時に漬け液も同時に外に流れ出て、手を汚したり、
最悪の場合は衣服を汚す等の不都合があり、漬物等を食
する際に袋内の漬け液を簡便に分離でき、漬物だけを容
易に取り出せる構造上の機能を有した包装袋が求められ
ていた。
【0009】本発明の課題は、透明で、柔軟性、耐衝撃
性、耐ピンホール性があり、かつ、ガスバリア性、廃棄
後のリサイクル性に優れた積層材料と、その積層材料を
用いて製袋した包装袋において、その袋の開封時に内容
物である漬物と漬け液を容易に分離できる形状の機能を
有した漬物包装袋を提供する事にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、ポリアミドフイルムからなる基材フイルムの一
方の面にプライマー層、無機酸化物の蒸着薄膜層、ガス
バリア性被覆層、シーラント層を順次積層したことを特
徴とする積層材料である。
【0011】次に請求項2に係る発明は、上記請求項1
に係る発明において、前記プライマー層が、一般式RS
i(OR′)3で表される化合物である3官能オルガノ
シランあるいは該3官能オルガノシランの加水分解物、
アクリルポリオール及びイソシアネート化合物との複合
物からなることを特徴とする積層材料である。
【0012】次に請求項3に係る発明は、上記請求項2
に係る発明において、前記3官能オルガノシランが、3
官能オルガノシランを構成するRにエポキシ基あるいは
イソシアネート基を含んでいることを特徴とする積層材
料である。
【0013】次に請求項4に係る発明は、上記請求項2
又は請求項3に係る発明において、前記複合物中に錫化
合物の反応触媒が添加されていることを特徴とする積層
材料である。
【0014】次に請求項5に係る発明は、上記請求項4
に係る発明において、前記錫化合物が塩化錫、オキシ塩
化錫及び錫アルコキシドであることを特徴とする積層材
料である。
【0015】次に請求項6に係る発明は、上記請求項2
乃至請求項5のいずれか1項に係る発明において、前記
複合物中に一般式M(OR)nで表される金属アルコキ
シドあるいは該金属アルコキシドの加水分解物が添加さ
れていることを特徴とする積層材料である。
【0016】次に請求項7に係る発明は、上記請求項6
に係る発明において、前記金属アルコキシドあるいは該
金属アルコキシドの加水分解物中の金属が、Si、A
l、Ti、Zrあるいはそれらの混合物であることを特
徴とする積層材料である。
【0017】次に請求項8に係る発明は、上記請求項1
乃至請求項7のいずれか1項に係る発明において、前記
プライマー層の厚さが、0.01〜2μmの範囲である
ことを特徴とする積層材料である。
【0018】次に請求項9に係る発明は、上記請求項1
乃至請求項8のいずれか1項に係る発明において、前記
無機酸化物が酸化アルミニウム、酸化珪素あるいはそれ
らの混合物であることを特徴とする積層材料である。
【0019】次に請求項10に係る発明は、上記請求項
1乃至請求項9のいずれか1項に係る発明において、前
記無機酸化物の蒸着薄膜層の厚さが5〜300nmの範
囲であることを特徴とする積層材料である。
【0020】次に請求項11に係る発明は、上記請求項
1乃至請求項10のいずれか1項に係る発明において、
前記ガスバリア性被覆層が、水溶性高分子と、(a)1
種以上の金属アルコキシド及びその加水分解物又は
(b)塩化錫の少なくとも一方からなることを特徴とす
る積層材料である。
【0021】次に請求項12に係る発明は、上記請求項
11に係る発明において、前記水溶性高分子がポリビニ
ルアルコールであることを特徴とする積層材料である。
【0022】次に請求項13に係る発明は、上記請求項
11又は請求項12に係る発明において、前記金属アル
コキシドがテトラエトキシシランまたはトリイソプロポ
キシアルミニウム、あるいはそれらの混合物であること
を特徴とする積層材料である。
【0023】次に請求項14に係る発明は、上記請求項
1乃至請求項13のいづれか1項記載の積層材料を用い
て製袋した包装袋において、該包装袋が本室と区分シー
ル部で隔離された別室を有し、開封時に内容物の漬物と
漬物液を前記別室に分離する事ができるようになってい
ることを特徴とする漬物包装袋である。
【0024】
【作用】本発明の積層材料及びそれを用いた漬物包装袋
は、その基材フイルムにポリアミドフイルムを使用して
いるので、柔軟性、耐衝撃性、耐ピンホール性に優れて
おり、その基材フイルムの上にプライマー層を設けてい
るので基材フイルムと蒸着薄膜層の密着性が良く、デラ
ミネーションなども発生せず、さらに蒸着薄膜層が無機
酸化物からなっているのでガスバリア性も優れ、廃棄後
のリサイクル性もよく、焼却時の有害物生成等もない。
これらの積層材料を用いて製袋した漬物包装袋は、その
袋に本室と区分シール部で隔離した別室を設け、漬物を
食する時に漬け液だけをその別室に分離後漬物を取り出
すことができる形状になっているので、食する時に漬け
液で周りを汚すことなどが無い。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の積層材料及び漬物包装袋
を、実施の形態に沿って以下に詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施の形態の積層材料
の側断面図であり、フイルムの厚み方向の順に、基材フ
イルム1、プライマー層2、無機酸化物の蒸着薄膜層
3、ガスバリア性被覆層4、接着剤層5,シーラント層
6が順次積層されている。
【0027】前記基材フイルム1は、プラスチック材料
の中で柔軟性に優れているポリアミド樹脂からなるフイ
ルムであり、例えば、ε−カプロラクタムの開環重合反
応で得られる6−ナイロン、ヘキサメチレンジアミンと
アジピン酸塩との重縮合反応で得られる6,6−ナイロ
ン等のポリアミド系フイルムが用いられる。特に二軸方
向に任意に延伸されたものが機械強度や寸法安定性に優
れているので好ましい。また、この基材フイルム1に種
々の添加剤や安定剤、例えば帯電防止剤、紫外線防止
剤、可塑剤、滑剤などが使用されていても良く、プライ
マー層2との密着性を良くするために、前処理としてコ
ロナ処理、低温プラズマ処理、イオンボンバード処理を
施しておいても良く、さらに薬品処理、溶剤処理などを
施しても良い。
【0028】前記基材フイルム1の厚さは特に制限を受
けるものではないが、包装材料としての適性、他の層を
積層する時の加工性を考慮すると、一般的には5〜10
0μmの範囲で、実用的には10〜30μmとすること
が好ましい。
【0029】また、量産性を考慮すれば、連続的に各層
を形成できるように長尺フイルムとすることが望まし
い。
【0030】前記プライマー層2は、基材フイルム1と
無機酸化物の蒸着薄膜層3との間の密着性を高め、デラ
ミネーションの発生やガスバリア性の劣化等を防止する
為に設ける。プライマー層2として用いることができる
のは、3官能オルガノシランあるいは該3官能オルガノ
シランの加水分解物と、アクリルポリオール及びイソシ
アネート化合物との複合物である必要がある。
【0031】前記3官能オルガノシランは、一般式RS
i(OR′)3(式中、Rは置換、未置換のアルキル
基、ビニル基等であり、R′はアルキル基である。)で
表される化合物である。この時、 Rの置換基にはエポ
キシ基あるいはイソシアネート基が含まれていることが
好ましい。例えば、エチルトリメトキシシラン、ビニル
トリメトキシシラン、Rにエポキシ基を含んでいるグリ
シドオキシプロピルトリメトキシシラン、グリシドオキ
シトリメトキシシラン、エポキシシクロヘキシルエチル
トリメトキシシラン、あるいはRにイソシアネート基を
含んでいるγ−イソシアネートプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン
等があげられる。これらの化合物は単独で用いても、2
種以上の混合物で用いても良い。
【0032】また、前記3官能オルガノシランは、前記
化合物等の加水分解物であっても良い。この時Rの置換
基にはエポキシ基またはイソシアネート基が含まれてい
ることが好ましい。加水分解物を得る方法は、3官能オ
ルガノシランに直接燦やアルカリ等を添加して加水分解
を行う方法など既知の方法を利用できる。
【0033】前記3官能オルガノシランは、一端に存在
する有機官能基がポリオールとイソシネート化合物から
なる複合物中で相互作用を示し、ポリオールの水酸基又
はイソシアネート化合物のイソシアネート基と反応する
官能基を含むものを用いることにより、強固な接着力を
もたらし、他端のアルコキシなどの加水分解によって生
成したシラノール基が無機酸化物中の金属などとの強い
相互作用により、無機酸化物との高い密着性を発現し、
強い耐性を得ることが出来る。
【0034】前記アクリルポリオールとは、アクリル酸
誘導体モノマーを重合させて得られる高分子化合物、も
しくは、アクリル酸誘導体モノマーおよびその他のモノ
マーとを共重合させて得られる高分子化合物のうち、末
端にヒドロキシル基を持つもので、後に加えるイソシア
ネート化合物のイソシアネート基とを反応させるもので
ある。中でも、エチルメタクリレート、ヒドロキシエチ
ルメタクリレートやヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、ヒドロキシブチルメタクリレートなどのアクリル酸
誘導体モノマーを単独で重合させたものや、スチレン等
その他のモノマーを加え共重合させたアクリルポリオー
ルが好ましく用いられる。また、イソシアネート化合物
との反応性を考慮するとヒドロキシル価が5〜200
(KOHmg/g)の間であることが好ましい。
【0035】さらに、前記イソシアネート化合物は、ア
クリルポリオールと反応してできるウレタン結合により
基材フイルム1と無機酸化物の蒸着薄膜層3との密着性
を高めるために添加されるもので、主に架橋剤もしくは
硬化剤として作用する。これを達成するためにイソシア
ネート化合物としては、芳香族系のトリレンジイソシア
ネート(TDI)やジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、脂肪族系のキシレンジイソシアネート(X
DI)やヘキサレンジイソシアネート(HMDI)、イ
ソホロンジイソシアネート(IPDI)などのモノマー
類と、これらの重合体、誘導体が用いられ、これらが単
独または混合物として用いられる。
【0036】前記アクリルポリオールとイソシアネート
化合物の配合比は特に制限されるものではないが、イソ
シアネート化合物が少なすぎると硬化不良になる場合が
あり、また多すぎるとブロッキング等が発生し加工上問
題がある。そこでアクリルポリオールとイソシアネート
化合物との配合比としては、イソシアネート化合物由来
のイソシアネート基(NCO基)がアクリルポリオール
由来のOH基の50倍以下であることが好ましく、特に
好ましいのはNCO基とOH基が等量で配合される場合
である。混合方法としては、周知の方法が使用可能で特
に限定しない。
【0037】また、3官能オルガノシランとアクリルポ
リオール、イソシアネート化合物との配合時にオルガノ
シランの官能基がポリオールの水酸基又はイソシアネー
ト化合物のイソシアネート基と反応して強固な接着をも
たせるように、その反応を促進するために反応触媒を添
加しても構わない。添加される触媒としては、反応性及
び重合安定性の点から塩化錫(SnCl2,SnCl4
やオキシ塩化錫(SnOHCl,Sn(OH)2
2)、錫アルコキシド等の錫化合物であることが好ま
しい。添加量は少なすぎても多すぎても触媒効果が得ら
れない為、3官能オルガノシランに対してモル換算比で
1/10〜1/10000の範囲であることが望まし
く、より好ましくは1/100〜1/2000の範囲で
ある。
【0038】さらに、前記複合物の調液時に、液安定性
を向上させるため金属アルコキシドまたはその加水分解
物を加えてもよい。この金属アルコキシドとはテトラエ
トキシシラン〔Si(OC2H5)4〕、トリプロポキ
シアルミニウム〔Al(OC3H7)3〕など一般式M
(OR)n〔式中、M:金属元素、R:CH3、C2H5
などのアルキル基、n:金属元素の酸化数〕で表される
もの、あるいはその加水分解物である。中でもテトラエ
トキシシラン、トリプロポキシアルミニウムあるいはそ
の両者の化合物が水系の溶媒中において比較的安定であ
るので好ましい。
【0039】また 、前記プライマー層2に使用するプ
ライマー剤にさらに各種添加剤、例えば、3級アミン、
イミダゾール誘導体、カルボン酸の金属塩化合物、4級
アンモニウム塩、4級ホスホニウム塩等の硬化促進剤
や、フェノール系、硫黄系、ホスファイト系等の酸化防
止剤、レベリング剤、流動調整剤、触媒、架橋反応促進
剤、充填剤等を添加することも可能である。
【0040】前記プライマー層2の形成方法としては、
例えばオフセット印刷法、グラビア印刷法、シルクスク
リーン印刷法等の周知の印刷方式や、ロールコート、ナ
イフエッジコート、グラビアコートなどの周知の塗布方
式を用いることができる。
【0041】前記プライマー層2の厚さは、均一に塗膜
が形成することができれば特に限定はしないが、一般的
に0.01〜2μmの範囲であることが好ましい。厚さ
が0.01μmより薄いと均一な塗膜が得られにくく密
着性が低下する場合があり、2μmを越えると塗膜にフ
レキシビリティを保持させることができず、外的要因に
より塗膜に亀裂を生じる恐れがるため好ましくない。
0.05〜0.5μmの範囲内にあることが特に好まし
い。
【0042】前記無機酸化物の蒸着薄膜層3は、酸化ア
ルミニウム、酸化珪素あるいはそれらの混合物などから
なり、透明性を有し、かつ、酸素、水蒸気等のガスバリ
ア性を有するものであればよい。
【0043】前記蒸着薄膜層3を形成する方法としては
種々あり、通常の真空蒸着法により形成することができ
るが、その他の薄膜形成方法であるスパッタリング法や
イオンプレーティング法、化学気相成長法(CVD)な
どを用いることもできる。真空蒸着法による真空蒸着装
置の加熱手段としては電子線加熱方式や抵抗加熱方式、
誘導加熱方式が好ましく、蒸着薄膜と基材フイルムの密
着性及び蒸着薄膜の緻密性を向上させるために、プラズ
マアシスト法やイオンビームアシスト法を用いることも
可能である。また、蒸着薄膜の透明性を上げるために蒸
着の際、酸素ガスなどを吹き込んだりする反応蒸着を行
ってもよい。
【0044】前記蒸着薄膜層3の厚さは、用いられる無
機化合物の種類・構成によって最適条件が異なるが、一
般的には5〜100nmの範囲が望ましい。5nm未満
であると均一な薄膜が得られないことや膜厚が十分でな
いことがあり、ガスバリア層としての機能を果たすこと
ができない場合がある。また、100nmを越えると蒸
着薄膜にフレキシビリティを保持させることができず、
成膜後に折り曲げ、引っ張りなどの外的要因により、蒸
着薄膜に亀裂を生じる恐れがあり、さらに、蒸着薄膜層
がセラミック質のためのカット性を与えるので問題があ
る。より好ましくは、10〜50nmの範囲にあること
である。
【0045】前記ガスバリア性被覆層4は、アルミ等の
金属からなる金属箔並みの高いガスバリア性を付与する
ために無機酸化物の蒸着薄膜層3上に設けられるもので
あり、その成分は水溶性高分子と、(a)1種以上の金
属アルコキシド及び加水分解物または(b)塩化錫の少
なくとも一方を含む水溶液あるいは水/アルコール混合
溶液を主剤とするコーティング剤を塗布して形成する。
水溶性高分子と塩化錫を水系(水あるいは水/アルコー
ル混合)溶媒で溶解させた溶液、あるいはこれに金属ア
ルコキシドを直接または予め加水分解させるなど処理を
行ったものを混合した溶液を無機酸化物の蒸着薄膜層3
上にコーティング、加熱乾燥し形成したものである。
【0046】前記ガスバリア性被覆層4に用いられる水
溶性高分子は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。
特にポリビニルアルコール(以下PVAとする)を用い
た場合にガスバリア性が最も優れる。ここでいうPVA
は、一般にポリ酢酸ビニルをけん化して得られるもの
で、酢酸基が数十%残存している、いわゆる部分けん化
PVAから酢酸基が数%しか残存していない完全PVA
までを含み、特に限定されない。
【0047】さらに、前記ガスバリア性被覆層4に用い
る金属アルコキシドはテトラエトキシシラン又はトリイ
ソプロポキシアルミニウムあるいはそれらの混合物が好
ましい。
【0048】前記ガスバリア性被覆層4の塗布方法に
は、通常用いられるディッピング法、ロールコーティン
グ法、スクリーン印刷法、スプレー法などの従来公知の
手段を用いることができる。被膜の厚さが0.01μm
以上あればよいが、厚さが50μm以上では膜にクラッ
クが生じ易くなるため、0.01〜50μmの範囲が好
ましい。
【0049】さらに、ガスバリア性被覆層4上に他の層
を積層することも可能である。例えば印刷層である。印
刷層は包装袋などとして実用的に用いるために形成され
るものであり、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロ
ース系、ゴム系、塩化ビニル系等の従来から用いられて
いるインキバインダー樹脂に各種顔料、体質顔料及び可
塑剤、乾燥剤、安定剤等添加剤などが添加されているイ
ンキにより構成される層であり、文字、絵柄等が形成さ
れる。形成方法としては、例えばオフセット印刷法、グ
ラビア印刷法、シルクスクリーン印刷法等の周知の印刷
方式や、ロールコート、ナイフエッジコート、グラビア
コート等の周知の塗布方式を用いることができる。厚さ
は、0.1〜2.0μmでよい。
【0050】前記接着剤層5に使用する接着剤は一般的
に二液硬化型ポリウレタン系接着剤が使用でき、その塗
布方法もグラビアコート法などの公知の方法で塗布す
る。
【0051】前記シーラント層6はポリオレフィン系樹
脂からなり、使用する樹脂としては低密度ポリエチレン
樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹
脂、エチレン−α−オレフィン共重合体樹脂などのエチ
レン系樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン−
エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロ
ック共重合体、ポリプロピレン−α−オレフィン共重合
体などのポリプロピレン系樹脂などの選択が可能であ
り、また、これらのオレフィン系樹脂をグラフト重合な
どにより酸変成した変成ポリオレフィン樹脂も使用可能
である。上述したポリオレフィン系樹脂の単体又は2種
以上からなるブレンド物でもかまわない。本発明の漬物
包装袋に使用する樹脂としては低温シール性、夾雑物シ
ール性、強靱性などが優れている直鎖状低密度ポリエチ
レン樹脂が好ましい。その厚みは20〜100μmが適
当であり、好ましくは30〜60μmである。積層方法
としては上記樹脂からなるフィルムを2液硬化型ポリウ
レタン系接着剤層を介して貼り合わせるドライラミネー
ト法等を用いることが一般的であるがいずれも公知の方
法により積層することができる。
【0052】図2は本発明の一実施例の積層材料を用い
て製袋した漬物包装袋10の平面図であり、その袋の形
状は本発明の積層材料を規定の寸法に切断後シーラント
層6を内面にして2枚重ねて、その4辺の1辺を開口部
12とし、残りの3辺をヒートシールして端部シール部
11a,11b,11cを施した三方シール袋を作成
し、さらにその三方シール袋の内側に漬け液のみが通過
できる程度の巾の未シール部14を設けて、区分シール
部13でヒートシールし、本室20と隔離した別室21
を設けた形状になっている。図3(a)は前記包装袋1
0の本室20に漬物30及び漬け液31を開口辺12か
ら充填後その開口辺12をヒートシールして端部シール
部11dを設け、内容物を密封して包装済みの漬物製品
を得る。この状態で市場で販売される。消費者がこの袋
詰めの漬物製品を購入し食する時は、図3(b)に示す
如く、まず本室20にある漬け液31を未シール部14
を通過させて、別室21に移動分離した後、カット部1
5を切って開封し、本室20にある漬物30だけを取り
出して食することにより、漬け液31が包装袋の外部に
出て手を汚したり、周りを汚すことがないようになって
いる。なお、勿論、本発明の請求項1乃至請求項13に
係る積層材料については、上記の図2及び図3(a)、
(b)に記載した包装袋以外のどのような構造の包装袋
にも適用可能である。
【0053】さらに、図2及び図3(a)、(b)で説
明した包装袋については必ずしも請求項1乃至請求項1
3に係る積層材料を用いる必要はない。例えば、一般的
な包装袋に用いられる積層材料を用いることが出来、そ
の積層材料としてはガスバリア性を有するものあるいは
ガスバリア性を有しないもののいずれでも良い。具体的
には、二軸延伸ポリプロピレンフイルム(20μ)/接
着剤/ポリエチレンフイルム(60μ)、二軸延伸ポリ
エステルフイルム(12μ)/接着剤/ポリエチレンフ
イルム(60μ)、二軸延伸ナイロンフイルム(15
μ)/接着剤/ポリエチレンフイルム(60μ)などが
使用出来る。
【0054】
【実施例】本発明の積層材料を具体的な実施例を挙げて
説明する。
【0055】〈プライマー剤の調製〉希釈溶媒(酢酸エ
チル)中にアクリルポリオールとイソシアネート化合物
としてのトルエンイソジイソシアネートを、アクリルポ
リオールのOH基に対しNCO基が等量となるように加
えて混合溶液とした。
【0056】〈ガスバリア性被覆層のコーティング剤の
調製〉テトラエトキシシラン10.4gに0.1N塩酸
89.6gを加え、30分間攪拌し加水分解させた固形
分3重量%(SiO2換算)の加水分解溶液とポリビニ
ルアルコールの3重量%水/イソプロピルアルコール溶
液(水/イソピロピルアルコール比率は重量比で90/
10)を重量比で60/40に混合し、コーティング液
を調整した。
【0057】〈実施例1〉基材フイルム1として使用し
た厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフイルムの片面に、
プライマー層2として前記プライマー剤をグラビアコー
ト機により厚さ0.1μm(乾燥状態)になるように塗
布した。次いで、電子線加熱方式による真空蒸着装置に
前記プライマー剤を塗布したフイルムを装着し、前記プ
ライマー層2の上に金属アルミニウムを蒸発させ、同時
に装置内に酸素ガスを導入し、厚さ25nmの酸化アル
ミニウムの蒸着薄膜層3を形成した。さらにグラビアコ
ート機で、前記酸化アルミニウムの蒸着薄膜層3の上に
前記カスバリア性のコーティング剤を厚さ0.5μm
(乾燥状態)になるように塗布しガスバリア性被覆層4
を形成した積層フイルムを得た。引き続き、ドライラミ
ネート機で前記積層フイルムのガスバリア性被覆層4の
上に二液硬化型ポリウレタン系接着剤層5を介して厚さ
60μmの直鎖状低密度ポリエチレンのフイルムを貼り
合わせ、本発明の積層材料を得た。
【0058】〈実施例2〉実施例1において、厚さ25
nmの酸化珪素の蒸着薄膜層3を積層した以外は、同様
にして本発明の積層材料を得た。
【0059】〈比較例1〉実施例1において、プライマ
ー層2を設けずに、厚さ25nmの酸化アルミニウムの
蒸着薄膜層3を形成し、該蒸着薄膜層3の上に同一組成
のガスバリア性のコーティング液を厚さ0.5μm(乾
燥状態)になるように積層し、ガスバリア性被覆層4と
した以外は、同様にして比較用の積層材料を得た。
【0060】〈比較例2〉実施例1において、プライマ
ー層2を設けずに、酸化アルミニウムの代わりに厚さ2
5nmの金属アルミニウムの蒸着薄膜層3を形成させ、
その蒸着薄膜層3の上にガスバリア性被覆層4を積層し
なかった以外は、同様にして比較用の積層材料を得た。
【0061】〈比較例3〉ドライラミネート機で、基材
フイルムとして使用した厚さ12μmのPETフイルム
の片面に厚さ9μmのアルミニウム箔を二液硬化型ポリ
ウレンタ系接着剤層を介して貼り合わせ、さらに、その
アルミニウム箔の上に二液硬化型ポリウレタン系接着剤
層を介して厚さ60μmの直鎖状低密度ポリエチレンの
フイルムを貼り合わせ、比較用の積層材料を得た。
【0062】〈比較例4〉ドライラミネート機で、基材
フイルムとして使用した厚さ15μmの塩化ビニデン樹
脂コート(PVDCコート)済みの2軸延伸ナイロンフ
イルムのPVDCコート面に二液硬化型ポリウレタン系
接着剤層を介して厚さ60μmの直鎖状低密度ポリエチ
レンのフイルムを貼り合わせ、比較用の積層材料を得
た。
【0063】〈評価〉実施例1〜2及び比較例1〜4で
得られた積層材料の酸素ガス透過度(ml/m 2・24
h・Mpa)、水蒸気透過度(g/m2・24h)、シ
ーラント層とのラミネート強度(N/15mm巾)、さ
らに廃棄性の適否及び燃焼試験による塩素の有無の評価
を以下の測定方法で測定した。その結果を表1に示す。 (1)酸素透過度 MOCON法で30℃−70%RHの条件下で測定した。 (2)水蒸気透過度 MOCON法で40℃−90%RHの条件下で測定した。 (3)ラミネート強度 インストロン型試験機を用いてT型剥離で剥離速度30
0mm/minで測定した。
【0064】
【表1】
【0065】表1から実施例1及び実施例2は酸素透過
度及び水蒸気透過度も低く、プライマー層を設けている
のでラミネート強度も強い。さらに、ガスバリア層とし
て塩素系化合物を使用していないので焼却される際有害
物生成の危険性もなく、アルミニウムなどの金属も使用
していないの廃棄後のリサイクル性にも適している。比
較例1はプライマー層を設けていないのでラミネート強
度が弱い欠点を有し、比較例2は金属アルミニウムを蒸
着しているのでピンホール発生などの為酸素透過度が大
であり、かつ、金属を蒸着しているので不透明であると
共に廃棄後の処理にも問題がある。比較例3はガスバリ
ア層に金属アルミニウム箔を積層しているので酸素透過
度及び水蒸気透過度はそとんどゼロに近く優れている
が、金属箔を使用しているので廃棄後のリサイクル使用
の際に問題が生ずる等の欠点を有する。比較例4はガス
バリア性樹脂をコートしたガスバリアフイルムを使用し
ているので酸素透過度が大であり、かつ、廃棄後の焼却
時に有害物生成の原因になる等の欠点がある。上記の結
果から判断して、本発明の積層材料は優れたガスバリア
性を有し、ラミネート強度も強く、かつ、使用後の廃棄
性及び焼却時にも問題が発生しない優れた積層材料であ
る。
【0066】
【発明の効果】本発明の積層材料はポリアミドフイルム
の基材上にプライマー層、無機酸化物の蒸着薄膜層、ガ
スバリア性被覆層、シーラント層を順次積層しているの
で、透明性、柔軟性、耐衝撃性、耐ピンホール性に優
れ、かつ、密着性に優れたプライマー層を設けているの
で基材フイルムと無機酸化物の蒸着薄膜層の密着性が強
く、優れたガスバリア性を有していると共に、使用時に
デラミネーションすることが無く優れた内容物保存性を
有している。さらに、上記積層材料を使用した本発明の
漬物包装袋は、その袋の形状として本室と別室を設けて
おり、食する時に漬け液を別室に分離移動させた後に漬
物本体を取り出せる構造になっているので、漬け液で手
や周りを汚すことがない等の使い勝手が良く、かつ、環
境にも優しい優れた機能を兼ね備えた漬物包装袋であ
る。本発明の積層材料は各種強度、ガスバリア性、環境
にやさしい等の各種特徴を有しているので、本用途の他
にも広い分野での包装材料としての展開が期待出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層材料の側断面図である。
【図2】本発明の積層材料を用いて製袋した漬物包装袋
の平面図である。
【図3】(a)は本発明の漬物包装袋に漬物と漬け液を
充填密封した状態を説明した平面図であり、(b)は
(a)の包装済み漬物を食する直前に漬け液を別室に分
離移動させた状態を説明した平面図である。
【符号の説明】
1…基材フイルム 2…プライマー層 3…無機酸化物の蒸着薄膜層 4…ガスバリア性被覆層 5…接着剤層 6…シーラント層 10…漬物包装袋 11a,11b,11c,11d…端部シール部 12…開口部 13…区分シール部 14…未シール部 15…開封時カット部 20…本室 21…別室 30…漬物 31…漬け液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 65/40 BRH B65D 65/40 BRHA BSF BSF BSG BSG Fターム(参考) 3E064 AA05 BA16 BA21 BA40 BC08 BC13 BC20 EA12 FA01 GA04 HM01 HN05 HT07 3E086 AD01 BA04 BA15 BB01 BB90 CA01 4F100 AA05B AA05H AA17C AA19C AA20C AB21B AB21H AH06B AH06D AH06K AH08B AH08H AK01D AK21D AK25B AK46A AK51B AK52B AK52D AK52K AL05B AL05D AR00B AR00D AR00E BA05 BA07 BA10A BA10E CA30B EH66C EJ65B GB15 GB23 JB05D JD02 JD02D JK06 JK10 JK13 JK14 JK17 JL12E JL16 YY00B YY00C

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミドフイルムからなる基材フイルム
    の一方の面にプライマー層、無機酸化物の蒸着薄膜層、
    ガスバリア性被覆層、シーラント層を順次積層したこと
    を特徴とする積層材料。
  2. 【請求項2】前記プライマー層が、一般式RSi(O
    R′)3で表される化合物である3官能オルガノシラン
    あるいは該3官能オルガノシランの加水分解物、アクリ
    ルポリオール及びイソシアネート化合物との複合物から
    なることを特徴とする請求項1記載の積層材料。
  3. 【請求項3】前記3官能オルガノシランが、3官能オル
    ガノシランを構成するRにエポキシ基あるいはイソシア
    ネート基を含んでいることを特徴とする請求項2記載の
    積層材料。
  4. 【請求項4】前記複合物中に錫化合物の反応触媒が添加
    されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載
    の積層材料。
  5. 【請求項5】前記錫化合物が塩化錫、オキシ塩化錫及び
    錫アルコキシドであることを特徴とする請求項4記載の
    積層材料。
  6. 【請求項6】前記複合物中に一般式M(OR)nで表さ
    れる金属アルコキシドあるいは該金属アルコキシドの加
    水分解物が添加されていることを特徴とする請求項2乃
    至請求項5のいずれか1項記載の積層材料。
  7. 【請求項7】前記金属アルコキシドあるいは該金属アル
    コキシドの加水分解物中の金属が、Si、Al、Ti、
    Zrあるいはそれらの混合物であることを特徴とする請
    求項6記載の積層材料。
  8. 【請求項8】前記プライマー層の厚さが、0.01〜2
    μmの範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項
    7のいずれか1項記載の積層材料。
  9. 【請求項9】前記無機酸化物が、酸化アルミニウム、酸
    化珪素あるいはそれらの混合物であることを特徴とする
    請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の積層材料。
  10. 【請求項10】前記無機酸化物の蒸着薄膜層の厚さが5
    〜300nmの範囲であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項9のいずれか1項記載の積層材料。
  11. 【請求項11】前記ガスバリア性被覆層が、水溶性高分
    子と、(a)1種以上の金属アルコキシド及びその加水
    分解物又は(b)塩化錫の少なくとも一方を含むものか
    らなることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいず
    れか1項記載の積層材料。
  12. 【請求項12】前記水溶性高分子がポリビニルアルコー
    ルであることを特徴とする請求項11記載の積層材料。
  13. 【請求項13】前記金属アルコキシドがテトラエトキシ
    シラン又はトリイソプロポキシアルミニウムあるいはそ
    れらの混合物であることを特徴とする請求項11又は請
    求項12記載の積層材料。
  14. 【請求項14】前記請求項1乃至請求項13のいずれか
    1項記載の積層材料を用いて製袋した包装袋において、
    該包装袋が本室と区分シール部で隔離した別室を有し、
    開封時に内容物の漬物液を前記別室に分離後、漬物を取
    り出すことができるようになっていることを特徴とする
    漬物包装袋。
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