JPH11254153A - 超音波溶接装置 - Google Patents

超音波溶接装置

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JPH11254153A
JPH11254153A JP7303298A JP7303298A JPH11254153A JP H11254153 A JPH11254153 A JP H11254153A JP 7303298 A JP7303298 A JP 7303298A JP 7303298 A JP7303298 A JP 7303298A JP H11254153 A JPH11254153 A JP H11254153A
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horn
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welding
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトでメンテナンスが容易な超音波溶
接装置の提供。 【解決手段】 重ね合わせて支持された金属もしくは樹
脂材料などの加工材に対して加圧力と共に超音波振動を
付与して溶接処理を行う装置であって、単一波長ホーン
の両側縁にダイアフラムを介装してコンバータ及び固定
用ホーンを一体的に連設し、ダイアフラムの中心開口を
ホーンの段差部に嵌合させて介装してダイアフラムをホ
ーンとコンバータ及びホーンと固定用ホーンとで挾持す
るように連結したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、重ね合わせた金
属あるいは樹脂材等の超音波接合可能な部材に超音波振
動を付与してそれらの部材を接合する超音波接合技術の
分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、例えば米
国特許第3,955,740号明細書(公知例)によっ
て開示されたものがしられている。
【0003】この振動溶接装置の特徴点は、支柱12、
14に回転可能に支持された筒状ハウジング28内に一
対のメタル製のダイアフラム30、32を介して振動ア
センブリを装着したものであって、カップリング体18
の一側にダイアフラム30を介装してコンバータ16を
一体的に連結し、その他側にはダイアフラム32を介装
してホーン20を一体的に連結したものであり、ホーン
20の作動接触面52を、昇降可能なアンビル輪50上
に担持させた加工材W上に臨ませたものである。
【0004】従って、筒状ハウジング28内における半
波長の共振振動によりホーン20を振動させ、加工材W
を溶接処理しうるものである。
【0005】又、本出願人による先行技術としては図
6、図7に示すようにホーンA1の両端にダイアフラム
共振板B11を介装してブースタC1を連結し、更に他
のダイアフラム共振板B12を介装してコンバータD1
及び固定用ホーンD2をシリーズ状に一体的に連設し、
ブースタC1上に嵌合させた筒体E1の両端にダイアフ
ラム共振板B11、B12を連結し、筒体E1を固設手
段F1により担持させ、ホーンA1を両持ち状に支持さ
せ、最大変位ポイントにて支持する形式のものが挙げら
れる(ポーラマウント型ブースタ)(先行例1)。
【0006】又、他の先行技術としては図8に示すよう
にホーンA2の両端に連結したブースタC2上に担持体
G2を固着し、この担持体G2を固設手段によって固定
させてホーンA2をノーダルポイントにおいて両持ち状
に支持させたものである(ソリッド型ブースタ)(先行
例2)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記した公知例のもの
にあっては、ホーン20は片持ち状であるため、例えば
横振動超音波溶接において、溶接面積があるレベルを越
えて広くなると高加圧が必要となるため加圧力を強化す
るとブースタ支持部の撓みにより溶接面に不均一な圧力
を生じ、結果として全面の溶接も不均一となるおそれが
ある。
【0008】先行例1もしくは2のものにあっては、超
音波振動による溶接処理能力の点にあっては格別に遜色
はなく有効なものであり、前記の回避手法として超音波
ホーンを一波長とし、2方向からネジ結合し支持する方
法がとられるが、この際に先行例1のものでは振動波長
が3波長となり、しかも構造が複雑化し、又ホーン交換
操作も容易ではなく、先行例2のものにあってもメンテ
ナンス性は良好になるが、支持部が加圧ポイントから遠
隔位置となって撓み現象が発生するおそれがあるばかり
でなく、ホーンとブースタとの結合用ネジへの負担が大
きくなる不具合が懸念され、更には振動波長が2.5波
長となるため、いずれもその長さ寸法が大となり、装置
の大型化を避けることが出来ず、自動機に組み込み難く
なるという課題があった。
【0009】この発明が解決しようとする第1の課題点
は、共振手段全体が2波長とされ、振動損失が少なく、
有効に溶接処理しうるものを提供することである。
【0010】この発明が解決しようとする第2の課題点
は、支持部が加圧ポイントから遠隔位置であっても撓み
現象による不具合が発生しないものを提供することであ
る。
【0011】この発明が解決しようとする第3の課題点
は、ホーン結合部の信頼性の高いものを提供することで
ある。
【0012】この発明が解決しようとする第4の課題点
は、単純な構成であって、コンパクトで、しかも溶接能
力の優れたものを提供することである。
【0013】この発明が解決しようとする第5の課題点
は、ダイアフラムとその固定用リングとを分解すること
なくホーンの交換をすることが出来、メンテナンス性が
向上したものを提供することである。
【0014】この発明が解決しようとする第6の課題点
は、ホーンとダイアフラムを嵌め合い結合構成とするこ
とにより、組み込み時の再現性及びホーンのずれを未然
防止しうるものを提供出来るものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する具
体的な対応手段は次の通りである。
【0016】(1) 重ね合わせて支持された金属もしくは
樹脂材料などの加工材に対して加圧力と共に超音波振動
を付与して溶接処理を行う超音波溶接装置であって、単
一波長ホーンの両側縁にダイアフラムを介装してコンバ
ータ及び固定用ホーンを一体的に連設し、昇降可能に担
持させた超音波溶接装置。
【0017】(2) 前記ダイアフラムの中心開口を前記ホ
ーンの段差部に嵌合させてダイアフラムをホーンとコン
バータ及びホーンと固定用ホーンとで挾持するように連
結してなる前記(1) 記載の超音波溶接装置。
【0018】従って、この発明によれば単純な構造で、
しかも小型化され、メンテナンス性が優れた実用性の高
いものが得られるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】図4、図5に全体図を示す実施の
形態の超音波溶接装置DEにあっては、基台10上に設
けた一対の竪枠11、11’に横枠12を連結し、横枠
12上に昇降可能に配設した昇降枠20に垂設した担持
部21、22間に共振手段30を担持させたものであ
り、基台10に固設した支持台13上には加工材Wを載
置しうるアンビル40を固設している。
【0020】又、昇降枠20上に連結された支柱体23
は、横枠12上に配設したエアシリンダ60によって昇
降駆動しうるものであって、後述するホーン31を加工
材W方向に付勢させうるものである。
【0021】図1乃至図3にも示すように共振手段30
におけるホーン31の両側端は担持部21、22によっ
て最大振巾点において両持ち状に担持されており、ホー
ン31の両側の大径部32の外端は、図2及び図3に示
すように結合ネジ39によってコンバータ34及び固定
用ホーン35に連結すると共に、この大径部32の外端
には、厚みの小さい段差部32Aが形成されており、こ
の段差部32Aの厚み(X)よりも厚み(Y)が幾分大
となるように形成したダイアフラム33の中心開口33
Aを、この段差部32Aに嵌合させ、更にコンバータ3
4と、等径状の固定用ホーン35とを、ダイアフラム3
3を挾持するようにしてホーン31の両側縁に一体的に
連結している。
【0022】又、ダイアフラム33には、その厚みの大
きい第1のリング36Aと厚みの小さい第2のリング3
6Bとダイアフラム33とで挾持させ、ボルト37によ
り一体的に挾着させたものである。
【0023】又、コンバータ34を昇降枠20の担持部
21、22内に固設することによってホーン31を両持
ち状に支持させたものであって、この実施の形態にあっ
ては図1に示すように最大変位N1 、N2 間におけるホ
ーン31の振動を1波長(L)となるように設定し、ホ
ーン31のトップ31A位置において最大振巾(H)が
得られて振動損失が最小の状態で溶接処理しうるように
構成され、更に最大変位N1 、N2 から固定用ホーン3
5の側端縁及びコンバータ34の側端縁までの長さが互
いに半波長(L/2)の距離となるように構成してい
る。
【0024】従って、この装置DEによってアンビル4
0上に載置した加工材Wを溶接処理する際には、ホーン
31のトップ31Aを加工材Wの溶接位置上に臨ませ、
図示しない駆動手段によってコンバータ34に超音波振
動を誘発させ、昇降枠20を下降させてホーン31のト
ップ31Aにより加工材Wを加圧しつつ超音波振動によ
り発熱させて溶接処理を実施させるものである。
【0025】ところで、前記したようにホーン31は1
波長分の長さであり、最大変位N1、N2 からコンバー
タ34及び固定用ホーン35の外端までの長さは、それ
ぞれ半波長(L/2)分であるため、結果として振動手
段30の全長は2波長(2L)と同等となり、しかもダ
イアフラム33は最大振巾点を支持しているが、リング
部36A、36Bには振動が漏れることがなく、又超音
波振動を阻害することもなくトップ31Aでは超音波振
動は効果的に伝達され、高圧で加圧された状態でも溶接
状態に差異が生じることなく高品質の超音波溶接をなし
うるものである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したこの発明によってもたらさ
れる特有の効果は、次の通りである。
【0027】 共振手段の全長が2波長と同等であっ
てコンパクト化しうるものである。
【0028】 ホーンの交換が軽便でメンテナンス性
が向上されるものである。
【0029】 ホーンのずれ移動を防止し、高品質の
溶接処理をなしうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の超音波溶接装置におけ
る振動手段の側面図。
【図2】図1の丸印(イ)の拡大図。
【図3】図1の丸印(ロ)の拡大図。
【図4】この発明の実施の形態の超音波溶接装置の正面
図。
【図5】図4の側面図。
【図6】先行例1の側面図。
【図7】図6の一部拡大図。
【図8】先行例2の側面図。
【符号の説明】
DE 超音波溶接装置 31 ホーン 32A 段差部 33 ダイアフラム 34 コンバータ 35 固定用ホーン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重ね合わせて支持された金属もしくは樹
    脂材料などの加工材に対して加圧力と共に超音波振動を
    付与して溶接処理を行う超音波溶接装置であって、単一
    波長ホーンの両側縁にダイアフラムを介装してコンバー
    タ及び固定用ホーンを一体的に連設し、昇降可能に担持
    させた超音波溶接装置。
  2. 【請求項2】 前記ダイアフラムの中心開口を前記ホー
    ンの段差部に嵌合させてダイアフラムをホーンとコンバ
    ータ及びホーンと固定用ホーンとで挾持するように連結
    してなる請求項1記載の超音波溶接装置。
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