JP2018130930A - 振動溶着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クランプ手段として吸着機構の他にメカニカルクランプ機構を組み込んだ振動溶着装置を提供する。
【解決手段】ドライブプラテンとドライブプラテンに上型6を負圧により吸着する吸着機構7とを有する振動溶着装置においてドライブプラテンに上型6を固定する為に微小振動方向と平行方向に向いたクランプ力を上型6の側面に作用させるメカニカルクランプ機構20を設け、ドライブプラテンの下面に固定されるクランプ本体21とこのクランプ本体21に固定された案内部材22およびこの案内部材22に微小振動方向と平行に形成された案内孔23と、案内孔23に微小振動方向に可動に装着された出力部材24と出力部材24をクランプ方向へ駆動可能な楔部材26を有する楔機構25と楔部材26を駆動する油圧シリンダ27とを備えている、振動溶着装置。
【選択図】図8

Description

本発明は、振動溶着装置に関し、特に上型をドライブプラテンに固定するクランプ手段として吸着機構の他にメカニカルクランプ機構を採用したものに関する。
振動溶着装置は、ボルスタ、バイブレータヘッド、このバイブレータヘッドの下面に固定されたドライブプラテン、バイブレータヘッドを水平方向に微小振動させる振動発生機構、ドライブプラテンの下面に上型を負圧で吸着固定する吸着機構、バイブレータヘッドを昇降駆動させる昇降駆動機構などを備えており、下型がボルスタに着脱可能に固定され、上型がドライブプラテンの下面に着脱可能に固定される。
従来、自動車の吸気マニホールド等の容器状又はパイプ状の合成樹脂部品を製造する際に、その合成樹脂部品の上半体と下半体とを振動溶着装置にセットし、上半体と下半体の接合面を当接させ、バイブレータヘッドにより上型と上半体に240Hz程度の高速微小振動を付加し、摩擦熱により上半体と下半体の接合面を溶着する。
上記の溶着の際、上型に300Gもの加速度が作用するため、ドライブプラテンに上型を強固に固定しておくことが必要である。ドライブプラテンに対する上型の固定に少しのズレが生じるだけでも接合ミスが生じたり、振動溶着装置が故障して重大事故に発展する虞がある。一般に、多数のボルトにより上型をドライブプラテンに固定する固定構造が採用されている。しかし、多種製品を混流生産するシステムでは、下型と上型を頻繁に交換する必要があるため、上型をドライブプラテンに強力に固定する一方で、迅速に1秒でも短い時間で、金型交換できるかが重要である。
そこで、本願出願人は、特許文献1に示すように、ドライブプラテンに上型を吸着固定する吸着機構の他に、上型の短辺の側面を押圧する10組の油圧シリンダからなる第1油圧クランプ機構と、上型の長辺の側面を押圧する4組の油圧シリンダからなる第2油圧クランプ機構とを設けた振動溶着装置を提案した。
上記の第1油圧クランプ機構の油圧シリンダは、微小振動方向に可動のピストン部材を有し、ピストン部材のロッド部の先端で上型の側面を直接押圧する構造である。上記の第2油圧クランプ機構の油圧シリンダは、微小振動方向と直交する方向に可動のピストン部材を有し、ピストン部材のロッド部の先端で上型の側面を直接押圧する構造である。
特許第5131963号公報
前記特許文献1に記載の振動溶着装置では、第1油圧クランプ機構の複数の油圧シリンダのピストン部材に高速微小振動による大加速度が作用するため、油圧シリンダ内の圧油の圧縮歪みに起因して上型とピストン部材間に微小なガタつきが生じ、そのガタつきが共振的な振動に発展するため、アルミ合金製の上型の側面に圧痕が生じたり、油圧シリンダが破損する等の問題が発生し、この振動溶着装置を実用化することができなかった。
本発明の目的は、上型をドライブプラテンに固定するクランプ手段として吸着機構の他にメカニカルクランプ機構を組み込んだ振動溶着装置を提供することである。
請求項1の振動溶着装置は、下型と上型とで合成樹脂製の複数のワークを保持し、ワークに微小振動を付与して摩擦熱によりワークの接合面を溶着する振動溶着装置であって、バイブレータヘッドの下面に複数のボルトにより固定され且つ上型が固定されるドライブプラテンと、前記ドライブプラテンに上型を負圧により吸着する吸着機構とを有する振動溶着装置において、前記ドライブプラテンに上型を固定する為に前記微小振動方向と平行方向に向いたクランプ力を前記上型の側面に作用させるメカニカルクランプ機構を設け、
前記メカニカルクランプ機構は、前記ドライブプラテンの下面に固定されるクランプ本体と、このクランプ本体に固定された案内部材およびこの案内部材に前記微小振動方向と平行に形成された案内孔と、前記案内孔に前記微小振動方向に可動に装着された出力部材と、前記出力部材をクランプ方向へ駆動可能な楔部材を有する楔機構と、前記楔部材を駆動する油圧シリンダとを備えたことを特徴としている。
上記の構成により、メカニカルクランプ機構の油圧シリンダにより楔機構の楔部材を駆動することで、出力部材をクランプ方向へ駆動し、出力部材により上型の側面を押圧してクランプすることができる。
上型に作用する大加速度は、出力部材と楔機構の楔部材と案内部材により受け止められるため、油圧シリンダ内の圧油に上記の大加速度が直接作用することはない。このように、上型をメカニカルクランプ機構によりクランプするため、圧油の圧縮歪みの影響を受けることなく、強固なクランプ状態を維持することができる。このメカニカルクランプ機構では、クランプ駆動もクランプ解除も油圧シリンダを介して行うことができるから、上型の交換を能率的に行うことができる。
請求項2の振動溶着装置は、請求項1の発明において、複数の前記メカニカルクランプ機構が、前記前記微小振動方向と直交する水平方向に所定間隔おきに設けれらたことを特徴としている。上記の構成によれば、複数のメカニカルクランプ機構を設けるため、上型をクランプするクランプ力を強化することができる。
請求項3の振動溶着装置は、請求項1又は2の発明において、前記油圧シリンダは、前記楔部材の一端側に形成された第1油圧シリンダと、前記楔部材の他端側に形成された第2油圧シリンダとを有することを特徴としている。
上記の構成によれば、例えば第1油圧シリンダで楔部材を強力にクランプ駆動し、第2油圧シリンダで楔部材を強力にクランプ解除することができる。
請求項4の振動溶着装置は、請求項3の発明において、前記楔部材は、前記第1,第2油圧シリンダの1対のピストン部材の間に挟着状に設けられたことを特徴としている。
上記の構成によれば、第1,第2油圧シリンダの1対のピストン部材を同期駆動することで、楔部材をクランプ方向、クランプ解除方向へ駆動することができる。
請求項5の振動溶着装置は、請求項3の発明において、前記出力部材と楔部材の間にローラ部材が介装されたことを特徴としている。
上記の構成によれば、出力部材と楔部材の間に作用する摩擦力をローラ部材を介して緩和することができ、クランプ解除に要する解除駆動力を小さくすることができる。
本願の発明によれば、上記のような種々の効果が得られる。
本発明の実施形態に係る振動溶着装置の概略正面図である。 ドライブプラテンと上型の斜視図である。 ドライブプラテンの底面図である。 ドライブプラテンと上型の部分正面図である。 図2のA矢視図である。 ドライブプラテンの部分正面図である。 シール部材とシール溝の断面図である。 メカニカルクランプ機構の水平断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、この振動溶着装置1は、例えば、熱可塑性合成樹脂材料で製作された成形品の下半体W1と上半体W2を下型5と上型6とで夫々保持して下半体W1と上半体W2の接合面を当接状に保持し、バイブレータヘッド3からドライブプラテン4と上型6と上半体W2に微小振動を付加し、下半体W1と上半体W2の接合面を摩擦熱で溶着するものである。この振動溶着装置1により種々の成形品の下半体と上半体を接合することができる。
図1に示すように、振動溶着装置1は、ボルスタ2、このボルスタ2に上方から対向するバイブレータヘッド3、このバイブレータヘッド3の下面に固定されたドライブプラテン4、ボルスタ2上に固定された下型5、ドライブプラテン4の下面に固定された上型6、バイブレータヘッド3に水平方向の微小振動を付加する振動発生機構(図示略)、バイブレータヘッド3を昇降駆動する昇降駆動機構(図示略)、ドライブプラテン4に上型6を負圧により吸着する吸着機構7及び3組のメカニカルクランプ機構20等を備えている。尚、図2において、符号F,B,L,Rが前方、後方、左方、右方を示す。
振動発生機構1は、回転駆動される回転軸と、この回転軸に接続された偏心機構を介して図1、図2において左右方向向き且つ水平方向向きの微小振動を発生させるものである。昇降駆動機構は、油圧シリンダで昇降させる機構又は電動モータでクランク機構を介して昇降させる機構などで構成されている。
ワークW1(下半体)はアルミ合金製の下型5に保持され、ワークW2(上半体)はアルミ合金製の上型6に保持され、これらワークW1,W2を接合する際には、バイブレータヘッド3とドライブプラテン4と上型6とワークW2を下降させ、ワークW1,W2の接合面が当接状態に保持され、その状態で微小振動が付加されて、その微小振動により発生する摩擦熱によりワークW1,W2の接合面が融着状に接合される。下型5は複数の油圧クランプ装置(図示略)によりボルスタ5に着脱可能に固定され、ドライブプラテン4は、複数のボルト8でバイブレータヘッド3に強固に固定されている。
次に、ドライブプラテン4について説明する。
図2〜図4に示すように、ドライブプラテン4は微小振動方向に細長い平面視ほぼ矩形状の鋼製の部材である。このドライブプラテン4は、バイブレータヘッド3の下面に当接状に固定される主板4aであって、例えば32本のボルト8によりバイブレータヘッド3の下面に固定された主板4aを備えている。尚、上型6はその上面を主板4aの下面に密着させた状態に固定される。
ドライブプラテン4の右端部の下面には、上型6の右端側面を左方へ押圧する3組のメカニカルクランプ機構10が強固に固定されて主板4aの下側に突出している。
ドライブプラテン4の左端部の下面には、上型6の左端側面を受け止める受止枠部9が複数のボルト等で強固に固定されて下側へ突出している。受止枠部9の上端部には上方へ少し突出した突条部9aが形成され、この突条部9aがドライブプラテン4の係合溝4bに嵌合されている。
次に、吸着機構7について説明する。
図2〜図4、図7に示すように、吸着機構7は、シール部材10と、負圧導入手段11とを有する。シール部材10は、主板4aの外周寄り部位に形成された矩形枠状のシール装着溝12に装着された大型のOリングからなる。
負圧導入手段11は、ドライブプラテン4の外部に設置された真空ポンプ13を有し、この真空ポンプ13は、真空ホース14と、接続金具15と、主板4aに形成された接続通路16を介してシール部材10の内側の負圧領域10aに接続され、この負圧領域10aに負圧を導入することにより、上型6をドライブプラテン4の主板4aの下面に吸着固定する。但し、上型の交換時には負圧領域10aに大気を導入する。
次に、メカメニカルクランプ機構20について説明する。
尚、本実施形態において、「油圧」は油の圧力ではなく、圧縮油を意味する。
図3〜図6、図8に示すように、3組のメカニカルクランプ機構20が、微小振動方向と直交する水平方向(つまり、前後方向)に所定間隔おきに設けられている。このメカニカルクランプ機構20は、ドライブプラテン4に上型6を一体的に強固に固定する為に前記微小振動方向と平行方向に向いた左方向きのクランプ力を上型6の右端側面に作用させるものである。
メカニカルクランプ機構20は、クランプ本体21と、案内部材22及び案内孔23と、出力部材24と、楔部材26を有する楔機構25と、楔部材26を駆動する油圧シリンダ27(第1,第2油圧シリンダ28,29)とを備えている。
クランプ本体21は、前後に細長い直方体状の部材であり、このクランプ本体21は、その左端近傍部に下方から挿通された4本のボルト29によりドライブプラテン4の下面に固定されている。クランプ本体21の上端部には、上方へ少し突出した突部21aが形成され、この突部21aがドライブプラテン4の係合溝4cに係合されている。
このクランプ本体21の前後方向中央部には、左右方向向きの円筒孔30が水平に形成され、この円筒孔30に案内部材22の筒体部22aが挿入されている。
案内部材22は、円筒孔30に挿入された筒体部22aと、筒体部22aに微小振動方向と平行に形成された円筒状の案内孔23と、筒体部22aの左右方向中央部に前後方向向きに水平に形成された貫通孔31であって楔部材26が貫通する貫通孔31と、筒体部22aの右端に一体形成された矩形状の固定壁部22bとを有する。固定壁部22bの前後両端近傍部の上部と下部に挿通させた4本のボルト32により、案内部材22がクランプ本体21に強固に固定されている。
出力部材24は案内孔23に微小振動方向に可動に装着され、左端部が案内孔23から左方へ突出可能になっている。この出力部材24は、円柱状ロッド部材の左右方向の中央部のやや右寄り部位に、楔部材26を前後方向向きに挿通させる導入孔24aであって断面矩形状の導入孔24aを形成したものである。出力部材24の左端は上型6の右端側面に当接する部分円筒面に形成されている。
前記楔機構25は、出力部材24をクランプ方向へ駆動可能な楔部材26と、この楔部材26の右端面を受け止める壁部(貫通孔31の右端面)とを有する。この楔部材26は、貫通孔31と導入孔24aを貫通する状態に配設されている。
この楔部材26は、平面視ほぼ台形状で所定の上下厚さを有する部材である。この楔部材26の左端面26aは後方ほど左方へ移行するように傾斜した傾斜面に形成されている。楔部材26の右端面26bは前後方向と平行な平面であり、この右端面26bが貫通孔31の右端面で支持されている。楔部材26の後端面26cは軸心を上下方向に向けた部分円筒面に形成されている。楔部材26の前端面26dは軸心を上下方向に向けた部分円筒面に形成されている。
出力部材24には導入孔24aに臨む部分円柱孔24bであって軸心を上下方向に向けた部分円柱孔24bが形成され、この部分円柱孔24bにローラ部材33が保持され、出力部材24と楔部材26の間にローラ部材33が回転可能に介装されている。
楔部材26を駆動する油圧シリンダ27は、楔部材26の後端(一端)側に形成された第1油圧シリンダ28と、楔部材26の前端(他端)側に形成された第2油圧シリンダ29とを有する。楔部材26は、第1,第2油圧シリンダ28,29の1対のピストン部材28a,29aの間に挟着状に配置されている。
第1油圧シリンダ28は、クランプ本体21の後半部に前後方向向きに水平に形成されたシリンダ孔28bと、このシリンダ孔28bに油密摺動自在に装着されたピストン部材28aと、クランプ本体21の後端に4本のボルト34aで固定された閉塞板34と、シリンダ孔28b内においてピストン部材28aと閉塞板34の間に形成された油圧作動室28cとを備えている。楔部材26の部分円筒面26cがピストン部材28aの前端(先端)に当接している。ピストン部材28aの長さは、シリンダ孔28bの長さよりも短い。尚、ピストン部材28aの外周部にはシール部材36が装着されている。
第2油圧シリンダ29は、クランプ本体21の前半部に前後方向向きに水平に形成されたシリンダ孔29bと、このシリンダ孔29bに油密摺動自在に装着されたピストン部材29aと、クランプ本体21の前端に4本のボルト35aで固定された閉塞板35と、シリンダ孔29b内においてピストン部材29aと閉塞板35の間に形成された油圧作動室29cとを備えている。楔部材26の部分円筒面26dがピストン部材29aの後端(先端)に当接している。ピストン部材29aの長さは、シリンダ孔29bの長さよりも短い。尚、ピストン部材29aの外周部にはシール部材37が装着されている。
3組のメカニカルクランプ機構20の下面に沿って水平に延びる油路形成部材36が設けられ、複数のボルト37により閉塞板34,35に固定されている。この油路形成部材36内には、前後方向に延びる2本の油路38,39が形成され、これら油路38,39の前端には油圧ホース38a,39aが接続され、これら油圧ホース38a,39aは油圧供給源40に接続されている。片方の油路38aは3組の第1油圧シリンダ28の油圧作動室28cに連通され、他方の油路39aは3組の第2油圧シリンダ29の油圧作動室29cに連通されている。
図8は、3組のメカニカルクランプ機構20がクランプ解除された状態を示し、3組の第1油圧シリンダ28の油圧作動室28cの油はドレン圧とされ、3組の第2油圧シリンダ29の油圧作動室29cには油圧が充填されている。そして、楔機構25の楔部材26は後退限界位置にあり、出力部材24が右方へ退入してクランプ解除した状態を示している。
この状態から、3組の第1油圧シリンダ28の油圧作動室28cに油圧を充填し、3組の第2油圧シリンダ29の油圧作動室の29cの油をドレン圧に切換えると、楔部材26によってローラ部材33が左方へ駆動されて出力部材24が左方へ進出側へ駆動され、出力部材24の左端部で上型6の右端側面を左方へ押圧するクランプ状態になる。
次に、上記の振動溶着装置1の作用、効果について説明する。
メカニカルクランプ機構20の油圧シリンダ27(第1,第2油圧シリンダ28,29)により楔機構25の楔部材26を駆動することで、出力部材24をクランプ方向へ駆動し、出力部材24により上型6の側面を押圧してクランプすることができる。
上型6に作用する大加速度は、出力部材24とローラ部材30と楔部材26と案内部材22によりメカニカルに受け止められるため、油圧シリンダ27内の油圧に上記の大加速度が作用することはない。このように、上型6をメカニカルクランプ機構20によりクランプするため、圧油の圧縮歪みの影響を受けずに強固なクランプ状態を維持することができる。このメカニカルクランプ機構20では、クランプ駆動もクランプ解除も油圧シリンダを介して行うことができるから、上型6の交換を能率的に行うことができる。
3組のメカニカルクランプ機構20が、微小振動方向と直交する水平方向(前後方向)に所定間隔おきに設けれらたため、上型6をクランプするクランプ力を強化することができる。
油圧シリンダ27は、楔部材26の一端側に形成された第1油圧シリンダ28と、楔部材26の他端側に形成された第2油圧シリンダ29とを有する。例えば、第1油圧シリンダ28で楔部材26を強力にクランプ駆動し、第2油圧シリンダ29で楔部材26を強力にクランプ解除駆動することができる。
楔部材26は、第1,第2油圧シリンダ28,29の1対のピストン部材28a,29aの間に挟着状に設けられたため、第1,第2油圧シリンダ28,29の1対のピストン部材28a,29aを同期駆動することで、楔部材26をクランプ方向、クランプ解除方向へ駆動することができる。
楔部材 の傾斜面26aの角度が前後方向に対して約15°と小さいため、楔機構25の倍力率が大きくなっており、クランプ力が十分に強化される。但し、上記の傾斜角は約10〜25°の範囲の大きさとすることが望ましいが、この範囲に限定されない。
出力部材24と楔部材26の間にローラ部材30が介装されたため、出力部材24と楔部材26の間に作用する摩擦力をローラ部材30を介して緩和することができ、クランプ解除に要する解除駆動力を小さくするのに寄与している。
次に、上記の実施形態を部分的に変更する例について説明する。
1)油圧シリンダ27を1つの複動型油圧シリンダで構成することも可能である。
その場合、複動型油圧シリンダのピストン部材と楔部材とを、軸心直交方向へ相対移動可能な連結機構を介して連結するものとする。
2)前記実施形態では3組のメカニカルクランプ機構20を設けたが、上型6のサイズに応じて、4組以上のメカニカルクランプ機構20を設けることもある。
3)前記複数のメカニカルクランプ機構20の他に、上型の前端側面(又は後端側面)を後方(又は前方)へ押圧する複数のメカニカルクランプ機構を設けることもできる。
4)その他、当業者ならば本発明の趣旨を逸脱しない範囲で前記実施形態に種々の変更を付加して実施可能であり、本発明はそのような変更形態をも包含するものである。
1 振動溶着装置
3 バイブレータヘッド
4 ドライブプラテン
5 下型
6 上型
7 吸着機構
20 メカニカルクランプ機構
21 クランプ本体
22 案内部材
23 案内孔
24 出力部材
25 楔機構
26 楔部材
27 油圧シリンダ
28,29 第1,第2油圧シリンダ
28a,29a ピストン部材
33 ローラ部材

Claims (5)

  1. 下型と上型とで合成樹脂製の複数のワークを保持し、ワークに微小振動を付与して摩擦熱によりワークの接合面を溶着する振動溶着装置であって、バイブレータヘッドの下面に複数のボルトにより固定され且つ上型が固定されるドライブプラテンと、前記ドライブプラテンに上型を負圧により吸着する吸着機構とを有する振動溶着装置において、
    前記ドライブプラテンに上型を固定する為に前記微小振動方向と平行方向に向いたクランプ力を前記上型の側面に作用させるメカニカルクランプ機構を設け、
    前記メカニカルクランプ機構は、
    前記ドライブプラテンの下面に固定されるクランプ本体と、
    このクランプ本体に固定された案内部材およびこの案内部材に前記微小振動方向と平行に形成された案内孔と、
    前記案内孔に前記微小振動方向に可動に装着された出力部材と、
    前記出力部材をクランプ方向へ駆動可能な楔部材を有する楔機構と、
    前記楔部材を駆動する油圧シリンダとを備えたことを特徴とする振動溶着装置。
  2. 複数の前記メカニカルクランプ機構が、前記前記微小振動方向と直交する水平方向に所定間隔おきに設けれらたことを特徴とする請求項1に記載の振動溶着装置。
  3. 前記油圧シリンダは、前記楔部材の一端側に形成された第1油圧シリンダと、前記楔部材の他端側に形成された第2油圧シリンダとを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の振動溶着装置。
  4. 前記楔部材は、前記第1,第2油圧シリンダの1対のピストン部材の間に挟着状に設けられたことを特徴とする請求項3に記載の振動溶着装置。
  5. 前記出力部材と楔部材の間にローラ部材が介装されたことを特徴とする請求項3に記載の振動溶着装置。
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