JPH11253876A - ロードホイールの吹き付け塗装方法 - Google Patents

ロードホイールの吹き付け塗装方法

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JPH11253876A
JPH11253876A JP10058497A JP5849798A JPH11253876A JP H11253876 A JPH11253876 A JP H11253876A JP 10058497 A JP10058497 A JP 10058497A JP 5849798 A JP5849798 A JP 5849798A JP H11253876 A JPH11253876 A JP H11253876A
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JP
Japan
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wheel
outlet
bolt hole
paint
air
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JP10058497A
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English (en)
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Kouji Kukizaki
浩二 久木▲崎▼
Ryoji Shimizu
良二 清水
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Nissan Motor Co Ltd
Nihon Parkerizing Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
Nihon Parkerizing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、ハブボルト用ボルト孔内のテー
パ面上に塗装を施すことなくロードホイールの表面上に
良質の塗膜を容易に形成することができるロードホイー
ルの吹き付け塗装方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 ホイールを支持治具21の上に載置し、
支持治具21の吹き出し口26からボルト孔24を通し
てホイールの表面側へエアブローを行うことによりボル
ト孔24のテーパ面25上に不要な塗料11が付着しな
いようにして、ホイールの表面22上に塗料11を吹き
付け塗着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロードホイール
の吹き付け塗装方法に係り、特にハブボルト用のボルト
孔内におけるマスキング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に用いられるロードホイール
は、スチールやアルミニウム等から形成され、その耐候
性及び耐食性を向上させるために、一般に表面塗装が施
される。塗装方法としては、溶剤塗装と粉体塗装の双方
の方法が適宜用いられている。
【0003】図10及び図11に示されるように、自動
車用ホイールは、センタ孔1を中心として同一円周上に
配置された複数のボルト孔2を有している。図12に示
されるように、自動車のアクスルハブ(図示せず)に突
出して形成されたハブボルト3をホイールの裏面側から
ボルト孔2に挿入し、ホイールの表面側からハブナット
4をハブボルト3に螺合させることにより、ホイールが
アクスルハブに取り付けられる。このとき、ホイールの
ボルト孔2内に形成されたテーパ面5にハブナット4の
テーパ面6が当接し、これによりボルト孔2とハブボル
ト3との軸合わせがなされる。
【0004】したがって、ボルト孔2とハブボルト3と
の軸合わせを正確にするために、ボルト孔2内において
は、塗膜7がテーパ面5上に形成されないようにマスキ
ングをして塗装する必要がある。
【0005】このようなマスキングを伴う従来の塗装方
法を図13に示す。まず、図13(a)に示されるよう
に、ホイールを支持治具8の上に載置すると共にホイー
ルの表面側からボルト孔2の中に円板形状のマスク9を
挿入してテーパ面5の上部を閉じる。この状態で、図1
3(b)に示されるように、塗装機10を用いてホイー
ルの表面上に例えば粉体塗料11を吹き付ける。このと
き、マスク9の上にも粉体塗料11が付着される。次
に、図13(c)に示されるように、マスク9を持ち上
げてテーパ面5の上方に堆積された粉体塗料11をマス
ク9と共に除去した後、焼き付け処理を施す。ボルト孔
2から取り出したマスク9は、図13(d)に示される
ように、エアノズル12によりエアブローして粉体塗料
11を取り除いておき、次の塗装に備える。
【0006】なお、粉体塗料11の代わりに溶剤塗料を
用いて塗装を行った場合には、エアブローによってマス
ク9上に付着した塗料を除去することができないため、
図13(e)に示されるように、マスク9を溶剤13の
中に浸漬して塗料を溶解除去する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにマスク9を
用いることによりテーパ面5に塗膜を形成しない塗装を
行うことができる。しかしながら、図13の方法におい
てはマスク9を持ち上げる際にマスク9上の粉体塗料1
1が落ちる虞れがあった。マスク9から粉体塗料11が
テーパ面5上に落ちるとここに不要な塗膜が形成され、
またホイールの他の部分に落ちるとその部分の塗膜の質
が劣化するという問題を生じてしまう。
【0008】また、平面形状の支持治具8の上にホイー
ルを載せ、ボルト孔2の下端部の開口が支持治具8によ
り閉じられた状態で塗料の塗着及び不要な塗料の除去が
行われるので、ボルト孔2の下端部内に塗料が残留し、
ボルト孔2の内壁に付着する虞れがあった。さらに、塗
装の毎にマスク9に付着した塗料をエアブローあるいは
溶剤によって取り除かなければならず、塗装工程が煩雑
であった。
【0009】この発明はこのような問題点を解消するた
めになされたもので、ハブボルト用ボルト孔内のテーパ
面上に塗装を施すことなくロードホイールの表面上に良
質の塗膜を容易に形成することができるロードホイール
の吹き付け塗装方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るロードホ
イールの吹き付け塗装方法は、ハブボルト用のボルト孔
が表面から裏面まで貫通して形成されているロードホイ
ールの表面を吹き付け塗装する方法において、ロードホ
イールの裏面側から表面側へボルト孔を通してエアブロ
ーし、この状態でロードホイールの表面側から塗料を吹
き付け塗着することによりボルト孔内に不要な塗料を付
着させないようにする方法である。
【0011】なお、ロードホイールが所定の円周上に配
置された複数のボルト孔を有するものである場合には、
これら複数のボルト孔に同時に接続されるような環状の
吹き出し口を有するエアブローノズルをロードホイール
の裏面に当接し、複数のボルト孔に同時にエアブローす
ることもできる。ハブボルト用のボルト孔にロードホイ
ールの表面側から挿入されたハブナットが当接するテー
パ面が形成されている場合には、エアブローによりこの
テーパ面上に不要な塗料の塗着が回避される。また、エ
アを旋回させつつボルト孔にブローしてもよい。塗料と
しては、溶剤塗料及び粉体塗料のいずれを用いることも
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。 実施の形態1.図1にこの発明の実施の形態1に係る吹
き付け塗装方法を工程順に示す。まず、図1(a)に示
されるように、自動車用ホイールを支持治具21の上に
載置する。自動車用ホイールには、表面22から裏面2
3まで貫通するハブボルト用のボルト孔24が形成され
ており、ボルト孔24内にはホイールの表面22側から
挿入される図示しないハブナットが当接するテーパ面2
5が形成されている。一方、支持治具21にはホイール
のボルト孔24に接続される吹き出し口26が形成され
ると共に図示しないエアブロー装置が接続されている。
この吹き出し口26は、ボルト孔24のホイール裏面2
3側の開口24aより大きく形成されており、開口24
aが吹き出し口26内に完全に位置するようにホイール
と支持治具21とが位置決めされる。
【0013】エアブロー装置を作動させて、図1(b)
に示されるように、支持治具21の吹き出し口26から
ボルト孔24を通してホイールの表面側へエアブローを
行う。この状態で、塗装機10を用いてホイールの表面
22上に粉体塗料を付着させる。このとき、ボルト孔2
4の内壁にも粉体塗料が付着するが、ボルト孔24を通
してホイールの裏面側から表面側へエアブローを行って
いるため、テーパ面25から開口24aにかけての内壁
面に粉体塗料が付着することが未然に防止される。その
結果、図1(c)に示されるように、ハブナットが当接
するためのテーパ面25上に粉体塗料11が不要に付着
しない塗装が行われる。その後、付着した粉体塗料11
に焼き付け処理を施して塗膜を形成する。
【0014】このように、テーパ面25上に不要な粉体
塗料11を付着することなく吹き付け塗装が施されるの
で、従来のマスクを使用した塗装方法のように吹き付け
後にマスクを除去したり、マスクに付着した塗料を取り
除く必要がなく、良質の塗膜を容易に形成することが可
能となる。
【0015】また、同様にして、スチールあるいはアル
ミニウム等からなるホイールの表面に下地層を形成した
後、さらにその上にベースコート層及びトップコート層
を同様にして順次形成して、優れた品質の多層構造の塗
膜を実現することもできる。
【0016】実施の形態2.図2に実施の形態2で用い
られるエアブローノズル31の平面図を示す。このエア
ブローノズル31は、円形の上面に形成された環状の吹
き出し口32を有しており、塗装時に自動車用ホイール
を支持する支持治具を兼ねている。ホイールは、図3及
び図4に示されるように、センタ孔33を中心とした所
定の直径Dの円周上に配置された複数のボルト孔24を
有しており、エアブローノズル31の吹き出し口32の
内径及び外径は吹き出し口32が全てのボルト孔24の
裏面側開口を同時にカバーできるような大きさに設定さ
れている。
【0017】このようなエアブローノズル31を用いて
実施の形態1と同様に粉体塗装を行う。すなわち、図3
に示されるように、各ボルト孔24の開口が環状の吹き
出し口32内に位置するようにホイールをエアブローノ
ズル31の上に載置し、図示しないエアブロー装置を作
動させて環状の吹き出し口32を介し各ボルト孔24を
通してホイールの表面側へエアブローを行う。この状態
で、図示しない塗装機を用いてホイールの表面上に粉体
塗料を付着させる。このとき、ボルト孔24の内壁にも
粉体塗料が付着するが、エアブローが施されているため
に、各ボルト孔24のテーパ面25に粉体塗料が付着す
ることが未然に防止される。その後、堆積された粉体塗
料に焼き付け処理を施して塗膜を形成する。
【0018】この実施の形態2によれば、環状の吹き出
し口32を有するエアブローノズル31により各ボルト
孔24を通してエアブローするので、各ボルト孔24の
テーパ面25に不要な粉体塗料を付着させることなく複
数のボルト孔24の全てに対して同時に塗装を行うこと
ができる。また、吹き出し口32が環状であるので、エ
アブローノズル31とホイールとの中心軸を合わせてお
けば、ホイールのボルト孔24が中心軸の回りのどの角
度位置にあってもエアブローが可能となる。すなわち、
個々のボルト孔24とエアブローノズル31との位置合
わせは不要である。
【0019】また、図4には、所定の円周上に4個のボ
ルト孔24が配置された自動車用ホイールが示された
が、ホイールによっては一つの円周上に4個以外、例え
ば5個のボルト孔24が配置されたものがある。ところ
が、エアブローノズル31の吹き出し口32が環状であ
るために、ボルト孔24の個数の異なるホイールに対し
ても同一のエアブローノズル31でエアブローを行うこ
とができる。さらに、自動車用ホイールによっては、複
数のボルト孔24が配置される円周の直径Dがわずかに
異なるものがある。そこで、エアブローノズル31の吹
き出し口32の幅を広く設定すれば、この直径Dがわず
かに異なる複数の種類のホイールに対しても同一のエア
ブローノズル31を用いることができる。このように、
この実施の形態2で用いたエアブローノズル31はロー
ドホイールの粉体塗装の自動化を図る上で極めて有効な
ものである。
【0020】なお、図3の上下を逆にして、ホイールの
表面が下方を、裏面が上方を向くように配置し、上方か
らホイールの裏面にエアブローノズル31を当接させた
状態でエアブローを行い、ホイールの下方からホイール
の表面に向けて塗料を吹き付けることもできる。
【0021】実施の形態3.図5に実施の形態3に係る
吹き付け塗装方法を工程順に示す。支持治具41にはホ
イールのボルト孔24に接続される吹き出し口42とこ
の吹き出し口42に連通された円筒形状のエア室43と
が形成されている。さらに、エア室43の円筒形状の接
線方向からエア室43に接続された一対のエア通路44
が形成され、これらエア通路44に図示しないエアブロ
ー装置が接続されている。図5(a)に示されるよう
に、吹き出し口42は、ボルト孔24のホイール裏面2
3側の開口24aより大きく形成されており、開口24
aが吹き出し口42内に完全に位置するようにホイール
と支持治具41とが位置決めされる。
【0022】エアブロー装置を作動させると、支持治具
41の一対のエア通路44を介してエア室43内にエア
が供給されるが、各エア通路44は接線方向から円筒形
状のエア室43に連通しているため、図5(b)に示さ
れるように、エア室43内に旋回エア流が形成される。
この旋回エア流は吹き出し口42からホイールの開口2
4aを介してボルト孔24を通り、ホイールの表面側へ
と抜ける。この状態で、塗装機10を用いてホイールの
表面22上に粉体塗料を付着させる。このとき、ボルト
孔24の内壁にも粉体塗料が付着するが、ボルト孔24
を通してホイールの裏面側から表面側へ旋回エア流が流
れているため、テーパ面25から開口24aにかけての
内壁面に粉体塗料が付着することが未然に防止される。
旋回エア流を用いることから、特にテーパ面25への塗
料の付着防止に効果的である。その結果、図5(c)に
示されるように、ハブナットが当接するためのテーパ面
25上に粉体塗料11が不要に付着しない塗装が行われ
る。その後、付着した粉体塗料11に焼き付け処理を施
して塗膜を形成する。
【0023】このように、テーパ面25上に不要な粉体
塗料11を付着することなく吹き付け塗装が施されるの
で、良質の塗膜を容易に形成することが可能となる。
【0024】実施の形態4.図6に実施の形態4で用い
られるエアブローノズル51の平面図を示す。このエア
ブローノズル51は、環状の外側吹き出し口52と、こ
の外側吹き出し口52の内側に隣接して形成された環状
の内側吹き出し口53とを有している。図7に示される
ように、これら外側吹き出し口52と内側吹き出し口5
3からそれぞれエアブローされるように構成されている
が、図8のように、外側吹き出し口52及び内側吹き出
し口53内にはそれぞれ多数の整流板54及び55が互
いに等間隔に設けられており、外側吹き出し口52内の
整流板54と内側吹き出し口53内の整流板55はそれ
ぞれ吹き出し口の周方向で且つ互いに反対方向に傾斜し
て配設されている。また、図6に示されるように、エア
ブローノズル51は外側吹き出し口52の外径と内側吹
き出し口53の内径との間にホイールの全てのボルト孔
24の裏面側開口を同時にカバーできるような大きさに
設定されている。
【0025】このようなエアブローノズル51を用いて
実施の形態2と同様に粉体塗装を行う。すなわち、各ボ
ルト孔24の開口24aが環状の外側吹き出し口52及
び内側吹き出し口53の直上に位置するようにホイール
をエアブローノズル51の上に載置し、図示しないエア
ブロー装置を作動させて双方の吹き出し口52及び53
から各ボルト孔24へ向けてエアブローを行う。このと
き、各ボルト孔24の円形の開口24aのうち約半分の
概ね半円形の部分が外側吹き出し口52の上に、残りの
部分が内側吹き出し口53の上にそれぞれ位置し、図8
に示されるように、整流板54により外側吹き出し口5
2からのエアは実線矢印で示される如く斜めに噴出さ
れ、一方整流板55により内側吹き出し口53からのエ
アは点線矢印で示される如く反対方向に斜めに噴出され
る。このため、各ボルト孔24でエアが旋回しつつホイ
ールの表面側へ流れることとなる。
【0026】この状態で、図示しない塗装機を用いてホ
イールの表面上に粉体塗料を付着させる。このとき、各
ボルト孔24の内壁にも粉体塗料が付着するが、旋回エ
ア流が流れているために、テーパ面25への粉体塗料の
付着が効果的に未然に防止される。その後、堆積された
粉体塗料に焼き付け処理を施して塗膜を形成する。
【0027】この実施の形態4によれば、環状の外側吹
き出し口52及び内側吹き出し口53を有するエアブロ
ーノズル51により各ボルト孔24を通して旋回エア流
を流すので、各ボルト孔24のテーパ面25に不要な粉
体塗料を付着させることなく複数のボルト孔24の全て
に対して同時に塗装を行うことができる。また、吹き出
し口52及び53が環状であるので、エアブローノズル
51とホイールとの中心軸を合わせておけば、ホイール
のボルト孔24が中心軸の回りのどの角度位置にあって
も旋回エア流によるブローが可能となる。すなわち、個
々のボルト孔24とエアブローノズル51との位置合わ
せは不要である。
【0028】また、図6には、所定の円周上に4個のボ
ルト孔24が配置されたホイールを示したが、エアブロ
ーノズル51の吹き出し口52及び53が環状であるた
めに、ボルト孔24の個数の異なるホイールに対しても
同一のエアブローノズル51でエアブローを行うことが
できる。
【0029】実施の形態5.図9に実施の形態5で用い
られるエアブローノズル61の平面図を示す。このエア
ブローノズル61は、環状の最外側の第1の吹き出し口
62と、この第1の吹き出し口62の内側に隣接して形
成された環状の第2の吹き出し口63と、この第2の吹
き出し口63の内側に隣接して形成された環状の第3の
吹き出し口64と、この第3の吹き出し口64の内側に
隣接して形成された環状の最内側の第4の吹き出し口6
5を有している。実施の形態4のエアブローノズル51
と同様に、吹き出し口62〜65内にはそれぞれ多数の
整流板が互いに等間隔に設けられている。互いに隣接す
る吹き出し口の整流板はそれぞれ吹き出し口の周方向で
且つ互いに反対方向に傾斜して配設されている。すなわ
ち、第1の吹き出し口62と第3の吹き出し口64の整
流板は互いに同じ方向に傾斜し、第2の吹き出し口63
と第4の吹き出し口65の整流板も互いに同じ方向に傾
斜しているが、第1及び第3の吹き出し口62及び64
の整流板と第2及び第4の吹き出し口63及び65の整
流板とは互いに反対方向に傾斜している。また、吹き出
し口62〜65はそれぞれホイールのボルト孔の裏面側
開口の半径に相当する幅を有している。
【0030】自動車用ホイールによっては、複数のボル
ト孔が配置される円周の直径Dがわずかに異なるものが
ある。ところが、図9に示したエアブローノズル61は
第1〜第4の吹き出し口62〜65を有しているので、
エアブローノズル61とホイールとを位置合わせしたと
きに、ボルト孔が第1の吹き出し口62と第2の吹き出
し口63にまたがるようなホイールに対しても、ボルト
孔が第2の吹き出し口63と第3の吹き出し口64にま
たがるようなホイールに対しても、さらにボルト孔が第
3の吹き出し口64と第4の吹き出し口65にまたがる
ようなホイールに対しても、同様にこのエアブローノズ
ル61を用いて旋回エア流をボルト孔に流すことができ
る。従って、この実施の形態5で用いたエアブローノズ
ル61はロードホイールの粉体塗装の自動化を図る上で
極めて有効なものである。
【0031】以上の各実施の形態では、粉体塗料を用い
た塗装について述べたが、有機溶剤や水性溶剤による溶
剤塗料を用いた塗装に対しても同様に適用することがで
き、ボルト孔内のテーパ面上に不要な塗料を付着せずに
良質の塗膜を容易に形成することが可能となる。また、
本発明は、自動車用ホイールの塗装に限らず、他のロー
ドホイールの塗装においても同様に適用するこができ、
同様の効果を奏する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、エアブローによりハブボルト用のボルト孔内のテー
パ面上に不要な塗料が付着しないようにしたので、良質
の塗膜を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るロードホイール
の吹き付け塗装方法を示す断面図である。
【図2】実施の形態2に係る吹き付け塗装方法で用いら
れたエアブローノズルを示す平面図である。
【図3】図2のエアブローノズルを自動車用ホイールの
裏面に当接した状態を示す断面図である。
【図4】図2のエアブローノズルを自動車用ホイールの
裏面に当接した状態を示す平面図である。
【図5】実施の形態3に係る吹き付け塗装方法を示す断
面図である。
【図6】実施の形態4に係る吹き付け塗装方法で用いら
れたエアブローノズルを示す平面図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】図6のB−B線断面図である。
【図9】実施の形態5に係る吹き付け塗装方法で用いら
れたエアブローノズルを示す平面図である。
【図10】自動車用ホイールを示す正面図である。
【図11】自動車用ホイールを示す一部破断側面図であ
る。
【図12】自動車用ホイールのボルト孔の近傍を示す拡
大断面図である。
【図13】従来の塗装方法を示す図である。
【符号の説明】
10 塗装機 11 粉体塗料 21,41 支持治具 22 表面 23 裏面 24 ボルト孔 25 テーパ面 26,32,42 吹き出し口 31,51,61 エアブローノズル 43 エア室 44 エア通路 52 外側吹き出し口 53 内側吹き出し口 54,55 整流板 62 第1の吹き出し口 63 第2の吹き出し口 64 第3の吹き出し口 65 第4の吹き出し口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブボルト用のボルト孔が表面から裏面
    まで貫通して形成されているロードホイールの表面を吹
    き付け塗装する方法において、 ロードホイールの裏面側から表面側へボルト孔を通して
    エアブローし、 この状態でロードホイールの表面側から塗料を吹き付け
    塗着することによりボルト孔内に不要な塗料を付着させ
    ないようにしたことを特徴とするロードホイールの吹き
    付け塗装方法。
  2. 【請求項2】 ロードホイールは所定の円周上に配置さ
    れた複数のボルト孔を有し、これら複数のボルト孔に同
    時に接続されるような環状の吹き出し口を有するエアブ
    ローノズルをロードホイールの裏面に当接させて複数の
    ボルト孔に同時にエアブローすることを特徴とする請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ボルト孔はロードホイールの表面側から
    挿入されたハブナットが当接するテーパ面を有し、この
    テーパ面上に不要な塗料を塗着させないことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 エアを旋回させつつボルト孔にブローす
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 塗料が溶剤塗料あるいは粉体塗料である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1426118A1 (de) * 2002-12-02 2004-06-09 Schwan-STABILO Cosmetics GmbH & Co. KG Herstellverfahren für Flockapplikatoren und Vorrichtung hierzu
JP2008168166A (ja) * 2007-01-05 2008-07-24 Hitachi Ltd 液状材料からなる塗膜の形成方法及び塗膜形成装置
JP2015100761A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 曙ブレーキ工業株式会社 支持具、粉体塗布システム、粉体塗布方法、及びキャリパ
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