JPH0737736Y2 - 塗装装置 - Google Patents

塗装装置

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JPH0737736Y2
JPH0737736Y2 JP1989066550U JP6655089U JPH0737736Y2 JP H0737736 Y2 JPH0737736 Y2 JP H0737736Y2 JP 1989066550 U JP1989066550 U JP 1989066550U JP 6655089 U JP6655089 U JP 6655089U JP H0737736 Y2 JPH0737736 Y2 JP H0737736Y2
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JP
Japan
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coating
positioning member
masking
paint
tip
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雅浩 竹歳
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は塗装装置に関し、特に筒体形状部の内面の塗装
に適した塗装装置に関する。
(従来の技術) たとえば自動車のボディにおけるサスペンションタワー
部のような筒体形状部を有するものにおいて、その筒体
形状部の内面塗装の必要が生じた場合、通常はエアレス
ガンを手動操作して塗装を行っているが、これでは筒体
形状部内部の塗装対象面に対し正確にエアレスガンを位
置決めできないため、作業性が悪く、かつ均一で十分な
塗膜厚を有した良質の塗装を施せないという問題があっ
た。そこで、これを解消するものとして、実開昭58-166
867号公報によれば、塗装ガンに接続された塗料給送パ
イプの先端に、ノズルと、このノズルを被塗装物に対し
位置決めするガイドとを備えたものが示されている。
この塗装装置は、塗装対象面が被塗装物の筒体形状部の
内面である場合に、該筒体形状部の入口に上記ガイドを
当て付けることにより、該入口から挿入したノズルを筒
体形状部の内面に対して位置決めし、かつ塗装するもの
である。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記自動車のボディ内板におけるサスペンシ
ョンタワー部のように、その内面塗装を行う際、該内面
を一部マスキングして非塗装部分を残さなければならな
い場合が存在する。
すなわち、サスペンションタワー部の頂面には、サスペ
ンション装置取り付けのために、マウント用の開口部と
取り付けボルト用の通し穴とが開設されている。したが
ってそのままサスペンションタワー部の内面に塗装を施
せば、塗料によって、特に通し穴がふさがれてしまい、
サスペンション装置取り付け時にボルトの挿通が困難に
なる。このためサスペンションタワー部の内面塗装は、
上記の開口部および通し穴が設けられた頂面部分を内側
からマスキングして塗装する必要が生じるのである。
しかし、そのためには、前記公報記載のような塗装装置
を用いてサスペンションタワー部の内面を塗装するにあ
たって、塗装の前処理工程として上記の内頂面を予め紙
シールなどで覆ってマスキングしておかねばならないか
ら、この前処理工程分、塗装処理能率が低下することに
なる。
そこで本考案は、上記のサスペンションタワー部のよう
な筒体形状部の内面塗装において、その内面に非塗装部
分を残す場合に、塗装前処理工程としての独立したマス
キング処理を施さずとも、塗装時に同時に、所定面部分
をマスキングしつつ塗装ができ、しかもこのマスキング
動作により、別途位置決めのための動作や部位を要する
ことなく筒体形状部の内面に対する塗料スプレーチップ
の位置決めをも行われるようにして、良質の塗装を能率
よく行うことができる塗装装置を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するため、本考案は次のように構成さ
れていることを特徴とする。
すなわち本考案は、筒体形状部の内面に非塗装部分を残
して塗装する装置において、上記筒体形状部の内部に位
置決めされる位置決め部材と、該位置決め部材に回転自
在に設けられて筒体形状部の内面にむけて塗料を噴射す
るスプレーチップと、筒体形状部の内面所定位置の上記
非塗装部分に重合することにより該部分への塗装を阻止
するマスキング部材とを備え、かつ該マスキング部材の
非塗装部分への重合動作により上記位置決め部材による
スプレーチップの位置決めが行われるように、該位置決
め部材をマスキング部材と一体的に設けることを特徴と
する。
(作用) 上記の構成によれば、塗装対象面が被塗装物における筒
体形状部の内面であって、かつその内面に非塗装部分を
形成すべき面部分がある場合、非塗装部分とすべき面部
分にマスキング部材を重合させることによって該面部分
をマスキングでき、しかもこの重合動作により、マスキ
ング部材と一体の位置決め部材によってスプレーチップ
が筒体形状部の塗装対象面に対して位置決めされること
になる。そして、この状態から塗装装置を回転させつつ
塗装を施すことによって、所定の非塗装面を残しながら
筒体形状部内面に対し均一な塗装が行える。
(実施例) 以下、本考案の実施例を説明する。
第1図に示すように、この実施例の塗装装置1は、エア
レスガンである塗装ガン2と、この塗装ガン2から導出
した塗装用延長管3と、この塗装用延長管3に装備され
た適数の塗料スプレーチップ4……と、マスキング機能
を有したチップ位置決め部材5と、このチップ位置決め
部材5を上記の塗装用延長管2側に回転自在に連結する
連結手段6とを主たる構成要素として構成され、塗装ガ
ン2はホース7によって周知の塗料供給源に接続されて
いる。
塗装用延長管3は第2図に示すように、その内部が、上
記の塗装ガン2から延長管先端に至る塗料の給液路8と
されていると共に、その先端にはこの給液路8を閉止す
るノズルボディ9が両者3、9のネジ結合10により取り
付けられている。そして該ノズルボディ9の周面部に、
外方向にむいた状態で前記の塗料スプレーチップ4……
が周方向一定間隔で装備され、かつこれら塗料スプレー
チップ4……がノズルボディ内部において、該ノズルボ
ディ9に形成されたノズル流路11を介して上記の給液路
8に連通されている。
上記のノズルボディ9には、さらに上端部(すなわち塗
装延長管3とは反対位置)に連結用スリーブ12が一体に
連結されている。このスリーブ12は内部に雌ねじ部13を
備えたもので、ノズルボディ9に溶接14によって同軸に
固着されている。
前記したチップ位置決め部材5はこの実施例図面の場
合、平板5aに逆倒椀形状の台板5bを重ねて固着した盤形
状を呈し、その上面がマスキング処理のための面部15と
されると共に、平板5aの裏面中心部に前記の連結手段6
が装備されている。すなわち、該手段6はベアリング16
を有し、このベアリング16は、上記の平板5aに固着され
たベアリングホルダー17に把持され、また該ベアリング
16におけるアウターレース16aがベアリングホルダー17
に固定され、かつインナーレース16bに下方に延びるボ
ルト体18が一体に連結されている。そして、このボルト
体18を前述の連結用スリーブ12の雌ねじ部13に螺着する
ことによって、チップ位置決め部材5が塗装用延長管3
側に連結され、かつこの状態でチップ位置決め部材5は
ベアリング16によって回転自由となっている。
このように構成された塗装装置1を用いて、第3図およ
び第4図に示す、自動車Aにおけるボディ内板Bのサス
ペンションタワー部(筒体形状部)Cに対し、その内面
塗装を施す例を説明する。
このサスペンションタワー部Cの頂部には第2図に示す
ように、サスペンション装置取り付け用として、開口部
dと、取り付けボルト用の通し穴eとが開設されてお
り、したがってサスペンションタワー部Cの内頂面C1が
非塗装部分として残す面部分となっている。
このため塗装に際し、サスペンションタワー部Cに対し
て下方より塗装装置1を挿入して、該サスペンションタ
ワー部Cの開口部dに、チップ位置決め部材5の台板5b
を嵌合させ、これによりサスペンションタワー内頂面C1
にチップ位置決め部材5の平板5aを重合させるように押
し当て、マスキング面15によって該タワー内頂面C1をマ
スキングし、開口部dおよび通し穴eを隠蔽する。ま
た、上記開口部dに台板5bを嵌合させることにより、位
置決め部材5による塗料スプレーチップ4……のサスペ
ンションタワー内周面C2に対する位置決めが行われるこ
とになる。
次に、タワー内頂面C1にチップ位置決め部材5を押し当
てたままの位置決め状態で、それより下側の塗装装置全
体を、連結手段6のベアリング16を利用して回転させつ
つ、塗装ガン2においてトリガー19を引き、該塗装ガン
2から塗料スプレーチップ4……にむけて供給した塗料
を該チップからスプレーさせれば、タワー内頂面C1を塗
装することなく、タワー内周面C2のみを塗装できる。
したがって、この実施例の塗装装置1を使用すれば、非
塗装部分とすべきタワー内頂面C1をマスキングすること
によって塗料スプレーチップ4……の位置決めも同時に
行われると共に、この状態で塗装することができるか
ら、独立した位置決め動作や位置決めのための部位の確
保、及び塗装前処理としての独立したマスキング処理が
不要になる。
上記の塗装処理はサスペンションタワー部Cの内周面C2
のうち、特に第4図に示すタワー内頂面C1直下のhなる
高さ範囲をカバーして、タワー内周面C2の全域を塗装す
るように塗料スプレーチップ4……が装備されており、
そのためには塗装装置1に装備する塗料スプレーチップ
4の数としては、2ないし4個が適当であって、1個の
チップ4の塗料スプレー角をほぼ90度前後とするとき、
上記の個数であれば、たとえば全周360度範囲の塗装に
要する塗装ガン2の回転操作量は80ないし90度の少ない
ものに抑えることができ、手動操作で塗装装置1を扱う
ものでありながら、その扱いが楽になる。また塗料スプ
レーチップ4……は上下に位置をずらした複数段配置と
してもよく、この複数段配置によって第4図のhなる高
さ範囲をカバーさせることもできる。
また上記の構成では、塗装ガン2を手動操作によって回
転させて、塗料スプレーチップ4……を首振りさせた
が、塗装ガン2から送りこまれる塗料の圧力(速度エネ
ルギー)を利用して、塗料スプレーチップ装備部分を自
動的に回転させるようにしてもよい。
なお、上記の塗装装置1が塗装する被塗装物は上述の自
動車ボデイ内板Bに限られるものではなく、筒体形状部
を備え、しかも筒体形状部の塗装対象面である内面に非
塗装部分を残すべきものであればよい。また、マスキン
グ機能と塗料スプレーチップ位置決め機能とを備えたチ
ップ位置決め部材5の形状も、図示のものに限定されな
いのであって、塗装対象物としての物体形状に合わせた
ものを用いればよい。
(考案の効果) 以上の記載から明らかなように、本考案にかかる塗装装
置によれば、筒体形状部の内部に位置決めされる位置決
め部材にスプレーチップを回転自由に取り付けているか
ら、塗装すべき筒体形状部の内面に非塗装部分として残
す面部分がある場合、その面部分に、上記位置決め部材
と一体のマスキング部材を重合させて塗装することによ
り、マスキング処理した状態で塗装が行え、したがって
塗装前処理としての独立したマスキング処理をなくして
塗装能率を高く保つことができる。
しかも上記のように、位置決め部材とマスキング部材と
が一体的に設けられているから、マスキング部材を非塗
装部分として残すべき部分に重合させることによって、
スプレーチップを塗装対象面に正確に位置決めでき、し
たがって別途位置決め動作を行い或は位置決めのための
部位を確保する、といったことを要することなく、該塗
装対象面に均一に、かつ十分な塗膜厚で塗装でき、この
ことから良質の塗装面を能率よく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は塗装装置の正面
図、第2図は塗装装置の要部断面図、第3図は塗装装置
の使用状態説明図、第4図は第3図のIV−IV線矢視図で
ある。 4……スプレーチップ、5……位置決め部材、15……マ
スキング部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒体形状部の内面に非塗装部分を残して塗
    装する装置であって、上記筒体形状部の内部に位置決め
    される位置決め部材と、該位置決め部材に回転自在に設
    けられて筒体形状部の内面にむけて塗料を噴射するスプ
    レーチップと、筒体形状部の内面所定位置の上記非塗装
    部分に重合することにより該部分への塗装を阻止するマ
    スキング部材とを有し、かつ該マスキング部材の非塗装
    部分への重合動作により上記位置決め部材によるスプレ
    ーチップの位置決めが行われるように、該位置決め部材
    がマスキング部材と一体的に設けられていることを特徴
    とする塗装装置。
JP1989066550U 1989-06-06 1989-06-06 塗装装置 Expired - Lifetime JPH0737736Y2 (ja)

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JP1989066550U JPH0737736Y2 (ja) 1989-06-06 1989-06-06 塗装装置

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JPH037967U JPH037967U (ja) 1991-01-25
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JPS5851950A (ja) * 1981-09-22 1983-03-26 Shinagawa Refract Co Ltd 筒状体の自動吹付け装置
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