JPH0532211Y2 - - Google Patents

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JPH0532211Y2
JPH0532211Y2 JP1987082344U JP8234487U JPH0532211Y2 JP H0532211 Y2 JPH0532211 Y2 JP H0532211Y2 JP 1987082344 U JP1987082344 U JP 1987082344U JP 8234487 U JP8234487 U JP 8234487U JP H0532211 Y2 JPH0532211 Y2 JP H0532211Y2
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masking
brush
powder
spout
powder paint
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は缶胴の溶接部の補修装置に関し、さら
に詳しくはジユース缶やビール缶等に用いられる
溶接缶胴の溶接部内面に粉体塗料を被覆して、溶
接部内面を補修する装置に関する。
(従来の技術) 米国特許第4259923号明細書には、コロナ電極
により帯電された粉体塗料を缶胴の溶接部近傍
(溶接部を含む)内面に塗着して、すなわち静電
粉体塗装方式によつて、該内面を補修する手段が
記載されているが、その場合ホーンの噴出口より
噴出された粉体塗料が溶接部近傍より離れた缶胴
内面部分に附着するのを防止するため、噴出口の
両側に沿つてホーンの軸方向に延びる1対のマス
キングブラシをホーンに着設した装置が示されて
いる。
しかしながら本考案者等の経験によれば、この
ようなマスキングブラシは使用中に長手方向(軸
方向)に隙間(第3図の23参照)が生じて、噴
出口より噴出するキヤリヤガスと共に、この隙間
を通つて缶胴内に吹き出た粉体塗料が、溶接部近
傍より離れた缶胴内面部分に附着し易い。塗着後
の粉体塗料を溶融して溶接部近傍に溶着するため
の加熱は、溶接部近傍に対してのみ行なわれるの
で、溶接部近傍より離れた缶胴内面部分に附着し
た粉体塗料は溶着することなく、内容物を充填密
封のさいや、その後に、内面より離脱して、内容
物中に入つて、内容物を汚損するので、マスキン
グブラシの交換頻度が増え、そのため生産性が低
下するという問題を生ずる。
前記の隙間ができる理由としては、通常溶接部
形成直後のまだホツトの間に粉体塗料の塗装が行
なわれるが、そのさいマスキングブラシに付着し
た粉体塗料が熱のため凝集し、凝集した粉体塗料
によつてブラシのフアイバーの下方部が互に引寄
せられて、密集したブラシ下方部分が生ずるため
と考えられる。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、マスキングブラシの交換頻度が低く
なつて、生産性を高めることが可能な、静電粉体
塗装方式による缶胴溶接部内面の補修装置の提供
を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案の缶胴溶接部の補修装置は、粉体塗料の
噴出口、噴出口に連続して溶接部に沿つて延びる
上流側導入口および下流側導入口を有する、噴出
口より噴出して塗着されなかつた粉体塗料の吸引
用導管、および噴出口より噴出される粉体塗料を
帯電させるためのコロナ電極を備えるホーン、溶
接部内面が噴出口および上流側導入口並びに下流
側導入口に対向するようにして缶胴を移送するコ
ンベア装置、および上流側導入口および下流側導
入口の両側近傍に沿つて、先端面が溶接部近傍の
缶胴内面と僅かな間隙を有するようにホーンに着
設されたマスキングプレート、およびマスキング
プレートに並行して、その外側近傍に、先端部が
缶胴内面に接触するように、ホーンに着設された
マスキングブラシを備えることを特徴とする。
(作用) 噴出口より噴出して静電塗着されなかつた粉体
塗料、すなわち未塗着の粉体塗料は、溶接部に沿
つて延びる上流側導入口および下流側導入口を有
する導管を通つて吸引されて、粉体タンクに送ら
れる。
そのため未塗着の粉体塗料は殆んどが、導入口
を通つて、溶接部方向に沿つて吸引され、溶接部
の横方向すなわちマスキングプレートの方へ飛散
する量は極めて僅かであり、更にマスキングプレ
ートの先端面と缶胴内面間の僅かな間隙を通り抜
けてマスキングブラシに達する粉体塗料はより一
層僅かである。
マスキングブラシには、この極めて僅かな飛散
した粉体塗料が付着凝集して、徐々に隙間23が
発生するが、この発生は極めて遅い。その結果マ
スキングブラシの隙間23を通り抜けた粉体塗料
が、缶胴の溶接部より離れた内面部分(例えば第
1図の部分18)に附着して実害を与えるに至る
までの作業時間は、上流側導入口および下流側導
入口が設けられていない場合、およびマスキング
プレートが内側に設けられていない場合に比べて
大幅に短縮され、従つてマスキングブラシの交換
頻度を低くすることができる。
(実施例) 第1図において、1は錫めつき鋼板やテインフ
リースチール等より形成された缶胴プリフオーム
であつて、矢印A方向に移送されながら、その重
ね合せ部2を1対の対向する外側電極ロール3お
よび内側電極ロール4により線電極(図示されな
い)を介してマツシユシーム電気抵抗溶接され
て、溶接部5を有する缶胴6に形成される。缶胴
内面には、溶接部5の近傍を除いて内面塗膜(図
示されない)が形成されており、溶接部近傍の内
面は金属露出部5a(第2図)となつている。
7はホーンであつて、粉体タンク(図示されな
い)より粉体塗料10を供給する導孔12、導孔
12に接続する粉体塗装ノズル8、ノズル8の下
端の噴出口8a、噴出口8aの上側に設けられた
コロナピン9、静電塗着されない、未塗着の粉体
塗料10′および10″をそれぞれ、噴出口8aに
連続する下流側導入口13aおよび上流側導入口
14aを通つて吸引して、粉体タンク(図示され
ない)に送るための下流側導孔13および上流側
導孔14を備えている。コロナピン9は導線15
を介して、図示されない高圧直流電源(例えば−
20kVの)に接続する。
16はマスキングプレートであつて、噴出口8
aに連続する下流側導入口13aおよび上流側導
入口14aの両側に沿つて、ホーン7の軸方向に
延びるように、ホーン7に着設されている。プレ
ート16は、プレート16および後記のマスキン
グブラシ17が無くても、吹出され、しかも塗着
されなかつた粉体塗料が溶接部5より離れた缶胴
内面部分、例えば部分18にまで飛んで附着する
おそれがない位置、例えば噴出口8aの下流側約
7cm、上流側約11cmまで延びている。
プレート16は電気絶縁性材料、例えばナイロ
ン等のプラスチツクより形成されており、その先
端面16aは缶胴内面と接触しない範囲で、でき
るだけ小さい間隙20(間隙幅が例えば0.1〜0.5
mm)が缶胴内面との間に形成されるように配設さ
れている。プレート16が缶胴内面と接触すると
該内面を傷付け、間隙20の幅が大きいと、間隙
20を通り抜ける粉体塗料の量が増大し、マスキ
ングブラシ17の寿命が短縮されるからである。
17はマスキングブラシであつて、保持体17
aによつて保持されており、マスキングプレート
16の外側近傍に、プレート16と並行して、保
持体17aを介してホーン7に着設されている。
ブラシ17の長さはプレート16のそれとほぼ同
じである。ブラシ17の先端部17cは第2図に
示すように、溶接部5側、すなわち内側に曲つ
て、溶接部5近傍の缶胴内面に接触している。そ
のため後記のように、ブラシ17に隙間23が形
成するまでは、プレート16の間隙20を粉体塗
料が通り抜けても、この粉体塗料がブラシ17の
外側に飛び出ることはない。
ブラシ17は耐熱性および耐摩耗性に富むセラ
ミツクフアイバー17b、例えばガラスフアイバ
ーよりなつており、比較的柔軟であるので、缶胴
内面に接触しても、該内面を傷付けるおそれがな
い。
19は缶胴6をアースするための溶接部5の外
面(金属が露出した)に接触するブラシである。
21は缶胴6を移送するためのベルトコンベア装
置であつて、駆動ロール22によつて駆動され
る。缶胴6は溶接部5の内面が噴出口8aに対向
するように、すなわち後者の真下を通るように、
かつ好ましくは隣り合う缶胴6間の間隙30の間
隔xが実質的に0になるようにして移送される。
このように間隔xを実質的に0にすることによ
つて、未塗着の粉体塗料10′,10″が噴出口8
aに連続する下流側導入口13aおよび上流側導
入口14aに沿つて吸引されるのと相俟つて、未
塗着の粉体塗料10′,10″が缶胴外に逃出する
のが防止され、そのため缶胴外に逃出した粉体塗
料を受けるためのホツパーを設ける必要が無い。
缶胴6は移送されながら、1対のプレート16
の間の溶接部5近傍内面の金属露出部5aに、粉
体塗装ノズル8より粉体塗料10を吹付けられて
塗着層11(周方向幅が例えば約10mmになるよう
に)を形成される。
未塗着の粉体塗料10′,10″(第2図参照)
の大部分は、下流側導入口13aおよび上流側導
入口14aを通つて吸引されて粉体タンク(図示
されない)に送られて回収される。横方向に飛散
した極く僅かの粉体塗料10′,10″は、マスキ
ングプレート16に当り、その一部はマスキング
プレートの先端面16aと缶胴内面間の間隙20
を潜り抜けてマスキングブラシ17に達する。
次いで溶接部5の外面に図示されない塗布装置
により外面補修塗料を塗布された後、図示されな
い加熱装置(例えば熱風吹付装置)により溶接部
5近傍を加熱されて、塗着層11の粉体塗料10
は溶融して金属露出部5aに溶着し、外面補修塗
料は乾燥される。
ブラシ17を形成するフアイバー17bは、元
元互に実質的に平行になるように保持体17aに
着設されているのであるが、粉体塗装作業の時間
の経過と共に、第3図に示すように、フアイバー
17b下端近傍部が局部的に接近して3角形状の
隙間23が形成される。これは溶接部5の保有熱
によりフアイバー17bの下端近傍部が加熱さ
れ、加熱された下端近傍部に間隙20を通り抜け
て附着した粉体塗料が凝集して凝集部10aを形
成するためと推測される。
しかしながらプレート16が無い場合に比べ
て、隙間23が発達するまでの塗装作業時間は大
幅に長く、また隙間23が発達しても、間隙20
を通り抜ける粉体塗料の量は僅かである。従つて
間隙20および隙間23の両方を通り抜けて粉体
塗料が、溶接部5より離れた缶胴内面部分、例え
ば部分18に附着して、製品の商品価値がなくな
るまでの塗装作業時間は、プレート16が着設さ
れていない場合、および噴出口8aに連続する下
流側導入口13aおよび上流側導入口14aが設
けられていない場合に比べて長い。従つてブラシ
17の交換頻度が減少する。
次に具体例を示す。
特公昭54−26213号公報に記載されるタイプの
所謂スードロニツク式溶接装置によつて、55m/
分の速度で溶接缶胴(高さ182mm、外径153mm)を
製造し、溶接装置の直後に配設された、第1図に
示すタイプの、マスキングプレート16(ナイロ
ンよりなる:間隙20の幅は約0.3mm)およびマ
スキングブラシ17(ガラスフアイバーよりな
る)を備える補修装置を用いて、上記溶接缶胴の
溶接部内面に粉体塗料(線状ポリエステル系、融
点170℃)を静電塗装(コロナ電極の電圧:−
20kV)して補修を行なつた。この場合、溶接部
より離れた缶胴内面部分に粉体塗料が付着して、
製品の商品価値がなくなるまでの時間は約70時間
であつた。
比較のため、マスキングプレート16を用いな
い点以外は、前記と同様にして補修を行なつた場
合の、製品の商品価値がなくなるまでの時間は約
4時間であつた。
なお缶胴は、衝き合せレーザビーム溶接部等の
マツシユシーム電気抵抗溶接部以外の溶接部を有
するものであつてもよい。
(考案の効果) 本考案の静電粉体塗装方式による缶胴溶接部内
面の補修装置は、マスキングブラシの交換頻度が
低く、溶接部内面補修缶胴の生産性を高めること
ができるという効果を奏する。さらに隣合う缶胴
間の間隔が実質的に0になるようにして移送する
ことによつて、未塗着の粉体塗料を受けるための
ホツパーを設ける必要がなくなるという利点を有
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例である装置の1部切断
正面図、第2図は第1図の−線に沿う縦断面
図、第3図は、マスキングプレートを除いた場合
の第2図の−線に沿う拡大縦断面図であつ
て、長時間作業後のマスキングブラシの状態を示
す図面である。 5……溶接部、6……缶胴、7……ホーン、8
a……噴出口、9……コロナピン(コロナ電極)、
10……粉体塗料、10′,10″……塗着されな
かつた粉体塗料、13,14……導孔、13a…
…下流側導入口、14a……上流側導入口、16
……マスキングプレート、16a……先端部、1
7……マスキングブラシ、17c……先端部、2
0……間隙、21……ベルトコンベア(コンベア
装置)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 粉体塗料の噴出口、噴出口に連続して溶接部に
    沿つて延びる上流側導入口および下流側導入口を
    有する、噴出口より噴出して塗着されなかつた粉
    体塗料の吸引用導管、および噴出口より噴出され
    る粉体塗料を帯電させるためのコロナ電極を備え
    るホーン、溶接部内面が噴出口および上流側導入
    口並びに下流側導入口に対向するようにして缶胴
    を移送するコンベア装置、および上流側導入口お
    よび下流側導入口の両側近傍に沿つて、先端面が
    溶接部近傍の缶胴内面と僅かな間隙を有するよう
    にホーンに着設されたマスキングプレート、およ
    びマスキングプレートに並行して、その外側近傍
    に、先端部が缶胴内面に接触するように、ホーン
    に着設されたマスキングブラシを備えることを特
    徴とする缶胴溶接部の補修装置。
JP1987082344U 1987-05-29 1987-05-29 Expired - Lifetime JPH0532211Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0737736Y2 (ja) * 1989-06-06 1995-08-30 マツダ株式会社 塗装装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5584570A (en) * 1978-12-19 1980-06-25 Shimauchi Seiki Kk Electrostatic coater
US4259923A (en) * 1980-04-08 1981-04-07 The Continental Group, Inc. Reverse spray electrostatic air/powder stripe applicator
JPS59177164A (ja) * 1983-03-21 1984-10-06 ジ−グフリ−ト・フライ 円筒形の缶の本体の溶接継目上に条片状の粉末の層を付着させる方法と装置

Patent Citations (3)

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