JPH055982Y2 - - Google Patents

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JPH055982Y2
JPH055982Y2 JP3425488U JP3425488U JPH055982Y2 JP H055982 Y2 JPH055982 Y2 JP H055982Y2 JP 3425488 U JP3425488 U JP 3425488U JP 3425488 U JP3425488 U JP 3425488U JP H055982 Y2 JPH055982 Y2 JP H055982Y2
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JP
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masking
wheel
suction
painted
paint
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は塗装作業用のマスキング装置に関し、
特に筒状のワークの内面を塗装する際に用いるマ
スキング装置に関する。
〔従来技術〕
従来より、異なる複数の塗料を用いて被塗装物
の塗装を行う際、各塗料の塗布面以外の部分をマ
スキングテープ等でマスキングを施して塗布面以
外の部分への塗料の塗着を防止することが一般に
行なわれているが、このような被塗装物が例えば
自動車の車体部品等の量産品の場合には、マスキ
ング作業の効率化を高めて塗装作業時間を短縮す
るために、マスキングテープ等を用いずに種々の
マスキング治具を用いて行なわれている(特開昭
58−114764号公報)。
例えば、自動車のホイールのデイスク部に穿設
されたベンチレーシヨン孔の孔内面の車輪幅の内
側部と外側部とに夫々異なる塗料を用いてツート
ン塗装する場合、夫々の非塗装孔内面部に孔形状
と同一の形状に形成された環状のマスキング治具
を覆設することによつて非塗装内面部をマスキン
グする方法が行なわれている(実開昭62−123270
号公報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のようなマスキング治具を用いると非塗装
孔内面部のマスキング作業が容易に且つ迅速に行
なうことが出来る上、マスキングテープ等に比較
して繰返し利用出来るため経済性にも優れてい
る。
しかし、マスキングテープ等のように非塗装面
に隙間なく貼着されるのと異なり、マスキング治
具は非塗装面上に当接状態で覆設されるだけなの
で、非塗装面とマスキング治具との間には僅かな
隙間が生じることと、特に上記のようなホイール
のベンチレーシヨン孔の内面の部分塗装のような
孔部内面の塗装においては、孔部内へ向けて吹付
けられる塗料ミストが孔部内面ではね返つて吹付
側へ逆流するため、被塗装面に塗着しないで浮遊
する塗料ミストが上記の隙間から非塗装面側へ侵
入して非塗装面に付着するという問題があり、塗
料の付着が生じた非塗装面の補修作業に多くの時
間を費やすという問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るマスキング装置は、マスキング治
具で筒状のワークの内面にマスキングを施し、マ
スキング部以外のワークの内面を塗装するように
したマスキング装置において、上記ワークの塗料
吹付側と反対側の開口部に接続され、ワーク内の
上記開口部側を減圧する吸引手段を設けたもので
ある。
〔作用〕
本考案に係るマスキング装置においては、吸引
手段により塗料吹付側と反対側の開口部側が減圧
されるので、塗料吹付側の開口部からは低圧側の
塗料吹付側と反対側の開口部へ向うエアの流れが
生じ、ワークの内面ではね返つて内面部空間に停
滞する余分な塗料ミストは塗料吹付側と反対側の
開口部から外部に排出されるため、マスキング治
具とワークの非塗装面間の隙間に塗料が侵入して
付着することが防止される。
〔考案の効果〕
本考案に係るマスキング装置によれば、以上説
明したように、ワークの塗料吹付側と反対側の開
口部側へ吸引手段を設けるという簡単な構造で、
ワークの非塗装面に塗料が付着するのを効果的に
防止することが出来るので、非塗装面の補修作業
に費す作業時間を大幅に削減して塗装作業を迅速
に行なうことが出来る。また、塗料ミストのはね
返りによる塗料の塗着効率の低下を改善すること
が出来る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
本実施例のマスキング装置1は、第4図に示す
自動車のホイールWのデイスク部2に設けられた
ベンチレーシヨン孔3の筒状内面部を塗装するの
に供するマスキング装置に本考案を適用したもの
である。
ホイールWは、第4図に示すように、デイスク
部2とリム部4とを一体的に形成したアルミ合金
製の1ピース構造のホイールで、図示上部側が自
動車の車幅外方側(以下、表面側という)となる
構造で、デイスク部2の中心部にはハブスピンド
ル(図示略)装着用のハブ部2aがまたハブ部2
aの周縁部には4個の取付孔2bが、さらに取付
孔2bの外周側には5個のベンチレーシヨン孔3
が夫々形成されている。
上記ハブ部2a及び取付孔2b及びリム部4の
構造は従来のホイールと同様の構造であり、各ベ
ンチレーシヨン孔3は略円板状のデイスク部2の
表面側が裏面側に向けて凹入するように形成され
た凹入部2cの略中央部に穿設されている。
マスキング装置1は、第1図〜第3図に示すよ
うに、塗装作業用フロア上に立設された平面視略
正方形状のボツクス形状の吸引箱5と、吸引箱5
の上部から上方へ一体的に延びるように連結され
従来ホイールWをその中央部に載置可能な平面視
略正方形状の盤状のターンテーブル6を有する旋
回台7と、上記ターンテーブル6上にホイールW
を載置した状態で上方からホイールWに覆設され
るマスキング治具8とを備えている。
上記吸引箱5内には吸引室9が形成され、吸引
室9の略中段部には吸引箱5の内壁面に付設され
たブラケツト10aを介してフイルター枠10が
傾斜状に設けられ、フイルター枠10には塗装除
去用のスポンジ状のフイルター11が装着されて
いる。そして、フイルター11の上下両側にわた
る吸引室9には外部の吸引装置12の吸引ダクト
12aが吸引箱5の側壁下部を貫通して連結さ
れ、吸引装置12の反吸引ダクト12a側には排
出ダクト12bが連結されていて、吸引装置12
を作動すると吸引室9内のエアが吸引ダクト12
a及び排出ダクト12bを介して外部へ排出され
るようになつている。
旋回台7は、その中央部に略円筒状の枢支部7
aを立向きに備え、ターンテーブル6の中央下面
に回動一体に連結されて鉛直下方に延びる枢支軸
6aを枢支部7a内に挿入させて上下の軸受を介
して回動自在に支承し、またその外周部には略円
筒状の支持部7bを備え、支持部7bの上部環状
面でターンテーブル6の外周下面部を摺動自在に
支持する構造となつている。
上記ターンテーブル6の中心部寄りの盤面には
円周等分位置に8個の連通孔6bが鉛直方向に貫
通して設けられ、また旋回台7及び吸引箱5の上
面には鉛直方向に連通する略正方形状の連通孔7
c,5aが夫々形成されている。従つて、吸引装
置12を作動すると、ターンテーブル6の上方か
らはエアが各連通孔6b,7c,5aを介して吸
引室9内に導入され、さらにフイルター11を通
過して排出ダクト12bから外部へ排出される。
マスキング治具8は、第3図に示すように、薄
板状の板部材で形成され、略円板状の天板部8a
とその外周部に筒状の側板部8bを一体的に形成
してなり、その内部にホイールWを嵌装させた状
態で上記ターンテーブル6上の中央部に載置可能
で、天板部8aにはホイールWの5個のベンチレ
ーシヨン孔3に対応する位置に5個の凹入部13
が夫々形成され、さらに各凹入部13の下面部は
ホイールWの各凹入部2cの表面部に略密着状に
当接可能に形成され、各凹入部13の略中央部に
はホイールWの各ベンチレーシヨン孔3と同一形
状で且つ鉛直方向に連通する挿通孔14が穿設さ
れている。従つて、マスキング治具8の天板部8
aがホイールWの塗装面である5個のベンチレー
シヨン孔3の孔内面以外のデイスク部2の外面
を、また側板部8bがホイールWのリム部4を
夫々覆うように構成され、この状態でターンテー
ブル6上に載置される。
次に、以上のように構成されたマスキング装置
1の作用について説明する。
先ず、第1図に示すように、ホイールWをその
内部に嵌装させた状態でホイールWとともにマス
キング治具8をターンテーブル6の中央部に載置
する。
次に、吸引装置12を作動させ、第5図に詳示
拡大して示すように、塗装用のスプレーガンGの
吹出口をマスキング治具8の挿通孔14に向けて
スプレーガンGから塗料を吹付ける。この時、タ
ーンテーブル6を適宜旋回させて塗装作業を行な
うことになる。
スプレーガンGの吹出口から吹出された塗料ミ
ストMは、マスキング治具8の表面及びマスキン
グ治具8でマスキングされていないホイールWの
ベンチレーシヨン孔3の塗装内面部3aに付着
し、ベンチレーシヨン孔3の塗装内面部3aの塗
装が行なわれる。この時、吸引装置12によりタ
ーンテーブル6の各連通孔6b上部側のエアは各
連通孔6b,7c,5aを介して吸引箱5の吸引
室9内へ導かれているため、上記スプレーガンG
の吹出口から吹出された塗料ミストMは図中矢印
方向の下方の吸引室9に向つて流れるエアによつ
て塗装面であるホイールWのベンチレーシヨン孔
3の塗装内面部3a側へ吸込まれ、さらにエアの
流れにのつて吸引室9内へ送られる。従つて、塗
料ミストMのうち塗装内面部3aに塗着せずには
ね返つて浮遊する塗料ミストMは速かに吸引室9
側へ送られるので、マスキング治具8の挿通孔1
4周縁の凹入部13とホイールWの凹入部2c間
の隙間に侵入して非塗装面であるホイールWの凹
入部2cに付着することが防止出来る。
更に、スプレーガンGの吹出口から吹出される
塗料ミストMは上記エアの流れによつて塗装面方
向(矢印方向)以外に飛散することが抑制されて
塗装面側に向けて吸込まれるため、塗料の塗着効
率も向上する。
尚、吸引室9内に導かれた塗装ミストMはフイ
ルター11で吸収されるため、吸引ダクト12a
から流入して吸引装置12を損傷することはな
い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
マスキング装置の全体構成を示す縦断面図、第2
図は第1図−線平面図、第3図はマスキング
治具の全体斜視図、第4図はホイールの縦断部分
斜視図、第5図はマスキング装置の作用を説明す
る要部縦断面図である。 1……マスキング装置、W……ホイール、3…
…ベンチレーシヨン孔、8……マスキング治具、
9……吸引室、12……吸引装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 マスキング治具で筒状のワークの内面にマスキ
    ングを施し、マスキング部以外のワークの内面を
    塗装するようにしたマスキング装置において、 上記ワークの塗料吹付側と反対側の開口部に接
    続され、ワーク内の上記開口部側を減圧する吸引
    手段を設けたことを特徴とするマスキング装置。
JP3425488U 1988-03-14 1988-03-14 Expired - Lifetime JPH055982Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3425488U JPH055982Y2 (ja) 1988-03-14 1988-03-14

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3425488U JPH055982Y2 (ja) 1988-03-14 1988-03-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01139870U JPH01139870U (ja) 1989-09-25
JPH055982Y2 true JPH055982Y2 (ja) 1993-02-16

Family

ID=31260973

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3425488U Expired - Lifetime JPH055982Y2 (ja) 1988-03-14 1988-03-14

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JP (1) JPH055982Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003500090A (ja) * 1999-05-21 2003-01-07 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー ファスナー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003500090A (ja) * 1999-05-21 2003-01-07 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー ファスナー

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JPH01139870U (ja) 1989-09-25

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