JPH11253715A - エアフィルタの組立・梱包・性能試験方法、ファンフィルタユニットの組立・梱包方法、クリーンルーム、局所設備 - Google Patents

エアフィルタの組立・梱包・性能試験方法、ファンフィルタユニットの組立・梱包方法、クリーンルーム、局所設備

Info

Publication number
JPH11253715A
JPH11253715A JP36503798A JP36503798A JPH11253715A JP H11253715 A JPH11253715 A JP H11253715A JP 36503798 A JP36503798 A JP 36503798A JP 36503798 A JP36503798 A JP 36503798A JP H11253715 A JPH11253715 A JP H11253715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air filter
gaseous organic
air
filter unit
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP36503798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3415050B2 (ja
Inventor
Sadao Kobayashi
貞雄 小林
Yoshihide Wakayama
恵英 若山
Masayuki Imafuku
正幸 今福
Noritatsu Sugiyama
訓樹 杉山
Seiichi Takizawa
清一 瀧澤
Takeshi Yamada
猛 山田
Keiji Matsuno
圭二 松野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Cambridge Filter Japan Ltd
Kondo Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taisei Corp
Cambridge Filter Japan Ltd
Kondo Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp, Cambridge Filter Japan Ltd, Kondo Kogyo Co Ltd filed Critical Taisei Corp
Priority to JP36503798A priority Critical patent/JP3415050B2/ja
Publication of JPH11253715A publication Critical patent/JPH11253715A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3415050B2 publication Critical patent/JP3415050B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】エアフィルタの稼働直後からクリーンルーム内
にガス状有機物が放散されないようにする。 【解決手段】エアフィルタとファンフィルタユニットの
構成材料および梱包材料をガス状有機物が発生しないも
のとする。その組立・梱包環境をガス状有機物の存在し
ない空間で行う。エアフィルタの性能試験に用いるエア
ロゾルを、ガス状有機物を発生しない微粒子を、ガス状
有機物を含まない空気中に分散させて得られたものとす
る。このようにして組立、性能試験、梱包がなされて搬
入されたエアフィルタまたはファンフィルタユニットを
クリーンルーム内に設置する。クリーンルーム内の床
材、壁材、乾式シール材、および湿式シール材として、
ガス状有機物が発生しない材料を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体、食品、医
薬品、バイオテクノロジーなどの産業で使用するクリー
ンルームに用いられるエアフィルタの組立方法、梱包方
法、および性能試験方法、並びに、ファンフィルタユニ
ットの組立方法および梱包方法、さらに、クリーンルー
ムおよび局所設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体の高集積度化に伴い、クリーンル
ームの空気には、塵埃ばかりでなくガス状の有機物も問
題にされるようになった(藤井;ガス状汚染物とその除
去対策の現状、空気清浄、Vo1.32、N0.3,
P.43,(1994))。現在のクリーンルームに
は、一般的には、繊維を濾材に使用したエアフィルタが
使用されている。ガラス繊維を濾材に使用したエアフィ
ルタ、例えばULPA(ltra ow ene
tration irの略)フィルタや、HEPA
igh fficiency article
irの略)フィルタは、微粒子を除去できる点で優
れたフィルタである。例えば、ULPAフィルタでは
0.1μm以上の微粒子からなる塵埃が除去可能であ
る。
【0003】クリーンルームの空気中には多くの有機物
が存在し、この有機物がシリコンウエハに吸着すると、
製造された半導体デバイスを劣化することが知られてい
る。その原因は、ゲート酸化膜の信頼性の低下によるも
のとされている(島崎ほか、応用物理学会予稿集p.6
86(1992春季))。本発明者らが行った研究によ
れば、従来のエアフィルタからは、有機物として環状シ
ロキサン類、有機カルボン酸エステル類、有機リン酸エ
ステル類、炭化水素類、フェノール類等が発生する(小
林ほか;第42回応用物理学関係連合講演会予稿集 N
o.1,p.356(1995))。本発明者らは、こ
れらの有機物がエアフィルタの濾材に含まれるバインダ
ーや、この濾材とフレームとを接着するシール材から発
生することも明らかにした。
【0004】本発明者らは、既に、このようなエアフィ
ルタから発生する有機物を減少させるためには、エアフ
ィルタを加熱ガスにより処理する方法が有効であること
を見い出して特許出願を行っている(特開平9−290
20号公報参照)。さらに、より有機物発生量の少ない
バインダー、シール材、ガスケットを使用したエアフィ
ルタの特許出願も行っている(国際公開WO97/04
851参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】その後、更に研究を重
ねた結果、ガス状有機物を発生しない材料で製造された
エアフィルタ構成材料を用いてエアフィルタの組立を行
っても、クリーンルームに取り付けたエアフィルタの濾
材からガス状有機物が発生することが分かった。すなわ
ち、従来は全く意識されていなかったが、エアフィルタ
の組立作業を行う環境や、「JIS B9927」に記
載されたエアフィルタの性能試験で使用するエアロゾル
を構成する微粒子および空気、製品となったエアフィル
タを包装・梱包する包装・梱包材料、さらには、エアフ
ィルタに空気を送る送風機等も、有機物の発生源である
ことが明らかとなった。
【0006】また、組立環境および梱包材料によって濾
材にガス状有機物が吸着されたエアフィルタをそのまま
クリーンルームに設置すると、少なくとも設置後6カ月
はクリーンルーム内にガス状有機物が放散されて、その
空気を汚染することも分かった。従来の半導体製造用の
クリーンルームは、クリーンルームの建設が完了してエ
アフィルタを稼働させ、半導体製造装置を搬入してから
半年以上放置した後に、正規の稼働を行っていた。そし
て、この放置期間に、エアフィルタの濾材に吸着してい
たガス状有機物が次第に放散されるため、正規の稼働後
のクリーンルーム内にガス状有機物の残留は少なく、半
導体デバイスの生産歩留まりへの影響は小さかった。
【0007】しかしながら、最近では、半導体製造装置
を搬入後、直ちに正規の運転を行う「垂直立ち上げ」が
行われるようになったため、エアフィルタの稼働直後か
ら、クリーンルーム内にガス状有機物が放散されないよ
うにする必要がある。本発明は、このような点に着目し
てなされたものであり、エアフィルタの稼働直後からク
リーンルーム内にガス状有機物が放散されないようにす
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ガス状有機物を発生しない材料を用いて
作製されたエアフィルタ構成材料を用い、ガス状有機物
が存在しない空間でエアフィルタの組立を行うことを特
徴とするエアフィルタの組立方法を提供するものであ
る。
【0009】エアフィルタ構成材料とは、繊維を処理剤
(バインダ、撥水剤、必要に応じて添加される可塑剤お
よび酸化防止剤)で処理して不織布状に形成された濾材
と、この濾材を入れるフレームと、このフレームと濾材
との間を密封するシール材であり、先ずこれらをガス状
有機物を発生しない材料を用いて作製する。ここで、
「ガス状有機物を発生しない材料」とは、材料から採取
した試料を下記の方法で分析した場合に、ガス状有機物
の発生量が試料1g当たりn−ヘキサデカン換算で50
μg未満である材料を意味する。
【0010】分析方法は以下の通りである。一般に「P
&T(パージ&トラップ)−GC/MS(ガスクロマト
グラフ/マススペクトル)法」または「ダイナミックヘ
ッドスペース法」と呼ばれる方法を採用し、以下の条件
で行う。先ず、試料数mgを切り取って試験管に入れ、
この試験管内にヘリウムガスを流しながら130℃で1
0分間加熱し、揮発成分を−130℃に冷却されたトラ
ップ管で捕集する。次に、このトラップ管内の成分を、
ヘリウム気流下で1分間で300℃まで急速加熱するこ
とによりガス状とし、GC/MS装置に導入して分析す
る。
【0011】GC装置はヒューレットパッカード社製の
HP−5890Aであり、MS装置は同社のHP−59
70Bである。GC装置のカラムは同社のHP−ウルト
ラ2(OV−5系)であり、内径0.2mm、長さ25
mm、膜厚0.33μmである。GC装置の測定時の温
度条件は以下の通りである。初期温度40℃→速度10
℃/分で昇温→最終温度300℃(15分間保持)ま
た、GC装置のキャリアーガスはヘリウムであり、注入
方式はスプリット法であって、スプリット比は1/20
0とする。MS装置のイオン化法は電子衝撃法であり、
検出範囲はm/zで25〜1000とする。
【0012】得られた質量スペクトルから、n−ヘキサ
デカンを標準物質として検量線を作成し、全成分をn−
ヘキサデカン換算の濃度として表示する。そして、各成
分の濃度のn−ヘキサデカン換算値を合計した値を、切
り取った試料から発生した有機物の量として算出する。
なお、得られた質量スペクトルには、含有する有機物に
応じたピークが表示されるため、ピーク位置から有機物
の種類を同定することができる。
【0013】上述の分析方法では、試料に含有する有機
物を温度130℃で揮発させているが、通常のクリーン
ルーム内の温度は例えば23℃である。したがって、こ
の方法による分析の結果、有機物の発生量が50μg/
g未満の材料であれば、温度と蒸気圧との関係から、温
度23℃のクリーンルーム内では有機物の発生量が0.
1μg/g以下となる。すなわち、上記分析方法で有機
物の発生量が50μg/g未満の材料は、実質的にクリ
ーンルーム内を汚染することがないため、このような材
料を「ガス状有機物を発生しない材料」と定義する。
【0014】したがって、使用するエアフィルタ構成材
料を選択する際には、上記分析方法で測定した有機物の
発生量が50μg/g未満となるような材料を選択す
る。そのために、濾材の処理剤としては、有機物で構成
されるバインダ、撥水剤、必要に応じて添加される可塑
剤および酸化防止剤のいずれについても蒸気圧の低いも
のを使用し、上記分析方法での有機物の発生量が濾材1
g当たり50μg未満となるようにする。
【0015】具体的に、処理剤のうちの撥水剤として
は、フッ素樹脂や脂肪族炭化水素等を主成分とする非シ
リコーン系撥水剤を用い、脂肪族炭化水素を主成分とす
る場合には、炭素数20以上の脂肪族炭化水素および炭
素数18以上の高級アルコールのうちの少なくともいず
れか一つを用いる。処理剤に必要に応じて含有させる可
塑剤としては、その主成分を分子量440以上のカルボ
ン酸エステル、ポリエステル、エポキシ系化合物のうち
の少なくともいずれか一つとする。処理剤に必要に応じ
て含有させる酸化防止剤としては、その主成分を分子量
300以上のフェノール系化合物とする。
【0016】ここで、各添加剤の「主成分」とは、各添
加剤の「80%以上を占める成分」という意味であっ
て、主成分として挙げられていない各添加剤を20%未
満の割合で含有しているものを、各添加剤として使用し
てもよい。このような添加剤であってもガス状有機物を
実質的に発生しないか、発生しても極微量であって特に
問題はない。
【0017】これらの化合物は、温度23℃相対湿度3
0〜40%に管理され、エアフィルタを通過する空気の
流速が0.3〜0.4m/s程度である通常のクリーン
ルーム内の空気中に、ガス状物として存在しない。炭素
数20以上の脂肪族炭化水素および炭素数18以上の高
級アルコールの具体例としては、マイクロクリスタリン
ワックス、天然パラフィン、合成パラフィン、ポリオレ
フィンワックス、炭素数18,20,24の分岐アルコ
ール、およびオレイルアルコール等が挙げられる。
【0018】分子量440以上のカルボン酸エステル、
ポリエステル、エポキシ系化合物としては、下記の
(a)で示す物質が挙げられる。 (a)フタル酸ジイソデシル(分子量447)、フタル
酸ジラウリル(分子量501)、フタル酸ジミリスチリ
ル(分子量530)、トリメリット酸トリス−2−エチ
ルヘキシル(分子量547)、トリメリット酸トリオク
チル(分子量547)、トリメリット酸トリノニル(分
子量570)、トリメリット酸トリデシル(分子量61
2)、アジピン酸またはアゼライン酸またはセバチン酸
またはフタル酸とグリコールまたはグリセリンとの重縮
合により得られるポリエステル(分子量2000〜80
00)、エポキシ脂肪酸エステル(分子量440〜50
0)、エポキシ化油(分子量約1000)等。
【0019】分子量300以上のフェノール系化合物と
しては、下記の(b)で示す物質が挙げられる。 (b)ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(分子量52
0.9)、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−
6−t−ブチルフェノール)(分子量340.5)、
2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)(分子量368.54)、4,4’−
チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)
(分子量358.5)、4,4’−ブチリデン−ビス−
(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)(分子量3
82.6)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン(分子量
544.8)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−
トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン(分子量775.2)、テトラキス
〔メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(分子
量1177.7)、ビス−〔3,3’−ビス−(4’−
ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックア
シド〕グリコールエステル(分子量1177.7)、ト
コフェノール(分子量794.4)。
【0020】濾材としては、硼珪酸ガラスや低ボロンガ
ラス、非ガラス系の繊維からなるもの、例えば、石英、
シリカファイバー、ポリエステル繊維、フッ素繊維(ポ
リテトラフルオロエチレン:PTFE)を用いる。シー
ル材としては、含有させる可塑剤の主成分を、分子量4
00以上のカルボン酸エステル(前記(a)で挙げた物
質に加えて、フタル酸ジイソノニル(分子量418)、
フタル酸オクチルデシル(分子量419)も含まれ
る。)、ポリエステル、エポキシ系化合物のうちの少な
くともいずれか一つとする。含有させる酸化防止剤の主
成分を分子量300以上のフェノール系化合物とする。
含有させる滑剤の主成分を、炭素数20以上の脂肪族炭
化水素および炭素数18以上の高級アルコールのうちの
少なくともいずれか一つとする。
【0021】フレームとしては、ステンレスやアルミニ
ウム等の金属製品を用いる。本発明においては、このよ
うなガス状有機物を発生しない材料を用いて作製された
エアフィルタ構成材料を用い、ガス状有機物が存在しな
い空間でエアフィルタの組立を行う。ここで、「ガス状
有機物が存在しない空間」とは、例えば、「所定の濾材
からなるシートを所定時間(想定される作業時間)放置
した際に、このシートに吸着される有機物の量が、下記
の分析方法で測定した場合にシート1g当たりn−ヘキ
サデカン換算で10μg以下となる空間」を意味する。
【0022】すなわち、シートを室温より極端に高い温
度に保持して、このシートに吸着されたガス状有機物を
強制的に放出させる加速試験を行う。この加速試験でシ
ートから放出された有機物量は、室温でシートに吸着さ
れるガス状有機物量よりも極端に大きな値となる。その
ため、上記の分析方法「P&T−GC/MS法」で測定
された有機物量が例えば「シート1g当たりn−ヘキサ
デカン換算で10μg以下」であれば、このシートが放
置された空間には実質的にガス状有機物が存在しないと
判断できる。
【0023】シートを構成する濾材としては、ULPA
フィルタに使用されているようなガラス繊維からなる濾
材を用い、例えばA4の大きさのものを天井から吊るし
たり、台の上に置いたりすることにより空間内に配置す
る。所定時間測定空間内に放置した前記シートを数10
mg切り取って、P&T−GC/MS装置に取り付けら
れた試験管に入れ、この試験管内にヘリウムガスを流し
ながら130℃で10分間加熱し、揮発成分を−130
℃に冷却されたトラップ管で捕集する。次に、このトラ
ップ管内の成分を、ヘリウム気流下で1分間で300℃
まで急速加熱することによりガス状とし、GC/MS装
置に導入して分析する。GC装置の機種、カラムの種
類、測定時の温度設定、および分析された成分の定量方
法は、前記と同じである。
【0024】別に、同じシートを前記測定空間ではなく
清浄な雰囲気に保存したシートをリファレンスシートと
して用意し、このリファレンスシートについても同様の
分析を行う。後述の実施形態では、前記測定空間に放置
したシートの分析値からこのリファレンスシートの分析
値を差し引いた値を、シートに吸着されたガス状有機物
量としている。
【0025】このような「ガス状有機物が存在しない空
間」は、例えば以下のようにして得られる。先ず、空間
を形成する建物の内装材(壁や床に塗布する塗料、壁
紙、床面に貼りつける長尺床シート、乾式シール材、湿
式シール材等)として、ガス状有機物が発生しない材料
を使用する。また、この空間に取り入れる空気が有機物
で汚染されている場合には、空間内への空気導入口に、
有機物を除去可能なフィルタ(活性炭フィルタ等)を設
置して、このフィルタで有機物が除去された空気のみが
空間内に導入されるようにする。
【0026】壁や床に塗布する塗料としては、主成分と
してポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、ポリウレタン
ウレア樹脂を使用する。硬化剤としてはポリオールやア
ミン化合物を用い、主剤のイソシアネートに対して硬化
剤を混練したものを塗布することによって施工を行う。
壁紙や床面に貼りつける長尺床シートとしては、ポリ塩
化ビニル樹脂からなり、含有する可塑剤の主成分が、分
子量400以上のカルボン酸エステル、ポリエステル、
エポキシ系化合物のうちの少なくともいずれか一つであ
って、含有する酸化防止剤の主成分が分子量300以上
のフェノール系化合物であって、含有する帯電防止材の
主成分が、アルキルアミンエチレンオキサイド付加体お
よびアルキルアミドエチレンオキサイド付加体のいずれ
か一つであって、且つ分子量が350以上であるものを
使用する。
【0027】乾式シール材(原料ゴムと配合剤とを混合
して所定形状に成形されたもの)としては、配合剤のう
ちの滑剤の主成分が、炭素数20以上の脂肪族炭化水素
および炭素数18以上の高級アルコールのうちの少なく
ともいずれか一つであって、可塑剤の主成分が、分子量
400以上のカルボン酸エステル、ポリエステル、エポ
キシ系化合物のうちの少なくともいずれか一つであっ
て、含有する酸化防止剤の主成分が分子量300以上の
フェノール系化合物であるものを使用する。
【0028】湿式シール材(部材間の隙間に充填した後
に硬化させるもの)としては、主成分がポリウレタンプ
レポリマーであって、配合剤のうちの滑剤の主成分が、
炭素数20以上の脂肪族炭化水素および炭素数18以上
の高級アルコールのうちの少なくともいずれか一つであ
って、可塑剤の主成分が、分子量400以上のカルボン
酸エステル、ポリエステル、エポキシ系化合物のうちの
少なくともいずれか一つであって、含有する酸化防止剤
の主成分が分子量300以上のフェノール系化合物であ
るものを使用する。
【0029】ここで、各添加剤の「主成分」とは、各添
加剤の「80%以上を占める成分」という意味であっ
て、主成分として挙げられていない各添加剤を20%未
満の割合で含有しているものを、各添加剤として使用し
てもよい。このような添加剤であってもガス状有機物を
実質的に発生しないか、発生しても極微量であって特に
問題はない。
【0030】なお、所定空間内を垂れ壁等で区分し、有
機物吸着用のケミカルフィルタを用いて、区分された部
分に供給する空気を浄化することにより、「ガス状有機
物の存在しない空間」を得ることもできる。本発明にお
いては、このようなガス状有機物の存在しない空間でエ
アフィルタの組立を行う。
【0031】エアフィルタの組立作業としては、濾材を
折り畳む工程、折り畳まれた濾材をフレームに入れて、
フレームと濾材との間をシール材で密封する工程があ
り、これらの全ての作業を上記のガス状有機物の存在し
ない空間で行うことにより、ガス状有機物が吸着されて
いないエアフィルタが得られる。発明はまた、ガス状有
機物を発生しない梱包材料を用い、ガス状有機物が存在
しない空間でエアフィルタの梱包を行うことを特徴とす
るエアフィルタの梱包方法を提供する。
【0032】ガス状有機物を発生しない梱包材料として
は、ポリエチレン製品、ポリプロピレン製品、ポリ塩化
ビニル製品であって、必要に応じて添加する可塑剤の主
成分が、分子量400以上のカルボン酸エステル、ポリ
エステル、エポキシ系化合物のうちの少なくともいずれ
か一つであって、必要に応じて添加する酸化防止剤の主
成分が分子量300以上のフェノール系化合物であるも
のが挙げられる。また、ポリメチルペンテン−1のよう
に、可塑剤や酸化防止剤等の添加剤を含有させる必要の
ない樹脂をシート状に形成したものを、梱包材料として
使用することもできる。
【0033】ここで、各添加剤の「主成分」とは、各添
加剤の「80%以上を占める成分」という意味であっ
て、主成分として挙げられていない各添加剤を20%未
満の割合で含有しているものを、各添加剤として使用し
てもよい。このような添加剤であってもガス状有機物を
実質的に発生しないか、発生しても極微量であって特に
問題はない。
【0034】本発明によれば、このようなガス状有機物
を発生しない梱包材料を用い、上述のようなガス状有機
物が存在しない空間でエアフィルタの梱包を行うことに
より、梱包作業中および梱包状態にある間にエアフィル
タにガス状有機物が吸着することを防止できる。本発明
はまた、ガス状有機物を発生しない微粒子を、ガス状有
機物を含まない空気中に分散させて得られたエアロゾル
を用いて、ガス状有機物が存在しない空間でエアフィル
タの性能試験を、例えば「JIS B9927」に記載
された方法で行うことを特徴とするエアフィルタの性能
試験方法を提供する。
【0035】ここで、ガス状有機物を発生しない微粒子
としては、気相で生成したシリカ粒子およびポリスチレ
ンラテックスが挙げられる。また、前述の(a)に示し
た物質、すなわち、分子量が440以上のカルボン酸エ
ステル、ポリエステル、エポキシ系化合物等を微粒子化
したものも挙げられる。これらの有機物の微粒子化は
「JIS Z8901」に記載された方法で行うことが
できる。
【0036】気相で生成したシリカ粒子を空気中に分散
させたエアロゾルは、一般的なシリカゾル(特定の比率
のSiO2 /Na2 Oのゾルを乾燥して得られるシリカ
粒子であって、表面にナトリウム化合物が付着している
可能性がある。)と異なり、ナトリウムを含まない。ま
た、従来よりエアフィルタの試験に使用されているフタ
ル酸ジオクチル、セバチン酸ジオクチル、パラフィンオ
イルとは異なり、ガス状有機物を含まない。
【0037】ポリスチレンラテックスは、粒状のポリス
チレンが水に分散しているものであり、スチレンを水に
分散させた状態で重合開始剤を添加して重合させること
により得られる。ポリスチレン粒子は粒子径が種々の範
囲であるものが市販されている。ポリスチレンの粒子径
が種々の範囲であるポリスチレンラテックスも市販され
ている。試験対象とするエアフィルタの種類に応じて、
ポリスチレンの粒子径が適切となるポリスチレンラテッ
クスを選択する。例えばULPAフィルタの場合には、
粒子径が0.1μm程度であるポリスチレンを含有する
ポリスチレンラテックスを使用する。
【0038】本発明では、このようなガス状有機物を発
生しない微粒子を、ガス状有機物を含まない空気中に分
散させて得られたエアロゾルを用いてエアフィルタの性
能試験を行う。このようなエアロゾルを作製する場合に
は、微粒子を分散させる空気として、例えば、活性炭、
シリカゲル、アルミナ等の吸着剤からなるケミカルフィ
ルタを通過させることにより、有機物が除去された空気
を用いる。あるいは、ケミカルフィルタとして、前記吸
着剤にそれぞれ酸性物質、アルカリ性物質が担持された
ものを用い、このケミカルフィルタにより金属イオンや
陰イオンが除去された空気を用いる。また、前述のガス
状有機物が存在しない空間の空気を用いてもよい。
【0039】エアフィルタの性能試験に使用するエアロ
ゾルにガス状有機物やナトリウム等の汚染物質が含有さ
れていると、これらの汚染物質が性能試験中にエアフィ
ルタの濾材に吸着する。この吸着された汚染物質は、こ
のエアフィルタを性能試験後にクリーンルームに取り付
けた後、送風機から導入された空気がエアフィルタ内を
通過する際に、濾材から離脱してクリーンルーム内の空
気を汚染することになる。
【0040】これに対して、ガス状有機物を発生しない
微粒子を、ガス状有機物を含まない空気中に分散させて
得られたエアロゾルを用いて、ガス状有機物が存在しな
い空間でエアフィルタの性能試験を行うことにより、エ
アフィルタの性能試験の際に、エアフィルタにガス状有
機物やナトリウムが吸着されない。その結果、クリーン
ルーム内に、この方法で性能試験されたエアフィルタを
取り付ければ、このクリーンルーム内の空気は、性能試
験に起因して汚染されることがない。
【0041】「JIS B9927」に記載されている
エアフィルタの性能試験としては、走査漏れ試験および
粉塵捕集率測定がある。走査漏れ試験とは、エアフィル
タの上流側でエアロゾルを発生させ、エアフィルタの下
流側に透過する粒子数(漏れ量)を、パーティクルカウ
ンタをフィルタ面に沿って所定の速度およびピッチで順
次移動させながら測定する試験である。
【0042】本発明はまた、ガス状有機物を発生しない
材料を用いて作製されたファンフィルタユニット構成材
料を用い、ガス状有機物が存在しない空間でファンフィ
ルタユニットの組立を行うことを特徴とするファンフィ
ルタユニットの組立方法を提供する。ファンフィルタユ
ニット構成材料としては、エアフイルタ、送風機を構成
するモータ、回転翼、および電源用電線が挙げられ、先
ず、これらをガス状有機物を発生しない材料を用いて作
製する。
【0043】そのために、エアフィルタとしては、前述
のように、ガス状有機物を発生しない材料を用いて作製
されたエアフィルタ構成材料を用い、ガス状有機物が存
在しない空間で組立を行ったエアフィルタを用いる。従
来の回転翼は、鋼板を所定の形に加工した後に、常温で
塗装を行うことにより製造されているが、常温での塗装
に代えて焼き付け塗装を行う。または、アルミニウムや
ステンレススチールで所定の形に加工して、塗装は行わ
ない。
【0044】電源用電線の絶縁被覆材料としては、ポリ
塩化ビニルまたはポリエチレンが使用されるが、これら
の樹脂に必要に応じて添加する可塑剤の主成分を、分子
量400以上のカルボン酸エステル、ポリエステル、エ
ポキシ系化合物のうちの少なくともいずれか一つとす
る。また、これらの樹脂に酸化防止剤を添加する場合に
は、分子量が300以上のフェノール系化合物を使用す
る。
【0045】本発明においては、このようなガス状有機
物を発生しない材料を用いて作製されたファンフィルタ
ユニット構成材料を用い、上述のようなガス状有機物が
存在しない空間でファンフィルタユニットの組立を行う
ことにより、ガス状有機物が吸着されていないファンフ
ィルタユニットが得られる。発明はまた、ガス状有機物
を発生しない梱包材料を用い、ガス状有機物が存在しな
い空間でファンフィルタユニットの梱包を行うことを特
徴とするファンフィルタユニットの梱包方法を提供す
る。
【0046】ガス状有機物を発生しない梱包材料として
は、ポリエチレン製品、ポリプロピレン製品、および塩
化ビニル製品であって、必要に応じて添加する可塑剤の
主成分が、分子量400以上のカルボン酸エステル、ポ
リエステル、エポキシ系化合物のうちの少なくともいず
れか一つであって、必要に応じて添加する酸化防止剤の
主成分が分子量300以上のフェノール系化合物である
ものが挙げられる。
【0047】本発明によれば、このようなガス状有機物
を発生しない梱包材料を用い、上述のようなガス状有機
物が存在しない空間でファンフィルタユニットの梱包を
行うことにより、梱包作業中および梱包状態にある間に
ファンフィルタユニットにガス状有機物が吸着すること
を防止できる。本発明はまた、本発明のエアフィルタの
組立方法で組み立てられ、本発明のエアフィルタの梱包
方法で梱包されて搬入されたエアフィルタが設置されて
いることを特徴とするクリーンルームおよび局所設備を
提供する。
【0048】本発明はまた、本発明のエアフィルタの組
立方法で組み立てられ、本発明のエアフィルタの試験方
法で試験が行われ、本発明のエアフィルタの梱包方法で
梱包されて搬入されたエアフィルタが設置されているこ
とを特徴とするクリーンルームおよび局所設備を提供す
る。本発明はまた、本発明のファンフィルタユニットの
組立方法で組み立てられ、本発明のファンフィルタユニ
ットの組み立て方法で梱包されて搬入されたファンフィ
ルタユニットが設置されていることを特徴とするクリー
ンルームおよび局所設備を提供する。
【0049】ここで、「局所設備」とは、例えば、局所
的にクリーン度を高くしたい場所に設置されるクリーン
ブース、ウエハ搬送用空間(クリーントンネル)、ウエ
ハを保管するウエハストッカー、所定のクリーン度を要
求される生産設備(例えば半導体製造装置)等のことを
意味する。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の方法の実施形態
を、具体的な実施例および比較例を用いて説明する。 [エアフィルタの組立方法の実施例]先ず、エアフィル
タの組立空間として、下記の壁紙、床面シート、および
湿式シール材で内装を行い、下記の乾式シール材を用い
て、室内への空気導入口に有機物除去フィルタ(活性炭
フィルタ)を設置した部屋Aを用意した。したがって、
この部屋A内には、フィルタにより有機物が除去された
空気のみが導入されるようになっている。
【0051】壁紙 主成分:ポリ塩化ビニル樹脂 可塑剤:フタル酸ジトリデシル 酸化防止剤:ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート 帯電防止材:グリセリン脂肪酸エステル(分子量450
以上) 床面シート 主成分:ポリ塩化ビニル樹脂 可塑剤:セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル 酸化防止剤:テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’
−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕メタン 帯電防止材:グリセリン脂肪酸エステル(分子量450
以上) 湿式シール材 主成分:ポリウレタンプレポリマー 滑剤:添加せず 可塑剤:セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル 酸化防止剤:2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール) 帯電防止材:添加せず 乾式シール材 原料ゴム:エチレンプロピレン共重合ゴム 滑剤:炭素数24〜30の脂肪族炭化水素 可塑剤:添加せず 酸化防止剤:2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール) 帯電防止材:酸化亜鉛 次に、硼珪酸ガラスからなる繊維を用い、この繊維を、
主成分(バインダ)がアクリルエマルジョンであり、可
塑剤としてフタル酸ジラウリルを、酸化防止剤として
2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)を含む処理剤で処理することにより、
濾材を作製した。この濾材の作製作業は、上記と同じ環
境であって、さらに粉塵除去用のエアフィルタ(ガス状
有機物が発生しないもの)が設置された部屋で行った。
【0052】シール材としては、主成分が、イソシアネ
ート基を有するポリウレタンプレポリマーであって、空
気中の水分で硬化するタイプのものを用い、可塑剤とし
てフタル酸ジトリデシルを含み、酸化防止剤として2,
2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)を含み、滑剤を含まないものを用意した。
【0053】また、アルミニウム製のフレームを用意し
た。次に、前記濾材を100mm×100mmの大きさ
に切り出したシートをこの部屋Aの天井から吊り下げて
放置し、24時間経過後に、このシートに吸着したガス
状有機物の量を前述の分析方法により測定したところ、
シート1g当たりn−ヘキサデカン換算で2μg以下で
あった。
【0054】次に、この部屋Aの中に上記各エアフィル
タ構成材料を搬入し、この部屋A内でエアフィルタの組
立作業を行った。このようにして組み立てられたエアフ
ィルタAを加熱炉に入れて、高純度空気の気流下で10
0℃に加熱し、エアフィルタから高純度空気に同伴され
て発生した有機物を、活性炭カラムにて吸着捕集した。
このようにして捕集したガス状有機物を二硫化炭素に溶
出させた後、この溶液をガスクロマトグラフ法で分析し
た。得られたガスクロマトグラムから、含有する全有機
物のn−デカン換算濃度を算出した。その結果、エアフ
ィルタAから発生するガス状有機物はn−デカン換算値
で23mgであった。 [エアフィルタの組立方法の比較例]従来のエアフィル
タの組立空間に相当する部屋Bで、前記と同様のエアフ
ィルタ構成部材を用いてエアフィルタの組立を行った。
この部屋Bの内装部材は以下の構成であった。また、こ
の部屋Bには、空気導入経路に有機物除去フィルタは設
置されていない。
【0055】壁紙 主成分:ポリ塩化ビニル樹脂 可塑剤:フタル酸ジオクチル(分子量391) 酸化防止剤:2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール
(分子量220.4) 帯電防止材:グリセリン脂肪酸エステル(分子量25
0) 床面シート 主成分:ポリ塩化ビニル樹脂 可塑剤:フタル酸ジブチル(分子量278)とフタル酸
ジオクチルとの混合物 酸化防止剤:2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール 帯電防止材:グリセリン脂肪酸エステル(分子量25
0) 湿式シール材 主成分:低分子量カットシリコーン樹脂 滑剤:添加せず 可塑剤:フタル酸ジオクチル 酸化防止剤:添加せず 帯電防止材:添加せず 乾式シール材 原料ゴム:エチレンプロピレン共重合ゴム 滑剤:流動パラフィン 可塑剤:添加せず 酸化防止剤:2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール 帯電防止材:酸化亜鉛 この部屋Bに、前記濾材を100mm×100mmの大
きさに切り出したシートをこの部屋の天井から吊り下げ
て放置し、24時間経過後に、このシートに吸着したガ
ス状有機物の量を前述の分析方法により測定したとこ
ろ、シート1g当たりn−ヘキサデカン換算で20μg
であり、フタル酸ジオクチルやBHTが分析された。
【0056】次に、この部屋Bの中に上記各エアフィル
タ構成材料を搬入し、この部屋内でエアフィルタの組立
作業を行った。このようにして組み立てられたエアフィ
ルタBを加熱炉に入れて、高純度空気の気流下で100
℃に加熱し、エアフィルタから高純度空気に同伴されて
発生した有機物を、活性炭カラムにて吸着捕集した。こ
のようにして捕集したガス状有機物を二硫化炭素に溶出
させた後、この溶液をガスクロマトグラフ法で分析し
た。得られたガスクロマトグラムから、含有する全有機
物のn−デカン換算濃度を算出した。その結果、エアフ
ィルタBから発生したガス状有機物はn−デカン換算値
で160mgであった。 [エアフィルタ性能試験方法の実施例]日本アエロジル
(株)の「アエロジル200」を純水中に分散させてシ
リカ粒子の分散液を調製した。この「アエロジル20
0」は、四塩化珪素を気相で燃焼させることにより熱分
解して得られた無水シリカであり、珪酸ナトリウムを出
発原料としたものではないため、ナトリウム化合物を含
んでいない。この分散液をラスキンノズル型発生器に入
れて、前述の組立を行った部屋A内に置き、この発生器
からシリカエアロゾルを発生させた。
【0057】このシリカエアロゾルを用い、上記エアフ
ィルタAについて、「JIS B9927(199
4)」に従って粉塵捕集率の測定と走査漏れ試験を行っ
た。その結果、捕集率は99.9995%以上であっ
た。また、走査漏れ試験の結果、漏れ率は、「JIS
B9927」に定められた最も低い許容漏れ率である
0.001%よりも低かった。
【0058】また、この測定を終えたエアフィルタを加
熱炉に入れ、前記と同様にして、エアフィルタAから発
生するガス状有機物を分析したところ、n−デカン換算
値で20mgであった。 [エアフィルタ性能試験方法の比較例]シリカ粒子の分
散液に代えてフタル酸ジオクチルを用いたこと以外は前
記実施例と同様にして発生されたエアロゾルを用いて、
部屋Aで組み立てられたエアフィルタAについて、部屋
A内で粉塵捕集率の測定と走査漏れ試験を行った。その
結果、捕集率は99.9995%以上であった。また、
走査漏れ試験の結果、漏れ率は、「JIS B992
7」に定められた最も低い許容漏れ率である0.001
%よりも低かった。
【0059】また、この測定を終えたエアフィルタAを
加熱炉に入れ、前記と同様にして、このエアフィルタA
から発生するガス状有機物を分析したところ、n−デカ
ン換算値で120mgであった。 [ファンフィルタユニットの組立方法の実施例]先ず、
ファンフィルタユニット構成材料として、以下のもの
(ガス状有機物を発生しない材料を用いて作製されたも
の)を用意した。
【0060】エアフィルタ:前述のエアフィルタA 送風機の回転翼:ステンレススチール 送風機の電源用電線の絶縁被覆材料 主成分:ポリ塩化ビニル樹脂 可塑剤:ポリエステル系可塑剤(分子量400以上)と
エポキシ化大豆油(分子量400以上) 酸化防止剤:ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート 帯電防止材:添加せず 次に、前述の部屋Aの中に上記各ファンフィルタユニッ
ト構成材料を搬入し、この部屋内でファンフィルタユニ
ットの組立作業を行った。このようにして組み立てられ
たファンフィルタユニットCを加熱炉に入れて、高純度
空気の気流下で100℃に加熱し、ファンフィルタユニ
ットCから高純度空気に同伴されて発生した有機物を、
活性炭カラムにて吸着捕集した。このようにして捕集し
たガス状有機物を二硫化炭素に溶出させた後、この溶液
をガスクロマトグラフ法で分析した。得られたガスクロ
マトグラムから、含有する全有機物のn−デカン換算濃
度を算出した。その結果、ファンフィルタユニットCか
ら発生したガス状有機物はn−デカン換算値で63mg
であった。 [ファンフィルタユニットの組立方法の比較例]前記と
同様のファンフィルタユニット構成部材を用いて、前述
の部屋B内でファンフィルタユニットの組立を行った。
このようにして組み立てられたファンフィルタユニット
Dについて、上記と同様にして、含有する全有機物のn
−デカン換算濃度を算出した。その結果、ファンフィル
タユニットDから発生したガス状有機物はn−デカン換
算値で223mgであった。 [エアフィルタの梱包方法の実施例]先ず、以下のよう
にして、エアフィルタの梱包用シートを作製した。すな
わち、低密度ポリエチレン100重量部に対して、ステ
アリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネートを酸化防止剤として2重量
部配合してTダイ押出機に入れ、210℃に加熱して厚
さ40μmのシートに押出成形した。
【0061】このようにして得られたシートを用いて、
前述の部屋A内で前述のエアフィルタAを梱包し、この
部屋A内に一週間放置した。その後、この梱包を解いて
シート内からエアフィルタAを取り出し、上記と同様に
して、含有する全有機物のn−デカン換算濃度を算出し
た。その結果、エアフィルタAから発生したガス状有機
物はn−デカン換算値で40mgであった。 [エアフィルタの梱包方法の比較例]市販の梱包用ポリ
エチレンシート(サーモ包装(株)製)を用い、前述の
部屋A内で前述のエアフィルタAを梱包し、部屋A内に
一週間放置した。その後、この梱包を解いてシート内か
らエアフィルタAを取り出し、上記と同様にして、含有
する全有機物のn−デカン換算濃度を算出した。その結
果、エアフィルタAから発生したガス状有機物はn−デ
カン換算値で200mgであった。
【0062】なお、このポリエチレンシートに含まれる
ガス状有機物を前述のP&G−GC/MS法で分析した
ところ、このポリエチレンシートには、フタル酸ジブチ
ル(DBP)や2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル(BHT)などが多く含まれることが分かった。 [ファンフィルタユニットの梱包方法の実施例および比
較例]ファンフィルタユニットCについても、前記と同
様に部屋Aおよび部屋Bでそれぞれ梱包を行った結果、
エアフィルタの梱包方法の場合と同様に、部屋Aで行っ
た方が部屋Bで行った場合よりもファンフィルタユニッ
トCから発生したガス状有機物の値が著しく小さかっ
た。 [クリーンルームへの設置による性能確認の実施例およ
び比較例]実施例として、ファンフィルタユニットAを
下記の乾式シール材を用いて天井に取付け、金属材料か
らなり表面が焼付け塗装されたパーティションを、下記
の湿式シール材を用いて組み立てて壁材とし、床材とし
てはフリーアクセスフロアの表面材をステンレス製とし
たクリーンルームを構築した。これらの壁材および床材
からのガス状有機物発生量は前述の分析方法(P&G−
GC/MS法)で1.0μg/g以下であった。
【0063】乾式シール材 原料ゴム:エチレンプロピレン共重合ゴム 滑剤:炭素数24〜30の脂肪族炭化水素 可塑剤:添加せず 酸化防止剤:2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール) 帯電防止材:酸化亜鉛 湿式シール材 主成分:ポリウレタンプレポリマー 滑剤:添加せず 可塑剤:セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル 酸化防止剤:2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール) 帯電防止材:添加せず また、外気処理用に大気採取口に取り付けるプレフィル
タ、中性能フィルタ、およびHEPAフィルタについて
も、組立・梱包に関して全てエアフィルタAと同じにし
て行ったものを使用した。また、活性炭フィルタを外気
処理用HEPAフィルタの直下に設けて、外気処理用の
各フィルタから発生するガス状有機物がファンフィルタ
ユニットAに吸着されないようにした。
【0064】また、クリーンルーム内の空気は、フリー
アクセスフロアから床下チャンバに導入され、レターン
チャンバを通ってファンフィルタユニットに戻って、循
環するようになっている。このようなクリーンルーム
を、ファンフィルタユニットの出口空気流速:0.4m
/s、室温:23℃、相対湿度:40%の条件で稼働さ
せた。稼働開始から1週間経過した後、このクリーンル
ーム内に、フッ酸により洗浄された直径6インチのシリ
コンウエハーを置いて6時間放置し、このウエハーに吸
着した有機物の量と種類をSWA装置を用いて分析し
た。 <SWA装置による分析>SWA装置とは、ジーエルサ
イエンス(株)製のシリコンウエハーアナライザー(商
品名)であり、下記のトラップ装置、TCT(Ther
mal Desorption Cold Trap
Injector)装置、GC/MS装置で構成されて
いる。トラップ装置は、ウエハーの表面に吸着している
物質を脱着し、脱着された成分を捕集するものであり、
TCT装置は、このトラップ装置で捕集された成分をヘ
リウム気流中で300℃に加熱した後に、液体窒素で−
130℃に冷却されたキャピラリー管に導入して冷却捕
集するものであり、このTCT装置で捕集された成分を
ヘリウム気流中で300℃に急速加熱したものがGC/
MS装置に導入されるようになっている。
【0065】GC装置はヒューレットパッカード社製の
HP−5890Aであり、MS装置は同社のHP−59
71Aである。GC装置のカラムは同社のHP−5(架
橋5%フェニルメチルシリコーン)であり、内径0.2
mm、長さ25mm、膜厚0.33μmである。GC装
置の測定時の温度条件は以下の通りである。初期温度8
0℃(10分保持)→速度7℃/分で昇温→最終温度3
00℃(10分間放置)その他の条件は、前記P&T−
GC/MS法と同様であり、これにより、ウエハー表面
に吸着している有機物の含有量と種類とが測定される。
なお、この方法によるとウエハー1枚当たり数ng(1
-9g)のオーダーまで分析が可能である。
【0066】その結果、ウエハ1枚当たりの有機物吸着
量は25ngであり、フタル酸エステル類、リン酸エス
テル類、シロキサン類、およびフェノール類の含有量は
検出限界以下であった。比較例として、ファンフィルタ
ユニットBを用いた以外は全て同じクリーンルーム内
で、同一条件でウエハに対する有機物吸着量を測定した
ところ、ウエハ1枚当たりの有機物吸着量は223ng
であった。そのうち、フタル酸エステル類の含有量は6
0ng、リン酸エステル類の含有量は20ng、シロキ
サン類の含有量は50ng、およびフェノール類の含有
量は30ngであった。
【0067】このように、エアフィルタとファンフィル
タユニットの構成材料および梱包材料をガス状有機物が
発生しないものとし、組立・梱包環境をガス状有機物の
存在しない空間で行い、性能試験を、四塩化珪素を気相
で燃焼させることにより熱分解して得られた無水シリカ
を用いたエアロゾルで行ったエアフィルタまたはファン
フィルタユニットを用いるとともに、床材、壁材、乾式
シール材、および湿式シール材としてガス状有機物が発
生しない材料を用いてクリーンルームを構築することに
より、クリーンルームの稼働直後から、クリーンルーム
の内部をガス状有機物が存在しない空間とすることがで
きる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエアフィ
ルタの組立方法および梱包方法および性能試験方法によ
れば、組立、梱包、性能試験の際に、エアフィルタにガ
ス状有機物が吸着することが防止されるため、これらの
方法により組立、梱包、性能試験が行われたエアフィル
タは、エアフィルタの稼働直後からガス状有機物の放散
量が少ないものとなる。
【0069】本発明のファンフィルタユニットの組立お
よび梱包方法によれば、組立、梱包の際に、ファンフィ
ルタユニットにガス状有機物が吸着することが防止され
るため、これらの方法により組立、梱包されたファンフ
ィルタユニットは、ファンフィルタユニットの稼働直後
からガス状有機物の放散量が少ないものとなる。本発明
のクリーンルームおよび局所設備によれば、エアフィル
タおよびファンフィルタユニットの稼働直後から、エア
フィルタおよびファンフィルタユニットからクリーンル
ームおよび局所設備内にガス状有機物が放散されないよ
うにすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若山 恵英 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 今福 正幸 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 杉山 訓樹 東京都港区六本木6丁目3番18号 近藤工 業株式会社内 (72)発明者 瀧澤 清一 東京都港区六本木6丁目3番18号 日本ケ ンブリッジフィルター株式会社内 (72)発明者 山田 猛 東京都港区六本木6丁目3番18号 日本ケ ンブリッジフィルター株式会社内 (72)発明者 松野 圭二 東京都港区六本木6丁目3番18号 日本ケ ンブリッジフィルター株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス状有機物を発生しない材料を用いて
    作製されたエアフィルタ構成材料を用い、ガス状有機物
    が存在しない空間でエアフィルタの組立を行うことを特
    徴とするエアフィルタの組立方法。
  2. 【請求項2】 ガス状有機物を発生しない梱包材料を用
    い、ガス状有機物が存在しない空間でエアフィルタの梱
    包を行うことを特徴とするエアフィルタの梱包方法。
  3. 【請求項3】 ガス状有機物を発生しない微粒子を、ガ
    ス状有機物を含まない空気中に分散させて得られたエア
    ロゾルを用いて、ガス状有機物が存在しない空間でエア
    フィルタの性能試験を行うことを特徴とするエアフィル
    タの性能試験方法。
  4. 【請求項4】 ガス状有機物を発生しない材料を用いて
    作製されたファンフィルタユニット構成材料を用い、ガ
    ス状有機物が存在しない空間でファンフィルタユニット
    の組立を行うことを特徴とするファンフィルタユニット
    の組立方法。
  5. 【請求項5】 ガス状有機物を発生しない梱包材料を用
    い、ガス状有機物が存在しない空間でファンフィルタユ
    ニットの梱包を行うことを特徴とするファンフィルタユ
    ニットの梱包方法。
  6. 【請求項6】 請求項1の組立方法で組み立てられ、請
    求項2の梱包方法で梱包されて搬入されたエアフィルタ
    が設置されていることを特徴とするクリーンルーム。
  7. 【請求項7】 請求項1の組立方法で組み立てられ、請
    求項3の方法で性能試験が行われ、請求項2の梱包方法
    で梱包されて搬入されたエアフィルタが設置されている
    ことを特徴とするクリーンルーム。
  8. 【請求項8】 請求項4の組立方法で組み立てられ、請
    求項5の梱包方法で梱包されて搬入されたファンフィル
    タユニットが設置されていることを特徴とするクリーン
    ルーム。
  9. 【請求項9】 請求項1の組立方法で組み立てられ、請
    求項2の梱包方法で梱包されて搬入されたエアフィルタ
    が設置されていることを特徴とする局所設備。
  10. 【請求項10】 請求項1の組立方法で組み立てられ、
    請求項3の方法で性能試験が行われ、請求項2の梱包方
    法で梱包されて搬入されたエアフィルタが設置されてい
    ることを特徴とする局所設備。
  11. 【請求項11】 請求項4の組立方法で組み立てられ、
    請求項5の梱包方法で梱包されて搬入されたファンフィ
    ルタユニットが設置されていることを特徴とする局所設
    備。
JP36503798A 1997-12-24 1998-12-22 エアフィルタの製造方法、ファンフィルタユニットの製造方法、クリーンルーム、局所設備 Expired - Fee Related JP3415050B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36503798A JP3415050B2 (ja) 1997-12-24 1998-12-22 エアフィルタの製造方法、ファンフィルタユニットの製造方法、クリーンルーム、局所設備

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35559597 1997-12-24
JP9-355595 1997-12-24
JP36503798A JP3415050B2 (ja) 1997-12-24 1998-12-22 エアフィルタの製造方法、ファンフィルタユニットの製造方法、クリーンルーム、局所設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11253715A true JPH11253715A (ja) 1999-09-21
JP3415050B2 JP3415050B2 (ja) 2003-06-09

Family

ID=26580290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36503798A Expired - Fee Related JP3415050B2 (ja) 1997-12-24 1998-12-22 エアフィルタの製造方法、ファンフィルタユニットの製造方法、クリーンルーム、局所設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3415050B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002049935A1 (fr) * 2000-12-21 2002-06-27 Hokuetsu Paper Mills,Ltd. Produit d'adsorption de matieres filtrees pour filtre a air
JP2002214115A (ja) * 2001-01-23 2002-07-31 Takasago Thermal Eng Co Ltd 空気浄化装置及びその試験システム
JP2002346315A (ja) * 2001-05-24 2002-12-03 Daikin Ind Ltd フィルタ濾材、フィルタパック及びエアフィルタユニットの製造方法
JP2003024731A (ja) * 2001-07-11 2003-01-28 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 有機化合物の脱着方法
JP2010255612A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Shinwa Corp ガスタービン吸気用フィルタユニット
JP2019098326A (ja) * 2017-11-28 2019-06-24 濾能股▲ふん▼有限公司 無封止剤気密フィルター装置
KR20200083275A (ko) * 2018-12-28 2020-07-08 엘에스전선 주식회사 케이블 시스용 수지 조성물 및 이를 포함하는 전선

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002049935A1 (fr) * 2000-12-21 2002-06-27 Hokuetsu Paper Mills,Ltd. Produit d'adsorption de matieres filtrees pour filtre a air
EP1359095A1 (en) * 2000-12-21 2003-11-05 Hokuetsu Paper Mills, Ltd. Filter material take-up product for air filter
EP1359095A4 (en) * 2000-12-21 2004-10-06 Hokuetsu Paper Mills FILTER MATERIAL INTAKE PRODUCT FOR AIR FILTER
US7547339B2 (en) 2000-12-21 2009-06-16 Hokuetsu Paper Mills, Ltd. Filter material take-up product for air filter
JP5089010B2 (ja) * 2000-12-21 2012-12-05 北越紀州製紙株式会社 エアフィルタ用濾材巻取り製品
JP2002214115A (ja) * 2001-01-23 2002-07-31 Takasago Thermal Eng Co Ltd 空気浄化装置及びその試験システム
JP2002346315A (ja) * 2001-05-24 2002-12-03 Daikin Ind Ltd フィルタ濾材、フィルタパック及びエアフィルタユニットの製造方法
JP2003024731A (ja) * 2001-07-11 2003-01-28 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 有機化合物の脱着方法
JP2010255612A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Shinwa Corp ガスタービン吸気用フィルタユニット
JP2019098326A (ja) * 2017-11-28 2019-06-24 濾能股▲ふん▼有限公司 無封止剤気密フィルター装置
KR20200083275A (ko) * 2018-12-28 2020-07-08 엘에스전선 주식회사 케이블 시스용 수지 조성물 및 이를 포함하는 전선

Also Published As

Publication number Publication date
JP3415050B2 (ja) 2003-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3282113B2 (ja) エアフィルター、エアフィルターの製造方法、処理剤、および濾材の製造方法
JP3415050B2 (ja) エアフィルタの製造方法、ファンフィルタユニットの製造方法、クリーンルーム、局所設備
US6613835B1 (en) Wet sealing materials and building components useful for clean rooms and local facilities
JP3866039B2 (ja) エアフィルタ用濾材の製造方法、エアフィルタ用濾材
US6337365B1 (en) Electronic/electric components used in clean room and substrate treatment apparatus
JPH0929020A (ja) エアフィルターの使用方法および製造方法
JP3476046B2 (ja) 乾式シール材、その製造方法、クリーンルーム、および局所設備
JP3553538B2 (ja) 局所設備
JP4953283B2 (ja) 分子状汚染物質の解析方法
JP3531742B2 (ja) エアフィルター
JP3516939B2 (ja) クリーンルーム
JP3270445B2 (ja) クリーンルーム
JP3288579B2 (ja) 建築部材、その製造方法、およびクリーンルーム
KR100240264B1 (ko) 에어필터,에어필터의 제조방법,국소설비,크린룸,및 여과재의 제조방법
KR100250936B1 (ko) 에어필터를구비한크린룸및국소설비
JP4140922B2 (ja) エアフィルタ用濾材、エアフィルタ、クリーンルーム、局所クリーン設備
JP3270446B2 (ja) クリーンブースまたは半導体製造装置
Zuo et al. VOC outgassing from baked and unbaked ventilation filters
JP2004084971A (ja) フィルタとこれを用いたクリーンルーム
JP2002153715A (ja) フィルタとこれを用いたクリーンルーム
KR100255177B1 (ko) 건축부재,이들의제조방법및이들을이용한크린룸
Sakata et al. Ceramic chemical filter for removal of organic contaminants
Inoue et al. Time variations of organic compound concentrations in a newly constructed cleanroom
Bügler et al. Organic contamination on wafer surfaces: measurement techniques and deposition kinetics

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090404

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090404

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100404

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees