JP3415050B2 - エアフィルタの製造方法、ファンフィルタユニットの製造方法、クリーンルーム、局所設備 - Google Patents
エアフィルタの製造方法、ファンフィルタユニットの製造方法、クリーンルーム、局所設備Info
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Description
薬品、バイオテクノロジーなどの産業で使用するクリー
ンルームに用いられるエアフィルタの製造方法、並び
に、ファンフィルタユニットの製造方法、さらに、クリ
ーンルームおよび局所設備に関するものである。
ームの空気には、塵埃ばかりでなくガス状の有機物も問
題にされるようになった(藤井;ガス状汚染物とその除
去対策の現状、空気清浄、Vo1.32、N0.3,
P.43,(1994))。現在のクリーンルームに
は、一般的には、繊維を濾材に使用したエアフィルタが
使用されている。ガラス繊維を濾材に使用したエアフィ
ルタ、例えばULPA(Ultra Low Pene
tration Airの略)フィルタや、HEPA
(High Efficiency Particle
Airの略)フィルタは、微粒子を除去できる点で優
れたフィルタである。例えば、ULPAフィルタでは
0.1μm以上の微粒子からなる塵埃が除去可能であ
る。
が存在し、この有機物がシリコンウエハに吸着すると、
製造された半導体デバイスを劣化することが知られてい
る。その原因は、ゲート酸化膜の信頼性の低下によるも
のとされている(島崎ほか、応用物理学会予稿集p.6
86(1992春季))。本発明者らが行った研究によ
れば、従来のエアフィルタからは、有機物として環状シ
ロキサン類、有機カルボン酸エステル類、有機リン酸エ
ステル類、炭化水素類、フェノール類等が発生する(小
林ほか;第42回応用物理学関係連合講演会予稿集 N
o.1,p.356(1995))。本発明者らは、こ
れらの有機物がエアフィルタの濾材に含まれるバインダ
ーや、この濾材とフレームとを接着するシール材から発
生することも明らかにした。
ルタから発生する有機物を減少させるためには、エアフ
ィルタを加熱ガスにより処理する方法が有効であること
を見い出して特許出願を行っている(特開平9−290
20号公報参照)。さらに、より有機物発生量の少ない
バインダー、シール材、ガスケットを使用したエアフィ
ルタの特許出願も行っている(国際公開WO97/04
851参照)。
ねた結果、ガス状有機物を発生しない材料で製造された
エアフィルタ構成材料を用いてエアフィルタの組立を行
っても、クリーンルームに取り付けたエアフィルタの濾
材からガス状有機物が発生することが分かった。すなわ
ち、従来は全く意識されていなかったが、エアフィルタ
の組立作業を行う環境や、「JIS B9927」に記
載されたエアフィルタの性能試験で使用するエアロゾル
を構成する微粒子および空気、製品となったエアフィル
タを包装・梱包する包装・梱包材料、さらには、エアフ
ィルタに空気を送る送風機等も、有機物の発生源である
ことが明らかとなった。
材にガス状有機物が吸着されたエアフィルタをそのまま
クリーンルームに設置すると、少なくとも設置後6カ月
はクリーンルーム内にガス状有機物が放散されて、その
空気を汚染することも分かった。従来の半導体製造用の
クリーンルームは、クリーンルームの建設が完了してエ
アフィルタを稼働させ、半導体製造装置を搬入してから
半年以上放置した後に、正規の稼働を行っていた。そし
て、この放置期間に、エアフィルタの濾材に吸着してい
たガス状有機物が次第に放散されるため、正規の稼働後
のクリーンルーム内にガス状有機物の残留は少なく、半
導体デバイスの生産歩留まりへの影響は小さかった。
を搬入後、直ちに正規の運転を行う「垂直立ち上げ」が
行われるようになったため、エアフィルタの稼働直後か
ら、クリーンルーム内にガス状有機物が放散されないよ
うにする必要がある。本発明は、このような点に着目し
てなされたものであり、エアフィルタの稼働直後からク
リーンルーム内にガス状有機物が放散されないようにす
ることを課題とする。
に、本発明は、ガス状有機物を発生しない材料を用いて
作製されたエアフィルタ構成材料を用い、ガス状有機物
が存在しない空間でエアフィルタの組立を行い、このエ
アフィルタの性能試験を、ガス状有機物を含まない空気
中にガス状有機物を発生しない微粒子を分散させて得ら
れたエアロゾルを用いて、ガス状有機物が存在しない空
間で行った後に、このエアフィルタを、ガス状有機物を
発生しない梱包材料を用い、ガス状有機物が存在しない
空間で梱包することを特徴とするエアフィルタの製造方
法を提供するものである。
(バインダ、撥水剤、必要に応じて添加される可塑剤お
よび酸化防止剤)で処理して不織布状に形成された濾材
と、この濾材を入れるフレームと、このフレームと濾材
との間を密封するシール材であり、先ずこれらをガス状
有機物を発生しない材料を用いて作製する。ここで、
「ガス状有機物を発生しない材料」とは、材料から採取
した試料を下記の方法で分析した場合に、ガス状有機物
の発生量が試料1g当たりn−ヘキサデカン換算で50
μg未満である材料を意味する。
&T(パージ&トラップ)−GC/MS(ガスクロマト
グラフ/マススペクトル)法」または「ダイナミックヘ
ッドスペース法」と呼ばれる方法を採用し、以下の条件
で行う。先ず、試料数mgを切り取って試験管に入れ、
この試験管内にヘリウムガスを流しながら130℃で1
0分間加熱し、揮発成分を−130℃に冷却されたトラ
ップ管で捕集する。次に、このトラップ管内の成分を、
ヘリウム気流下で1分間で300℃まで急速加熱するこ
とによりガス状とし、GC/MS装置に導入して分析す
る。
HP−5890Aであり、MS装置は同社のHP−59
70Bである。GC装置のカラムは同社のHP−ウルト
ラ2(OV−5系)であり、内径0.2mm、長さ25
mm、膜厚0.33μmである。GC装置の測定時の温
度条件は以下の通りである。初期温度40℃→速度10
℃/分で昇温→最終温度300℃(15分間保持)ま
た、GC装置のキャリアーガスはヘリウムであり、注入
方式はスプリット法であって、スプリット比は1/20
0とする。MS装置のイオン化法は電子衝撃法であり、
検出範囲はm/zで25〜1000とする。
デカンを標準物質として検量線を作成し、全成分をn−
ヘキサデカン換算の濃度として表示する。そして、各成
分の濃度のn−ヘキサデカン換算値を合計した値を、切
り取った試料から発生した有機物の量として算出する。
なお、得られた質量スペクトルには、含有する有機物に
応じたピークが表示されるため、ピーク位置から有機物
の種類を同定することができる。
物を温度130℃で揮発させているが、通常のクリーン
ルーム内の温度は例えば23℃である。したがって、こ
の方法による分析の結果、有機物の発生量が50μg/
g未満の材料であれば、温度と蒸気圧との関係から、温
度23℃のクリーンルーム内では有機物の発生量が0.
1μg/g以下となる。すなわち、上記分析方法で有機
物の発生量が50μg/g未満の材料は、実質的にクリ
ーンルーム内を汚染することがないため、このような材
料を「ガス状有機物を発生しない材料」と定義する。
料を選択する際には、上記分析方法で測定した有機物の
発生量が50μg/g未満となるような材料を選択す
る。そのために、濾材の処理剤としては、有機物で構成
されるバインダ、撥水剤、必要に応じて添加される可塑
剤および酸化防止剤のいずれについても蒸気圧の低いも
のを使用し、上記分析方法での有機物の発生量が濾材1
g当たり50μg未満となるようにする。
は、フッ素樹脂や脂肪族炭化水素等を主成分とする非シ
リコーン系撥水剤を用い、フッ素樹脂以外を主成分とす
る場合には、炭素数20以上の脂肪族炭化水素および炭
素数18以上の高級アルコールのうちの少なくともいず
れか一つを用いる。処理剤に必要に応じて含有させる可
塑剤としては、その主成分を分子量440以上のカルボ
ン酸エステル、ポリエステル、エポキシ系化合物のうち
の少なくともいずれか一つとする。処理剤に必要に応じ
て含有させる酸化防止剤としては、その主成分を分子量
300以上のフェノール系化合物とする。
加剤の「80%以上を占める成分」という意味であっ
て、主成分として挙げられていない各添加剤を20%未
満の割合で含有しているものを、各添加剤として使用し
てもよい。このような添加剤であってもガス状有機物を
実質的に発生しないか、発生しても極微量であって特に
問題はない。
0〜40%に管理され、エアフィルタを通過する空気の
流速が0.3〜0.4m/s程度である通常のクリーン
ルーム内の空気中に、ガス状物として存在しない。炭素
数20以上の脂肪族炭化水素および炭素数18以上の高
級アルコールの具体例としては、マイクロクリスタリン
ワックス、天然パラフィン、合成パラフィン、ポリオレ
フィンワックス、炭素数18,20,24の分岐アルコ
ール、およびオレイルアルコール等が挙げられる。
ポリエステル、エポキシ系化合物としては、下記の
(a)で示す物質が挙げられる。 (a)フタル酸ジイソデシル(分子量447)、フタル
酸ジラウリル(分子量501)、フタル酸ジミリスチリ
ル(別名:フタル酸ジトリデシル,分子量530)、ト
リメリット酸トリス−2−エチルヘキシル(分子量54
7)、トリメリット酸トリオクチル(分子量547)、
トリメリット酸トリノニル(分子量570)、トリメリ
ット酸トリデシル(分子量612)、アジピン酸または
アゼライン酸またはセバチン酸またはフタル酸とグリコ
ールまたはグリセリンとの重縮合により得られるポリエ
ステル(分子量2000〜8000)、エポキシ脂肪酸
エステル(分子量440〜500)、エポキシ化油(分
子量約1000)等。
しては、下記の(b)で示す物質が挙げられる。 (b)ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(分子量52
0.9)、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−
6−t−ブチルフェノール)(分子量340.5)、
2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)(分子量368.54)、4,4’−
チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)
(分子量358.5)、4,4’−ブチリデン−ビス−
(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)(分子量3
82.6)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン(分子量
544.8)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−
トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン(分子量775.2)、テトラキス
〔メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(分子
量1177.7)、ビス−〔3,3’−ビス−(4’−
ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックア
シド〕グリコールエステル(分子量1177.7)、ト
コフェノール(分子量794.4)。
ラス、非ガラス系の繊維からなるもの、例えば、石英、
シリカファイバー、ポリエステル繊維、フッ素繊維(ポ
リテトラフルオロエチレン:PTFE)を用いる。シー
ル材としては、含有させる可塑剤の主成分を、分子量4
00以上のカルボン酸エステル(前記(a)で挙げた物
質に加えて、フタル酸ジイソノニル(分子量418)、
フタル酸オクチルデシル(分子量419)も含まれ
る。)、ポリエステル、エポキシ系化合物のうちの少な
くともいずれか一つとする。含有させる酸化防止剤の主
成分を分子量300以上のフェノール系化合物とする。
含有させる滑剤の主成分を、炭素数20以上の脂肪族炭
化水素および炭素数18以上の高級アルコールのうちの
少なくともいずれか一つとする。
ウム等の金属製品を用いる。本発明においては、このよ
うなガス状有機物を発生しない材料を用いて作製された
エアフィルタ構成材料を用い、ガス状有機物が存在しな
い空間でエアフィルタの組立を行う。ここで、「ガス状
有機物が存在しない空間」とは、例えば、「所定の濾材
からなるシートを所定時間(想定される作業時間)放置
した際に、このシートに吸着される有機物の量が、下記
の分析方法で測定した場合にシート1g当たりn−ヘキ
サデカン換算で10μg以下となる空間」を意味する。
度に保持して、このシートに吸着されたガス状有機物を
強制的に放出させる加速試験を行う。この加速試験でシ
ートから放出された有機物量は、室温でシートに吸着さ
れるガス状有機物量よりも極端に大きな値となる。その
ため、上記の分析方法「P&T−GC/MS法」で測定
された有機物量が例えば「シート1g当たりn−ヘキサ
デカン換算で10μg以下」であれば、このシートが放
置された空間には実質的にガス状有機物が存在しないと
判断できる。
フィルタに使用されているようなガラス繊維からなる濾
材を用い、例えばA4の大きさのものを天井から吊るし
たり、台の上に置いたりすることにより空間内に配置す
る。所定時間測定空間内に放置した前記シートを数10
mg切り取って、P&T−GC/MS装置に取り付けら
れた試験管に入れ、この試験管内にヘリウムガスを流し
ながら130℃で10分間加熱し、揮発成分を−130
℃に冷却されたトラップ管で捕集する。次に、このトラ
ップ管内の成分を、ヘリウム気流下で1分間で300℃
まで急速加熱することによりガス状とし、GC/MS装
置に導入して分析する。GC装置の機種、カラムの種
類、測定時の温度設定、および分析された成分の定量方
法は、前記と同じである。
清浄な雰囲気に保存したシートをリファレンスシートと
して用意し、このリファレンスシートについても同様の
分析を行う。後述の実施形態では、前記測定空間に放置
したシートの分析値からこのリファレンスシートの分析
値を差し引いた値を、シートに吸着されたガス状有機物
量としている。
間」は、例えば以下のようにして得られる。先ず、空間
を形成する建物の内装材(壁や床に塗布する塗料、壁
紙、床面に貼りつける長尺床シート、乾式シール材、湿
式シール材等)として、ガス状有機物が発生しない材料
を使用する。また、この空間に取り入れる空気が有機物
で汚染されている場合には、空間内への空気導入口に、
有機物を除去可能なフィルタ(活性炭フィルタ等)を設
置して、このフィルタで有機物が除去された空気のみが
空間内に導入されるようにする。
してポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、ポリウレタン
ウレア樹脂を使用する。硬化剤としてはポリオールやア
ミン化合物を用い、主剤のイソシアネートに対して硬化
剤を混練したものを塗布することによって施工を行う。
壁紙や床面に貼りつける長尺床シートとしては、ポリ塩
化ビニル樹脂からなり、含有する可塑剤の主成分が、分
子量400以上のカルボン酸エステル、ポリエステル、
エポキシ系化合物のうちの少なくともいずれか一つであ
って、含有する酸化防止剤の主成分が分子量300以上
のフェノール系化合物であって、含有する帯電防止材の
主成分が、アルキルアミンエチレンオキサイド付加体お
よびアルキルアミドエチレンオキサイド付加体のいずれ
か一つであって、且つ分子量が350以上であるものを
使用する。
して所定形状に成形されたもの)としては、配合剤のう
ちの滑剤の主成分が、炭素数20以上の脂肪族炭化水素
および炭素数18以上の高級アルコールのうちの少なく
ともいずれか一つであって、可塑剤の主成分が、分子量
400以上のカルボン酸エステル、ポリエステル、エポ
キシ系化合物のうちの少なくともいずれか一つであっ
て、含有する酸化防止剤の主成分が分子量300以上の
フェノール系化合物であるものを使用する。
に硬化させるもの)としては、主成分がポリウレタンプ
レポリマーであって、配合剤のうちの滑剤の主成分が、
炭素数20以上の脂肪族炭化水素および炭素数18以上
の高級アルコールのうちの少なくともいずれか一つであ
って、可塑剤の主成分が、分子量400以上のカルボン
酸エステル、ポリエステル、エポキシ系化合物のうちの
少なくともいずれか一つであって、含有する酸化防止剤
の主成分が分子量300以上のフェノール系化合物であ
るものを使用する。
加剤の「80%以上を占める成分」という意味であっ
て、主成分として挙げられていない各添加剤を20%未
満の割合で含有しているものを、各添加剤として使用し
てもよい。このような添加剤であってもガス状有機物を
実質的に発生しないか、発生しても極微量であって特に
問題はない。
機物吸着用のケミカルフィルタを用いて、区分された部
分に供給する空気を浄化することにより、「ガス状有機
物の存在しない空間」を得ることもできる。本発明にお
いては、このようなガス状有機物の存在しない空間でエ
アフィルタの組立を行う。
折り畳む工程、折り畳まれた濾材をフレームに入れて、
フレームと濾材との間をシール材で密封する工程があ
り、これらの全ての作業を上記のガス状有機物の存在し
ない空間で行うことにより、ガス状有機物が吸着されて
いないエアフィルタが得られる。本発明のエアフィルタ
の製造方法では、ガス状有機物を発生しない梱包材料を
用い、ガス状有機物が存在しない空間でエアフィルタの
梱包を行う。
は、ポリエチレン製品、ポリプロピレン製品、ポリ塩化
ビニル製品であって、必要に応じて添加する可塑剤の主
成分が、分子量400以上のカルボン酸エステル、ポリ
エステル、エポキシ系化合物のうちの少なくともいずれ
か一つであって、必要に応じて添加する酸化防止剤の主
成分が分子量300以上のフェノール系化合物であるも
のが挙げられる。また、ポリメチルペンテン−1のよう
に、可塑剤や酸化防止剤等の添加剤を含有させる必要の
ない樹脂をシート状に形成したものを、梱包材料として
使用することもできる。
加剤の「80%以上を占める成分」という意味であっ
て、主成分として挙げられていない各添加剤を20%未
満の割合で含有しているものを、各添加剤として使用し
てもよい。このような添加剤であってもガス状有機物を
実質的に発生しないか、発生しても極微量であって特に
問題はない。
を発生しない梱包材料を用い、上述のようなガス状有機
物が存在しない空間でエアフィルタの梱包を行うことに
より、梱包作業中および梱包状態にある間にエアフィル
タにガス状有機物が吸着することを防止できる。
ス状有機物を発生しない微粒子を、ガス状有機物を含ま
ない空気中に分散させて得られたエアロゾルを用いて、
ガス状有機物が存在しない空間でエアフィルタの性能試
験を、例えば「JIS B9927」に記載された方法
で行う。ここで、ガス状有機物を発生しない微粒子とし
ては、気相で生成したシリカ粒子およびポリスチレンラ
テックスが挙げられる。また、前述の(A)に示した物
質、すなわち、分子量が440以上のカルボン酸エステ
ル、ポリエステル、エポキシ系化合物等を微粒子化した
ものも挙げられる。これらの有機物の微粒子化は「JI
S Z8901」に記載された方法で行うことができ
る。
させたエアロゾルは、一般的なシリカゾル(特定の比率
のSiO2 /Na2 Oのゾルを乾燥して得られるシリカ
粒子であって、表面にナトリウム化合物が付着している
可能性がある。)と異なり、ナトリウムを含まない。ま
た、従来よりエアフィルタの試験に使用されているフタ
ル酸ジオクチル、セバチン酸ジオクチル、パラフィンオ
イルとは異なり、ガス状有機物を含まない。
チレンが水に分散しているものであり、スチレンを水に
分散させた状態で重合開始剤を添加して重合させること
により得られる。ポリスチレン粒子は粒子径が種々の範
囲であるものが市販されている。ポリスチレンの粒子径
が種々の範囲であるポリスチレンラテックスも市販され
ている。試験対象とするエアフィルタの種類に応じて、
ポリスチレンの粒子径が適切となるポリスチレンラテッ
クスを選択する。例えばULPAフィルタの場合には、
粒子径が0.1μm程度であるポリスチレンを含有する
ポリスチレンラテックスを使用する。
生しない微粒子を、ガス状有機物を含まない空気中に分
散させて得られたエアロゾルを用いてエアフィルタの性
能試験を行う。このようなエアロゾルを作製する場合に
は、微粒子を分散させる空気として、例えば、活性炭、
シリカゲル、アルミナ等の吸着剤からなるケミカルフィ
ルタを通過させることにより、有機物が除去された空気
を用いる。あるいは、ケミカルフィルタとして、前記吸
着剤にそれぞれ酸性物質、アルカリ性物質が担持された
ものを用い、このケミカルフィルタにより金属イオンや
陰イオンが除去された空気を用いる。また、前述のガス
状有機物が存在しない空間の空気を用いてもよい。
ゾルにガス状有機物やナトリウム等の汚染物質が含有さ
れていると、これらの汚染物質が性能試験中にエアフィ
ルタの濾材に吸着する。この吸着された汚染物質は、こ
のエアフィルタを性能試験後にクリーンルームに取り付
けた後、送風機から導入された空気がエアフィルタ内を
通過する際に、濾材から離脱してクリーンルーム内の空
気を汚染することになる。
微粒子を、ガス状有機物を含まない空気中に分散させて
得られたエアロゾルを用いて、ガス状有機物が存在しな
い空間でエアフィルタの性能試験を行うことにより、エ
アフィルタの性能試験の際に、エアフィルタにガス状有
機物やナトリウムが吸着されない。その結果、クリーン
ルーム内に、この方法で性能試験されたエアフィルタを
取り付ければ、このクリーンルーム内の空気は、性能試
験に起因して汚染されることがない。
エアフィルタの性能試験としては、走査漏れ試験および
粉塵捕集率測定がある。走査漏れ試験とは、エアフィル
タの上流側でエアロゾルを発生させ、エアフィルタの下
流側に透過する粒子数(漏れ量)を、パーティクルカウ
ンタをフィルタ面に沿って所定の速度およびピッチで順
次移動させながら測定する試験である。
材料を用いて作製されたファンフィルタユニット構成材
料を用い、ガス状有機物が存在しない空間でファンフィ
ルタユニットの組立を行い、このファンフィルタユニッ
トを、ガス状有機物を発生しない梱包材料を用い、ガス
状有機物が存在しない空間で梱包することを特徴とする
ファンフィルタユニットの製造方法を提供する。ファン
フィルタユニット構成材料としては、エアフイルタ、送
風機を構成するモータ、回転翼、および電源用電線が挙
げられ、先ず、これらをガス状有機物を発生しない材料
を用いて作製する。
のように、ガス状有機物を発生しない材料を用いて作製
されたエアフィルタ構成材料を用い、ガス状有機物が存
在しない空間で組立を行い、このエアフィルタの性能試
験を、ガス状有機物を含まない空気中にガス状有機物を
発生しない微粒子を分散させて得られたエアロゾルを用
いて、ガス状有機物が存在しない空間で行ったエアフィ
ルタを用いる。従来の回転翼は、鋼板を所定の形に加工
した後に、常温で塗装を行うことにより製造されている
が、常温での塗装に代えて焼き付け塗装を行う。また
は、アルミニウムやステンレススチールで所定の形に加
工して、塗装は行わない。
塩化ビニルまたはポリエチレンが使用されるが、これら
の樹脂に必要に応じて添加する可塑剤の主成分を、分子
量400以上のカルボン酸エステル、ポリエステル、エ
ポキシ系化合物のうちの少なくともいずれか一つとす
る。また、これらの樹脂に酸化防止剤を添加する場合に
は、分子量が300以上のフェノール系化合物を使用す
る。
物を発生しない材料を用いて作製されたファンフィルタ
ユニット構成材料を用い、上述のようなガス状有機物が
存在しない空間でファンフィルタユニットの組立を行う
ことにより、ガス状有機物が吸着されていないファンフ
ィルタユニットが得られる。本発明のファンフィルタユ
ニットの製造方法では、ガス状有機物を発生しない梱包
材料を用い、ガス状有機物が存在しない空間でファンフ
ィルタユニットの梱包を行う。
は、ポリエチレン製品、ポリプロピレン製品、および塩
化ビニル製品であって、必要に応じて添加する可塑剤の
主成分が、分子量400以上のカルボン酸エステル、ポ
リエステル、エポキシ系化合物のうちの少なくともいず
れか一つであって、必要に応じて添加する酸化防止剤の
主成分が分子量300以上のフェノール系化合物である
ものが挙げられる。
を発生しない梱包材料を用い、上述のようなガス状有機
物が存在しない空間でファンフィルタユニットの梱包を
行うことにより、梱包作業中および梱包状態にある間に
ファンフィルタユニットにガス状有機物が吸着すること
を防止できる。本発明はまた、本発明のエアフィルタの
製造方法で製造されて搬入されたエアフィルタが設置さ
れていることを特徴とするクリーンルームおよび局所設
備を提供する。
ニットの製造方法で製造されて搬入されたファンフィル
タユニットが設置されていることを特徴とするクリーン
ルームおよび局所設備を提供する。
的にクリーン度を高くしたい場所に設置されるクリーン
ブース、ウエハ搬送用空間(クリーントンネル)、ウエ
ハを保管するウエハストッカー、所定のクリーン度を要
求される生産設備(例えば半導体製造装置)等のことを
意味する。
を、具体的な実施例および比較例を用いて説明する。 [エアフィルタの組立方法の実施例]先ず、エアフィル
タの組立空間として、下記の壁紙、床面シート、および
湿式シール材で内装を行い、下記の乾式シール材を用い
て、室内への空気導入口に有機物除去フィルタ(活性炭
フィルタ)を設置した部屋Aを用意した。したがって、
この部屋A内には、フィルタにより有機物が除去された
空気のみが導入されるようになっている。
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート 帯電防止材:グリセリン脂肪酸エステル(分子量450
以上) 床面シート 主成分:ポリ塩化ビニル樹脂 可塑剤:セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル 酸化防止剤:テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’
−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕メタン 帯電防止材:グリセリン脂肪酸エステル(分子量450
以上) 湿式シール材 主成分:ポリウレタンプレポリマー 滑剤:添加せず 可塑剤:セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル 酸化防止剤:2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール) 帯電防止材:添加せず 乾式シール材 原料ゴム:エチレンプロピレン共重合ゴム 滑剤:炭素数24〜30の脂肪族炭化水素 可塑剤:添加せず 酸化防止剤:2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール) 帯電防止材:酸化亜鉛 次に、硼珪酸ガラスからなる繊維を用い、この繊維を、
主成分(バインダ)がアクリルエマルジョンであり、可
塑剤としてフタル酸ジラウリルを、酸化防止剤として
2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)を含む処理剤で処理することにより、
濾材を作製した。この濾材の作製作業は、上記と同じ環
境であって、さらに粉塵除去用のエアフィルタ(ガス状
有機物が発生しないもの)が設置された部屋で行った。
ート基を有するポリウレタンプレポリマーであって、空
気中の水分で硬化するタイプのものを用い、可塑剤とし
てフタル酸ジトリデシルを含み、酸化防止剤として2,
2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)を含み、滑剤を含まないものを用意した。
た。次に、前記濾材を100mm×100mmの大きさ
に切り出したシートをこの部屋Aの天井から吊り下げて
放置し、24時間経過後に、このシートに吸着したガス
状有機物の量を前述の分析方法により測定したところ、
シート1g当たりn−ヘキサデカン換算で2μg以下で
あった。
タ構成材料を搬入し、この部屋A内でエアフィルタの組
立作業を行った。このようにして組み立てられたエアフ
ィルタAを加熱炉に入れて、高純度空気の気流下で10
0℃に加熱し、エアフィルタから高純度空気に同伴され
て発生した有機物を、活性炭カラムにて吸着捕集した。
このようにして捕集したガス状有機物を二硫化炭素に溶
出させた後、この溶液をガスクロマトグラフ法で分析し
た。得られたガスクロマトグラムから、含有する全有機
物のn−デカン換算濃度を算出した。その結果、エアフ
ィルタAから発生するガス状有機物はn−デカン換算値
で23mgであった。 [エアフィルタの組立方法の比較例]従来のエアフィル
タの組立空間に相当する部屋Bで、前記と同様のエアフ
ィルタ構成部材を用いてエアフィルタの組立を行った。
この部屋Bの内装部材は以下の構成であった。また、こ
の部屋Bには、空気導入経路に有機物除去フィルタは設
置されていない。
(分子量220.4) 帯電防止材:グリセリン脂肪酸エステル(分子量25
0) 床面シート 主成分:ポリ塩化ビニル樹脂 可塑剤:フタル酸ジブチル(分子量278)とフタル酸
ジオクチルとの混合物 酸化防止剤:2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール 帯電防止材:グリセリン脂肪酸エステル(分子量25
0) 湿式シール材 主成分:低分子量カットシリコーン樹脂 滑剤:添加せず 可塑剤:フタル酸ジオクチル 酸化防止剤:添加せず 帯電防止材:添加せず 乾式シール材 原料ゴム:エチレンプロピレン共重合ゴム 滑剤:流動パラフィン 可塑剤:添加せず 酸化防止剤:2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール 帯電防止材:酸化亜鉛 この部屋Bに、前記濾材を100mm×100mmの大
きさに切り出したシートをこの部屋の天井から吊り下げ
て放置し、24時間経過後に、このシートに吸着したガ
ス状有機物の量を前述の分析方法により測定したとこ
ろ、シート1g当たりn−ヘキサデカン換算で20μg
であり、フタル酸ジオクチルやBHTが分析された。
タ構成材料を搬入し、この部屋内でエアフィルタの組立
作業を行った。このようにして組み立てられたエアフィ
ルタBを加熱炉に入れて、高純度空気の気流下で100
℃に加熱し、エアフィルタから高純度空気に同伴されて
発生した有機物を、活性炭カラムにて吸着捕集した。こ
のようにして捕集したガス状有機物を二硫化炭素に溶出
させた後、この溶液をガスクロマトグラフ法で分析し
た。得られたガスクロマトグラムから、含有する全有機
物のn−デカン換算濃度を算出した。その結果、エアフ
ィルタBから発生したガス状有機物はn−デカン換算値
で160mgであった。 [エアフィルタ性能試験方法の実施例]日本アエロジル
(株)の「アエロジル200」を純水中に分散させてシ
リカ粒子の分散液を調製した。この「アエロジル20
0」は、四塩化珪素を気相で燃焼させることにより熱分
解して得られた無水シリカであり、珪酸ナトリウムを出
発原料としたものではないため、ナトリウム化合物を含
んでいない。この分散液をラスキンノズル型発生器に入
れて、前述の組立を行った部屋A内に置き、この発生器
からシリカエアロゾルを発生させた。
ィルタAについて、「JIS B9927(199
4)」に従って粉塵捕集率の測定と走査漏れ試験を行っ
た。その結果、捕集率は99.9995%以上であっ
た。また、走査漏れ試験の結果、漏れ率は、「JIS
B9927」に定められた最も低い許容漏れ率である
0.001%よりも低かった。
熱炉に入れ、前記と同様にして、エアフィルタAから発
生するガス状有機物を分析したところ、n−デカン換算
値で20mgであった。 [エアフィルタ性能試験方法の比較例]シリカ粒子の分
散液に代えてフタル酸ジオクチルを用いたこと以外は前
記実施例と同様にして発生されたエアロゾルを用いて、
部屋Aで組み立てられたエアフィルタAについて、部屋
A内で粉塵捕集率の測定と走査漏れ試験を行った。その
結果、捕集率は99.9995%以上であった。また、
走査漏れ試験の結果、漏れ率は、「JIS B992
7」に定められた最も低い許容漏れ率である0.001
%よりも低かった。
加熱炉に入れ、前記と同様にして、このエアフィルタA
から発生するガス状有機物を分析したところ、n−デカ
ン換算値で120mgであった。 [ファンフィルタユニットの組立方法の実施例]先ず、
ファンフィルタユニット構成材料として、以下のもの
(ガス状有機物を発生しない材料を用いて作製されたも
の)を用意した。
エポキシ化大豆油(分子量400以上) 酸化防止剤:ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート 帯電防止材:添加せず 次に、前述の部屋Aの中に上記各ファンフィルタユニッ
ト構成材料を搬入し、この部屋内でファンフィルタユニ
ットの組立作業を行った。このようにして組み立てられ
たファンフィルタユニットCを加熱炉に入れて、高純度
空気の気流下で100℃に加熱し、ファンフィルタユニ
ットCから高純度空気に同伴されて発生した有機物を、
活性炭カラムにて吸着捕集した。このようにして捕集し
たガス状有機物を二硫化炭素に溶出させた後、この溶液
をガスクロマトグラフ法で分析した。得られたガスクロ
マトグラムから、含有する全有機物のn−デカン換算濃
度を算出した。その結果、ファンフィルタユニットCか
ら発生したガス状有機物はn−デカン換算値で63mg
であった。 [ファンフィルタユニットの組立方法の比較例]前記と
同様のファンフィルタユニット構成部材を用いて、前述
の部屋B内でファンフィルタユニットの組立を行った。
このようにして組み立てられたファンフィルタユニット
Dについて、上記と同様にして、含有する全有機物のn
−デカン換算濃度を算出した。その結果、ファンフィル
タユニットDから発生したガス状有機物はn−デカン換
算値で223mgであった。 [エアフィルタの梱包方法の実施例]先ず、以下のよう
にして、エアフィルタの梱包用シートを作製した。すな
わち、低密度ポリエチレン100重量部に対して、ステ
アリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネートを酸化防止剤として2重量
部配合してTダイ押出機に入れ、210℃に加熱して厚
さ40μmのシートに押出成形した。
前述の部屋A内で前述のエアフィルタAを梱包し、この
部屋A内に一週間放置した。その後、この梱包を解いて
シート内からエアフィルタAを取り出し、上記と同様に
して、含有する全有機物のn−デカン換算濃度を算出し
た。その結果、エアフィルタAから発生したガス状有機
物はn−デカン換算値で40mgであった。 [エアフィルタの梱包方法の比較例]市販の梱包用ポリ
エチレンシート(サーモ包装(株)製)を用い、前述の
部屋A内で前述のエアフィルタAを梱包し、部屋A内に
一週間放置した。その後、この梱包を解いてシート内か
らエアフィルタAを取り出し、上記と同様にして、含有
する全有機物のn−デカン換算濃度を算出した。その結
果、エアフィルタAから発生したガス状有機物はn−デ
カン換算値で200mgであった。
ガス状有機物を前述のP&G−GC/MS法で分析した
ところ、このポリエチレンシートには、フタル酸ジブチ
ル(DBP)や2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル(BHT)などが多く含まれることが分かった。 [ファンフィルタユニットの梱包方法の実施例および比
較例]ファンフィルタユニットCについても、前記と同
様に部屋Aおよび部屋Bでそれぞれ梱包を行った結果、
エアフィルタの梱包方法の場合と同様に、部屋Aで行っ
た方が部屋Bで行った場合よりもファンフィルタユニッ
トCから発生したガス状有機物の値が著しく小さかっ
た。 [クリーンルームへの設置による性能確認の実施例およ
び比較例]実施例として、ファンフィルタユニットAを
下記の乾式シール材を用いて天井に取付け、金属材料か
らなり表面が焼付け塗装されたパーティションを、下記
の湿式シール材を用いて組み立てて壁材とし、床材とし
てはフリーアクセスフロアの表面材をステンレス製とし
たクリーンルームを構築した。これらの壁材および床材
からのガス状有機物発生量は前述の分析方法(P&G−
GC/MS法)で1.0μg/g以下であった。
−6−t−ブチルフェノール) 帯電防止材:酸化亜鉛 湿式シール材 主成分:ポリウレタンプレポリマー 滑剤:添加せず 可塑剤:セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル 酸化防止剤:2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール) 帯電防止材:添加せず また、外気処理用に大気採取口に取り付けるプレフィル
タ、中性能フィルタ、およびHEPAフィルタについて
も、組立・梱包に関して全てエアフィルタAと同じにし
て行ったものを使用した。また、活性炭フィルタを外気
処理用HEPAフィルタの直下に設けて、外気処理用の
各フィルタから発生するガス状有機物がファンフィルタ
ユニットAに吸着されないようにした。
アクセスフロアから床下チャンバに導入され、レターン
チャンバを通ってファンフィルタユニットに戻って、循
環するようになっている。このようなクリーンルーム
を、ファンフィルタユニットの出口空気流速:0.4m
/s、室温:23℃、相対湿度:40%の条件で稼働さ
せた。稼働開始から1週間経過した後、このクリーンル
ーム内に、フッ酸により洗浄された直径6インチのシリ
コンウエハーを置いて6時間放置し、このウエハーに吸
着した有機物の量と種類をSWA装置を用いて分析し
た。 <SWA装置による分析>SWA装置とは、ジーエルサ
イエンス(株)製のシリコンウエハーアナライザー(商
品名)であり、下記のトラップ装置、TCT(Ther
mal Desorption Cold Trap
Injector)装置、GC/MS装置で構成されて
いる。トラップ装置は、ウエハーの表面に吸着している
物質を脱着し、脱着された成分を捕集するものであり、
TCT装置は、このトラップ装置で捕集された成分をヘ
リウム気流中で300℃に加熱した後に、液体窒素で−
130℃に冷却されたキャピラリー管に導入して冷却捕
集するものであり、このTCT装置で捕集された成分を
ヘリウム気流中で300℃に急速加熱したものがGC/
MS装置に導入されるようになっている。
HP−5890Aであり、MS装置は同社のHP−59
71Aである。GC装置のカラムは同社のHP−5(架
橋5%フェニルメチルシリコーン)であり、内径0.2
mm、長さ25mm、膜厚0.33μmである。GC装
置の測定時の温度条件は以下の通りである。初期温度8
0℃(10分保持)→速度7℃/分で昇温→最終温度3
00℃(10分間放置)その他の条件は、前記P&T−
GC/MS法と同様であり、これにより、ウエハー表面
に吸着している有機物の含有量と種類とが測定される。
なお、この方法によるとウエハー1枚当たり数ng(1
0-9g)のオーダーまで分析が可能である。
量は25ngであり、フタル酸エステル類、リン酸エス
テル類、シロキサン類、およびフェノール類の含有量は
検出限界以下であった。比較例として、ファンフィルタ
ユニットBを用いた以外は全て同じクリーンルーム内
で、同一条件でウエハに対する有機物吸着量を測定した
ところ、ウエハ1枚当たりの有機物吸着量は223ng
であった。そのうち、フタル酸エステル類の含有量は6
0ng、リン酸エステル類の含有量は20ng、シロキ
サン類の含有量は50ng、およびフェノール類の含有
量は30ngであった。
タユニットの構成材料および梱包材料をガス状有機物が
発生しないものとし、組立・梱包環境をガス状有機物の
存在しない空間で行い、性能試験を、四塩化珪素を気相
で燃焼させることにより熱分解して得られた無水シリカ
を用いたエアロゾルで行ったエアフィルタまたはファン
フィルタユニットを用いるとともに、床材、壁材、乾式
シール材、および湿式シール材としてガス状有機物が発
生しない材料を用いてクリーンルームを構築することに
より、クリーンルームの稼働直後から、クリーンルーム
の内部をガス状有機物が存在しない空間とすることがで
きる。
ルタの製造方法によれば、組立、梱包、性能試験の際
に、エアフィルタにガス状有機物が吸着することが防止
される。そのため、本発明の方法により製造されたエア
フィルタは、エアフィルタの稼働直後からガス状有機物
の放散量が少ないものとなる。
法によれば、組立、梱包の際に、ファンフィルタユニッ
トにガス状有機物が吸着することが防止される。そのた
め、本発明の方法により製造されたファンフィルタユニ
ットは、ファンフィルタユニットの稼働直後からガス状
有機物の放散量が少ないものとなる。本発明のクリーン
ルームおよび局所設備によれば、エアフィルタおよびフ
ァンフィルタユニットの稼働直後から、エアフィルタお
よびファンフィルタユニットからクリーンルームおよび
局所設備内にガス状有機物が放散されないようにするこ
とができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 梱包材料として、ポリエチレン製品、ポ
リプロピレン製品、ポリ塩化ビニル製品であり、且つ、
必要に応じて添加する可塑剤の主成分が、分子量400
以上のカルボン酸エステル、ポリエステル、エポキシ系
化合物のうちの少なくともいずれか一つであり、且つ、
必要に応じて添加する酸化防止剤の主成分が分子量30
0以上のフェノール系化合物であるもの、またはポリメ
チルペンテン−1をシート状に形成したものを使用し
て、ガス状有機物が存在しない空間でエアフィルタの梱
包を行い、 前記エアフィルタは、前記梱包工程の前に組立工程およ
び試験工程を経て得られたものであり、 組立工程は、繊維をバインダと撥水剤と必要に応じて添
加される可塑剤および酸化防止剤とで処理して不織布状
に形成された濾材と、この濾材を入れるフレームと、こ
のフレームと濾材との間を密封するシール材とを用いて
エアフィルタを組み立てる工程であり、 撥水剤としては、フッ素樹脂、炭素数20以上の脂肪族
炭化水素、または炭素数18以上の高級アルコールを主
成分とするものを用い、 可塑剤としては、分子量440以上のカルボン酸エステ
ル、ポリエステル、エポキシ系化合物のうちの少なくと
もいずれか一つを主成分とするものを用い、 酸化防止剤としては、分子量300以上のフェノール系
化合物を主成分とするものを用い、 繊維としては、硼珪酸ガラス繊維、低ボロンガラス繊
維、または非ガラス系の繊維を用い、 シール材としては、含有する可塑剤の主成分が、分子量
400以上のカルボン酸エステル、ポリエステル、エポ
キシ系化合物のうちの少なくともいずれか一つであり、
含有する酸化防止剤の主成分が、分子量300以上のフ
ェノール系化合物であり、含有する滑剤の主成分が、炭
素数20以上の脂肪族炭化水素および炭素数18以上の
高級アルコールのうちの少なくともいずれか一つである
ものを用い、 フレームとしては、ステンレスまたはアルミニウム製品
を用い、 組立工程を、ガス状有機物が存在しない空間で行い、 試験工程を、分子量が440以上のカルボン酸エステ
ル、ポリエステル、またはエポキシ系化合物を微粒子化
したものを、ガス状有機物を含まない空気中に分散させ
て得られたエアロゾルを用いて、ガス状有機物が存在し
ない空間で行い、 前記組立工程、試験工程、および梱包工程を行うガス状
有機物が存在しない空間は、下記の(A)〜(D)を満
たす構成の建物により形成されている ことを特徴とする
エアフィルタの製造方法。(A)建物の壁および床に塗布する塗料としては、主成
分としてポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、またポリ
ウレタンウレア樹脂を使用し、硬化剤としてポリオール
またはアミン化合物を用い、主剤のイソシアネートに対
して硬化剤を混練したものを塗布することによって施工
を行う。 (B)建物の内装材として使用する壁紙および床面に貼
りつける長尺床シートとしては、ポリ塩化ビニル樹脂か
らなり、含有する可塑剤の主成分が、分子量400以上
のカルボン酸エステル、ポリエステル、エポキシ系化合
物のうちの少なくともいずれか一つであり、含有する酸
化防止剤の主成分が分子量300以上のフェノール系化
合物であり、含有する帯電防止材の主成分が、アルキル
アミンエチレンオキサイド付加体およびアルキルアミド
エチレンオキサイド付加体のいずれか一つであって且つ
分子量が350以上であるものを使用する。 (C)建物の内装材として使用する乾式シール材(原料
ゴムと配合剤とを混合して所定形状に成形されたもの)
としては、配合剤のうちの滑剤の主成分が、炭素数20
以上の脂肪族炭化水素および炭素数18以上の高級アル
コールのうちの少なくともいずれか一つであって、可塑
剤の主成分が、分子量400以上のカルボン酸エステ
ル、ポリエステル、エポキシ系化合物のうちの少なくと
もいずれか一つであって、含有する酸化防止剤の主成分
が分子量300以上のフェノール系化合物であるものを
使用する。 (D)建物の内装材として使用する湿式シール材(部材
間の隙間に充填した後に硬化させるもの)としては、主
成分がポリウレタンプレポリマーであって、配合剤のう
ちの滑剤の主成分が、炭素数20以上の脂肪族炭化水素
および炭素数18以上の高級アルコールのうちの少なく
ともいずれか一つであって、可塑剤の主成 分が、分子量
400以上のカルボン酸エステル、ポリエステル、エポ
キシ系化合物のうちの少なくともいずれか一つであっ
て、含有する酸化防止剤の主成分が分子量300以上の
フェノール系化合物であるものを使用する。 - 【請求項2】 梱包材料として、ポリエチレン製品、ポ
リプロピレン製品、ポリ塩化ビニル製品であり、且つ、
必要に応じて添加する可塑剤の主成分が、分子量400
以上のカルボン酸エステル、ポリエステル、エポキシ系
化合物のうちの少なくともいずれか一つであり、且つ、
必要に応じて添加する酸化防止剤の主成分が分子量30
0以上のフェノール系化合物であるもの、またはポリメ
チルペンテン−1をシート状に形成したものを使用し
て、ガス状有機物が存在しない空間でファンフィルタユ
ニットの梱包を行い、 前記ファンフィルタユニットは、前記梱包工程の前に組
立工程を経て得られたものであり、 組立工程は、エアフィルタと、モータ、回転翼、および
電源用電線を備えた送風機とを用いて、ファンフィルタ
ユニットを組み立てる工程であり、 エアフィルタとしては、請求項1の方法で製造されたエ
アフィルタを用い、 回転翼としては、鋼板を所定の形に加工した後に焼き付
け塗装を行ったもの、または、アルミニウム或いはステ
ンレススチールで所定の形に加工して塗装を行わないも
のを用い、 電源用電線の絶縁被覆材料としては、ポリ塩化ビニルま
たはポリエチレン製であって、必要に応じて添加されて
いる可塑剤の主成分が、分子量400以上のカルボン酸
エステル、ポリエステル、エポキシ系化合物のうちの少
なくともいずれか一つであり、必要に応じて添加されて
いる酸化防止剤の主成分が、分子量300以上のフェノ
ール系化合物であるものを用い、 組立工程を、ガス状有機物が存在しない空間で行い、 前記組立工程および梱包工程を行うガス状有機物が存在
しない空間は、下記の(A)〜(D)を満たす構成の建
物により形成されていることを特徴とするファンフィル
タユニットの製造方法。 (A)建物の壁および床に塗布する塗料としては、主成
分としてポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、またポリ
ウレタンウレア樹脂を使用し、硬化剤としてポリ オール
またはアミン化合物を用い、主剤のイソシアネートに対
して硬化剤を混練したものを塗布することによって施工
を行う。 (B)建物の内装材として使用する壁紙および床面に貼
りつける長尺床シートとしては、ポリ塩化ビニル樹脂か
らなり、含有する可塑剤の主成分が、分子量400以上
のカルボン酸エステル、ポリエステル、エポキシ系化合
物のうちの少なくともいずれか一つであり、含有する酸
化防止剤の主成分が分子量300以上のフェノール系化
合物であり、含有する帯電防止材の主成分が、アルキル
アミンエチレンオキサイド付加体およびアルキルアミド
エチレンオキサイド付加体のいずれか一つであって且つ
分子量が350以上であるものを使用する。 (C)建物の内装材として使用する乾式シール材(原料
ゴムと配合剤とを混合して所定形状に成形されたもの)
としては、配合剤のうちの滑剤の主成分が、炭素数20
以上の脂肪族炭化水素および炭素数18以上の高級アル
コールのうちの少なくともいずれか一つであって、可塑
剤の主成分が、分子量400以上のカルボン酸エステ
ル、ポリエステル、エポキシ系化合物のうちの少なくと
もいずれか一つであって、含有する酸化防止剤の主成分
が分子量300以上のフェノール系化合物であるものを
使用する。 (D)建物の内装材として使用する湿式シール材(部材
間の隙間に充填した後に硬化させるもの)としては、主
成分がポリウレタンプレポリマーであって、配合剤のう
ちの滑剤の主成分が、炭素数20以上の脂肪族炭化水素
および炭素数18以上の高級アルコールのうちの少なく
ともいずれか一つであって、可塑剤の主成分が、分子量
400以上のカルボン酸エステル、ポリエステル、エポ
キシ系化合物のうちの少なくともいずれか一つであっ
て、含有する酸化防止剤の主成分が分子量300以上の
フェノール系化合物であるものを使用する。 - 【請求項3】 請求項1の製造方法で製造されて搬入さ
れたエアフィルタが設置されていることを特徴とするク
リーンルーム。 - 【請求項4】 請求項2の製造方法で製造されて搬入さ
れたファンフィルタユニットが設置されていることを特
徴とするクリーンルーム。 - 【請求項5】 請求項1の製造方法で製造されて搬入さ
れたエアフィルタが設置されていることを特徴とする局
所設備。 - 【請求項6】 請求項2の製造方法で製造されて搬入さ
れたファンフィルタユニットが設置されていることを特
徴とする局所設備。
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