JP3270445B2 - クリーンルーム - Google Patents

クリーンルーム

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JP3270445B2
JP3270445B2 JP2000285125A JP2000285125A JP3270445B2 JP 3270445 B2 JP3270445 B2 JP 3270445B2 JP 2000285125 A JP2000285125 A JP 2000285125A JP 2000285125 A JP2000285125 A JP 2000285125A JP 3270445 B2 JP3270445 B2 JP 3270445B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体、食品、
医薬品、バイオテクノロジー関連の工場や研究所等で使
用されているクリーンルームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体、食品、医薬品、バイ
オテクノロジー関連の工場や研究所等で使用されている
クリーンルームにおいては、空気中の浮遊粒状物質を捕
集する乾式エアフィルターを空気導入経路に設置し、こ
れを通過した空気を室内に導入している。
【0003】現在のクリーンルームで使用されているエ
アフィルターとしては、ガラス繊維を濾材に使用したU
LPA(Ultra Low Penetration
Airの略)フィルターやHEPA(High Ef
ficiency Particle Airの略)が
あり、これらのフィルターは塵埃の除去という点では優
れたフィルターであり、例えばULPAフィルターでは
0.1μmの微粒子をも除去可能である。また、エアフ
ィルターから無機物質が発生しないように、ガラス繊維
ではなくフッ素樹脂系や石英系の繊維を濾材に使用した
非ガラス系フィルターも開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近では、半導体の高
集積度化に伴い、クリーンルーム内の空気には塵埃だけ
でなくガス状有機物の拡散が問題とされるようになって
きた。すなわち、クリーンルーム内で半導体基板(シリ
コンウエハ)の表面に有機物が吸着し、素子特性が劣化
することが指摘されるようになった(例えば、藤井;
「ガス状汚染物とその除去対策の現状」空気清浄、Vo
l.32,No.3,P.43(1994)(社)日本
空気清浄協会発行)。
【0005】また、半導体製造工程において、シリコン
ウエハにP(リン)をドーピングしてn型半導体が、B
(ホウ素)をドーピングしてp型半導体が得られること
は良く知られているが、リン化合物やホウ素化合物がク
リーンルーム内の空気中に存在していると、不要なドー
ピングがなされる恐れがあるため、特にこれらの成分を
クリーンルーム内の空気から除去する必要がある。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、ガス状有機物が存在しないク
リーンルームと、リン化合物やホウ素化合物が存在しな
いクリーンルームを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、クリーンルー
ムや半導体製造装置等の局所設備内にガス状有機物が存
在する主な原因は、空気導入経路に設置されるエアフィ
ルターとこのエアフィルターを天井等の開口部に取り付
けるために介装されるガスケットにあることを見出し
て、本発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明者らの研究により、前記
従来のエアフィルターからは、環状シロキサン類、カル
ボン酸エステル類、リン酸エステル類、炭化水素類、フ
ェノール類などのガス状有機物が発生することが判明
し、これらの有機物は、繊維を布状の濾材に形成する際
に当該繊維間にしみ込ませた処理剤(繊維を結合するた
めのバインダー、塵埃の捕集効果を改良するための撥水
剤、および可塑剤や酸化防止剤を含む)や、濾材がガラ
ス繊維の場合には繊維に付着しているシリコーンオイル
(これはガラス繊維紡糸時の強化材であり、濾材の撥水
剤としても作用する)、および、濾材とフレームとを接
着するシール材から発生することが分かった。また、前
記ガスケットとして従来使用されているゴム部材からも
有機物が高い割合で検出されることが分かった。
【0009】具体的に、従来の処理剤中の撥水剤(非シ
リコーン系)の主成分は流動パラフィン(炭素数12〜
18の脂肪族炭化水素)であり、可塑剤や酸化防止剤と
しては比較的低分子量のものが含有されていることが分
かった。また、前記シール材としてはポリウレタン系ま
たはエポキシ系樹脂を主成分としたものが使用されてい
るが、2液型のポリウレタン樹脂の場合には、硬化反応
後に残存する主剤のイソシアネートが有機物汚染源とな
り、2液型のエポキシ系樹脂の場合には、硬化剤として
使用されているアミン化合物が有機物汚染源になること
が分かった。また、これらのシール材に含まれている可
塑剤や酸化防止剤も比較的低分子量のものであることが
分かった。
【0010】このような知見から、本発明は、非シリコ
ーン系撥水剤、可塑剤、および酸化防止剤の少なくとも
一つとバインダーとを含有する処理剤を、ガラス繊維に
しみ込ませた後に、これを乾燥させて布状に形成された
濾材と、この濾材を入れるフレームと、このフレームと
濾材との間を密封するシール材とで構成され、空気中の
浮遊粒状物質を捕集するエアフィルターとして、前記
理剤およびシール材についての下記の(a)〜(c),
(e)〜(g)の限定のうちいずれか一つを満たしてい
ることを特徴とするエアフィルターを備えているクリー
ンルームを提供する。
【0011】(a)前記処理剤に含まれる非シリコーン
系撥水剤の主成分が、炭素数20以上のマイクロクリス
タリンワックス、炭素数20以上のポリオレフィンワッ
クス、および炭素数18以上の高級アルコールのうちの
少なくともいずれか一つである。 (b)前記処理剤に含まれる可塑剤の主成分が、分子量
400以上のカルボン酸エステル、アジピン酸またはア
ゼライン酸またはセバチン酸またはフタル酸とグリコー
ルまたはグリセリンとの重縮合により得られる分子量2
000以上8000以下のポリエステル、分子量400
以上500以下のエポキシ脂肪酸エステル、およびエポ
キシ化大豆油のうちの少なくともいずれか一つである。 (c)前記処理剤に含まれる酸化防止剤の主成分が分子
量300以上のフェノール系化合物である。 (e)前記シール材に含まれる可塑剤の主成分が、分子
量400以上のカルボン酸エステル、ポリエステル、エ
ポキシ系化合物のうちの少なくともいずれか一つであ
る。 (f)前記シール材に含まれる酸化防止剤の主成分が分
子量300以上のフェノール系化合物である。 (g)前記シール材に含まれる滑剤の主成分が、炭素数
20以上の脂肪族炭化水素および炭素数18以上の高級
アルコールのうちの少なくともいずれか一つである。
【0012】ここで、(a)の非シリコーン系撥水剤の
主成分および(g)の滑剤の主成分が炭素数19以下の
脂肪族炭化水素および炭素数17以下の高級アルコール
であると、温度23℃湿度30〜40%に管理され、エ
アフィルターを通過する空気の流速が0.3〜0.4m
/s程度である通常のクリーンルームでは、エアフィル
ターを通過する空気に同伴されてこれらのガス状物がク
リーンルーム内の空気中に存在するようになるが、20
以上の脂肪族炭化水素および炭素数18以上の高級アル
コールを使用すると、これらのガス状物はクリーンルー
ム内の空気中に存在しない。
【0013】また、(b)および(e)の可塑剤の主成
分が分子量400未満の、フタル酸ジブチル(分子量2
78)やフタル酸ジオクチル(分子量391)やアジピ
ン酸ジ−2−エチルヘキシル(分子量371)である
と、前記通常のクリーンルームでは、エアフィルターを
通過する空気に同伴されてこれらのガス状物がクリーン
ルーム内の空気中に存在するが、分子量400以上のも
のを使用すると、これらのガス状物はクリーンルーム内
の空気中に存在しない。
【0014】また、(c)および(f)の前記酸化防止
剤の主成分が分子量300未満の2,6−ジ−t−ブチ
ル−p−クレゾール(分子量220.4)であると、前
述の通常のクリーンルームでは、エアフィルターを通過
する空気に同伴されてこれらのガス状物がクリーンルー
ム内の空気中に存在するようになるが、分子量300以
上のものを使用すると、これらのガス状物はクリーンル
ーム内の空気中に存在しない。
【0015】(a)の具体例としては、マイクロクリス
タリンワックス、ポリオレフィンワックス、炭素数1
8,20,24の分岐アルコール、およびオレイルアル
コールのうちの少なくともいずれか一つが挙げられる。
(g)の具体例としては、マイクロクリスタリンワック
ス、天然パラフィン、合成パラフィン、ポリオレフィン
ワックス、炭素数18,20,24の分岐アルコール、
およびオレイルアルコールのうちの少なくともいずれか
一つが挙げられる。(b)および(e)の具体例として
は、フタル酸ジイソノニル(分子量418)、フタル酸
オクチルデシル(分子量419)、フタル酸ジイソデシ
ル(分子量447)、フタル酸ジラウリル(分子量50
1)、フタル酸ジミリスチリル(別名:フタル酸ジトリ
デシル,分子量530)、アゼライン酸ジ−2−エチル
ヘキシル(分子量413)、セバチン酸ジ−2−エチル
ヘキシル(分子量427)、トリメリット酸トリス−2
−エチルヘキシル(分子量547)、トリメリット酸ト
リオクチル(分子量547)、トリメリット酸トリノニ
ル(分子量570)、トリメリット酸トリデシル(分子
量612)、アジピン酸またはアゼライン酸またはセバ
チン酸またはフタル酸とグリコールまたはグリセリンと
の重縮合により得られるポリエステル(分子量2000
〜8000)、エポキシ脂肪酸エステル(分子量400
〜500)、およびエポキシ化大豆油(分子量約100
0)が挙げられる。
【0016】(c)および(f)の具体例としては、ス
テアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート(分子量520.9)、
2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)(分子量340.5)、2,2’−メ
チレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノー
ル)(分子量368.54)、4,4’−チオビス−
(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)(分子量3
58.5)、4,4’−ブチリデン−ビス−(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)(分子量382.
6)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロ
キシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン(分子量54
4.8)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリ
ス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン(分子量775.2)、テトラキス〔メチ
レン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕メタン(分子量11
77.7)、ビス−〔3,3’−ビス−(4’−ヒドロ
キシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックアシド〕
グリコールエステル(分子量1177.7)、およびト
コフェノール(分子量794.4)が挙げられる。
【0017】なお、本発明者等は、有機物は分子量が大
きくなるほど揮発性は低下し吸着性は大きくなるが、分
子量が所定値以上となるとシリコンウエハへの吸着量は
小さくなって収束すること、および前記所定値は分子構
造によって異なることを見出し、前記(a)〜(c)お
よび(e)〜(g)における数値限定は、それぞれ対象
となる多数の物質について実験を行った結果に基づいて
設定した。
【0018】また、本発明のクリーンルームが備えてい
るエアフィルターは、前記(a)〜(c)および(e)
〜(g)の限定の少なくともいずれか一つを満たすもの
であればよいが、これらのすべてを満たすものであれ
ば、エアフィルターの全ての構成材料からガス状有機物
が発生しないため好ましい。具体的には、非シリコーン
系撥水剤の主成分がマイクロクリスタリンワックスであ
り、非シリコーン系撥水剤に含まれる可塑剤の主成分が
トリメリット酸−トリ−2−エチルヘキシルであり、非
シリコーン系撥水剤に含まれる酸化防止剤の主成分が
2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)であり、シール材に含まれる可塑剤の
主成分がセバチン酸ジ−2−エチルヘキシルであり、シ
ール材に含まれる酸化防止剤の主成分が2,2’−メチ
レン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノー
ル)であり、シール材に含まれる滑剤の主成分が合成パ
ラフィンであるものが好ましい。
【0019】また、本発明は、前記(a)〜(c)およ
び(e)〜(g)の限定の少なくともいずれか一つを満
たすとともに、前記シール材の主成分がイソシアネート
からなる主剤と硬化剤との反応で形成される2液型のポ
リウレタン樹脂であり、硬化剤の活性水素の当量が主剤
のイソシアネート基の当量より多く、且つリン酸エステ
ルを含まないことを特徴とするエアフィルターを備えて
いるクリーンルームを提供する。このエアフィルターで
は、シール材の硬化反応後に主剤のイソシアネートが残
存しないために、イソシアネートおよびイソシアネート
が空気中の水分と反応して生じるジアミンが発生しない
とともに、リン酸エステルが発生しないため、シール材
からのガス状有機物発生がさらに抑制される。
【0020】また、本発明は、前記(a)〜(c)およ
び(e)〜(g)の限定の少なくともいずれか一つを満
たすとともに、前記シール材の主成分が主剤と硬化剤と
の反応で形成される2液型のエポキシ樹脂であり、硬化
剤が酸性または中性のものであることを特徴とするエア
フィルターを備えているクリーンルームを提供する。こ
のエアフィルターでは、シール材の硬化剤として塩基性
のアミン化合物を含まないため、当該シール材からのガ
ス状有機物発生がさらに抑制される。
【0021】また、本発明は、前記(a)〜(c)およ
び(e)〜(g)の限定の少なくともいずれか一つを満
たすとともに、前記シール材の主成分が、主剤と硬化剤
との反応で形成される2液型のエポキシ樹脂であって、
硬化剤はアミン系であり、残存アミン低減手段が施され
ていることを特徴とするエアフィルターを備えているク
リーンルームを提供する。前記残存アミン低減手段とし
ては、アミン当量がエポキシ当量より僅かに低くなるよ
うに配合して硬化させることによって、硬化後に残存ア
ミンが生じないようにするか、硬化後の樹脂を加熱する
ことによって残存アミンを揮発させることが挙げられ
る。
【0022】また、本発明は、前記(a)〜(c)およ
び(e)〜(g)の限定の少なくともいずれか一つを満
たすとともに、前記濾材はシリコーンオイルが付着した
ガラス繊維を処理剤で処理して布状に形成されるもので
あり、当該シリコーンオイルはケイ素数10以下の環状
シロキサンを含まないものであることを特徴とするエア
フィルターを備えているクリーンルームを提供する。ケ
イ素数10以下の環状シロキサンはシリコーンウエハに
非常に吸着され易いため、このフィルターは、特に半導
体製造用のクリーンルーム用エアフィルターとして好適
である。
【0023】また、本発明は、壁および床を、パージア
ンドトラップ法によるガス状有機物発生量が1g当たり
50μg以下である建築材料で構築するとともに、前記
各エアフィルターのいずれか一つを、当該エアフィルタ
ーとその取り付け用の開口部との間に、パージアンドト
ラップ法によるガス状有機物発生量が1g当たり50μ
g以下であるガスケットを介装して取り付けたことを特
徴とするクリーンルームを提供する。
【0024】このようにクリーンルームの壁および床、
さらにはエアフィルターを取り付けるためのガスケット
を、パージアンドトラップ法によるガス状有機物発生量
が1g当たり50μg以下である材料で構成することに
よって、通常の稼働状態でクリーンルームを十分に有機
物が発生しないものとすることができる。このクリーン
ルームを半導体製造工場等で使用すれば、シリコンウエ
ハーへ有機物をほとんど吸着させないようにすることが
できる。
【0025】前記パージアンドトラップ法とは、所定量
の材料に対して所定温度(全ての有機成分が揮発可能な
温度)で不活性ガスを通過させて当該試料に含まれるガ
ス状有機物成分を全て揮発させ、これを捕集し、この捕
集成分からガス状有機物の発生量を定量する方法であ
る。前記ガス状有機物発生量が1g当たり50μg以下
である建築材料のうち壁材としては、本出願人等が先に
提案した不燃材料によるパーティションシステムを乾式
シールする方法(特開昭62−86248号、実開昭6
2−56614号、実開昭62−124102号公報参
照)が採用でき、床材としては、フリーアクセスフロア
ーの表面材をステンレス等の無機質材料とすればよい。
これらの壁材および床材のガス状有機物発生量は1g当
たり1.0μg程度である。
【0026】本発明者等はまた、クリーンルーム内にリ
ン化合物やホウ素化合物が存在する要因は、リン化合物
についてはエアフィルターの濾材とフレームとの間を密
封するシール材および壁や床の表面材に含まれる有機リ
ン化合物(リン酸エステル)にあり、ホウ素化合物につ
いてはエアフィルターの濾材であるガラス繊維に含まれ
る酸化ホウ素にあることを見出した。
【0027】以上の知見から、本発明は、壁および床の
少なくとも表面材と、エアフィルターの濾材および濾材
とフレームとの間を密封するシール材とを、空気中に有
機リン化合物およびホウ素化合物を放出しない材料で形
成したことを特徴とするクリーンルームを提供する。ま
た、本発明は、前記材料が、パージアンドトラップ法に
よるガス状有機リン化合物の発生量が材料1g当たり1
0μg以下であり、且つ超純水に28日間浸漬して溶出
させたホウ素化合物が材料1g当たり20μg以下であ
ることを特徴とするクリーンルームを提供する。
【0028】このように、クリーンルームの構成部材が
有機リン化合物およびホウ素化合物を含む材料で形成さ
れている場合であっても、当該構成部材からのパージア
ンドトラップ法によるガス状有機リン化合物の発生量を
1g当たり10μg以下とし、超純水に28日間浸漬し
て溶出させたホウ素化合物を材料1g当たり20μg以
下とすることによって、当該クリーンルームを通常状態
(温度23℃、湿度30〜40%、エアフィルター通過
空気流速0.3〜0.4m/s)で稼働させた場合に、
クリーンルーム内の空気中に有機リン化合物およびホウ
素化合物を存在させないようにすることができる。
【0029】また、本発明は、前記シール材はポリウレ
タン樹脂系シール材であって、その主成分を構成するジ
イソシアネートとしてジフェニルメタンジイソシアネー
トを含み、その液状化剤としてリン酸エステルを含む場
合に、当該リン酸エステルを分子量が300以上のもの
としたことを特徴とするクリーンルームを提供する。従
来のクリーンルームでは、ジフェニルメタンジイソシア
ネートを含むポリウレタン樹脂系シール材の液状化剤
(純度の高いジフェニルメタンジイソシアネートを常温
で液体状態とするための添加剤)として、および壁や床
の表面材である塩化ビニル樹脂製シートの可塑剤や難燃
剤として、リン酸エステルが使用されている。このう
ち、可塑剤は、リン酸エステルに代えて前記(e)に示
す分子量400以上のカルボン酸等を使用することがで
き、難燃剤は、リン酸エステルに代えて水酸化アルミニ
ウムや三酸化アンチモン等が使用できるが、前記液状化
剤としてはリン酸エステルの代替品はない。
【0030】そして、使用するリン酸エステルが分子量
300未満の、リン酸トリエチル(分子量182)、リ
ン酸トリブチル(分子量266)、リン酸トリス(β−
クロロエチル)(分子量285)であると、前記通常の
クリーンルームでは、エアフィルターを通過する空気に
同伴されてこれらのガス状物がクリーンルーム内の空気
中に存在するが、分子量300以上のものを使用する
と、これらのガス状物はクリーンルーム内の空気中に存
在しない。
【0031】したがって、前記液状化剤としては分子量
300以上のリン酸エステルを用い、可塑剤および難燃
剤としては、前述の代替品を用いるか分子量300以上
のリン酸エステルを用いることによって、クリーンルー
ム内の空気中にリン酸エステルを存在させないようにす
ることができる。また、本発明は、前記液状化剤として
使用するリン酸エステルは、下記の(h)に示す物質の
うち少なくともいずれか一つであることを特徴とするク
リーンルームを提供する。 (h)リン酸トリ−2−エチルヘキシル(分子量43
5)、リン酸トリブトキシエチル(分子量398)、リ
ン酸トリオレイル(分子量849)、リン酸トリフェニ
ル(分子量326)、リン酸トリクレゾール(分子量3
68)、リン酸トリキシレニル(分子量410)、リン
酸クレジルジフェニル(分子量340)、リン酸キシレ
ニルジフェニル(分子量354)、リン酸−2−エチル
ヘキシルジフェニル(分子量362)、芳香族縮合リン
酸エステル(分子量400以上)、亜リン酸トリストリ
デシル(分子量629)、および、亜リン酸トリフェニ
ル(分子量310)。
【0032】このようにクリーンルーム内の空気中にガ
ス状有機リン化合物やホウ素化合物を存在させないよう
にすることができるため、前記クリーンルームは半導体
製造用として特に好適なものとなる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明のクリーンルームで使用す
るエアフィルターは、従来のクリーンルーム用エアフィ
ルターと同様に、ガラス繊維やポリテトラフルオロエチ
レンなどの有機繊維をアクリル系樹脂などからなるバイ
ンダー、非シリコーン系撥水剤、可塑剤、酸化防止剤な
どを含む処理剤で処理して布状の濾材を形成し、この濾
材を所定の大きさのフレームに入れて、フレームと濾材
との間をシール材で密封して作製されるが、前記処理剤
およびシール材として、クリーンルームでの使用時にガ
ス状有機物が発生しないものを選定して使用する。具体
的には、前記処理剤を、前記(a)〜(c)の限定を満
たしているものとし、前記シール材を、前記(e)〜
(g)の限定を満たしているものとする。
【0034】また、濾材の繊維がガラス繊維である場合
には、紡糸の際に補強材として塗布されるシリコーンオ
イルとしてケイ素数10以下の環状シロキサンを含まな
いものを使用するか、シコーンオイルが塗布されたガラ
ス繊維を清浄な空気気流下で加熱処理してケイ素数10
以下の環状シロキサンを除去することにより、濾材にケ
イ素数10以下の環状シロキサンを含まないようにす
る。
【0035】さらに、クリーンルーム内および局所設備
内にリン化合物とホウ素化合物を存在させないために
は、壁および床(床を備えない局所設備は壁についての
み)の少なくとも表面材と、エアフィルターの濾材およ
び濾材とフレームとの間を密封するシール材とを、空気
中に有機リン化合物およびホウ素化合物を放出しない材
料で形成する。具体的には、前記材料として、パージア
ンドトラップ法によるガス状有機リン化合物の発生量が
材料1g当たり10μg以下であり、且つ超純水に28
日間浸漬して溶出させたホウ素化合物が材料1g当たり
20μg以下であるものを用いる。
【0036】なお、本発明の実施形態の詳細について
は、以下に具体的な実施例を挙げて説明する。 (実施例1)No. 1〜5,7〜12では、濾材としてガ
ラス繊維またはフッ素繊維を使用し、処理剤に含まれる
非シリコーン系撥水剤、可塑剤、酸化防止剤、シール材
の主成分、シール材に含まれる可塑剤および酸化防止剤
が下記の表1〜3に示す構成となるエアフィルターを作
製した。No. 6は市販のULPAフィルターをそのまま
使用し、各構成材料の成分を下記の分析方法で分析して
調べた。
【0037】なお、各表中の略記号は以下の物質を示
す。 K1:セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル S1:ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート K2:フタル酸ジイソデシル S2:2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−
t−ブチルフェノール) K3:トリメリット酸トリス−2−エチルヘキシル S3:1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロ
キシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン K4:アジピン酸−1,3−ブチレングリコール S4:2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール K5:フタル酸ジオクチル S5:2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール K6:フタル酸ジブチル K7:アジピン酸ジブチル 〔濾材の繊維〕No. 1〜5では、市販のULPAフィル
ター用のガラス繊維(紡糸時にシリコーンオイルが塗布
されているもの)を、清浄な空気気流下で120℃で6
時間加熱することによってケイ素数10以下のシロキサ
ンを除去したものを用いた。このガラス繊維400mg
を下記のP&T−GC/MS法で分析したところ、この
ガラス繊維に含まれるケイ素数10以下のシロキサンは
当該分析法での検出限界値以下であった。
【0038】No. 6〜9では、市販のULPAフィルタ
ー用のガラス繊維(紡糸時にシリコーンオイルが塗布さ
れているもの)をそのまま使用した。No. 10では、信
越化学工業(株)製のシリコーンオイルKF99を真空
蒸留装置に入れ、真空度5mHgで200℃に保持して
低沸点成分を除去することにより、このシリコーンオイ
ルに含まれるケイ素数10以下のシロキサンを十分に除
去し、下記のP&T−GC/MS法での分析で検出限界
値以下とした。この分析の際には、真空蒸留後のシリコ
ーンオイルを石英ファイバーに数mg付着させたものを
試料とした。そして、このケイ素数10以下のシロキサ
ンを含まないシリコーンオイルを紡糸時の強化材として
塗布して得られたガラス繊維を、濾材の繊維として用い
た。
【0039】No. 11,12では、フッ素繊維(ポリテ
トラフルオロエチレン:PTFE)を濾材の繊維とし
た。この繊維にはシリコーンオイルが塗布されていな
い。 <P&T(パージ&トラップ)−GC/MS法>所定量
の試料を試験管に充填し、内部にヘリウムガスを流しな
がら当該試験管を150℃で30分間加熱し、揮発成分
を−80℃に冷却されたトラップ管で捕集し、当該トラ
ップ管内の成分をヘリウム気流下で300℃まで急速加
熱してガス状としたものを、GC/MS装置に導入す
る。
【0040】GC装置はヒューレットパッカード社製の
HP−5890Aであり、MS装置は同社のHP−59
70Bである。GC装置のカラムは同社のHP−ウルト
ラ2(OV−5系)であり、内径0.2mm、長さ25
mm、膜厚0.33μmである。GC装置の測定時の温
度条件は以下の通りである。 初期温度40℃→速度10℃/分で昇温→最終温度30
0℃(15分間保持) また、GC装置のキャリアーガスはヘリウムであり、注
入方式はスプリット法、スプリット比は1/200とす
る。MS装置のイオン化法は電子衝撃法であり、検出範
囲はm/zで25〜1000とする。
【0041】定量分析は、各成分のピーク毎に同定され
た有機物の検量線を作製して行うか、多数のピークが出
る場合には、n−デカンを標準物質としてその検量線を
基準に全成分をn−デカン換算の濃度として表示する。
これにより、試料中の揮発性有機物の含有量と種類とが
測定される。 〔処理剤〕No. 1〜5,7〜12では、各サンプル毎に
各表に示す非シリコーン系撥水剤、可塑剤、および酸化
防止剤を各比率(撥水剤を100重量部とした時の値を
重量部で各表の[ ] 内に表示)で配合し、これをアセト
ンとトルエンとの1:1混合溶剤に溶かし、さらに所定
量のアクリル樹脂系のバインダーを加えた溶液を、所定
の大きさのシート状のウェブに広げて重ねたガラス繊維
にしみ込ませた後に、これを乾燥させて布状の濾材を作
製した。なお、フィルター1台分の濾材に使用した非シ
リコーン系撥水剤は約1gであった。 〔シール材〕各サンプル毎に各表に示すシール材の主成
分(主剤および硬化剤)と可塑剤(No. 1,2,6〜
8,10,11ではこれに加えて酸化防止剤と滑剤)と
を各比率(主成分を100重量部とした時の値を重量部
で各表の[ ] 内に表示)で配合してシール材を作製し、
このシール材を使用して、アルミフレーム(600mm
×600mm×100mm、市販品の1/2の大きさ)
内に上記濾材を入れて密封することにより、エアフィル
ターを作製した。
【0042】なお、ポリウレタン系シール材を使用した
No. 1,2については、硬化剤(ポリオール)の活性水
素の当量が、主剤(メチレンジフェニルジイソシアネー
トを主成分とするジイソシアネート)のイソシアネート
基の当量より多くなるような配合比で両者を混合した。
また、No. 4については、アミン系の硬化剤を用いた
が、硬化後にフレームにリボンヒーターを巻いて約13
0℃で4時間加熱することにより、揮発性有機物(主
に、硬化後に残存しているアミン)の除去処理を行っ
た。
【0043】また、各シール材については、硬化後3日
経った後に一部(数10mg)を切り取ったものを用い
て、前述のP&T−GC/MS法で分析することによ
り、有機物発生量を測定した。その結果も、各表に併せ
て示す。なお、No. 4については前述の有機物除去処理
を行った後のシール材についてこの測定を行った。 〔エアフィルターの性能試験:塵埃の除去効率の測定〕
作製されたエアフィルターに対して、一方の側から全面
にフタル酸ジオクチル(DOP)の粒子を風速5.3c
m/secで当て、当てた側の濾材面付近の空気中に含
まれるDOPの粒子数(入側粒子数)と、反対側の濾材
面付近の空気中に含まれるDOPの粒子数(出側粒子
数)とをそれぞれパーティクルカウンターで計測し、入
側粒子数が107 個/ft3 の時に出側粒子数が100
個/ft3以下であれば(すなわち、除去効率が99.
999%以上であれば)合格とする。この「COLD
DOP法」と称される方法で測定された各エアフィルタ
ーについての塵埃の除去効率を各表に示す。 〔ガスケット〕このようにして得られた各エアフィルタ
ーを、ファンフィルターユニットのフレームに、それぞ
れ各表に示すガスケットを介装して取り付けた。また、
このガスケットについても一部を切り取ったものを用い
て、前述のP&T−GC/MS法で分析することによ
り、有機物発生量を測定した。その結果も各表に併せて
示す。
【0044】使用したガスケットは以下のものである。
なお、G1は、主成分の主剤および硬化剤と、可塑剤、
酸化防止剤、および滑剤とを混合して注型成形を行った
ものである。また、G2〜G4は、主成分であるゴム材
と可塑剤、酸化防止剤、および滑剤とを加熱混練し、押
し出し成形機にかけて押し出し成形したものである。ま
た、G5,G6は、市販品をそのまま使用した。
【0045】<G1(ウレタンゴム系)> 主成分:日本ポリウレタン工業(株)製 2液型ポリウ
レタン 主剤:ピュアMDI(商品名)、硬化剤:ポリオール 可塑剤:セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル 酸化防止剤:ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート 滑剤:マイクロクリスタリンワックス(炭素数34〜約
50) <G2(塩化ビニルゴム系)> 主成分:日本ゼオン(株)製 塩化ビニルゴム 可塑剤:塩素化パラフィン 酸化防止剤:2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル
−6−t−ブチルフェノール) 滑剤:マイクロクリスタリンワックス(炭素数34〜約
50) <G3(ブチルゴム系)> 主成分:アサヒ産業(株)製 ブチルゴム 可塑剤:アジピン酸−1,3−ブチレングリコール 酸化防止剤:1,1,3−トリス−(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン 滑剤:マイクロクリスタリンワックス(炭素数34〜約
50) <G4(クロロプレンゴム系)> 主成分:東ソー(株)製 ネオプレン(登録商標)ゴム 可塑剤:アジピン酸−1,3−ブチレングリコール 酸化防止剤:1,1,3−トリス−(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン 滑剤:マイクロクリスタリンワックス(炭素数34〜約
50) <G5(ウレタンゴム系)> 日本ポリウレタン工業(株)製 液状MDI使用のガス
ケット <G6(ウレタンゴム系)> 日本ポリウレタン工業(株)製 液状MDI使用のガス
ケット 〔クリーンルーム〕また、前記各ファンフィルターユニ
ットを用い、焼付け塗装されたパーテイションを乾式シ
ールして壁材とし、床材としてはフリーアクセスフロア
の表面材をステンレスシートとしたクリーンルームを構
築した。前記壁材および床材は、前述のP&T−GC/
MS法による分析で有機物発生量が共に0.1μg/g
以下であった。このようなクリーンルームを稼働させ、
3日後にその内部に6”のシリコンウエハーを置いて6
時間放置し、このウエハーに吸着した有機物の量と種類
を下記のSWA装置を用いて分析した。その結果も各表
に併せて示す。
【0046】<SWA装置による分析>SWA装置と
は、ジーエルサイエンス(株)製のシリコンウエハーア
ナライザー(商品名)であり、下記のトラップ装置、T
CT(Thermal Desorption Col
d Trap Injector)装置、GC/MS装
置で構成されている。トラップ装置は、ウエハーの表面
に吸着している物質を脱着し、脱着された成分を捕集す
るものであり、TCT装置は、このトラップ装置で捕集
された成分をヘリウム気流中で300℃に加熱した後
に、液体窒素で−130℃に冷却されたキャピラリー管
に導入して冷却捕集するものであり、このTCT装置で
捕集された成分をヘリウム気流中で300℃に急速加熱
したものがGC/MS装置に導入されるようになってい
る。
【0047】ここで使用したGC/MS装置は、GC装
置がHP−5890Aであり、MS装置がHP−597
1Aである。GC装置のカラムはHP−5(長さ25m
m、内径0.2mm、膜厚0.33μm)を使用し、G
C装置の測定時の温度条件は以下の通りである。 初期温度80℃(10分間保持)→速度7℃/分で昇温
→最終温度300℃(10分間保持) これ以外の点については、前記P&T−GC/MS法と
同様であり、これにより、ウエハー表面に吸着している
有機物の含有量と種類とが測定される。なお、この方法
によるとウエハー一枚当たり数ng(10-9g)のオー
ダーまで分析が可能である。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】これらの結果から分かるように、No. 1〜
5およびNo. 10,11については、クリーンルーム内
に存在するガス状有機物を少なくすることができ、当該
クリーンルーム内に置かれたシリコンウエハーに吸着す
る有機物の量を、従来のULPAフィルター(No. 6)
や低分子量の可塑剤および酸化防止剤等を使用したフィ
ルター(No. 7〜9,12)の場合の1/10以下にす
ることができる。また、塵埃の除去効率も99.999
%以上となり、エアフィルターとしての性能を損なわな
いものであった。 (実施例2)床材、壁材、エアフィルター(プレフィル
ター:外気取り込み口用、メインフィルター:クリーン
エア吹出口用)の濾材、エアフィルターの濾材とフレー
ムとを固定するシール材として、下記の各材料を表4お
よび5に示す組合せで用い、それぞれクリーンルームを
構築した。各クリーンルームの大きさ(内寸)は600
0×7200×3700mmとした。 〔床材〕塩ビ敷シート(厚さ2.0mm)は、ポリ塩
化ビニル樹脂に可塑剤としてエポキシ化大豆油、酸化防
止剤としてステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、難燃剤と
して水酸化アルミニウム、帯電防止剤としてステアリル
アミドエチレンオキサイド付加体を添加して作製した。
塩ビ敷シート(厚さ2.0mm)は、市販品(東リ
(株)製帯電防止フロアリウム)である。
【0052】アルミニウム製フリーアクセスフロアに、
前記いずれかの塩ビシートまたは市販のステンレス製シ
ートを貼り付けることにより、クリーンルームの床を形
成した。 〔壁材〕塩ビクロス(厚さ0.28mm)は、ポリ塩
化ビニル樹脂に、可塑剤としてアジピン酸−1,3−ブ
チレングリコール、酸化防止剤として2,2’−メチレ
ン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、難燃剤として三酸化アンチモン、帯電防止剤して
ステアリルアミドエチレンオキサイド付加体を添加して
作製した。塩ビクロス(厚さ1.0mm)は、市販品
((株)サンゲツ製SG1533)である。
【0053】クリーンルームの壁は、前記いずれかの塩
ビクロスを壁面に貼り付けるか、コマニー(株)製のク
リーンルーム用パーティション(鉄板製のパーティショ
ン表面に焼付け塗装が施されたもの)の設置により構成
した。 〔エアフィルター〕プレフィルター(P・F)およびメ
インフィルター(ULPAフィルター:U・F)用の濾
材として、化学組成の異なる三種類のガラス繊維製濾材
〜、ポリエステル繊維製濾材、フッ素繊維(PTF
E繊維)製濾材を用意した。
【0054】濾材をフレームに固定するシール材とし
て、ポリウレタン樹脂系シール材とエポキシ樹脂系
シール材を用意した。ポリウレタン樹脂系シール材
は、主剤としてピュアMDI(日本ポリウレタン工業
(株)製の高純度メチレンジイソシアネート=ジフェニ
ルメタンジイソシアネート)を含む二液型のシール材で
あり、ピュアMDIの液状化剤としてシール材はリン
酸トリオレイルをシール材はリン酸トリブチルをそれ
ぞれ0.3重量%配合し、それ以外はシール材で同
様の組成とした。
【0055】フレームはアルミニウム製で、内寸が60
0×1200×100mmであるものを用いた。ULP
Aフィルターは、シール材が十分硬化した後に、ガスケ
ットを使用しないでクリーンルーム天井の開口部に取り
付け、プレフィルターは、シール材が十分硬化した後
に、天井に向かうダクトの外気取り入れ口に取り付け
た。 〔各構成材料の分析方法〕使用した床材および壁材の各
表面材、エアフィルターの濾材およびシール材を(シー
ル材については硬化後3日経った後に)所定量だけ切り
取り、実施例1に示したP&T−GC/MS法により有
機物の定性分析および有機リン化合物の定量分析を行う
とともに、下記の方法でホウ素含有量を分析した。前記
方法による有機リン化合物の定量分析の検出限界値は
1.0μg/gである。
【0056】<ホウ素含有量の分析法>切り取った試料
を所定量の超純水(比抵抗18.6MΩ以上)中に28
日間浸漬し、この超純水をICP/MS装置(ヒューレ
ットパッカード社のHP−4500型)に導入し、この
超純水中に溶出している無機物を分析し、濃度既知のホ
ウ酸水溶液で作成した検量線を用いてホウ素含有量を定
量した。この方法による定量分析の検出限界値は0.1
μg/gである。 〔クリーンルームの評価〕各クリーンルームでは、プレ
フィルターを通過した外気(フレッシュエア)とクリー
ンルーム内からのリターン空気とが混合されて天井裏の
チャンバに送られ、天井のULPAフィルターを通過し
てクリーンルーム内に供給されるようになっており、リ
ターン空気とフレッシュエアとの混合比を10:1とし
た。そして、各クリーンルームを、ULPAフィルター
からの出口での空気の流速を0.40m/sとし、温度
23℃相対湿度40%とし、無人で内部に何も置かない
状態で2週間連続稼働させ、その後に各クリーンルーム
内の空気を取り出して、この空気に含まれる有機物およ
び無機物の分析を行った。
【0057】有機物の分析は、先ず、テナックス管(ク
ロムパック社の商品名)にクリーンルーム内の空気を4
0リットル導入することにより、当該空気中に含まれる
有機成分を吸着させる。次に、このテナックス管をTC
T装置(実施例1参照)に装着し、TCT装置によりテ
ナックス管に吸着した有機成分を取り出し、これを加熱
してGC/MS装置に導入することにより行った。この
方法による定量分析の検出限界値は10ng/m3である。
【0058】無機物の分析は、クリーンルーム内の空気
を、毎分10リットルの流量で24時間、超純水(比抵
抗18.6MΩ以上)200ミリリットルが入ったイン
ピンジャーに導入して、超純水中に当該空気中に含まれ
る無機成分を溶出させ、この超純水をICP/MS装置
(ヒューレットパッカード社のHP−4500型)に導
入することにより行った。この方法による定量分析の検
出限界値は20ng/m3 である。
【0059】上記各分析結果についても表4および5に
併せて示す。
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】これらの結果から分かるように、本発明の
実施形態に相当するNo. 21〜24のクリーンルームで
は、クリーンルーム内空気の有機リン化合物およびホウ
素化合物の分析値が検出限界値以下となっており、クリ
ーンルーム内の空気中に有機リン化合物およびホウ素化
合物が存在しないため、これらのクリーンルームは、半
導体製造用のクリーンルームとして特に好適なものとな
る。これに対して本発明の比較例に相当するNo. 25〜
28のクリーンルームでは、クリーンルーム内空気中に
有機リン化合物およびホウ素化合物のいずれかが存在す
るため、半導体製造用のクリーンルームとしては不要な
ドーピングがなされる恐れがあるため好ましくない。
【0063】なお、この実施例2では、ULPAフィル
ターをガスケットを使用しないでクリーンルーム天井の
開口部に取り付けているが、ウレタンゴム系のガスケッ
トを使用する場合には、濾材をフレームに固定するシー
ル材と同様にジフェニルメタンイソシアネートの液状化
材として分子量300以上のリン酸エステルを用いるこ
とが好ましい。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明のクリーンルーム
ではガス状有機物の発生量が少ないため、半導体製造産
業などでこのようなクリーンルームを使用すれば、シリ
コンウエハーへの有機物吸着量が低減されて歩留りが向
上する。また、本発明のクリーンルームのうち有機リン
化合物およびホウ素化合物が存在しないようにしたもの
は、シリコンウエハに不要なドーピングがなされる恐れ
がないため、半導体製造用のクリーンルームとして特に
好適なものとなる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D06M 13/144 D06M 13/144 15/507 15/55 15/55 D06M 101:00 D06M 101:00 15/507 Z (56)参考文献 特開 平6−302487(JP,A) 特開 昭64−22314(JP,A) 特開 平7−185238(JP,A) 特開 昭54−83181(JP,A) 特開 昭62−66038(JP,A) 実開 平2−53444(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 46/10 B01D 39/00 - 39/20 F24F 7/06

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非シリコーン系撥水剤およびバインダー
    を含有する処理剤をガラス繊維にしみ込ませた後に、こ
    れを乾燥させて布状に形成された濾材と、この濾材を入
    れるフレームと、このフレームと濾材との間を密封する
    シール材とで構成され、空気中の浮遊粒状物質を捕集す
    るエアフィルターとして、前記非シリコーン系撥水剤の
    主成分が、炭素数20以上のマイクロクリスタリンワッ
    クス、炭素数20以上のポリオレフィンワックス、およ
    び炭素数18以上の高級アルコールのうちの少なくとも
    いずれか一つであることを特徴とするエアフィルターを
    備えているクリーンルーム。
  2. 【請求項2】 前記高級アルコールは、炭素数18,2
    0,24の分岐アルコール、およびオレイルアルコール
    のうちの少なくともいずれか一つであることを特徴とす
    る請求項1記載のクリーンルーム。
  3. 【請求項3】 可塑剤およびバインダーを含有する処理
    剤をガラス繊維にしみ込ませた後に、これを乾燥させて
    布状に形成された濾材と、この濾材を入れるフレーム
    と、このフレームと濾材との間を密封するシール材とで
    構成され、空気中の浮遊粒状物質を捕集するエアフィル
    ターとして、前記可塑剤の主成分が、分子量400以上
    のカルボン酸エステル、アジピン酸またはアゼライン酸
    またはセバチン酸またはフタル酸とグリコールまたはグ
    リセリンとの重縮合により得られる分子量2000以上
    8000以下のポリエステル、分子量400以上500
    以下のエポキシ脂肪酸エステル、およびエポキシ化大豆
    のうちの少なくともいずれか一つであることを特徴と
    するエアフィルターを備えているクリーンルーム。
  4. 【請求項4】 前記カルボン酸エステルは、フタル酸ジ
    イソノニル、フタル酸オクチルデシル、フタル酸ジイソ
    デシル、フタル酸ジラウリル、フタル酸ジミリスチリ
    ル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバチン酸
    ジ−2−エチルヘキシル、トリメリット酸トリス−2−
    エチルヘキシル、トリメリット酸トリオクチル、トリメ
    リット酸トリノニル、トリメリット酸トリデシルのうち
    の少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求
    項3記載のクリーンルーム。
  5. 【請求項5】 酸化防止剤およびバインダーを含有する
    処理剤をガラス繊維にしみ込ませた後に、これを乾燥さ
    せて布状に形成された濾材と、この濾材を入 れるフレー
    ムと、このフレームと濾材との間を密封するシール材と
    で構成され、空気中の浮遊粒状物質を捕集するエアフィ
    ルターとして、前記酸化防止剤の主成分が分子量300
    以上のフェノール系化合物であることを特徴とするエア
    フィルターを備えているクリーンルーム。
  6. 【請求項6】 前記酸化防止剤の主成分は、ステアリル
    −β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
    ニル)プロピオネート、2,2’−メチレン−ビス−
    (4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’
    −メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェ
    ノール)、4,4’−チオビス−(3−メチル−6−t
    −ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデン−ビス−
    (3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,
    3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−
    ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−
    2,4,6−トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
    ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス〔メチレン
    −3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキ
    シフェニル)プロピオネート〕メタン、ビス−〔3,
    3’−ビス−(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフ
    ェニル)ブチリックアシド〕グリコールエステル、およ
    びトコフェノールのうちの少なくともいずれか一つであ
    ることを特徴とする請求項5記載のクリーンルーム。
  7. 【請求項7】 繊維を処理剤で処理して布状に形成され
    た濾材と、この濾材を入れるフレームと、このフレーム
    と濾材との間を密封するシール材とで構成され、空気中
    の浮遊粒状物質を捕集するエアフィルターとして、前記
    シール材に含まれる可塑剤の主成分が、分子量400以
    上のカルボン酸エステル、ポリエステル、エポキシ系化
    合物のうちの少なくともいずれか一つであることを特徴
    とするエアフィルターを備えているクリーンルーム。
  8. 【請求項8】 前記シール材に含まれる可塑剤の主成分
    は、フタル酸ジイソノニル、フタル酸オクチルデシル、
    フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジラウリル、フタル酸
    ジミリスチリル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシ
    ル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、トリメリット
    酸トリス−2−エチルヘキシル、トリメリット酸トリオ
    クチル、トリメリット酸トリノニル、トリメリット酸ト
    リデシル、アジピン酸またはアゼライン酸またはセバチ
    ン酸またはフタル酸とグリコール またはグリセリンとの
    重縮合により得られるポリエステル、エポキシ脂肪酸エ
    ステル、およびエポキシ化大豆油のうちの少なくともい
    ずれか一つであることを特徴とする請求項7記載のクリ
    ーンルーム。
  9. 【請求項9】 繊維を処理剤で処理して布状に形成され
    た濾材と、この濾材を入れるフレームと、このフレーム
    と濾材との間を密封するシール材とで構成され、空気中
    の浮遊粒状物質を捕集するエアフィルターとして、前記
    シール材に含まれる酸化防止剤の主成分が分子量300
    以上のフェノール系化合物であることを特徴とするエア
    フィルターを備えているクリーンルーム。
  10. 【請求項10】 前記シール材に含まれる酸化防止剤の
    主成分は、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル
    −4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’
    −メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェ
    ノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−
    6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス−
    (3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’
    −ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−t−ブチルフ
    ェノール)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−
    ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,
    3,5−トリメチル−2,4,6−トリス−(3,5−
    ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、
    テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブ
    チル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メ
    タン、ビス−〔3,3’−ビス−(4’−ヒドロキシ−
    3’−t−ブチルフェニル)ブチリックアシド〕グリコ
    ールエステル、およびトコフェノールのうちの少なくと
    もいずれか一つであることを特徴とする請求項9記載の
    クリーンルーム。
  11. 【請求項11】 繊維を処理剤で処理して布状に形成さ
    れた濾材と、この濾材を入れるフレームと、このフレー
    ムと濾材との間を密封するシール材とで構成され、空気
    中の浮遊粒状物質を捕集するエアフィルターとして、前
    記シール材に含まれる滑剤の主成分が、炭素数20以上
    の脂肪族炭化水素および炭素数18以上の高級アルコー
    のうちの少なくともいずれか一つであることを特徴と
    するエアフィルターを備えているクリーンルーム。
  12. 【請求項12】 前記シール材に含まれる滑剤の主成分
    は、マイクロクリスタリンワックス、天然パラフィン、
    合成パラフィン、ポリオレフィンワックス、 炭素数1
    8,20,24の分岐アルコール、およびオレイルアル
    コールのうちの少なくともいずれか一つであることを特
    徴とする請求項11記載のクリーンルーム。
  13. 【請求項13】 前記シール材の主成分は、イソシアネ
    ートからなる主剤と硬化剤との反応で形成される2液型
    のポリウレタン樹脂であり、硬化剤の活性水素の当量が
    主剤のイソシアネート基の当量より多く、且つリン酸エ
    ステルを含まないことを特徴とする請求項1〜12のい
    ずれか一つに記載のクリーンルーム。
  14. 【請求項14】 前記シール材の主成分は、主剤と硬化
    剤との反応で形成される2液型のエポキシ樹脂であり、
    硬化剤が酸性または中性のものであることを特徴とする
    請求項1〜12のいずれか一つに記載のクリーンルー
    ム。
  15. 【請求項15】 前記シール材の主成分は、主剤と硬化
    剤との反応で形成される2液型のエポキシ樹脂であ
    て、硬化剤はアミン系であり、残存アミン低減手段が施
    されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか
    一つに記載のクリーンルーム。
  16. 【請求項16】 前記濾材はシリコーンオイルが付着し
    たガラス繊維を処理剤で処理して布状に形成されるもの
    であり、当該シリコーンオイルはケイ素数10以下の環
    状シロキサンを含まないものであることを特徴とする請
    求項1〜15のいずれか一つに記載のクリーンルーム。
  17. 【請求項17】 壁および床を、パージアンドトラップ
    法によるガス状有機物発生量が1g当たり50μg以下
    である建築材料で構築するとともに、前記エアフィルタ
    ーを、当該エアフィルターとその取り付け用の開口部と
    の間に、パージアンドトラップ法によるガス状有機物発
    生量が1g当たり50μg以下であるガスケットを介装
    して取り付けたことを特徴とする請求項1〜16のいず
    れか一つに記載のクリーンルーム。
  18. 【請求項18】 壁および床の少なくとも表面材と、エ
    アフィルターの濾材および濾材とフレームとの間を密封
    するシール材とを、空気中に有機リン化合物およびホウ
    素化合物を放出しない材料で形成したことを特徴とする
    請求項1〜16のいずれか一つに記載のクリーンルー
    ム。
  19. 【請求項19】 前記材料は、パージアンドトラップ法
    によるガス状有機リ ン化合物の発生量が材料1g当たり
    10μg以下であり、且つ超純水に28日間浸漬して溶
    出させたホウ素化合物が材料1g当たり20μg以下で
    あることを特徴とする請求項18記載のクリーンルー
    ム。
  20. 【請求項20】 前記シール材はポリウレタン樹脂系シ
    ール材であって、その主成分を構成するジイソシアネー
    トとしてジフェニルメタンジイソシアネートを含み、そ
    の液状化剤としてリン酸エステルを含む場合に、当該リ
    ン酸エステルを分子量が300以上のものとしたことを
    特徴とする請求項18または19に記載のクリーンルー
    ム。
  21. 【請求項21】 前記液状化剤として使用するリン酸エ
    ステルは、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸ト
    リブトキシエチル、リン酸トリオレイル、リン酸トリフ
    ェニル、リン酸トリクレゾール、リン酸トリキシレニ
    ル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸キシレニルジフ
    ェニル、リン酸−2−エチルヘキシルジフェニル、芳香
    族縮合リン酸エステル、亜リン酸トリストリデシル、お
    よび亜リン酸トリフェニルのうち少なくともいずれか一
    つであることを特徴とする請求項20記載のクリーンル
    ーム。
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