JPH11253210A - 面ファスナー基材シート - Google Patents
面ファスナー基材シートInfo
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- JPH11253210A JPH11253210A JP10065615A JP6561598A JPH11253210A JP H11253210 A JPH11253210 A JP H11253210A JP 10065615 A JP10065615 A JP 10065615A JP 6561598 A JP6561598 A JP 6561598A JP H11253210 A JPH11253210 A JP H11253210A
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Abstract
塑性樹脂基材シートに融着して、面ファスナーで接合自
在のフイルム製品を提供する。 【解決手段】雌雄一組の熱可塑性樹脂製面ファスナーテ
ープの少なくともいずれか一方の裏面に、面ファスナー
テープの熱可塑性樹脂と同質の熱可塑性樹脂フイルムＡ
と該面ファスナーテープを融着固定される熱可塑性樹脂
基材シートと同質の熱可塑性樹脂フイルムＢの積層フイ
ルムテープを該積層フイルムテープの熱可塑性樹脂フイ
ルムＡ側の面を融着固定したことを特徴とする面ファス
ナー基材シート。
Description
シートに熱融着によって取り付け可能な面ファスナー基
材シートに関する。詳しくは、フイルム製品に使用され
る熱可塑性樹脂基材シートに面ファスナー（商品名マジ
ックテープ）を設けるために、面ファスナーの雌雄型の
いずれか一方の裏面に、前記熱可塑性樹脂基材シートに
融着可能なフイルムで裏打ちされた面ファスナー基材シ
ートに関する。
に取り付けて、熱可塑性樹脂基材シートに脱着機構を付
与することは殆ど実用化されていない。通常、面ファス
ナー（商品名マジックテープ）は、ループ形状などの植
毛が多数生えている雌型面と、このループ形状に絡み付
く、先端形状が鍵型又は釣り鐘形状などの植毛がある雄
型面との脱着機構で機能する。本発明は、熱可塑性樹脂
包装袋、熱可塑性樹脂ファイル等の熱可塑性樹脂フイル
ム製品に材料基材として使用できる脱着自在部分を有す
る製品の面ファスナー基材シートに関する。
植毛部分に弾力と剛性が必要なため、面ファスナーの材
質は、融点の高いナイロン、ポリエステル等の高融点の
剛性の高い樹脂が使用される。従って、熱可塑性樹脂基
材シートと面ファスナーの樹脂は、種類が相違するため
に、面ファスナーを融点の低い熱可塑性樹脂基材シート
に融着によって取り付けるには、面ファスナーの裏面
に、熱可塑性樹脂基材シートと同質の樹脂フイルム面を
設ける必要がある。しかし、熱可塑性樹脂基材シートと
同質のフイルムは、種類が相違するので面ファスナーの
裏面に融着させることは困難である。本発明者は、鋭意
研究の結果、面ファスナーと同質の樹脂フイルムと熱可
塑性樹脂基材シートと同質の樹脂フイルムとの積層フイ
ルムテープを面ファスナーの裏面に熱融着によって取り
付けることによって、熱可塑性樹脂基材シートと同質の
積層フイルムテープを裏打ちした面ファスナー基材シー
トの発明を完成した。
よりなる。 （１）雌雄一組の熱可塑性樹脂製面ファスナーテープの
少なくともいずれか一方の裏面に、面ファスナーテープ
の熱可塑性樹脂と同質の熱可塑性樹脂フイルムＡと該面
ファスナーテープを融着固定される熱可塑性樹脂基材シ
ートと同質の熱可塑性樹脂フイルムＢの積層フイルムテ
ープを該積層フイルムテープの熱可塑性樹脂フイルムＡ
側の面を融着固定したことを特徴とする面ファスナー基
材シート。 （２）熱可塑性樹脂フイルムＢの融点が熱可塑性樹脂フ
イルムＡより低いことを特徴とする項１記載の面ファス
ナー基材シート。 （３）熱可塑性樹脂フイルムＢがポリオレフィン系フイ
ルム又は塩化ビニル樹脂系フイルムであることを特徴と
する項２記載の面ファスナー基材シート。 （４）融着が面ファスナーテープの裏面面積の一部にの
み施工されてなることを特徴とする項２又は項３記載の
面ファスナー基材シート。 （５）融着固定が幾何学的線模様パターンの凸状表面を
有する熱ロールによって、積層フイルムテープの側から
熱圧着して形成したことを特徴とする項４記載の面ファ
スナー基材シート。
イロン、ポリエステル等の融点の高い剛性を有するモノ
フィラメントの植毛からなる面を有し、その裏面は同質
の樹脂モノフィラメントの布地織り構造となっている。
面ファスナーテープは、５〜５０mm、好ましくは１０〜
２０mmの幅を有する長尺のテープであり、本発明面ファ
スナー基材シートは、用途に応じて、適当な長さに切断
して使用できる。本発明に用いる面ファスナーテープ
は、雌雄一組の熱可塑性樹脂製面ファスナーテープの少
なくともいずれか一方を用いる。面ファスナーテープの
雌雄の一方のみを熱可塑性樹脂基材シートに用い、他方
は熱可塑性樹脂基材シート以外の例えば成形加工品の表
面又は壁面に固定する場合は、他方の面ファスナーテー
プを接着剤又は融着によって熱可塑性樹脂基材シート以
外の所定箇所、例えば成形品の表面又は壁面に固定し
て、これに、本発明面ファスナー基材シートを融着固定
したシートと他の物品との間の脱着自在の機能を付与し
て使用する。本発明面ファスナー基材シートが融着固定
される熱可塑性樹脂基材シートとしては、種々のシート
製品、特に包装袋体、各種ヘッダー部基材シート、台紙
シート等の材料基材として使用されるシート又はフイル
ムを使用することができる。熱可塑性樹脂基材シート
は、フイルム又はシートより形成される製品に用いられ
る熱可塑性樹脂基材シートを特に制限なく使用できる。
特に汎用のフイルム又はシートとしては、ポリオレフィ
ン系フイルム又はシート及び塩化ビニル樹脂系フイルム
又はシートを使用することができる。
用いる積層フイルムテープＦは、図１の断面図に示すよ
うに面ファスナーテープ１の裏面に融着されている。本
発明に用いる積層フイルムテープＦは面ファスナーテー
プ１の熱可塑性樹脂と同質の熱可塑性樹脂フイルムＡと
該面ファスナーテープを融着固定される熱可塑性樹脂基
材シートと同質の熱可塑性樹脂フイルムＢの長尺の積層
フイルムテープである。積層フイルムテープＦは、通常
のラミネートフイルムであり、少量の接着剤の塗布若し
くは両フイルムの半溶融状態での熱ラミネート積層によ
って製造することができる。本発明の面ファスナー基材
シートの表面は図２に示すように雄型又は雌型面ファス
ナー植毛部２で構成される。本発明面ファスナー基材シ
ートは、前記積層フイルムテープの熱可塑性樹脂フイル
ムＡ側の面を面ファスナーテープの裏面に向けて熱融着
することによって、面ファスナーテープ裏面に形成され
た３層構造からなる。本発明面ファスナー基材シートの
融着は、積層フイルムテープ側から熱圧着する熱ロール
又はヒートシーラーによって施工することができる。面
ファスナーテープを融着固定される熱可塑性樹脂基材シ
ートが、面ファスナーテープの樹脂よりも低融点の樹脂
の場合例えばポリオレフィン系フイルムの場合に、一つ
の解決すべき問題が発生する。積層フイルムテープを面
ファスナーテープ裏面に融着させるときには、低融点の
熱可塑性樹脂フイルムＢの側から熱ロールを圧着して、
熱可塑性樹脂フイルムＡを面ファスナーテープ裏面に融
着させることになる。
の温度を上げる必要があるために、低融点の熱可塑性樹
脂フイルムＢは必然的に融解する。しかし、フイルムＡ
とフイルムＢの融点及びその差異に対応して、熱ロール
の温度及び熱圧着時間を厳密に組み合わせて調節するこ
とによって、積層フイルムテープを面ファスナーテープ
に融着させて、かつ融着工程後冷却したときに、外側表
面にはほとんど低融点の熱可塑性樹脂フイルム層が存在
し、内層に熱可塑性樹脂フイルムＡが存在する積層状態
を維持することができる。このように積層フイルムテー
プの積層状態が融着工程後に維持されているときは、本
発明面ファスナー基材シートを熱可塑性樹脂基材シート
に融着する場合は、熱可塑性樹脂基材シートの側からシ
ール箇所を熱可塑性樹脂フイルムＢの融点より高い温度
の熱シール工程によって、本発明面ファスナー基材シー
トの積層フイルムテープと熱可塑性樹脂基材シートの融
着を施工することができる。本発明に用いる積層フイル
ムテープの特に好ましい融着方法として、面ファスナー
テープの裏面の一部にのみ積層フイルムテープとの間の
熱圧着工程を施工する（部分融着）ことが施工の容易性
及び面ファスナー基材シートの融着加工性の点から望ま
しい。この面ファスナーテープの融着部としては、テー
プの両側側縁のみの比較的幅広の融着線３上を熱融着す
る場合（図３ａ）、面ファスナーテープ裏面の中間部の
長手方向に１又は複数本の平行の融着線３上の熱融着を
施工する場合（図３ｂ）、面ファスナーテープの長手方
向に対して垂直方向の一定間隔の平行の融着横３線上の
みを熱融着する場合（図３ｃ）、また、長手方向に対し
て、傾斜した平行の融着線３上の熱融着又はこれに直行
する傾斜した平行線からなる格子状融着線３上の熱融着
（図３ｄ）等の長手方向に対して、一定の繰り返しパタ
ーンの幾何学的線模様の熱融着を施工することができ
る。本発明の融着線は、幅１〜１０mm、好ましくは２〜
６mmの直線又は曲線にすることができる。また、本発明
の一部面積融着のための繰り返しパターンの別の融着態
様として、平均直径５〜２０mmの島状融着部が裏面に平
均的に点在した融着パターン模様にすることができる。
場合は、熱融着の工程に厳密な熱ロール及び熱圧着時間
の設定は不要となり、高い温度の熱ロールで積層フイル
ムテープを面ファスナーテープの裏面に融着させること
ができる。幾何学的模様の線上での融着工程で、積層フ
イルムテープの熱可塑性樹脂フイルムＡが表面に析出し
て、熱可塑性樹脂基材シートとの融着強度が図３の部分
的融着線３上で弱くなる可能性があるが、図３の融着線
３以外の非融着面４において、積層フイルムテープの低
融点樹脂層は完全に外側に存在するので、熱可塑性樹脂
基材シートと本発明面ファスナー基材シートとの熱融着
は、非融着面４との間の融着によって十分強固なものと
なる。非融着面４と熱可塑性樹脂基材シートとの融着
も、全面的に施工することも部分的、例えば本発明面フ
ァスナー基材シートの周縁部にのみ施工することができ
る。本発明の部分融着部は長手方向に対して繰り返しパ
ターンの幾何学的模様であるので、長尺の本発明面ファ
スナー基材シートを所望の長さで適宜切断して使用する
ことができる。本発明面ファスナー基材シートは、積層
フイルムテープＦと面ファスナーテープ１をガイドロー
ルＧで積層したものを熱圧着台Ｈの上で、図４に示すよ
うな回転する熱ロールＳによる圧着によって、積層フイ
ルムテープＦ及び面ファスナーテープ１を連続的に熱圧
着して両者を融着させる。この熱ロールＳの表面に図３
に示された幾何学的線模様その他の所望の模様の凸状リ
ブが設けられたものを使用することができる。また、長
手方向に平行線模様の場合は、通常の公知のヒートシー
ラーを必要個数使用して平行線上での熱融着を施工する
ことができる。
様は、本面ファスナー基材シートが融着固定される熱可
塑性樹脂基材シートの使用形態に依存して多様な用途に
使用することができる。例えば、公知の連続製袋工程に
適用して、袋の開口部開閉機構に役立つ剥離紙付き粘着
テープの代わりに連続的に供給すると、図５の開口縁８
に雄型面ファスナー５があり、封口片７の先端に雌型面
ファスナー６を設けたものを得ることができる。これは
粘着剤がなく面ファスナーの脱着機構によって開閉自在
開口部を有する包装袋を製造することができる。また、
図５の包装袋の上部裏面側に本発明雄型面ファスナー５
を設けたものは、壁面又は家具の側面の任意の位置に雌
型面ファスナーを接着剤で貼着すればその位置に包装袋
を長期間安定して係止することができる。本発明面ファ
スナー基材シートは、多種の製品の熱可塑性樹脂基材シ
ートに融着させて、多種の熱可塑性樹脂基材シートの製
品に面ファスナーを取り付けることを可能にするもので
ある。
することによって、面ファスナーの脱着機構の利点を種
々のフイルム製品に導入することを達成したものであ
り、その実用上の有用性は大きい。しかも、本発明面フ
ァスナー基材シートは、適宜切断して使用できるので、
従来の連続的製袋工程等に基材シートとして適用するこ
とができる。また、本発明は、積層フイルムテープの裏
打ちのための融着を部分的な幾何学的線模様にすること
によって、積層フイルムテープの裏打ち工程の条件を容
易にすることができる。また、本発明面ファスナー基材
シートの熱可塑性樹脂基材シート基材に対する円滑な融
着性を向上する効果がある。
構造を示す断面図。
面図。
図。
着工程図。
した包装袋の断面図ａ及び平面図ｂ。
Claims (5)
- 【請求項１】雌雄一組の熱可塑性樹脂製面ファスナーテ
ープの少なくともいずれか一方の裏面に、面ファスナー
テープの熱可塑性樹脂と同質の熱可塑性樹脂フイルムＡ
と該面ファスナーテープを融着固定される熱可塑性樹脂
基材シートと同質の熱可塑性樹脂フイルムＢの積層フイ
ルムテープを該積層フイルムテープの熱可塑性樹脂フイ
ルムＡ側の面を融着固定したことを特徴とする面ファス
ナー基材シート。 - 【請求項２】熱可塑性樹脂フイルムＢの融点が熱可塑性
樹脂フイルムＡより低いことを特徴とする請求項１記載
の面ファスナー基材シート。 - 【請求項３】熱可塑性樹脂フイルムＢがポリオレフィン
系フイルム又は塩化ビニル樹脂系フイルムであることを
特徴とする請求項２記載の面ファスナー基材シート。 - 【請求項４】融着が面ファスナーテープの裏面面積の一
部にのみ施工されてなることを特徴とする請求項２又は
請求項３記載の面ファスナー基材シート。 - 【請求項５】融着固定が幾何学的線模様パターンの凸状
表面を有する熱ロールによって、積層フイルムテープの
側から熱圧着して形成したことを特徴とする請求項４記
載の面ファスナー基材シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06561598A JP3736966B2 (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 面ファスナー基材シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06561598A JP3736966B2 (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 面ファスナー基材シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11253210A true JPH11253210A (ja) | 1999-09-21 |
| JP3736966B2 JP3736966B2 (ja) | 2006-01-18 |
Family
ID=13292116
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06561598A Expired - Fee Related JP3736966B2 (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 面ファスナー基材シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3736966B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006213366A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Plasto:Kk | 包装袋及び包装体 |
| JP2006218276A (ja) * | 2005-02-12 | 2006-08-24 | Nordenia Deutschland Gronau Gmbh | ベルクロファスナ、特にオムツファスナのための複合材要素 |
| JP2011177149A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-09-15 | Sakato Sangyo:Kk | 茸栽培用巻布 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4921595B1 (ja) * | 2011-01-18 | 2012-04-25 | 一紀 山形 | 展開型使い捨ておむつ |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61192707U (ja) * | 1983-04-07 | 1986-12-01 | ||
| JPH09308509A (ja) * | 1996-05-23 | 1997-12-02 | Ykk Corp | 裏面に裏部材を有する成形面ファスナーとその製造方法 |
-
1998
- 1998-03-16 JP JP06561598A patent/JP3736966B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61192707U (ja) * | 1983-04-07 | 1986-12-01 | ||
| JPH09308509A (ja) * | 1996-05-23 | 1997-12-02 | Ykk Corp | 裏面に裏部材を有する成形面ファスナーとその製造方法 |
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| JP2011177149A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-09-15 | Sakato Sangyo:Kk | 茸栽培用巻布 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3736966B2 (ja) | 2006-01-18 |
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| JPH0343132B2 (ja) |
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