JPH11253209A - 面ファスナー雌材並びに面ファスナー - Google Patents
面ファスナー雌材並びに面ファスナーInfo
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- JPH11253209A JPH11253209A JP6303898A JP6303898A JPH11253209A JP H11253209 A JPH11253209 A JP H11253209A JP 6303898 A JP6303898 A JP 6303898A JP 6303898 A JP6303898 A JP 6303898A JP H11253209 A JPH11253209 A JP H11253209A
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- hook
- polytrimethylene terephthalate
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- Pending
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Abstract
およびそれを用いた面ファスナーを提供する。 【解決手段】 ポリトリメチレンテレフタレート繊維で
構成されてなる面ファスナー雌材であって、例えば、該
繊維の編物(基布)の表面を起毛して多数のループを形
成させることにより得られる。
Description
テレフタレート繊維で構成された面ファスナー雌材、並
びにそれを用いた面ファスナーに関する。本発明の面フ
ァスナー雌材並びに面ファスナーは、着脱強度の耐久性
に優れたものである。
する雄材と、ループ型の雌材で構成される面ファスナー
は、着脱が容易、かつ雄材と雌材の係合力が適当にある
こと等から各種用途に展開されているが、着脱を繰り返
していくと徐々に係合力が低下していく欠点を有してい
る。
り、その改善のために、雌材の構成繊維(一般にはナイ
ロン繊維が多く利用されている)の検討、例えば各種物
性のナイロン繊維の利用や熱接着性繊維の併用等、又、
雌材の組織、目付、ループ高さ並びにループ数等が検討
されているが、大きな改善効果はみられない。
な欠点を改善し、着脱強度の耐久性に優れた面ファスナ
ー雌材並びにそれを用いた面ファスナーを提供すること
を目的とする。
について種々検討した結果、特定の繊維を用いることに
より目的が達せる事を見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、ポリトリメチレンテレフタレ
ート繊維で構成されてなることを特徴とする面ファスナ
ー雌材、並びに、該面ファスナー雌材を用いた面ファス
ナーに関する。
用いるポリトリメチレンテレフタレート繊維とは、トリ
メチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とす
るポリエステル繊維をいい、トリメチレンテレフタレー
ト単位が約50モル%以上、好ましくは70モル%以
上、さらには80モル%以上、さらに好ましくは90モ
ル%以上のものをいう。従って、第三成分として他の酸
成分及び/又はグリコール成分の合計量が、約50モル
%以下、好ましくは30モル%以下、さらには20モル
%以下、さらに好ましくは10モル%以下の範囲で含有
されたポリトリメチレンテレフタレートを包含する。
フタル酸又はその機能的誘導体と、トリメチレングリコ
ール又はその機能的誘導体とを、触媒の存在下で、適当
な反応条件下に結合せしめることにより合成される。こ
の合成過程において、適当な一種又は二種以上の第三成
分を添加して共重合ポリエステルとしてもよいし、又、
ポリエチレンテレフタレート等のポリトリメチレンテレ
フタレート以外のポリエステル、ナイロンとポリトリメ
チレンテレフタレートを別個に合成した後、ブレンドし
たり、複合紡糸(鞘芯、サイドバイサイド等)してもよ
い。
ボン酸(シュウ酸、アジピン酸等)、脂環族ジカルボン
酸(シクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボ
ン酸(イソフタル酸、ソジウムスルホイソフタル酸
等)、脂肪族グリコール(エチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、テトラメチレングリコール
等)、脂環族グリコール(シクロヘキサンジオール
等)、芳香族ジオキシ化合物(ハイドロキノンビスフェ
ノールA等)、芳香族を含む脂肪族グリコール(1,4
−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン等)、ポリ
エーテルグリコール(ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール等)、脂肪族オキシカルボン酸(ω
−オキシカプロン酸等)、芳香族オキシカルボン酸(P
−オキシ安息香酸等)等がある。又、1個又は3個以上
のエステル形成性官能基を有する化合物(安息香酸等又
はグリセリン等)も重合体が実質的に線状である範囲内
で使用出来る。
等の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外
線吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑
剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、難燃
剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡剤
等が含有されていてもよい。本発明において、ポリトリ
メチレンテレフタレート繊維の紡糸については、例え
ば、1500m/分程度の巻取り速度で未延伸糸を得た
後、2〜3.5倍程度で延撚する方法、紡糸−延撚工程
を直結した直延法、巻取り速度5000m/分以上の高
速紡糸法(スピンドロー又はスピンテイクアップ法)の
何れを採用しても良い。
復率が70%以上、好ましくは80〜98%のポリトリ
メチレンテレフタレート繊維を用いると、より本発明の
目的達成上好適である。又、繊維の形態は、長繊維でも
短繊維でもよく、長さ方向に均一なものや太細のあるも
のでもよく、断面においても、丸型、三角、L型、T
型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多
角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。
糸、オープンエンド紡績糸等の紡績糸、単糸デニールが
0.1〜30デニール程度、好ましくは1〜20デニー
ル程度のモノ又はマルチフィラメント原糸(極細糸を含
む)、甘撚糸〜強撚糸、混繊糸、仮撚糸(POYの延伸
仮撚糸を含む)、いわゆるタスラン加工糸等の流体噴射
加工糸等がある。
通常30重量%以下の範囲内で、ウールに代表される天
然繊維等他の繊維を混紡(サイロスパンやサイロフィル
等)、交絡混繊(高収縮糸との異収縮混繊糸等)、交
撚、複合仮撚(伸度差仮撚等)、2フィードタスラン加
工等の手段で混用してもよい。本発明の面ファスナー雌
材は、かかるポリトリメチレンテレフタレート繊維を用
いて構成されるものであるが、所望により、好ましくは
50%以下の混率で、ナイロン繊維、ポリオレフィン繊
維、熱接着性繊維等の各種繊維(原糸、嵩高加工糸、短
繊維、長繊維等の各種形態で)を交編織、ニードルパン
チ等により複合してもよい。しかし、雌材の表面を構成
する繊維の少なくとも50%、好ましくは80〜100
%がポリトリメチレンテレフタレート繊維であることが
好ましい。
物、不織布並びにこれらの複合体があるが、耐久性から
は編織物を用いたものが好ましく、特にフック部と係合
しやすい編物が最適である。編物の組織としては、編機
は、トリコット編機、ラッセル編機、丸編機が使用で
き、使用する糸のデニールや商品の狙いにより、適宜、
使用デニール、編機種、ゲージを選択すればよく、編組
織としては、トリコット編機では2枚筬組織のハーフ組
織、サテン組織、またこれらの組織の組み合わせによる
変化組織、ラッセル編機ではパワーネット組織、サテン
ネット組織、丸編機では天竺、スムース、フライス組織
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
インチ、コース数15〜50本/インチが好ましい。本
発明においては、かかる基布を針布起毛機等により起毛
することで、表面に多数のループを形成するものであ
る。基布が不織布を利用したものである場合は、ニード
ルパンチによってループを形成することもできる。
m、好ましくは0.2〜2.0mm、個数としては80
0〜5000/in2 が好ましい。ループが形成された
後は、一般的にはループの抜け等を防止するために、接
着性物質、例えばメラミン系樹脂、アクリル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂等をエマルジョン、溶剤等で用いて裏
面を処理する。又、いわゆる押し出しラミネートによっ
て裏面を処理してもよい。
体的に説明する。なお、評価法は次の通りである。 (係合力の評価)鈎型のフックを有する雄材と、実施例
または比較例で作製された雌材との着脱を3000回繰
り返した後の係合力を、10人によって5段階で官能評
価し、加重平均値で評価した。
造>ηsp/c=0.8のポリトリメチレンテレフタレ
ートを、紡糸温度265℃、紡糸速度1200m/分で
未延伸糸を得、次いで、ホットロール温度60℃、ホッ
トプレート温度140℃、延伸倍率3倍、延伸速度80
0m/分で延撚して、150d/15f、30d/12
fの丸型断面延伸糸を得た。延伸糸の強伸度、弾性率並
びに10%伸長時の弾性回復率は、各々3.2g/d、
46%、30g/d並びに95%であった。
うにして算出した。試料に0.01g/dの初荷重をか
け、毎分20%の伸びの一定割分の速度で伸ばし、伸度
10%になったところで今度は逆に同じ速度で収縮させ
て、応力−歪曲線を画く。収縮中、応力が初荷重と等し
い0.01g/dにまで低下した時の残留伸度をLとす
ると、下記式で算出される。
/10×100(%)
記の製造例で得られたポリトリメチレンテレフタレート
繊維150d/15fをフロント(組織;1−4振りの
サテン)に、ポリトリメチレンテレフタレート繊維30
d/12fをバック(組織;1−2振り)に用いて、機
上コース38コースに編み立てた。
℃、分散染料)、脱水、乾燥し、次いで、ワツクス系の
起毛剤1%を含有する液にディップ、ニップして適量付
着後、乾燥巾出しした。引き続き、針布起毛機を用いて
編地表面を起毛した後、メチロール化メラミン樹脂によ
り編地裏面をコーティングし、乾燥、キュアリングし
た。
果、係合力は4.6であり、耐久性に優れたものであっ
た。
15fナイロン6繊維、バックに30d/12fナイロ
ン6繊維を用いた以外は、実施例1と同様にして行い、
評価した結果、係合力は3.2であり、実施例1の場合
よりも耐久性に劣ったものであった。
15fポリエチレンテレフタレート繊維、バックに30
d/12fポリエチレンテレフタレート繊維を用いた以
外は、実施例1と同様にして行い、評価した結果、係合
力は1.5であり、実施例1の場合よりも耐久性が大き
く劣ったものであった。
により、係合力の耐久性に優れた面ファスナーが得られ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリトリメチレンテレフタレート繊維で
構成されてなることを特徴とする面ファスナー雌材。 - 【請求項2】 請求項1記載の面ファスナー雌材を用い
た面ファスナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6303898A JPH11253209A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 面ファスナー雌材並びに面ファスナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6303898A JPH11253209A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 面ファスナー雌材並びに面ファスナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11253209A true JPH11253209A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13217773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6303898A Pending JPH11253209A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 面ファスナー雌材並びに面ファスナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11253209A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1338212A2 (en) * | 2002-02-26 | 2003-08-27 | Kuraray Co., Ltd. | Loop fastener member superior in durability |
WO2006135011A1 (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-21 | Daio Paper Corporation | 使い捨ておむつ |
JP2007537810A (ja) * | 2004-05-21 | 2007-12-27 | アプリックス | 固定された個々のフィラメントを含むフィルム |
-
1998
- 1998-03-13 JP JP6303898A patent/JPH11253209A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1338212A2 (en) * | 2002-02-26 | 2003-08-27 | Kuraray Co., Ltd. | Loop fastener member superior in durability |
EP1338212A3 (en) * | 2002-02-26 | 2004-11-24 | Kuraray Co., Ltd. | Loop fastener member superior in durability |
JP2007537810A (ja) * | 2004-05-21 | 2007-12-27 | アプリックス | 固定された個々のフィラメントを含むフィルム |
WO2006135011A1 (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-21 | Daio Paper Corporation | 使い捨ておむつ |
JPWO2006135011A1 (ja) * | 2005-06-15 | 2009-01-08 | 大王製紙株式会社 | 使い捨ておむつ |
JP4773435B2 (ja) * | 2005-06-15 | 2011-09-14 | 大王製紙株式会社 | 使い捨ておむつ |
US8221372B2 (en) | 2005-06-15 | 2012-07-17 | Daio Paper Corporation | Disposable diaper having folded front-sided end flap portion |
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