JPH1125265A - 画像縮小装置 - Google Patents

画像縮小装置

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JPH1125265A
JPH1125265A JP9182801A JP18280197A JPH1125265A JP H1125265 A JPH1125265 A JP H1125265A JP 9182801 A JP9182801 A JP 9182801A JP 18280197 A JP18280197 A JP 18280197A JP H1125265 A JPH1125265 A JP H1125265A
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JP
Japan
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interpolation
image
processing
offset
circuit
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Pending
Application number
JP9182801A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Yano
修志 矢野
Masaaki Nakayama
正明 中山
Takashi Sakaguchi
隆 坂口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH1125265A publication Critical patent/JPH1125265A/ja
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformation in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling the whole image or part thereof
    • G06T3/4007Interpolation-based scaling, e.g. bilinear interpolation

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
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  • Studio Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】LPFを使用しなくても容易に画像の折り返し
劣化を軽減することができる構成とされた画像縮小装置
を提供する。 【解決手段】本発明に係る画像縮小装置は、画像の縮小
倍率mを設定する倍率設定手段110と、入力映像信号
の補間処理を実行する補間処理手段105と、補間係数
wのオフセット処理を実行するオフセット処理手段10
9とを備えており、オフセット処理手段109は、縮小
倍率mに対応するオフセット値aを決定したうえ、入力
映像信号の画素間距離を1とした際の補間係数wに対し
てオフセット値aを加算するオフセット処理を実行する
ものである一方、補間処理手段105は、オフセット処
理が施された補間係数w1に基づく入力映像信号の補間
処理を実行するものであることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像縮小装置、つま
り、画像を任意の倍率に縮小し得る構成とされた画像縮
小装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の画像処理装置として
は特開平6−266831号公報で開示されているよう
なものが一般的であり、この画像処理装置を使用した際
の画像縮小処理、例えば、インターレース走査された映
像信号の垂直方向に沿う画像縮小処理では、図13ない
し図17を参照しながら説明する以下のような手順に従
った処理が行われている。すなわち、図13は画像縮小
装置の基本的な要部構成を示すブロック図であり、入力
映像信号S1は、固体撮像素子、アナログ信号処理回
路、A/D変換器、デジタル信号処理回路(いずれも図
示省略)を通って得られたデジタル映像信号となってい
る。
【0003】そして、この際における補間処理回路11
は、倍率設定回路15で設定された画像の縮小倍率m=
c/d(但し、c,dは自然数であり、c<d)を基に
して補間係数発生回路13で発生した補間係数wを使用
しながら入力映像信号S1に対する補間処理を実行する
ものであり、この補間処理回路11からの出力信号はフ
ィールドメモリ12に対して入力し、フィールドメモリ
12から外部へ出力映像信号S2として出力されてい
る。また、フィールドメモリ12と倍率設定回路15と
の間には読み書き制御回路14が設けられており、この
読み書き制御回路14によっては、画像の縮小倍率mに
対応したうえでのフィールドメモリ12に対するデータ
の書き込み及び読み出し動作が制御されることになって
いる。
【0004】ところで、補間処理回路11においては線
形補間法や3次畳み込み内挿法などの補間演算方法が採
用されており、線形補間法を採用してなる補間処理回路
11の内部構成は図14のブロック図で示すようになっ
ている。すなわち、この補間処理回路11は、入力映像
信号S1を1ライン周期(1H)の期間だけ遅延させる
ラインメモリ21と、補間係数発生回路13から与えら
れた補間係数wに基づいて係数w,1−wを算出する係
数演算回路24と、入力映像信号S1に対して係数wを
乗算する乗算器22aと、ラインメモリ21からの出力
信号に対して乗算係数1−wを乗算する乗算器22b
と、これら乗算器22a,22bからの出力信号同士を
加算して出力する加算器23とを備えている。
【0005】そのため、この補間処理回路11では、入
力映像信号S1の垂直方向に沿った補間処理が図15を
参照しながら以下に説明するような処理手順に従って実
行される。すなわち、あるフィールドにおける映像信号
の画像ラインk,k+1間にあり、しかも、画像ライン
kからの距離と画像ラインk+1からの距離との比が
w:1−w(但し、0≦w<1)である画像ラインを補
間処理回路11で補間する場合、画像ラインk+1が入
力映像信号S1であるならば、ラインメモリ21からの
出力信号は画像ラインkと対応していることになる。そ
こで、この際における補間ラインk’は、係数演算回路
24でもって生成された乗算係数1−wを画像ラインk
に対して乗じた結果と、係数演算回路24で生成された
乗算係数wを画像ラインk+1に対して乗じた結果とを
加算器23でもって互いに加算して合成したものとなる
〔補間ラインk’=(画像ラインk)×(1−w)+
(画像ラインk+1)×w〕。
【0006】さらにまた、インターレース走査された映
像信号を垂直方向に沿って2/3倍まで縮小するために
は、線形補間法を採用して構成された補間処理回路11
の画像縮小動作を模式化して示す図16を参照しながら
説明する以下のような処理手順が採用される。すなわ
ち、まず、この際における補間係数発生回路13は、倍
率設定回路15でもって設定された画像の縮小倍率mが
2/3(m=2/3)であるため、縮小倍率mの逆数1
/mである3/2(1/m=3/2)の小数部1/2に
基づいた補間係数wとして1/2,0,1/2,0,…
…を発生することになる。なお、これらの補間係数wは
補間処理後に間引きされる補間ラインを生成すべく発生
させられるのであるが、次の補間ラインでも利用可能な
ものとして発生させられている。
【0007】そこで、引き続き、補間処理回路11にお
いては、発生した補間係数wを用いながら縮小処理前の
画像ラインk,k+1,k+2,k+3,……それぞれ
から補間ラインk’,(k+1)’,(k+2)”,
(k+2)’,……が生成されることになり、生成され
た補間ラインk’,(k+1)’,(k+2)”,(k
+2)’,……は補間処理回路11からフィールドメモ
リ12へと出力される。ところが、読み書き制御回路1
4でもってデータの書き込み及び読み出し動作が制御さ
れるフィールドメモリ12では、図16中の破線で示し
ている補間ライン(k+2)”,(k+4)”,……、
つまり、3回のうちの1回ごとに入力する補間ラインが
間引かれるため、このフィールドメモリ12からは入力
映像信号S1を垂直方向に沿って2/3倍だけ縮小して
得られた出力映像信号S2が出力されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の画像縮小装置では、補間係数wに対応した間引き処
理が実行されており、このような間引き処理はサンプリ
ング周波数が小さくなることと等価であるので、入力画
像信号S1中に再現できない周波数が含まれていると、
縮小処理後における画像の折り返し現象が発生すること
になり、画質の劣化が生じることになっていた。すなわ
ち、図17を参照しながら説明すると、縮小倍率mが1
/2(m=1/2)である際における逆数1/m(=2
/1)の小数部は0となり、この場合においては補間処
理されない画像ラインがそのまま補間ラインk’,(k
+1)”,(k+1)’,……として出力される結果、
2回のうちの1回ごとに補間ライン(k+1)”,……
の間引き処理が実行されることになる。
【0009】ところが、このような間引き処理は、垂直
方向のサンプリング周波数が1/2になるのと等価であ
るため、垂直方向のサンプリング周波数がfsであると
した場合には、縮小処理前の画像に含まれていたfs/
4以上の周波数成分が縮小処理後における折り返しとし
て現れることになってしまう。そのため、従来の画像縮
小装置においては、縮小処理後の折り返し劣化を防止す
べく、わざわざ低域通過型フィルタ(以下、LPFとい
う)を使用したうえ、このLPFによって折り返し劣化
の原因となる高域周波数成分を抑制しなければならない
ことになっていた。
【0010】本発明は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであって、LPFを使用しなくても容易に画
像の折り返し劣化を軽減することが可能な構成とされた
画像縮小装置の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
画像縮小装置は、画像の縮小倍率mを設定する倍率設定
手段と、入力映像信号の補間処理を実行する補間処理手
段と、補間係数のオフセット処理を実行するオフセット
処理手段とを備えたものであって、オフセット処理手段
は、縮小倍率mに対応するオフセット値a(但し、0≦
a≦1/2)を決定したうえ、入力映像信号の画素間距
離を1とした際の補間係数w(但し、0≦w<1)に対
してオフセット値aを加算するオフセット処理を実行す
るものである一方、補間処理手段は、オフセット処理が
施された補間係数w1(但し、w1=w+a≠0)に基
づく入力映像信号の補間処理を実行するものであること
を特徴としている。
【0012】本発明の請求項2に係る画像縮小装置は、
画像の縮小倍率mを設定する倍率設定手段と、入力映像
信号の補間処理を実行する補間処理手段と、補間係数の
オフセット処理を実行するオフセット処理手段と、補間
処理手段からの出力信号を記憶する記憶手段とを備えた
ものであり、オフセット処理手段は、縮小倍率mに対応
するオフセット値a(但し、0≦a≦1/2)を決定し
たうえ、入力映像信号の画素間距離を1とした際の補間
係数w(但し、0≦w<1)に対してオフセット値aを
加算するオフセット処理を実行するものである一方、補
間処理手段は、オフセット処理が施された補間係数w1
(但し、w1=w+a≠0)に基づく入力映像信号の補
間処理を実行するものであり、記憶手段はその出力信号
が外部への出力信号とされるものであることを特徴とし
ている。
【0013】本発明の請求項3に係る画像縮小装置のオ
フセット処理手段は、請求項1または請求項2記載の画
像縮小装置で使用されるものであって、縮小倍率mがc
/d(m=c/d;但し、c,dは自然数であり、c<
d)である際のオフセット値aを1/2c(a=1/2
c)と決定するものであることを特徴としている。そし
て、このような構成とされた画像縮小装置によれば、入
力映像信号の補間処理を実行する際の補間係数wが0と
なる場合には、この補間係数wに対してオフセット値
a、例えば、a=1/2を加算するオフセット処理が実
行されることになり、オフセット処理が施された補間係
数w1、すなわち、w1=w+aを用いたうえでの補間
処理が実行されるので、LPFを使用せずとも入力映像
信号の高域周波数成分を十分に抑制したうえでの画像縮
小処理が行えることとなる。
【0014】
【実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を図面に
基づいて説明する。
【0015】〔実施の形態1〕図1は実施の形態1に係
る画像縮小装置の基本的な要部構成を例示するブロック
図、図2は線形補間法を採用してなる補間処理回路の内
部構成を示すブロック図であり、図3は縮小倍率mが1
/2である補間処理の処理手順を示す説明図である。ま
た、図4は補間処理時の周波数特性を示す特性曲線図で
あり、図5は縮小倍率mが2/3である際の補間処理の
処理手順を示す説明図である。
【0016】本実施の形態に係る画像縮小装置は、図1
で例示しているように、映像信号を得るための固体撮像
素子101と、固体撮像素子101でもって得られた映
像信号をアナログ処理するアナログ信号処理回路102
と、アナログ信号処理回路102の出力信号をアナログ
・デジタル変換するA/D変換器103と、A/D変換
器103の出力信号をデジタル処理するデジタル信号処
理回路104とを備えている。そのため、この画像縮小
装置が備えるデジタル信号処理回路104からは、デジ
タル映像信号が入力映像信号S1として出力されてくる
ことになる。
【0017】また、この際における画像縮小装置は、デ
ジタル信号処理回路104から出力されてくる入力映像
信号S1の補間処理を実行する補間処理手段としての補
間処理回路105と、補間処理回路105からの出力信
号を記憶する記憶手段であるところのフィールドメモリ
106と、補間処理回路105でもって入力映像信号S
1の補間処理を実行する際に必要となる補間係数wを発
生する補間係数発生回路107と、フィールドメモリ1
06に対するデータの書き込み及び読み出し動作を制御
するための読み書き制御回路108を具備しているとと
もに、補間係数発生回路107で発生した補間係数wに
対するオフセット処理を実行するオフセット処理手段で
あるオフセット回路109と、画像の縮小倍率を設定す
る倍率設定手段としての倍率設定回路110とを備えて
いる。なお、ここでの補間係数発生回路107は補間処
理回路105とオフセット回路109及び倍率設定回路
110との間に設けられる一方、読み書き制御回路10
8はフィールドメモリ106と倍率設定回路110との
間に設けられている。
【0018】さらに、この際における補間処理回路10
5は線形補間法を採用して構成されたものであり、図2
で示すように、この補間処理回路105は、入力映像信
号S1を1ライン周期(1H)の期間だけ遅延させるラ
インメモリ201と、補間係数発生回路107から与え
られた補間係数wに基づいて係数w,1−wを算出する
係数演算回路204と、入力映像信号S1に対して係数
wを乗算する乗算器202aと、ラインメモリ201か
らの出力信号に対して乗算係数1−wを乗算する乗算器
202bと、これら乗算器202a,202bからの出
力信号同士を加算して出力する加算器203とを備えて
いる。なお、補間処理回路105が線形補間法を採用し
たものに限定されることはなく、3次畳み込み内挿法な
どを採用して構成されたものであってもよいことは勿論
である。
【0019】従って、本実施の形態1に係る画像縮小装
置では、インターレース走査された映像信号を垂直方向
に沿って1/2倍まで縮小するため、線形補間法を採用
して構成された補間処理回路105の画像縮小動作を模
式化して示す図3を参照しながら説明する以下のような
処理手順が採用されている。
【0020】まず、固体撮像素子101でもって得られ
た映像信号は、アナログ信号処理回路102を経て入力
したA/D変換器103でもってデジタル信号に変換さ
れた後、デジタル信号処理回路104へと送られること
になり、このデジタル信号処理回路104によってデジ
タル処理されたデジタル映像信号である入力映像信号S
1は補間処理回路105へと送られる。一方、補間係数
発生回路107では、倍率設定回路110でもって設定
された画像の縮小倍率m(=1/2)の逆数1/m(=
2/1)を初期値0に加算していった結果pの小数部に
基づく補間係数wが発生することになり、この際におけ
る結果pの小数部が全て0となるため、補間係数wも全
て0となる。そして、補間係数wが0である場合の補間
処理回路105からは補間前の画像ラインがそのまま補
間ラインとして出力されるため、このままでは補間処理
後の間引きによって折り返し劣化が生じることになって
しまう。
【0021】ところが、本実施の形態に係る画像縮小装
置はオフセット回路109を備えており、このオフセッ
ト回路109では、倍率設定回路110によって設定さ
れた画像の縮小倍率mに対応するオフセット値a(但
し、0≦a≦1/2)を決定したうえ、入力映像信号S
1の画素間距離を1とした際の補間係数w(但し、0≦
w<1)に対してオフセット値aを加算するオフセット
処理が実行される。従って、この際における補間係数発
生回路107では、オフセット値a=1/2を加算した
補間係数w1(但し、w1=w+a=0+1/2≠0)
が発生することになり、この補間係数発生回路107で
発生した補間係数w1=1/2は補間処理回路105に
対して出力されることになる。
【0022】そこで、引き続き、補間処理回路105に
おいては、オフセット処理が施された補間係数w1=1
/2を利用したうえでの線形補間処理が実行されること
になり、この補間処理回路105による線形補間処理に
伴っては、縮小処理前の画像ラインk,k+1,k+
2,k+3,……のそれぞれから補間ラインk’,(k
+1)”,(k+1)’,(k+2)”,……が生成さ
れることになり、生成された補間ラインk’,(k+
1)’,(k+2)”,(k+2)’,……の各々は補
間処理回路105からフィールドメモリ106へと向か
って出力される。すなわち、例えば、ここでの補間ライ
ンk’は、画像ラインk及び画像ラインk+1から補間
係数w1=1/2としたうえで合成されていることにな
る。
【0023】また、この際、読み書き制御回路109に
よっては、画像の縮小倍率m=1/2に対応したうえで
2回のうちの1回ごとフィールドメモリ106に対して
入力する補間ライン(k+1)”,(k+2)”,……
を間引くようフィールドメモリ106の書き込み及び読
み出し動作を制御することが行われる。つまり、この読
み書き制御回路109による具体的な補間ラインの間引
き処理は、画像の縮小倍率m=1/2の逆数1/m=2
を加算後における結果pの整数部と加算前における結果
pの整数部との差dがd≧2となる場合の補間ラインを
含む(d−1)ライン分の補間ラインを書き込むに際し
ては同一アドレスに対して2度書きし、また、読み出す
際にはアドレスを読み飛ばすなどの制御でもって実現さ
れる。なお、これらの結果p及び補間係数w1は間引き
処理される補間ラインを生成する際のみならず、次の補
間ラインでも利用可能なものとして固定されている。そ
の結果、フィールドメモリ106から外部に対しては、
入力映像信号S1を垂直方向に沿って1/2倍だけ縮小
して得られた出力映像信号S0が出力されることにな
り、記憶手段としてのフィールドメモリ106はその出
力信号が外部への出力信号とされたものとなる。
【0024】ところで、以上説明した補間処理回路10
5では補間係数w=1/2に基づいて補間ラインが生成
されることになっているが、補間処理時における周波数
特性は図4で例示しているようになる。なお、図4中の
符号fsは、垂直方向のサンプリング周波数を示してい
る。すなわち、補間処理後の間引き処理によっては、縮
小処理前の画像に含まれていたfs/4以上の周波数成
分が縮小処理後の折り返しとして現れるのであるが、本
実施の形態に係る画像縮小装置では、図4で示す周波数
特性からも明らかなように、fs/4以上の周波数成分
が補間処理時においても十分に抑えられているため、L
PFを設けていなくても折り返し劣化が軽減されること
になっている。
【0025】さらにまた、本実施の形態1に係る画像縮
小装置でもって映像信号を垂直方向の2/3倍にまで縮
小する際には、図5を参照しながら説明する以下のよう
な処理手順が採用されることになっている。すなわち、
この際における画像縮小装置が備えている補間係数発生
回路107では、縮小倍率m=2/3の逆数1/m=3
/2を加算していった結果pの小数部に基づく補間係数
wが発生することになり、縮小倍率m=2/3である時
の2回に1回は補間係数wが0(w=0)となる。そこ
で、オフセット回路109はオフセット値aを1/4
(a=1/4)と決定したうえでのオフセット処理を実
行し、補間係数発生回路107ではオフセット値a=1
/4を加算した補間係数w1(但し、w1=w+a=0
+1/4≠0)が発生することになり、補間処理回路1
05においては、補間係数w1=1/4を用いたうえで
の線形補間処理が実行される。従って、縮小倍率m=1
/2の時と同様、LPFを設けていないにも拘わらず、
折り返し劣化の発生が軽減される。
【0026】ところで、本実施の形態1においては、縮
小倍率mが1/2の場合と2/3の場合とにおけるオフ
セット回路109の動作を説明しているが、縮小倍率m
がc/d(m=c/d;但し、c,dは自然数であり、
c<d)であってもオフセット回路109の動作に何ら
の差し支えもないことは勿論であり、オフセット回路1
09は縮小倍率m=c/dである場合のオフセット値a
を1/2c(a=1/2c)と決定するものとなってい
る。そして、この際におけるオフセット回路109は、
0≦a<1/2の範囲で適宜オフセット値aを決定する
ことになる。
【0027】〔実施の形態2〕図6は実施の形態2に係
る画像縮小装置の基本的な要部構成を例示するブロック
図、図7は補間処理回路の内部構成を示すブロック図で
あり、図8は縮小倍率mが1/2である補間処理の処理
手順を示す説明図である。なお、実施の形態2に係る画
像縮小装置及び補間処理回路の基本的な構成は実施の形
態1と同じであるから、図6及び図7において図1及び
図2と同様の処理を実行するブロックには同一符号を付
し、ここでの詳しい説明は省略する。
【0028】実施の形態2に係る画像縮小装置は、実施
の形態1とは相違するフィールドメモリ601及び補間
処理回路602を備えて構成されたものであり、フィー
ルドメモリ601は、デジタル信号処理回路104から
の出力を記憶し、かつ、任意の異なる2ライン分の信号
を補間処理回路602に対して出力し得る2つの出力ポ
ートを具備している。また、補間処理回路602は、フ
ィールドメモリ601からの出力信号に対する補間処理
を実行する補間処理手段として機能するものであり、ラ
インメモリ201を設けていない点が実施の形態1に係
る補間処理回路105とは異なっている。なお、ライン
メモリ201を設けない場合には、その分だけ回路規模
が小さくて済むことになる。
【0029】そこで、本実施の形態に係る画像縮小装置
では、以下のような手順に従った画像縮小処理が行われ
る。まず、実施の形態1と同じく、固体撮像素子101
でもって得られた映像信号は、アナログ信号処理回路1
02を経たうえでA/D変換器103によってデジタル
信号に変換されることとなり、変換されたデジタル映像
信号はデジタル信号処理回路104からフィールドメモ
リ601へと出力される。そして、この際、読み書き制
御回路108は、倍率設定回路110で設定された画像
の縮小倍率mに基づいたうえ、デジタル信号処理回路1
04からの出力信号をフィールドメモリ601へとその
まま書き込み、かつ、読み出し時には縮小倍率mに応じ
て補間処理に必要な2ライン分の映像信号を読み出すよ
うフィールドメモリ601を制御することになり、読み
出された映像信号は補間処理回路602に対して入力さ
れる。
【0030】一方、補間係数発生回路107では、実施
の形態1と同様の手順に従いつつ、入力映像信号S1の
画素間距離を1とした補間係数wが発生することにな
り、オフセット回路109では、縮小倍率mに対応する
オフセット値a(但し、0≦a≦1/2)を決定したう
え、補間係数w(但し、0≦w<1)に対してオフセッ
ト値aを加算するオフセット処理が実行される。そし
て、オフセット処理が施された補間係数w1(但し、w
1=w+a≠0)はオフセット回路109から補間処理
回路602へと送られることになり、この補間処理回路
602においては、オフセット処理が施された補間係数
w1に基づく入力映像信号S1の補間処理が実行され
る。その結果、補間処理回路602から外部に対して
は、入力映像信号S1を垂直方向に沿って縮小倍率mだ
け縮小処理してなる出力映像信号S0が出力されてくる
ことになる。
【0031】つぎに、映像信号を垂直方向に沿って1/
2倍まで縮小処理する際の手順を、補間処理回路602
の画像縮小動作を模式化して示す図8を参照しながら説
明する。この際においては、読み書き制御回路108が
画像の縮小倍率m=1/2に対応した読み出し制御を実
行するため、フィールドメモリ601からは、まずもっ
て画像ラインkと画像ラインk+1とが、そして、画像
ラインk+1及び画像ラインk+2を読み飛ばしたうえ
で画像ラインk+2と画像ラインk+3とが、さらに、
画像ラインk+3及び画像ラインk+4を読み飛ばした
うえで画像ラインk+4と画像ラインk+5とが読み出
される、つまり、同時に読み出す画像ラインの組み合わ
せを1つおきに読み飛ばしながら次の補間処理で使用す
る2ライン分が同時に読み出される。また、補間係数発
生回路107では、倍率設定回路110でもって設定さ
れた縮小倍率m=1/2の逆数1/m=2/1を初期値
0に加算していった結果pの小数部に基づく補間係数w
が発生することになり、この場合における補間係数wは
全て0となる。
【0032】そこで、オフセット回路109は、縮小倍
率mに対応するオフセット値a=1/2を決定し、か
つ、補間係数wに対してオフセット値aを加算するオフ
セット処理を実行する一方、補間係数発生回路107で
は、オフセット値a=1/2が加算された補間係数w1
=0+1/2が発生する。さらに、この補間係数発生回
路107で発生した補間係数w1=1/2は補間処理回
路602へと送られることになり、補間処理回路602
においては、フィールドメモリ601から同時に読み出
した画像ラインの補間処理がオフセット処理済みの補間
係数w1に基づいて実行される。すなわち、例えば、こ
の際における補間ラインk’は、補間係数w1に基づい
たうえ、同時に読み出された画像ラインkと画像ライン
k+1とから生成されることになる。その結果、補間処
理回路602から外部に対しては、入力映像信号S1を
垂直方向に沿って縮小倍率mだけ縮小処理してなる出力
映像信号S0が出力されてくる。
【0033】そして、この画像縮小装置が備える補間処
理回路602によっては補間係数w1=1/2に基づい
たうえで補間ラインを生成することが行われており、フ
ィールドメモリ601から読み出される画像ラインの読
み飛ばしによって折り返しを生じさせる高周波成分が補
間処理時に十分抑制されることになるため、LPFを設
けていないにも拘わらず、折り返しによる画質劣化が軽
減されることとなる。なお、実施の形態2に係る画像縮
小装置においても、実施の形態1と同じく、縮小倍率m
がc/d(m=c/d;但し、c,dは自然数であり、
c<d)である場合には、オフセット回路109がオフ
セット値aを1/2c(a=1/2c)と決定するもの
であればよいことになる。
【0034】ところで、以上説明した実施の形態1及び
実施の形態2においては、垂直方向に沿った画像縮小処
理を実行する際の手順を述べているが、水平方向に沿っ
た画像縮小処理を実行することも可能であり、この際に
おいては、例えば、フィールドメモリ106,601に
代えてラインメモリを、ラインメモリ201に代えてラ
ッチ回路やフリップフロップ回路を用いることが行われ
る。また、実施の形態1及び実施の形態2に係る画像縮
小装置では、記憶手段としてフィールドメモリ106,
601を用いているが、記憶手段がフィールドメモリに
限定されることはなく、例えば、フレームメモリであっ
てもよいことは勿論である。さらに、これらの実施の形
態に係る画像縮小装置は、固体撮像素子101を備えて
構成された撮像装置に基づいたものとなっているが、撮
像装置以外の再生装置などを元にして構成された画像縮
小装置に対しても本発明を適用することは可能である。
【0035】〔実施の形態3〕図9は実施の形態3に係
る画像縮小装置の基本構成を示すブロック図、図10は
画像縮小装置が実行する画像縮小処理の手順を例示する
説明図であり、図10(a)は画像縮小装置に対する入
力画像を示す説明図である一方、図10(b)は4分割
された画面のそれぞれに縮小済みの画像を表示させたマ
ルチ画面を示す説明図である。そして、図11はフィー
ルドメモリのアドレス空間を例示する説明図であり、図
12はマルチ画面における画像の表示例を示す説明図で
ある。
【0036】本実施の形態に係る画像縮小装置は、固体
撮像素子、アナログ信号処理回路、A/D変換器、デジ
タル信号処理回路(いずれも図示省略)を通って得られ
た入力映像信号S1に対する水平方向の補間処理を実行
する補間処理手段である水平補間処理回路901と、水
平補間処理回路901からの出力信号を記憶する記憶手
段としてのラインメモリ902と、ラインメモリ902
からの出力信号に対する垂直方向の補間処理を実行する
補間処理手段としての垂直補間処理回路903と、フィ
ールドメモリ905に対する入力を垂直補間処理回路9
03の出力もしくはフィールドメモリ905の出力のい
ずれか一方のみから選択するセレクタ904と、セレク
タ904で選択された出力を記憶する記憶手段としての
フィールドメモリ905とを備えており、このフィール
ドメモリ905からは縮小処理済みの出力映像信号S3
が外部へと出力されることになっている。
【0037】さらに、この画像縮小装置は、水平補間処
理回路901でもって補間処理を実行する際の補間係数
hを発生する水平補間係数発生回路906と、ライン
メモリ902に対するデータの書き込み及び読み出しを
制御するラインメモリ読み書き制御回路907と、垂直
補間処理回路903で補間処理を実行する際の補間係数
vを発生する垂直補間係数発生回路908と、セレク
タ904の動作を制御するセレクタ制御回路909と、
フィールドメモリ905に対するデータの書き込み及び
読み出しを制御するフィールドメモリ読み書き制御回路
910とを備えているとともに、水平補間係数発生回路
906で発生する補間係数whに基づくオフセット処理
を実行するオフセット処理手段としての水平オフセット
回路911と、水平方向における画像の縮小倍率mh
設定する倍率設定手段としての水平倍率設定回路912
と、垂直補間係数発生回路908で発生する補間係数w
vに基づくオフセット処理を実行するオフセット処理手
段としての垂直オフセット回路913と、垂直方向の縮
小倍率mvを設定する倍率設定手段としての垂直倍率設
定回路914とを具備している。なお、この際における
垂直補間処理回路903は図2で示した補間処理回路1
05と同構成とされたものであり、水平補間処理回路9
01は図2で示したラインメモリ201に代わるラッチ
回路やフリップフロップ回路を利用して構成されたもの
となっている。
【0038】以下、本実施の形態に係る画像縮小装置の
画像縮小動作を、図10ないし図12の各々を参照しな
がら説明する。
【0039】まず、図10(a)で例示するような入力
画像を表示することになる入力映像信号S1が水平補間
処理回路901に対して入力されることになり、マルチ
画面生成時の水平倍率設定回路912によっては分割す
べき数に応じたうえで画像の縮小倍率mhを1/n(但
し、nは自然数)に設定することが実行される。すなわ
ち、例えば、4分割すべき場合の縮小倍率mhは、1/
2(mh=1/n=1/2)と設定されることになる。
そこで、水平補間係数発生回路906は設定された縮小
倍率mh=1/2に基づいたうえで水平補間処理のため
の補間係数whを発生させるが、実施の形態1と同じ
く、縮小倍率mh=1/nである場合には補間係数wh
0を発生し続けることになる。
【0040】そして、この際における水平オフセット回
路911では、水平倍率設定回路912によって設定さ
れた画像の縮小倍率mhに対応するオフセット値a(但
し、0≦a≦1/2)を決定したうえ、補間係数w
h(但し、0≦wh<1)に対してオフセット値aを加算
するオフセット処理が実行されるため、水平オフセット
回路911から水平補間処理回路901へはオフセット
処理済みの補間係数wh1(但し、wh1=wh+a=0
+1/2≠0)が出力される。従って、水平補間処理回
路901においては補間係数wh1=1/2を用いたう
えでの水平補間処理が実行されることになり、水平補間
処理が実行されたうえで水平補間処理回路901から出
力される補間データはラインメモリ902へと送られ
る。
【0041】ところが、ラインメモリ902へと送られ
る補間データは、ラインメモリ読み書き制御回路907
でもって書き込み及び読み出しが制御されるため、2回
のうち1回の補間データは間引き処理されてしまう。そ
の結果、ラインメモリ902からは、水平方向に沿って
のみ1/2倍に縮小された画像データが出力されている
ことになる。そして、この際においては、水平オフセッ
ト回路911の実行するオフセット処理によって補間係
数wh1が0ではないことになるため、ラインメモリ9
02から出力される画像データは水平方向に沿った間引
き処理に伴う折り返しが軽減されたものとなっている。
【0042】さらに、ラインメモリ902から出力され
た画像データは引き続いて垂直補間処理回路903へと
入力するが、マルチ画面生成時の垂直倍率設定回路91
4では水平倍率設定回路912と同じ縮小倍率mv=1
/2が設定されているため、垂直補間係数発生回路90
8及び垂直オフセット回路913のそれぞれは水平方向
の場合と同様の動作を実行することになり、垂直オフセ
ット回路913から垂直補間処理回路903へはオフセ
ット処理済みの補間係数wv1(但し、wv1=wv+a
=0+1/2≠0)が出力される。従って、垂直補間処
理回路903においては、補間係数wv1=1/2とし
たうえでの垂直補間処理が実行されることになり、垂直
補間処理が実行された補間データは垂直補間処理回路9
03からセレクタ904へと送られる。そして、この際
におけるセレクタ制御回路909は、最初の1フィール
ド期間については垂直補間処理回路903からの画像デ
ータを選択し、その後はフィールドメモリ905から出
力される画像データを選択するようセレクタ904を制
御しているため、最初の1フィールド期間内において、
フィールドメモリ905に対しては垂直補間処理回路9
03からの画像データが書き込まれることになる。
【0043】ところで、図11はフィールドメモリ90
5が具備するアドレス空間を示しており、このアドレス
空間は(1)から(4)の領域の組み合わせによって通
常画像を記憶し得る容量を有している。そして、フィー
ルドメモリ読み書き制御回路910は、最初の書き込み
時に書き込みの開始アドレスをアドレス空間の(1)領
域の左上端に設定しておいたうえ、垂直方向の縮小倍率
v=1/2に対応して補間ライン書き込み時の垂直方
向に沿った書き込みアドレスを2回のうち1回はホール
ドするように制御し、補間ラインを2回のうちに1回は
間引き処理するしている。そのため、垂直補間処理回路
903から出力されてくる画像データは垂直方向に沿っ
てさらに1/2倍だけ縮小されることになり、フィール
ドメモリ905が具備するアドレス空間の(1)領域に
対しては入力画像の水平方向及び垂直方向に沿う1/2
縮小画像が書き込まれる。しかも、この際においては、
垂直オフセット回路913のオフセット処理によって補
間係数wv1が0でなく、垂直方向に沿った間引き処理
に伴う折り返しも軽減されているため、アドレス空間の
(1)領域に書き込まれた補間処理済みの画像データは
画像劣化が軽減されたものとなる。
【0044】つぎに、フィールドメモリ読み書き制御回
路910は読み出しアドレス制御によってアドレス空間
の(1)領域内の画像データを読み出すことになり、セ
レクタ制御回路909によって制御されるセレクタ90
4はフィールドメモリ905から出力された画像データ
を選択することになる。そして、読み出されたフィール
ドメモリ905からの画像データは再びフィールドメモ
リ905に対して入力されることになり、再書き込み時
のフィールドメモリ読み書き制御回路910は書き込み
の開始アドレスをアドレス空間の(2)領域の左上端に
設定したうえ、さらなる書き込みアドレス制御によって
入力されてくる画像データをアドレス空間の(2)領域
に対して書き込むことを実行する。
【0045】引き続き、同様の動作を繰り返し実行する
ことによってアドレス空間の(1)領域内の画像データ
がアドレス空間の(3)領域及び(4)領域に対しても
書き込まれることになり、フィールドメモリ905上に
は、図10(b)で示すようなマルチ画面が生成されて
いることになる。従って、フィールドメモリ905への
書き込みを停止したうえ、このフィールドメモリ905
に書き込まれた画像データを読み出すことを実行する
と、マルチ画面を表示する画像データが出力映像信号S
3として出力される。
【0046】ところで、本実施の形態においては、最初
の1フィールド期間のみ垂直補間処理回路903からの
画像データがフィールドメモリ905へと入力されたう
えでアドレス空間の(1)領域に対して書き込まれた
後、この(1)領域内に書き込まれた画像データを読み
出したうえで(2)ないし(4)それぞれの領域に対し
て書き込んでいるが、セレクタ904が垂直補間処理回
路903から出力される画像データを常に選択し続ける
ようにし、これらの画像データをフィールドごとに
(1)ないし(4)それぞれの領域に書き込むようにし
てもよい。そして、このような構成とした場合には、図
12(a)で例示する入力画像、つまり、自動車が左側
から右向きに走行している状態を示す入力画像に基づい
たうえ、図12(b)で例示するような連続したコマ送
り画像が各々に割り当てられた4分割状態のマルチ画面
を生成することが可能になる。
【0047】また、この際におけるセレクタ904が常
に垂直補間処理回路903から出力される画像データを
選択し続ける一方でフィールドメモリ読み書き制御回路
910が実施の形態1と同様の動作を実行する構成とし
た場合には、通常通りの縮小画像を生成できることにな
る。さらに、実施の形態3では4分割されたマルチ画面
を生成するとしているが、4分割に限られることはない
のであり、例えば、画像の縮小倍率mを1/3や1/4
と設定することによって9分割や16分割されたマルチ
画面を生成し得ることは勿論である。さらにまた、実施
の形態1ないし実施の形態3では、線形補間法や3次畳
み込み内挿法を採用することによって補間処理回路を構
成するとしているが、補間処理回路がその他の3次補間
や2次補間などの高次補間処理を実行するものである際
にもオフセット処理が有効となることはいうまでもな
い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
縮小装置は、画像の縮小倍率に対応するオフセット値を
決定し、かつ、入力映像信号の画素間距離を1とした際
の補間係数に対してオフセット値を加算するオフセット
処理を実行するオフセット処理手段と、オフセット処理
が施された補間係数に基づく入力映像信号の補間処理を
実行する補間処理手段とを備えているので、入力画像中
の高域周波数成分を抑制することによって縮小処理後の
折り返し劣化を軽減することが可能となる。従って、高
域周波数成分を抑制するためのLPFを使用する必要が
なくなり、容易に折り返し劣化を軽減することができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る画像縮小装置の基本的な要
部構成を例示するブロック図である。
【図2】補間処理回路の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図3】縮小倍率mが1/2である補間処理の処理手順
を示す説明図である。
【図4】補間処理時の周波数特性を示す特性曲線図であ
る。
【図5】縮小倍率mが2/3である際の補間処理の処理
手順を示す説明図である。
【図6】実施の形態2に係る画像縮小装置の基本的な要
部構成を例示するブロック図である。
【図7】補間処理回路の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図8】縮小倍率mが1/2である補間処理の処理手順
を示す説明図である。
【図9】実施の形態3に係る画像縮小装置の基本構成を
示すブロック図である。
【図10】画像縮小装置が実行する画像縮小処理の手順
を例示する説明図である。
【図11】フィールドメモリのアドレス空間を例示する
説明図である。
【図12】マルチ画面における画像の表示例を示す説明
図である。
【図13】従来の形態に係る画像縮小装置の基本的な要
部構成を示すブロック図である。
【図14】補間処理回路の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図15】補間処理の処理手順を示す説明図である。
【図16】縮小倍率mが2/3である補間処理の処理手
順を示す説明図である。
【図17】縮小倍率mが1/2である補間処理の処理手
順を示す説明図である。
【符号の説明】
105 補間処理手段 109 オフセット処理手段 110 倍率設定手段 a オフセット値 m 縮小倍率 w 補間係数 w1 補間係数

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の縮小倍率mを設定する倍率設定手
    段と、入力映像信号の補間処理を実行する補間処理手段
    と、補間係数のオフセット処理を実行するオフセット処
    理手段とを備えており、 オフセット処理手段は、縮小倍率mに対応するオフセッ
    ト値a(但し、0≦a≦1/2)を決定したうえ、入力
    映像信号の画素間距離を1とした際の補間係数w(但
    し、0≦w<1)に対してオフセット値aを加算するオ
    フセット処理を実行するものである一方、 補間処理手段は、オフセット処理が施された補間係数w
    1(但し、w1=w+a≠0)に基づく入力映像信号の
    補間処理を実行するものであることを特徴とする画像縮
    小装置。
  2. 【請求項2】 画像の縮小倍率mを設定する倍率設定手
    段と、入力映像信号の補間処理を実行する補間処理手段
    と、補間係数のオフセット処理を実行するオフセット処
    理手段と、補間処理手段からの出力信号を記憶する記憶
    手段とを備えており、 オフセット処理手段は、縮小倍率mに対応するオフセッ
    ト値a(但し、0≦a≦1/2)を決定したうえ、入力
    映像信号の画素間距離を1とした際の補間係数w(但
    し、0≦w<1)に対してオフセット値aを加算するオ
    フセット処理を実行するものである一方、 補間処理手段は、オフセット処理が施された補間係数w
    1(但し、w1=w+a≠0)に基づく入力映像信号の
    補間処理を実行するものであり、 記憶手段は、その出力信号が外部への出力信号とされる
    ものであることを特徴とする画像縮小装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の画像縮小
    装置であって、 オフセット処理手段は、縮小倍率mがc/d(m=c/
    d;但し、c,dは自然数であり、c<d)である際の
    オフセット値aを1/2c(a=1/2c)と決定する
    ものであることを特徴とする画像縮小装置。
JP9182801A 1997-07-08 1997-07-08 画像縮小装置 Pending JPH1125265A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6806914B1 (en) 1999-10-25 2004-10-19 Nec Corporation Method and apparatus for changing the size of image

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6806914B1 (en) 1999-10-25 2004-10-19 Nec Corporation Method and apparatus for changing the size of image

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